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『猫被りアリス』 作者: ヨシナミ

猫被りアリス

作品集: 3 投稿日時: 2009/09/26 11:08:16 更新日時: 2009/09/26 20:08:16
アリス・ マーガトロイドは恋をしていた。 
普通の魔法使い、霧雨魔理沙に。
そして同時に嫉妬していた。いや、それだけでは無い。
怒り、憎しみ、好奇、愛情、欲望…。
数えきれない程の正と負の感情が、ドロドロに混ざり合った思いをアリスは魔理沙にふけていた。
「魔理沙は私と違って明るく活発だ」 
「魔理沙は私と違って友人が沢山いる」
「魔理沙は…魔理沙は…」
「ああああああああっ!!」
机を思い切り叩いた。自分と魔理沙を比べると気が狂いそうでたまらない。
こんなにも孤独な自分が憎くて仕方が無い。
あんなにも豊かな彼女が愛しくて仕方が無い。
彼女に何が有って、自分に何が足りないのか解らない。
魔理沙の様になりたい。
魔理沙になりたい。
魔理沙が欲しい。
「魔理沙は私だけのもの…」


〜〜〜

「今日も今日とて賽銭入って無いわね…」
博麗神社の境内にて賽銭箱を覗き込む霊夢が呟く。
いつもなら茶をたかりにやって来る魔理沙が駄賃代わりに少々の金額を入れているのだが、その魔理沙が最近姿を現さない。
魔理沙と同時期に、来る頻度は偶に程度だったが、アリスの姿も見なくなった。
「夢中になるキノコでも見つけたのかしら」
「数少ない参拝者なんだから顔出しなさいよねあいつら…」
ぐちぐちと愚痴をいいながら霊夢は境内の掃除を開始した。

〜〜〜

境内の全ての落ち葉を集めた頃だった。
遠方から見なれたシルエットが飛んで来る。
「2週間振りぐらいかしら?何やってたのよ」
箒から降りる魔理沙に霊夢が問いた。
「あぁ、ちょっとな」
それに対し曖昧な答えで返す魔理沙。
「どうしたのそんな顔して、変なキノコでも食べたの?」
「そんな事ないぜ、私はいつも通りだ」
久しぶりにあった友人にどこか奇妙な違和感を感じる霊夢。
なんだか目が魔理沙でない様な気がする。
魔理沙が魔理沙でない様な気がする。
しかし本人がいつも通りと言うならいつも通りなのだろうと些細に済ましてしまう。
「あらそう、いつも通り素敵なお賽銭箱はあっちよ」
「あぁ、わかってるぜ」
集めた落ち葉を処理する為、魔理沙に背を向ける霊夢。
だから気づかない。ゆっくりと魔理沙が背後へ近づいて来る事も。
その瞬間だった。











「こんにちはー!霊夢ー!」
突如二人の間の空間が裂け、八雲紫が飛び出して来た。
「何よいきなり来て」
落ち着かない相手の出現にうんざりする霊夢。
「何よとはひどいわぁ、折角特上のお酒持って来て上げたのにぃ」
扇子で口元を覆いながら別のスキマから一升瓶を出す。
それならよしと言う笑顔を霊夢はする。
だがいつもなら我先と飲酒を開始する魔理沙が箒を手に飛び立つ準備を初めていた。
「あら、魔理沙飲んでいかないの?」
既に箒に座った魔理沙が振り向かずに答える。
「悪いな、もう帰る」
それだけ言い放つと魔理沙は足早に飛び去ってしまった。
「何よあいつ…調子狂うわね」
やはりいつもと違う魔理沙の様子に疑問を抱く。
「年頃の女の子だもの、こんな事もあるわ」
一人陽気に無責任な事を言う紫。
そんな紫に流されるまま二人で晩酌を始める。

