神聖モコモコ王国 act5

作品集: 6 投稿日時: 2009/11/01 17:58:34 更新日時: 2009/11/01 19:07:13
【第九話 アラウンド・ボーダー】

妹紅は一人で永遠亭を訪れていた
「輝夜をモッコロス・・・・じゃなくて、遊びに来たモコ」
「永遠亭に入る前に、こっちのゲートを潜って」
「なにモコか?」
応対した鈴仙が手を向けたほうを見ると、ヒト一人通れるだけの小さな門が設置されていた。門のてっぺんには赤いランプがついている
「専用入り口」
「VIP向けのゲートモコか?」
上機嫌に門を通過する

『ピンポーン』

ゲートに備え付けてあったスピーカーから音が出てランプが点灯する
「モコ?」
「刃物の類を所持していないかチェックします」
妹紅のポケットを漁る。すると何か棒状のモノに触れた
「感触はまさか、ナイフの柄・・・・・・?」
ポケットの中身を取上げた
「バターナイフ?」
パンにジャムやマーガリンを塗るときに使う、先がへら状の食器だった
「国王たる者、いつ何時パンにバターを塗る場面に出くわすかわからないモコ」
「どんな状況? 一時的に預かるけどいいわね?」
「盗る気モコね?」
「盗りません」
再びゲートを通過する

『ピンポーン』

またランプが点灯した
「今度はなにモコ?」
「また失礼します」
鈴仙はモンペを捲くった
「なにコレ?」
足首のところに刃渡り12cmほどのナイフがホルダーに納められていた
「中に入るなら一時的に没収するけどいいわね?」
「困るモコ。これは父上不比等の形見なんだモコ。手放せないんだモコ」
「嘘おっしゃい。えーと他には・・・」
今度は反対側の足首を捲くった
「拳銃? えらく年季が入ってるわね」
「モッコラーさんのワルサーPPKだモコ。たぶん最近モッコラーさんが愛銃を抜いていないのは妹紅が勝手に借りてるせいだモコ。中将さんに返すの忘れてたモコ」
「中将? だれ?」
「たぶん妹紅が思うに藤原海軍中将は蓬莱人モコ。あのタフネスさはそれじゃなきゃ説明がつかないモコ」
「とりあえず全部没収。はい、通りなさい」
「わかったモコ」

『ピンポーン』

「ああもうっ!! だれかX線装置持ってきて!!」





結局妹紅は永遠亭に入れなかった
「なんか、ああああさんの作品を読んだ時と同じ気分になってるモコ。やるせない気持ちで一杯モコ」

人里を歩いていると、往来で男女がもめているところに出くわした
「お願いします、後生ですから抱いてください!!」
「触んな痴女がっ!」
「きゃんっ!」
そのまま男に投げ飛ばされて、女は地面に突っ伏した
「痴女なんかに勃つか!」
吐き捨てるようにそう言って、一度も振り返ることなく男は去って行った
また近くを男性が通ると、彼女は同じ台詞を言って抱きつき、同じように男に拒絶された

