本当に助けてあげなきゃいけない娘はだれなのか？

幻想郷のとある日、にとりの家にて

にとり「えーと、じゃあ今日の実験ですけどぉー」
右手に鉄パイプを持つにとり。今日も何かの実験かな？
にとり「・・・私はAプランがいいかなって思うの、雛はどう思う？」
雛「え！？（しまった、何も聞いてなかった！）・・・あ、はい。私もAプランでいいと思いますけど・・・」
にとり「嬢子は？」
嬢子「うん、いいと思うよ。（聞いてなかったけど）あ、そうだ・・・はい射命丸、この前借りてたゲーム。面白かったよ」
そう言うと嬢子はポケットから取り出したゲームソフトを射命丸に渡す。アルトネリコだ！
文「もうクリアしたんですか？早っ、一週間前に貸したばかりなのに」
嬢子「冬は基本暇だからな・・・」
文「そうなんですか・・・じゃあ、どうせ暇なら２もやります？今度３が出るから・・・」
嬢子「あ、いいの？じゃあ後でお前の家に取りに行くね」

にとりを他所に、取りとめもない会話で盛り上がる二人・・・その時である！

バンッ！！！

雛「ヒィ！」
嬢子「うぉ！」
文「ﾋｨ！」
ちゃぶ台を思いっきり鉄パイプ叩く音。

にとり「・・・本当に聞いていたの？あなた達・・・」
ワナワナと肩を震わせ、つぶやくにとり
文「えっ？・・・あ、アルトネリコですか？！」
にとり「！！！」バンッ！！！
にとりは再びちゃぶ台に鉄パイプを振り下ろす。
文「ヒィ！」
にとり「会議を・・・私を舐めてるのかしら・・・あなた達はああああああああ！！！」
にとりの表情が変わって行く！！いつもの・・・殺人鬼の顔に！！！
文「ちょ、ちょっと待ってください！わ、わたし聞いてましたよ？！び、Bプランがいいと思います！！」
にとり「あぁん！！？」
バンッ！！！またちゃぶ台を叩く音！
文「ヒィ！！」
にとり「Bプランなんてねえよぉおお！！！あるのはAとSだけだぁあああ！！」


にとり「ぶっ殺す！！！射命丸ぅぅぅぅうううう””！！」

そう言うとにとりは手にしている鉄パイプを、文目掛け振り下ろす！！

ガッ！！

文「ギヒィイィ！！ｷﾞｬｯ!・・・」

クリーンヒットだ！！！

文の頭はパックリと割れ、紅き鮮血が辺り一面を染めた！

嬢子「！！！？」
雛「しゃ、射命丸さん！！ひぃ！あ、頭が割れて。。。中身・・・オエェェェ！」

にとり「人の話はちゃんと聞けよな・・・クソビッチが」
返り血を浴びるにとり。そっとつぶやく・・・そして

にとり「嬢子・・・」
嬢子「！！？お、おう！！なんだ！？」
にとり「・・・アルトネリコ、面白かった？」
嬢子「あ、あぁ！！う、うん・・・まあ面白かったかな（やばい、私も殺られる！）」
嬢子の顔が青くなった！顔面蒼白ってやつである

にとり「ねえ、私もやりたいから貸して・・・」
嬢子「えっ！？あ、うん！！い、いいよね？！射命丸・・・」
文「あぁー・・・ひぃーぃ・・・あぁ。。。」
嬢子「い、いいんだな？じゃあ貸すぞ、にとりに・・・」
嬢子は文の血を浴びたソフトを、ゆっくりとにとりに差し出した。

にとり「へへへぇ・・・やったぁぁ！！！！実はやりたかったんだよねぇ〜アルトネリコぉぉ！！！」
突如、にとりの表情が明るくなる。・・・まさか、コイツこのために・・・。
嬢子「よ、よかったな・・・」
雛「オエエェェェェ！！！」相変わらず雛はゲロを吐いていた。


幻想郷のとある一日である。




にとり「というわけで、プランAおしまいね・・・」
嬢子「え？」
にとり「嬢子が射命丸と仲良くしてるところを、嫉妬した私が射命丸を撲殺っていうプラン・・・」
嬢子「！！？」
にとり「なかなか楽しかったわ・・・今度は大勢でやりたいわよね」

にとり「じゃ、私・・・ＰＳＰの改造作業があるから・・・またねみんな！」


嬢子「・・・」
雛「・・・行っちゃいましたね」
嬢子「・・・そろそろ黄色い救急車かな、彼女」
雛「うん、ですよね」

幻想郷のとある一日である。