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『超高齢者戦隊ババレンジャー外伝【その3】(前編)』 作者: どっかのメンヘラ

超高齢者戦隊ババレンジャー外伝【その3】(前編)

作品集: 5 投稿日時: 2009/10/19 19:29:50 更新日時: 2009/10/20 04:29:50
「てゐ・・・。みんな・・・。用意は出来てるね?」
鈴仙が言う。永遠亭のイナバたちは無言で頷く。
「悪しき独裁者に正義の鉄槌を食らわしてやるんだ。」
てゐが息巻く。
朝もやに包まれる永遠亭。そのの中の一室、輝夜の寝室の前に鈴仙、てゐ、そして永遠亭のイナバたちがいた。
てゐが寝室の襖を開く。いろいろな骨董品やぜいたく品が置かれたこの部屋の主であり永琳がいなくなった永遠亭の現在の経営者でもある蓬莱山輝夜は布団の中でのん気にいびきをかいて寝ている。
「姫様・・・いや輝夜、もうあなたは私の主じゃない・・・。永遠にその汚らしい面を私の前にさらすな!!!」
鈴仙が釘バットを輝夜の顔面めがけて振り下ろした。
鈴仙・優曇華院・イナバ、人生で初めての輝夜への反抗であった。




「超高齢者戦隊ババレンジャー外伝その3・永遠亭事変(前編)」




「私蓬莱山輝夜は、ここに永遠亭再建計画を実行することを宣言するわ。」
ある日輝夜が永遠亭の庭にイナバたちを集めて演説をした。
「永遠亭は今金銭的な危機的状況にあるわ。かつてここの経営面をすべて握っていた永琳は今は「正義の味方としての活動」とやらに明け暮れてぜんぜん永遠亭には帰ってこないことはみんなも知っての通りよ。そして今人里で暗躍している犯罪者集団がばら撒いた薬物の後遺症を治療するため入院患者や通院患者が増えたわ。それはみんなも知っているわね。」
イナバたちが頷く。
「そこで今日から私蓬莱山輝夜が永琳に変わってこの永遠亭の経営をすべて担うわ。今までは薬の原料や医療器具その他の発注はあなたたちがばらばらにしていたけど、今日から私がすべて発注するわ。必要なもの、欲しい物があったら私に言うこと。そして、ここからが重要な話なんだけど、これから私は永遠亭を再建すべく経営大改革を実行するわ。方針の基礎は「適正な価格、適正な徴収、適切な治療」よ。」
イナバたちからおお、という声が上がった。普段ろくすっぽ仕事をしないわりにずいぶんとまともなことを言う。さすがは月の姫君だけあってやるときはやるもんだと、イナバたちは感心した。
「そこで今から具体的方針をあげるわ。第一に「治療費の変更および段階的値段設定」これからは患者の病状の軽重によって治療費を変えるようにするわ。第二に「無期限かつ無利子の治療費延滞制度の全面廃止」まあ簡単に言えばツケ払いや出世払いは禁止ということね。そして第三に「不必要な治療の削減」通院期間が減ったり飲まないといけない薬の数が減って医療費が減るのは私たちだけではなく患者さんたちにもプラスに働くことよ。」
「あのー?姫様ー?ツケ払いなくしたらやばくないですか?」
イナバの一人が言った。
「まあ、いい質問がでたわ。最初に言っておくけど私は金銭的に困窮している人々から無理やりにお金をふんだくるつもりはもちろん無いわ。その人がお金に困窮していることを証明するために査定部門を設置するわ。そこで払えないと判断された場合はちゃんと医療費の減額や免除を認めるわ。一応聞いておくけど、みんな異論は無いわね?」
イナバたちから同意の返事と歓声が沸いた。
「それではみんな、いつも通り仕事について。発注の手順とかは食堂の掲示板にポスター張っておくからちゃんと確認するのよ。」
そうして輝夜は自室に戻った。
「大丈夫かなあ?姫様は経営にそんなに向いてるように思えないんだけど・・・・・。」
鈴仙が心配そうにつぶやく。
「あれぇ?ここそんなに経営傾いてたっけ?まあいいや。」
鈴仙の隣でてゐがのん気に言った。