「うう・・・もう時間がないのに・・・」
「どうしたモコか?」
声をかけると地面に伏せたままの少女、稗田阿求は顔を上げた
「あなたは、藤原さん」


妹紅は稗田屋敷に招かれ、客間に通された
出されたお茶と茶菓子を楽しんでいると阿求はことの顛末を話しを始めた
「先日、閻魔様のいらっしゃる是非曲直庁から手紙が届きました」
手紙には『逝紙(イキガミ)』『あなたのご冥福を心からお祈りします』と書かれていた
「なんかすごいヒューマンドラマが始まりそうな紙モコ」
両頬を茶菓子でハムスターのように膨らませる口に、お茶を流し込んでカラにしてから喋った
「しかし早くねーモコか?」
長生きして30代迄に命尽きると聞いているが、今の阿求はまだ10代である、早いと思うのが普通だった
「転生準備の都合上だそうです」
「やっぱり死ぬのは怖いモコか?」
阿求は静かに首を振った
「稗田阿礼から始まった転生、9回も体験していればもう慣れっこです。ただ・・・」
「ただ何モコ?」
「処女のまま死ぬのはご免なんです!」
にぎり拳を作り、立ち上がる
「過去にありました、三十路まで生きて、処女のまま天寿を全うした時! あの閻魔は浄瑠璃の鏡を見ながら鼻で笑ったことを!!」
ほんの一瞬のことだったが、それを阿求は能力の都合で今でもばっちり覚えていた
「あの『未開封返品』を見るような目は今でも忘れられません!! それで藤原さんに折り入って頼みがあります!」
「妹紅にチンコは無いから無理モコ」
「いえ、そうじゃなくてですね。四季映姫パンナコッタ・フーゴに『まだ早い』と直談判して欲しいのです」
「面倒くさいモコ」
「もちろんタダとは言いません。あなた輝夜さんを抹殺したいのですよね?」
阿求は小箱を妹紅の前に置いて、フタをあけた
「なにモコか? 卵に顔が彫ってある気色の悪いオブジェは?」
「それはベヘリット。生贄を捧げることで持ち主を転生させるマジックアイテムです。稗田家の仕事が面倒臭くなったら使おうと思っていましたが、あなたに差し上げます」
「ふむ、使い方によっては輝夜を抹殺できそうだモコ。よし引き受けるモコ!」
「ありがとうございます」
お辞儀をした阿求は掛け軸の裏に隠してある護身用の刃物を取り出した
「じゃあ早速死んでください」
「待つモコ! そんなことしなくても彼岸なら飛んでけば行けるモコ」
「ことは火急です。なので・・・あれ?」
唐突に、阿求はよろけて手にした刃物が畳みの上に落ちた
「・・・・・、うそ、もう、じかん?」
そのまま膝をつく
「ぐぅ」
心臓を押さえて崩れ落ちた
「うおおおお!! 誰かああああ!! 霊きゅ、じゃなくて救急車ぁぁぁぁ!!」

その後、屋敷にいた阿求専属の主治医が駆けつけて屋敷は大騒動になった



手術が終わり阿求を看病する女中に問いかけた
「助かるモコか?」
「なんとか心臓は持ちこたえました。しかし先生が『このまま意識が戻らなければ数刻で亡くなってしまう』と」
女中は妹紅に頭を大きく下げた
「お願いします藤原様。おそらく阿求様の魂は閻魔様のもとに向かったのだと思われます。どうか連れ戻して来ては下さいませんか?」
「さっきそう頼まれたから、もともと行くつもりだったモコよ」
「そうですか。よろしくお願いいたします」
女中は阿求が落とした刃物を握っていた
「じゃあ早速死んでください」
「待つモコ! そんなことしなくても彼岸なら飛んでけば行けるモコ。アレ? これデジャヴ!?」
「ことは火急です。なので死んでください」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! 結局刺されたモコおおおおおぉぉぉぉぉぉ」






彼岸
「おや、またアンタかい。今度は何で死んだんだい?」
「訊くなモコ」
妹紅は船に乗り込んだ
「おいおい。アンタはそのうち生き返るだろ。乗る必要はないよ」
「閻魔に用があるからさっさと行けモコ。それともこの小船でレッドクリフのワンシーンを再現してほしいのかモコ?」
「しょうがないねぇ・・・」
渋々小町は船を漕ぎ出した


地獄高等裁判所
映姫のいる部屋の扉を開けると、そこには阿求がいた
「いくらなんてもティーンエイジャーで死ぬとか早すぎませんか!?」
「だから転生の手続き上、いた仕方ないと言っているでしょう。こちらも申し訳ないとは思っているんです。しかし上層部の決めたこと簡単には覆らないんです」
阿求は映姫に直談判していた
「あ、藤原さん。来てくれたんですね。あなたも映姫さんになにか言ってくださいよ」
「そんなことよりさっさと帰るモコ」
阿求の細い腕を掴んだ
「はい?」
「お前の体はまだ死んでないみたいだから魂が戻れば生き返れるモコ」
「本当ですか!?」
「それは困ります」
映姫が二人の間に割って入った
「今彼女に生き返られるとこちらの予定が大きく狂ってしまいます。次の転生の準備が十年以上先になってしまいます」
「そっちの都合なんて関係ねーモコ。輝夜抹殺のためにどくモコ!」
「なりませんっ!」
「キャァ」
映姫と妹紅が衝突した拍子に、阿求は床に倒れ頭をしたたかに打ち付けた
「いたたた・・・」
「すみません。興奮してました、大丈夫ですか?」
「しっかりするモコよ」
妹紅が倒れた阿求を抱え起こす

