採集活動

作品集: 12 投稿日時: 2010/03/06 02:36:30 更新日時: 2010/05/23 22:22:20
体が痛い。いや、冷たい。
どうやら俺は土の上に倒れているらしかった。気も失っていたらしい。
何故そんな事に?自分は確か、いつも通り家を出て、駅に向かって、…どうしたんだっけ?
まあいい、さっさと起き上がろう。いつまでも地面と接吻している趣味はないし。

立ち上がってみると、そこは視界一面に広がる向日葵畑だった。
身長よりも高い向日葵が、俺を見下ろして…
ぞくり、と背筋に悪寒が走る。何なんだこの向日葵は、俺をにらみ付けている?まるで生きてるような…って植物は生き物か。
何にしても不気味だ、早くここから離れよう。花畑なら、どこかに管理者がいないだろうか。

道に沿って歩き出した。相変わらず、道の両サイドに植えられた向日葵達が俺を見下ろして、値踏みするような…そんな視線を感じる。
自然と足早になりながらひたすら前へ進んでいくと、一軒の小屋が建っているのを見つけた。
その小屋の周囲には、向日葵以外の、大小様々な花が咲いているのが見えた。ここの主人はよほど花が好きなのだろう。

門前に立つ。まさか化け物が住んでいるなんて事はないだろうが…
それでもさっきの向日葵達の不気味さを思い出すと、少し躊躇してしまう。
いや、もしかしたら絶世の美女が住んでいて、そのまま成り行きでくんずほぐれつ…どこの三流エロ漫画だ。
そんなしょうもない思考を送りながら、意を決してノックする。

「はーい」

声がした!若い女の声だ。ギイイ、という古めかしい音を立てながら、扉が開く。

「あら、どちら様でしょうか?」

絶世の美女が居た。
「…」
「あの、もしもし?」
「あ、あ、はい!あの、じ、実は道に迷ってしまって、じゃなくて気が付いたらここに倒れてまして、その、ここはどこなんでしょう!?」

思いっきりテンパってしまった。は、恥ずかしい…

「…とりあえず上がってくださいな。お茶でもお飲みになって落ち着いてください」
「は、はい…」

その言葉に従い、おずおずと小屋の中に入っていく。もう一度、ギイイ、という音を立てながら閉まっていく扉。
――ガチャン。





その女性…風見幽香さんの話によると、ここは幻想郷と呼ばれる異世界らしい。
外の世界で忘れられた存在、妖怪や神が流れ着く、結界で囲まれた秘境。
幽香さんもまた、花を操る妖怪だという。俄には信じ難かったが、鉢植えに植えた種を一瞬で生長させ、花を咲かせてしまうという光景を見せられ、

素直に信じるしかなかった。
俺は、小さい頃から様々な漫画やゲームでファンタジーに親しんできただけあってか、この状況を以外にすんなりと受け入れていた。
受け入れてはいたが、それとは別の問題として、俺はいま非常に緊張している。
なにせ、あまり広いとは言えない部屋の中に、こんな美しい女性と二人っきりなのである。生粋の童貞には難易度の高いシチュエーションだ。

…もし、もしもこのまま幽香さんと、話の流れでセックス、なんて事になったら…いやいや、そんな事はありえない。そんなのはファンタジーの中だけの話だ。いや待て、ここは異世界、幻想郷じゃないか!そんな所に迷い込んだ俺は、もしかして主人公なんじゃないのか?だから、ひょっとしたらそんな事も起こりうるのでは

「――さん」
「な、何でしょう!?」
「そのお茶、お口に合いませんか?」

ふと手元を見ると、幽香さんに出されたお茶が、ほとんどその量を減らさずカップの中に存在していた。
しまった、失礼だったか。俺はぐいとカップを傾けると、

「いえ、そんなことは。随分変わった色ですけど、凄くいい香りだし、おいしいです」

何でも、この小屋の周りに生えている様々な花を使った、幽香さん特製のお茶らしい。
自然界にはなかなか存在しないような奇抜な色をしていたが、お世辞ではなく本当にいい香りと味だった。

「ふふ、ありがとうございます」

幽香さんが微笑む。本当に綺麗で優しい人だ。こんな人が本当に妖怪なんだろうか?