「鈴仙様、輝夜様がお呼びですよ。」
イナバの一人が鈴仙に言った。
「え?私を?」
「はい。どうも発注した注射器の事について少し話があるとの事で・・・・・。」
鈴仙は首をかしげながら輝夜のところへと向かった。
「姫様、入りますよ。」
鈴仙は輝夜の仕事部屋に入った。
「ああ、待ってたわよ。」
輝夜は書類の山に埋もれパソコンでゲームをしている。メニューをポーズにすると輝夜は鈴仙に向き直った。
「注射器の話なんだけどね、少し出費がかさみすぎるからあなたと相談したいのよ。」
鈴仙は少し困り顔で言った。
「え?ですがこれ以上注射器の数は減らせませんよ?」
「それは知ってるわ、だからあなたにいつもの注射器を使うのをやめてこちらの注射器を使ってほしいの。」
輝夜が鈴仙に注射器を一本渡した。
「これは今までの河童が作ったものじゃなくて、人里からはずれて暮らしている人間たちが作ったものなの。値段が今までのより安いの。」
「そうなんですか・・・。」
鈴仙は注射器を手にとって見てみる。ピストンが滑らかに動かないなど多少気になる箇所があったが、それ以外はいままでのものとは特に違ったところは見られない。
「分かりました。こちらに切り替えます。」
鈴仙が言う。輝夜は微笑んでうなづいた。


「なんか最近治療費が高くないですかね?」
とある患者が鈴仙に言った。
「すいません、ですがあなたは治療代のほかにも松葉杖の使用費や自宅までの送迎費がかかっておりますので・・・。」
この患者の男はとある病気で脊髄を侵されて自分の力のみで長距離を歩くことが出来なかった。そのため治療費のほかに松葉杖を借りたり自宅まで送ってもらったりしていたのである。
「前は無料でやってくれてたのにねえ・・・困ったなあ。ただでさえまともに働けなくて収入がきついのに・・・。」
男は困り顔でいった。
そして次の患者が来る。
「ううぅ・・・最近胃の調子が悪いんですが・・・。」
小兎姫が胃の辺りをさすりながら言う。
「薬の副作用ですね。あなたの飲んでるお薬は胃に負担がかかるんです。胃薬もお付けしますが追加料金がかかってしまいます。よろしいですか?」
「ええ?前までただで付いて来たのに・・・。」
「すいません。経営方針が変わったんです。あなたはあくまで精神的に治療が必要なのであって肉体にはなんら問題は無いので・・・。」」
小兎姫が困り顔で言う。
「そんな・・・。」
「すいません。ほかに何か変わったことは?」
「最近寝つきが悪いし悪夢をよく見るんです。」
「最近睡眠薬の種類が変わったんですよ。こちらは以前の睡眠薬より効果は薄いですが過剰摂取で依存症になったり突然死したりすることはありません。以前のものより安全性が高いです。」
「そんな・・・前のほうがよかったです・・・。」
「すいません。悪夢を見るのならカウンセリングもしますよ。有料ですが。」
「ええ!?お金取るんですか!?」
「はい、経営方針で・・・。」
「前まで無料で話し聞いてくれたのに・・・いてて・・・。」
小兎姫はまた腹をさすった。
今日も患者の治療を一通り終わらせて輝夜のところへ行く。
「ああ、鈴仙・・・だったっけ?今日もご苦労様。」
「姫様、やはりあの睡眠薬は不評です。みんな効かないといっています。」
輝夜は後ろを向かず答えた。
「しかたないでしょう?あの薬原料費高いんだもの。それにあの薬に依存症になったり突然死したりするリスクがあるのだって事実でしょ?」
「確かにありますがそれは動物や低級妖怪での実験でしか報告されてませんし通常の500倍の量で無いとそのような症状は出ません!!飲み薬でそれほど過剰に摂取することは考えにくいですよ!!」
鈴仙は輝夜に近づき言った。
「姫様、わたしはあなたの経営方針に賛成できません!車椅子や松葉杖や送迎みたいな物理的な支援がほとんどすべて有料だなんて・・・。体が不自由な方やお年よりの方々の負担が増えてます!精神的な不調で来られている方々にいたっては無料の支援がまったく無いじゃないですか!」
「仕方ないでしょう?年寄りや障害者は手間や金がかかるんだから。特に精神障害者なんて体にはどこにも異常が無いのよ。それなのにカウンセリングやら作業療法やら・・・。ホント困った連中よ。」
「姫様!!!」
鈴仙は弱者を軽視する輝夜に思わず怒りの声を上げた。
輝夜は振り向き、冷徹な瞳を鈴仙に向けた。
「鈴仙、私が誰だかわかってるわよね?」
鈴仙はうつむき、そして静かに言った。
「・・・・・・・すいません。」
「鈴仙、よく考えて見なさい。私の経営のおかげで大多数の人間のほとんどの医療費が安くなったわよねえ。」
「・・・はい。」
「車椅子や松葉杖はただじゃないしカウンセリングとかだって担当者ありきでしょう?今までそういう年寄りや障害者が払うべきだった分の医療費のしわ寄せが大多数の普通の患者の所に来てたのよ。それっておかしいと思わない?」
「・・・思います。」
鈴仙は反論できない。確かに輝夜のおかげで風邪や食あたり、少し縫合すればすむような程度の怪我などの患者の医療費を若干値下げしていた。その代わり大きな手術、入院、長期的な治療、補助器具の必要な人間、リハビリなどが必要な人間からより高額なお金を取るようになった。
「7割の人間が不満を感じて3割の人間が喜ぶのと、3割の人間が不満を感じて7割の人間が喜ぶの、どっちがいい?」
「・・・後者です。」
そう、輝夜の狙いはここにあった。年寄りや重病者や障害者は永遠亭では少数派なのである。大多数がいつも健康な人間が突発的な病気や事故になりここをおとずれる患者である。少数派の扱いが多少ひどくなっても7割の人間の評判がよくなれば結果的に全体の評判が変わらない。いや、むしろ良くなるのである。
「やっぱり鈴仙は話が分かるわね。いいわ、もう下がりなさい。」
鈴仙は黙って引き下がった。


