約束

作品集: 3 投稿日時: 2009/09/09 11:35:32 更新日時: 2009/09/09 11:35:32









ある日、顔色を変えた紫が博麗神社にやってきた。
なんでも博麗大結界が非常に危険な状態らしく、早急に修復しなければ幻想郷の存続すら危ういという。
かつてないほどに真剣な紫に圧されて、霊夢も慌てて祈祷の準備をする。
調べてみると、たしかに結界のいたるところが綻んで、このままではあと数時間で幻想郷が崩壊するというところまできていた。
何故ここまで放ってしまったのだろう。幻想郷自身には何の異変も起きていないので、気付くのが完全に遅れてしまった。
加えて紫も先ほどまで寝ていたらしい。藍に何かおかしいと起こされて、ようやく気付いたという。
霊夢は博麗の巫女としての力をフルに使って、なんとか結界を修復しようとした。
しかしいくら霊夢が祈祷しても、結界の綻びは止まらなかった。本当に気付くのが遅すぎたのだ。

「だめ…紫…!止まらない…」

悲痛な声を上げて霊夢が紫の方を向く。大結界の崩壊まで、もう時間がない。
紫は少しの間目を閉じて考えた後、決心したように言った。

「私が大結界の境界に直接行ってなんとかするわ。だから霊夢は、ここで待ってて」

紫の決断に、霊夢が心配気な顔をする。
それは最後の手段になってしまうほどの危険な行為だった。

「…大丈夫なの?」
「私を誰だと思ってるの?心配しなくても、必ず修復するわよ」
「そうじゃなくて、紫が…」
「らしくないこと言うのね。大丈夫、きっと戻るわ」
「約束よ…」
「ええ」

そう言って紫はスキマの中へと飛び込んでいった。

それが、3日前の話。











霊夢は縁側に座って、ボーっと青空を眺めていた。
紫の言った通り、大結界は完全に修復されていた。
しかしあれから3日たった今も、紫は神社に姿を現さなかった。

「霊夢〜、元気出しなよ。紫のやつがそんな簡単にくたばるわけないじゃん」

萃香が霊夢の肩に寄りかかりながら、意気のない霊夢を励ます。

「じゃあなんで顔出さないのよ」
「それは…」

霊夢の返事に、萃香が言葉を詰まらせる。
紫が大結界の境界に飛び込んだことは、霊夢と萃香しか知らなかった。
あの崩壊直前のときも、幻想郷自身はいつもの平和そのものだったからだ。
萃香には、霊夢が説明した。それでも萃香は結界の境界に飛び込むという危険性がわからないのか、どうも先ほどから楽観的ではあった。

霊夢はふうっとため息をついた。

「あんたの能力で紫を呼んだり出来ないの?」
「そんなの無理だよ。萃めようと思ったら全員萃めちゃうよ」
「じゃあ全員集めて。今夜は大宴会よ」
「え?ホント!?萃める萃める!」

宴会と聞いて萃香がはしゃぐ。萃香にとっては、紫のことよりも宴会の方に興味津々だった。
萃香が宴会好きなのは知っている。でも紫の身に何かあったかもしれないというのに、ここまではしゃがれると逆に腹立たしい。
それに本当は宴会なんて気分でもない。
だが大勢集めれば紫も来るかもしれない。そんな淡い期待を持って、霊夢は今晩の宴会の準備に取り掛かった。





夕刻、別に通達をしたわけでもないのに、ぞろぞろと人妖達が博麗神社にやってきた。
紅魔勢、幽霊勢、月人、神々、地底妖怪etc…
次々と集まってくる人妖達に、萃香が目をキラキラとさせる。

「うわー随分萃まったね。できる限り萃めたけど、こんな頑張ったの久しぶりだよ。くたびれたなぁ」

愚痴をこぼしながらも萃香はご機嫌だった。
いつもは集まり過ぎないようにほどよく能力を調整しろと言っているので、ここまで沢山集まったことが嬉しいのだろう。
一方の霊夢は、来る客来る客の顔を見て、"八雲一行"が来るのを待った。
だが最後まで、紫達が現れることは無かった。



完全に日も落ちて宴会の真っ最中。
皆が庭に思い思いに茣蓙を敷いて酒を飲み交わしている喧騒の中、霊夢はただひとり縁側に座って星を眺めていた。
紫が遅れてくる可能性も考えていたが、結局まだ来ない。もう、多分来ないだろう。
結局宴会にも来なかった。霊夢はため息をついた。最近ため息が多い。勿論最近とは、3日前からだ。

「霊夢さん、何やってるんですか?こんなところで」
「早苗…」

そんな霊夢の様子を心配したのか、早苗がお酒を持って霊夢の隣に腰をおろした。
手に持っていたお猪口のひとつを霊夢に差し出す。霊夢は素直に受け取った。

「せっかくの大宴会なのに、元気ないですね」

霊夢のお猪口に酒を注ぎながら、早苗が言った。
彼女なりに気を遣っているのだろうが、正直今はひとりにしてほしかった。
だが、全く嬉しくないわけでもない。ようするに、寂しかったのかもしれない。
こうやって萃香以外と話すのも久しぶりだった。

