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『愚妹と呼ばれる少女フラン    慟哭』 作者: ケテル

愚妹と呼ばれる少女フラン    慟哭

作品集: 14 投稿日時: 2010/04/15 10:46:56 更新日時: 2011/04/26 20:26:11
独房の粗末なベッドの上で、フランドールは、目を覚ます。
周囲を見回す少女の目に映ったのは、自分が放り込まれた牢獄だった。
自分が横たわっているベッド以外は汚れた便器があるばかり。床も天井も左右の壁も冷たいコンクリートの壁で、一方の壁は一面鉄格子が嵌められている。
どうしてこんな事になったのだろうか。紅茶を持ってきたメイドに、いきなりものすごく痛かった劇薬を体の中に打ちこまれて、絶叫し苦悶し続けて。
私のいる地下室から連れ出されたと思ったら、こんな冷たく狭い独房にほうり込まれて。
今のフランドールは、常の力を使う事ができず、妖精のような非力な力しか持っていない。

フランドールはほとんどまんじりも出来なかった。寝るといってもほんのちょっとまどろんだだけでしかない。
なんで、自分はこんな目にあっているのだろうか。そう思うとフランドールの目から涙が溢れ出す。
その時、フランドールが入れられている独房に複数の足音が近づいてくる。フランドールの顔に不安がにじむ中、メイド達とレミリアが姿を見せる。

「来い、愚妹。お前に聞きたいことがある」

レミリアが簡潔に言うと、メイド達はフランドールを立ち上がらせ、逃げられないようにした上で、前を行くレミリアの後ろを歩いていく。
フランドールは不安だった。常の力を封じられた上に、自分の姉が何を自分にしようとしているのかが。
決していい事ではないことは分かっていた。自分の身にとても恐ろしい事が起ころうとしている事だけは、誰に言われずとも理解ができた。

やがて、レミリアとフランドールを連れたメイド達は、ある扉の前で止まる。
鉄錆び、塗料があちこち剥がれている扉をレミリアが開ける。
そこは、床も壁も重々しい石造りの巨大な地下室だった。
カビ臭く生臭い匂いが、鼻をつく。
天井や壁には枷や鎖が吊り下げられ、何に使われるのかさえも分からない、しかし見るからに恐ろしい器具が幾つも据え付けられている。
しかもその器具や部屋の床や壁には、鮮血の痕らしい無数のどす黒い染みが染み付いている。
ここは拷問室。罪人を訊問し拷問するための部屋である事は間違いなかった。

「い、いや。なんで、何でよ!!」

自分が恐ろしい拷問を受ける。痛く苦しくおぞましい拷問を受ける。
パニックを起こしたフランドールは悲鳴を上げて自分を掴むメイド達を払いのけようとするが、手で握りこぶしを作ったレミリアが、その拳をフランドールのみぞおちに力任せにめり込ませる。

「グウェッ…うぐぐ…ウゲエエエェエエエエエ」

怪力で腹部を殴られる呼吸の止まりそうな激痛に、フランドールは四肢を捩らせ体を前に折り、激しく呻く。
しかしそんなフランドールの腹部に、拳は続けざまに食い込む。
フランドールは内蔵が口から溢れそうな激痛に曇った声で呻き、口から泡まで飛ばしながらのた打ち回って苦悶する。

「ギゲエエエッ……ホゲエエェーエッ……ガッ……ガフッ」

凄まじい苦痛に、フランドールは、ゆっくりと気を失ってしまう。
しかしそんなフランドールは、すぐにアンモニアを香がされて意識を回復させられる。

「ううっ…ああ…助けてお願い…苦しい…ぐえええ…誰か…誰か助けて…。」

フランドールはうめきながら哀願するが、そんなフランドールの前にメイド達が手に手にハサミを持って立ち並ぶ。
フランドールは悲鳴を上げてのた打ち回るが、ミニスカートはたちまち縦にきり裂かれ、そして最後に毟り取るように、腰から奪い去られる。
上半身は服を着ているものの、下半身は短めのピンクのドロワーズ姿にされ、恥ずかしさと屈辱にうなだれ、しゃくり上げ泣きじゃくり始める。
そんなフランドールを見るレミリアの目はとても冷たく恐ろしかった。