「・・・・思い出しました!! 彼岸に来た影響と今のショックで思い出したんです!!」

阿求がカッと目を見開き、妹紅の両肩を掴む
「どうしたモコか、いきなり?」
「あなたは私の娘だったんです!!」
「 ? 」
突然そんなことを言われて、妹紅は目をパチクリさせる
阿求が掻い摘んで説明した
「最初の私、稗田阿礼は28の時、藤原氏監修のもと古事記を執筆したことはご存知ですか?」
「その時代に生きてたから出来事や人物関係はなんとなくわかるモコ」
「しかし稗田阿礼という人物は実際に実在していないのです。それは今で言うところのペンネーム。その証拠に稗田阿礼の痕跡は歴史上何一つ残っていないんです」
妹紅は無言で眉を寄せた
「じゃあ誰がその名を?」
「あなたの父、不比等もその編纂に関わっていました。当時28歳でした」
「父上と同じ年齢モコ」
「当時不比等は権力者の一人でした。そんな者が古事記を直接執筆したとなったら他の豪族から批判を受けるでしょう?」
「まさかっ!」
「稗田阿礼とはあなたの父のペンネーム。本当の名を藤原不比等。私はあなたの父が転生を繰り返した姿なんです」
「なん・・・・・モコ・・・・・・」

妹紅は阿求にしがみついた

「父上ぇぇぇぇ!!」
「藤原さん、いえ、妹紅。お前には苦労をかけましたね」
「滅茶苦茶苦労したモコ! 一杯死んだモコ! どこ行っても迫害ばっか受けたモコ! 十年近く米が食えない時期があったモコ!」
阿求が妹紅の頭を優しく撫でる
「もう泣くのはおよし、ウチに帰ろう。今日は親子水入らずで何か美味しいものを食べましょう」
「父上ぇぇぇぇ!!」

「おい」

阿求は妹紅の手をそっと握り立ち上がると、袖を顔に当てた妹紅も立ち上がった
「さあ、帰ろうか」
「うん、行くモコ。早く行くモコ」

「おい」

二人が部屋のドアを開ける
「おいっ!!」
映姫の怒声で二人は振り向いた
「バック。二人ともちょっとバック」
手招きしてここまで戻ってくるように命令する
「チッ」「チッ」
小さく舌打ちして二人は映姫のもとまでやってくる
「なにナチュラルに帰ろうとしてるんですかアナタ達は」
「いやいや、ここは素直に送り出すのが心優しい閻魔のデフォでは?」
「ホント空気の読めねー野郎モコ」
妹紅の袖に涙は一滴もついていなかった
「嘘泣きまでしくさって、演技か?」
「あたり前モコ。今日び阿礼=不比等説とか信憑性0モコ」
「閻魔様が半分くらい信じようとしてて、ちょーウケるんですけど」
手を口元に当ててクスクスと笑う阿求
「コノヤロー」
「隙アリ!!」
映姫が不機嫌な表情を浮かべた瞬間、妹紅が映姫に飛び掛った
「おっし、押さえたモコ! 阿求今のうちに帰るモコ!!」
「恩に着ます!!」
「しまった、今のも作戦!?」
阿求は踵を返して走り出した
「くっ!! こんなことしたらアナタ地獄行きですよ!」
「この妹紅を死後の世界の話で脅かすとか愚の骨頂! こちとら伊達にあの世は見てな・・・痛ぇ!! しゃもじで叩くんじゃねーモコ!」
「じゃもじではなく悔悟の棒です」
馬乗りにされながらも棒で必死に妹紅に攻撃を加える
「オラァ、金剛!!」
「ぐほっ!」
マウント状態の妹紅は映姫の心臓部分を思い切り殴りつけた
「っぅぅ〜〜〜」
それによって悶絶する映姫
「官僚専用の和式便所でウナルさんに排泄の手ほどきでも受けてろモコ!!」
立ち上がり阿求のあとを追う。しばらく走ると彼女の後姿が見えた