「……早苗、紫のこと知ってる?」
「ゆかり?ああ、八雲紫さんですか?そういえば今日は―――来ていませんね」

早苗が群集の中に視線を泳がせながら、ちびりとお酒を飲んだ。

「紫さんがどうかしたんですか?」
「3日前、紫はね、幻想郷を救うために結界の境界に飛び込んだの」
「…?はぁ…」

いきなりそんなことを言っても意味不明。それは霊夢も分かっている。だが、続けた。

「でもきっと戻ってくるって約束したのに、まだ神社に顔すら出さないわ」
「そうなんですか」

話の全体が見えなかったが、早苗は一生懸命に霊夢の話を聞いた。
彼女もまた、霊夢のことが心配だったのだ。

「よくわかんないですけど、そんなに心配なら直接家に行ってみたらどうですか?」
「紫の家なんて、どこにあるか知らないわよ。知ってる奴なんて誰もいないわ」
「ああ、それですけど、3日くらい前にどこにあるのか分からなかった八雲さんの家が、ひょっこり現れたらしいですよ」
「えっ?」

バッと早苗の方に顔を向ける。

「それ本当!?どこにあるの?」
「え、えっと…詳しくはわかんないですけど、たしか丁度こことは反対側の大結界の端のあたりに…」

早苗は西の夜空を指差しながら、多少自信なさ気に言った。
大方天狗情報か人里で聞いた話なんだろうが、今の霊夢にいちいちその裏を取る余裕はなかった。

「わかった。今から行ってくる」
「ええ?今からですか?」
「紫が、いるかもしれないもの」
「……わかりました。もう夜も遅いですから、気をつけてくださいね」

博麗の巫女には余りある気遣いだったが、霊夢は小さく頷いて夜空へと飛び立っていった。
残された早苗は霊夢の飛び去った方をしばらく眺めた後、お猪口を片付けて宴会の輪の中へと戻っていった。





闇夜の中を1時間ほど飛んで、ようやく霊夢は大結界の反対側に到着した。
早苗の話によるとここら辺に紫の家が現れたらしいが、目下一面深い森。加えて夜ときたものだから、見つかられるかどうか…
と思ったが、とある一箇所からほんのりと明かりがこぼれているのが見えた。
この辺りに民家の類などなかったはず。あれが紫の家なのだろうか。

近づいてみると、それほど大きくはない和風のお屋敷だった。
とりあえず入り口の門のところまで行ってみる。表札の類はなかった。

「誰だ?」

霊夢が戸を叩くよりも先に、頭上から声がかかった。
見上げると、月明かりを背に一匹の妖怪が浮かんでいた。
特徴的な獣耳と尻尾のシルエットのため、月夜の中でもそれが紫の式の藍であることは容易にわかった。

「…霊夢…か。紫様に会いにきたのか…?」

霊夢の顔を見て、藍が目をスッと細める。

「そうよ。いるんでしょ?」
「ああ、いらっしゃる。だが少し待っててくれ」

藍の"紫がいる"という言質に、霊夢の体からどっと力が抜けた。
ほれみろ、何も心配はいらなかったろ?と霊夢の頭の中で昼間の萃香が言った。そのとおりだったと、霊夢は笑顔で返した。

しばらくすると戸が開き、藍が屋敷の中へと霊夢を招き入れた。

「どうぞ、紫様がお待ちです」

霊夢は藍に連れられて、屋敷へと上がった。
そしてそれほど長くない廊下を歩いた後、藍は突き当たりにある襖の前で止まった。

「紫様、霊夢を連れてきました」

藍が部屋の中に声をかけるが、霊夢は中の返事を待たずバッと襖を開けた。
部屋は十畳ほどの畳の間だった。その中央には布団が敷いてあり、そこには上半身を起こした紛れもない紫の姿があった。
紫は霊夢の顔を見るなり、子供のように嬉しそうな顔をした。

「ああ霊夢。会いたかっ…」
「紫っ!!!!」

開口一番、霊夢は怒鳴りつけた。

「何よ紫っ!戻ってきたんなら顔出しなさいよね!!どれだけ…―――心配したと思ってるのよ!!」
「ごめんね霊夢。神社まではちょっと遠くて…。でももう少し元気がついたら顔出すつもりだったのよ?」
「遠いって……スキマ妖怪が何言って―――」

そこまで言って初めて、霊夢はある違和感に気付いた。
それは紫の体が痩せ細っていることや、どこか垢抜けている態度も然ることながら、かつての禍々しい妖気が全く感じられないのだ。

