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『ダブルスポイラー+』 作者: 暇人紳士

ダブルスポイラー+

作品集: 12 投稿日時: 2010/03/04 17:08:46 更新日時: 2010/03/08 19:56:20
「ちょっといきなりなにすんのよ!!」

厄神“鍵山雛”は目の前の二人に対し怒りをあらわにしていた。
目の前にいる二人とは霊夢と魔理沙である。
雛は厄を求め、幻想郷の空を飛びまわっていたところ二人に呼び止められるやいなや
手足を縛られ、札で力を封じられ拘束されてしまったのである。
それは雛が怒るのも無理はなかった・・・

「ちょっと黙ってなさい。すぐに終わるから」
「用が済んだら逃がしてやるからちょっと待ってろ」

二人はそういうと雛の前に立ち手を合わせ
そして・・・・


「新作に出番がありますよーに」パンパン


霊夢と魔理沙の二人はそう願いを込めた
前回の文花帖に出れなかったのがシリーズ通しての主役としてよっぽど不服だったのだろう

「どういうことなの・・・?」

雛にはこの状況が理解できなかった

「『どういうことなの・・・?』ってもちろん決まってるじゃない」
「今日は雛祭りじゃないか。お前が忘れるなよ」

二人はさも当たり前のように答えた

「いやいやいや、雛祭りは昨日じゃない。」
「何言ってるんだ?雛祭りは3日だぜ?」
「だから昨日なんじゃない。今日は4日よ」
「????」

三人は首を傾げた。どうも話がかみ合わない
そこで霊夢は何か閃いたようだった

「そっか、あんたは外の世界のことを言ってるのね。」
「どういうこと??」
「外の世界は4日よ。つまり3日は外界じゃ昨日のこと、つまり過去なのよ。」
「ということは3日は外の世界じゃもう不要。忘れられた存在だ。」
「だから外界の3日が幻想入りしてきて幻想今日では今日が3日。Q.E.D. (証明終了)」

「いや、その理屈はおかしい。」
「あとそのどや顔やめろ」

雛は思わず突っ込んだ。
ちょっとありえそうな理屈の話ではあったが現に昨日幻想郷各地で雛祭りがあり。
雛もにとりなどの妖怪の山の友人らとちょっとしたパーティーをやったばかりである。
そんな雛は二人の証明を突っ込まずにはいられなかった。
あと証明し終わった時の二人のどや顔がすごいうざかったのも即座に突っ込んだ原因だ。だいたい九割ぐらい。

「どこがおかしいってのよ。だったら証明してみなさいよ!」
「そうだぜ!変な言いがかりはやめて欲しいぜ!!」

二人は自分らの証明が正義とし意見を曲げる様子はなかった。
『なにか引っかかる』二人の様子を見てそう思った雛はその疑問の種について考えることにした。

「まあいいじゃないか霊夢。雛がそう思うんならそうなんだろう、雛の中ではな。さっさと雛祭りを終わらせちまおうぜ。」
「そうね。願いを込めたことだしさっさと流すとしましょうか。」
「・・・え?」

『【流す】彼女は今そう言ったのか?』雛は霊夢の発言に耳を疑った

「ちょ・・・ちょっと待ちなさい!【流す】ってどういうことよ!?」
「そのままの意味よ。そこらへんの川に流すのよ。」
「だって今日は雛祭りだぜ?流すだろ?流し雛ってやつだ」
「ちょうどよくそこに川があるわね。魔理沙、足のほう持ってちょうだい」
「OK。あー雛。お前にはさっき逃がしてやると約束したな・・・」
「そっ、そうよね魔理沙!た、助けて!!」
「あれは嘘だ。」
「いやああああああぁぁああああぁぁぁぁ!!!!!」

エッサホイサと雛を担ぎ川へと運んでいく二人
川までの距離はたいしたことないので当然時間も大してかからなかったが雛にとっては何時間にも感じた
その中で雛はこれまでの人生を思い返していた。俗に言う走馬灯である。

『ああ・・・これまでいろいろなことがあったな・・・・』
『厄神なのに疫病神だと思われて襲われたなぁ・・・』
『盛んに溜め込んだ殿方の厄集めまくったなぁ・・・・・』

ろくな人生ではなかった

『・・・もっと楽しかった思い出って何かしら・・・・』
『ああ・・・昨日は楽しかったな・・・・・』
『昨日のパーティーはもちろんだけど他の場所でも祝ってもらったなぁ・・・』
『・・・・・・・ん?昨日????』

ここで雛はあることを思い出した。そしてそれは先ほど感じた疑問の種を開花させるものであった。

「いよーし着いたぜ。」
「じゃあ“いっせーのせ”で投げるわよ」
「あの・・・ちょっといいかしら?」
「なによ?」
「もしかして昨日雛祭りだったの忘れてたのかしら?」
「・・・・・」
「・・・・・」

雛は思い出したのだ。昨日幻想郷を飛び回っているとき。いつも通り縁側で茶をすすっている霊夢を見たこと。
自宅に篭り魔法の研究をしていた魔理沙を見たことを・・・・・

「・・・図星なの?」
「・・・・魔理沙」
「・・・・なんだ」
「・・・・・・・いくわよ」
「・・・・・・・そうだな・・・時間もおしてるしな」
「おいなんだその明らかなトーンダウン。図星なんだな?」
「・・・・・・・・・・・霊夢が声かけてくれよ」
「・・・・・・・・・・・そうね。」
「お前らなんか言えよおい!絶対図星だろこれェ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・いっせーn」
「ああああ!!ちょっと待ってくださいこれだけは!!これだけは言わせてください!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだぜ」ピタッ

「・・・・(流し雛って)そういう行事じゃねえからこれ!」

「・・・・・・」
「・・・・・・」










「せっ!」

ポーン

    ドボーン

「ぼがっ!ぶぐがぐぶくあ゙がばばばばぶぐぶぐぶぐぶぐ・・・・・・・」ザザー





「・・・・・ねぇ魔理沙」
「・・・・・なんだ?」

「流し雛ってこういう行事じゃなかったのね」
「そうらしいな」
「無駄にテンションダウンしただけだったわね。私達・・・・・」
「そうでもないさ」
「え?」
「今回見たところ風神〜っぽいぜ」
「そうね・・・」
「きっと雛にもオファーがあっただろう。それを殺ったんだ・・・」
「・・・・ま、まさか!?」
「そう、空くんだよ。枠が。」
「イヤッッホォォォオオォオウ!!帰ったら宴会じゃあああああぁぁァァァ!!!!」
「酒じゃ酒じゃイヤッイヤッイヤッッホォォォオオォオウッホォォォオオォオウ!!!!」




おいまだ枠が空いたとはかぎらないぞ?
本当に雛が死んだのかどうか怪しいところだぞ?
仮に枠空いたところで2ボス枠だぞ?
ていうか一つしか枠空かないぞ?お前らどっちかしか出れないんだぞ?
そこらへん気付けお前ら!!

〜終劇〜


===========================================================

〜幻の別ED〜

「いよーし着いたぜ。」
「じゃあ“いっせーのせ”で投げるわよ」

「水遊びにゃまだ少しはやいぜ?」

「お、お前は・・・!!」
「地底海賊“ウツホ”!?」

「お前さんたち生憎だがそこは遊泳禁止だ。」

「減らず口を!!」
「死ねぇ!!」

ズキューン
  ズキューン

    サ
   サ
  /
 ッ

ドオオォーーーッ

「グァッ」
「ゲェェーーッ」

「大人の忠告は聞くんだったな」


「あの・・・ありがとうございます・・・・えっと・・名前は・・・」
「なに、通りすがりの監視員さ。今その縄ほどいてやるからな。」

PPP・・・・

「あん?なんだいいとこなのに・・・」ピッ
『ちょっと“ウツホ”!!あなたどこにいるの!?』
「ああ“オリン”か。またたびの注文なら業者に頼んでくれ、今いいとk・・・」
『ふざけないでウツホ。幻想パトロールの“ケイネ”との約束の時間はとっくにすぎてるのよ?』
「ケイネ?ああそういえばそうだった!後ろを突かれるのは嫌だからな、そっちに向かう。」ピッ

バサバサバサ・・・・

「え?ちょっと!!どこ行くのよ!!行くなら放してからにしなさいよー!!!」
「・・・・・誰か助けてーー!!!」
ケイネとの約束を思い出したばかりに雛のことなんかすっかり忘れてる。
それが鳥頭クオリティ。

街をつつむ〜♪ Midnight fog〜♪
孤独なSilhouette〜♪ 動き出せば〜♪
それは まぎれもなくヤツさ〜♪

『地底海賊“ウツホ”』
右腕のサイコ制御棒を武器に幻想郷を股に掛ける義賊。
冗談やとぼけた言動が多い三枚目だが、ここ一番では正統派ハードボイルドヒーローの顔を見せて目覚ましい活躍をする
義理や友情を重んじる一匹狼。
彼女に引かれる人妖も数多く存在するが皆口をそろえて言う

『これで記憶力が“おH”じゃなけりゃ・・・・』




主人公組がダブルスポイラーに出演できることを切に願います

P.S.
4日中に書こうとしたのに間に合わなかったよ!
仕事から帰ってきたのが22時回ってたもんね仕方ないね。
まあそこらへんは今が4日の26時と考えればギリギリセーフですよね?

P.S.P.S.
仕事中『スペースウツホ』なんてネタを思いつき単体では短すぎたのでこちらの別エンドとして起用
正直コブラってコンビニに売ってるの数刷みたぐらいでそこまで詳しくはないんですよね。
あー誰かコブラネタやってくんねぇかな・・・と暇人は露骨にアッピルし始めます


以下コメ返信

>>穀潰しさん
元々『3日過ぎてんのに雛祭りネタってどうよ?』って思い考えた設定でありんす

>>2さん
流し雛って“かみ”で出来たお雛様とかを流すんですって。
間違ってないな。

>>3さん
その発想はなかった・・・

>>泥田んぼさん
二人が争ってる間に2Pカラーの巫女が掻っ攫ってったそうです

>>暇簗山脈さん
ヒュー
暇人紳士
作品情報
作品集:
12
投稿日時:
2010/03/04 17:08:46
更新日時:
2010/03/08 19:56:20
分類
東方Project第12.5弾発売決定記念作品
3月3日が幻想入り
※文は出てきません
3月6日別ED追加
“ふたば”ではありがちなこと
1. 穀潰し ■2010/03/05 02:27:48
この発想はなかった…!!
過ぎたる日は幻想入りか。
2. 名無し ■2010/03/05 02:47:16
こんなの流し雛じゃないわ!ただの神殺しよ!
3. 名無し ■2010/03/05 05:58:06
文を流せば主役の枠が空くぞ
4. 泥田んぼ ■2010/03/05 22:08:27
その発想はなかったw
さ、魔理沙と霊夢で空いた一つを巡ってサドンデスといこうか
5. 暇簗山脈 ■2010/03/06 08:09:34
コブラだって?
ときめくじゃない
ウツホがかっこよすぎて幻想郷がヤバいです><
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