阿求と妹紅が川岸につくと、小町が陸に乗り上げた小船に腰掛けて休憩していた
「小町さんこの船漕いだら向こう岸に戻れますか?」
「戻れるよ。川の長さはその人間が行きの時と同じ距離のはずだから」
「借りるモコ」
「あいよ〜」
小町の船を押して、川に乗せる
「まちなさーーい!!」
映姫が走ってくるのが見えたころには、船は三途の川を漕ぎ出した
「あばよーー! コエンマのとっつあ〜〜〜ん・・・・モコ」
小町の横に並ぶころには完全に船は浅瀬を出ていた
「くそう、妹紅め!! まんまと盗みおって!」
その言葉とは裏腹に彼女の表情はあまり悔しそうな感情はなかった
「四季様? あいつらは何も盗んでませんよ?」
「いえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました・・・・・あなたの小船です」
(ノリノリだなこの人)


船が川の流れに身をまかせはじめたころ、小町は口を開いた
「逃げられちゃいましたね」
「まぁ構いません」
今回の件はもともと映姫は乗り気ではなかった
「『幻想郷縁起の執筆が終わったから九代目は用済み』なんて理由で転生を急がせるのは、どうも腑に落ちませんでした」
是非直曲庁の上層部の考えに賛同できなかった
だから映姫は本気を出さなかった。妹紅と阿求を積極的に追わなかった
「小町だってそのつもりで二人を行かせたのでしょう?」
「そ、そうですよ。ほんと上には頭キますね」(やっべ、船奪われたコトをさぼりの口実にしようとしてたなんて今更いえない)
「とりあえず全部あの蓬莱人のせいだと上に報告すればコトは丸く収まるでしょう。不老不死の人間に是非直曲庁は手を出せないのですから」


船はもう目を凝らさないと見えないほどに小さくなっていた
その上で二人が楽しげにはしゃいでいるが、映姫の位置からでもわかった






【第十話 ルナティック】



迷いの竹林の開けた場所。そこで慧音は大の字に寝転がっていた
「今夜はいつもより、月が大きく見えるな」
少し距離を置いた場所で座る妹紅に聞こえる声で呟いた
慧音の頭からは鋭利な角が二本、スカートの下からフサフサの尾が伸びていた
今夜は満月。慧音がハクタクへと姿を変えるときである
「寺子屋メンドイ。『みんな仲良く』とか反吐が出る。グッピーとかどうせすぐに死ぬんだから飼わなくてもいいだろ」
「教師の台詞じゃねぇモコ」
この状態の慧音は通常時と性格が大きく変わっている
他の同居人に迷惑を掛けないために、月が上る前に慧音は妹紅に付き添いを頼み竹林に移動していた
「そんなに嫌ならさっさと寺子屋を畳んで、国事に従事しろモコ」
「それは出来ない。思春期前の少年が存在するかぎり私は寺子屋を続ける。女子と見紛うあの中性的な顔がなんと神秘的なことか」
嗜好も普段の彼女とは大きく異なっていた
「二次性徴前の少年の肌が人類史上最も美しい肌だ。あの時期の男の子は天使だぞ、そう思うだろ?」
「わかんねーモコよ」
「でもな〜〜〜〜声変わりした時期から急に可愛くなくなるんだよなぁ、髭だのスネ毛だのハゲだの・・・・」
ブツブツと一人ぼやく
「どっかに美少年しか存在しない惑星とはないかなぁ・・・・・そうだ」
月を見ながらそう呟いた慧音は、起き上がり妹紅のほうを振り向いた
「おい妹紅! いっちょ永遠亭いくぞ。理想郷を手に入れる方法を考えた」
「モコ?」




永遠亭
「姫様」
「何かしらイナバ?」
輝夜の自室を鈴仙は訪ねていた
正座をして無用な物音を立てないよう両手で静かに主の部屋の襖を開く
「師匠が『今晩は月が綺麗だからお月見をしましょう』とお誘いです」
「そう、風流でいいわね。少ししたら出向くと伝えてちょうだい」
「かしこまりました」
会釈をして。また静かに襖が閉められた