「まさか…紫…」

霊夢は紫に近づいてその手を握った。こうまでしても、やはり妖気は感じられなかった。
紫は僅かに微笑んで、黙ったまま霊夢の手を弱々しく握り返した。

「紫様は、もう境界を操る能力を使うことはできません」

紫の代わりに、藍が搾り出すような声で答えた。
霊夢が藍の方を向く。藍は続けて言った。

「能力だけでなく、妖怪としての力は殆ど失われてしまいました」
「な…なんで…?」
「それほど大結界の損傷が激しかったのです。紫様の力すべてをもってしなければ、とうてい修復できないほど…」
「藍、済んだことはもういいでしょ?」

説明する藍を紫が遮る。
紫の顔はいままで霊夢が見たことが無いほど、優しげな表情だった。

「いいのよ霊夢、あんな能力無くたって。でも弾幕ごっこが出来ないのは少し寂しいかしら」
「でも…」
「そんな顔しないで。大結界はあと千年は大丈夫だから、私がいなくたって心配ないわよ」

違うのに。分かってるくせに。私が心配なのは紫のことだって、分かってるくせに。
霊夢はスカートの裾を、左手でぎゅっと握った。
博麗の巫女として何の力にもなれなかった自分が、許せなかった。
私がちゃんと結界を監視していればこんなことにはならなかったのに。でも紫は、そのことを責めたりしない。
お前のせいでと怒鳴られたほうが、いくらかマシだったかもしれない。
どうしてそんなにやさしいの?いつもは、意地悪ばっかりいうのに。
泣きそうだった。

「とにかく、遠いところよく来てくれたわ。藍、霊夢にお茶をお出しして」
「かしこまりました」

藍は軽く頭を下げると、静かに部屋を出て行った。
部屋には紫と霊夢の2人だけになった。

「紫…本当にもう…」
「その話はもうおしまい。それよりもここ3日幻想郷であったことを聞かせて。ずっと家にいたから、何も知らないのよ」
「………うん。わかった」

霊夢自身も、ここ3日の話題がそんなにあるわけではなかった。
そのせいか話の大半が些細で、日常的で、くだらないものばかりになってしまう。
それでも紫は、熱心に耳を傾けた。

「それで萃香のやつ、大勢集まったのが嬉しいのか大はしゃぎだったわ」
「萃香らしいわね」

紫がくすりと笑った。

「これで3日分の話はおしまいよ!話すのも疲れるわ」
「ふふ、ありがとう、霊夢」

『ボーン』

丁度霊夢が話し終わるのと同時に、時計が刻を告げた。

「あら、もうこんな時間?」

紫が時計を見上げ、名残惜しげな声をあげる。日付が替わる時刻だった。

「どうする霊夢?泊まっていってもいいのよ?」
「いや…今日は宴会だったし、朝になったら片付けとかもしないと駄目だから…」
「そう、残念ね」

本当に、紫は残念そうだった。
今日の紫は、すごい寂しがり屋のかまってちゃんだと、霊夢は思った。
いつもの調子なら冷やかしのひとつでも入れるところである。でも、今の紫の現状を思うと、とてもじゃないがそんな気にはならなかった。

「藍っ!藍ー!!」
「はい、なんでしょう」
「霊夢がお帰りよ。お送りして」
「かしこまりました」

藍は紫に頭を下げると、ついてこいと霊夢に目配せをした。霊夢は藍について、部屋を出た。

来たときと同じように、霊夢は藍に連れられて廊下を歩いた。

「昨日永遠亭の薬師に、紫様を診察してもらった」

廊下を歩きながら、前を歩く藍が唐突に語りだした。
霊夢は黙って聞いた。

「永琳氏が言うには、今の紫様は妖力の源……人間でいう"魂"が失われているような状態なんだそうだ」

前を向いたまま、藍が淡々と続ける。
霊夢は胸の奥から、ざわざわと嫌な予感が沸き起こってくるのを感じた。

「無論、その"魂"なしでは妖怪は生きていくことはできない。紫様とて、例外ではない。現に、もう歩くことすらも…」
「嘘よ!!さっきだって紫、普通に話してたじゃない!?体が弱ったって、生きていくことくらいできるわ!!」

そんなの認めないと言わんばかりに霊夢が反論した。
藍は静かに首を振った。

「今は紫様の中に残っているわずかな妖力が、人格を保たせているに過ぎないらしい」

唾を飲み込む。

「あと1年もしないうちに、紫様は廃人になる」

辺りがしんっと静まり返った。
霊夢の背筋が、氷のように冷たくなった。

「な…治せるんでしょ??」
「治せない。無いものは治せない、ということらしい」
「……紫は…このことを…知っているの?」
「大結界を修復する際、紫様自身もこうなることはわかっていたはず…。すべてを失い、いずれは廃人になることが…。
 それにもかかわらず、紫様は戻ってきた。私は紫様ともう一度話せて嬉しいが、私が紫様の立場ならおそらく自害しているだろう。
 妖怪とは…そういうものだ。紫様らしくもない…」