「花、お好きですか?」
「ええ、まあ人並みには。外の向日葵畑、見事ですね」
「でしょう?まあ、私が育てているわけではないですけど」
「え、そうなんですか?てっきり、幽香さんがこの畑の管理人なのかなと」
「私は、ただここに住まわせてもらっているだけですわ」

そうだったのか。確かに、あれだけの向日葵を一人で管理するのは無理だろう。

「でも、もちろんタダで住んでいるんじゃないの。ちゃんと家賃…地代かしら?は払っているわ」
「地代?花に?」
「ええ、養分とか色々」
「養分…はは、まさか迷い込んできた人間を埋めて肥料にしてるとか」
「あら、よく分かりましたわね」

世界が凍った。

「うふふ、冗談ですわ、ごめんなさいね」
「は、はははは」

冗談に聞こえなかった。まだ心臓がバクバクいってるよ。

「…でも、人間が養分になるというのは、ある意味当たっているかもしれませんね」
「え、それってどういう」
「『種』ですわ」

そう言って、幽香さんは立ちあがり、

「人間の…男性の、種。生命の源。これは、あの子達の良い栄養になるんです」

一歩一歩、俺に近づいてくる。

「もちろん、私にとっても」

何だこれは、まさか、本当にそんな展開が…

「種って…その、もしかしてせいえk」
「お願いがありますの」

幽香さんは、椅子に座ったままの、俺の、股間に、手を

「あなたの『種』…分けてもらえませんか」

熱に浮かれたような、蕩けるような眼で、そう訴えてくる。こんな状況で、断れる男がいるだろうか?いや、いない!

「は、はい…。俺のでよければ、是非」
「まあ、本当ですか?嬉しい!じゃあ、早速準備しますね!」

小走りで隣の部屋へ駆けていく幽香さん。ああ、俺もついに…
立ち上がり、その場をぐるぐると意味もなく歩いてみる。駄目だ、少し落ち着かないと。こんな時は深呼吸だ!

「すー、はーー…すー、はー…す、ー」

…?なんだ、急に息苦しく…それに足が震えてる?くそ、駄目だ、立ってられない…
その場に倒れこむようにして横になった。

「ー、はー…、…あ、…っ」

声が出ない…それに、手も足も動かない!?一体、どうなって

「あら、そちらはもう準備ができたみたいですね」
「!…っ、は…」

幽香さんだ。何か持っている?
鋏…注射器…ナイフ…一体、何をするつもり…

「本当に嬉しいわ、ここ数十年くらい殆ど手に入らなかったから。里の人間はもちろん無理だし、手に入れようと思ったら外来人が偶然迷い込んでくるのを待つしかないのよね」











「それじゃ、頂きますね。あなたの、睾丸」





**





 男は、脚をM字に固定され、その無様な下半身を曝け出していた。陰茎は何を期待していたのか隆々と勃起しており、しかしそれでも包皮が亀頭の下半分を包んでいる。身体の自由は、先ほどの茶に含まれていた毒によって奪われ、手足を動かすことは愚か声を出す事も出来ない。主導権は完全に幽香が握っていた。煮るも焼くも全て幽香の自由である。しかしまあ、幽香はそんな事をするつもりはない。これから行うのは「採集活動」なのだから。
 まずは、この邪魔なモノを切ってしまおう。早速ナイフを手に……と、その前にこの注射だ。プツ、と首筋に針を突き刺し、中の液体を男の体内へ注入する。これは、竹林の薬師と、鈴蘭毒人形が協力して作り上げた薬だ。この薬を注射された生物は、出血することが無くなる。また、痛みによるショック死も防ぐことが出来るのだ。どういう原理になっているのかは興味がないので聞かなかったが、この場でこれほど便利な薬はない。なにせ睾丸は、持ち主が生きたまま取り出さないと、その価値が半減してしまう。だから、普通は人間が死なぬよう、迅速に、無駄なくかつ慎重に事を済ませなければならないが、この薬があればその心配もなく、落ち着いて作業ができるというわけだ。
 薬が男の体に行き渡るのを待つと、早速幽香は手にナイフを持ち、その粗末な陰茎の根元へ刃を宛てる。