輝夜が呼ばれた縁側についたとき、永琳だけがそこに腰掛けていた
「二匹の因幡は?」
「小料理の準備でまだしばらくかかるみたいね」
「そう」
輝夜が隣に座ると永琳はお猪口を渡した
「私たちだけで先に一杯やりましょうか?」
徳利(とっくり)を持って小さく揺すって見せた
「ええ。いただくわ」
お猪口を前に出し、永琳がそれに酒を注ごうとした

その時

「はい、どーーーーん!!」
何者かが永遠亭の生垣を盛大に破壊して敷地の中に入ってきた
「せせこましい地球でせせこましく生きてますかエイリアン共!? お腹の子はチェストバスターですか?」
二本の角を、フサフサの尻尾を生やした上白沢慧音が軽快な足取りで二人に向かって歩いてきた
「一体なに!?」
「今、私の登場の仕方が『映画のラストで宇宙船に侵入したあのエイリアンっぽい』と思っただろ!! 許さん!」
「思ってないわよそんなこと!!」
「しまった今夜は満月、上白沢慧音が日頃のうっぷんを晴らす日」
天を仰ぎ永琳はクチビルを噛んだ
「慧音もっとゆっくり走れモコ!」
壊れた生垣の向こうから妹紅が遅れて現れる
「妹紅、この危ないハクタクを早く連れて帰って頂戴、なにをされるかわかったものじゃないわ」
永琳の声は怒気を孕んでいた
「それが出来たら苦労はしねぇモコ。今の慧音は制御不能モコ」
「危害を加える気は無いので安心しろ。永琳に用があって来た」
「私に?」
永琳のもとまでやって来る
「あるウイルスを作ってほしい。声変わりした男限定で感染するレトロウイルスで、感染から3日後に金玉が爆発するシロモノを」
「はぁ? あなた少子化に拍車をかけて人類を間接的に滅ぼす気?」
「感染対象になってない時期の男の子とセックスしたらいいだろ! 保健体育なら任せろ」


〜〜〜〜以下、慧音の妄想〜〜〜〜

あの、せんせい?
――どうした?
やっぱりボクが女の子のお洋服を着るなんてへんだよぉ
――そんなことないぞ。さあ、鏡の前に立ってみろ。ウイッグを付けて、ほら完成だ
これが、ボク?
――とても・・・・かわいいぞ。まるでどこかのご令嬢だ
ヒィ! いやぁ、ちょっと!!
――おやおや? スカートをまくられて恥ずかしがる仕草はクラスの女子以上だな
だって・・・・ひんッ!
――服の生地が薄いから、乳首の位置がまるわかりだ
やめ・・・いじらないで・・・
――服の上から撫でられただけで、こんなに固くして、いけない子だお仕置きが必要だな。スカートを捲くるんだ、自分で
ふえええ
――ちゃんと女の子のショーツを穿いているな、なんだもう勃起してるのか。素質十分だな
お願いせんせい、もうこれ以上は
――怖がることはない、私に身を委ねていればいいんだ
せんせぇ。ボク・・・
――そうだ男の娘は素直が一番だ。




