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『さとり様がおしっこまき散らしながらイキっ放しになるSS』 作者: 檸檬

さとり様がおしっこまき散らしながらイキっ放しになるSS

作品集: 12 投稿日時: 2010/02/24 15:12:59 更新日時: 2010/02/25 23:34:52
 限界だった。
 古明地さとりは、痛む程パンパンに張った下腹部を押さえて、蹌踉と椅子から立ち上がった。
 地霊殿の自室である。
 豪奢でだだ広い部屋。高い天井からはシャンデリアが吊り下がり、ステンドガラスに反射した灯りが、調度品で彩られた室内を照らしている。
「ハァ……っ! ハァ……っ!」
 さとりは、じわじわと染みるような疼痛に歯を食いしばり、息を荒げた。
(気を緩めると……この場で、してしまいそう……。駄目っ! それだけは駄目……っ!)
 さとりは机に手をつきながら、おぼつかない手つきで服を脱ぎ散らかした。
 一糸纏わぬ姿になった。
 むき出しになった下腹部を押さえ、自室に設けられた風呂場への距離をふらつきながら歩いた。
 机の傍らのゴミ箱には、大量の紅茶の茶殻が棄てられていた。
 電熱の給湯器がほとんど空になっている。
 さとりは1時間近くかけて、ポット一杯分もの紅茶をたった一人で飲んだのだった。
 その間トイレには、一度も行っていなかった。

  ◆

 おそらく今、自分のお腹には相当な量のおしっこが溜まっていることだろう。さとりは思った。
 ただでさえ紅茶には利尿作用がある。
 人間の膀胱ならとっくに破裂しているほどの量の小便が、さとりの腹に詰まっているのだ。
 もう飽和状態だった。
 源泉流しの湯がいつでも張られている浴室は冬場でも寒くない。さとりの体は、寒さとは違う原因でぶるぶると震えていた。
 暖かなタイルに尻をつけて、さとりはボディーシャンプーを手に取った。
 手のひらにたっぷり伸ばしたそれを、自分の股座に塗り付けた。
「……んっ!」
 ぶるりと、背筋を震えが突き抜けた。
 さとりはオナニーをし始めた。
 しかし性的な箇所への刺激は、ことごとく尿意に変換されるのみだ。
 パンパンに張ったお腹が、早くおしっこをしたいと叫んでいるようだった。
「んぁ……んぁ……もう、駄目、出る……出ちゃうぅぅぅ…………!」
 ぞくぞくするような感覚が脳に堆積していくようであった。
 身体に力が入らない。さとりはその場に背中をつけ、なおも秘所を弄り続けた。
 やがて、膨らみきった下腹部の疼きが弾けた瞬間――
 さとりは、艶かしい叫び声を上げた。
「やああっ! 出るっ! もう出ちゃうッ! おしっこ出るぅうううううっっ!」
 放出の瞬間、さとりは全身の穴という穴が一斉に開いたような感触を味わった。
 さとりの股間から大量の生暖かい液体がほとばしり、風呂場のタイルを汚した。
 凄い量のおしっこが、噴水のようにふき出した。
「んッ! んゃぁぁ!!! はぁああああああっっ!」
 ジョロロロロロォォォォォ、ビシャッ、ビシャッ、ビシャッ、ジョロロロロロォォォォォォ――
 さとりはかすれた嬌声を上げながら排尿した。1時間以上かけて我慢して膀胱に溜めた水分、その排出量は凄まじかった。
 後頭部を床にこすりつけながら、体をよじった。手は放出している部分を弄り続けている。
 尿道から伝わる痺れが、さとりの全身を駆け巡っていた。
 断続的に小便を放つたびに、さとりの身体はびくんびくんと痙攣した。
「あヒッ! アヒィッ! アヒぃぃィィッ!」
 どうしようもない快感に、さとりは奇声を上げながら、舌を突き出し、眼球を裏返らせて、蛇のようにのたうった。
 あたり一面に小水を飛び散らせ、自分の体でもそれを浴びながら、さとりはこの変態行為にひたすら没頭した。
「おしっこ、おしっこ出る! わ、わらひ、おひっこ、はぁっ! んんんんぁぁぁぁ! ふぎぃイイッッ! んンぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッ!」