「どうして……どうしてこんな事をするのよ。お姉様」
「どうして?この後に及んでそんな事を言うのか。お前のせいでパチェは体をぼろぼろにされたんだぞ」
「え?」

痛みと恥辱に呻きながら、フランドールはレミリアの言っている事を呟いた。
自分のせいでパチェが体をぼろぼろにされた。一体どういうことなのだろうか。

「嘘よ。私はそんな事していないし、昨日は自分の部屋から出ていない。でたらめ言わないで」
「なぜ私が嘘をつく理由がある?お前のような愚妹と一緒にするな」

怒りをにじませ、睨むフランドールの頬に、レミリアの容赦ない平手打ちが飛ぶ。

「あぁあああああああああああああああ!!」

その細い手からは想像もできない力でレミリアにぶたれ、フランドールは苦鳴をあげる。
平手打ちは左右交互に数発続けて加えられ、頬が赤く染まっていく。
フランドールの緋色のリボンで片側に束ねられた艶のある長い金髪が肩に溢れる。
刺すような冷たい視線を崩さぬまま、レミリアは言葉を続けていく。

「今なら私の折檻だけで済ませてやる。お前に聞くぞ、愚妹。どうしてパチェの体をぼろぼろにした」
「私、そんな物知らない。こんなこと止めて」
「ふん、しらを切るのね。じゃあたっぷり拷問して吐かせてやる。おい、この愚妹を鉄条網で縛れ」

レミリアが指示すると、メイド達は鋭い棘を植え付けた鉄条網を持ってくる。
そして彼女達は、その鋭い棘が無数に付いた鞭をフランドールの前でちらつかせ近づいていく。
それを目にしたフランドールは、次に身にかかる出来事を察し、何とか逃れようと必死で後ずさろうとする。
しかしフランドールは、たちまちメイド達に抑えつけられ、両手が後ろに回され、手首に手錠をはめられる。そしてメイド達は鉄条網を服の上から、未発達の胸元の上下に巻きつけていく。

「ぐぅううう……、痛い。痛いぃいいいいいいいいいい!!」

常の様に魔力で痛みを紛らわす事もできず、身にかかる苦痛を直に受けなければいけない。
それでも、フランドールは、その苦痛に声をあげず、気丈に耐えていた。
そんなフランドールに対し、メイド達は鉄条網の棘を肌に容赦なく喰い込ませ、鮮血をほとばしらせる。
そしてフランドールの腰を締めあげ、股間を通し、ドロワーズを貫いて可愛らしい花芯や肛門に無数の刺を喰い込ませて残酷に絞りあげる。

「うぅうううぐぅうううう……あぁあああああああ!!」

視界が赤く明滅する激痛に、フランドールは全身を蠢かせ、激しく苦悶する。
そんなフランドールの苦痛など知った事ではないと、刺は彼女の肌に食い込み責めたてる。
フランドールは床にうずくまったまま、歯を食いしばってメイド達を下から見上げる事しかできなかった。
そんなフランドールの苦痛を増やすべく、メイド達は残酷な苦痛と屈辱に悶える吸血鬼の足首を一つに縛り、天井から降りるフックをかけてそのまま彼女を逆さ吊りにする。
大きく膨れ上がる苦痛に、フランドールは可愛らしい顔を歪め、苦悶する。

「つぅ……あぁああああああ!!」

風景が逆さになり、全身の血が逆流する感覚に、フランドールの口からさらに悲痛な声がほとばしる。
可愛らしい年端もいかない少女が、無残に鉄条網で縛り上げられて逆さ吊りにされ、屈辱と苦痛に悶える様は、何とも残酷で痛々しい。
しかし、レミリアも、メイド達も、全く気にした様子はない。
フランドールには、これから目も背けたくなる様な、凄惨で残酷な拷問が、自白するまで加えられるのだ。例えそれが全く身に覚えのないものだとしても。

「苦しいか愚妹。楽になりたかったら、さっさとあんな事をした理由を話せ」
「……して……どうして……こんな事を……」
「ふん。恨むなら、愚かな事をした自分を恨むんだね。死にたくなる程後悔させてやる。始めな」

残酷な拷問が始まる事をレミリアが告げると、フランドールは自分に降りかかる激しい苦痛に唇を震わせ、目をつむる。
メイド達は細かい棘をびっしりと埋め込んだ鞭を手にし、逆さ吊りのフランドールの周囲をゆっくりと取り囲む。
そして鞭で空を切る不気味な音を立てると、フランドールの下腹部と胸、そして腹に一度に鞭を浴びせる。

