排泄主義者、地霊殿に堕つ

作品集: 6 投稿日時: 2009/11/09 00:28:43 更新日時: 2009/11/09 10:32:45
※東方Projectの二次創作作品です。
※キャラ崩壊が含まれます。
※スカトロ表現が含まれます。
※男キャラクターの排便が含まれます【重要!】
※オリジナルキャラクターが主人公です。
以上の五つの項目を読んで「スカトロ? 大好物だぜっ!」と言う方のみ進んでください。
















炎を纏った猫車という訳のわからない乗り物を想像していただきたい。車輪はもちろん一つで取っ手は二つ。車体は緩やかな三角形でいかにも厳つい一輪車だ。だが、その車輪が踏むのは土でも砂利でもなく炎であり、運ぶ物は土や野菜ではなく死体である。しかも、いかなる魔法か能力か運び手と共に空を飛び、地底深くまで一足飛びに移動するのだ。そんなものに乗せられた男は気が気ではない。いつ振り落とされるかと恥も外聞もなく車体にしがみ付き、必死に悲鳴を押し殺していた。
すでに何度か訪れた地底界であるが、今回は随分と薄寒く感じる。その理由は宙を舞う白雪のせいばかりではあるまい。だが、しばらく地の果てを見ているとだんだんとその寒さが緩んできた。心はともかく身体の方の寒さは何とかなりそうだ。張りつめていた空気は頬を緩ませ、ぴんぴんに張っていた毛穴が肩を撫で下ろす。それだけではない。何処からか嫌な匂いが漂ってくるではないか。例えるなら、ゴムを燃やしたときのそれに似ていた。だがそれよりも生々しく鼻の奥にこびり付くようだった。口から唾液が溢れ、胃がひっくり返りそうになる。

(この匂い何処かで)

口と鼻を押さえて、男はまだ混乱している頭を振り絞る。ちょうど良い現実逃避だったのだろう、思いの外この作業ははかどった。少なくとも霞むような地面を見ているよりは健康に良い。
さて、何処だっただろう。あまり良い記憶では無い気はする。薄暗い……。夜か。夜の里? 里で起こった……炎? 黒? 黒い煙? いやいや、違う。違うな。これは……。燃えたひ――

「――っ!! ぐぅ! げぇぇ〜っ!!」

記憶が戻った瞬間、男は猫車の中に米とみそ汁と塩魚のペーストをぶちまけた。猫車を押していたお燐が悲鳴を上げて急停車したため、あやうく猫車から落っこちるところだった。
男は慌てて嘔吐を止めようとするが生理現象がそう簡単に止められるはずもなく、猫車の底に肌色の半液状の物が散らされた。男のくちびるからは卵の白身のような糸が引かれ、胃液の刺激臭にもう一度えずいた。

「何なのぉ! もうっ!! 車酔いするなら先に言ってよ!!」

頭の猫耳をピーンと張って鼻を押さえているお燐。顔をしかめてまさしく糞虫を見る視線を男に送った。一方の男はもうそれ所ではなく、ええい吐くまいと口を押さえつつ外から香る悪臭の正体をもう一度推測しているところだった。

「お、お燐さん……、こ、これ」

「んにゃ?」

「こ、この匂い……」

「匂い? 君のゲロの?」

「違っ。あ、ご、ごめん」

口をごしごしと擦りながら男は頭を下げた。お燐は眉を寄せて口元を引き上げるという何とも複雑な顔を示した。

「ま、いいけどさぁ。ええっと、この匂いって、この匂い? 地獄の匂いかな?」

地獄。その言葉とかつて男が嗅いだ火事現場の匂いが重なり合う。
そうだ。この匂いは人肉の焼ける匂いだ。
まつ毛、産毛、髪の毛、陰毛が焦げ、蝋みたく溶けていく人の肌。皮が巻くように焼けて行き、肉の筋一本一本が点火する。一皮向ければ男も女も大差ないと教えられた。もう二度と嗅ぎたくないと思っていた匂いがここには当たり前のように漂っている。それもあの時とは比べ物にならない濃度で。ここは人の死で満ちている。

「ここはもともと地獄だったの。だからその中心では今でも灼熱の炎が燃えている。死者達はここに投げ込まれ、地獄の釜戸の燃料になる。地霊殿は灼熱地獄。死霊のたまり場さ」

「……また、吐きそう」

「やめて。この猫車は仕事道具だよ。掃除するのはあたいなんだよ。貴方が綺麗にしてくれるならまあ――。ああん、やっぱりダメ。死体がゲロ臭くなる。吐くの禁止ね」

「……なんとか善処します」

さてさてこの猫車から飛び移れそうな建物や木はないか、ときょろきょろと首を回す男。ほどなくして男の頭はがくっと下がった。せめてミキシングされた物だけは見ないようにそばを飛んでいる青白顔の妖精を男は観察し始めた。うなじがなかなか色っぽい。

「えー、地獄の一里塚を越えまして、次は地霊殿。地霊殿でございます」

鼻にかかった起伏の無いお燐の声。ご丁寧に右手はお盆を持つように上げられている。灼熱地獄からの赤い光に照らされてその顔には鼻や頬の影が濃く映される。場違いな明るい声は男の胃の下辺りに小気味よいジャブを放つ。
荘厳な建物が見えてきた段階でそれはピークに達した。屋根に張られた緑色の瓦の群は見ているだけでも気が遠くなりそうだ。ところどころに飛び出した牛の角のような飾りが男を威嚇している。ちらちらと降る雪の粉は微塵も積もっておらず、地獄の釜戸は開けっぱなしだ。もしかしたら、相方がいないせいで鳥頭の釜番が張り切り過ぎているのかもしれない。

