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『虎じゃなくて寅だけどあえて無視の方向で』 作者: 白米

虎じゃなくて寅だけどあえて無視の方向で

作品集: 5 投稿日時: 2009/10/13 13:01:38 更新日時: 2009/10/13 22:01:38
エロくもグロくもない。何にも使えない。まさに廃棄物。
でも僕はただみっちゃんが幸せならそれでいいんだ。










「ムラサ、ちょっと頼みにくいお願いがあるのだけど、いいですか?」
「はい!聖の頼みとあればなんなりと!」
「あら・・・どんな頼みでもいいのですか?」
「もちろんです!聖の為であれば、朝起きてから夜のお供までばっちこい!!」
「そうですか。夜のお供まで・・・それは、ちょうど良かった。」
「・・・え?そ、そんな聖まさかッ・・・!!!!」 

がちゃり。


「じゃああとは宜しくお願いします。・・・がんばってくださいね。」

南京錠ががっちりとかけられたその扉は、中からは決して開くことはできなかった。

「は、はは・・・・・・・・・・ええー????」

なぜ、なに?よくわからないうちに私、村紗水蜜さんは暗い狭い倉の中に閉じ込められてしまいました。
何度か扉をがちゃがちゃとやってみるが、やはり、開かない。
まあ錨を片手で軽々と持ち上げることのできる私が本気を出せば、実際このくらいの扉は開けることはできるにはできる。だが聖の手前。あんまり物を壊すこともしたくないし。

仕方なく扉に背を向け、倉の中を見渡す。
壁を見上げると床上5メートルほどの位置に小さく四角に切り取られた窓があり、わずかな光が差し込んでいた。
外との接触可能地点はあの採光窓だけのようだ。
まだ暗順応していない目をこすりつつ、もう一度真っ暗な部屋をにらんだ。

・・・そういえば私はなぜここに閉じ込められたのだろう。
聖の下についたばかりの頃は、たまに昔のノリを思い出して悪さして、更生の為に大海の底にも似た闇に閉ざされた部屋に閉じ込められたりはしたものだけれど。
今は何もしてないし。それにここは光が薄いとはいえ真っ暗ではないし。
そもそも聖は私に何か頼みごとがあったんじゃなかったっけ・・・??

目が慣れるまでしばしの間と、座り込んだ時、この暗闇に私以外の声が響いた。

「・・・う・・・・う。」
声?音?いや、うめき声。

「・・・・・・誰・・・・・・?」

暗闇に目を凝らす。
まだ良く見えないが・・・わずかに、確かに何かが動いているのが見えた。

「・・・・・ムラサ・・・・か・・・・?」

声が聞こえたほうを見る。二つの光が私を捉えていた。
二つの光点・・・あ。これは。

「・・・星?星なの??」

たぶん、星だ。星の目が光ってるんだ。虎だし。

「・・・・・どうして、ムラサがここに・・・?」
「それは私が聞きたいよ。それに・・・星はどうして、ここに??」
お仲間発見。私はちょっと安心して星の方へ歩いて行く。


「来るなッッッ!!!!!!」


突然の一括。
びっくりして、足が止まる。

「・・・・来るなって・・・どうしたのよ星。怖い声出してさ。」
しかし物怖じせずにまた、ててて、と歩み寄る。
いくら虎だからって、とって食うわけもなしに。
「や。聖も何をお考えなんだろね。こんなところに私たちを閉じ込めて。」
星に近づくと、よいしょ、隣に座り込む。

やっと目も慣れてきた。
暗順応をほぼ完了し終えた目で、部屋の中をぐるり見渡す。
何もなかった。
ただ、隣に星がいた。
星は壁にもたれかかり、片膝を立てその上に腕を置き、さらにその上に額を乗せ、荒い息をつきながら時折小さなうめき声をあげていた。

「・・・星・・・?大丈夫?具合悪いの・・・?」
あまりに星の様子がおかしいので、星の前に回りこみ、顔を覗き込む。

星は顔を上げて私の方をチラッと見る。
この薄暗さでは表情はよくわからなかったが、星の目が一切焦点が定まっていないことだけはわかった。

「む・・・、ムラ・・サ・・・・。」

「星、大丈夫?!」

もしかしたら風邪が何かか。熱があるかもしれないと思い、片手を星の額に当てる。

掌が額に当たった瞬間、星が体をびくっと震わせ、固まった。
「!・・・・・・・・・・・・・・・さ、触るな・・・・ムラサ・・・・!!」
「何言ってるの、病気だったらどうするのよ・・・え、熱いよ星、やっぱり熱あるんじゃ・・・」

