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『紅色の幻想郷―――その0』 作者: 螺旋

紅色の幻想郷―――その0

作品集: 3 投稿日時: 2009/09/08 06:43:27 更新日時: 2009/09/08 15:43:27
はじめまして。私、鴉天狗の射命丸・文と申します。
はい、本来天狗は妖怪の山に住んでいるのですが、現在私は紅魔館に住み込みの出張中です。
こんなところになにしてるのかって?
……そうですね、では、まずはなぜ私が紅魔館に出張しているのか、そこからお話しましょう。





あれはもう十年も前でしたっけ? あ、まだ一年と経ってない? ……そうですか。元々時間の感覚が人間より早い上、ここ数ヶ月でいろいろとかわりましたからね、幻想郷は。

ええ、あのレミリア・スカーレットの起こした異変です。もっと的確にいえば叛乱、いえ、クーデター?
まあともかく、レミリア・スカーレットの起こした異変によって八雲紫を始めとする古参の妖怪達はことごとく殺されるか、レミリアに膝を屈しました。
勝敗を分けたのは……そうですね、レミリアの単体戦力もありますが、新参の、若い妖怪やノリの良い妖精たちがレミリア側についたのも大きいでしょうね。数が多い方が有利なのはいつの戦争でも同じですから。水の一滴一滴は小さくとも、集まれば大河となり巨木を押し流します。
もしもこの異変でレミリアが敗北していれば、私だって、こんな、屈辱的な……ああ、愚痴になりそうですね、すみません。起きた事を悔やんでも過去は変わりませんよね。

さて、レミリアにより次々と大妖怪たちが倒される中、妖怪の山も選択を迫られていました。
すなわち、レミリアと敵対するか、相互不可侵の協定を結ぶか、です。妖怪の山の力を持ってすれば、レミリアの陣営を殲滅することはおそらく可能という試算はありましたが、そんな事をすれば長い戦争になります。疲弊を恐れる妖怪も多く、議論は延々続き、中々まとまりませんでした。
しかし、ある時転機が訪れたのです。
レミリア側からの宣戦布告でした。妖怪の山は判断を急かされることになったのです。
そして宣戦布告から数日後、山のふもとで、侵攻するレミリア側とそれを阻む山の警備隊という形で両勢力は相対しました。
結果は妖怪の山側が敗走。白狼天狗たちを指揮していた数名も大天狗様も皆手傷を負いました。
いえ、決して天狗たちが弱かったというわけではありません。むしろ個々の戦力としては妖精や低級の妖怪を主体とするレミリア側よりもはるかに勝っていたのです。では、天狗側が劣っていたものはなにか。ええ、御名答。前述の通り、戦いは数がモノをいうのです。
幻想郷中に何人の妖精がいるか知っていますか? いえ、私も知りませんが、妖精とは自然そのもの。自然のあるところに妖精がおり、そして幻想郷は自然の残っていないところの方が稀といっても過言ではありません。
私も連絡役としてその場にいましたが……あれは戦いとよぶものではありませんね。不謹慎ですが、見たままを言うのなら『花火大会』でしょう。空を埋め尽くすような数の妖精が各々一抱えもあるような爆弾を抱えて突っ込んでくるのです。脆いけれど、どんな傷を負っても一回休みですむ。妖精ならではの特攻戦術です。
大半は白狼天狗たちに撃墜されましたが、それでもやられるときに相手を巻き添えにし、さながら氾濫した川が岸を削り取るように少しずつ妖怪の山の陣を食いつぶしていったのです。
最終的に総戦力の1割を失い、それ以上の損害を避けるために大天狗様は撤退を決断しました。レミリア側も妖精の半分以上を『使い果たし』、深追いを避けたため、戦いはそこで終わりました。

そしてそれから数週間たち、目立った衝突のおきないまま、レミリアと妖怪の山は和睦を結びました。
互いの領域の不可侵や、有事の際の相互協力、河童の技術の提供や開発の支援などが内容ですが、その中に、数名の天狗を『娯楽提供者』として派遣する、というものがありました。
妖怪の山側に利点のないこの項目は、ふもとの戦いでレミリア側が形として勝利したことにより、交渉の際に若干とはいえ優位に立ったことの表れでしょう。
そして私は『娯楽提供者』として紅魔館に出張することになったのです。