「さてさて、ようやく地霊殿だよ。生きて帰れるか、地獄の薪になるかはお兄さん次第だね」

「できれば前者でお願いしたいなあ」

「それはお兄さんとさとり様次第だね。一応、祈ってあげようか?」

「私の無事を?」

「どうかお兄さんに商売道具を汚した罰が下りますように」

猫は受けた怨を存外忘れないそうな。



◆◆◆



門はくぐらず直接地霊殿の中に男は下ろされた。途中、犬だの牛だのに見つめられていたが、視線だけは合わすまいとした。

そしてやってきた地霊殿。そこで男を出迎えたのは一人の少女だった。薄い紫色の髪はショートのくせっ毛。ワンピースはふんわりと身体を包みそのスタイルを隠すヴェールとなっているが、素人目にもそれほど豊満な身体付きではない。萃香のそれに似た幼児体型は男が好むものだった。その両目は半分閉じかけており周囲の汚いものを拒絶するかのよう。その口はどこか斜に構えたようにつり上がりどうにも意地悪く目に映る。しかし、何よりも目を引くのは少女の周囲に張り巡らされた“管”と心臓部にある“瞳”だろう。管は少女の身体から飛び出しているようにしか見えず、心臓部にある瞳とつながっている。それは少女の第二の心臓であり、第三の瞳なのだ。それが証拠にその瞳は男の心の臓を狙い、視線の矢を放っている。少女は男を見ると、すぅと目を細めた。

「お兄さん。こちら地霊殿の主のさとり様です」

お燐に紹介され、男は丁寧に頭を下げた。

「は、初めまして。今回はお招きありがとうございます。私は――」

「名乗る必要はありませんよ。それに心無い感謝の言葉も。上っ面でへらつかれて、心で舌を出されることほど嫌なことはありません」

そう言われ、男は身体を硬直された。上目づかいにさとりの様子を窺うが、そこには何の表情も無い。相変わらず眠たげな半開きの瞳があるだけだ。しかし、第三の目だけは男をしっかりと見据えている。

「えっと、今日は――」

「『どういった理由でここに招いたのでしょうか』。それは奥の部屋でお話しましょう」

まるできつねにつままれた様な顔になった男は、しぶしぶとさとりの後についていった。その間にもさとりの指の先、足の動きをしっかりと観察していた。お燐は何が楽しいのか、さとりの隣を笑顔で歩いている。

「随分と警戒されていますね。気に障ったのでしたら謝ります」

「いえ別に」

「『なんだか不気味な子だなあ』ですか。まあ、そう思われても仕方がありませんね。後、“子”と言われるような歳でもないですよ。妖怪は往々にして“そう”ですが」

「……………」

「『この子まさか』。はい、その通り。私は『心を読む程度の能力』を持っています。つまり、貴方が心に思い描いたこと全てを私は知ることができるのです」

「……、本当ですか?」

「『ホラホラどうしたカワイイお口からよだれが駄々漏れだぜ。上の口は何でも無いみたいなことを言ってるクセに下のお口はユルユルじゃねえか。妄想で犯されるのは慣れてても実際にはカマトトってか。身体の奥の奥までザーメンぶち込んで、俺専用の精液便所にしてやるぜ。げっへっへっ』ですか。下卑た妄想ですね。品性を疑います」

「そ、そ、そんなこと思ってませんよ!」

「心に嘘はつけませんよ。成熟した女じゃダメなんでしょう? 罪深い」

「まさかそんな馬鹿なこと。……………冗談ですよね?」

「……………」

「え。そんな」

「もちろん冗談ですよ。なに本気にしてるんですか」

「……………」

「おっと、冗談が本当になってしまいそうですね。赤ずきんちゃん、狼にご用心。ぺろりと頭から食べられちゃうよ。この人は大丈夫、と安心した瞬間が一番危ないんですよね」

ダメだ。ペースに飲まれては。
そう男は考えるのだが、さとりの口元をつり上げた笑みを見てはどうにもできない。まるで丘に打ち上げられた魚だ。男は呼吸の仕方を忘れたかのように荒く息継ぎをした。さとりから視線を外し、廊下の模様や窓の外を見るように専念した。ただ“見る”それ以外には何も考えないようにした。

「ああ、手が滑った」

「ぶっ!!」

何の前触れもなく、さとりがお燐のスカートをめくった。赤いスカートが腰の高さまで上げられ、猫の足跡模様のショーツがあらわになる。お燐はさとりに身を委ねているのか貞操概念がそもそも希薄なのかキョトンとした表情でさとりを見ているだけだ。しかし、男の方はそうは言ってられない。見てはいけないと思いつつも男の視線はその薄い白布に釘付けになる。


(落ち着け。あれはただの布だ。恐らくは綿100%でサイズはSだ。股間部から尻に至る曲線とわずかなくいこみがなんとも扇情的な。いいや違う。私はあれに欲情などしないしていない。なぜならばアレはただの糸を束ねた綿製品であり、私がはいている物と何ら変わりないからだ。例えば私の下着と彼女の下着を取り替えたとしても、それは布の交換以上の事柄ではなく、そこに男の熱き滾りを刺激するような要素は微塵もなく。しかし、彼女の使用済みとなればそれはそれは貴重だろう。まだ体温の残ったショーツはわずかな湿り気を持ち彼女の匂いと共に。いやいや違う。そもそもなぜ私はアレを見ているのだ。そうだ。あんなものに何の価値も無い。今すぐ視線を外し、窓の外を見たほうがよっぽど有意義だ。地底の、こんな立派な建物の中に入れるなどもう二度と体験することのないことだ。さあ、今すぐに外を見るのだ。アーメンハレルヤ天皇陛下バンザイ―――――あと少しだけ)

「くすり」

わざわざ口に出してさとりはほくそ笑んだ。その仕草はまさにVサインであり、勝利のダンスだった。男はただただ視線を廊下に下げ、顔を赤くするしかなかった。その肩をつつかれ、前髪でギリギリの見えるところまで視線を上げる。そこには下着を片手に持ったお燐の姿があった。お燐は男の手の中にそっと下着を握らせると、その手で男の肩を叩いた。

「それあげる」

「……どーも」

男はまだ温かみの残る下着をその手の中で何度か握った。羽のように軽く柔らかなそれは何度か握っても自然と形を取り戻す。男はそれをズボンのポケットへと押し込んだ。手には良い香りが、心には敗北感が残った。

「くすり」

最後にもう一度あの笑い声が聞こえた。



◆◆◆



さとりの言う「奥の部屋」へと三人は辿りついた。
男は踵を返して逃げ出そうとした。お燐はそれをプロボーラー裸足のタックルでそれを阻止した。さとりは何もなかったように服を脱ぎ始める。

その部屋はピンク色一色だった。壁も床も天井もピンク色に塗られている。机の上に置かれた調度品からは赤みがかった怪しげな光を放たれ、その横には男のモノを模した張り型や透明な油が置かれている。部屋の真ん中には大きなベッドが用意されていた。フリルがふんだんに使われた掛け布団に真っ白なシーツ。豪奢な天蓋こそなかったが、並べられた二つのまくらと半分めくられたふとんは「いらっしゃい坊や」と男を誘っているようだ。しかし、部屋の端には手錠や目隠し、怪しげな薬品が並べられており、ファンシーな部屋の模様に対し一層異様だった。

