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『幻想郷にエスマートがやってきた!!!』 作者: 藤原海軍中将

幻想郷にエスマートがやってきた!!!

作品集: 10 投稿日時: 2010/01/19 16:56:06 更新日時: 2010/01/20 02:03:01
突然だが、幻想郷にスーパーが開店した。
どっかの誰かかは知らないが、エスマートを誘致したのだ。

ちなみにエスマートとは、我が地元トットリィ民国にある地味なスーパーである。
割と安くて、最近は改装をしたらしい。なんかしらんが広くなっていた。
しかし、ライバルであるサンマートに押され、幻想入りをしかけたようだ。
ちなみに、サンマートとはトットリィ民国にあるスーパーである。
派生型として、サントピアもあるので覚えて置いて損は無い。同じ系列だ。

ともかく、なんやかんやあってこちら側に来たスーパーであったが、
なかなかナイスな品揃え(こちらは現代人仕様になっております)に加え、
割と長い間まで開いているので、現地の人間や、妖怪からは好評であった。
無論、万引きなどをすれば速攻でスキマ送りにされ、たまにあるセール品のお惣菜になる。



おおっと、紹介が遅れていたな。
私の名前は妹紅、藤原妹紅と呼ばれるれっきとした人間さ。
ちょいとここらでは名が知れてて、『揚げたての妹紅』と呼ばれている。

何故揚げたてかって? そりゃあ簡単さ。
スーパーには、惣菜っていう、最初から調理をしている便利なもんがある。
つまり、自分で料理をしなくてもいいんだが、少々難点がある。
それは・・・・・・・『作った料理は必ず冷めてしまう』ということだ。
だから、私はスーパーの店員が出来たてを並べるまで待ち続けるんだ。
という事は・・・・・・・出来立てのおいしいちくわ天とかが食べれるということだ。
ちなみに私はちくわ天が大好きだ。オムライスと同じぐらい好きだ。
トットリィ民国には、『豆腐ちくわ』ってのがあるから、一度は食べてみるといい。
個人的にはネギとごま油の入ったやつが、丁度つまみにいい。ただ3切れぐらいで飽きるが。

・・・・・・・・とまあ、紹介はこんなところにしよう。
私も一応そこそこに名が知れていると思っているが、世の中は広い。
だからこそ、今回のように私に密着取材をしてもらうようにしたわけだが・・・・・・・・。

おっと、そうこうしていると、もうスーパーの開店時間だな。
基本的にはスーパーは8〜9時にはもう開いている。
まあ、多分今は9時ぐらいだろう。店前に人が集まってきたぞ。


「――――――開店です!! いらっしゃいませー!!」


店長の稗田阿求がそこそこはつらつとした声を張り上げる。
それに呼応するように、買い物かごに殺到する幻想の住民達。
長いようで短い・・・・・・それでいて長い一日が始まったのだ・・・・・・・・・・・。


「ざわ・・・・・・ざわ・・・・・・・・・・・・!!」
「あいつ! 『スピードスター』の魔理沙だ!!!」
「ヘヘッ!! 値引き製品は買わせてもらうぜ!!!」

『スピードスター』・・・・・・!!もうこんなすぐに大物に合えるとはな。
やつは、ともかく製品を買うのが早い。
スーパーの開店直後の、30%引きとかになっている肉を買うのがすごく早い。
あと、ほしたべよを絶対買って帰る。好きなのだろう。
それゆえに、『スピードスター』の称号を持っているのだ。

「スマねえが、このお肉の安いヤツはこの魔理沙がいただきだぜ!!」
「そうはさせませんよッ!!!」
「何いッッ!! 私のお肉さんが先に取られただとぉ!!!」

「ざわ・・・・・・・・ざわ・・・・・・・・・!!!」
「見たか今の!! 流石『神速(カンムル)のアヤ』だぜ!!!」
「それにしてもすげえスピードだ・・・・・・・・開店時にはいなかったのに・・・・・・・」