「ぐぅう…痛いっ…こんなもので……こんなものでぇええええ!!」

鉄条網に縛られて逆さ吊りにされているフランドールは、鞭の棘が肌をかきむしり、肉を削る激痛に、釣られたばかりの魚のようにのた打ち、悶絶する。
細かな棘を持つ鞭は、そんなフランドールの全身に炸裂し、肌を打ちのめし、鋭い音を響かせる。
フランドールはその度に無残に回転し、のたうち回って苦悶する。
口からほとばしる無残な絶叫が、陰惨な拷問部屋の空気を震わせる。

鞭は服や下着ごと、フランドールの白く滑らかな肌を引き裂き、衣類は筋のように引き裂き、肌に鞭の条痕が刻み、布地ごとかきむしられて鮮血を滴らせる。
魔力で痛みを紛らわす事もできず、身にかかる苦痛を直に受けなければいけないフランドールにとっては、逆さ吊りだけで想像を絶する責め苦だった。それに加え鉄条網に縛られ、3本もの棘付き鞭に全身を打ちのめされなければいけなかった。

「あぁあああああああああああああああああああああ!!!痛い痛い痛い痛いいやぁあああああああああああああああああ!!!」

地獄の責め苦。それにこのまま殺されそうな恐怖と裸にされていく屈辱と恥ずかしさ。
フランドールは、絶叫し哀願し続けるしかなかった。
やがて服は血に染まってずたずたになり、下着が裂けて小さな可愛らしい乳首が剥き出しになる。しかし鞭は一層激しくフランドールの苦悶する体を打ちのめし続ける。
フランドールの小さな体は、条痕に埋め尽くされ鮮血にまみれていく。

フランドールは相変わらず悲痛な絶叫と苦悶を繰り返していたが、やがて苦痛に失禁し、既にボロ布のようになったドロワーズの中央に濡れた染みが現われ、その面積を急速に広げる。
失禁した惨めさ、恥ずかしさ。その例え様もない恥辱に、フランドールは首を振って否定しようとした。

「やぁ……いや…いやいやいや…やめて。見ないで…見ないでぇええええ……」
「ふん、情けない奴だ。お漏らしするなんてね。これはよっぽど重いペナルティがいりそうね」

フランドールは首を振って、失禁した個所を抑えようと両手を動かそうとするが、手錠と鉄条網で拘束され、逆さづりにされたこの状況でそれが適うはずがない。
フランドールは、そんな気の狂いそうな屈辱の中で、自分の尿にまみれながら一層惨めに泣き悶える。
レミリアは、そんなフランドールを嘲笑うと、メイドの一匹に、フランドールの右足だけを外させる。

「ああっ……なに?どうするつもり?」

フランドールはそれでもしばらく右足を左足に添わせていたが、既に体力を消耗していた為、すぐに自ら股間を広げてしまう。
ドロワーズだった布切れに鉄条網が食い込んでいく。
鉄条網は、恥丘も、サーモンピンクの花芯も、セピア色の肛門までも、布切れを破いてレミリアの前にさらさせる。

「ぐぅうう……こんな…こんな辱めを……」

羞恥と屈辱にフランドールは怒りと恥辱の表情を浮かばせるが、こんな程度でレミリアとメイド達が拷問を止めるわけがない。
再び振るわれる鞭。それはフランドールの下半身を集中し、血に染まり辛うじて肌にへばりつき、半分裂けて恥ずかしいところをのぞかせているドロワーズを吹き飛ばし始める。
女の最も敏感なところを鞭打たれる激痛が、雷撃のようにフランドールの全身を突き抜ける。

「あぁあああああぁぁぁあああああああああ!!!…いたいいたいいたいぃいいいいいいいぃぃいいいいい!!!…ああう……痛いよぉおおおおおおおぉおおおおお!!!」

フランドールの口から、凄まじい悲鳴と哀願がほとばしる。
ドロワーズはゴムだけとなり、彼女の幼い秘所がレミリア達の目の前にさらされる。
しかしフランドールの肌に残骸とは言え衣類が残っている限り、鞭打ちが止むことはない。