「な、なんなんですかこの部屋は!?」

「さとり様の遊戯室だよ。別名『愛の巣』」

ジタバタと足掻く男。両手で床を押さえ必死に前に進もうとするが、お燐が軽く引っ張るとせっかく進んだ距離があっという間にふりだしに戻された。
今日は己が身の無力さを痛感しっぱなしだ。
お燐に大きく振り回され男はベッドの上に放り投げられた。柔らかなスプリングに支えられ、男はやんわりとベッドに抱きかかえられる。ベッドについた途端、イチゴのような香りが鼻を上り頭の中に広がる。甘いアロマは男の思考をまろやかに溶かし、くらくらと身体を揺らした。

「少々乱暴ですが、許してくださいね」

振り向いた先にさとりがいた。片足をベッドに乗せて男に迫ろうとしているところだった。その服は半端に脱がれ、わずかに肩に引っかかっている状態だ。控えめな乳房の曲線があらわになっている。鎖骨から肩へ向かうラインは緩やかなカーブを描き、無骨な男のものとはまさに別物であった。その両足は太ももまで晒され、白磁の脚線美をこれでもかと主張している。そして、半裸の四肢を巡るさとりの管と第三の目。それは裸体を彩るアクセント、ある種の扇情美と化していた。必要最低限の部分だけを隠されたその姿は男の視線を捕らえて離しはしない。

「さ、さとり様っ!?」

「少し着崩した方が好みなのでしょう? 心に嘘はつけませんよ」

ベッドの上に四つん這いになり、さとりは男に近づいて来る。服が重力に引かれ、さとりの肌から離れていく。シャツとさとりの裸体の間に開いた空間。そこから二つの膨らみが見て取れた。

「な、何を……?」

「貴方は目立ちすぎた。地上で何をしても構いませんが、この地底にまで手を伸ばしたのは失敗でしたね。ここは我らの楽園。土足で足を踏み入れることなど許されはしないのですよ」

「そ、それは……」

「『彼女たちが望んだこと』ですか? それは征服者の理論ですよ。知る罪もあれば知らせる罪もある。もしも麻薬を世に知らしめ、多くの人生を破壊した者が居たとしても同じことを言うつもりですか?」

さとりに顔を押さえられる男。その双眸は男の視線を射抜き、さらに第三の目は心を読み取る。さとりの眉はつり上がり眉間にはシワが寄っている。その半ば閉じられた瞳に男は身を震わせた。だが、瞬きの後に男が見たのは自分の口にくちびるを押し付けるさとりの顔だった。
さとりのくちびるは想像していたよりも遥かに瑞々しく、柔らかなものだった。その唾液は甘美な味わいを持ち、その舌は別の生き物のようにうねり男の口へと侵入した。さとりはまるで男の弱いところ、喜ぶ行為を熟知しているようだった。舌を絡め合い、お互いのざらつきを確認しあったと思ったら、歯茎の端まで舌を伸ばし汚れをそぎ落とした。口内にたっぷり溜めた唾液を男に流し込んだと思ったら、逆に男のモノを吸い取り飲み込む。男は抵抗することすら忘れ、さとりに身を委ねてしまっていた。それほどまでにさとりの接吻は男を魅了したのだ。

「……外敵を処分するには二つの方法があります」

さとりが男から口を離した。男は無意識のうちにエサをねだるヒナのようにさとりに向かい舌を伸ばしていた。その肩をお燐が掴む。いつの間に服を脱いだのか、やはり半裸のお燐が男の後に回っていたのだ。その双丘を男の背中へと押し付け、耳に舌を這わせる。だが、決して稚拙ではないその行為もさとりのものに比べれば児戯のように感じてしまう。
さとりは男のあごを右手で持ち上げ、下目使いに男の瞳を見据えた。

「一つは完膚なきまでにその敵を叩き潰すこと。二度と反抗の意志も持てなくなるまで徹底的に。もう一つは相手を取り込み、自らに従属させてしてしまうことです」

さとりの左手が男の足を進む。足の指から、足首、ふくらはぎ、太もも……。そこでさとりの指は大きく円を描いた。まるで男の感じる部分を探しているような仕草。ズボン越しだというのに、指が走るたびに男の身体がびくびくと快感を示す。それを見やりさとりは赤いくちびるを悦に歪める。
男の肩を掴んでいたお燐が男の服に手を伸ばす。上着を捲り上げ、ズボンを下ろす。全てを脱がすのではなく、やはり半端に着崩す形だ。そして、最後に残された男の白い下着がさとりの前に晒された。中心部は男の肉棒の形がくっきりと浮き上がっており、端から男の先端部が顔をのぞかせていた。そこにさとりの手が伸びる。男は何とかそれを阻止しようとするのだが、お燐がそれをさせない。腕と腕、足と足を絡ませ、男を羽交い絞めにした。自然と身体が密着し、男の背中に熱く湿り気のあるものが押し付けられた。それを感じた段階で男の肉棒はさらにカリを膨らませて快感をアピールし始めた。

「ではご開帳といきましょう」

「さとり様、早く早く!」

「や、止めて……」

「嘘つき。本当は『苦しい。早くヤりたい』って思っているくせに。やらしい人ですね」

「そ、そんな事……」

「嘘は止めましょう。心も身体も全部私に委ねれば良い。そうすれば最高の快楽をあげますよ。あの鬼の事も忘れてしまうくらいの……ね」

「…………っ!」

さとりの手が下ろされた。少女の二人の前に男の乳首と肉棒が晒される。まだ、キスとほんの少しの愛撫しかされていないというのにイチモツははち切れんばかりにそそり立ち、透明な汁をだらしなく垂らしていた。

「随分と固くしていますね。貴方の中から『出したい出したい』と叫び声が聞こえてきますよ。今日会ったばかりのオンナノコに大切な部分を見られて興奮してしまっているのでしょう? おやおや、何とも乱暴な妄想をしていますね。そんなにされたら私でも壊れてしまいますよ。それに二人いっぺんにだなんてなかなか精力的ですね」