ある日の夜中のこと、永遠亭の門を叩く女が一人いた。手にはぐったりとした子供を抱えている。二人ともガリガリに痩せこけて服もぼろぼろだった。
「あけてください!!!子供が病気なんです!!!あけてください!!!」
見回りをしていたイナバが扉を開ける。子供の顔はぼんやりしていて呼びかけてみてもまるで反応が無い。医術はあまり詳しくなかったが子供が危険な状態であることは間違いないようだ。
イナバは2人をすぐに鈴仙の元へ連れて行った。
「鈴仙様!急患です!!今すぐ治療を!!」
鈴仙とイナバ数人は急いでその子供を治療室に運び治療をした。
「まったくばたばたうるさいわねえ・・・何の騒ぎ?」
「あ!姫様!!急患です!!」
しかし輝夜は子供の母親の顔を見ると嫌そうな顔をした。そして輝夜は鈴仙を部屋の外に連れ出すと、言った。
「彼女たちをここから追い出しなさい。」
「え・・・・・?」
輝夜の言っていることを一瞬理解できなかった鈴仙。
「今・・・何て・・・?」
「何度も同じ事を言わせないで頂戴。彼女たちをここから追い出しなさい。この家族は旦那が死んで収入源がなくなったとか言ってるけどその死んだ旦那の一族の財産とか言って大層広い土地を売り払おうとしなかったのよ。どんなに貧乏でも資産があるのなら医療費免除の査定に引っかかるわ。お金を得る手段が一つも無いわけでもない人間に治療を受けさせるわけにはいかないの。どんな理由があろうとも例外は認めないわ。今すぐ追い出しなさい。」
「そんな・・・そんなのあんまりです!!!もう我慢できません!!!」
鈴仙は叫んだ。
「仕方ないわね・・・なら私もあまりやりたくなかったんだけど・・・。」
輝夜は近くの壁に備え付けられていた連絡用内線の受話器をとると、こういった。
「もしもし、親衛隊応答願います親衛隊応答願います。第5診察室、第5診察室の患者の強制退去、強制退去お願いします。」
すると一分もしないうちにおそろいのヘルメットを被ったイナバが8人現れた。イナバたちは診察室に入ると、激しく抵抗する母親とぐったりとして動かない子供を外に連れ出していった。
「いやああああ!!やめてください!!!!この子を助けてください!!!!!」
「そういうことはあの土地うっぱらってからいいな!!!」
「どう鈴仙、すごいでしょ!査定部門を親衛隊に格上げしたのよ。」
その光景を見ながら輝夜が得意そうに言う。
「・・・・・なんてこと・・・なんてことしてるんですかああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
怒号が響く。鈴仙は輝夜の胸倉をつかんだ。
「まあ怖い、私をどうする気?」
輝夜は恐ろしく冷徹な笑みを顔に浮かべた。
「その気になれば私はあなたとその部下たちを実験に使う事だって出来るのよ。」
「くっ・・・・!」
鈴仙は手を離した。輝夜は乱れた服を直しながら言う。
「私の命令に従わなかったことと私に楯突こうとした罰として3ヶ月減給するわ。格下げにならなくてよかったわね。」
うつむき怒りに震える鈴仙に輝夜がすれ違いざまに耳打ちした。
「自分と自分の部下を守りたかったら、私には楯突かないことね。」
輝夜が去った廊下で、鈴仙は静かに肩を震わせ涙を流し続けた。


