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『当委員会はナズ咲を世に広めるために結成された秘密結社である/ハード』 作者: sako

当委員会はナズ咲を世に広めるために結成された秘密結社である/ハード

作品集: 13 投稿日時: 2010/03/29 13:49:30 更新日時: 2010/03/29 22:49:30
「咲夜、いるかな」
 幻想郷の東の空が白み始めた頃、紅魔館は咲夜の私室の扉をノックする声が聞こえてきた。
 あらかた今日の仕事も終わり早めの就寝時間にはいろうと思っていた咲夜は、こんな時間に誰だろうと、綺麗に整えられた眉を訝しげに潜めた。

 この時間帯、お嬢さま方はもう眠りについている。
 パチュリーならわざわざ咲夜の部屋に来なくても向こうから自分の所に来るように呼び鈴を鳴らす。
 雇っている妖精メイド達はメイド長の所まで来たりはしない。
 一番ありえそうなのは門番の美鈴だが、彼女は咲夜のことを咲夜さんと呼ぶ。
 呼び捨てに何てしたら今頃、剣のムシロだ。

「開いてるわ。どうぞ」
 はたして、おじゃまするよ、と扉を開けて入ってきたのは紅魔館の住人…ではなく、最近、幻想郷に出来た新しいお寺、命連寺に仕えている小さな鼠の妖怪、ナズーリンであった。

 一見、接点のなさそうな二人ではあるがたまにお茶を一緒にしたりする程度には仲がよい。
 じつは以前、命連寺の尼僧聖白蓮の弟君の失われた宝塔を探しているときにナズーリンはこの紅魔館に入り込み、咲夜と一ゲームやらかしているのだ。
 その時は引き分けに近い幕切れであったが、その後もナズーリンはたまにお寺のお供え物のお下がりをもって咲夜の元に訪れ、今ではすっかり友人然とした間柄である。
 もっとも、来ていたのは大抵昼間でこんな夜にやってくることは無かったのだが。

「あら、おはこんばんちわ。どうしたの、こんな明け方に」
「その挨拶だとこんが余計だね。まぁ、おはこんばんちわ」
 つい、と頭を下げるナズーリン。
「おや、就寝前だったのかい。それは悪いことをしたかな」
 咲夜の格好を見て、右目だけを広げて左右非対称の表情をつくるナズーリン。
 いいのよ、と咲夜は頭を振るった。
 咲夜の今の格好は普段、皆が見慣れているメイド服…ではなくワイシャツとショーツ一枚きりだった。
 あまり、他人には見せたことのない咲夜の就寝着。因みにショーツは黒のレース。豆知識である。
「着替えるし」
 ぱちん、と指を鳴らす咲夜。

 それだけで次の瞬間にはもう咲夜はいつもの給士の格好へと早変わりしていた。
 時を止めてその間に着替えたのである。

「残念だな。さっきの格好の方がそそられるものがあったのに」
「つまらない冗談ね。まぁ、かけたら」
 部屋の隅に置いてある椅子を引いてくる咲夜。
 お言葉に甘えて、とナズーリンは腰を下ろす。
「それで、話の針を戻すけれど、どうしたの、こんな時間に」
「ああ、実は聖からいいものを貰ってね」
 言って手にしていたバスケットからナズーリンは一本の瓶を取り出す。
 一升瓶ではないにしろそれなりに大きな瓶で口の付近が細く、あるところから急に太くなっている、深紅色の液体を満たした瓶だった。
「葡萄酒?」
「ああ、その通り。寺のお供え物のお下がりなのだけれど、あの通り、聖と私の上司殿は御神酒以外の酒は口にしてはいけなくて、他の者も葡萄酒は好かないときていたものでね。私が戴いたんだ」
 海の女であるキャプテン・ムラサはラム酒好きで一輪&雲山は焼酎以外は駄目。
 居候しているぬえはその場にいなかったので、結果、この葡萄酒はナズーリンの手に渡ったのであった。