  ◆

 腹に溜まっていたポット一杯分の紅茶をすっかり出し終えたさとりは、自分の小便が満遍なく飛び散った浴室のタイルに四肢を投げ出し、細い息を吐きながら天井を見上げていた。
 全身を包み込む脱力感が、心地よかった。
「……あ……ぁぁ……」
 だらしなく弛緩した顔で、よだれを垂らしながら、さとりはこのままおしっこまみれの浴室で体中をおしっこまみれにしたまま眠ってしまいたい気分になっていた。
 しかし、流石にそうもいかない。
 さとりはまどろみに落ちそうになる意識を取り戻し、深呼吸をして立ち上がった。
 シャワーで浴室を流し、簡単に掃除をした。
 自分の体と髪も、しっかり洗って、さとりは浴槽につかった。
「はぁ」
 ため息をついて、足を伸ばす。
 先ほどの、思い出すのも恥らわれる痴態の形跡は、もうどこにも残ってはいなかった。

  ◆

 風呂から上がったさとりは、椅子に深く腰を下ろして、冷たい水を飲んでいた。
 着ているものはパジャマではない。まだ寝るには早い時間だと思い、風呂から上がったあとだが、普段着に袖を通したのだった。
「……あんなことしてるのがバレたら、もう部屋の外を歩けないわね」
 さとりはひとりごちて、笑った。
 我ながら乾いた笑い声だった。さとりは思った。
 地獄で最も恐れられる地霊殿の主、古明地さとりが、おしっこしながらオナニーするのが趣味の変態だなんて知られたら…………
 そう思った時だった。
「高価な物ほどよく落ちる――」
 部屋には、確かに内側から施錠をしてあったはずだ。
 さとり以外に誰もいないはずの部屋に、さとりの物ではない声が響いた。
「失敗したくないことほど失敗する。バレてほしくないと思うことほど、バレる。無意識の恐怖は実現する法則。えっと、ナントカの法則って言うんだよね? なんだっけ?」
 さとりは、この声を知っていた。
 この声の主の名前を、さとりは呼ぶことができた。
 さとりは椅子を跳ね飛ばして立ち上がった。
「こいし! どこにいるの!」
 涼しげな声が答えた、さとりのすぐ耳元で。
「ここだよ。お姉ちゃん」
 息がかかる程の距離、こいしの声が、さとりの耳朶を直接震えさせた。
 あわてて振り返ろうとしたさとりは、脚をもつれさせ、その場にみっともなく尻もちをついた。
「うぁっ……! ……ぁ……ぁぁ……」
「ん? どうしたの、お姉ちゃん。変な顔して」
 床に手をついたさとり、それを見下ろして、こいしは唇を半月型に歪めていた。
 手に、何かを持っている。
「そ、それは何なの、こいし……」
「ん? ああこれ。妖怪の山の巫女に借りたんだよ。ビデオカメラ。これで何か面白いこと、出来ないかなァって思って」
 ビデオカメラ。
 外の世界の発明品で、映像と音声を記録することのできる機械だと聞いている。
 なぜこいしが、それを持って、今私の部屋にいて、しかも、こんなに面白そうに笑っているのか。
 全て聞くまでも無いことだった。
「撮ったよ」
 なんでもないことのようにこいしが言った。
 こいしは無邪気な子どもの顔をしている。いかなる感情も見て取れない。
 しかしさとりには、こいしが汚物を見るような目で自分を睥睨しているようにしか見えなかった。