藍がどこか落胆したように肩を落とした。



霊夢には、何故紫が戻ってきたのか分かっていた。
だって、約束したから。「きっと戻る」って、紫と約束したから。
だから紫は戻ってきた。すべてを失っても、私との約束を守るために。

霊夢はその場に崩れ落ち、顔を覆って泣いた。












1ヶ月後

霊夢は毎日のように八雲邸に通い続けていた。
別に頼まれて通っているわけではない。あくまで自主的に、自分が会いたくて紫に会いに行っていた。
その裏には、大結界の修復になんの力にもなれなかった自分への後ろめたさがあったのかもしれない。
あるいは、自分との約束を守ったせいでこうなってしまった紫に責任を感じているのかもしれない。
何にせよ、今の紫を、霊夢は放っておくことはできなかった。

霊夢は八雲邸に着くと、いつものように紫のいる部屋へと向う。。
襖をあけると、丁度藍が紫に食事を食べさせているところだった。

「紫様。ちゃんと噛まないとこぼしてしまいますよ」
「うあー。あああー」

紫の口の端から、おかゆがぽろっとこぼれる。前掛けが食べ溢しと涎でベトベトになっていた。
霊夢が声をかける。

「こんにちは。食事中にごめんね」
「ああ霊夢、構わないよ。ようこそいらっしゃい。ほら紫様、霊夢が来ましたよ」

"霊夢"という言葉に反応して、紫が辺りをキョロキョロと見回す。
しかし視力も大分落ちているため、襖の傍に立っている霊夢を見つけることが出来ない。

「紫、私はここよ」

呼びかけながら、寝ている紫のすぐ横に腰を落とす。
視界に霊夢が映ると、紫の表情がパァッと明るくなった。

「うああー!れいう、れいうー!!」
「こらこら、もう紫ったら。いつからそんなに甘えんぼさんになったの?」

両手を伸ばして"だっこ"をせがむ紫を、霊夢はそっと抱き寄せる。

「あっ…。今抱くと食べこぼしが服に……」
「いいわよ、そのくらい。ほら紫、今日は桃を持ってきたのよ。食べる?」
「たべう!たべうー!!」
「ふふ、じゃあ剥いてあげるね」

霊夢は一旦紫から離れると、持ってきた袋から桃を取り出し、手際よく皮を剥いた。
そして紫が食べやすいように、細かく切って皿に盛り付けた。
霊夢はそのひとかけらをフォークで取り、紫の口へと運ぶ。

「紫、あーん」
「あー、あー」

紫は餌をねだる雛鳥のように口を大きく開けると、パクッと桃をほおばった。

「紫、おいしい?」
「おいひい!おいひい!!」

両手をばたばたさせながら喜ぶ紫。
ちゃんと飲み込んだのを確認してから、もうひとつ口へと運んでやる。

「随分立派な桃だな」

藍が桃をまじまじと見つめて言った。もう桃の時期は少し過ぎたはずだが、たしかに見事な桃だった。

「この桃はね、天子に分けてもらったのよ。天界の桃だから、体も丈夫になるだろうと思って」
「ほう、それは良いものをいただいた」
「ほら、紫。はい、あーん」
「……」

桃を口元まで持っていっても何故か紫は口を一文字にして、じっとフォークの先の桃を見つめている。

「紫?どうしたの?」

霊夢がそう尋ねた次の瞬間、突然紫は右手を振り上げると、霊夢の持っている桃の皿をなぎ払った。
たちまち皿がひっくり返って、盛り付けてあった桃が畳に散らばる。

「ゆ、紫様!なんてことを!!」
「いららい!!てんし!いららい!!!」

いきなり喚き暴れだした紫を、慌てて藍が押さえつける。
たまに癇癪を起こすことはあったが、霊夢のいるときに暴れたのは初めてだった。

「すまない霊夢…。せっかくの桃を…」
「ううん、いいの」

霊夢は畳に散らばった桃を拾いながら、優しい声で紫に訊いた。

「紫は天子のことが嫌いなの?」
「てんしきらい!!」

フーフーと息を巻いて、今にも噛み付かんばかりの紫が答える。
霊夢は「そっか」と短く言った後、紫の頭を軽く撫でた。

「でもね、天子は紫のこと嫌いじゃないわよ?」
「うそ!!てんしきらい!!」
「本当よ。だって、この桃は天子が紫に早く元気になりますようにってくれた桃だもん」
「うあ…?」

これを天子が聞いたら、おそらく顔を真っ赤にして否定するだろう。
しかし霊夢は、嘘はついていない。

「天子はね、紫のことが好きなのよ」
「てんし…すき?」
「そうよ。天子も紫と同じで、みんなや幻想郷が大好きなの」
「……」

いつのまにか紫はすっかり大人しくなって、霊夢の顔をじっと見つめて話を聞いていた。
藍は心底驚いた。いままで紫が一度暴れだしたら、他のもので気を引くか、疲れて眠るまで絶対に止まらなかったからだ。