「折角だから君と呑もうと思ってね」
 いたずらっぽく笑みを浮かべるナズーリン。
 咲夜がふぅん、と唇を尖らせているとパチリとウインクして見せた。
「まぁ、寝る前の一杯やるのも乙というものね」
 瀟洒かどうかは分からないけれど、と咲夜はほころび笑いをもらした。


 別の部屋から小さい丸テーブルとワイングラス二つが運び込まれ咲夜の部屋に小さなワインバーが出来上がった。
 咲夜はベッドに腰掛け、向かい合うようにテーブルを挟んでナズーリンが座っている。
「じゃあ、開けるから」
 コルク抜きをあてがい、密封するためにワイン瓶の口に塗られているロウに突き刺す。
 柄をくるくると回して螺旋状の刺突部分をねじ込んでいく。
 ある程度、刺さったところでくっ、くっ、と力を込めてゆっくりとコルクを引き抜く。
「無理矢理だね。ワインオープナーとかはなかったのかい」
「何処かにやってしまったの。新しいのを香霖堂に注文しているけれど…いつになる事かしらね。
 あ、開いたわ」 
 ぽん、とこ気味いい音をたててコルクがすっぽ抜ける。
 
 咲夜はコルクのタンニンで赤く染まった尻の方を鼻先に近づけて葡萄酒の香りを嗅ぐわう。
「いい香りね」
 どれ、といってナズーリンが手を伸ばしてきたのでそれを手渡す。咲夜に倣うナズーリン。
「リンゴや紅葉のような…秋の香りがするね」
「あら、詩的な表現を使うのね」
 瓶の底の方をもってラベルを上に、傾けたグラスの中へとくとくと静かに赤い液体を注いでいく。
 三分ほど注ぎ、それを二つ用意して咲夜は一つをナズーリンの方へ。
「じゃあ、遅めの晩酌に」
「早めでも大丈夫だけれどね」
「時間なら大丈夫よ。ホラ」
 言って窓の外を指し示す咲夜。
 山の合間から陽光が今まさに昇ってこようとしており、その光りを受けて鳶が影になっている。
 その刹那のまま窓の外の風景は変わっていなかった。
「この部屋だけ時間の流れから切り離したわ。これでゆっくり出来るから」
「器用だな、君は」
 ナズーリンがグラスを差し出してきた。その縁をチン、と打ち合わせて朝焼けの中の晩酌が始まった。


「へぇ、これはなかなか…」
 一口飲み込むと舌の上に僅かな酸味と同量の渋みが広がった。
 遅れて果実を思わせる甘みが口内へ広がっていく。
 鼻先へナズーリンが秋の香りと名付けた芳香が抜けていく。
 上物ね、と咲夜は舌鼓を打った。
「これは旨い。いいモノを戴いた」
 一口味わい、顔をほころばせてからグラスに残った葡萄酒を全てこくこくと飲干すナズーリン。
 咲夜も釣られて飲干す。

「もういっぱい」
「あ、私が入れよう」
 今度はナズーリンが瓶をもつ。
 咲夜が差し出した傾けたグラスにとくとくと小川の流れのように赤い葡萄酒を注ぐ。
 手酌で自分の分にも。

「こうやって友人と呑むというのもいいものね」
「アレ? 君はご主人とは嗜まないのかい。
 あの幼いヴァンパイヤ・ロードもいけるクチのように思えたのだけれど」
「お嬢さまもお呑みになられるわ。
 でも、その席に従者である私が同席することはないのよ。従者は従者らしくウェイター役に徹しないとね」
「成る程」
 咲夜の因みに同僚の美鈴はあの形通り老酒派だ。
 ついでにお酒は食事の一環なんです、派なのでお酒をメインに摂るようなことは余りしない。文化の違いだろうか。

「そうか、じゃあ、私が君の第一号だな」
 よかった、とナズーリンは顔を綻ばせた。
「………」
 その顔を見て咲夜は少しどきり、とする。
 かるく円弧を描く小さな唇。小さなえくぼ。少し伏せられた目。
 じろじろとナズーリンの顔を眺めていて、はっとその事実に気がつき、咲夜は悟られないよう自分の頭を軽く小突いた。
 駄目ね、もう、酔いが回ってきたのかしら。
「どうかしたのかい?」
「いいえ、何でもないわ。もういっぱい、いきましょう」
 一分ほどまだ残っているナズーリンのグラスにとくとくと葡萄酒を追加する。
 自分の分にも。早く開けてしまおうと咲夜は思った。

「しかし、葡萄酒だけ飲み続けるというのも寂しいものだね。身体にも悪そうだし」
「…そうね」
 テーブルの上を見回す。
 あるのは葡萄酒瓶と二つのグラス、それとコルク抜きが刺さったままのコルクだけだ。
「クラッカーでも持ってこようかしら。貴女、鼠なのにチーズは駄目だったわよね」
「ふふっ、駄目という訳じゃないけれど…」
 目を伏せて肩を上下させるほど静かに大きく嗤うナズーリン。
 酔っているのかしら、と咲夜が眉を潜める。
 と、ナズーリンは、

「私としては君、でもいいんだけれどね」

 そんなことを口にしてきた。
「えっと…」
 じっとナズーリンが見つめてくる。
 口元こそいたずらっぽい笑みが見えているけれど真摯な瞳で、まっすぐと。
 咲夜は被弾したみたいに少し狼狽え、視線を左右に彷徨わせてしまう。

「馬鹿なことを。それは食欲的な意味で…?」
 たっぷり十五秒かかって咲夜は我を取り戻し皮肉げに返した。
 それでも声がうわずっていたのはいなめない。
「さて…どうかな。性的な意味かも、しれないよ」
「なにを…きゃっ!」
 バカなことを、と言おうとして咲夜はベッドに押し倒された。
 いつの間にか近づいていたナズーリンが咲夜にもたれ掛かってきたのだ。
「いい香りがする…美味しそう…」
 咲夜の顔に胸を埋め、すんすんと鼻を鳴らすナズーリン。
 顔を真っ赤にして咲夜は腕を上げる。けれど…

「少し…味見していいかな」

 酔って上気した頬。潤いを帯びた瞳。躊躇いがちな言葉に咲夜はノックアウトされてしまった。
「もう…」
「わっ、と!?」
 不意に身体を起こす咲夜。膝の上にナズーリンの小さな身体を乗せる格好。そうして、そのまま咲夜はナズーリンの唇を奪うと…

「少しぐらいなら、ね」

 そう言って静かに微笑んだ。
 朝焼けの晩酌はまだまだ続きそうだった。

「ふぅ、はぁっ…♥」
 舌先を蛇のように絡ませ合う二人。
 するするとナズーリンの手が咲夜の胸元へ伸びる。
「っう、ああっ♥」
「なんだい、ここが弱いのかい君は」
 ふふふ、といたずらっぽく笑うナズーリン。
 服の上から形が変わるほど強く咲夜の胸を揉む。
 その度に咲夜はくすぐったがっているような艶っぽい声色をあげる。

「ふふ、好い声で啼くね、おっと…はぁ♥」
「言わせておけばっ…」
 咲夜の逆襲。
 ほとんど力任せに近い形で咲夜はナズーリンの首に手を回すとそのまま投げ飛ばすようにベッドへと押し倒した。
 今度は咲夜が上に、馬乗りになる形だ。
「まだまだ、酔いが足らないみたいだから…呑ませてあげる…」
 言って咲夜はエプロンドレスを引きちぎるように脱ぎ捨てると、ブラウスのボタンも外し、胸元をさらけ出す。
 テーブルの上に置いてあった酒瓶を手に取るとそれをそのままあおり、口に含んだ。
 そうして口づけ。自分の口をグラスに、無理矢理、ナズーリンに葡萄酒を呑ませる。
「んっんっ、はぁ♥」
 口からあふれ出た赤い液体が真っ白いシーツを汚す。
 その間も貪欲な口づけは続く。
 咲夜は自分の胸をナズーリンの薄いそれにこすりつけるように身体を上下させる。

