冷たい死体

雨が降っている。
ジメジメと、私の世界は湿気てる・・・気持ち悪い日。
魔理沙、大好きな魔理沙・・・愛してる・・・
・・・でも、それなのに・・・またあの女と・・・魔理沙・・・


ギュウゥゥゥ・・・
力強く魔理沙の首を絞めるアリス。
魔理沙「く、くるしいよ・・・アリス」
アリス「うるさい！死ね！！裏切り者！！」
魔理沙「・・・な、何のことだよ・・・うがぁ・・」
首を絞められるなんて、初めてなのだろう。それもアリスにだ。
頭の中が混乱している。そして、抵抗できずになすがままにされる。

魔理沙「や、やめろよ・・・アリス・・・うぁ」
アリス「私をいつも一人にして・・・パチュリーなんてババアと！！！」
そう言うとアリスはさらに力を込めた。
魔理沙「パ、パチュ・・・ﾋｭｰ」

パチュリー･ノーレッジ。魔理沙と仲がいい七色の魔法使い。
よく一緒に遊んでる。

アリス「私は魔理沙のただ肉便器じゃないのよ！私は魔理沙の・・・魔理沙の・・・私を愛してよ魔理沙！！」
魔理沙「ア・・・アリス・・・ﾋｭｰ」
もう満足に呼吸できず、顔色が紫へと変わっていく魔理沙。
そんな魔理沙を見ても何も思わず・・さらにさらに、力を込めるアリス。

アリス「死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！死ね！」
アリス「一緒に死んで！一緒に死んで！魔理沙ぁぁぁぉ！！！」

ギュウウウウウウウウウウウ！！！！！


魔理沙「・・・」
アリス「何とか言いなさいよ！・・・魔理沙！！」
魔理沙「・・・」
アリス「愛してよ！ねえ、まり・・・」
様子がおかしい。
いまやただのキチガイのアリスでも解った。
アリス「魔理沙・・・ねぇ？」

死んでしまったのだ、魔理沙は。

アリス「・・・ははは・・・ははっはぁは！！」
アリス「ヒャハッハッハッハ！！あぁぁぁ・・・ハハハハッ！！！」

声た高らかに笑うアリス。キチガイだ！

アリス「・・・死んじゃったぁ・・・魔理沙死んじゃったぁ・・・」
アリス「うぅ・・・うわぁ・・・ｸﾞｽｯ」
いや、お前が殺したんだろ。

ｶﾗﾝｯ　死んでしまった魔理沙の手から何かが落ちた。
アリス「・・・ん？」
何だろう？・・・小さな箱だ。
アリスはそれを手に取ると、ゆっくりと開けた。

アリス「・・・嘘でしょ」
箱の中にはリングと小さなカードが一枚入っていた。



「お誕生日おめでとうアリス！
最近構えなくてごめんね・・・コレ作るのにかなり時間かかって・・・
お前が前々から欲しがってた、魔力アップのリングだぜ！大事にしろよっ！」by魔理沙



アリス「・・・あぁ・・・やだよぉ！！イヤアア！！！魔理沙ぁぁぁ！！」
骸と化した魔理沙の体を揺するアリス。
アリス「魔理沙ぁ！魔理沙ぁ！！！イヤアアアア！！」

子供のように泣きじゃくり、何度も何度も魔理沙の体を揺さぶるアリス。そんなことをしても生き返らないぞ！！

体中の穴という穴から色んなものが垂れ流されてる・・・涙、ヨダレ、小便・・・そしてウンコ。
体も硬くなってきた・・・死後硬直というやつだ。

アリス「はっは・・・ははは・・・」
魔理沙の出したウンコにたかるハエを見つめながら笑い続けるアリス・・・
その目は・・・その顔は・・・もう・・・・






アリス「・・・でもいっか、幻想郷だし」
アリスはそう言うと、涙を流すのをピタリとやめ、魔理沙の体をゆっくりと寝そべらせた。
アリス「幻想郷よ！！・・・絶対に生き返らせる方法があるはずだわ・・・」
今までのことが嘘だったように、アリスの顔は明るくなっている。
そしてアリスは立ち上がり、玄関の方へと歩いていった。


・・・そして
アリス「先ずは死を司る神、そう・・・死神を・・・とっちめる！！」
体中に武器を装備するアリス。
右手にMP40、左手にはスパス12。そして、背中にはスプリングフィールドM14とAK-47だ！携帯地雷に手榴弾、腰にはグロック36とベレッタM8000・・・
戦争でもする気か！！


アリス「準備はいい？蓬莱人形！！」
蓬莱人形「ﾗｼﾞｬｯ」
アリス「待ってろよ小野塚小町ぃぃぃ！！魔理沙の魂は絶対にあの世へ逝かせん！！！」
蓬莱人形「バイクの準備OKです！」
アリス「おう、行くぞお前達！！」


アリスの戦いが今始まったのだ。