言い終わる間もなく。

「え。」

星は私の手を払いのけ、突進してきた。
いやこれは。
しがみついてきた。

「え・・・・星?」
星の腕ががっちりと私を捉える。
「・・・はは。触るなとか言っといて。なに、どしたの?」
かたく抱きしめられたことに驚きはしたが、仲間に何らかの形で頼られるのは悪くない。
よくわからないが私は星の頭をなでてやる。
「ムラサ・・・・・。」
「んん?」

途端。
首筋に、熱くてぬめっていてざらざらしたものの感触。
「ひゃうっ?!」
星が、私の首を舐めたらしい。不意打ちに変な声が出てしまう。
猫舌特有のざらっとした舌が首筋を這っていく。
「ちょ・・・・しょ・・・・・ッ?!」
そのまま舌は首をのぼり、そのまま星はみみたぶをかじってきた。はむはむと。
「しょ、星ッ?!な、なに。なになに!!」

異常だ。
そう感じて星を体から引き剥がそうとする。
離れない。
間違いなく私の方が力があるはずなのに。なのに、はがれない。
いや、力が出ない。
もしかしたら、星が何かしているのかもしれない。
毘沙門天というのは本来妖怪を退ける力を持つ仏様だから・・・・。

そんなことを考えているうちにも星は舌での愛撫、なんだろうか。を続ける。
ぴちゃぴちゃと音を立てて私の耳をねぶっている。
「あ、あうぅ・・・・。」
くすぐったいような、ちょっと痛いような。
今まで与えられたことのない新しい感覚に脳の快楽中枢がちくちく刺激されるのがわかる。
それにもともと、耳は弱いのだ。特に、このとがった先のほうを・・・舐められると・・・!!

「あ、う、あん・・・・っ!」

ちょ、恥ッ!!出るな声!!

調子に乗ったのか、星が耳から口を離そうとしない。
いやそもそもどうして私が半ば星に襲われる形になっているのか。

「星・・・ど、どうして・・・んぅっ・・・・。」

一通り耳を味わい終えたのか、星はやっと私から舌を離した。
しかしからめた腕は外してくれない。耳元に寄せられた口からは、はぁはぁと荒くついた息。
「星・・・ね、どうしたの・・・・?」
星は荒い息を整えると、やっと、言葉らしい言葉を発した。
「すまない、ムラサ。ごめん・・・我慢できないんだ・・・。」
「我慢・・・・って。」
「私は・・・・毘沙門天である前に・・・・一匹の虎だ・・・・・。」
「・・・・?」
「その、いわゆる・・・・・"発情期"なんだ・・・・。」
「・・・・・え?」
「すまない、すまないごめん!!!許してくれなくていい、許してくれなくていいから、だから、その体が欲しい!!!ごめんムラサ、ごめん!!!!」
「え、えあ、ちょ、しょ、」

星はそのまま私の体を力任せに押し倒した。
ごん、っと嫌な音を立てて私は床にしたたかに頭をぶつける。
「ッ痛・・・・・!」
しかしそんなことはおかまいなしに星は唇を重ねてきた。
「ん、んん・・・んぅ・・・!!!」

星は私の唇に吸い付く。欲望にゆだねた力任せのキスだ。気持ちよさも何もあったもんじゃない。
吸い付いた口内では舌を使って唇を舐めまわして来る。

・・・・痛ッ!!!

唇の皮がはがれた。

星は構わずさらに舐める。

痛い、痛いって!!離れろ!!!!

「ん、んー!!んんー!!!」
口がふさがれて言葉を発することもできず、かといって抱きしめられたままでは腕を使ってひきはがすこともできない。私は足で床をがんがん蹴りながら首をぶんっと横に振る。
首を振った勢いでなんとか星のキスから逃れ、私に馬乗りになる格好の星をきっと睨む。
「星!!!!やめ・・・・」
その時、星とばっちり目が合った。

星の顔は・・・捕食者のそれだった。
唾液にまみれた口は半開きで荒い、しかし規則的なリズムで息をつき、私を見下ろす目は赤く血走り、遠慮する気など毛頭ない、冷たい光を放っていた。


・・・・・・・犯られる。


理屈抜きに、悟った。
相手は猛り狂った猛獣ケダモノ虎女。こちらは儚き儚き舟幽霊さん。
分が、悪すぎた。

口内の蹂躙を諦めたのか、星は私の衣服に手を掛けてきた。
いきなりズボンを脱がしにかかる。
衣服に手をかけたことでやっと腕から逃れ、私は自由になった手で懸命に星を押し返す。
いくら反撃が絶望的だからといってここでやんわりと折れられるわけがない。