「こんなんだから幻想郷でスピード『No2』なんですよ!!!」
「チクショーーー!!」

魔理沙はよほど悔しかったのか、買い物かごを地面に投げつけ、
仕方なくほしたべよと焼肉のたれを買って帰った。

「『神速(カンムル)のアヤ』・・・・・・・・・!!!」
アイツをお目にかかれるとは今日はなかなかラッキーな日かも知れねえ。
いつもは、配下の白狼天狗の犬走椛にパシりに行かせるのだが、
どうしても自分が買いたい商品があるときはマッハで買いに行くのだ。
(ちなみに椛はほねっこをよく買うので『ゴン太』と店員に呼ばれている)



「さくやー、あれがたべたーい」
「かしこまりました。これでしょうか」
「うー!うー!!」


「あ・・・・・・『あまあまさんのスカーレット』!!!」
「なんてこった、普段のカリスマが台無しだぜ・・・・・・・・・」
「あまあまさん・・・・・・恐るべし・・・・・・・・だな。」

『あまあまさんのスカーレット』・・・・・・・・やつはおやつが好きだ。
いつもは私でもびびっちまうぐらいイカすオーラを放っているんだが、おやつの時間となると話は別。
あんな感じになっちまうとはな・・・・・・・・・まあいいんだが・・・・・・・・・。
ちなみに好きなおやつは『フラン』らしい、やっぱり名前とかけているんだろうか。



「うまいのかーーー!!」
ガツッ!!ガツガツッッ!!!

「ああーーーっ!!あれは『試食品の貴公子』、ルーミアだぁあああ!!」
「あっとゆうまに試食品がなくなっちまった・・・・・・後の客を考えていない・・・・・・・」
「それで、尚且つ食べるだけ食べて帰ってるぞ・・・・・・・・・さすが名有りは違うぜ・・・・」



「おい・・・・・・・・・見ろよ・・・・・・・・・・!!!」
「あれは・・・・・・・『半額シールのハクレイ』!!!」
「すげえ・・・・・・・俺生で見ちゃったよ・・・・・・興奮するぜ・・・・・・」


何いっ!!『半額シールのハクレイ』だと!!
私はすぐさまその場所に向かったが、彼女の姿はなかった。
ハクレイ・・・・・・いや、博麗霊夢は、ともかく賞味期限が切れそうになっていて、
半額とかのシールが張られている商品を買うのであるが、ともかく素早い。
素早いというよりはステルスに近いのであるが、彼女を見ることは稀である。
ちなみに、サンパイヤーの中では、見ると幸福が訪れるといわれている。
(幸福のレベルは、ガリガリ君のアイスが当たるぐらいのレベルである。)


「ざわ・・・・・・・・ざわ・・・・・・・・・・・」
「今日はなんかおかしいぜ・・・・・・・・・!!」
「ああ・・・・・・・!!あそこにいるのは・・・・・・・」
「『重さ比べの永琳』に、『賞味期限のアリス』じゃねえか!!」

「こっちの方がいいかしらねえ・・・・・・・うん、こちらの方が美しい」
「えーと、これは24日・・・・・・・これは29日・・・・・・・・これにしよう。」

『重さ比べの永琳』・・・・・・・やつは食材を選ぶときは手を抜かない。
持ち前の頭脳で、0.1グラム単位まで測って、大きすぎず、かといって小さすぎず。
丁度いい大きさの食材を選ぶことを得意としている・・・・・・・・・。
ちなみに自分もよくやるが、やつの精度にはホトホト呆れが来るぜ・・・・・・・・・。

あとは『賞味期限のアリス』・・・・・・・やつは客だが、あまり歓迎はされていない。
別に本人が嫌われているわけでもない・・・・・・・やつの行動にあるんだ。
それは、『牛乳とかのを一番奥の賞味期限が長いヤツを取ったりする』って事だけなんだ・・・・・。
気持ちはわかる・・・・・・すげー判る・・・・・・・・自分もやっちまうからな・・・・・・・。
まあ、アリスがクローズアップされる事で、自分とかはあまりそう言われないのが救いだぜ・・・・・。



「合計1890円になりまーす」
「あ、すみません、じゃあ、二千円札で」
「かしこまりました、110円のおつりになります」
「どうも・・・・・・ああっ・・・・・・・・!!」