「鈴仙、ちょっと私に部屋きてくれる?話があるの。」
鈴仙はてゐに誘われるまま彼女の部屋に入った。
「なに?話って?」
てゐは自分の箪笥の引き出しからノートを出した。
「これを見て。私と数字に強そうなイナバ何人かで永遠亭の患者数と治療内容から永遠亭の収入割り出したんだけど。」
鈴仙は資料に目を通す。
「えっと・・・ずいぶん儲けてるわね。でも今の経営体制からすれば当たり前よね?」
てゐはいつに無くまじめな顔をした。
「問題はこれだよ。これは輝夜と親衛隊が作った「公式の」決算書なんだけど・・・?」
「・・・・・なによこれ・・・ぜんぜん違うじゃない。」
鈴仙は驚いたようにいった。
「そう、いくら私たちのほうは予測だからってこれはあまりにもひどすぎる。」
「ということは・・・つまり「公式の」の決算書は嘘だって事?」
てゐは頷いた。
「そういうことになるね。公式には絶対何かの細工がある。」
「輝夜のやつ最近骨董品収集に凝ってるらしいじゃないの。いくら輝夜がもともとお金をたくさん持ってたからってこれはおかしい。」
「つまり増えた分の売上金を横領してるってこと・・・。許せない・・・!」
鈴仙は怒りに打ち震えた。
「それでさ・・・鈴仙。もう一つ話があるんだけど・・・。」
てゐが深刻な顔つきで話し出した。
「注射器を安いものにしたじゃない。あの注射器あまりいいうわさ聞かないんだ。何度か針が折れたらしいんだけど親衛隊・・・つまり輝夜の取り巻きが隠蔽してるらしいんだ。」
「・・・。」
鈴仙は何も言わない。その目は怒りの炎で渦巻いていた。てゐは驚いた。あの気弱でおとなしい鈴仙がここまで怒りをあらわにしたのは初めてだったからだ。
「・・・てゐ、もうあの女にこの永遠亭を好きにはさせられないわ・・・。」
鈴仙はてゐすら戦々恐々とさせるほどの殺気を放ちながらこういった。
「・・・あの独裁者を、追放しましょう。」