〜〜〜

「はいはい、今出ますよ」
「お、こんな遅くにどうしたんだい?」
「工具が散らかっているけど気にしないでおくれ」
「さぁさぁ奥の部屋にどうぞ」
「…?どうしたの私の金槌なんて持って-----
「ぐわっ」
「いきなりなんて事するんだい!?冗談にも程-----
「げぇっ」
「痛いっ!やめてっ!やめて-----
「ぎゃっ」
「やめて本当に死んじゃ-----
「うぐぁ」
「あぁぁ…どうしで…どうして…ま-----
「…………」

〜〜〜

「今日も今日とて賽銭入って無いわね」
いつかと同じ台詞を呟く。
そしていつもと同じ様に境内の掃除をする。
そしてまたいつかの様に落ち葉を集めた頃だった。
「あら今度は1週間振りかしら、最近どうしたの?」
「あぁ、ちょっとな」
再びいつかと同じ台詞。
先日と変わらない様子の魔理沙にやはり霊夢は疑問を隠せなかった。
「ちょっとなじゃ無いわよ、何かあったなら言ってみなさいよ」
「大丈夫だぜ、私はいつも通りだ」
にかっと笑ってみる魔理沙。
しかし霊夢は何故かその笑顔に寒気を抱く。
「こんにちは、霊夢さん」
凍り付いた空気の中、早苗がやって来た。
「あら、早苗こんにちは」
出る杭に押し出されるように早苗が来た途端に飛び立つ準備をする魔理沙。
「ちょっと魔理沙!どこに行くのよ」
「図書館に行って来る」
それだけいうと魔理沙は飛び立って行った。
「あいつやっぱり変よ…それであなたはなんの用?」
「まずこれを見てください」
神妙な顔付きの早苗が新聞を霊夢に渡す。
河童、惨殺さる
新聞の見出しはこうだった。
内容は見出しの通り、河城にとりが何者かによって撲殺された。
その遺体は頭部を彼女愛用の金槌によって猛烈に殴打され、損傷が著しく激しかった。
「この点から見て犯行は彼女に怨みを持つものによるものだと思われる≠ヌういう事よ…」
顔見知りが死んだ事に落胆する。
「この通りです、山では大騒ぎですよ」
「何としてもやった奴を見つけるわ」
「霊夢さんならそう言ってくれると思ってました」
期待通りの答えに安堵する早苗。
「早速ですが何か心当たりは有りませんか?」
心当たりなら有る。
ここ最近の魔理沙の変貌だ。
しかし到底魔理沙の犯行とは思えない。
それでは誰が…?
「早く犯人を見つけなければ、次の犠牲者が増えるでしょう…」
早苗が思わず呟く。
次の犠牲者…?
「そういえば最近アリスを見ないわ…!」
「もしかしたら既に…!」
二人は急いで魔法の森へ向かった。

