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『レミリア「私の運命に敗北の運命は無いわ」』 作者: 七七

レミリア「私の運命に敗北の運命は無いわ」

作品集: 11 投稿日時: 2010/02/06 05:27:18 更新日時: 2010/02/06 14:27:18
ある時。
何が起こったのか、何故そうなったのか、
そしてそれが起こったことで何が起こるのか。
図書館の主であるパチュリー、
博霊の巫女の霊夢、
月の頭脳を持った永林や、
幻想郷を管理する者である紫でさえ気付かなかった。

レミリアの能力は、暴走した。

そして、その事に、レミリア自身も気付いていなかった。

―――――――――――

ある時。

チルノが館にやってきて、
レミリアに「いつものように」襲い掛かってきた。
「いつものこと」だったし、
元々強いレミリアは、あっさりとチルノを倒しました。
が、妖精メイドの中でも体の弱かった者が二、三人、チルノの弾幕の流れ弾を受けて死んでしまいました。

そして、チルノをレミリアは『勢い余って』殺してしまいました。
そして、これが引き金でした。
勿論レミリアは同ずる事無く、
「どうせ妖精は生き返るわ。気にすることも無い」と言いました。


後日、多くの友人を持ち、慕う生まれて間もない妖精の多かったチルノを殺したということで、
レミリアを恨んだ大量の妖精達が攻めてきました。

何かの為なら、生き物は何でも出来る。
妖精達はどこから調達してきたか、銃やら、銀のナイフやら、
果てには魔法を習得していた者までいました。

門番隊の物見の一人がそれを発見し、門番を守っていた門番達や、非番の門番に知らせに行きましたが、
運の悪いことに、妖精達が武器を持っている事に気付きませんでした。
だから、門番達は油断してしまった。

妖精達が大量にやって来ても、
今まで多くの妖怪や襲撃に来たハンター共を倒した私達なら敵ではない。
そう思った門番達は、大して危機感を覚える事も無く、
しかしいくら妖精でも知恵を働かせるかもしれないと、正門よりも塀の方に人員を割きました。

この戦いで最も不運だったのは、
紅魔館が非常に大きかった事と、
そして只の門番達とは比べ物にならない強さを持つ、副隊長や美鈴が人里に行っていて不在だった事。
後、妖精達が『敵の死角から奇襲を仕掛けるなんて、卑怯者のやる事だ!』と言い、まっすぐに正門に突撃した事。

予想外の武器を持っていた妖精達に動揺し、混乱に陥った門番隊を、
妖精達は次々に殺していきました。

そしてレミリアの部屋まで妖精達は犠牲を伴いつつも辿り着き、
レミリアの力によって、妖精達は全滅しました。

運命を操る程度の能力の暴走。
レミリアが望んではいたけれど、余計な物を付け足した運命がいつも選ばれる。

暴走した能力が与えたものは『勝利』。
でも、その勝利には、いつも犠牲が伴っていました。



残った門番隊は十数人。
紅魔館から立ち昇る煙を見た副隊長と美鈴は急いで戻ってきましたが、
その時にはもう、正門は門番隊の死体と、負傷した仲間達の体で埋まっていました。





またある時、
射命丸が「妖精が紅魔館を攻めた」という噂を耳にし、
レミリアと美鈴に取材しました。
美鈴は冷静に「今は忙しいんですよ。失せてください」と言い、追い払おうとしましたが、
射命丸はしつこく美鈴に話を聞こうとし、
美鈴はついに怒って「失せろ!」そう叫び、射命丸を殴って追い払いました。

「いてて・・・新聞に載せて仕返ししてやる・・・」
そう愚痴りつつ、射命丸は窓からレミリアの部屋に入り、
レミリアに話を聞こうとしました。
この前門番隊が妖精達の侵入を許した為に機嫌の悪かったレミリアは、
射命丸のカメラを奪い、そのカメラで顔を叩き潰し、庭に串刺しにしました。

サクリファイス――犠牲――
必ずしも、犠牲を出すのは「やられた側」ではありません。




それから、妖精の時のような事が続きました。
天狗の一団が同胞の死体を庭に晒された恨みで攻めてきて、
美鈴や副隊長、妖精メイドの戦闘部隊が必死で応戦し、数十人の犠牲を出しながら天狗達を全滅させました。

そしたら今度は神の率いる妖怪の山の軍が攻めてきて。
重症を負った美鈴達は永遠亭に運ばれて。

妖怪の山が攻めてきたあたりで、レミリアは自分の能力が強力になっていると勘違いしました。
いいや、確かに強くなってはいました。
でも、レミリアは負けたくても『負けれない』のです。

能力の力は、絶対に負けなくなっていました。

それからレミリアは今まで「下手に動くと酷い目に遭うから」と抑えてきた衝動を一気に開放しました。
レミリアは能力を使い、暴虐の限りをつくし、攻めてきた者達を殺しました。

博霊の巫女はレミリアに強制的に、嫁・・・いや、奴隷にされ、
白玉楼などの勢力も、全て壊滅か、降伏。
幻想郷の最後の砦であった紫がレミリアの「能力を持っている者と持っていない者の境界」を変え、
レミリアをなんとか抑えようとしましたが、
能力は最強でした。

能力は紫が間違えて自分の能力を消してしまうというありえない事を引き起こし、

幻想郷は、レミリアが支配する事となりました。



それから、数年。



レミリアの能力は、元に戻るどころか、寧ろ弱まりました。
雨の降る量だとか、食事の献立とか、それくらいしか変えられなくなったのです。

勿論、その事実に気付いたレミリアは激しく動揺し、他の人物にそれを悟られまいと皆を遠ざけました。
それまでに、多くの人妖に恐怖を植えつけてきたレミリアに近づく者などほとんどいませんでしたが、
それでもパチュリーがまず気付き、門番隊に密かに告げ、次にメイド達に告げ、

一ヶ月もした頃には、もう幻想郷の全ての者達がその事実を知る事となりました。


そして、紅魔館で起きた謀反に合わせ、
永遠亭や白玉楼等が紅魔館に攻め込みました。

今まで門番やメイド達がレミリアの能力による「恐怖」で押さえつけられていた事に気付かず、
「咲夜や美鈴達なら助けてくれる」と思ったレミリアの思いは、
咲夜の持つ魔法の力の込められた銀のナイフと、
美鈴の冷たい笑み、
そしてパチュリーの水の魔法の詠唱の声で完全に打ち砕かれ、



レミリアは、絶望の中、最後に「自分」と言う犠牲を出しました。



終わり。
ヒマだからなんかのゲームの体験版でもやるかー
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そういえば友達が「「密○の○ク○ファ○○ス」っていうの面白いぜ、体験版やってみろよ」って言ってたな
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DL
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何これ面白い・・・
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公式サイトみる
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ウイルス感染で殺人衝動!?銃!?覚醒!?何コレ、超面白そうなストーリー!こういうの大好き!
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でもこの前ゲーム買ったばっかりだから買えないや・・・悔しい・・・!!!


・・・ということで、昼ごろに思いついた話です。
重い話って好きなんですよねー。
七七
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2010/02/06 05:27:18
更新日時:
2010/02/06 14:27:18
分類
紅魔館
私の辞書に(略)
1. 名無し ■2010/02/07 05:39:18
能力解釈の幅が広いと強くなりすぎるか
あるいはとんでもなくチープになってしまうかだな
多少、条件付けするなりして限定してやったほうが受け入れやすい

レミリア本人はどれだけ攻められても平気だけど
その部下は確実に被害を受けるわけだから、そりゃ主人を捨てて首を差し出すわな
2. 名無し ■2010/02/07 10:05:10
天狗勢すら全滅する運命とは…
毎回ラッキーマンみたいな展開になってたんだろうな。
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