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『八雲紫の墓参り』 作者: 名前がありません号

八雲紫の墓参り

作品集: 10 投稿日時: 2010/01/15 18:24:06 更新日時: 2010/01/16 03:30:28
無意味なことなんて、何もなかった。
藍。
悔いても、もう遅いのね。
もう過ぎた事だものね。

先に逝ってしまうなんて、ずるいじゃない。
いつも、ずっと貴方と居たかったのに。
こうなるのだったら、貴方を縛り付けてでも、貴方を生かすべきだった。
運命とは残酷なものね。

まだ、私は貴方を探しているの。
たとえ、それが誰かに笑われても。
貴方の思い出がこんなにも愛しいなんて。
美しい思い出だけではなかったけど、それでも。
光輝いていた毎日だったわ。
まるで、貴方に依存してるみたいね、私。
でも、これだけは忘れないで。

 私は、貴方を愛しているわ。

さようなら、藍。
ん、何? 橙?
はい、藍さまからの預かり物です。
石?
はい。紫様からずっと預かっていた物だって、言ってました。
石を、これをずっと持っていてくれたなんて……。
つくづく、貴方は私を泣かせたいのね。
もう、貴方を忘れられないじゃない。
それが、貴方の私への愛なのかしら。
これほどまでに愛される私は、幸せ者なのかしら?
二度と涙なんか流さないと思ったのに。
愛してるわ、藍。本当に。
ルビーのように赤く輝く夕日が、紫と橙と、藍の墓を照らしていた。
ただ単なる墓参り。
手には花と酒が、幻想郷流墓参りかも。
よくわからんけど。
見てみたいなぁ、幻想郷流墓参り。
名前がありません号
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2010/01/15 18:24:06
更新日時:
2010/01/16 03:30:28
分類
八雲紫
墓参り
さよならは言わない
1. 名無し ■2010/01/16 04:05:04
幻想郷自体が墓場みたいなモンだからなぁ
二度目の埋葬は想像もつかない
2. 名無し ■2010/01/16 20:01:11
ちょっとウルッときた
3. johnnytirst ■2010/01/16 22:17:39
なんか…

やっぱ自分の精神がただれてる…
すんません
4. 名無し ■2010/01/17 12:15:47
石ってのがいいよね
色んな人と過ごした記憶が、何の変哲の無い石を価値のあるものにするから
5. 名無し ■2010/01/26 23:51:31
産廃はいつもここにある
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