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『リモコン(4)』 作者: 黒崎 文太

リモコン(4)

作品集: 2 投稿日時: 2009/08/24 14:55:31 更新日時: 2010/01/26 20:59:50
モニターの前の良い子の皆さん、こんにちは。
清く正しい射命丸です。

今日は夏だからと言って姿を見せてこない静葉さんと穣子さんの隠れ家にお邪魔しました。
玄関に入った瞬間お二方は悲鳴を上げて私を追い出そうとしましたが、二枚の写真を取り出して見せてあげると顔を真っ青にして静かになりました。
写真には守矢神社の巫女・早苗さんの靴を舐めて食べ物を分けてもらっている二人の姿が写っています。
モニターの前の良い子の皆さんもこんな風にはならないで下さいね?
さて、動揺している二人にちょっとしたプレゼントをさし上げましょう。
小瓶に入れた粉末を二人に振り掛けてあげると、途端に二人は眠りこけてしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「………ふう。」
眠ったままの秋姉妹を私の本宅とは別の隠れ家に運び込んできました。
結構な重労働でした……。
さらに彼女達を地下室のこの格子の奥に放り込んでおきます。
この格子は凶悪な鬼や妖怪を閉じ込めるために作られた特殊な素材が使われており、あの星熊勇儀さんでもそう簡単には壊せないそうです。
さて、格子と同じ素材で出来た錠前を掛け、マジックミラーの向こう側の別室へと移動します。

『……う〜ん……あれ? ここは一体……?』
静葉さんが先に目を覚ましました。
『……穣子!起きて、穣子!』
静葉さんに身体をゆすられ、穣子さんも起きてきました。
二人はしばらく辺りの様子を見回していましたが、その行為が続くにつれてだんだん不安の表情を見せていきました。
『お……お姉ちゃん……私達、どうして閉じ込められてるの…!?』
『わ、分からない!コレはきっと何かの間違いよ。すぐに釈放されるに決まっているわ!』
自分達がいるのが牢屋の中だと思っているようで、自分達が何か変なことをしていないかどうか確かめ合っています。
薬の影響か、眠らされる直前に私と会ったことは忘れているみたいですね。
ええ、悪いことなんてしていませんとも。
…マジックミラー越しにリモコンの照準を向けます。
「”セット”っと。」

【全般】
名前:アキ ミノリコ
身長:164cm 体重:50kg
B/W/H:86(D)/57/74

【骨格】
密度:5 太さ:5
右腕:62cm 左腕:62cm
胴体:60cm 右脚:84cm 左脚:84cm

【筋肉】
(かんたん設定)
平均量:22
強度:35
柔軟性:24

「この数値を上げれば穣子さんも…!」
自分の息が荒くなるのを感じながらツマミを回し、数値を上げていきます。
さあ穣子さん、変身の時ですよ…!!
「実行」!
『うっ!?』
瞬間、穣子さんの身体がビクンと跳ね上がり、その全身に血管が浮き上がりました。
『みッ穣子!いったいどうしたの!?』
『わ、わから、ない、よ!こ、こわい!お、お姉ちゃ、ん、た、たすけ、て……!』
穣子さんの息は上がり、その心臓はここからでも確認できるほど激しく拍を打つようになりました。
そして一拍ごとに穣子さんの身体はメキメキミシミシと音を立てて大きくなっていき、華奢だった腕も服越しにその形がはっきり見えるほど太くなっていきます。

『きゃあああぁぁーーっ!! 穣子……穣子ーーっ!!!』
静葉さんが名前を呼び続けていますが、穣子さんは気絶してしまいました。
しかし穣子さんの身体の変化は止まりません。
ブチブチと服が千切れ、さっきまでの彼女では考えられないような筋肉に包まれた太く大きな手足が現れてきました。
そう、いま穣子さんは肉弾戦であの守矢神社の巫女さんに対抗できる身体になってもらっているのです。
『ああ……穣子……』

数分が経ち、ようやく穣子さんの身体の変化が収まりました。
横に座り込む静葉さんを見てみると、どうやら失禁してしまっているようです。
それだけの刺激を与えるほど穣子さんの変化は強烈だったのでしょうか。
穣子さんの頭部だけは元の姿のままですが、首から下はおぞましい程の筋肉に包まれた怪獣のような身体になっています。
まるで首のない筋肉の妖怪か、そうでなければ大岩に穣子さんの頭だけを乗せたみたいです。
細く色っぽさのあった首筋は膨れ上がった僧帽筋と三角筋によって完全に見えなくなってしまい、妖精並に細かった腕は今や私の胴回りよりもはるかに太い、家さえも持ち上げられそうな筋肉の詰まったおそろしく太い腕になりました。
脚も同様で、畑に立つ案山子のようにひよわだった脚は鋤を引く農耕馬のように太く逞しく成長しました。
また、ややふくよかだった乳房は小山のような大胸筋に置き換わってしまいました。