「服が汚れてしまったじゃないか」
「後で洗ってあげるわよ」
 あらかた口の中をお互いに陵辱し尽してからやっとと二人は唇を離した。
 上気させた頬で荒い息をつきながらそんな皮肉を言い合っている。
「それだけじゃ駄目だな。私の気が収まらない」
「じゃあ、何を―――っああ♥」
「もう少し、戴かせて貰うよ」
 お尻の辺りにぞくりとした感じを受けて咲夜がのけぞる。

「なんだい、紅魔館のメイド長は攻め上手だけれど受け身は下手なようだね」
「違っ、貴女がいきなり…っっっ♥」
 スカートの中をごそごそと動き回るもの。
 それはナズーリンの尻尾だ。
 ショーツの上からぐるぐると大きく円を描く形でなで回し、ある程度、その感触を楽しんだところで咲夜のお尻の割れ目へとナズーリンは自分の尾っぽを滑り込ませた。
 そのまま尻尾を延ばし前の方、咲夜の濡れそぼった秘裂を撫であげる。

「好い反応…かわいいよ、咲夜」
「ぅあ、やめて…ソコは…あぁ♥」
 不意を突いてまた胸に手を伸ばすナズーリン。
 今度は直下だ。
 黒いブラジャーをずらし、綺麗なお椀のような形をした咲夜の胸をわしづかみにする。
 指の間に固く尖った乳首を挟み、パン生地でも捏ねるようにそうする。
 ある程度、練ったところで十分と思ったのか今度は直接、咲夜の乳首をつまみ上げる。

「ぁあああっ、駄目…胸はっ♥」
「もっとしてくれ、と聞こえるけれど」
 ぎゅ、と強く握り、そうして引っ張る。
 ひぃ♥と短い悲鳴をあげて咲夜は軽く絶頂に達する。
 けれど、ナズーリンの攻めは終わらない。
 尻尾を咲夜の秘所の奥深くへ挿入し、その中をかき混ぜる。
 自分の方も気分が高まってきたのか、咲夜の腰にできた自分の尻尾の突起に秘裂を擦り合わせはぁはぁ、と荒い息をつきはじめる。

「ナズ…リン…」
「名前で呼んでくれたね、っと」
 愛おしげに、涙を浮かべた瞳でナズーリンを見つめ、その手をそっと顔に寄せる咲夜。
 熱くなった頬をなぞるように触れ、口の中へ指先を差し込む。
「味見する…って、言ったでしょ」
「………」
 ナズーリンは目を見開いた後、意を決したように咲夜の手を取り、それを口に含んだ。
 舌で指や爪の間をなぶり、ちゅぱちゅぱと音をたてて吸い取るような真似をする。
 それがキモチいのか咲夜ははぁはぁと荒い息をつき恍惚の表情を浮かべる。
 ナズーリンが指を嬲るのに必死なので自分自身で慰めようと開いている腕を自分の胸へ延ばす咲夜。
 自分で引っ張り上げ、ローションのように胸先に涎を垂らす。
「はぁはぁ…喉…」
 酒瓶をまた手に。
 一気にあおり赤い熱を生み出す御子の血を飲干す。
 続いてナズーリンにもお裾分け。
 大きく開かれたナズーリンの口へグラスにそうするように口移しで葡萄酒をそそぐ。
「はぁはぁ♥ ナズーリン♥」
「咲夜…♥」
 名前を呼びあって口づけ。
 もう、ベッドの上は葡萄酒と二人の汗と涎で汚れきっている。
 それらで服が汚れるのも構わず二人は身体を重ねる。
 
 ナズーリンの首筋に顔を埋め、その香りを体中に覚え込ませるように首に吸い付く咲夜。
 ナズーリンは一心不乱に飢えた子供に飴玉を与えたように指先をなぶり続けている。
 
 と、

「っ痛…」
「あ、ごめんよ」
 指先に走った痛みに小さな悲鳴をあげる咲夜。
 ナズーリンが口の中で弄んでいた指先を強く噛みすぎてしまったのだ。
 皮膚が切れて少量の血が流れ出る。
「あ…」
 その、味に反応してしまったのか、きゅるるる、と小さくナズーリンのお腹が鳴ってしまった。
「これは…恥ずかしいところを、恥ずかし音を聞かせてしまったね」
 アルコールの成分とは違う理由で顔を赤くしつつナズーリンはバツが悪そうに笑う。
 くすり、と釣られて咲夜も笑った。

「いいわよ」
「え?」
 そうして、唐突に咲夜はそんな許可の言葉を発した。
 ナズーリンが疑問符を返すのも当然。
 だから、咲夜は続けた。

「小指の先ぐらいなら…あげるわ。お腹、空いているんでしょう」
「いや、しかし…」
 踏ん切りが付かず、戸惑いを見せるナズーリン。
 けれど、口内には先ほど味わった咲夜の血がまだ残っていた。
 葡萄酒より芳しく濃厚な、脳髄を蹴っ飛ばすような、人の血の味。
 人食いの妖怪であるナズーリンにとってその味は嗜好品のお酒とは比べものにならないほど美味しく、生存活動に直結しているが故かセックスの快楽のように身体を高ぶらせてくれるものだった。

 咲夜がそっと小指の先を口先に持っていくと堪えきれないといった風情でナズーリンは上下の前歯でそれを挟んだ。
「っ、痛い…」
 ぶつり、と皮が裂け血が流れ出す。
 鼠の前歯は鋭くノミのよう。
 痛みに耐えて咲夜は歯を食いしばるけれど悲鳴が喉から漏れてしまう。
「咲夜、やっぱり…」
「いいのよ。
 好きな人の血肉になれるって…素敵じゃない。けれど…やっぱり痛いから…」


 もっと、激しく、シテ


 と、咲夜はナズーリンの耳元に囁いた。
 
 返事はなかった。
 
 咲夜のショーツの中に滑り込ませてあったナズーリンの尾っぽがするりと抜ける。
 けれどそれは愛するのを止めたわけではなく、
「っぁあぁ、深いっ♥」
 もっと強烈に愛するためだった。
 子宮口に届くほどに深く尻尾を突き刺し、更に中でとぐろを巻かせ擬似的に太くなってみせる。
 そうしてそのままピストン運動。ぐちゅぐちゅと淫猥な音が部屋に響き渡る。
「ふわぁあぁ、ナズ、ナズーリン♥」
「咲夜♥ ああ、キモチいいかい。指、美味しいから…♥」
 ざくり、と深く食い込む前歯。
 肉を裂き、血をあふれ出させ、骨まで達する。
「ダメっ、もう…イクっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
「咲夜っ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
 膣孔が痙攣収縮。
 咲夜の身体が震え、快楽が脊髄を焼き切る速度で脳まで達する。
 同時に指に激痛。
 ぶちり、と言う音。
 第一関節の所で咲夜の小指は千切れた。
 小さな肉片をナズーリンは舌先で器用に転がしてそのまま嚥下する。
 口の中に甘い甘い血液の鉄のような味が広がった。
 
 ナズーリンの口から離れた咲夜の指がぽたぽたと血を雫を滴らせ、白いシーツに新しい汚れを刻みつけたのだった。





 その日の午後…

 紅魔館の庭で花壇に水をやる手伝いをしていた美鈴は咲夜の手に包帯が巻かれているのに気がついた。
「あれ、咲夜さん。その手、どうしたんですか…って、なんだか短いような…」
 包帯の下がどうなっているのか、想像が及び、まさか、と震え出す美鈴。
 そんな美鈴を見ても咲夜は涼しげな顔でああ、コレね、と頷き
「鼠に囓られてしまってね。ふふ、災難だったわ」
 と、顔を綻ばせたのだった。
 うぎゃー、とその瞬間を想像して美鈴は身もだえした。

