アリスの家

作品集: 13 投稿日時: 2010/03/24 23:50:26 更新日時: 2010/03/24 23:50:26
夜、魔法の森、ただの森でさえ人間にとって夜ともなれば困難が待ち受けているであろう
だがここは、迷いの森とも言われる、瘴気に満ちた森であった。
どのような理由で魔法の森に踏み入ったのかは定かではないが、里の青年は魔法の森で迷っていた。

青年   「まいったな、すっかり日も暮れてしまった、この森に人形遣いの家があると
      噂で聞いたが嘘だったのだろうか?」

彼は友人たちと魔法の森の人形遣いの噂をしていた、人間だとか妖怪だとか、
迷ったものをとって喰うと言う話まであった。
そこで彼はそんな妖怪がいるなら見てみたいと口を滑らしてしまった、
結局、後に引けなくなり一人で魔法の森を人形遣いを探しに散策しなければならなくなった。

青年   「まったく、口は禍の元ってやつだな、俺も律儀に行かなくてもいいものを
      我ながら難儀な性格だ」

自身の無謀さを嘆いたところで今何が変わるわけでもない。
彼は愚痴を言いつつも歩みを進めていた。

青年   「あれは、家・・・灯りもついている、助かった・・・
      まあなに、例の恐怖の人形遣いだっていいさ、このまま野宿しようものなら
      明け方までに命などないだろう」

ドアを叩くと人形を連れた可愛らしい少女が出てきた。

青年   「うわあっ」

アリス  「いきなりその反応はちょっと複雑ね・・・
      道に迷ったのなら泊まっていくといいわ」

青年   「里の人間だが道に迷ってしまった、礼もできないが泊めてくれるというなら
      ありがたい、変な声をあげてすまなかった」

アリス  「そう、部屋の中は暖かいわ、どうぞあがって」

居間には暖炉があり、よく手入れが行き届いた洋風の家具、それらをランプの光が
優しく照らしていた。

青年   「助かったよ泊めてくれてありがとう、しっかし驚いたよ、人形遣いで森に住んでるって噂だったから
      年老いた爺さんとかかと思っていたんだが、こんなに可愛らしい子だったとはね」

アリス  「そう、でも私は魔法使いで見た目は年をとらないの
      実際はあなたよりかなり年上よ」

青年   「まあ、そうだろうよ、けど見た目じゃ俺より5つは年下に見えるね
      見た目の年齢も結構重要だ」

アリス  「ふふふ、変わった人間ね、まあ若いとか可愛いと言われて嫌な気はしないわ」

青年   「ところで君はいつもこの森で一人で暮らしているのかい?」

アリス  「そうね、基本的には人形たちと私だけの家だけど、賑やかな魔法使いが
      近くに住んでるし、あなたみたいな迷い人もたまに訪れるわ」

青年   「ちょっと聞きにくいんだが・・・人をとって喰ったりはするのかい?」

アリス  「だったとしたら・・・?」

暫しアリスの家に沈黙が訪れる




アリス  「嘘よ、ふふふ、そんなに怖がらなくてもいいじゃない。
      私はもとは人間だったし、妖怪といっても魔法使い、人間に近い存在よ
      人間を食べたりなんかしないわ」

青年   「そうか、よかった、君が黙り込むからてっきり俺は明日の朝食にでも
      なるのかと思ったよ」

アリス  「あなたがあまりに私のことばかり聞くからよ」

青年   「ああ〜わるかった、里の友人たちの間でね、魔法の森に人をとって喰う人形遣いがいるって
      そんな噂があったのさ、仲間と話しているうちについ、見てみたいものだなどと
      口走ってしまってね、まあそれで、俺一人探すはめになったと・・・」

アリス  「それで道に迷って私にあったというわけね、ふふふ、口は禍の元ね」

青年   「その通りさ、で人形遣いさんにせっかく出会ったのだから色々聞きたくなったわけさ」

アリス  「わかったわ、それなら仕方ないわね、さあもう寝るとしましょう」



意外にもよく笑う人形遣いの少女に、道に迷った災難も今では楽しい思い出となった。
そして夜が明けた。

青年   「昨晩はありがとう、助かったよ、里に帰ったら事実を知らせないと」

アリス  「今度からは不用意に魔法の森に入らないようにね」


青年はアリスの家を後にした。





魔法の森のもう一人の魔法使い霧雨魔理沙は快活な少女である
少し粗野で横暴なところもあるが、楽しい雰囲気が特徴的だ。

明るい魔理沙ではあるが年相応の少女でもある、なんとなく
人恋しいときもあるのだ、そんな夜のことだった。


魔理沙  「なんだろう、この気持ち・・・悲しいことも寂しいことも起きてないのに
      なんかすごく寂しい、誰かと一緒にいたい・・・」

魔理沙は一人で暮らしている、実家は絶縁状態であるということも
寂しさの原因かもしれない。

魔理沙  「むー、さ〜み〜し〜い〜」


魔理沙はベッドで掛け布団を抱っこしながらごろごろと悶えていた。

魔理沙  「昼間はいいんだ、別に寂しくなんか無い
      夜だって魔法の研究が忙しいときは気にならない。
      だけどすることが特に無い夜は寂しくてしかたがなくなる」

魔理沙  「きっと私の心が迷子になってるんだ・・・」

魔理沙  「あーもう、考えていてもしかたない、さっさと寝ちゃおう、
      朝になればいつもの元気な魔理沙だぜ」

抱っこしていた布団を元に戻し寝ることにする。



・・・・・


魔理沙  「やっぱり寝られない!」

魔理沙  「どうしたらいいんだー、気持ちが落ち着かなくて寝られない
      はぁ・・・こんなとき寂しさを分かち合えるそんな奴がいたらいいのにな」

魔理沙  「ひっく・・・さみしいよぉ」



・・・・・


魔理沙  「もう、恥とか思ってられない、寂しいすぎる、アリスのところへ行こう」

夜もだいぶ更けている、そんななか魔理沙はアリスの家を目指して家を出た。
魔理沙はアリスの家のドアを叩く。

アリス  「あら、魔理沙じゃないどうしたの?」

そこには何故か涙目で上目遣いで元気の無い魔理沙がいた。

魔理沙  「道に迷ったんだ・・・」

アリス  「・・・そう、それなら泊まっていくといいわ」
道に迷ったときも心が迷子になってしまったときも
一度、アリスの家を訪ねてみては如何でしょうか?
マイルスマイル
作品情報
作品集:
13
投稿日時:
2010/03/24 23:50:26
更新日時:
2010/03/24 23:50:26
分類
アリス
魔理沙
里の青年
1. 名無し ■2010/03/24 23:56:03
アリスの家ならオレの家の隣にあるよ
2. 名無し ■2010/03/25 00:12:37
>>1
魔理沙乙
3. ぶーん帝王 ■2010/03/25 01:11:10
俺ん家に魔理沙泊まっていて一緒にチョメチョメしてるわw
4. 名無し ■2010/03/25 05:43:44
道に迷う魔理沙といわれると旧三月精のZUNが書いたやつを思い出す
5. 名無し ■2010/03/28 19:08:07
でもアリスってキチガ(ry・・・
いやなんでもない。
名前 メール
パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード