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『地獄のファインディング魅魔』 作者: 暇簗山脈

地獄のファインディング魅魔

作品集: 4 投稿日時: 2009/10/09 15:14:12 更新日時: 2009/10/10 00:14:12
――ここは夢幻館。
電話一つでオムライス(冷え切っている)をデリバリーしてくれる狂気の館である。
いつもは尻をたたく音しか聞こえないこの館から怒声が響いていた・・・

「久しぶりだな魅魔」
「幽香!てめぇに逢う為に地獄の底から這い上がってきた」

よく見ると、幽香と呼ばれたおねーさんの隣には、ピッチャー片手に酒を飲んでいる男がいた。

「・・・!神主、私だ!!」
「神主は貴様のことなど忘れたとさ」
「なっ!」
「ゆけ!エリー!」

幽香が呼ぶと、エリーと呼ばれたお譲ちゃんがリビングのソファーの下から張って出てきた。
大きな鎌を携えており、ダークサイドな雰囲気に満ち満ちている。

「また北斗ネタですか〜(泣)」
「ちょっと!メタ発言はやめなさい!」
「すいません・・・えーっと、私『たわば!』って叫べばいいんですよね?」
「だからメタ発言はやめろ!あとその断末魔も場面が違うし!!」

二人の痴女が言い争っている間、魅魔と呼ばれたおねーさんは忘れ去られていた・・・






「という夢を見たぜ」
「夢オチは良くないわ」

ここは博麗神社(ひろしれいじんじゃ)。
結婚式を挙げたくない神社NO.1(人里調べ)に毎年選ばれる地獄の神社である。スキマ妖怪をして「神社と名乗るのもおこがましい」と言わしめた。
結婚式などでの臨時収入が皆無なうえ、賽銭による収入もないため、毎晩妖怪を狩っては鍋に(ry

「魅魔様ともう会えない気がしてな・・・」
「魔理沙・・・貴方、愛に飢えているのよ」

かけがえのないものは失ってから気付くという。このSSの作者も前回のSSを書き終えた後、
パソコンが故障し、パソコンがないことの痛みを知り、不遇な扱いを受けた魔理沙の祟りじゃーと恐れおののき、
夢の中に血みどろの魔理沙が出てきて軽いトラウマになったということを付け加えておく。

「さぁ、私の胸の中に飛び込んできなさい」
「霊夢ぅ・・・」

慈母のような、というよりは勇次郎のような笑みを浮かべて腕を広げる霊夢。
最近マスパの威力に疑問が残ると評判の黒白魔法使いは霊夢の胸に飛び込んで大声をあげて泣いた。

「う、うわぁぁぁぁぁ・・・・・」
(ああ、魔理沙の尻マジでイイわぁ・・・この前の異変の時の尻アタックから病みつきになっちゃったけど、
 いつ触っても童顔貧乳とは思えないファンキーな尻ね・・・こいつから尻とったら何が残るんだっつーぐらいヤバい・・・あふん)

魔理沙が気づかないことを良いことに抱きついた状態で尻を揉みまくる駄目巫女。
その晩は魔理沙の尻に顔をうずめて就寝した。





――翌朝
結局博麗神社で朝を迎えた魔理沙であった。

「なぜか尻が痛いぜ霊夢」
「お早う、朝ごはん何にする?茶葉?雑草?それともお・み・ず?」
「じゃあ茶葉」
「えー、勿体無いし」
「ざ・・・雑草?」
「勿体無い」
「み、水はあるんだろ?」
「はい水」

水の入った湯呑を机の上にドンと置く霊夢。

「そういえば魔理沙、今から地獄に行くわよ」
「いきなりRPGのラスボスみたいなこと言い出すなよ!怖いだろ!」
「比喩じゃなくてマジモンの地獄よこのペイペロン!」
「ほざけ露出狂」

本日の殺し合いの火蓋が切って落とされた――!!





――三途の川
マスパの威力が微妙なのでブレイジングスターを小出しに連発してくる魔理沙から逃げていたら
いつの間にか目的地の三途の川に着いていた。ご都合主義ってやつだね。

「ほら魔理沙、ここが三途の川よ」
「知ってる」

すっかり仲直りしていた永遠の主人公達。
本当の永遠なんてあると思うなよ。

「そしてあそこで気持ちよさそうに寝ているのが死神よ」
「白々しいぜ霊夢・・・」

霊夢はおもむろに死神の小町に近づいてシバいた。

「あたいの眠りを妨げるのは貴様か」
「ツアー希望2名」
「まいどあり〜」

是非曲直庁の財政難はどうやら深刻なようだ。





――船の上

「そうか、地獄に知り合いがいるのか」
「いや、魔理沙が」
「お前にとっても知り合いだろう・・・」
「知らねーし!」
「ほら、ごちゃごちゃ言っている間に彼岸に着いたぞ」

船を下りるとそこは――裁判所だった。
そこではミニスカ閻魔えーき☆ちゃんが魂を裁いていた。

「小町。何用ですか」
「いやー支部長、こいつらが地獄巡りツアーに参加したいっていうもんで」
「おい、部外者がいる時に支部長と呼ぶな。ヤマザナドゥと呼べ」
「す・・・すみません」

どうやら是非曲直庁にも面倒なアレとかソレとかあるようだった。






「という訳であたいが案内してやる。本当は受付嬢の管轄なんだが、知り合いのよしみって奴だ。」
「そらどうも」
「あんまり嬉しそうじゃないな・・・まあ19,880円の地獄全部巡りコースと1,920円の好きなコースを一つだけっていうのがあるんだけど」
「リアルな値段設定ね」
「世知辛い世の中だ」
「早く選べよ・・・あたいだってこんな生々しいこと言いたくないんだ」
「まあもちろん1,900円のコースなんだけどね」
「1,920円だ!ごまかすな!!」
「ケチくせぇ・・・」
「霊夢よりはケチくさくないけどな」
「魔理沙、黙りなさい」
「・・・で、どのコースにする?」
「地獄奥地真っ直ぐ逝っちゃうぜコース」
「このコースの地獄の大将怖いから嫌なんだけど・・・」
「死神が怖がるとか何なのよ。死んだ方がいいんじゃない?」
「この巫女鬼だ!悪魔だ!」
「霊夢なら仕方ないな。もう手遅れだ」
「魔理沙、黙りなさい」
「じゃあこのコースで決定するよ」
「もう手遅れなんだ、こいつは」
「魔理沙、溺死しなさい」





――地獄
皆さんは地獄といえば何を思い浮かべるだろうか。そうだね、プロテインだね。
冗談はさておき、地獄といえばサラ金なのだがこの三人の運命やいかに――!?
ちなみにここからの流れは靈異伝を参照するとわかりやすいのだが、別に参照しなくても大丈夫っちゃ大丈夫。

「ここが10面ボスの間だ」
「ここよここ!釣られて食われる瞬間のたいやき君みたいな目をした魅魔がいたのは!!」
「その具体的な表現止めないか?」
「そこの死神。知らないの?」
「魅・・・魔・・・?ごめん、管轄違うし」
「畜生!レイプしてやる!」
「霧雨さんが狂った!」

縦割り行政の弊害を思わぬ所で知った魔理沙は怒りのままに叫んだ。
これもまた時代の流れなのかもしれない。
魅魔の消息を求めてDONDON進んでいく3バカであった・・・








「ここが15面ボスの間・・・なんだけど・・・」
「うわっ!なんだあの丸い・・・いやでも人の顔みたいな・・・うわああああああああ」
「あっ!あの人管轄違うけど知ってるよ!キクリさんだ!別名『太政大臣』って呼ばれてるんだ」
「太政大臣!?まさか・・・貴様・・・」

「この時を待っていた・・・
 お前に先はない・・・
 私に倒されるか、あるいはコンガラ様に倒されるか・・・」
 いずれにせよ、それがお前の運命・・・」

「懐かしいネタだな」
「ハウスオブザ○ッド2だっけ」
「キクリさん、今回ツアーなんで」
「あ、そうなの・・・」

そうして去って行く3人の後ろ姿を見送るキクリの眼は哀しみを背負っていた・・・







「で、ここが最奥・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「ウォラッ!これがええんか!これがええんか!!」
「やめてくださいまし、やめてくださいまし・・・」

三人の眼に映ったのは地獄の大将、コンガラさんが地霊殿のボス、さとりんを四つん這いにさせて尻を蹴っている様だった。
さとりんが明らかに気持ちよさそうな顔をしていて唖然とする主人公二人。

「死神ィ!なんか用か!!あ、巫女もおる!ウザッ」
「何もしてないのにウザッて言われた・・・」
「コンガラさん、今回ツアー客なんですよこいつら」
「へー」
「というより何でこんな所にツアーしに来たんですかね」

気が付くと、いつの間にかさとりんが立ち上がって服の埃を払いながら質問してきた。
さっきまでの痴態はどこへ行ったのか。

「こっちが質問したいぐらいだ。なんでさとりんがここにいる?」
「お教えしましょう。」


〜さとりんの☆超わかりやすい!『私と是非曲直庁の関係』丸分かりコーナー!!〜

昔、さとり妖怪は相変わらず「ビッチ!」だの「恋泥棒!」だのと言われて忌み嫌われていた。

こいし「生きててもいいことなんてないね」

さとり「こいし・・・」

コンガラ「就職しないか」

さとり「ホイホイついてきてしまいました」

コンガラ「ああ、次は地霊の管理だ」

さとり「妖怪に地霊の管理を任せるだなんて、なんて人なんだろう・・・」





「わかりやすかったでしょう」
「え、ああ、うん」
「で、結局魅魔様はどこにいるんだ?」
「魅魔ァ!?最近戻ってきて真面目に働いてると思ってたけどなー、また何処かに行きやがったんだよ!
 クソッ、これというのも甘い非正規雇用システムのせいでこんなことに・・・危険手当も付くから給料無駄に持ってくし・・・
 誰がこんなシステム考えやがったァァ!!うおおおおおおお!!貴様か小町ィ!!」
「わ、私にそんな権限ないですよ〜グヘェッ」
「帰るか」
「そうね」

触れてはいけない話題に触れて怒り心頭のコンガラさんと、首を絞められている小町を後にして主人公たちは去っていった。
一体なぜここまで世界は変わってしまったのか。是非曲直庁の困窮・腐敗を目の当たりにした二人はまた一つ空しさを覚えた。



  


――博麗神社

「はぁ〜どうすんだ畜生」
「ここはアルティメット巫女フィーリングを使うしないわね!」
「アルティメット巫女スパーリング!?」

説明しよう!アルティメット巫女フィーリングとは、勘に頼ることである。
技名を叫ぶことによって霊夢の痛い子度が大幅にUPする両刃の剣でもある。
ちなみに魔理沙が聞き間違えたアルティメット巫女スパーリングとは腋で相手を窒息させる殺人技である(使用経験あり)。

「むむ、ひまわりがたくさん咲いているイメージが・・・ここは!」
「太陽の畑か!!」





――太陽の畑上空

「おい、あそこにいるの幽香と魅魔様じゃないか!?」
「どっちも緑髪だからわかんな〜い」
「お前滅びろ・・・あっ、魅魔様が卍固め決めてる!と思ったら鎌女が現われてカットされた!!」
「ああそう」
「2対1とか反則・・・ってこれがデジャヴーだというのかッッ!!」

冒頭の夢の内容を思い出して余りのデジャヴー(?)っぷりに頭を抱える魔理沙。
霊夢は魔理沙の尻を抱えた。

「うう・・・もう嫌だ、この世界は狂ってやがる」
「ふぃふぃふぁふぁい!(行きなさい!)」
「霊夢・・・?」
「ふぉふぇふぁふぁふぁふぁふぉふぃふぇふぃふぉ!!(それが貴方の使命よ!)」
「霊夢・・・わかった、逝ってくるぜ・・・」

魔理沙は尻に顔を埋めている霊夢を蹴っ飛ばすと流星のごとく地上に降り立った。 

「ま、魔理沙!?」
「み、魅魔様・・・」
「ちょうど良かった!タッチだ!」
「え?」
「うおおおおお!!やっとこれでタッグができるなぁぁぁぁ!!」
「幽香様・・・後は頼みました・・・」
「なぜ・・・こんなにも・・・辛いことばかりなんだ・・・!!」

ヤケクソになった白黒魔法使いの死の特攻は余りにも儚く、美しかったという・・・

「帰ったら尻を撫でてやるか・・・」

その有様を見つめながら独りごちる霊夢であった・・・





とうとう最愛の師と再会を果たした魔理沙だったが、それは悲劇の再会であった!!
くじけるな魔理沙!笑い話に時が変えるさ・・・   ――完――
冒頭のネタがやりたかっただけです・・・
ごめんなさい・・・
暇簗山脈
作品情報
作品集:
4
投稿日時:
2009/10/09 15:14:12
更新日時:
2009/10/10 00:14:12
分類
霊夢
魔理沙
魅魔
1. 名無し ■2009/10/10 00:20:36
>夢の中に血みどろの魔理沙が出てきて軽いトラウマになった
そりゃあんなことされたら魔理沙も恨むわなw

地獄のコースを巡りたいなんて思うやつはいるのかw
2. 名無し ■2009/10/10 00:25:05
旧PCのご冥福をお祈りいたします
3. 排気ガス ■2009/10/10 00:25:34
心が折られそうだ
4. 名無し ■2009/10/10 00:52:36
ひろしでクソフイタ
5. 名無し ■2009/10/10 01:21:18
マジシャンの台詞で噴いてしまった
今日びハウスオブザデッドはねーだろと思ったけど、
面白かったです
6. 名無し ■2009/10/10 04:37:55
霊夢の股間から湧き出るお・み・ずなら、なんでもいいさ
任せるよ
7. うらんふ ■2009/10/10 07:56:23
バキネタ大好きな私・・・ふいてしまいました♪
8. 名無し ■2009/10/10 16:28:08
腋で窒息したい
9. 名無し ■2009/10/11 00:49:17
だれが何と言おうと、産廃の中であなたの作品が一番好きだ!
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