霊夢の顔を見つめていた紫が、ちらりと桃の方へ視線を送った。

「桃、食べる?」
「…たべう」
「じゃあ剥いてあげるね」

再び桃を剥き始める霊夢。
藍はただ黙って、そのやり取りを眺めていることしかできなかった。




帰り際、いつものように玄関口まで見送りをする藍が、今日はより一層暗い表情をたたえていた。

「霊夢…」
「どうしたの?藍」
「その……ありがとう……」
「…お礼を言われるようなことは何もしてないわ。私が紫に会いたくて来てるだけだもん」

ニコリと笑いながら霊夢が返す。
しかし藍は相変わらず暗い表情のまま、霊夢から目を逸らした。

「霊夢は…今の紫様が好きなのか…?」
「好きよ。当たり前じゃない」

さらりと、だが力強く言い放った。嘘も迷いもなかった。
藍の肩が、小刻みに震えていた。

「私は……今の紫様を好きになることができない……」

藍は涙をボロボロとこぼしながら、消え入りそうな声で言った。

「私は従者失格だ…。本当に…辛くて、辛くてたまらない…!霊夢が帰ってしまって…紫様と2人だけになるのが怖いんだ…」
「藍……」
「お…恐ろしいことだが……、もう何度っ…紫様を殺してしまおうと…思ったことか……!」
「……」
「うっ…うぅううっ……!!」

長い沈黙。
沈黙というには藍の嗚咽はうるさすぎたが、しばらく2人の間で会話は途絶えた。
それを先に破ったのは、霊夢だった。それも、平手打ちという方法で。

『パァン!!』

頬を叩く軽快な音が、玄関口に響いた。
叩かれた藍も、さして驚きはしなかった。叩かれて当然だと思っていた。
しかし次の霊夢の言葉には、藍は驚き目を見開いた。

「紫は私が引き取る。駄目って言っても無理矢理連れて行く」
「霊…夢……」
「ほら、何やってるの?貴方の主を攫おうとする敵が目の前にいるのよ?早くスペルカードを抜きなさい」
「うぅぅ…霊夢……すまない……すまないっ…!!」

藍は涙を袖で拭い、震える手でスペルカードを抜いた。
それが式神"藍"としての、最後の戦いだった。







次の日から、紫の住居は博麗神社へと移された。
八雲邸と違い、博麗神社には多くの人妖が訪れる。
いままで八雲紫の現状を知らなかった者も、否応なしにそれを知ることとなった。
同情する者、嫌悪する者、はたまた無関心な者……。
とりあえず妖怪を匿う神社ということで、人里からの信仰はほぼ皆無になった。

だが霊夢にとって何よりもショックだったのは、萃香が出て行ってしまったことだ。
彼女曰く「とてもじゃないが、見てられない」ということらしい。
萃香の言うことだ。そのままの意味なのだろう。

藍の方もあれから紫に会いに来ることはなかった。
紫と親しかった幽々子も一度は顔を覗かせたが、やはりそれ以後来ることはなかった。

霊夢は不思議と、彼女達を責める気にはならなかった。
皆一様にそういう反応をするからには、妖怪達にとっては今の紫は共通して見るに耐えないものなのだろうと霊夢は割り切っていた。
だから妖怪そのものが、霊夢は嫌いになっていた。

それでも、中には今までと同じように付き合ってくれる者もいた。
その中のひとりが今霊夢の目の前にいる、東風谷早苗である。
早苗は大きな風呂敷包みを霊夢に差し出した。

「霊夢さん。これ、よかったら…」
「いつもありがとう、早苗」

風呂敷の中には沢山の米や野菜が入っていた。
早苗はこうして3日に一度は、霊夢のところへ食料を届けに来てくれる。
紫の世話で忙しい霊夢にとってはとてもありがたかった。
加えて、早苗は今の紫を見て難色を示すようなこともなかった。

「紫さん。私、早苗ですよ。もう覚えてくれました?」

早苗は紫の顔を覗き込みながら、ニッコリと笑みを作った。
しかし紫は怯えたような表情を浮かべると、布団の中に隠れてしまう。

「う…。私って、そんなに怖い顔してるんでしょうか…?」
「紫、早苗は別に怖くないわよ?」

霊夢が語りかけると、紫が布団からゆっくりと顔を出した。

「さ、さらえ…こわくらい…?」
「あ、霊夢さん!!今"さなえ"って言いましたよ!初めて私の名前を呼んでくれました!」
「まったく。赤ちゃんじゃないんだから」
「あ、ごめんなさい…」
「………いや。………っ!?待って……!」