リモコンの表示を見てみましょうか。

【全般】
名前:アキ ミノリコ
身長:287cm 体重:590kg
B/W/H:260(A)/227/251

すごいです。
これならあの巫女さんどころか、風見幽香さんでもパンチ一発でKOできそうです。
いい身体ですね。
『…う〜ん……』
おっと、穣子さんが目を覚ましたようです。
『………え?』
穣子さんと目が合いました。
いや、正確には穣子さんは私を見たのではありません。
マジックミラーに映った自分の姿を見たのです。
ちなみに穣子さんは帽子を残して全裸です。
しばらくの間、穣子さんは鏡に映っているのが自分だと分からなかったようですが、時間が経つにつれてだんだん顔色が悪くなってきました。
『あ…あれが……私…?』
震えながら聞く穣子さんに対し、静葉さんもまた震えながら首を縦に振りました。
『う……うわ…うわああぁぁぁ!!!』
あららどうしたんでしょうか、穣子さんったら泣き出してしまいました。
『こんな……こんな姿じゃ…もう人前に出られないよう……』
何を言ってるんでしょうか。
これでようやく例の巫女さんに仕返しをするだけの力がついたというのに……。
『み…穣子、落ち着いて!とにかくここにいるのは危険だわ!早くここから逃げよう…!』
静葉さんに促されるまま、穣子さんは格子を掴んでその筋肉を大きく膨らませました。
そして次の瞬間、勇儀さんでも破れない格子がグニャリと大きく曲がり、二人はそこから逃げ出しました。
もちろんその姿をカメラに収めるのは忘れません。

それからしばらく後、妖怪の山に二つの噂が流れました。
「秋姉妹の妹のほうが行方不明になった」
「大巨人が現れ、妖怪たちを脅かしている」
その噂を聞いてか、守矢神社の早苗さんが穣子さんの捜索と大巨人の征伐へと動き出しました。
翌日、全身の骨を粉々に叩き割られ、内臓を三つ潰された早苗さんが発見されたそうです。
「どうやら元気にやっているようですね、穣子さん。ふふ……」
今度は早苗さんにも筋肉をつけてあげて、二人を闘わせてみるのも面白いかもしれませんね。

え?
私があの身体になったらどうかって?
いやですね、私は記者ですよ?
このリモコンによる皆の身体の変化をこのカメラと文字に収めるのが私の使命です。
自分の身体にリモコンを使うことなんてありませんよ。



しかし、これからすぐ後に私のこの言葉は覆されてしまうことになるのでした……
「本人の意思に反してマッチョになる」って良いですよね。
……狭いフェチですか、そうですか。

今回の話、草稿は割と前(7月下旬〜8月上旬)に出来ていたのですが、色々ありまして今日完成となりました。

書き(描き)たいネタは割とたくさんあるんですが、いざ書き起こすとなると難しいです。
黒崎 文太
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2009/08/24 14:55:31
更新日時:
2010/01/26 20:59:50
分類
射命丸
秋姉妹
1. 名無し ■2009/08/25 00:06:44
ワラタwww
早苗さんがボコ殴りに遭うシーンがみたかったぜ
2. 名無し ■2009/08/25 12:08:53
最後はアレだけど早苗が地味にクズだ
3. えるぜ ■2009/08/25 12:21:51
>「本人の意思に反してマッチョになる」って良いですよね。
共感する。部分的にとか大好きな自分がいる。
4. 名無し ■2009/08/25 18:05:20
ステロイドも使わずにこの肉体・・・
妬ましい・・・
5. 名無し ■2009/08/26 08:40:17
これ、逆に考えると、衰えさせれるってことか!!!
いっそ手足だけとか妄想が膨らむなぁw
6. 名無し ■2009/08/26 17:26:02
体重重すぎわろた

200kgぐらいが妥当なとこだと思うよ
7. 名無し ■2009/08/28 21:53:35
挿絵はまだですか?^^
8. 黒崎 文太 ■2009/08/29 21:40:06
>>7
すみません、描いてませんでした!!!
9. 名無し ■2010/01/28 12:56:36
おおぉ…ついにこれにも挿絵が…
ひどく腹が減りそうな穣子だ
10. 名無し ■2010/10/21 00:11:40
そろそろ射命丸は死にそうだな。
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