カッ、カツ、コン、という硬質な音が紅魔館の広い玄関に響きます。
発生源は私、射命丸です。
わたしは裸で『けん玉』の練習をしていました。棒と糸の先についた玉で出来た、あの『けん玉』です。『娯楽提供者』の役目として、週に一度開かれるパーティーで披露するために指示された出し物ですが、中々上手くいきません。
「はっ、……えいっ」
額から汗の粒を飛ばし、必死に練習をする私を館の妖精メイドがくすくすと笑いながら通り過ぎていきます。妖精に笑われるというのは誇り高い鴉天狗にとって非常に屈辱的なことですが、私も今の私の状況を客観的に見て噴き出さない自信はありません。
カッ―――ベチッ
けん玉の十字になった横の皿、今は上を向いているそこの端が玉にあたり、宙に舞った後に直撃しました――――――私の臀部に。
普通、よほど糸が長くない限り、けん玉の玉が尻に当たることはありません。
しかし、―――今の私のように―――男性器を模した持ち手をアナルに捻りこみ、尻を振ってけん玉をすればそんなことはザラに起ります。すでに何度も玉のぶつかった場所は蒙古班のように青くなっています。
カッ、カツッ、ベチッ、カッ、ベチッ――――――
「ひぐっ」
臀部に玉が当たるたび、情けない悲鳴と涙の粒、そして足を止めて見物する妖精たちのあざ笑う声がこぼれます。
「ほらほら、もっとお尻ふって!」
「は、はいっ」
足をがに股に開き腰を折り、股の間から顔を出して狭い視界の中で玉を追います。裸なので妖精たちからは、けん玉を飲み込んだアナルも、がに股でぱっくりと開いた女性器も丸見えでしょう。
「お、上手い上手い……あー、何やってんのよ」
「も、申し訳ありません……」
「ねえ、そろそろ行かない? 飽きてきたわ」
「んー、そうね。じゃ、またね、娯楽提供者さん。パーティー楽しみにしてるわ」
「あ、まってよー」
飽きっぽい妖精たちはどこかに行ってしまいましたが、それでも練習をサボるわけにはいきません。本番で失敗は許されないのです。妖精や、玄関を通る館の客に見られながらも恥ずかしい練習を続けます。
「はっ、っと、とぉっ」
カッ、カンッ――――――
練習の成果か、日が暮れる頃には少しづつ玉が皿に収まるようになってきました。しかし、そこで気付きました。私の顔が涙や汗ではないもので濡れていることに。
つっ、と糸を引きながら顔に垂れてくる液体の基点、そこには濡れそぼった女性器がありました。
妖精に笑われながらアナルを使ってけん玉の練習をし、さらにそれで快感を得ている情けない自分を思うと、目尻が熱くなりました。






夕方、6時になると私達『娯楽提供者』の練習は終わりです。
これは館の主がその頃になって起床するため、「見苦しいものをお見せしないように」というメイド長の考えのようです。
私は壁に掛けられた時計を確認し、その針が時計を両断しているのを見、腰を上げました。半日もの間曲げっぱなしだった腰の痛みを感じつつ、手にけん玉を持って玄関の隣の勝手口から外に出ます。
季節は秋分も近く、風も身を切るような冷たさが混じっていました。時折吹く風に裸の身を震わせつつ、裸足で歩く先には小さな掘立小屋があります。人数分の畳の敷かれただけの、殺風景でかび臭く隙間風の通るそこが『娯楽提供者』の詰め所です。
立て付けの悪い戸を開くと、すでに他の場所で『練習』をしていた天狗が何人か戻ってきていました。それぞれが裸体を晒し、涙や汗、天狗によっては黄色や白の液体で顔を汚していました。
誰も口を開かず、畳に視線をおとすばかり。私も自分にあてがわれた小さな空間に膝を抱えて座ります。

しばらく経ち、壁の隙間から覗く空に星の輝きが見えた頃、小屋の扉が開きました。
「さぁ〜皆さん餌よ〜♪」
食べ物の匂いを纏って小屋を開けたのは夜雀、ミスティア・ローレライでした。同じ鳥の妖怪ではありますが、彼女は私たち『娯楽提供者』を管理する立場の妖怪です。週ごとの私たちの出し物を決める係りも彼女です。
彼女は鼻歌を歌いながら私たちの顔を見回し、全員が揃っていることを確認すると外においてある荷車の中身を分配し始めました。
「じゃあ、食器はいつもどおり洗って出しといてね」
全員に配り終えるとミスティアは、今日は冷えるわね、と呟きながら小屋を出て行きました。暖かい館のなかで食事を摂るのでしょう。
視線を落とすと、配られた夕食が目に入りました。塩で味付けした、野菜の切れ端やすじ肉の入ったスープと固いパン。箸やフォーク、スプーンなどはないので手掴みでパンをちぎり、スープを流し込みます。