――きもち良かったか?
頭がぽわってしてる。よくわかんない
――射精したのは初めてか? こいつはめでたい、明日はトロロごはんだ


〜〜〜〜以上、慧音の妄想〜〜〜〜

「毎日こんな体験ができる幻想郷を私は築きたい! たれ目の子と釣り目の子がアナルセックスしてるのを見ながら毎日オナニーしたい」

「イカレてるわ、そんなの」
「なんだって?」
自身の理想郷を語った慧音の眉がピクリと動く
「そんなことをしたら全世界の巨根好きの女はどうしたら良いの!? 子供ちんぽで満足できるとでもっ!?」
「お前の主張もなんかおかしいモコ!!」
提案されたウイルスは永琳の嗜好から大きく外れていた。故に許容出来なかった
「黙れガバガバウーマン。略してガバマン! サイズが不満なら子供ちんぽにイボ付きサック装着したら万事解決だろうが!!」
「そんなの人肌じゃないわ! 熱くて固いのがいいの!」
「なら加熱したソーセージでも突っ込んでろ!!」
「荒々しい筋肉、分厚い胸板に抱きしめられたい女はどこに行けばいいの!?」
「ゴリラでもナンパしてろ! あとは技術と妄想でカバー!!」
興奮した慧音の両手が永琳の首にかかったのため、見かねた輝夜は永琳に加勢した
「ちょっとハクタク止めなさい」
「貴様! 日本天下一ツノキャラ武道会シード出場ニ回戦敗退の私に喧嘩を売るとはいい度胸だ」
「負けてんじゃない、しかも初戦で!!」
今の発言で攻撃の対象が輝夜にシフトした
「しゃーねーだろ、ひこにゃん殴ると滋賀県民とか後々めんどうなんだよ!!」
「ドえらいのと当たったモコね・・・」
輝夜を殺せる好機と見た妹紅が今度は乱入して、永琳がそれを阻む形となり。いつの間にか2on2のタッグマッチ戦に発展していた
しかしそれも束の間、慧音が無差別攻撃を展開したため、妹紅も輝夜側に転身し3no1の変則マッチに変更
「うおおおおおおおおおおおお。殺られる前に殺ってやるモコ!!」
「邪魔するな妹紅、庭の隅っこで笹でも齧ってろ!」
それでも慧音は止まらず、まるで竜巻に呑まれた木の葉のように3人はその身を宙に委ねるのだった

5分後、料理を持ってきた鈴仙とてゐがスタングレネートを4人の中心地に投げ込むまで乱闘は続いた

月はまだ空高くに浮かんでいた




鳥が目を覚まして、鳴き声の練習をする朝
東から差し込む朝日が、慧音の寝顔を照らす
「ん? もう、朝か?」
目を覚まし、布団から出てあたりを見渡す。自分は永遠亭の個室に一人でいることがわかった
「あ、起きてましたか。朝ごはん持ってきますね」
襖が一瞬だけ開いててゐの声がした
「ああ、そうだすまないてゐ」
慌てて彼女を呼び止めた
「はいなんでしょう?」
「昨晩、私はなにか粗相をしたのだろうか?」
「・・・いいえ。少し気が立っていた程度でしたよ」
「そうか」
あの三人は全身打撲で現在となりの部屋で一歩も動けない状態だった
「時に慧音さん」
「ん?」
今度はてゐが尋ねた
「可愛い男の子が好きなんですか?」
「変な質問だな。子供なら男子も女子も分け隔てなく好きだぞ・・・・・・あ」

慧音は再び布団にもぐると、しばらく中から出てこなかった







【第十一話 バーサーク】


「そろそろ輝夜を殺すネタが尽きかけて来たモコ。もうあれモコよ、ギネスに『輝夜の殺害回数記録』を登録して。みんなで記録を塗り替え続けるとかしか思い浮かばないモコ」
「まあ不死者を再起不能にする方法なんて限られているからな」
「というわけで、お前達に輝夜抹殺計画の提案をしてもらうモコ」
「いきなりだな」
最初に指名されたのは藍だった
「まず殺生石に封印して・・・・」
「実体験語ってんじゃねーモコ! 次!」
慧音のほうを向く
「諦めたらどうだ?」
「根本から否定してんじゃないモコ!! 安西先生見習えモコ!」
最後にフランドールに指をさした
「えーと、儀式の供物にして消費・・・する?」
(えげつない)
(魔法少女の発想じゃない)
慧音と藍はそれぞれ思った

「うおぉぉぉ! キたんじゃねーモコかこれ!? 家畜にしては上出来モコよ!!」

妹紅には意外と好感触だった

「そういえば、ちょうど先日それっぽいものが手には行ったモコ!!」
「どんなのだ?」
首からさげていたソレを全員に見えるようにかざした
「阿求から手に入れたモコ。このベヘリットだモコ」
「「「ッッ!!?」」」
慧音と藍は知識で、フランドールは直感で妹紅が持つものを危険だと判断した


