『うちわ』って書くとダイオキシンっぽいけど『ウチワ』って書くと徒歩二分っぽい

魔理沙「あ、そういやアリス」

アリス「何よ魔理沙」

魔理沙「この前のアレまたやってくれよ」

アリス「え、もしかしてまたアレやんなきゃいけないの？」

魔理沙「頼むよ、やってくれよ」

霊夢「あー、この前の宴会のアレね。アレは傑作だったわ」

魔理沙「ほら、霊夢だってこう言ってるし」

アリス「あーもー、霊夢までそんなこというの！？」

魔理沙「だって、アレは本当に笑えたもん」

霊夢「そうねえ、いくら酔ってたとはいえアリスがあんなことするなんて」

アリス「言わないで！思い出させないで！」

魔理沙「アレやってーやってー」

霊夢「やってーやってー」

アリス「やだ！絶対にやだー！」

魔理沙「やってよーまた見たいんだぜー」

アリス「絶対にやだ！もう忘れてよ！」

早苗「こんにちはー」

魔理沙「おう、早苗か」

霊夢「いらっしゃい」

早苗「アリスさん、さっきから怒鳴り声が響いてたのですがどうしたのですか？」

アリス「だ、だって魔理沙たちがこの前のアレをやれっていうから」

魔理沙「だって、アレめっちゃ面白かったんだぜ？」

霊夢「そうよね。私も柄に無く大笑いしちゃった」

早苗「え、アレって何のことですか？」

魔理沙「あ、そうか。早苗は宴会に来ないから知らないのか」

霊夢「ごめんね早苗。そういえばあんたは知らなかったわね」

アリス「知らないなら知らないで触れないでよ！二人も話さないで！」

早苗「え、気になるのですけど。アリスさんが何かなさったのですか？」

魔理沙「あー、まあな。でもアリスが言うなっていうなら言えないぜ」

霊夢「そうね、もうこの話題は無かったことにしましょう」

アリス「そうしてくれるとありがたいわ」

早苗「え！？　卑怯ですよ、二人だけ知ってて私は知らないなんて」

魔理沙「まあ、それは宴会にこないお前が悪いというか」

霊夢「流石にそれはわがままという物よ。アリスも嫌がってるし」

早苗「そんな……！　皆で私を除け者にする気ですね！
それならこっちにも考えがあります！まずは幻想郷の皆に呼びかけて、
『霧雨魔理沙や博麗霊夢は何か重大な事柄を彼女らだけの秘密にしている』という事実を刷り込みます。
そして、貴方方の私生活を随時監視させて一体あなた方が何を隠しているのまで全部暴いてやりますからね。それではさようなら！」

魔理沙「……」

霊夢「……」

アリス「やってあげればよかったかなあ。『ＡＶ男優の物真似』」