質素というのにも遠い食事はすぐに終わり、当番が少し離れた井戸まで食器を洗いに行く事になります。
今日の当番、私と、もう一人、白い髪の白狼天狗が重ねた皿を持って井戸の冷たい水で皿を洗い、汚れを落としていきます。
「あの、射命丸、さんですよね?」
水を流す音の中、白狼天狗が話しかけてきました。別に私語が禁止されているわけではないので普通に返答します。
「ええ。そうだけど」
「あ、私、犬走・椛っていいます」
「はあ、それで?」
「あ、いえ、その……」
言葉が途切れました。どうやら何か話したいことがあったわけではないようです。
「星が綺麗ね」
「え? そ、そうですね」
別に何の考えもなく出た言葉でした。しかし、改めて澄んだ星空を見ると、汚れた心が洗われるような気がしました。手を止めてゆっくりと動く空の輝きを見つめます。
「あ、で、でも、射命丸さんも綺麗ですよ!?えーと、ほら、黒髪が夜の闇みたいで!」
「はい?」
生まれた沈黙にいたたまれなくなったのか、椛が慌てたようにいいました。褒めているのかなんなのか判断しかねる言葉に疑問の声をかえすと、椛は消え入るような声で、
「あ、いえ、その……なんでもありません。忘れてください」
私と同じ裸の体、その臀部の尻尾が垂れているのが叱られた犬のように見え、気付かぬまま私はフォローの声を出していました。
「貴女の髪も素敵ですよ。夜空を白く照らす星の色です」
「えっ……え?」
かけられた言葉の意味を把握できず尻尾を左右に振りながら、あたふたと返答する椛も姿に思わず小さく噴出し、
「なんでもありません。忘れてください」
「あ……は、はいっ!」
「帰りましょうか。今日は冷えそうです」
後ろから椛がついてくる気配を感じながら、私は皿をもって小屋へと足を向けました。







数日後。
紅魔館大広間で、週に一度のパーティーが開催されました。
集うのは数多の妖怪や妖精。
このパーティーはレミリアが開催しているもので、幻想郷の住人ならば誰もが豪勢な食事や友人との会話を楽しむことができます。私たちのような、見世物にされる一握りを除いては。
こういった娯楽の提供もレミリアの支持を支えているのでしょう。
騒霊による演奏や、夜雀の歌により暖められた座はメインイベントに突入します。
照明が小さくなり、投光機に照らし出されたステージに視線が集まります。
「では、まず一番手は……」
ミスティアの良く通る声が名前を呼び上げていきます。ステージの裾、暗幕の中で出番を待つ影のなか、呼ばれた一人がステージに向かっていきます。
数秒の沈黙、そして囃したてる声や拍手。
それがしばらく続き、彼女は戻ってきました。暗くて顔は見えませんが、今まで我慢していたであろう嗚咽をもらしているところから表情の想像はできます。
名前が呼ばれ、戻ってくるたびに屈辱からの嗚咽が増えていきます。
「はい、見事な習字でしたね〜。後半、なぜか墨が薄くなっていますが、これはまさか筆をさして感じちゃってたんですかね〜?」
ミスティアの声に会場に笑い声が起きた。
やめて、やめて、もういわないで……、と嗚咽混じりの小さな声が、隣で耳を押さえた小さな影から聞こえました。
「では、次の方……白狼天狗、犬走・椛さんで〜す!」
はっと視線をステージに向けます。みれば、一つの影が投光機の光に晒されていました。
しかし、それが椛かどうかは分かりません。なぜなら、その影はまさしく影のような黒色の布を被って頭から足までを覆っていたからです。
「それでは、御開帳〜!」
ミスティアの言葉と同時、影は布を掴んで宙に放り、その姿を露にしました。