「―――!ア、ア―――!」

 ズ、と陰茎にナイフが沈んでいく。むしろ、勃起していて好都合だったかもしれない。この方が切り易いし、それに感触も良い。

「ガ――――!、ム、ア――――――!」

 何だか切れ味が悪い。ナイフをよく見ると、あちこち錆びていて、若干刃こぼれも起こしていた。
 ……そういえば、最近手入れとかしてなかったわね。
 まあ、この粗末なモノを切る分には不足はしないし、事が終わったらちゃんと研いでおくことにしよう。

 ――ギ、シュ、グチュ、――
 切れ味が悪いのだから、自然と切る時間も長くなる。ようやく、皮一枚で繋がっている所まで切った。
 ブチ、と残りの皮を千切る。これで、邪魔モノは無くなった。
 ちなみに、ショック死はしないものの、痛覚はそのままだ。ついでに意識を飛ばすこともない。
 
「―――――――――――――!」

 男は、文字通り声にならない叫び声を上げようとする。もし、口が聞けないようにしていなかったら、煩くて敵わなかっただろう。
 ところで、この切り落とした陰茎はどうしようか。その辺に転がしておくのも何だか……
 そうだ、と幽香は何かを閃く。以前読んだ小説だか歴史書だかに、こんなのがあったっけ。確か古代の中国だったか。罪人の陰茎を切り落とし、口の中へ無理やりねじ込み、口を縫いつける。更に、両手両足を縛り、地面に掘った穴へ埋める。数刻たつと、その内容物から毒素がにじみ出て、緩慢な、しかし壮絶な苦しみを伴う死を迎える。それでなくても、出血によるショック死や、窒息も在りうる。どれもしてもロクな死に方ではない。全く、人間の発想には驚かされるものがある。よくここまで悪趣味な処刑法を思いつくものだ。それを思い出し、幽香は男の口の中にその陰茎をねじ込んでみる。よし、これでいいか。どうせ死ぬ心配は無い。
 さて、いよいよ本番だ。この男の『袋』の中から『種』を取り出す。
 ナイフの刃を陰嚢に当て、つぷり、と差し込む。あまり深く刃を入れたら、中の睾丸を傷つける恐れがある。気持ち浅めに入れつつ、中心の「縫い目」に沿って刃を滑らせ、薄い切れ込みを入れていく。男は、もはや呻き声もあげず、ナイフが己の急所を切り裂いていく感触と痛みに体を震わせるだけだった。
 幽香は、その切れ込みの内側に指を掛け、力を入れて左右に開く。ぶちぶちぶち、と肉が裂ける音がして。陰嚢の内部が露わになる。そこには、薄いピンク色――あるいは、ほぼ白色と言っていいような――をした2つの球体、いよいよ待ち望んでいた睾丸が鎮座していた。手にとってみる。ぷるぷると震える小さな肉球は、ほんの少し力を加えただけであっさりと潰れてしまいそうだった。そんな事をしては、折角の幸運が水の泡だ。幽香は鋏を手に持つと、慎重に睾丸と体内をつなぐ神経を切断する。まるでブドウ狩りかイチゴ狩りでもしているかのような表情で。

 ―――パチン。

「―――――――ア、グウ、ウア、ア、ア、ア、ア!!!!」

 なにせ、神経を切断するのだから。とてつもなく痛いのは当たり前である。
 話によると、その痛みは睾丸破裂と同等とまでは行かなくとも、それに匹敵するような痛みであるとのことだ。幽香には今までも、そしてこれからも関係の無い話だが。