「へえ、そうなんだ。お兄さんはなかなか欲張りだね。ねえねえ、さとり様。あたいがヤっていい?」

「ダメですよ。今日は私が仕切る約束でしょう」

「ちぇー」

さとりの指が裏筋を登る。ひんやりとした爪に軽く嬲られ、男のモノがヘソまで飛び跳ねた。さとりの左手は下半身をいじる。太ももに指を這わし、へその周りに円を描く。一方の右手は男の上半身を責めた。乳首を弾いたと思えば、首筋に指を伸ばし、男の静脈をなぞった。そして、さとりの口はもっとも激しく男を追い詰めた。乳首、胸の間、そして指。それらを重点的に責める。何の変哲も無いただの舌だというのにまるで千の手で愛撫されているかのような快感を男は覚えた。

「心が読めるという事は、その者の弱点も知るということ。その者がどこを責めて欲しいと思い、どのような責めを求めているか私には手に取るようにわかる。そして、それに沿うも反するも私次第。『貴方の心も身体も全て私の手の中に』という訳です」

さとりは男のモノに直接触れようとはしなかった。それは男の射精を禁じるという事だ。身体の快感は極限まで高まり際限なく発情しているというのに、男の愚息は息絶え絶えにそそり立っているというのにさとりはそれを開放しようとはしない。
男とて何とかイチモツに刺激を与えようとするのだが、羽交い絞めにするお燐の腕を振り解けず、もどかしげに身体をくねらせる事しかできないでいた。

「ぐぅ……くぅ……っ! うう……っ!」

「苦しそうですね。私には男の苦しみは理解しかねますが、その声を聞いているだけでその肉棒がいかに男を支配しているかがわかりますよ。女の膣内(なか)で暴れまわりたいのでしょう? 白濁した子種をぶちまけたいのでしょう? 私の排泄物にザーメンをふりかけて、白く染め上げたいのでしょう? でも、その前に是非味わってもらいたいものがあります。排泄主義を名乗る貴方ならきっと気に入ると思いますよ」

そう言ってさとりはパンパンと手を叩いた。すると、扉を開けて新しい少女が入ってきた。天狗にも似た大きな黒い羽を持った長い黒髪の少女だ。既に服は着ておらず、衆前に晒された手足は湖畔に立つ白鳥のようにすらりと伸びている。スタイルはさとりやお燐と比べるまでもなく、胸部や臀部に女性的な丸みが走っている。反面その顔はどこか幼げな笑みを浮かんでおり、楽しげに台車を押してきた。

「さとり様! ようやく私の出番ですね! さあ、何でも言いつけてください!」

「おお。お空がちゃんと命令を覚えている。珍しい」

「偉いですね。なでなで」

「えへっ」

褒められたのが嬉しいのか、お空と呼ばれた少女は顔を太陽のように明るくしてさとりに頭をなでて貰っている。大人びた外見に反してその顔は童女のように屈託が無い。さとりの方は背伸びをして何とかお空の頭に届いているという感じなのでイマイチ威厳に欠ける構図だ。そこだけを切り取ればほのぼのとした家族愛の1シーンのようにも見えた。だが、男はその台車によって運ばれてきたものを見て、言葉を失った。

「おや、随分と驚かれているようですね。こういうものは貴方の本分と思っていましたが?」

さとりはそれを持ち上げた。大きさは50センチ程だろうか、それは注射器を十数倍に大きくしたような形をしていた。材質はガラスのようで、ずっしりとした重みがさとりの持ち方からも伝わってくる。側面部には細かい目盛りが付いており、最大は1000mlつまり1リットルとなっている。先は患部を傷つけないように丸みを帯びていると同時に簡単には抜けないように途中が膨らんでいる。言われるまでもない。男はそれが何なのか良く知っていた。

「そうです。浣腸器ですよ。何に使うかは言うまでもありませんね。……なるほど、このサイズは初めてですか。実は、私のペットの中にこのくらいのサイズが必要な子も居ましてね。その関係で手に入れたのですが、この子達に使ったらやみつきになってしまいまして。時折、ご褒美としてあげるようにしているのですよ。それを今回は特別に貴方にも体験していただこうと思います」

さとりはそう言って同じく台車に乗せられていたバケツを下ろした。その中には透明な液体が注がれている。その液体の正体を男は何となく予想できた。『グリセリン』。人体への毒性が低く、水に良く混ざる性質を持つ物質だ。腸内に入れれば便と混ざりそれを柔らかくし、さらに潤滑油の役割も担うポピュラーな浣腸液だ。さとりはそれを浣腸器でゆっくりと回し始めた。それを見て、お燐は顔を赤く蕩けさせながらさとりへ声をかける。

「ねぇ、さとり様ぁ……。あ、あたい……頑張ったよ…。ご、ご褒美、欲しいなぁ……」

「あ! お燐ばっかりずるい! さとり様、私にも!」

尻尾を左右に振りながら、お燐はまさしく猫撫で声を上げた。それに負けじとお空も声を上げる。それを見ながらさとりはやれやれと首を振った。

「まったく仕様が無いですね。それじゃ、私の手伝いをちゃんとできたらご褒美をあげますよ」

「にゃ!」「よーし!」

「それではその男の人をひっくり返しなさい。チンポも金玉も尻の穴も見えるように、思いっきり恥ずかしい格好をさせるのです。そしてそのオス豚をしっかり発情させなさい。ケツ穴のマッサージも忘れないように」

お燐とお空はご褒美という言葉に反応してか、獲物を見つけた狩猟者の目付きで男に迫る。すでにお燐に四肢を押さえられていたのだ。まんぐり返しならぬちんぐり返しにされるのに手間はなかった。お燐は自分の髪に付けていたリボンをほどき、男の肘と膝の関節を結び合わせる。それだけで男のほとんどの身動きを封じられてしまった。そこにお燐とお空が飛び掛った。二人とも事前にさとりから「陰茎を刺激するな」と言われていたのだろう。男の肉棒を避け、他の性感帯へとむしゃぶりついた。

お燐の指が男の尻たぶに食い込み、アナルを左右に割った。そこに猫特有のザラザラとした舌を伸ばす。敏感な尻穴にチクチクとした痛みが走り、男は思わず悲鳴を上げてしまった。しかし、人間の身体とは良くできているものでその痛みを拒絶する脳が痛みを快感へと変換していってしまう。じくじくとアナルが痛むのに脳はそれを快感だと伝えてくる。そのアンビバレンスに男の頭の中は処理が追いつかず、口から笑いとも泣きともつかない声を垂れ流している。