霊夢は突然何かを感じ取り、真剣な顔つきになる。

「…?どうしました?」
「……来た」
「え?」
「レミリアが来たわ。早苗、紫のことお願いね」

霊夢はそう言って立ち上がると、障子を開けて部屋を出て行った。
霊夢がいなくなったことで、途端に紫がぐずり始める。

「う…うあー!!れいうー!!れいうー!!!」
「えーと、霊夢さんは用事があるみたいですから、私が霊夢さんの代わりに…――」
「さらえやらぁああ!!れいうー!!」
「えーと、えーと、早苗は怖くないですよー…」
「う、うわあああああああん!!!!」
「あぁ……どうしよう……」

泣き喚く紫に、早苗が頭をかかえる。
今はただ早く霊夢が戻ってくることを、祈るしかなかった。



霊夢が外に出ると、鳥居から少し入ったところに日傘を差したレミリアが立っていた。
現在の博麗神社には神社を囲うように退妖怪の結界を張ってある。霊夢がレミリアの進入に気付いたのも、それのおかげだった。
今もなお結界がレミリアの体を焼いているはずだが、レミリアはそんな様子はおくびにも見せなかった。

「霊夢、私がなんで来たのかわかるでしょ?」
「ええ」

いつものことだ、分かっている。レミリアは紫を殺しに来たのだ。

「あなた、自分が死ぬまでずっとあの妖怪の世話をしてるつもりなの?」
「ええそうよ。紫の面倒は、私が一生看る」
「馬鹿げてるわ…」

レミリアが吐き捨てる。
霊夢はぎりっと奥歯を噛んだ。

「もういい加減にして。帰って、レミリア」
「霊夢…お願いだから…―――」
「帰れって言ってるでしょ!」

霊夢はレミリアに向かって封魔針を投げた。当てるわけではなく、単なる威嚇のつもりだった。現にレミリアなら簡単に避けれる速度だ。
だがレミリアは避けなかった。針は次々とレミリアの体に突き刺さり、彼女の服を赤く染めた。
くらっと少しだけよろめいたが、倒れることはなかった。

「な、なんで避けないのよ…」

針を直に食らって血を流すレミリアを見て、霊夢が若干狼狽する。
レミリアは血をボタボタと流しながら、少し荒げた声で言った。

「分かるでしょ?霊夢。私は吸血鬼だから、"妖怪"だから、このぐらいのケガじゃ死なないの」

レミリアの紅い瞳が霊夢を見据える。
その瞳は悲しみに満ちていたが、霊夢にはわからない。解ろうとしない。

「妖怪にとっては、この強さが生きている証なのよ」
「何が言いたいのよ…」
「彼女はもう死んでる。妖怪として、恥さらしもいいとこだわ」

霊夢はもう一度封魔針を投げた。今度は威嚇ではない。当てるつもりで投げた。
またレミリアは避けなかった。何本もの針が彼女の体を貫いた。
今度は大きくよろめいた後、仰向けにどさっと倒れた。日傘が転がって、レミリアの体が太陽にさらされる。

しかしすぐに、どこからともなく現れた影がレミリアを抱き起こした。

「終わるまで…待ってろと…言ったはずよ」
「もう終わりました。さあお嬢様、帰りましょう」

影は咲夜だった。
咲夜はレミリアを優しく抱いたまま、一本一本丁寧にレミリアに刺さっている針を抜いた。
それを見ながら、霊夢は少し震える声で言った。

「もう来ないでよ…お願いだから…」
「…いいえ、来るわ。貴方が…解ってくれるまで、何度でも…」

レミリアは咲夜の腕の中でそう言うと、静かに目を閉じた。いくら吸血鬼でも、この結界の中であの傷は堪えたようだった。
咲夜は憎しみのこもった眼で霊夢を睨みつけた後、レミリアを抱いたまま飛び去っていった。


「………」

霊夢はレミリア達が完全に遠ざかったのを確認してから、紫の元へ戻ろうと振り返った。
すると少し開いた障子から、こちらを向いて立っている暗い顔の早苗が見えた。
先ほどの一部始終もおそらく見ていたのだろう。だからどう、というわけではないが。

「紫は?」
「泣きつかれて眠りました」
「そう…」

霊夢が早苗の横を通り過ぎる。
すれ違いざまに、早苗がポツリと呟いた。

「私、レミリアさんの気持ちも少し分かる気がします」



―――気付いたときには、霊夢は早苗の胸倉を掴んでいた。ものすごい剣幕で。



「早苗!もう一度言ってみなさい!!」

早苗は言った。涙声だった。

「だって、だって…!霊夢さんが可哀相ですよっ…!毎日毎日紫さんの世話ばっかりで、ろくに外にも出れないで…」
「だからって!!紫に死ねっていうの!?」
「レミリアさんは、紫さんのことだけじゃなくて、きっと霊夢さんのことも思って…」
「黙れっ!!!!!!」

霊夢は力任せに早苗を突き飛ばした。
早苗は縁側の段差から落ちて、境内の地面に落下した。

「早苗、貴方までそんなこと言うなら、もうここに来なくていいわ。早く帰って!」
「霊夢さん…」
「紫が怯える理由も分かったわ。あなたもあの血も涙もない妖怪達と同じね。気に入らないものは、皆殺してしまえばいいんでしょ!?」
「うぅ…ぐすっ…」