 心臓の鼓動が、喧しい程激しく鳴っていた。
「あ……あ……」
「お姉ちゃん。一人でいつもあんな恥ずかしいことしてたんだ」
 こいしはため息をついて吐き捨てた。
「ち、違う! 違うのこいし!」
 さとりは必死で弁解しようとした。
 それを遮って、こいしは言った。
「違う? ふうん。そうなんだ。だったら、このカメラで撮ったのを、お空やお燐に見せてもいいんだ」
 こいしは嗜虐的な笑みを浮かべて、鼻を鳴らした。
 その目は、明らかにさとりをあざ笑っていた。
 軽蔑の目だった。
 耐えられない目だった。
「お姉ちゃんの、変態」
 こいしの言葉が、氷の矢のように心臓に突き刺さった。
 口の中が、からからに乾いている。
 息が苦しい。頭がくらくらする。
 さとりは、どうすればいいのか分からなかった。
 こいしは無断で私の部屋に入った――あるいはずっと潜んでいたのかもしれない――いずれにせよ、悪いことを先にしたのはこいしの方だ。
 あまつさえ、自室というプライベートな空間での姿、他人に最も見られたくない姿を、それと分かっていてわざわざビデオで撮影したのだ。
 さとりに反論する余地はいくらでもあるはずだった。
 しかしさとりは同時に分かっていた。
 自分がここで怒り狂ったふりをして、脅しつけたところで、こいしは誤魔化されない。
 今問題になっているのは、普段あれだけ怜悧な、偉ぶった態度を取っているさとりが、隠れて『あんなこと』をしていたということ――。それ以外のことではないのだ。
「……許して」
 口をついたのは、謝罪の言葉だった。
「……許してこいし。お願い。こんなことしてるのを、みんなに知られたら、私、恥ずかしくて死んじゃう…………」
 泣き出してしまいたい気持ちだった。
 やれと言われれば、この場で床に額をこすり付けてでも、許しを請いたかった。
 普段、他人の内側に潜む浅ましさ、汚らわしさを見下し、時には口に出して罵ったことさえさとりにはあった。
 それを自分がされることは、耐えられないほどの恐怖だった。
 ただでさえ、自分は地底中の鼻つまみものだ。もし、あんな姿を撮影した映像が出回ったりしたら…………
 さとりにとってそれは死よりも恐ろしい想像だった。
「何でもするから……、お願いこいし。あなたが私に少しでも同情してくれるなら、お願いだから、それだけはやめて…………」
「ん? それだけはやめて、って、何をやめてほしいの? あー。ひょっとして、私がこのビデオで撮ったのを、みんなに見せると思ってるの?」
 こいしはとぼけた調子で言った。
「うーん、そぉだねぇ、それは面白そうだね。だってお姉ちゃん、みんなから怖がられてるもんね。妖怪も、鬼も、怨霊も、みんなお姉ちゃんの事が大嫌いなんだもんね」
「…………こいしも私の事が嫌いなの……? 私が、恥ずかしい思いをして、ずっと笑われ者にされればいいと思ってるの……?」
 さとりは歯を噛みながら呟いた。
 涙が、頬を伝った。
 こいしは、にこりと笑った。
「ううん。私はお姉ちゃんの事、大好きだよ」
 だから、とこいしは続けた。
「だからお姉ちゃん。さっきやったアレ。私の見てる前で、もう一度やって見せて?」