お空は男の乳首へと吸い付いた。まるで赤ちゃんが母親にお乳をねだるようにその乳首を吸い上げる。男としてはむしろお空の胸に見える大きな果実に吸い付きたいのだが、そんな事はお空には思いつかないようだ。乱暴に乳首を吸い上げ、キャンディーのように舌で舐め上げる。それはお燐やさとりに比べればまるでテクニックもあったものではないが、お空ほどの美少女にそんな行為をしてもらっているという事実だけで男の劣情は高まっている。その上、お空はのほほんとした笑顔のままこの行為を行っていることもそれに拍車をかけた。何も知らないいたいけな少女を騙しているような錯覚に男は陥り、肉棒は先走りの粘液でてらてらと輝いているようだった。

男は何とかリボンを外そうとするが、お燐とお空に身体を押さえられ、身動きは取れなかった。男にできるのは想像の手で彼女たちを押し倒し、その秘所にマグマのごとく溜まったザーメンを吐き出す妄想に没頭するだけだ。だが、そこにも彼女らの手が伸びる。男の肉棒の先端にさとりの指が触れたのだ。

「ひぅくっ!」

「ダメですよ。この子達は私のペット何ですから。貴方はこの子らに手をふれる事もできず、妄想の中で発情した野良犬のように腰を振る以外ないんです。そこから抜け出すには私のペットになる以外ないんです」

さとりは肉棒を指で弾いた。尿道に爪が当たり、情けない声が男の喉から漏れる。肉棒の先から白い液体が申し訳ばかりに零れるが、本格的な射精には届かなかった。男は瞳に涙さえ浮かべながら、さとりの方を見る。だが、さとりはその懇願の視線を容易く受け流し、浣腸器のもとへと向かう。

「さて、始めましょうか」

じゅるじゅる、と浣腸器がグリセリンを飲み込む声が聞こえる。わざと吸い取る音を響かせるのはこれから浣腸をするとアピールするためだけではない。浣腸をするときにこうして空気を入れておくと排泄の際に盛大な排泄音が響き、羞恥心を煽ることができるのだ。口元に笑みを浮かべながらさとりは浣腸器をグリセリンで満たしていく。そして、シリンダーいっぱいのグリセリンを吸い上げると、男に見せ付けるように浣腸器を持ち上げた。

「さあ、浣腸の準備ができましたよ。容量は1リットルです。残さず召し上がってくださいね」

「い、いち……。む、無理……です」

「そんなこと言って、本当は期待しているのでしょう? 『さとり様に浣腸してもらえるなんて嬉しい!』と心の声が言っていますよ。私にはわかります」

「そ、そんなこと……」

「『そんなことない』ですか。でも、心の中なんて本人ですらわからないものではないですか。貴方は胸を張って言えるのですか、私の本心はこうなのだと」

「そ、それは……」

「言えない、ですよね。でも私にはわかる。それが私の能力だから。だから私は貴方が望むこともわかる。貴方は私に全てを委ねたいと思っている。今まで味わったことのない快楽を与えてくれる私に。地霊殿の主、古明地さとりに」

お燐とお空に身体を固定された男。そのアナルに浣腸器の先端が迫る。お燐の舌に散々嬲られ、緩みきったアナルにはそれを拒否するような余裕は残っていない。お燐の唾液とその舌使いに刺激されて溢れた男の腸液、そして浣腸液の先端を濡らすグリセリン。三種の潤滑液を得て、浣腸器は男の体内へと滑り込んだ。

「くぅ……」

どうやら浣腸器も浣腸液も人肌程度に温められていたようで、思っていたような挿入の刺激は無かった。だが、自分の身体と浣腸器が溶け合うような感覚に、男は逆に戸惑い恐怖した。

「挿すことはあっても、挿されることはそう無いものですからね。男という生き物は。今回は存分に楽しんでいってくださいね」

さとりはゆっくりと力を入れ、浣腸器の先端を男の中へと押し進めた。その長さは6cm。陰茎と比べればその長さは微々たるものだが、萃香の指くらいしか侵入を許したことのないそのアナルは先端をぎゅうぎゅうと締め付け侵入を拒む。

「おや……? ふふ、アナルバージンを奪っちゃいましたか。男の人のお尻処女を奪うのもなかなかおつなものですね。でも、これからもっと恥ずかしい目にあって貰いますからね」

浣腸器のシリンダーが押し込まれる。生温かい液体が男の中へと広がっていく。湯船に入ったときのようにゆっくりと温かみが広がっていく。その感覚に男の身体はわずかながら弛緩した。だがそれもつかの間、次々と注入されていく浣腸液は直腸を満たしただけでは飽き足らず、大腸の方へと流れていった。この時点で男は強烈な便意を感じており、苦しげに身をよじるがその両手足はお燐とお空によって固定されてしまう。
そのお燐とお空ももじもじと太ももをよじっている。二人の股間からは透明な液体が足を横断し、床へと滴っている。その瞳は男に注入されている大きな浣腸器に釘付けだ。男の肉棒から漂う青臭い精液の匂いとお燐とお空の愛液の匂いが混じり合い、三人を発情させていく。その中でさとりだけは冷静に淡々と浣腸液を注入していた。

「はい。おしまい」

さとりの声と共に浣腸器がアナルから引き抜かれた。1リットルもの浣腸液を注入され、たまらず男のアナルから浣腸液が漏れ始めた。だが、そのアナルにさとりの指が差し込まれた。人差し指と中指と薬指。三本一気に差し込まれ、男の眼球がぐりんと上を向いた。

「ぎっ、ぐぅぅぅっ!」

「出しちゃだめですよ。すぐに出したら効果がないですからね。最低五分は我慢してください」

言葉とは裏腹にさとりは三本の指を回転させ、男のアナルを刺激する。すでにグリセリンによって刺激された腸内は蠕動運動を始めており、その刺激だけで脊髄に鉄の棒を突きこまれたような痛みが走る。さらに、さとりは男の膨らんだ腹部を残った左手で擦り始めた。

「や、やめッ! うぅ!」

「こうして“の”の字にマッサージすると気持ち良いでしょう。言わずともわかります。ほおら、お腹に溜まったうんちが移動を始めましたよ」

さとりの言うように男の腸は自身がびっくりするほど激しく動いている。まるで腹の中で大蛇がのたくっているようだ。そして、それを御しているのはさとりの細腕だ。男のアナルと腹。その二つに触れられているだけだというのに、男は両目から涙を流しビクビクと快感を全身で表現してしまう。