「体…体が裂ける…いやいやいやぁああああ!!降ろして、こんなのいやぁあああああああ」

際限なく膨れ上がる激痛に、フランドールが全身をゆすって見悶える。
鉄条網の獰猛な牙は、そんな哀れな獲物を食い千切り、四散させんばかりに、さらに深く食い込
んでいく。
敏感な部分の肌には、特に牙を深く食い込ませ、鉄条網は柔らかな肉と生温かい血を堪能する。
全身を駆け巡る激痛に、フランドールは空中で無残に泣き悶え絶叫する。
全身が細切れになるような激痛の中で、フランドールは絶叫をあげ、苦悶するしかなかった。

「幾ら痛くったって、お前が丸裸になるまで叩きのめしてやる。苦痛に呻き続け、絶叫したままでね」

レミリアが残酷にそう告げると、メイド達に逆さ吊りのフランドールの下に水を満たした桶を置かせ、その上でフランドールを鞭打たせる。
さらけ出された胸や花芯、肛門まで、残酷な鞭は容赦なく炸裂する。
徐々にさらされていくフランドールの白くきめ細かな肌は、無数の真っ赤な条痕に覆い尽くされ、鮮血にまみれている。
それは、これこそがスカーレットの名を持つ者にふさわしい姿だという、悪趣味なジョークのようだった。

肌に食い込む鉄条網と鞭による鞭打ち、それに長時間の逆さ吊りによる苦痛。
二百回は鞭打たれたフランドールはそれらに同時に苛まれ、絶叫をあげてのたうち回った後、白目を向いた失神寸前になってしまう。
ぽたりぽたりとフランドールから出た様々な体液が、水槽の中にこぼれ落ちる。それは身に覚えのない理不尽な苦痛を味わなければならない、フランドールの涙のようだった。

「言っただろう。もっと苦悶と絶叫の声をあげて苦しんでもらうって。それにパチェをひどい目に合わせた理由を何も話していないのに、失神するなんて許さないよ」

レミリアは、フランドールの髪を無造作に掴むと、大きく揺さぶる。
しかし、フランドールは、白目を向いたまま意識を回復させる気配がない。
レミリアは片足吊りのままぐったりとなったフランドールの体を降ろさせると、頭を勢いよく水槽の中に沈めさせる。
水槽に沈められたフランドールは、水の冷たさに意識を取り戻し、そしてすぐに呼吸を塞いで鼻や口に流れ込んでくる水にのた打ち回り始める。必死で頭を水槽から出そうとするが、万力で押さえ付けられたように、頭をびくとも動かす事ができない。
水槽の中でフランドールの可愛らしい顔が痛々しくゆがみ、体が狂ったようにのた打ち回り、やがて溺れる寸前にようやく、ぐったりとなった吸血鬼は水槽から引き上げられる。
口から水を吐き出すフランドールにレミリアは面白そうに尋ねる。

「どうだ、愚妹。目が覚めただろう」
「ぐぅう……がぁあああ……はぁっうう……はぁはぁはぁはぁ」
「何を言っているか分からないね。もっとしっかりしな」

そしてフランドールの顔は再び水中に沈められ、再び鼻や口に流れ込んできて呼吸を塞ぐ水に、無残に踊るようにのた打ち回り、苦悶しなければならない。
これを3回も繰り返させられた後だろうか。
水槽から引き上げられたフランドールは、可憐な顔を青ざめさせ、息もたえだえにあえいでいる。
そんなフランドールに、レミリアが近づいていく。

「愚妹。どうしてパチェをひどい目に合わせたのか、話す気になったか?」
「し、知らない……しらないしらないしらない!!!私そんなものしらない………ギャアアアアアアアアア!!痛いぃいいいい!!体が裂ける……いやぁあああああああああああ!!!痛い痛い痛いぃいいいいいいいい!!」

レミリアはメイド達に、フランドールの金髪に10キロの重りを下げさせる。
片足吊りにされている全身が残酷に伸び切り、全体重に加えて重りの重量により膨れ上がる激痛に、フランドールは絶叫する。
さらに、メイド達は手に荒塩を取り、それを傷まみれのフランドールの全身に塗し始める。