  ◆

 沈黙は、わずかだった。
「……分かったわ」
 さとりは言った。
「……ちゃんと、こいしの見てる前でしてあげるから……その代わり、終わったらそのビデオを渡すと約束して」
「勿論だよお姉ちゃん。約束するから、ささっ、早く早く」
 うきうきした様子でこいしは促した。
 さとりは観念した。
 第三の瞳を閉じて、無意識に心を支配されたこいし。その精神の不安定さは爆薬に近い。
 まるで自我の芽生えたばかりの子どものように、ほんのささいなきっかけで泣き喚く。怒りを顕にして暴れだす。下手に逆らえば、こいしは本当にあのビデオ映像をバラまく程度のこと、ためらいもなくやりかねない。
「……紅茶を沸かすわ。こいしも飲む?」
 さとりは疲れた声を出した。
「うん、飲む。でも何でお茶なんて飲むの? 早くおしっこするとこ見せてよ」
「……まず、たくさん飲み物を摂って、お腹におしっこを溜めないといけないでしょ? そのためよ」
「あーなるほどー。……あっ! だったら、いい方法があるよ。お姉ちゃん、ちょっとこっち見て」
 言われて振り返ると、こいしが両目を見開いてさとりの目を覗き込んできた。
 吸い込まれるような瞳だった。
 催眠術――さとりがそう思った途端、
「……かっ! はぁ……なに、これ……!」
 不意に強烈な喉の渇きを感じた。
 いや、喉だけではない。
 全身が、まるで干からびたように水気を感じない。
 ノドがはりつくほど乾いている。唾液が出ない。胃の中もカラカラだ。体中の血液が砂のように乾燥した感覚。
 水が欲しい。炎のような渇きに全身を焼かれながら、さとりは渇望した。
「まるで砂漠を何日も遭難してるみたいでしょ? 私の無意識を操る催眠術。お姉ちゃんの表層意識を操る催眠術よりも、ずっと強力なんだよ」
 こいしの言葉は、さとりの耳にはほとんど届いていなかった。
「あ……ああ……みず、水……水が、欲しい……」
 呻くように言って、さとりはテーブルの上に置いてあった水差しに、しゃぶり付いた。
 コップに注ぐこともせず、水差しに直接口を当てて、冷たい水をがぶがぶと嚥下した。
 あっという間に水差しは空になった。
 全然足りなかった。
 バケツ一杯分の水でも、飲み下してしまえそうだった。
「はい。まだまだお水あるよ。好きなだけ飲んでね、お姉ちゃん」
 こいしは水の入ったビンを持ってきて、差し出した。