〜〜〜

薄暗く木々が生い茂る魔法の森の太陽が射し込む開けた土地。
そこにアリスの住居はあった。
家の前に着地する二人。
間髪入れずに直ぐに扉を早苗が叩く。
「アリスさん!アリスさん!いらっしゃいますか?」
早苗が叩く扉のドアノブに霊夢が手を掛ける。鍵は閉まってなかった。
木のきしむ音を出しながらゆっくりと扉が開く。
「これは魔理沙さんの帽子…?」
玄関の直ぐそこに落ちていた魔理沙のトレードマークの帽子を早苗が拾う。
「魔理沙さん?魔理沙さんいるのですか?」
再び大声を出す早苗に青白い顔をした霊夢が答える。
「魔理沙は紅魔館に行った筈よ…」
見ると魔理沙がいつも身につけていた衣服がそこら中に散らばっていた。
その衣服の道がまるで道順を示す道しるべの様にある部屋までのびていた。
bath room
扉に掲げられていたプレートにそう書かれていた。
この扉の向こうで魔理沙が湯船に温まっている事を願いながら二人は扉を開く。
「な、何よこれ…!」
霊夢が絶句する。
そこには魔理沙は居なかった。
代わりに鼻をつく血の鉄くさい臭い。そしておびただしい量の血が浴室中にこびりついていた。
早苗がガチガチと歯を鳴らしながら、霊夢にしがみ付く。
直様浴室からでて泣きじゃくる早苗をあやしながら霊夢は別の部屋に足を踏み入れる。
そこはアリスの人形を作る為だと思われる作業場だった。
机には血のこびり付いた裁ち鋏や鋸が転がっていて、辺りに金髪が散乱していた。
「何なのよ…ここで何があったと言うの!?」
泣きじゃくる早苗に続いて霊夢も混乱してゆく。
乱暴に扉を開き次の部屋に進む。
そこはリビングだった。
テーブルの上には食べかけと思われる肉料理に虫がたかっている。
どこからか漂う腐臭に鼻をつまみながら早苗がある物に気付く。
「れっ霊夢さん、あれ…」
早苗の指を指す方向を見る。
そこにはキッチンの冷蔵庫があった。
よく見ると冷蔵庫の扉は半開きでそこから血が滴り落ち、匂いが漂っていた。
「まさか…」
カンの良い霊夢は最悪で醜いケースを思わず考えてしまう。
怖るべき幻想を振り払いながら霊夢は冷蔵庫の扉に手を掛けた。
「!!」
「きゃぁぁぁああああああっ!!!!」
霊夢の予想は的中してしまった。
そこにはバラバラになった手足と臓腑、顔を引き剥がされた人体模型の様な首が詰め込まれていた。
恐らく…いや、この死体は魔理沙だ。
浴室で身体をバラバラに解体され。作業場で顔を引き剥がされたのだ。
「おごぇえええっ」
後ろで早苗が嘔吐している。
「………」
霊夢や驚愕で言葉が出ない。
先程まで会話を交していた彼女が何故アリスの家の冷蔵庫に詰め込まれている?
アリスはどこへ消えたのか?
考えれば簡単な事だった。
今いる魔理沙は魔理沙では無い。

アリスが文字通り魔理沙の皮を被っている

「そんな馬鹿げた話があってたまる-----
霊夢は魔理沙≠フ言葉を思い出す。

「図書館に行って来る」

「パチュリーが危ないわ!」
急いで霊夢は早苗の手を引き、紅魔館へ飛び立った。

〜〜〜

紅魔館まで後数百メートルの湖の上空。血相を変えた霊夢と立ち直った早苗が猛スピードで飛んでいた。
その目的地の方向から飛んで来る影が見えた。
「咲夜!良いところに…!パチュリーが-----
「知ってるわ」
言おうとした事を知っている様に咲夜が答えた。
「パチュリー様が殺害されたわ」
咲夜が尋ねて来た魔理沙に御茶を持っていった時には既に首から上が無かったという。
「間に合わなかった…!」
早苗が落胆し、霊夢が歯を噛み締める。そしてこれまでの経緯を咲夜にも話した。
「人形遣いがとうとう狂ったのね、お嬢様の友人に手を下した者は生かして置けないわ…!」
「えぇ…そして最後は私の番よ…」
霊夢が来るべき災厄に覚悟を決める。