チャリンチャリーン、バラバラッ

「見たか今の!!『妖怪つり銭落とし』だぜ!!」
「ああ、毎度ながらあいつの手際には驚かされるぜ・・・・・・・・・」
「なんたって、おつりなくてもレシート落とすからな・・・・・・・。」
「つーか、地底から毎回ご苦労だな・・・・・・どうやって移動してるんだろうか・・・・」





とまあ、なかなか今日は有意義だったな。
ちなみに私はオムライス用に玉ねぎとたまごを買いました。
自宅で飼っている軍鶏はなかなかもったいないんでね。
まあ、あれはいつかおいしいものとして食卓に並ぶのだろうけどな・・・・・・。


「あらぁ? なぁ〜に、その貧相な買い物袋は」
「・・・・・・・・ッ・・・・・・・・・・手前は」


「おい、あれは『Amazonの超衛星』だぞ!!!」
「その横には『揚げたての妹紅』がいるぞ!!」
「一体、どうなっちまうんだぁーーーッ!!??」


『Amazonの超衛星』・・・・・・・・・・・あいつは大嫌いだ。
どのくらい嫌いかというと、オムライスに乗っかってるグリンピースぐらい許せねえ。
あと、から揚げにレモンをかけるやつぐらいハイパー許せねえ。
許さない度で言うと、肉を食えって言ってるのに野菜を差し出すやつぐらい許早苗。絶対許野菜。

しかし、アイツの最ッッッ高に許せねえところは、
アイツは自分の足では買わずに、『通販』で済ますことだ。
それで、自分たちみたいに徒歩で買いに来るやつを見ては、
「買い物厨プギャラオスwww時www代wwwはwwwつwwうwwはwwんwwww」
とまあ、こんな具合にクソうざいいちゃもんをつけるのだ。
つーか、お前が通販で頼むのはエビオスとか精力ビンビン丸とかそんな具合のヤツじゃねえか・・・・・
使い相手もいないくせに・・・・・・・・あ、永琳がいるか・・・・・・・・・まあいいけど・・・・・・・。


「だとぉ・・・・・・・・!? 流石エリート月の民は格が違うなァ!?」
「オーーーッホッホ、こっちは永琳がご飯作るもんねーーーだ!自炊厨!!」
「お前・・・・・・・・永琳がどれだけ頑張って食材を選んでいるのか判らんのか!!」
「やかましい!!通販で買った”さすまた”でつつくぞコラ!!」
「この・・・・・・・・!!! 許せん!! 天誅ーーーーーーーーッ!!!」



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    まことに申し訳ありませんが、
    当店は昨日起きた爆発により半壊いたしました。
    復旧の見込みが立つまでの当分の間、閉店とさせて頂きます。

                        エスマート








その後、私と輝夜が幻想郷の住民にめっちゃボコボコにされるのはまた別の話。
鳥取にはめいりん店って店があります。
気が向いたら寄ってね。
藤原海軍中将
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2010/01/19 16:56:06
更新日時:
2010/01/20 02:03:01
分類
藤原さん
スーパーマーケット
ある意味シュヴァルツ
骨肉の争い
幽々子は餓死していました。
1. 名無し ■2010/01/20 02:04:48
レモンかけてもいいじゃない
唐揚げだもの

byみすち
2. 名無し ■2010/01/20 08:03:27
どこのスーパーにも変な奴はいる

パンの袋が破れるまで指でいじり続ける阿呆ガキとか何考えてんだろうな
3. 名無し ■2010/01/20 20:02:57
めちゃくちゃ面白かったですw
こういうのもあるからさんぱいはやめられない
4. 名無し ■2010/01/20 20:37:19
鳥取と島根の区別がつかない
5. 名無し ■2010/01/21 00:55:37
これは良いwww
6. 名無し ■2010/01/21 06:45:45
どうせオレも、あの頃は豆乳兄貴とか呼ばれてたんだろうな・・・
7. 群雲 ■2010/01/21 18:42:55
運命られたシュヴァルツを蒼い闇が裂いても妹紅をまぶたが覚えてるの
8. 名無し ■2010/01/21 19:24:30
めいりん店行きたい!
9. ぐう ■2010/01/22 23:25:34
めいりん聞いたことならあります

>4
よく言われるんです、それ
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