「やめろ、やめろって・・!!!」
星の肩を押し返し、足をぶんぶん振り回し、封じられているとはいえ、ありったけの力で抵抗する。

脱がせようとしてもじたばたと脚を振り回す。しまいには腕を蹴っ飛ばしてくる。
自分の思い通りにいかない被捕食者に対して、野性の本能がめざめたか。
星は、私の喉笛に噛み付いた。がぶっと。

「がは・・・っ!」

突然の痛みに体の動きがびたっと止まり、全身の筋肉が硬直する。
歯が肉に食い込む。脳への酸素の供給が一時停止する。
虎のような鋭い牙、というわけではないので幸い歯が深く刺さるということはない。
だが、顎の力による圧力で、私は喉が潰される思いがした。

星が口を離し、私が全身の硬直をときだらんと力をなくしたところで星は改めてズボンをはがしにかかる。
「はぁっ、はっ・・・ぅ・・・やめ・・・・はっ、はあっ・・・!!」
やっと呼吸を許された体に酸素をとりこみ、痛さに目じりに涙をためながら、星に懇願する。
そんな私の様子も今の星にとっては単に性欲を刺激することにしかならないのだろうか。
星は私のズボンをはぎとり、下着もはぎとり、下半身をそっくり露にさせた。

「う、あうう・・・っ」
羞恥で泣きそうになる。しかし力の入らない体では嗚咽もままならない。
「やえ・・やめて・・・しょ・・う・・・」
必死の懇願も空しく、星は両手を私の内腿に添えて開脚させる。
酸素不足で意識はうっすらしていたが、何が起こっているのかは理解はできた。しかし、何が起ころうとしているかにまでは頭が回らなかった。


そして朦朧状態は、一瞬で吹き飛ぶ。


「ッ・・・・あああ ああ あ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!」

この世のものとは思えない痛みが全身を貫いた。

ぞりっ。

「ああ゛ッ、あががあがあ゛ああ゛あ、ああああ゛ッ!!!」

ぞりっ。ぞりっ。

星が、舌を、這わせてるのだ。
私の、そこに。
本来、骨から肉をこそげ落とす役割で使う、舌を・・・・ッ!!!!

再び全身の筋肉に力が入る。足の指先一本一本にまで、残らず。

「あ゛ああ、あぅ、あ、あがぁああ あ あッッ――!!!」

体全身がしびれる。頭がガンガンする。

―――ともかくこの痛みの原因を取り除かなければならない。
全身を駆け巡る痛みで不自由ながらも両手で星の頭を何とか掴む。

これをどうにかしないと・・・私は・・・・・・殺られる!!!!!!

星の虎毛に手をかける。くしゃっとした感触。
私は懸命に頭を押し返す。対して星は腿を握る両手に更に力を込めるだけ。私から離れる気配すらない。
それならば。押してもだめなら引いてみろというのはよく言ったもので。
両手に触れる虎毛をがっしと掴むと、私はそのままあらん限りの力で引っ張った。
ぐいっと。毛がもげるのではないかというくらいに。

「あ、あだだだっ!!」

さすがにこれには星も参ったらしい。
星は両手で頭を抱えると、私から飛びのいた。

私だって今すぐにでも飛び退きたいが、痛覚に震える体がそれを許さない。
私は何とか両腕を床について上体を起こす。
起き上がって最初に目に入ったのは、内腿にくっきりとついた手の形をしたアザ。
次に目に入ったのは、血がにじむ、己の秘所。

流血を目にすると余計、痛覚を刺激される。
涙をいっぱいためた目で、星をきっと睨んだ。
なにをするんだ。ただじゃ許さない・・・・そういう想いを込めた・・・はずだった。


「―――!―――」


星は。
舌をぺろっと出すと、口の周りについた血液をなめとり、口角を吊り上げて、にたり、と笑った。



・・・・食われる。


心に奮い立たせた虚栄の念はぼっきり折れた。
血の味はかつて肉食動物だったころの記憶を思い起こさせ、本能を沸き立たせるのに十分だった様だ。


逃げなければ。


脳が警鐘を鳴らす。

私は即座に立ち上がろうとして――腕を滑らす。

「きゃっ――!」

そのまま再び床にごん、と頭をぶつける。今度は大して痛くなかった。痛覚を、恐怖が上回っていた。


逃げなきゃ。


そう思い再び床に手を付き立ち上がろうとするが、うまく力が入らない。


あれ。
なんで。


焦りながらも自分の手に視線を落とすと・・・私の手は、小刻みに震えていた。
手だけじゃない。焦りのせいで気付かなかったが、足も、腕も、肩も、歯も、がたがた震えている。そのせいでうまく立ち上がれなかったのだ。
私は今、完全におびえきり逃げる力も失った無力な被捕食者となったわけだ。