――――――【ベヘリット】――――――

持ち主が絶望したとき血が付着すると発動する
ゴットフィンガーと呼ばれる鷹が降臨して
『触』と呼ばれる指テクで潮を吹かされる
10個集めて髑髏の騎士に持っていくと
黒い甲冑と交換してくれるらしい

――――――【ベヘリット】――――――


慧音が光速で妹紅の足を払う。藍がバランスを崩した妹紅の手の上の卵を蹴り上げる。宙に浮いたそれをフランドールは驚異の動体視力で捉え一瞬で急所を手に移動させて破壊する
その間、わずか0.3秒。合図・目配せ無しでの連携であった

「モコ? ベヘリットが無いモコ。どこいった?」
「お前が転んでいる間に髑髏の騎士が持っていたぞ」
「・・・・なら仕方ないモコ」

新しい物を探しに妹紅は一人出かけた


香霖堂
「おいメガネ、輝夜モッコロスためのスペシャルアイテム寄こせモコ。輝夜をばいすさんの作品みたいなグロい目にあわせたいモコ」
「また君か、そんな物騒なものはウチにはないよ」
霖之助は新聞を読みながら面倒臭そうに答えた
「テキトーに物色させてもらうモコ」
棚の奥に薬瓶を見つけた
「こ、これはzuyさんのところにあった『チルノを天才にした薬』・・・欲しいけど、なんか怖いからパス!」
惜しい気がして少し躊躇ったが、瓶を元の位置に戻した
その横にあるものを見て、また妹紅は興味を惹かれた
「これはうらんふさんが書いた画集!? 輝夜のページを里のど真ん中に貼ったらどうなるモコかね?」
霖之助の前にそれをもって行く
「店主これくれモコ」
「売り物をただで渡すわけにはいかないよ。それは高価なんだ」
「ならあの秘密バラすモコ」
「秘密?」
「ここで売ってるシャンプーとリンスは・・・」
「な、なぜそれを!?」
霖之助の顔が見る見る青くなり、額に脂汗がにじむ

彼には常人には理解できない密かな楽しみがあった
それは店で販売しているシャンプーとリンスに自身が自慰をして放出したスペルマを混入すること
高飛車な女。物静かな淑女。純粋無垢な乙女。天真爛漫な少女
多くの女性がこの店でシャンプーとリンスを買い求めている

暇になったからとお茶を飲みに来ては日頃の愚痴をもらす霊夢にも
頻繁に遊びに来て楽しげに近況を話す妹分の魔理沙にも
妖しげな雰囲気を漂わせ、いつも得意げな顔で喋る八雲紫にも

まさか自分の髪に、目の前で会話している男の精液がかかっているなどとは夢にも思うまい
そんな彼女たちを見るだけで霖之助の頭の中をアドレナリンが駆け巡った。想像するだけで射精できた


汗でずり下がった眼鏡を掛け直す
「それを君に譲れば、この件は永遠に口外しないんだな? いいだろう。それで僕の未来が守れるのなら。持って行くがいい」
「本当モコか!!」(シャンプーとリンスの期限切れを売っていたの言おうとしただけなのに、えらい慌てようだモコ)


モコモコ王国に帰還した妹紅
「という経緯があってもらってきたモコ」
「最悪なクレーマーだな。で、どんな本なんだ?」
「すごい絵とだけ言っておくモコ」
背中に回して本を隠した
「気になりますね。ちょっと見せてください」
「私もみたーい」
後ろにいた藍がひょいと妹紅から本を取った
「ああっ!!」