霊夢は自分でも何を言っているのかわからなかった。完全に頭に血が上っていた。
いままで食料を届けてくれた早苗に向かって、霊夢はひたすら罵詈雑言を放った。
早苗は顔をくしゃくしゃにして泣いていた。早苗もわからなかった。
何が正しくて、誰が正しくて、そして自分はどうすればいいのか、わからなかった。

早苗が泣き止むころには、霊夢はすでに神社の中に入ってしまったのか、どこにも姿がなかった。

「うぅぅ…」

早苗はよろよろと立ち上がり、ふらつきながら神社から飛び去った。

早苗が神社に来ることも、その日以来なくなった。















1年後

博麗神社

紫は虚ろな目で天井を見つめたまま、静かに胸を上下させていた。
もう何も言葉は発さない。
ただ呼吸をし、物を食べ、眠り、排便をするだけの肉体。
そして今も、紫のおしめを換えながら霊夢はひとり言を呟いていた。

「今日もいい天気ね。絶好の弾幕日和よ」
「………」
「魔理沙がUFOがどうとかいって騒いでたわ。面倒なことにならなければいいんだけどね」
「………」
「今日から河童のバザーがあるらしいわ。どうせロクなもの売ってないんでしょうけど」
「………」

霊夢は毎日、今日あった出来事を紫に語った。
どんな些細で、日常的で、くだらない出来事でも、必ず紫に伝えた。
そうやって幻想郷が平和であることを伝えると、紫が笑ったような気がした。

「今日もいい天気ね。絶好の弾幕日和よ」
『それは誘ってるのかしら?いいけど、手加減はしないわよ』
「魔理沙がUFOがどうとかいって騒いでたわ。面倒なことにならなければいいんだけどね」
『あら霊夢、あなたもすぐ調査に行かなきゃ駄目じゃないの』
「今日から河童のバザーがあるらしいわ。どうせロクなもの売ってないんでしょうけど」
『面白そうじゃない。霊夢、行ってみましょうよ』

紫がほらほらと霊夢の手を引く。しょうがないわね…と、霊夢は立ち上がる。

「紫、どうやって行くの?面倒だし、あんたのスキマで行きましょ」
『ごめんなさい。もうスキマは使えないの』
「そっか…。じゃあ飛んで行こっか」
『ごめんなさい。もう飛べないの』
「じゃあ……歩いて……」
『ごめんなさい。もう、歩けないの』


紫の体が、ガラガラと音をたてて崩れた。


そして、霊夢は現実へと引き戻される。





目の前には、抜け殻となった八雲紫が横たわっていた。










END





・SSSスレで「もっと読みたい」と言われてじゃあもっと書こうかと思ったら乾燥ワカメのように膨らんでこうなりました。
・産廃的には微妙な内容ですね…。まあ、前があんなんだったから…っていう。
・構想の段階では書くつもりだったところ(冒頭とか、橙とか)を結構カットしたので、謎なところがあったらごめんなさい。脳内補完推奨。
・レミリアは自分のことを妖怪とは言わなかったような気もするけどまあいいよね。
・読んでくれてありがとう!
紅魚群
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2009/09/09 11:35:32
更新日時:
2009/09/09 11:35:32
分類
霊夢
早苗
レミリア
グロなし
1. 名無し ■2009/09/09 11:49:48
紫……
2. 名無し ■2009/09/09 11:58:49
紫は最後の力で霊夢を永遠に拘束することに成功したんだよ!
3. pnp ■2009/09/09 13:05:59
暫く胸が苦しい日々を送らねばならんようです。
 霊夢×紫作品が好きになれるとは。
大いなる感動をありがとうございました。
4. ウナル ■2009/09/09 13:15:10
今までの紅魚群さんの話を読んで、どんな不条理な作品かなと思っていたのですが……。

泣きそうになりました。
素晴らしい作品をありがとうございます。
5. 名無し ■2009/09/09 13:21:28
ある意味グロよりもエグいな
ご馳走様でした
6. 名無し ■2009/09/09 14:10:32
介護バイトしてた身としては生々し過ぎてキツいんだぜ…
7. 名無し ■2009/09/09 14:43:44
そういえば紫って月を見て高揚しないとか人間味があるような描写もあったよなぁ
紫に妖怪としてのプライドがあるなら生き恥を晒すくらいなら死を選んでたかもしれないけど
紫が元人間説ってのは結構見るから自害しなかったのは妖怪としての力が薄れて人間味が出た影響なのかな?
8. 名無し ■2009/09/09 15:00:19
近付きも離れもせず、ただUFOの話をして帰っていく魔理沙マジいい友達
9. 名無し ■2009/09/09 15:02:43
良い話だった。藍が気に入ったな、話の表に出ない孤独な苦悩が想像できて、上手く書けてると感じる。
作者はこういったえげつない話が好きだね。こっちもたまらんと思って読んでるからこれからも励んでほしい。
ちょっと気になったのは何故ゆっこちゃんがすぐ紫を見捨てたのか。深い理由は無いのかな?
10. 名無し ■2009/09/09 16:12:59
『僕が考えた幻想郷』と違う点について異議を唱えたくなる段階で、
既に作者の術中にはまっているな…。
11. 名無し ■2009/09/09 17:10:34
興奮した
12. 名無し ■2009/09/09 18:06:58
>>8
早苗もな