「あ・・あぅぁ・・・・・・・・!!」

奥歯をがちがち言わせながら星を見る。
星は、いや、捕食者は、何の感情も持たない冷徹な目を私に向けていた。


こつん。


星の木靴が床に当たり音を立てる。


こつん


こつん。


一歩一歩、ゆっくり、ゆっくり、こちらへ向かってくる。

「・・・いや・・・や・・ぁ・・・ぅ・・・あぁ・・・・。」

逃げれば良いのに。弾幕をぶつければいいのに。

すっかり恐怖に囚われた私は、ただ体をがたがた震わせるだけ。

星は一気に距離をつめると、再び、がばっと私に馬乗りになる。

「ひぃっ!」

ぎろ、っと。私を一瞥して凄むと、再び両足を掴み、先ほどの続きとばかりに口を近づける。

ただただ、痛いだけの愛撫。
星のざらついた舌は、愛液だの粘液だのよくわからないけどそんなものを舐めとるだけでなく、私の秘所を皮膚ごとぞりぞりと剥いでいく。

「あ゛あああッあが ああ゛あああああ゛ッッッ―――」

いつまでも舌の動きが止まらないのは、血を舐めているからか???
いつしかその舌は、一番恐れていた部分、陰核を探り当てたらしい。

星は一呼吸おいてから

「・・・・・・!!!ちょ、しょっ・・・・」

ずるりと、下から上へ、陰核を舐め擦りあげた。


「ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」


声も出なかった。

私は体を大きくびくん、とそらせる。
星の愛撫はなお止まる気配を見せない。
息つくまもなく与えられる刺激。

「ーーーーーーあ、あ あ あっ・・・がぁっ・・・・・ーーーーーー!!!!!!」

単なる激痛。

「あ、あが・・・ぁんっ・・・・・う・・・・んぅ・・・・・っ・・・・!!!」

激痛・・・の中に、混じりつつある否定したい感覚。

「い、いや、いやっ、いやっ、いやぁっ!!!!」

私は首をぶんぶん振る。何がしたいのか自分でも分からない。ただ何かしら体を動かしていないと意識が保てないような気がしたのかもしれない。

星は私の下半身を持ち上げ、なお陰核をしゃぶる。

「いや、いや・・あ、あぅ、あ。あ、あぅん・・・っ!!」

明らかに、嬌声が混じりだす悲鳴。
違う。違う違う。違う違う違うっ!!!断じて違うっ!!!

違う違うと頭で否定するものの、立て続けに与えられる刺激にすでに私の体は参っていたらしい。

快楽が理性に打勝ったほんの一瞬。

「――っぅ、あっ―――あああぁああぁああ ああ あッッッ!!!!!」

ぷしゃあああっと、 そこから勢い良く液体が噴出した。
私は体を大きくそらし全身を痙攣させる。

「はひ、はひっ・・・あ・・あふぅっ、あ、あ・・ひ・・・ぅっ」

私の顔は白目をむき、頬の筋肉がゆるみきった口からはだらしなく唾液が流れ出た。
しかしそれをぬぐう元気もあるはず無く、ただ星から与えられる刺激・・・いまや快感を享受するだけになってしまっていた。

星は舌を這わせる場所を自分の法衣を汚した液体が出た部分に戻す。
またその液体が出てくることでも期待しているのだろうか、内部にまで舌を突っ込んでくる。
ぞりぞりと。
皮膚をはぎ、肉をこそげる。

「ふ、ふ、ぁ、あ・・あ・・・・あ゛があぁああっ、あぁっ、あぁ・・・・っ!!!」

これは痛みなのか快楽なのか。
全身を襲う己の許容を超えた激しすぎる痺れに、もはや自分の一挙手一投足がどうなっているのかさえ把握できなかった。
ただ腰だけが、とろけそうなほど熱かった。
星は血やら粘液やら汗やらもう何がなんだかわからない液体で顔をどろどろにしながらも口を離さない。
文字通り、味をしめた――ようだった。