  ◆

「……ぶはぁっ! がはっ! はぁっ! はぁっ!」
「わー。お姉ちゃん凄ぉーい。全部飲んじゃったー」
 さとりは床にもろ手をついて喘いだ。
 傍らには、空っぽの一升瓶が半ダース。中身は全て水だった。
 途中、少し吐きこぼしたりもしたが、ほとんどは飲み干した。さとりはたっぷり10リットル以上の水を飲んだことになる。
 腹部の圧迫感が痛いほどだった。たまらず下着を下ろす。さとりの腹はカエルのように膨れ上がっていた。
「わぁーお腹たぷたぷー」
 こいしは面白そうに言った。
「やめてっ、触らないで……っ! 苦しい……お腹が痛い……っ!」
 さとりは脂汗の浮いた顔をしかめた。
 体が異様に重い。立ち上がることさえ出来そうになかった。
 腹腔の圧迫感は破裂寸前の風船に等しかった。
 しかし、その苦痛の中で、さとりは同時に想像していた。
 ――これだけの量の水を、全ておしっこにして吐き出してしまったら、どれだけ気持ちいいだろうか。――いったいどれだけの量のおしっこが出るだろうか。どれくらい長い時間、出続けるのだろうか。
 この後訪れる、巨大な快楽。その想像にさとりは身悶えした。
「…………こいし。私の机の一番下に入ってる、薬箱を取って頂戴」
「え? お姉ちゃん、お腹そんなに痛いの?」
 こいしが心配そうに言う。
 さとりは、息を切らせながら、首を横に振った。
「それもあるけど……、大丈夫。お腹は平気。お姉ちゃん、おしっこ我慢するの慣れてるから」
 自嘲気味に言って、さとりは手渡された薬箱の中から、錠剤をつまみ出した。
 利尿薬だ。
「ねえこいし。お姉ちゃん、今からこいしの見てる前で、たくさんお漏らしをするよ? そんなお姉ちゃんを見て、嫌いになったりしない?」
「うん。約束するよ。……さっきも、お姉ちゃんがおしっこするところ見て、私、嫌じゃなかった。お姉ちゃんが気持ちよくなるところ、もっともっとたくさん見たい」
 さとりは心臓の鼓動が速くなるのを感じながら、倍の分量の利尿薬を口に放り込んだ。
 効果は、すぐに現れた。
「……っ! はぁぁっ! うぐぅぅぅぅぅぅぅぅ! んひぃぃぃぃぃっ!」
 津波のような激烈な尿意がさとりに襲い掛かってきた。
 全身の皮膚が粟立つのを感じた。
 さとりは床にうずくまって、背中を丸めた。
「ひぃっ! ふひぃぃっ! やぁぁ……凄い……凄いぃぃぃ……っっ!」
 歯を食いしばって、必死に耐えながら、さとりは愉悦の呻き声を上げた。
 一片の余裕も無かった。
 爆発寸前の疼きが、下腹部で暴れ狂っていた。
 出したい。
 大声であられもない悲鳴を上げながら、溜まっているものを全て、ありったけ放出したかった
 こいしはほうけたように口を少しだけ開いて、頬を火照らせていた。
 上気したような目で、しっかりと、自分の方を見ている。
 自分は、今から、こいしの見ている前でおしっこをするのだ。
 羞恥と期待とが、さとりの中で織り交ざっていた。
 心臓の鼓動が、内側から身体を揺さぶっていた。
 もう、構わなかった。
 たとえ、今ここでどれだけの痴態を晒そうと、こいしにどれだけ嫌われようとも、今はただ一時の快楽を愉しみたかった。
 出したい。
 おしっこ出したい。
 さとりの思考はすでに排尿することしか考えられなくなっていた。
 風呂場に行くどころか、服を脱ぐ余裕すらなかった。ほんの少しのきっかけで、押さえ込んでいるものが決壊してしまいそうだった。
「……こいし、見ててね。今から、するわよ」
 上擦った声で言って、さとりはスカートを捲り上げた。
 下着が取り払われ露わになった大事な部分を、惜しみなく妹の視線に晒して、さとりはわずかに漏れ出た尿の染みた秘肉を指でなぞった。
 びくんっ、と腰が強烈に跳ねた。
 背中を弓なりに曲げて、さとりは打ち上げられた魚のように体をくねらせた。
「くふぅぅぅぅっ! ンんんんんっっ! んきゅぅぅぅううううううううううっっ!」
 電撃のような快感が、脳天まで突き抜けた。
 さとりは目ぶたを絞り、頬肉を引きつらせながら、ふいごのように熱い鼻息を吐き出した。
「がっ! んがっ! ぎっ! んぎぃぃぃぃぃぃ……!」
 脚を絡ませて、股間を万力のように締め付ける。
 呼吸を止めて歯を食いしばるのと、ハァハァと荒く呼吸をするのを繰り返しながら、さとりは股間を全力で押しつぶし、必死の形相で耐え続けた。
 耐えて、耐えて、耐えて。
 我慢して、我慢して、我慢して。
 そして、限界が訪れた。
「……あっ! あっあっ! ひっ! ひゃぁっ! 駄目っ! もう、駄目ッ!」
 止まらない、どうしようもない流れが押し寄せるのを、さとりは感じた。
 さとりはぬらぬらと湿った秘部に指を滑り込ませ、内側を思い切りほじくった。
 押さえつけていたものが、一挙に爆ぜた。
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ! クル、くる、来ちゃうっ! おしっこ出る! もう駄目出る! 出る! ひ、ひ、ひ…………っきゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!」
 さとりが腰を突き出すと同時に、ブッ、と塊のような小水が吐き出された。
 その一波を嚆矢に、まるでホースにつなげた蛇口を思い切りひねったような勢いで、さとりの股から透明な液体が次々溢れ出した。
 ビシャビシャビシャビシャビシャビシャッ、ジョロロロロロロロロロロロロッ、ビシャッ、ビシャッ、ジョロロロロロロォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――!!!
「アっ、アっ、ァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!! ンぉアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」
 出る。
 出る。
 いくらでも出る。
 噴水のほとばしりはどんどん勢いを増していった。
「ヒィイイイイイイイイイイッッ!! あひィィ!! あっっっヒィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッッッ!!」
 さとりは崖下に落下していくような細い悲鳴を上げた。
 体中を痙攣させ、凄い量の小便を撒き散らしながら、四肢をでたらめに跳ねさせた。
 あまりの快感に涙を流しながら、さとりは股間を引っ掻く動きをやめない。
 濁流のような勢いの排尿を手のひらに受けながら、強すぎる性感刺激に咽び泣き、一心不乱に性器を弄り続けた。
 さとりはあらゆる体液を垂れ流した。脳が溶けてしまいそうなほどの愉悦に、さとりは嬌声を張り上げた。
「いいィィィィィっ! 気持ちいいぃっ! ひもちひいよぉぉぉぉぉっ! おひっこすごいよぉっ! おひっこ! おひっこおぉっ! んおぉっ! んごおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」
 視界がぱちぱちと白く弾けた。
 頭がどうにかなりそうだった。
 感じる部分を指でこすると、体中に甘い刺激が駆け抜けた。その度に息が止まった。電気ショックのような快楽刺激であった。
 さとりの顔は、振り乱した髪が絡みつき、歯の間にも挟まっていた。
 今、自分はさぞ酷い顔をしていることだろう。さとりは思った。
 しかもそれを、妹に、こいしに見られているのだ。
「あっ……ひゃああっっ……ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…………」
 さとりは、恍惚とした。
 今、自分は自分の中の一番見られたくない部分を、一番汚い部分を、見られているのだ。
 そのことに、えもいわれぬ陶酔感を覚えた。
 もっと見てほしい。そう思った。
「こいしっ」
 飛びそうになる意識の中で、さとりは妹の名前を呼んだ。
「こいしっ。見てっ、変態のお姉ちゃんを見て……! おしっこ漏らしながら、オナニーしてるおねえちゃんを見てぇ…………っ!」
 こいしに見せ付けるように股間を持ち上げて、さとりは肛門までもをほじくりながら、甲高い声で泣き喚いた。
「ふぁっ! ふぁぁぁぁぁぁっ! 見てェ! おもらししてるトコも、おひりのあなも、ぜんぶ、んぁぁぁぁッ!」
 ぐじゅぐじゅになったカーペットの上に転がり、さとりは自慰の動きを加速させた。絶頂までの階段を一気に駆け上った。
「んヒッ! んんんんンンンンィィィィィィイイイイッッ! 見てこいし! おねえちゃんを、わたしの汚いところを、ぜんぶ見てぇ! ふやぁああああああああああっっ!!! あっ! イクッ! イクよ! イッちゃう! アッ、アッアッアッ、アアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」
 頭からつま先までをぴんと伸ばして、舌根を突き出しながら、さとりは声にならない嬌声を上げ続けた。
 目の前の明るさが、遠のいていくのを感じた。
 さとりは股間から潮を吹き溢しながら、意識をまどろみの海に沈めていった。

  ◆

 それからの事である。
 さとりがこいしの前で、小便を撒き散らしながら、絶頂の痴態を晒した日から、数日が過ぎた。
 こいしは約束を守った。ビデオテープをさとりに手渡し、誰にも口外しないと誓った。
 しかし、もう二人の間には、そんなものは必要なかった。
「あっ! あっ! あっ! あっ! こいしっ! これ駄目っ! 刺激が、強すぎるッ!」
 さとりは、脂汗の浮かんだ顔をしかめて、切羽詰った悲鳴を上げた。
「ふふふ。そんなこと言ったって、お姉ちゃん、辛いの好きなんでしょ? 分かってるんだからっ!」
 言って、こいしはさらに強くさとりの股間を踏みつけた。
 地霊殿の、さとりの自室である。
 さとりは床に背中をつけて横たわって、仰向けになっている。
 投げ出されたさとりの足を、こいしが両腕で掴んで、思い切り押し広げている。こいしはさとりの両足の間に体を滑り込ませ、足裏でさとりの股間をぎゅうぎゅうと踏みつけている。
 それは俗にいう電気あんまの体勢だった。
「頑張っていっぱい我慢したもんね。お姉ちゃん。もう出ちゃうでしょ?」
「う、うん……出そうっ、もう出るっ! ああ……駄目ぇっ、こんなのぉ!」
 さとりはすみれ色の髪を振り乱して、身悶えた。
 顔が、火が出そうなほどに熱い。
 こいしは、そんなさとりを見て、興奮した声で嗤った。
「あはは。じゃあ、やめちゃおっか? やめてもいいの?」
「んぐっ! ンンンンッ! 駄目ッ! やめないでっ! お願い、このままして! おしっこ漏らして、暴れながらやめてって言っても、絶対にやめないで! 私のおしっこするとこ、こいしの足でいっぱいいじめて!」
 さとりは嗚咽を漏らし、涙を浮かべた瞳で懇願した。
「うん。分かった。死ぬほど気持ちよくなってね。お姉……ちゃんッ!」
 言った瞬間、こいしはさとりの股間にあてがった足裏を強烈に振動させ始めた。
 限界寸前だったさとりの自制は、あっけなく崩落した。
「あ゛っ! あ゛あ゛あ゛っっっ!!! んア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!! イグッ! イグッ! おひっこイグゥウウウウウウウウウウッッッ!!!!」
 ジョボボボボボボボボボボボボボボボッ、ジョボボボボボボボボボボボッ、ジョボボボボボボボボボボボボボボボォォォォォォォォォォォォォォォ――
 さとりの股間から噴き出した液体が、下着からあふれ出し、床に広がっていく。
 じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ、こいしの足裏は湿った音を立てながら、放出を続けるさとりの股間をなおも踏み潰し続けた。さとりの身体は許容量を遥かに超えた快楽刺激から逃れようと、全身を暴れさせる。しかし、逃げようとすればするほど、こいしの足裏が強烈に股間に食い込むのだった。
「お゛お゛お゛っ! お゛ぼぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っっっ!!! 死ぬ゛! じんじゃぅうっ!!! ヒギィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ッッッ!!!」
 さとりは食いしばった歯の間から泡を吹き、白目を剥いている。血管の絡んだ瞳からどばどばと涙を流し、豚のように鼻声の悲鳴を上げ続ける。さながら電流処刑の様相を呈した姉の姿に、こいしは酷く興奮した様子で、上ずった声を出した。
「あはっ! お姉ちゃん、可愛いよ! もっともっと、お姉ちゃんの可愛いとこ、私に見せてっ!」




 完



 
 人間である読者諸賢が作中の行為を模倣された場合、膀胱が破裂し腹腔内を小便まみれにして「うぎゃー痛ぇー」とのたうち回った挙句、病院のお世話になることうけあいでございます。くれぐれもご注意を。

 でも普段からおしっこ我慢するくせのある人は膀胱の容量が大きくなるらしい。
 1リットル以上のおしっこを溜め込める人もいるらしい。
 凄いね人体(はぁと)。
檸檬
作品情報
作品集:
12
投稿日時:
2010/02/24 15:12:59
更新日時:
2010/02/25 23:34:52
分類
古明地さとり
古明地こいし
おしっこ
1. 名無し ■2010/02/25 00:23:25
大もいいが小もいいな。
2. 名無し ■2010/02/25 01:02:37
これは喉の渇くSSですね
3. 名無し ■2010/02/25 01:07:22
よい

すごくよい
4. 名無し ■2010/02/25 01:18:34
膀胱炎がどーのってレベルじゃないぞw
5. 名無し ■2010/02/25 01:38:09
私もさとりちゃんに電気あんましたいです
6. 名無し ■2010/02/25 01:57:19
ちなみに点滴とかすると状況によっては3リットル近く出ることもあるそうです。
7. ぐう ■2010/02/25 08:06:28
おしっこもまたいいですよ、ええホント
8. ばいす ■2010/02/25 09:58:16
羞恥心の擽りも変態さも、最高だった。
9. 名無し ■2010/02/26 09:09:18
なんというラブラブちゅっちゅっ
10. 名無し ■2010/02/28 01:40:34
素晴らしい
11. 名無し ■2010/02/28 10:49:08
うんこれはよい
12. 名無し ■2010/02/28 14:48:50
目覚めてしまった、もうたぶん戻れない
13. kyoune ■2010/11/08 23:29:58
なんという神作ww
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