それから数日後、輝夜の寝室では輝夜がパソコンの前で大騒ぎしていた。
「いぇえああああああああ!!!!!!はかったなああああああああああああ!!!!!!!!」
輝夜がキーボードを叩きながらパソコンに絶叫している。
「いすっらああああえるにとるねえええどぉしゅぴいいぃぃん!!!ああぁぁ???!!!!」
輝夜は今ネットオークションでなるべく物を安くすることに躍起になっていた。
「いぇあっ!!!!やっけくそーす!!やっけくそーす!!やっけくそーす!!やっけくそーす!!・・・死ねええ!!!どんぱっちさん死ねえええええええええええ!!!!!!」
輝夜はキーボードを机に叩きつけ続けた。
「ああああああああああ!!!!!たぴおかぱああああああああああああん!!!!!!!天皇陛下万ざああああああああああああああいいいいいいぃぃ!!!!!!!!ふぅふぅ・・・うますぎる・・・おぅ・・・落ちた・・・壊した・・・。」
輝夜はお目当ての品を手に入れることに何とか成功したみたいだ。
「はぁはぁ・・・ネットオークションマジですごいわ・・・。ネトゲの2000倍面白いわ!・・・ふぅ、興奮しすぎちゃったからちょっとばかりクールダウンっと・・・。」
輝夜はそういうと自分の傍らにある立派な黒檀の龍の置物を磨き始めた。
「うーん、この艶、この木目、この質感、たまらないわ〜。」
輝夜はひざの上に龍の置物を載せ、撫でるように磨いた。
「いや〜永琳の奴が帰ってこないおかげで自由気ままに振舞えていいわぁ。まったくあいつスキマ妖怪の言動がおかしいから治療してやるっていって話し聞いてる内に自分まで変になってやんの!!笑えるわ〜〜。」
輝夜はへらへら笑ってる。
「ふう・・・もうこんな時間ね。そろそろ寝ないと・・・。」
輝夜は自分の寝室の襖の向こうに怒りに満ちた鈴仙たちがいることなど夢にも思っていなかった。


「あごぉぼあああ!!」
あごに激痛が走り目を覚ます輝夜。驚いて目を覚ますと、血ぬれた釘バットを持った鈴仙がいた。輝夜は自分があごをそれで叩き割られたことを理解した。
「お目覚めですか姫様、緊急事態ですよ。」
鈴仙は恐怖と混乱に渦巻く輝夜の腹を思い切り踏みつけた。輝夜はカエルが潰れたような音を喉から搾り出した。
「姫様・・・これは暴動ではありません、革命です。」
そしてそれを合図にするかのようにてゐが大声を張り上げた。
「かかれええええええええええ!!!!」
いっせいにイナバたちが輝夜に襲い掛かる。
「あまり胸や頭は攻撃するな!!!苦しめろ!!徹底的に苦しめて殺すんだ!!」
てゐが叫ぶ。
「あがあ!!はがああゃああああ!!ひゃめで!ひゃめでええええ!!!」
砕けたあごで必死に懇願する輝夜。お構いなしにイナバたちが徹底的に輝夜を痛めつける。鉄パイプで、バットで、角材で、手を、脚を、腹を、喉を、しかしどれも致命傷にはならない。
イナバたちの激しい怒りはそれだけでは収まらない。一部のイナバたちが輝夜の集めた骨董品やぜいたく品、パソコンなどを破壊し始めた。つぼは割られ、置物は叩き壊され、新しい着物はビリビリにされ、皆庭に放り出された。そして何人かのイナバがガラクタと化した輝夜の所有物に火炎瓶を投げつけて燃やし始めた。
「はひいいい!ひんえいひゃい・・・ひんえいひゃい・・・。
輝夜は潰れてぐちゃぐちゃになった手足を必死に動かして枕もとのボタンを押した。
「何してるんですか姫様?」
鈴仙が輝夜の目の前で輝夜の手ごとボタンを踏み潰した。
「あふあああああ!!!」
「そんなことしても親衛隊はきませんよ・・・。」
誰かが狙いをはずして包丁を棒の先にくくりつけた手製のやりを輝夜の首に突き刺してしまった。
「がはぁっ!!!」
輝夜は死んだ。




超高齢者戦隊ババレンジャー外伝
その3                 後半へ続く
なんかニュースで後期高齢者医療制度や障害者自立支援法の特番見ててなんか書きたくなった。

途中から輝夜いじめに目覚めて長くなってしまった。
どっかのメンヘラ
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2009/10/19 19:29:50
更新日時:
2009/10/20 04:29:50
分類
外伝
前編
輝夜
グロ
そそわは政治風刺をする場所ではありません
少なくとも自分はそう思う
1. のび太 ■2009/10/20 06:52:18
輝夜は経営に向いていないな…

つかいつから永遠亭は救急病院になったんだ?
2. 名無し ■2009/11/07 10:51:51
きれいな輝夜は見たこと無いな
3. 通りすがりのKY ■2010/12/04 20:38:24
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