「“永遠の排泄”でしたか……。しかし、排泄の快楽を追及するのにあの鬼の能力を使うまでもないのです」

さとりは誰に言うとも知れず、一人喋りだした。右手をゆっくりと捻るだけで男は内臓すべてを抉られたかのような感覚に襲われる。浣腸に押され「排泄をしたい!」という欲求と「こんな少女達の前で排泄をしたくない!」という恥辱心が男の脳内で激しくぶつかり合い、男はまともな言葉を喋ることができなくなっていた。その心すらさとりは読み取り、男を追い詰めるように両手を艶かしく動かす。

「浣腸を利用すればあの鬼の能力を使用せずとも何度でも排泄の快楽を得ることができる。しかし、浣腸とはデリケートな作業。量が多すぎれば腸内を傷つけ、場合によっては死に至る。過ぎたることは及ばざるがごとし。我慢をさせ過ぎれば、排泄の快感は苦痛になってしまう。しかし、心を読むことのできる私ならばその者の限界、最高の快楽が得られるタイミングがわかる。そして、排泄が持つもう一つの快楽。『恥辱』。排泄とは非常にプライベートな行為です。それを衆前で行うということはその人にとって最高の恥辱を与えるということ。同時にそれを言葉で責め立てれば、それは他のどんな性行為にも届かぬ快感となるのですよ。わかりますか? つまり、心を読むということは排泄の快感を支配するということ。これこそ長い地底暮らしの中で編み出した浣腸の極限の快楽。排泄欲求と恥辱、そしてそれらを制御する手業」

さとりは右手を激しくピストンさせ始めた。男のアナルに挿し込まれた指はすでに茶色に染まり、きつい匂いを放ち出す。飛び跳ねたうんこのカスがさとりの顔や着崩した服にかかるがさとりは逆にほほをつり上げた。さとりの背筋に冷たい快感を走り、その動きを激しくさせていく。すぅ、とさとりは息を吸う。





「これが私の“至高の浣腸”です。“永遠の排泄”などこの地底には必要ないのですよ」





◆◆◆



ごろごろと腹部から音が響く。男が聞き慣れたその音は自身の排泄物が肛門へと移動している音だった。その音を聞きながらさとりはふと首をかしげた。

「……おかしいですね。もう少し持つはずなんですが……。お空。ちゃんとお湯で薄めました?」

「ほへ?」

自分にも浣腸をされる妄想にでも浸っていたのか、ぽーと顔を赤くしていたお空はさとりの声にマヌケな声を返した。心を読むさとりの能力でも本人の記憶にないことはたとえ事実であっても読み取れない。そして、お空はひどい鳥頭である。さとりの能力でもってもその心の全てを読み取ることはできないのだ。さとりは初めて困ったように眉を寄せた。

「えっと……お空? この液と同じだけお湯を入れてから持ってくるように言いましたよね? でも、貴方の心からそれを読み取れないんですか」

お空はぽりぽりと頭をかいていたが、やがて「えへへへ」と笑みを浮かべた。それを見てさとりは「はぁ」とため息をついた。

「やっぱり……。どうも、効き目が強すぎると思いました」

グリセリンを原液のまま使用すると、刺激が強すぎて腸壁を損傷する恐れがある。そのため50%に薄めて使用するはずだったのだが、お空のうっかりのおかげで原液のまま注入してしまったのだ。男の反応が著しいのは当然だった。さとりはしばらくピンクの壁を見つめていたが、やがてぽんと手を叩いた。

「良いことを思いつきました」

そう言ってさとりは浣腸器を再び取り出した。そして、バケツに残っていたグリセリンの原液を全て吸い上げてしまった。それをお燐とお空に見せ付けながら、さとりはその先端を男のアナルへと向けた。すでに息も絶え絶えだった男はその感触にびくりと身を震わせる。

「排泄主義を名乗るくらいですから、まだまだいけますよね」

「やぁ……も、むぃ、むりぃぃ……」

「悲鳴を上げられるうちは余裕があるのですよ。それにここはこんなに喜んでいるじゃないですか。追加で1リットル、いけますよね?」

そそり立ちっ放しの肉棒を軽く撫でた後、有無を言わさずさとりは浣腸器を茶色の液を漏らす男のアナルへと挿し込んだ。そして、浣腸器に入っていた1リットルの浣腸液を一気に押し込む。

「ッッツ!! ――ゥアアアアアアアアア!!」

「力抜いてくださいね。ヘタに動くと浣腸器が割れて肛門が裂けますよ」

暴れる男に対し、さとりはどこまでも冷静だ。押し返そうとする男の糞圧を逆に押し込んでいく。みるみるうちに浣腸液は男の肛門の中へと押し込まれている。どうやらさとりの心眼は狂っていなかったようで、総計2リットルのグリセリン原液が男の中へすっかり収まってしまった。風船のように膨らんだ男の下腹部。仮にも排泄主義者を名乗っている意地か、男は歯を食いしばりながら排泄欲求を抑えようとするが、腹部で暴れまわる浣腸液は人間の意志でどうこうできるレベルを超えていた。男の意志とは関係なく肛門が緩み、茶色に染まった浣腸液を漏らしてしまう。
それを見ながら、さとりは男に抱きついていたお燐とお空を見た。その手にはすでに空っぽになったバケツがある。それを見せ付けるように逆さに振りながら、さとりは二人に眠たげな瞳を向けた。

「あらら。困りましたね。お空が薄めるのを忘れたせいで、お燐とお空の分が無くなってしまいましたね。これでは浣腸できませんね」

「にゃっ!?」「うにゅっ!?」

その言葉に二人はびくっと背筋を伸ばす。これが終ればご褒美を貰えると思っていただけにショックが大きかったのだろう。お燐とお空は恨めしげに男を睨みつける。特にお燐は地上まで男を迎えに行き、その上猫車を汚されてしまった分、恨みが根強いのかジト目で男を睨み、今にも飛びかからんばかりだ。逆にお空は恨めしげな瞳を向けつつも責任を感じているのか、両目を潤めつつ男とさとりの間を交互に見ている。その二人を見ても、さとりは冷淡な瞳を溶かしはしなかった。