てかこの人のSSで、初めての痛くない早苗さんだな
13. ぷぷ ■2009/09/09 19:48:04
1年ちょっと前に死んだ、俺のじいさんの話。
死ぬ1ヵ月半くらい前に母親と一緒に会いに行ったんだけど、じいさん、俺の方を見てこう一言。

「あなたは、だれですか?」

紫に忘れられなくてよかったね、霊夢。
痴呆ネタはリアルすぎてホントキツイ;;
14. 名無し ■2009/09/09 21:55:10
紫は介護ネタに限るな!
15. 名無し ■2009/09/09 22:55:49
ババアネタのつもりで言ってるのならつまんねーから消えろ
16. 名無し ■2009/09/09 23:22:04
あれ?産廃って笑い涙しか出ない所だと思ってたのに・・・
シンプルだけど痛烈で良かった
17. 名無し ■2009/09/10 02:14:52
なんだこれ・・・
ものすごく優しいのに辛くてたまらん・・・
18. 名無し ■2009/09/10 07:37:05
ささささささ早苗さんが良い子だああああぁぁぁぁ
19. 名無し ■2009/09/10 08:30:10
産廃には見合わないが、非常な良作
20. 名無し ■2009/09/10 19:12:00
外国と日本の死の概念の違いを思い出した
外国じゃ脳死したり植物人間になったりしたら死人扱いだけど、日本では肉体が滅びない限り死ではない
それが日本での臓器移植の問題になってたりするけど、精神を主に置く妖怪と肉体を主に置く違いがよく分かる
実に良作
21. 名無し ■2009/09/10 21:59:24
エグイ話かと思ったら案の定で悲しくなった。
紅魚群さんのssほんと面白い。
22. 名無し ■2009/09/10 22:15:00
現実に引き戻されてから放心状態となった霊夢のところにさとりんがやってきて
敢えて紫の想起弾幕を放ち異変時に地霊殿を荒らされた復讐を果たすところまで幻視した。
23. 名無し ■2009/09/11 01:10:26
盛者必衰か…
この後霊夢は果たして立ち直れるのだろうか
24. 名無し ■2009/09/11 10:56:49
早苗さんがいい子とは貴重な……
じっちゃん思って切なくなった
25. 名無し ■2009/09/11 20:37:46
レミリアが同じ立場になったら咲夜はどうするだろうか・・・
26. 名無し ■2009/09/13 11:44:38
この霊夢は妖怪を嫌いになっちゃったし、人間からも疎まれるようになっちゃったから孤独だね
そのうち発狂して偉いことになるかもしれないと想像するだけでよだれが出る
27. 名無し ■2009/09/13 20:44:48
妖怪達が紫の所に来なくなったのは
別に紫が嫌いだとかそんな話じゃなくて
同胞だったからこそ、嘗ての凛々しさを失った今の姿を見ないことがせめてもの手向けだったんだと信じている
28. 名無し ■2009/09/14 03:02:12
最終的に霊夢が妖怪化して
幻想郷と引き換えに紫の心を取り戻し
幻想郷を失ったことをひたすら謝りながら泣き崩れる霊夢を
紫が優しく抱きしめるところまで幻視した
29. タダヨシ ■2009/09/15 20:28:21
やはりあなたの紡ぐ文は素敵です。
30. 名無し ■2009/09/19 18:11:32
心が苦しい・・・だが2828も止まらない
素晴らしい作品でした
31. 名無し ■2009/09/20 14:46:05
幻想郷の住人たちのそれぞれの反応がバラエティに富んでいて生々しい。
特にレミリアの行動原理が「美しくて我侭」な幻想郷の妖怪を代表しているようで強いインパクトがある。
32. 名無し ■2009/09/23 23:41:17
赤ちゃん言葉でしゃべるゆかりんかわいいよぉおお!!!
33. 名無し ■2009/10/30 00:01:27
いつもの早苗であれば心の中で
あの大妖怪八雲紫が圧倒的弱者となって
目の前に存在している光景に笑いが止まらないんだろうな
霊夢が見てないところで口と鼻ふさいだりして遊んでそう
34. さとこー ■2009/11/07 02:19:29
BADEND...なのか? 
とても悲しい(T_T)
35. 名無し ■2010/06/13 15:26:40
SADENDだろな
霊夢もだけど籃やレミリア、早苗も悲しいな
名前 メール
パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード