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『夢』 作者: 一介の人間

作品集: 13 投稿日時: 2010/04/02 01:34:31 更新日時: 2010/04/02 17:25:54
気がつけばとある無人駅のホームにいた。
駅の周囲は田んぼに囲まれていて、ホームには
自分の他に十数人の見知らぬ人たちがいる。
皆電車を待っているようだ。

携帯で確認すると今は真夜中の一時半で、
こんな時間のこんな田舎に電車が来るはずがない。

(皆何を待っているんだろう。)
よく見ると、どの人も真っ黒の切符のような
紙きれを持っている。自分は持ってない。
嬉しそうな人、泣きそうな人、無表情の人、
皆いろんな表情をしていた。




プァァアアアーーーーン

と、いう音とともに電車が近づいて来た。
二両編成でちゃんと明かりも点いている。





やがて電車がホームに点くと、
中から紫色一色の服を着た女性が出てきた。

「えぇー…今から選ぶのでみなさん並んでください。」

その女性が呼びかけると、周囲にいた人たちは
すごい速さで整列し始めた。

(選ぶ?)

どうやら皆が皆行けるわけではないようだ。
自分はなぜか必要そうな真っ黒の切符を
持ってなかったし、なんか気味が悪かったので
少し離れてその様子を見ていた。





基準は分からないが選び終わったようだ。
その女性は数人を電車に乗せると出発した。
残された人たちはいかにも
不満そうな顔で何か愚痴っていた。




気がつくと一つ向こうの線路に
さっき行ったはずのあの女性の乗った
電車がまだ止まっていた。
皆ホームを降り、その電車に群がっていく
なんか怖くなって、一人ホームに残ってそれを見ていると、












音もライトもなく
真っ黒な電車が

群がった人たちに向かって
突っ込んできた















目をぎゅっと閉じていた。

バァン!! ブチブチィ!! ダァン!!

そんな音が聞こえてきて、
顔に飛沫がとんできた。
ホームに何かがビタビタァッ!と落ちてきた。
目を開けてみると人の残骸だった。


腕だけ
頭だけ
足だけ
顔だけ
内臓だけ
脳みそだけ
腰から下がないもの
全身ねじ切れたもの
顔が半分のもの
頭と踵がつくくらい真っ二つに折られたもの

真っ赤だった。
どうしたら音もなく電車が動けるのか、
どうしてホームに落ちてきたのか、
ホントに電車に轢かれてこんな風になるのか、
なぜいつの間にかあの女性の電車がないのか、
何も分からなかった。
























目が覚めると布団がはだけていた。寝巻も着ないで寝たようだ。
全身びっしょりで、とりあえず台所で顔を洗った。


すすいだ水が真っ赤だった。
初投稿です。今朝視た夢を忘れないうちに書きとめました。
95%位視たまんまです。
一介の人間
作品情報
作品集:
13
投稿日時:
2010/04/02 01:34:31
更新日時:
2010/04/02 17:25:54
分類
電車
オリキャラ
グロ
1. johnnytirst ■2010/04/02 11:44:50
幻想郷行だと…、
列車テロだ! 置き石してやる!

天測で紫の廃列車が東武日光線の10030系にしか見えない…
2. 名無し ■2010/04/02 12:19:49
妖怪の餌はこうやって調達していたのか。
3. 名無し ■2010/04/02 22:15:29
凄い夢だ…。でもゆかりんなら…

>>1
東武とかいうからこんなの思いついたじゃないかww
境符「伊勢崎線と日光線の境界」
4. 名無し ■2010/04/03 22:35:00
切符が真っ黒というのが何か不吉だ。
ゆかりんに選ばれた人たちにも、あまり良くない運命が待ち構えていそうだ。
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