 同刻。星蓮船はナズーリンの私室。
「うぎゃー」
 奇しくも美鈴があげた悲鳴と同じものをあげる物体がソコにあった。
 小柄な身体を畳の上で、頭を抱えた格好でごろごろ転がっているのは誰であろう部屋の主、ナズーリンだった。
「私はぁ! 私はぁ! なんてことをーッ!!!! よ、酔ってたとはいえさ、咲夜と性的な関係を…っっっ! あまつさえ、ゆ、ゆ、指を…!!」
 うぎゃーと恥ずかしさの余り部屋の備品が壊れるのも厭わずに転がり続けるナズーリン。
 と、そこへ上司である寅丸星が襖を開けて入ってきた。
「ナズーリン、いるかな…って、うわぁ! 貴女、何をしているんですかぁ!?」
 部屋の惨状を見て驚き戦く寅丸。
 そこでやっとナズーリンは転がるを止めると死体のようにぴくりとも動かなくなってしまった。
「な、ナズーリン?」
 恐る恐る声をかける寅丸。
 部下の安否を確かめようと腕を伸ばすがソレは途中で止まってしまう。
 いつでも冷静沈着。
 聖の復活にも一番貢献したこの信頼の置ける部下のこんな痴態を目にするとは思っていなかったからだ。
 動揺が行動にでている。
「ご主人」
 と、ナズーリンがゾンビ然とした緩慢さで顔をあげてきた。
「な、なんだ?」
「私は…暫く、断食しようと思う」
「はい?」
 ナズーリンの言葉に寅丸は大きく疑問符を浮かべる。
「あ、ああ、そうか。悟りのを開くための苦行という訳なんですね。そのさっきから床を転がっていたのもその一環で…うん、そうか、普段、貴女はちょっと俗っぽいところがあって毘沙門天に仕える信徒としては少し足らないところがあったと持っていたのですが、うんうん、ついに仏法の光りに目覚めたんですね」
 うんうん、と自己完結してみせる寅丸。
「そうと分かれば早速、食事係の一輪&雲山にも話をつけてきます。ああ、もちろん、私もお伴しますよナズーリン。さぁ、一緒に法の世界に光が満ちるよう頑張りましょう。おーっ!」
「うぎゃー」
 元気よく腕を振り上げる寅丸を尻目にまたナズーリンは奇っ怪な悲鳴をあげたのだった。




「指、結婚指輪をもらうまで残っているかしら…」
 紅魔館では水やりを終えた咲夜が包帯が巻かれた自分の手をうっとりと見つめていた。

END
給料日だったので休日出勤の帰り、前々から食べてみようと思ったブルーチーズを買ってくる。
その事を友人に『ブルーチーズを買いました。返ってナズーリンと食べようと思います(核爆)』とメールすると
二分後に
『ナズーリンはへんたい!
 間違いない!乳首出して何食わぬ顔で食うよ』
と返信がきたので思いつき、
更に神主リスペクトでワインを空きっ腹に流し込みつつ書き上げました。

ブルーチーズは案外、いけましたが、ありゃ、見た目が人類の食い物じゃねぇ
sako
作品情報
作品集:
13
投稿日時:
2010/03/29 13:49:30
更新日時:
2010/03/29 22:49:30
分類
咲夜
ナズーリン
ナズ咲
カニバリズム
お酒は嗜む程度
1. 名無し ■2010/03/29 22:59:25
なんつーか応援してます
2. 群雲 ■2010/03/29 23:18:23
あからさまに応援してます
3. 名無し ■2010/03/29 23:50:53
この甘美なる腐臭、程よく発酵してますな
4. 名無し ■2010/03/30 14:34:00
尻尾の使い方がわかっていらっしゃるw
特に小悪魔の尻尾とか、形がどうしてもそう見えてしまいます

尻尾姦よ!流行れ!
5. 名無し ■2010/03/31 21:08:47
細かい事だけど、咲ナズでも良いと思うんだ。
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