「そんな心をしてもダメですよ。ご褒美は私のお手伝いがちゃんとできたら、と言ったでしょう。でも……」

そう言ってさとりは脂汗の浮かぶ男の下腹部を撫でた。もはや声も出ない男。何とか便意を堪える男の腹部に二人の視線が向けられる。その様子を見ながらさとりは口元に笑みを浮かべ、二本のチューブを取り出した。少し力を入れても曲げられないくらい丈夫だが、質が良いのか綺麗に透き通っている。太さは親指より少し太いくらいで長さは30センチほどだ。それを一本ずつお燐とお空に渡す。お燐とお空はさとりの意図がわからず、チューブの穴をのぞいたり曲げたりしているが、男だけはそのチューブを見て青かった顔をさらに青ざめさせた。

「さ、さとり様……まさか……っ」

「ええ、そのまさかですよ。二人とも、浣腸ならここにたっぷり詰まっているでしょう? これなら使っても良いですよ」

その言葉にお燐はピーンときたのかそのチューブの先端に唾液をまぶし、そのチューブを自分の肛門へと差し込んだのだ。それに倣いお空も自分も肛門へチューブを差し込む。そして、チューブのもう片方を男の肛門へと挿し込んだ。さほど太くは無いとはいえ、二本のチューブをねじ込まれ、男はマヌケな悲鳴を上げた。

「それでいいんですよ、二人とも。さすが、この私のペットですね」

お燐とお空はお互いに抱き合いながら、男に限界が訪れるのを今か今かと待っている。だが、男はその期待に答える訳にはいかなかった。いかに排泄主義者とは言え、初対面の少女達の前で排泄するのは抵抗があったのに、少女達の中へ排泄しなければならなくなったのだ。男の抵抗も当然であった。

「ぐっ! くぅうううう〜〜っ!」

もはや物理的にも肛門を閉じることもできなくなった。だが男は精一杯の抵抗を続けた。意に反した排泄をするなど排泄主義に反する行為なのだ。ここでさとりの意のままに排泄をしてしまえば、男は自分の中の大切なものを失ってしまう、そんな気がしていた。歯を食いしばり、直腸に流れ込もうとする大便を押さえ込む。意志の力でどこまで耐えられるかは疑問だったが、男はただ一心にその行為を続けた。だが、突如として走った快感に男の括約筋が緩む。恥じらいの無い排泄音と共に透明なチューブに茶色の液が流れ込む。だが、後一歩で決壊するというところで何とか押し留めることができた。

「さあて、随分と待たせしてしまいましたね。これからたっぷり射精させてあげますよ」

今までまったく触れようとしなかった肉棒にさとりの手が絡み付いている。男の腹部に腹這いになるように乗ったさとりは真っ赤な舌を伸ばしながら、両手でイチモツを包み込んでいるのだ。ここに来てさとりは限界まで焦らした肉棒への責めを始めたのだ。左手で亀頭を撫で回し、右手で睾丸を転がす。そして、尿道に舌を這わし肉棒への快感は一気に高められていった。今までロクに刺激を与えられなかった上にさとりは男の心を読み、肉棒の弱い部分を的確に責めてくる。根元から亀頭までをアイスのように舌を這わされ男の意識は天に昇りかねなかった。

「さあ、二人も動いて。お尻を刺激しないとこの人は、いつまで経っても浣腸してくれませんよ」

「はい!」「行くよー!」

「や、やめっ……うわぁぁぁぁぁっ!!」

その声に反応してお燐とお空は腰を降り始めた。透明なチューブがそれに連動して男のアナルを刺激する。抜けない程度に加減しているが、浣腸により限界ギリギリになっていた男の肛門には十分すぎる刺激だった。

「終わりですよ」

亀頭を円を描くように舐めていたさとりがつぶやいた。それはともすれば空耳と思ってしまうような小さな声だったが、男にはしっかりと届いた。さとりの持つ第三の目が男の瞳を射抜いている。

「これで貴方は堕ちていく。地底の底の底まで」

さとりが肉棒を根元まで飲み込み、一気に吸い上げた。陰茎、カリ、亀頭、尿道までを吸い上げるように刺激し、再び根元に戻る。激しい口内愛撫を受け、男の睾丸はぶるぶると震えながら精子をイチモツへと送る。その間にもお燐とお空は腰を動かし、チューブを揺り動かす。チューブの隙間からは茶色の液体が溢れ、卑猥な排泄音を響かせている。

「あっ! あっ! あっ! ああっ!!」

そして、さとりが男の尿道を激しく吸い上げた。それがトドメだった。男の肉棒からは堰を切ったように白濁液が溢れ、目の前にいたさとりの顔に滾りの限りを打ち据えた。同時に肛門が完全に緩み、浣腸によって解かされた軟便がチューブを茶色く染めた。さとりが意図したとおり、肛門のヒダを震わせながら男は盛大に排泄した。その排泄音は遥か頭上の地上まで届くのではないかと思われた。

「くぅあああああああああああああああああああああああああああっ!!」

「あああん! 入ってきたあああああっ!!」

「うにゅっ! か、浣腸最高だよぉぉぉぉぉっ!!」

男と同時にお燐とお空も歓喜の声を上げる。その体内には男の大便とともに浣腸液も流れ込んでいる。すでに浣腸の味を覚えたその身体にはそれは最高のドラッグだ。愛液を恥ずかしげも無く溢れ出しながら直腸を逆流していく愛物の感覚に身を震わせた。

「まだまだ。連射です。次はお燐に浴びせましょう。その次はお空です」

男の排便は続く。2リットルもの浣腸をされたのだから当然のことだった。それに負けじとさとりは一度射精し萎えた肉棒を激しくしごく。排泄の快感を受けていたそれはすぐに固さを取り戻し、再びさとりの手管により絶頂へと導かれていく。

「うっ!? ああああああああああああああっ!!」

そして、ほどなくして肉棒は再び爆発した。その先端は糞便浣腸に身を震わせるお燐の方へと向けられ、半裸の乳房や腹部にドロドロとしたザーメンを振り掛けた。だが、さとりの手は止まらない。睾丸を転がし、カリを指でひっかけるように刺激する。