私は、星の暴力的な性行為・・・いや、ただの暴力に対して、すでに抵抗する力も、気力さえも失い、なされるがままになっていた。


*******************


「ムラサはうまくやってるでしょうか。」
「何の話ですか、姉御?」
「あら、入道さん。」
「いえ。私は入道使いですよ。」
「あのですね、星が大変な時期に入っていまして。」
「え?・・・・ああ。そういえば、もうそんな季節ですか。」
「ええ。いつもどおり、皆に迷惑をかけぬようにと自ら倉に引き篭もりました。」
「なるほど。・・・・で。どうして星の話がムラサの話になるんですか?」
「あまり我慢しても気の毒でしょうから。折角なので、ムラサもいっしょに引き篭もってもらいました。」
「・・・・・・・・・え。」
「うまく星の気持ちをやわらげてくれていればいいのですが。」
「え、ちょ。姐さんそれは・・・。星よりもムラサの心配をした方が。」
「あらあら。大丈夫ですよ一輪。」
「大丈夫って・・・虎の性欲は並々ではないですよ。話によると発情期の虎は二日で100回以上交わるものなのだとか・・・。」
「だからムラサを選んだのですよ。」
「は?」
「だって彼女、幽霊じゃない。死ぬ心配がないわー。」
「ああ・・・・・・・いや、え?」
「いや、ムラサが幽霊でよかったわね。誰に星の相手をさせようか結構悩んだのですよ。」
「・・・姐さん・・・・・・。」
「では、また二日後に開けてみましょうか。」
「すぐにでもムラサを助け出したほうが良いと私は思いますが。」
「入道さんは心配性ですね。大丈夫ですよ。」
「いやだから、入道じゃないですよ私は。」


そして二日後、倉の鍵は解き放たれる。
倉の中ではすえた臭いと共にぐったりと憔悴しきった一糸纏わぬ姿のムラサと、そのムラサを抱きかかえながら自責の念に押しつぶされて何度もごめんなさいとつぶやき続ける星が認められた。
二人とも血にまみれていたが、その血が全てムラサのものであるとわかると、聖はほっと胸をなでおろした。
曰く
「被害が最小限で済んでよかったですねぇ。」
とのこと。




さすがにそれはあんまりだろうということで、その後話し合いの末”星の相手は5人で分ける”という提案が採用されることになるが、それはまあ、別の話。
 
 
 
 
 
ねぇねぇみっちゃん、みっちゃん。僕を聖輦船のチョッサーにしてください。
僕のワッチはゼロヨンだよ。
そうともみっちゃんの寝顔をワッチするの。

なんだって、海に出るのがまだ怖い?
大丈夫。僕が航海術を教えてあげる。いっしょに聖輦船を大海原に進めよう。
大丈夫。大海を航行するのは簡単だから。

みっちゃんのドリフティングしている心に僕のアンカーを打ち込むよ。
錨ingさせて、みっちゃんのミジュップな心を僕に回頭させてあげる。
こんなことを言ったらみっちゃんはアスタンするかい?
でも無理なんだ。もう僕は汽笛を岸に向けて発しちゃった。
やめてくれ、レッコするのはやめてくれ。
さすがの僕でも死んじゃうよ。

みっちゃん、夜はいっしょに天測しよう。
いっしょにスバルを数えよう。
みっちゃん、朝はいっしょに目をしぱしぱさせながらメリパスしよう。
僕ら二人の心の位置、うまく割り出せたかな?
現代機器なんて似合わないね。僕らは六分儀で十分だね。
さあ超えよう。君と僕の日付変更線。

ねえみっちゃん、何か言ってよ。
ねぇ、みっちゃん。
ねぇみっちゃん。
みっちゃん、みっちゃん、
みっちゃん、みっちゃん・・・・・。
白米
みっちゃんみっちゃんみっちゃんみっちゃん
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2009/10/13 13:01:38
更新日時:
2009/10/13 22:01:38
分類
星水
星水
星水
星ちゃんはケダモノ
みっちゃんかわいいよみっちゃん
1. 黒崎 文太 ■2009/10/13 23:04:26
本能に逆らえない星ちゃん、とってもかわいいです。
2. どっかのメンヘラ ■2009/10/14 01:42:14
アニマルな部分むき出しの星ちゃん可愛いよ星ちゃん

どうでもいいけど猫の舌はマジで痛い。
3. のび太 ■2009/10/14 07:31:07
発情期か…3月の永遠亭と月の都は凄いらしい…うきぎ的な意味で。
4. 名無し ■2009/10/14 09:30:28
船長……可愛くて可哀想だね船長
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