ゴージャス

レミリア：レーミリーアの父がいる

レミリア：レーミリーアの母がいる

レミリア：そーしーてーレーミーィーがーこーこーにーいーるー

パチュリー：何よいきなり

レミリア：強力な吸血鬼である私とて、親の股座からヌルヌルと産まれてきたって事よ

パチュリー：そういえば、アンタの親御さんは面白い人だったわね

レミリア：いやん昔思い出しちゃう



■ ■ ■



レミリア：この娘、私の友達のパチュリーちゃん

パチュリー：こんにちは、初めましてレミィのお父様

レミリア父：おおお

レミリア父：友達のいなかったレミリアにもとうとう……

レミリア父：レミリアは友達がいなかったから仲良くしてやってね

レミリア父：学校でも常に寝たふりばっかしてるから

(後のしゃがみガードの原型が、彼女の机に突っ伏す姿である)

レミリア：びえーん！

レミリア：いるもん！友達いるもん！

レミリア父：いねーだろバーカ！

レミリア父：いないっいないっ友達いないっｗｗｗ(手拍子)

レミリア：ううう´｀

レミリア父：ぎゃおー！レミリアうー！

レミリア父：ぶははははｗｗｗ

パチュリー：(何だこの父親)

レミリア母：よしなさいな！

バシィッ

レミリア：いたぁーい！

レミリア母：あ、間違えた

ペチ

レミリア父：痛っ

レミリア母：ごめんなさいねぇ騒がしい一家で

パチュリー：はぁ

パチュリー：仲がよろしいのですね

レミリア母：ええ、そりゃあもう

レミリア父：よかったなレミリア！

レミリア父：これからは「二人組作って」で路頭に迷わなくて済むぞ！

レミリア：うっうっグスン

レミリア：いるもん、友達いるもん……

パチュリー：……

レミリア母：だからよしなさいって！

バチィッ

レミリア：ぎゃあっ

レミリア母：あ、間違えた

パチン

レミリア父：オゥフ

レミリア母：レミリアをいぢめちゃ駄目でしょ！

レミリア父：よい

レミリア：グスン……

レミリア母：この甲斐性なしのくせに！

ベチィッ

レミリア：あぎゃあ！

レミリア母：あ、間違えた

ペチ

レミリア父：痛っ

レミリア父：よくもやったな売女！

ザクッ

レミリア：いぎゃあー！

レミリア父：あ、間違えた

チク

レミリア母：きゃ

レミリア母：このっ

レミリア：あっあっ花瓶は駄目花瓶は

ガッシャーン

レミリア：ギャアアアアアアアアアアアアアア！！！

パチュリー：私帰るわ

パチュリー：(屋敷を出る)

フラン：わんわん

パチュリー：飼い犬かしら

パチュリー：何だか大変な家ね

フラン：ホント、鎖に繋がれて外に放置されてる私のがマシなくらいよ

パチュリー：どうして鎖に？

フラン：狂っているかららしいわ

フラン：絶対お父様とお母様の方が狂ってるのにねぇ

パチュリー：世の中は理不尽よ

パチュリー：あと495年ぐらいしたらわかるんぢゃないかしら

パチュリー：ばいばい

フラン：うん



■ ■ ■



レミリア：ロクな思い出がないわ

パチュリー：でしょうね

パチュリー：そういや、咲夜と美鈴がここに勤め始めた頃も大変だったぢゃない



■ ■ ■



咲夜：この屋敷無駄に広いわよね

美鈴：私は門番だからあんまり関係ないけどね

咲夜：楽でよさそうだわぁ

美鈴：や、そんな事もない

レミリア：私の僕どもよ、きちんと働いてるかね

ボクッ

レミリア：ギャッ

咲夜：なーにが僕ぢゃ無給で働いてやってんのによぉ

咲夜：むきゅー(笑)

美鈴：ぎゃはははは(笑)

レミリア：ううう……

咲夜：おぜうさま腰押して下さるかしら

美鈴：あ、私も

レミリア：ぎゅっぎゅっ

咲夜：あーこりゃええわ

美鈴：いい事考えた、お前私達の専属マッサージ師になれ

レミリア：え……

咲夜：ところでお嬢様何でタメなの？

レミリア：何でってアンタ

咲夜：何でタメなの？

レミリア：……

レミリア：すみませんでした



■ ■ ■



パチュリー：これはアカンでしょ

レミリア：全部昔の話だもん！

小悪魔：パチュリー様本の整理終わりましたよ

小悪魔：ついでに私の生理も

パチュリー：消え失せろ

レミリア：ご苦労だった

小悪魔：あれ？

小悪魔：何でお前タメなの？(笑)

おわり