 ―――パチン。

 もう一個の神経も切断する。後は、保存液を満たした容器の中に2つの睾丸を入れて、蓋をする。これで完了だ。

「ふう…お疲れ様。本当にありがとう、こんな貴重なものを齎してくれて。後で、あの子達と一緒に頂くわね。」
「……、……」

 男は、もう何の反応も示さなかった。最も、薬の効果はまだ続いているから、まだしばらくは死なないのだが。
 と、その時、誰かがドアを叩く音がする。

「こんにちはー、幽香ー、いるー?遊びに来たよー」
「あら、リグルね。こんにちは。お入りなさいな」
「お邪魔しまーす」

 ドアを開けて現れたのは、蛍の妖怪、リグル・ナイトバグだった。虫と花ということで何かと気が合うのか、以前から幽香とは交流があり、こうして時々幽香の家へ遊びに来る。

「ん?何この匂い……って、これ人間じゃん!や、やばいんじゃないの!?」
「良く見なさい。外来人よ、コレ」
「え?……あ、ホントだ。あー、びっくりした。幽香がついに里の人間攫ってきたのかと思った」
「そんな事するわけないじゃないの。昔じゃあるまいし」
「はは、そうだよね。で、何やってたの?」
「ええ、ちょっと体の一部を採らせてもらったの。これね。あの子達のいい栄養になるのよ」
「ふーん。でも、残りの部分はどうするの?食べるの?」
「うーん……私、あまりお肉って好きじゃないのよね。生臭くって……どこかその辺に埋めてこようかしら」
「あ、だったら、私に譲ってくれないかな。そろそろ繁殖期の子が居てさ、ちょうどいい苗床を欲しがってたんだ」
「あら、そうなの。ならそうしたほうが有意義ね。埋めるより」
「うん、ありがと!きっとあの子も喜ぶと思うよ」
「ふふ、どういたしまして。待っててね、今片付けるから。お茶飲んでいくでしょ?」
「うん!」

 男は、薄れ行きながらも、決して途絶える事のない意識の中で、その会話を聞いていた。
 ……俺は、どうなるんだ。苗床って何だ。まだ、痛い思いをしなくちゃいけないのか。どうして、しねないんだ。どうして、いしきが、とばないんだ。おれあ、どうして、こんなことに……
 その薬の効果が切れるまで、あと一週間。男の命は、まだ終わらない。











「あ、そうだ。持ち運びやすいように畳んであげるわね。よいしょ」

 バキ、ベキベキ、ブチ、ポキ

 
ちなみに風見さんは一度も嗜虐行為による性的興奮など覚えていません。何せただの採集活動ですから。
あと初投稿です。よろしくお願いします。
最近「太陽の畑に迷い込んだ男が幽香に惨殺される」というイメージが何故か頭から離れず、折角なので文章に書き出してみました。
1=2
作品情報
作品集:
12
投稿日時:
2010/03/06 02:36:30
更新日時:
2010/05/23 22:22:20
分類
幽香
オリキャラ
グロ
1. 名無し ■2010/03/06 03:28:27
ちんこがきゅっとなって後半読めなかった
2. ぶーん帝王 ■2010/03/06 10:29:30
幻想郷に行きたくない理由が増えたw
3. 穀潰し ■2010/03/06 11:11:04
おお、いたいいたい。
では次は幽香が栄養源になる話ですね!!
4. どっかのメンヘラ ■2010/03/06 15:47:41
すごい!


いつのまにかちんちん押さえながら読んでた!!
5. 名無し ■2010/03/07 22:28:06
よし、ちょっとアサシン教団に密告してくる
6. 名無し ■2010/03/12 22:35:02
こんな性格の幽香ってありそうで実はあまり見ないですね
外来人とはいえ人間を何とも思っていない描写が良かったです
7. 名無し ■2010/12/10 04:04:01
すげぇ
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