光の速さのウンコ

※暇人紳士さんリスペクト
※光速は 299,792,458 m/s
※重力加速度は 9.80665 m/s^2




私は考えた。
光の速さでウンコをしたら本当に地球がヤバいのかと。

しかし光の速さでウンコを肛門から射出することは困難だ。
普通、人間の体内でウンコを光速まで加速するだけのエネルギーは得られない。

そこで私は発想を逆転させた。
「ウンコをする時に光速でなくてもいい。ウンコをした後でウンコを光の速さにすればいいのだ」と。

出した後のウンコを光速まで加速するのは簡単だ。

まず八雲紫のスキマを地表に対して垂直な線上に２つ展開する。
この時、地面に近い方のスキマの上部から入ったウンコが、もう一つのスキマの下部から出てくるようにする。
丁度、萃夢想の紫ダウン〜起き上がりのエフェクトのようにだ。

するとどうだろう、放り込んだウンコが上下のスキマの間を半永久的に落ち続けることになる。
さらにこの周囲を真空状態にすれば、空気抵抗がなくなり約3057万333秒後に光速に到達できる。

つまり、ほぼ１年間ウンコを放置することになる。


だが待ってほしい。
１年も放っておかれたウンコは、果たしてウンコなのだろうか？

ウンコには様々な細菌が含まれている。
その細菌がウンコを分解し、土にしてしまう可能性がある。

そうなるとこの実験は失敗となる。
私の目的は光速の土塊を地表に衝突させることではなく、光の速さでウンコを地面に叩きつけることだからだ。



行き詰ってしまった。

どうする？

重力加速度を増大させる……大地を操る？
比那名居天子には無理だ。アレは地面を揺らす程度しか出来ない。
洩矢諏訪子にも不可能だろう。地面の性質は操れても重力そのものにまで及ぶ能力とは思えない。

実験場所を変える……地球よりも質量のある天体？
却下だ。叩きつける先は幻想郷の地面でなくてはならない。

質量を操る……追儺返しブラックホール！　伊吹萃香！！
下側スキマの更に下にあれを設置すれば重力加速度の上乗せができる！

地球の30億倍の質量を発生させれば、0.01秒で光速に到達することになる。
地表はめくれあがり地軸は狂い月は落下し太陽系の公転は滅茶苦茶になるだろうが、その程度だ。



こうしてウンコはウンコのまま光の速さになり、下側スキマを消すことによって無事に地面と衝突した。
その結果がどうなったかは、語るまでもないだろう。