沈黙。


その姿を見た瞬間、誰もが絶句しました。鏡を見るまでもなく、自分の顔色が青を超え白くなっていくのがわかります。
影の顔は、紛れもなく犬走・椛のそれでした。しかしその上、数日前に私が褒めたあの白髪は完全に様変わりしていました。
絹のようなやわらかそうな質感は、薬品か何かで固められ、一本として下を向いているものはありません。そして、あの白い髪は――――――鮮烈な原色の赤に染められていました。
顔は白粉を塗られたように白、しかしなぜか唇だけは黄色を塗られていました。
手には肩近くまでの白い手袋、細い、しかし逞しい足は股間と尻の部分に大きく穴の開けられた黒と黄色の縞模様のタイツ。この姿の示すものは、
「こ……」
椛の黄色い唇がうごき、音を発しました。
「クォケコッコー!!!」




ステージの上、照明の中を天狗としてのプライドを完全に粉砕するような無様なニワトリの姿をした椛が、ニワトリの鳴きまねをしながら手をばたばたと羽ばたくように忙しなく動かしながら走りまわります。
「コケッコケ、コケッ……」
観客がおもしろ半分に投げ込んだポップコーンを器用に唇でつまみ、口に入れます。
どたどたと床を鳴らしてがに股で走るため、性器もアナルも完全に光に照らし出されています。
笑いの渦に包まれる観客の視線を浴び続けた椛は、ステージの中央で突然止まりました。そのまましゃがみこみ、足を開きます。
「おおっとぉ? これは……」
ミスティアの言葉に再び観客席が静まりました。口々に何が起きるのかと期待する声を上らせます。
「コケッ、コケッ、……」
椛の顔に汗が浮かびます。
速さと視力には自信がある私の眼には、足の影から収縮する椛の性器が見えました。そして、
「…………!」
私の得た驚愕を、数瞬の後に観客達も得たでしょう。ごろん、と粘液に塗れながら椛の股間から零れ出たのは――――――たまごでした。
天狗のものではなく、白い、ざらざらした殻を持つニワトリのたまご。それが、一個、また一個と糸を引きながら計七つ、零れ落ちていきました。
「なんと驚き!椛さんはニワトリの格好をしながらニワトリの卵を産みました!本当はあなた、ニワトリなんじゃないですかぁ?」
驚いた演技をしながらミスティアは椛の心を責めあげます。
「さて、ではこのニワトリ天狗さんの産んだ卵、食べてしまっては椛さんがかわいそうですし―――ここは、持って帰っていただきましょう!大丈夫ですか?」
「は、い……」
「聞こえませんよぉ〜!?」
「大丈夫……です!」
照明に照らされた椛の顔は強制された笑みを浮かべていました。
そして彼女は観客に向かって尻を突き出すようにして四つんばいになり、たまごを拾います。
口を大きく開き、
「はあぁぁ!」
アナルに卵を押し込みます。粘液でぬめるたまごは吸い込まれるようにアナルへと入っていきました。
それを7回行い、すべてのたまごを収納すると、椛は立ち上がり、
「コォケコッコー!!」
高らかに鳴き、再び無様ながに股走りでステージを一周して暗幕に戻って来ました。
汗だくで、そのまま倒れこんだ椛に他の天狗達が駆け寄ります。先ほどまでは嗚咽を漏らしていた面々も、椛の出し物に顔を蒼白にしながら集まっていきました。
私もそれに続こうとしましたが―――それはかないませんでした。





「ニワトリだけに『コッケイ』な出し物でしたねぇ……おっと、すべっちゃいましたね。それではお次、鴉天狗、射命丸・文さんです!」








顔色の戻らないまま、アナルにけん玉を装着し、糸の先の玉をふらふらと揺らしながらステージの上に立ちました。逆光で観客が見えないのは私たちにとって救いでしょうか。
「今日は、射命丸さんのお得意の『天狗式・尻けん玉』を披露してくださるそうですね?」
「は、はい!」
がに股になり、股の間から天地の逆転した世界を覗き込みます。
お尻を前後に、まずはゆっくり、次第に速く動かしてけん玉に勢いをつけます。そして、
「ほっ」

コンッ

「お見事!」
ミスティアと、おおっ、という観客席からの声が聞こえました。アナルにかかる重さから成功を知り、一度腰を落として玉を外します。
再び勢いをつけ、目と、アナルにかかる遠心力の変化でタイミングを計ります。
まだ、まだ、今、まだ、まだ、今!