「何をするの……やめてぇええええええええええええ!!熱い!!熱いあついぃいいいいいいいいい!!…お願いやめてぇえええええええええ」

全身の傷に塩が浸み込み、焼け付くような激痛。フランドールは一層激しく絶叫し、激しく見悶えるが、それはさらに自分に苦痛を呼び込む事となる。
そんなフランドールに容赦なく、メイド達は鞭打ちを再開する。

再び鞭がフランドールを打ちのめす渇いた音に、悲痛な哀願と悲鳴が混じって地下室の空気を震わせる。
下着は鞭に吹き飛ばされ、体を縛る鉄条網に血に塗れた服の切れ端を纏わり付けているだけの痛々しく無残な姿。しかし、メイド達はそんなことには構わず、鞭打ちを続ける。
やがてフランドールが再び苦痛に失神しそうになると、メイド達はフランドールを水槽に降ろし、塩をまぶして意識を回復させ、再び鞭打ちを加えていく。

3本の鞭による鞭打ちの数が三百に達する頃、ようやくメイド達の鞭打ちが止む。
ほとんど全裸にされた胸から腿にかけてびっしりと条痕に埋めつくされ、血まみれになり息も絶え絶えの有様になってようやく、フランドールは片足釣りから降ろされる。しかし鉄条網に縛られたままのフランドールは、凄まじい苦痛に床にうずくまって喘ぐばかりだ。その肌は、無数の掻き傷や鞭の条痕に覆い尽くされ、鮮血にまみれている。
上からそんなフランドールを見下ろしながら、レミリアは尋ねる。

「無様な様ね。愚妹」
「うぅうううう……」
「どうしてパチェをひどい目に合わせたのか、話す気になったかしら?」
「しらないって……いってるじゃないの……」
「本当に知らないのか? 何とか許してもらおうとしらを切っているだけじゃないのかい?」

フランドールの胸に、重い衝撃と激しい痛みが生じる。
まるで標本にされている虫のように、フランドールはレミリアの踵で押さえ付けられていた。

「あぁあああ!!あぁあああああああああああああああああ!!」
「話さないとお前はどんどん苦しい目に合うだけだ。さっさと話せ」

レミリアはフランドールの胸に乗せている踵にさらに力を込めていく。
フランドールは呻きながらも、何とかレミリアの方を見ようとするが、地面に崩れ落ち激しく喘ぐ。
レミリアはぐったりとなり、失神寸前のフランドールに怒りの表情を浮かべて尋ねるが、がっくりとうなだれたフランドールは弱々しく首を横に振る。

「そうか。そんなに地獄の苦しみを味わい続けたいのか。じゃあ今度は木馬に乗せてやる。恥知らずのお前にぴったりのね」

レミリアがメイド達に運ばせてきたもの。
それは想像を絶して恐ろしい三角木馬だった。
それは金属製で、鋭く尖って無数に細かな切れ込みが入れられているその背は鋸そのもの。女性の股間を最も効果的に苛むためだろう、股間のラインに添うように下に湾曲している
見るからに凄まじい苦痛を与えるだろうそれを見て、フランドールはこれまで与えられた体の痛みを忘れて息を飲んだ。
ただ乗せられるだけでも恐ろしい木馬。鉄条網で縛られているこの状況ではいかなる苦痛になるのか。

「ま、まさか。そんなものに乗せるつもり?」
「あぁ、どんな声で泣いてくれるか、とても楽しみだ。せいぜいいい声で泣け」

フランドールの顔に大きな怯えの表情が浮かびあがる。こんなものに乗せられたら自分の股間は真っ二つに引き裂かれてしまうかもしまない。そんなのは絶対に嫌だ。
しかしメイド達は、そんなフランドールの鼻の穴に、簡単に失神しないようにアンモニアを染み込ませた脱脂綿をねじ込むと、彼女の腕の後ろに一本の鉄棒を背負うように縛り付ける。
そして、その恐怖心を煽るかのようにゆっくりとゆっくりと彼女の体を木馬の上に降ろしていく。 やがてフランドールの股間が鋸のような木馬の背に触れ、彼女の全体重がその上にかかる。

「ギィィイイイイイイャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!か、からだ、体が裂ける!!!いゃぁああああああああああああ!!降ろして!!おろしてぇえええええええええええええええ!!」
「ふん。痛くてつらくてたまらないだろう?」

