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『幻想少女榴弾』 作者: ヨシナミ

幻想少女榴弾

作品集: 5 投稿日時: 2009/10/21 01:32:12 更新日時: 2009/10/21 10:32:12
不愉快な揺り籠に乗せられた様に揺れる振動で、私は目覚めた。
私は平凡なシングルベットにて就寝していた筈だが、今上体を起こし辺りを見渡すと外の風景が流れて見える。
理由は直ぐに解った。屈強な男が二人、私のベットの前後を持ち息を切らしながら猛スピードで走っているからだ。
頬をつねる。痛い、夢ではないみたい。
夢ではないと実感すると怖くなる。思わず枕元にあった上海を抱き締める。
もう一度恐る恐る辺りを見渡すと外の風景も見覚えがない場所。
至る所に焦げた穴ぼこや縮れた有刺鉄線、バリゲードの様な物。
二人の男の姿を見ても軍人の様な容姿、鉄帽。
ここは何処かの戦場?
ますます私の頭は混乱する。
辺りを観察しているとやっと見なれた人を見つける。
遠くの方に同じくベットごと運ばれている魔理沙を見つけた。
寝相のせいで少しはだけた寝巻き姿で魔理沙も私と同じく混乱しているみたい。
しばらくすると陣地の様な場所で私は下ろされた。
そこには何門もの大砲が設置されており、望遠鏡を覗き込んでいる人、大砲のハンドルを操作している人、何人もの男達が忙しなく各々の作業に従事ていた。
「ア、アリス! いたのか!よかったぁ!」
遅れて着いた魔理沙がやっと私の存在に気付いた。
「何なんだこいつ等は!? 話しても何喋ってるか全く解らないぜ!」
確かにこの男達の言語は聞いた事が無い。外の言葉かしら。
「そんな事はどうでもいい! 早くここから逃げ……うわ、何をするんだ離せ!!」
逃げようと示唆した魔理沙を男が掴みかかり、拘束する。
私も抵抗したが、いつもの様に力が出せず呆気なく拘束されてしまった。
「くそぅー! 離せぇー!!」
私たちはそのまま奥に連行される。
「ぐぅっ! もっと優しく扱えないのか……?」
音を立てながら魔理沙がテーブルに押さえつけられる。
そこには見なれた幻想郷の住民の服だけが辺りに乱雑していた。
紫色のドレス、赤と緑色の巫女服、メイド衣装、青色のブラウス、さらに数え切れぬ程の服があった。
そしてそこに新たに私たちの服が加わった。
「服を……脱がして……まさか……」
しかし男たちは私たちを襲う気配を一向に見せない。
すると奥から黒い砂の様な物が入った大きな注射器を持った白衣の男がやって来た。
「なんだよ……それは、おいやめろ! やめて! いやぁぁぁぁあああ!!!!!」
間髪入れずに白衣の男はその注射器を魔理沙の肛門にあてがい。
「やめっやめて……うぐぁぁあああああああっ!!!!!!!」
一気に注入した。
そして注射を終えた白衣の男は魔理沙の肛門を拳程ある弾頭の様な物で蓋をした。
「うぐぁあああ!!!!! アリス!!!! 助けて!!! アリスぅぅぅ!!!!」
わたしもただただおびえる事しかできない。
次におとこは鋸を取り出し、それをまりさの白い腕の付け根に当てがった。
「うそでしょ!!!?? やめろやめろやめろぉ!!!! うわぁっぁあああ!!!!」
おとこはは容赦なくのこぎりを動かし始めた。
「ヒギィイアアァアッアッアッ!!!!! キャァァッアアァァアァァァァアア!!!!!!」
まりさが声にならない悲鳴を挙げている。気付くとわたしは失禁していた。
とうとうまりさの四肢はかんぜんになくなってしまった。
「イヒッ……うぅあ……たすけてぇ……」
しろめをむき、顔中をなみだでぐしゃぐしゃにしたまりさがおとこに抱きかかえられ大砲のほうへむかった。
べつのおとこが大砲のうしろにあるハッチをあけそこにまりさが寝かされ……いや、装填された。
やっとわかった。みんなこの“弾”にされてしまった。
「アリッ……アリスたすけ」
弾が装填されるとハッチはしめられ、そこでまりさのこえは聞こえなくなってしまった。
カウントが始まる。3、2、1。
ドカンという耳をつんざく音とともに大砲が火をふく。
そしてはるかかなたで粉塵がまっていた。
ことばが理解できなくても歓喜の歓声はりかいできた。
おとこたちがこえあげてよろこんでいる。
それも束の間。テーブルにおもいきりおさえつけられる。
次はわたしだ。
おもいっきりうごいて抵抗するが、赤子の手をひねるように一蹴される。
注射器を手に白衣のおとこがせまってくる。
やめてやめてやめてやめて。
からだになにかが入ってくる。
おなかがくるしい。おしりがいたい。
つぎはのこぎり。
いしきがとびそうになる。なにもかんがえられない。
いたみしかかんじない。もうなきわめくことしかできない。
きづくとてあしのかんかくがもうない。
これでわたしもたいほうのたまだ。
おとこにだきかかえられたいほうのなかへ。
そとのおとがかすかにきこえる。
3、2、1。
自分でも良く解りません。
重砲の描写は割愛しました。
そして一人称視点にチャレンジ。
ヨシナミ
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2009/10/21 01:32:12
更新日時:
2009/10/21 10:32:12
分類
アリス
魔理沙
カオス
グロ
1. 名無し ■2009/10/21 10:45:39
昔ダチョウ倶楽部だかが、こういういたずら食らってたなー
人間大砲だっけ
2. のび太 ■2009/10/21 12:51:05
後のホーミング公務員である…





かつて、新宿のあのツインタワーがトランスフォームして、
アメ帝の空母ロボとバトルする、漫画があってな…。
3. 今回のモコ:アリス着弾点 ■2009/10/21 16:13:37
たーまやーモコ!
何か良く分からんが騒がしい世界モコね……
ん、うわ何だアレうわこっち来んなモk──ドゴォオオオオオン!!
4. 排気ガス ■2009/10/21 16:38:42
運悪く生き残って、不発の爆弾を肛門に埋めこんだまま、いつ爆発するか分からない日々を送るアリスが見えてとても楽しくなった
5. 名無し ■2009/10/21 20:51:17
南斗人間砲弾!
6. 名無し ■2009/10/21 22:07:00
ロォ-ケトランチャ-
7. 名無し ■2009/10/21 22:57:28
砲弾にされる際に必死に命乞いするゆかりんを妄想したらなんだか興奮してきたよ!
8. 名無し ■2009/10/22 16:55:55
OK、同志
早くゆかりんverの執筆に戻るんだ
9. 名無し ■2009/10/27 12:21:57
ぜひ着弾・炸裂の瞬間をハイスピードカメラで!!
10. インビジブルシューター ■2010/12/14 22:42:51
すごい発想だ・・・・
11. ふすま ■2014/06/14 19:11:14
ひらがな表記が狂気を演出する。
絶望へのカウントダウンは止まらない
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