コンッ

硬質な音とともにけん玉の先に玉が刺さりました。思い切り尻を突き出し、刺さった玉を飛ばすようにして外します。
次が最後の大技です。
ゆっくり、これまで以上に慎重に糸を揺らしてタイミングを計ります。3、2、1、!
コンッという音と、アナルへの衝撃で皿に乗ったことを確認、しかしこれから先が難所です。このまま一度も糸を垂らすことなく、連続してけん玉の先に玉を突き刺すのです。
尻を振り、ベストの一瞬を狙います。
そして――――――

コツッ

今までとは違う音がしました。
「あ……あぁ……」
私の目の前、逆さの世界で玉が揺れていました。
あーあ、というのは観客の誰かの声でしょう。
「おおーっと、ハプニング!失敗してしまいましたー!ともあれ、前二回、見事な珍芸を披露した射命丸さんに拍手を送りましょう!」
まばらな拍手の中、私は背を伸ばして立ち上がり、一礼するとアナルにけん玉をさしたまま暗幕に向かいました。











すべての出し物が終わると、パーティーは自然解散の運びとなります。
暗幕の中、私たちは円を作るように立っていました。中央にはミスティア。出し物が終わると、反省会が始まるのです。
「さて、今週もお客さんに楽しんでもらえたわ。がんばったわね」
ミスティアの心の篭らない形だけの慰労の言葉が響きます。
「とくに椛、あなたの芸は最高だったわ。あんなに無様で惨めで滑稽なニワトリの物まねが出来るのはあなたしかいないわよ。直前に思いついたその格好も最高。こんど、その格好で人里までマラソンしてみる?」
皆の後ろに隠れるように立っていた椛に次々と追い討ちの矢が飛びます。椛は赤くなった眼を硬く閉じ、両腕で自らの体を抱きかかえました。
ひとしきり椛を嬲ると、ミスティアの目つきが険しくなりました。
「さて、今回唯一芸に失敗した奴がいたわね……射命丸・文」
ミスティアがこちらに足を向けると、私の周りの天狗が数歩動きます。取り残された私のあごにミスティアの指が掛かり、顔を引き寄せられます。
「あんたのせいで、パ−ティーが台無しになるところだったわ。他の天狗共に感謝しなさい?」
長い爪が頬に食い込み血がにじみ出てきます。
ミスティアは冷たく告げました。
「明日は全員休日。明後日からはまた練習よ」
週に一度、パーティーの翌日にもらえる休日に、皆の表情が微妙に緩みました。が、しかし。
つぎのミスティアの一言で場が凍りつきました。
「来週のパーティー、全員でニワトリの物まね
えーと、ほら、アレだ、ネタでおわらせりゃいいものは文章にすんなってヤツ。こうなるからさ。

さて、某所で一瞬話題になったレミリアの支配してる幻想郷。いくつかネタが西南北の空からきたので執筆開始。一発目からコケた感じがしますが気にするな。これから何とかします。未来の私に責任放棄。
なんで『その0』かといえば、異変ものの常として状況説明が必要と思ったので。つまりメインはそっち、三行なら
・れみりゃが
・幻想郷
・支配した、
ここだけが必要な部分です。
ほかは蛇足。使いたかったネタがあったのと、天狗の立ち位置を決めかねていたので融合させてこんな感じに。羞恥ものっていいよね!表現力ないから自給自足できないけど!
なんかいいネタあったらコメントか東の方の空に紙飛行機で送ってください。
今回微妙だから次からは産廃的なSS頑張ります。多分、きっと、おそらく、確率的には頑張らなくもない。


以上、投稿直後のテンションで。
螺旋
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2009/09/08 06:43:27
更新日時:
2009/09/08 15:43:27
分類
異変モノ
射命丸
あえていうなら羞恥
あれだ、序章とかそんな感じ
1. 名無し ■2009/09/08 18:17:26
某産廃のアレですね。あれは素晴らしい流れだった。
それをネタに作品とかマジ期待が広がりまくるんですけど裂けたら責任取ってくださいね
2. nekojita ■2009/09/08 23:44:37
見事な文章化、本当に有難うございます
スピンオフという形で作品を発表しても構いませんか?
既に書いたという訳ではないのですが
3. 螺旋 ■2009/09/09 00:09:47
>>1
自分で考えなくていい分楽ですねー。そんなこと言うと他の作者様からのフルボッコにあいそうですが。

>>2
OK、というよりも、こちらからお願い申し上げたいくらいですが。
どんなに素晴らしい作品が出来るのかとwktkしてお待ちしています。
4. 名無し ■2009/09/09 09:09:13
おー、あのネタか。あれはいい。
そしてこれもいい
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