木馬の背の鋸が鉄条網と一緒に股間に食い込む激痛に泣き叫び、のた打ち回る吸血鬼に、レミリアは楽しそうに言うが、苦痛と激痛に支配されたフランドールの耳には、その言葉すら聞こえない。
木馬の背の鋸が鉄条網と一緒に、敏感な肌をずたずたにしながら体に食い込んでいく。その激痛はフランドールの全身を貫き、脳天まで突き抜ける。

「降ろしてぇええええええええええ!!!降ろしてぇえええええええええええええええ!!!いゃああああああああああああああああああ!!!」

木馬の背と鉄条網がへそまで食い込んでくるような恐ろしい激痛に、フランドールは咽喉を震わせ絶叫し、のた打ち回って苦悶するばかりだ。
しかしフランドールが苦悶すればするほど、鋸の刃と鉄条網の棘は一層残酷にこの吸血鬼の敏感な肌を苛む。
その激痛は余りに凄絶だった。とてもじっとしてなどいられるものではない。
フランドールは、このまま全身がばらばらになりそうな凄まじい激痛に体をよじらせて身悶えながら、のどの奥から絞り出すような声で泣きわめく。
しかしそれはかえって自分の肌を痛め付け、傷つける事になる。
フランドールは、じっとしておれない責め苦になす術なく泣き悶えるしかなかった。

さらに重りが両足にぶらさげられ、合40キロの重量により鉄条網はさらに深く、特に股間にはほとんど肉に没するほど食い込む。
重りをつけられ、フランドールは無惨に泣き叫び、その両足を一層激しく足掻かせ空を蹴る。
 
フランドールはいよいよ恐ろしい声で泣き叫ぶが、レミリアがフランドールの下腹部に食い込む鉄条網と肌の間に注意深く指をこじいれ、嘲りながら体を前後にゆする。
鉄条網がへそまで減り込むような激痛に、フランドールは全身をのけぞらせて絶叫する。

「裂けるってどこが裂けるのかしら。もしかしたらここかしら。」
「いぎゃあああああああああああああああああああああああ!!」
「どうやら図星だったみたいだね。」

しかしレミリアは残忍な笑みを満面に浮かべてからかいながら、相変わらず激しくフランドールの体を前後に揺すり続ける。

「やめてぇええええええええええ!!!やめてぇえええええええええええええええ!!!からだがさける……あぁああああああああ!!!だれかだれかぁああああああ!!!助けてぇええええええええええええ!!!」

フランドールは全身から鮮血と脂汗をにじみださせ、可愛いい顔も涙と汗と涎にぐしょぐしょにして咽喉を震わせて絶叫する。フランドールの股間から鮮血が両足を伝い、まだ穿いたままのソックスと靴にまで深紅の染みを作る。

「やだぁあああああああああ!!やだぁああああああああああ!!もうやだぁああああああああああああああああああああ!!!おろしてよぉおおおおおおおおお!!おろしてよぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

フランドールの悲痛な訴えを聞き流しながら、メイド達の責めは一層激しさを増す。悲痛な声で絶叫するフランドールの乳首に、レミリアは手にした太い皮製の鞭を浴びせる。

「ぎゃぁああああああああああああああああああああああ!!!」

再び悲痛な声で絶叫するフランドールに残忍に笑いながら、レミリアとメイド達は所構わず浴びせる鞭と木馬の背の双方で、フランドールの体を徹底的に責め苛む。
フランドールは、のた打ち回り泣き狂い、床と木馬を鮮血で赤く染めていく。
鞭打ちの激痛に絶叫するフランドールの体が大きくのけぞり、乳首はもちろん、股関節が砕け、肛門の引き裂かれそうな凄まじい激痛が走る。
レミリアのふるう鞭が容赦なくフランドールの背中をたたきのめすと、今度は前に折ったフランドールの秘所に鋸の刃のような木馬の背が鉄条網ごと食い込む。
フランドールは反射的に絶叫しながら体をのけぞらせるが、今度は肛門が木馬の背と鉄条網に苛まれ、無残にのたうたねばならない。
この木馬にまたがらされている限り安息など片時も許されない。

そんなフランドールにさらに苦痛を与えるべく、メイド達は両腕を縛っている鉄棒に重りを二つ、三つと釣るしていく。そしてそれに従って、フランドールの体は上から押さえつけるようにして、背中から残酷にそのあまりに恐ろしい木馬の背に食い込ませられていく。