「っぅ!! うわあああああああああああああっ!!」

三度目の絶頂。その目標はお空だ。すでに男のうんこと浣腸液をお腹に溜め込み、よだれを垂らしながら呆けていた顔と墨を流したような黒い髪に白い液体がまぶされた。

「あ……っ、ぅう……」

射精と排便による途方も無い絶頂。それはかつて萃香にしてもらった“永遠の排泄”に匹敵するほどの快感だった。幸福感に包まれながらピンクのベッドに飲まれていく意識。その中で男は心の中で“大切な何か”が折れる音を聞いた。



◆◆◆



「さ、さとり様ぁぁ……」

「ん〜っ! ん〜っ!」

「まだですよ。まだおあずけです」

お燐とお空の肛門に左右の中指を突っ込み、さとりは怪しく笑んでいた。二人はピンクのベッドの上で四つん這いになっている。チューブはすでに取り外されている。そして、その股間の下には愛液とウンカスを浴びつつも幸せそうに気絶している男の姿があった。男の糞便とともに注入された浣腸液。多少薄まっているとはいえどその効果は二人を確実に排便へと押し上げていく。しかし、それをさとりは指先一つで押さえ込んでいた。

くちゅくちゅと糞便が泡立つ音がする。快楽と苦痛。我慢と恥辱。心と身体。二人の排泄はさとりの指より最高のコンディションを得ている。たった一本の指が浣腸という場合によってはただの医療行為を最高の恥辱プレイへと変えている。これこそがさとりの秘技“至高の浣腸”だ。そのテクニックにお燐もお空も顔を蕩けさせ、ヨダレや愛液を滴らせている。

「あぁ……。さとり様ぁ……。も、もぅ……っ」

「うにゅぅぅぅ……。だ、出したいよぉ……」

「……………」

さとりは二人の心の声を聞き、もうそろそろ限界だと判断した。これ以上我慢させれば体調に関わるし、最高の快感を得るのはこの瞬間だと経験で知っているのだ。

「いいでしょう。さあ、盛大にぶちまけなさい」

「あああっ! ありがとうございますぅ!!」

「ああああ! 気持ちいいよぉぉぉっ!!」

ジュボジュボと激しく抽送させた後、さとりは二人の中に入れた指をくの字に折り曲げ、腸内を削り取るように引き抜いた。次の瞬間、ヘドロのようなうんこが二人の肛門から吐き出された。美しい二人の顔からは想像できないようなきつい腐敗臭と排泄音が部屋に充満する。まるで空気中に黄色いガスが見えるようだ。部屋の中で焚いていたアロマなど今ではまるで意味を成していない。

ぶるぶると身体を震わせる二人。それは排便で絶頂してしまったという証。ひいてはさとりの“至高の浣腸”がそれほどの快楽を与えるという証明だった。そして、二人のうんこを身体中で受け、汚泥に沈んでいく男を見ながらさとりは薄く笑みを浮かべた。





「排泄主義者。堕ちたり」













つづく
【至高の浣腸】
至高の浣腸とは地霊殿の主、古明地さとりの持つ恐るべき必殺技である!
さとりの持つ心を読む程度の能力を使い、相手の性感帯を暴き出しての愛撫、トラウマを絡めた言葉責め、そして最高のタイミングでの浣腸を行う。それにより相手は今までに無いほどの恥辱を与えられ、心にさとりへの従属心を植えつけられるのだ!
萃香の持つ永遠の排泄が肉体的排泄の極みだとするならば、その対極、精神的排泄の極みこそが“至高の浣腸”なのである!
まさに地底界を牛耳る妖怪、さとりを象徴する能力ではないか!


お久しぶりです。いや本当に。しばらくパソコンをネットに繋げない日々が続いたので、コメントもしませんでした。携帯での文字入力はどうも苦手です。

今回は遂に地霊殿の主さとりとの対決ですが、終始さとりにペースを奪われっぱなしですね。
思うにさとりんの能力はこういうことに最適だと思います。羞恥プレイ、その代表である浣腸プレイにさとりんほど向く者もいないでしょう。

そして、お燐とお空のプレイ……。正直やり過ぎかな、と思いましたが美少女に排便を強要することや、美少女へうんこを出す事はあっても、男が美少女にうんこで浣腸するなんてそうそうしないかと思いやってしまいました。何気にハーレムプレイです。この野朗。


なんだかんだで続いているこのシリーズ。最後まで見守ってくださると幸いです。

PS:最近うんこが固くてトイレを終えるとお尻が痛いです。まだまだ修行が足りないと実感する日々。
ウナル
http://blackmanta200.x.fc2.com/
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2009/11/09 00:28:43
更新日時:
2009/11/09 10:32:45
分類
排泄主義者
古明地さとり
火炎猫燐
霊烏路空
スカトロ
浣腸
1. 名無し ■2009/11/09 01:40:30
すげぇ
ほとばしるエロス
2. ワイズ ■2009/11/09 02:41:35
俺はここで新たな浣腸の世界を見た
3. 名無し ■2009/11/09 03:42:28
素晴らしいとしか言いようがない
サドり様と浣腸の組み合わせがこんなに素晴らしいものとは
4. 名無し ■2009/11/09 06:04:54
珍しくこの時間に来たのは、なんか「ウナルさんが新しいの書いてる」って夢を見たからで……

まあともかく、抜いた
5. ぐう ■2009/11/09 14:17:10
ならば私はさとりんの性感帯を暴き出してみようかな、フフフ・・・
それとお空いないと思ったら地霊殿に帰ってたのか。
6. 名無し ■2009/11/12 19:47:59
個人的に産廃一の実用性
続きを楽しみにしております
7. 名無し ■2009/11/16 21:31:14
あれ、スカトロ趣味は無いはずなのにどうして硬くなってんだろう……。
8. 名無し ■2009/11/25 16:43:50
このSSで「抜きまくってます
9. のび太 ■2009/12/04 21:57:00
しかしなぜ男はさとり様に呼ばれたのか…。

おそらく、
「楽しんだくせに、詭弁と言う名の嘘を吐く男を許せない」と、萃香は勇儀にチクった。

勇儀はさとり様に男の事を話して。
「どうせなら、殺された方がましって位の辱しめを…。」と持ちかけた。

そしておりんりんが迎えにきた←いまここ

だろうか。


しかし、もしさとり様の前に立って、性癖を暴かれるとしたら…


いかんセーラー服+ブルマ+スク水好きがバレてしまう。
10. Explorer ■2009/12/24 01:35:59
我等の妄想は全て筒抜け
それならば開き直るべしっ!
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