次の日、その本は香霖堂に返却され。後日、本来持つべき者の手に渡った
いつも感想下さる方々、本当にありがとうございます。


藤原海軍中将様。ああああ様。ウナル様。ばいす様。zuy様。うらんふ様。
無許可でお名前を使用したことをこの場で謝罪いたします。
展開に詰まると人様の話を無断使用してしまう私の悪癖。
どんな避難も受ける覚悟でございます。
無視でも罵倒でも煮るなり焼くなり好きにしてください
木質
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2009/11/01 17:58:34
更新日時:
2009/11/01 19:07:13
分類
妹紅
慧音
フラン
阿求
肝試しケーネ
滅茶苦茶
無断使用した作者様ごめんなさい
1. ぐう ■2009/11/01 18:07:34
本来持つべき者・・・まさか・・・
2. 名無し ■2009/11/01 18:19:12
肝けーねの破壊力がすごいw
3. ああああ ■2009/11/01 18:43:31
むしろ、俺なんかの名前を使ってくれてありがとうございます
このキモけーねにリグルは見せちゃなんねーな……www
4. ばいす ■2009/11/01 18:45:58
人をグロ専門家みたいに言うんじゃありません。
正直憧れの木質さんの作品であるモコモコ王国登場を虎視眈々と狙っていたので嬉しいかぎりです。
5. 名無し ■2009/11/01 18:55:53
相変わらずモコたんが可愛くて安心した
ところできもけーねよりきもいけーねって
6. 排気ガス ■2009/11/01 19:03:08
きもけーねの夢か…マライヒみたいに男でも妊娠できるような体にしちゃえば少子化も解決ね
えーりんならきっとバンコラン菌と合わせて実現出来る、後バンコラン菌に感染してない人間を殺す菌と合わせれば…
7. かるは ■2009/11/01 19:46:32
しまったぁぁぁ!!!!!!
来年の例大祭で使おうとしていた阿求と妹紅の親子ネタが被ってしまったぁぁぁぁ!!!!!

それはそうとして妹紅可愛いよ妹紅。モコモコしたいモコ
8. zuy ■2009/11/01 21:01:31
限りなく光栄っす
9. ■2009/11/01 21:19:50
慧音先生、貴女の妄想は大変そそるものがあった
だがっ! そんなことをされたら私の霖之助さんまでタマが爆発してしまう!
というわけで永琳先生、ウィルスを作る気になられたらその時は、是非アポトキシン4286を一緒に・・・

あ、香霖堂のシャンプー&リンスは私が買い占めていくので少女の皆様方はご安心を
10. うらんふ ■2009/11/01 22:14:54
うわぁぁぁぁぁぁぁい♪
モコ♪モコ♪モコ♪
大好きな神聖モコモコ王国に出られるなんて、キン肉マンの「ぼくの考えた超人募集」で採用されたのと同じくらい嬉しいです♪モコ♪
モコモコ王国がある限り、これからもモコモコ頑張っていくことが出来ますぅ・・・
・・・輝夜のイラスト描こうかな♪二度と里を歩けなくなるくらい変態なのを♪
11. どっかのメンヘラ ■2009/11/01 22:28:41
もこもこすらドン引きするきもけーね・・・。

東方史上最きものきもけーねだなwww
12. ヨシナミ ■2009/11/01 22:49:28
最後の良心、けーねが…

しかし相変わらずモコモコ言うもこたん可愛いなぁ・・・
13. ガンギマリ ■2009/11/01 23:25:07
いやああああ加藤鷹ネタ書きたかったのにいいいいいギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
14. 名無し ■2009/11/02 00:02:52
これ本にしてくれよマジで
15. 名無し ■2009/11/02 05:10:53
>イボ付きサック
無い、流石に無いw

>その間、わずか0.3秒
よく見るよね
この説明。
FAEBの説明とか
16. 名無し ■2009/11/02 08:11:52
魔理沙 グリフィス スペル魔

なんだろうか、うーんやっぱりそうなんだろうか
17. 中将 ■2009/11/02 09:22:33
相変わらずハイテンポでさくさく進んでノリがいいですね。
>グッピーとかどうせすぐに死ぬんだから飼わなくてもいいだろ
ケイネ先生・・・・・ひどすぎます・・・・・。
18. 名無し ■2009/11/02 23:16:38
随所に小ネタが仕込まれまくってるw

えーきが帰ろうとするモコと阿求を手招きして呼び止めるところがなぜかツボった
19. 名無し ■2009/11/09 11:00:54
相変わらず面白すぎるwww
きもけ〜ねと霖之助が変態すぎて逆に爽やかな感じさえする……
20. 名無し ■2011/01/08 09:37:53
こーりんが変態すぎるw
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