〜〜〜

夜の博麗神社。月明かりだけが照らす境内に霊夢は座っていた。
その闇に紛れる様に黒白の装束の魔法使いが境内に着地した。
「いらっしゃいアリス¢メってたわよ」
「おいおい霊夢、私のどこがアリスに見え-----
「しらばっくれんじゃないわよ!!!」
激昂する霊夢。
「あんたが魔理沙とにとりとパチュリーを殺したのは全部知ってるのよ!!」
「あら、ばれてたの?」
アリスがあっさりと認めた。
「私と魔理沙の恋路を邪魔するものは皆殺しにするわ」
「そして魔理沙も私が殺した」
「でもこれで私は魔理沙になれた」
「魔理沙を手に入れたのよ」
「意味のわからない事をいってるんじゃ無いわ…」
霊夢が封魔針を取り出す。
奥から咲夜と震える早苗が姿を表す。
「いいわあなたたちを皆殺しにして魔理沙と一つになった私は幸せに暮らしてゆくのよ! 」
「もはや支離滅裂な事しか言え無いようね」
時を止め咲夜が移動を開始する。
「遅いわ」
魔理沙の姿でかつての様に糸を展開する。
霊夢と早苗は何が起きたかわからなかった。
張り詰めたワイヤーを回収するアリス。
咲夜の顔面に血が滲む。
「う…そ…」
それだけ言うとボトボトと瓦礫が崩れる様に咲夜の顔面が崩れ落ちた。
「嫌ァあああああ!!!もういやですっ!!」
いくつものショッキングな場面に精神が耐えられなくなり早苗はこの場から逃亡を図ろうとする。
「あら、逃がさないわよ?」
アリスは人形を展開し、その一体を早苗に向かわせる。
「もガッ!?とっとれない!!はがしてぇぇえ!!!」
人形が早苗の顔面に張り付いた。
「いやーーっ!!!死にたくない!!死にたく----
激しい爆音と共に人形が炸裂した。
砂煙に目を瞑る霊夢。
次に目を開けた時には早苗の身体は下半身のみになっていた。
ふと横を見るとアリスが近づいて来る。
「嫌…!来ないで…」
恐怖と混乱でいつもの様に振る舞えない。
闇雲に針を投げるが全て防御されてしまう。
「これで邪魔者はいなくなる…」
人形が剣を掲げる。
「あぁぁぁ…」
しかし剣は振り落とされなかった。
何故なら人形を操作するアリスの指が全て消し飛んだからだ。
「間に合ったようね…」
スキマが現れ紫が姿を現す。
「魔理沙から違和感を感じてたけどまさかこんな事になるなんて…ごめんね霊夢…」
子を抱き抱える様に霊夢を抱擁する。
「紫ぃぃぃい!!」
攻撃手段を失い激昂するアリス。
紫が弾幕を放ち、アリスを巨木に叩きつける。
「うごぁっ…」
「アリス…あんたは本物の狂人よ…」
霊夢が呟く。
「わたしはまりさにふりむいてもらいたかっただけなのに…」
「わたしはみんなとなかよくしたかっただけなのに…」
「わたしは…わたしは…」
衝撃が掛かった事によって巨木が倒壊しアリスを押しつぶした。

〜〜〜

後日、その倒木を退かし、アリスの遺体を回収した。
全体的に押し潰されぐしゃぐしゃになっていた。
特に顔が誰だか分からない位になっていたという。
アリスは魔理沙になりたかったというお話。
うん、意味がわかりませんね。
一応趣旨はいつもと違うつもりですが、自分の拙作なぞ
どれも同じですねw
ヨシナミ
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2009/09/26 11:08:16
更新日時:
2009/09/26 20:08:16
分類
アリス
魔理沙
惨殺
グロ
1. 名無し ■2009/09/26 20:19:17
くっ……先にやられたのと、明らかに俺が書くのよりも上手いというこの二重の敗北感……!
2. 排気ガス ■2009/09/26 22:39:33
自分で顔を潰すなんて流石はアリスね
3. 名無し ■2009/09/27 01:41:06
死してなお妄執は残ってたんだな・・・
4. 名無し ■2009/09/27 02:18:42
>思いをアリスは魔理沙にふけていた
ひょっとして誤字かな?
余計な世話だったらゴメンね
5. 名無し ■2009/09/27 06:06:47
全裸で魔理沙の体をバラバラにしているアリスの姿を思い浮かべた時…
下品なんですが…勃起…しちゃいましてね…
あれ、このアリス誰かに…
6. 名無し ■2009/09/27 08:52:38
霊夢の最初に気付いた、魔理沙が魔理沙じゃないという違和感は眼とかそれ以前に身長が・・・
7. 名無し ■2009/09/27 15:06:09
咲夜さんと早苗は死に損
8. 名無し ■2009/09/27 16:29:53
魔理沙がアリスの皮を被って欲しかったな
9. ふすま ■2014/06/14 18:37:52
アリスが加害者側なのは珍しい
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