「おろして!!おろしてぇええええええええええええ!!!」

フランドールはあまりにも凄絶な責め苦の前に、無惨な声を張り上げて泣き叫ぶしかない。やがて両腕を縛っている鉄棒の両端には四個ずつ、合計60キロの錘がぶら下げられてしまう。
この残酷な三角木馬を跨らされているフランドールは、その背がじわじわと股間を切り裂いて、骨も内臓も引き裂くような激痛にひたすら恐ろしい声で泣き叫ぶ。
しかしその重さにフランドールの背中は自然に折れ曲がって、美しい顔もがっくりうな垂れてしまう。

「起きろ、愚妹。お前の苦しむ顔が見えないだろう」

そうレミリアが言うと、まだ幼さの残るメイドに、ワイヤーを取り付けて天井から下ろした、大きく丈夫な鉤針を手に取らせる。
それを目にしたフランドールの唇が何か言いたそうに動く。しかしそれが言葉になるより早く、メイドはそれを左右の乳首の付け根に、深々と食い込ませてしまう。

「うぁああああああああああああああああああああああああああ!!!」

フランドールは、太く大きな鉤針が敏感な乳首を貫く激痛に無惨に絶叫するが、しかしその上体はがっくりとうな垂れたままだ。
メイドは、鉤針に繋いでいるワイヤーをじわじわと上に引っ張り始める。それに合わせるように、肉づきのいい大柄なメイドが、フランドールの髪を乱暴に鷲掴みにすると、前へ前へと頭と体を引っ張っていく。
乳首が付け根から毟り取られそうな激痛と、髪の毛を頭皮から引き千切られそうな激痛に泣き叫び、そして両腕両足の60キロの重りに耐えながら、フランドールは体をじわじわと起こしていくしかない。
フランドールの口から無惨な絶叫が連続して迸る。

やがてフランドールの上半身はやや前には傾いているが、ほぼ元のように直立してしまう。
腕両足に下げられている重量が股間に係り、その激痛はいよいよ凄まじさを増していく。
さらにそのメイドは、フランドールの髪を短いロープで強引にその鉄棒に結んでうつむく事さえできなくしておき、その鉄棒の両端にさらに五キロずつの錘を追加する。
凄絶な激痛にフランドールの体が激しく苦悶する。深々と体に食い込む鉤針は、フランドールがどれだけ激しく暴れようが、その牙から体を放さない。

「っ!!いやああ、いやあっ!いやあああああああああああああああああああううっ!!!」

フランドールは咽喉を震わせて絶叫するが、今度は木馬がその恐ろしい性能を発揮する。
先のメイドの隣にいた黒く長い髪のメイドが、木馬についているダイヤルとスイッチを操作したその瞬間だった。凄絶とも言える電流がその鉄の淫具と、そしてワイヤーを通して食い込む鉤針に鮮血を滴らせている左右の乳首に流れていく。

「イギィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!ヒィイイイイイイイイイイイ!!!」

フランドールはその瞬間、70キロの錘を下げられているにもかかわらずその体を弾むようにのたうたせ、獣のような絶叫を張り上げる。もちろん吊り上げられている乳首や、鋸そのものの背中に苛まれる股間にはさらに残酷な激痛が走る。
木馬はその背中の淫具を大きく動かし、さらにそれ自体も小刻みに揺れ動き、そして淫具からは断続的に電流を流しつづけている。

「ゲァァァァァァァァギガギャァァァァァ!アアアアア!アアアアアアアアアアア」

そしてフランドールはもうろくろく哀願する事もできず、ただただ無惨な声を張り上げて泣き叫びつづけその場の陰惨な雰囲気を一層高める。
フランドールは地獄だった。
花芯はもちろん、恥丘も、肛門もこのまま切り刻まれて細切れになりそうな激痛に苛まれ、しかも気まぐれに凄まじい電撃が貫いてくる。木馬がぶれ動いているのだから、絶えず毟り取られるような激痛に苛まれ、かぎ針を通して、乳首も絶えず電撃に苛まれる。
しかも左右に広げられている両手両足には70キロもの錘を下げられており、乳首を吊られているフランドールはその全ての凄絶な激痛に苛まれながら、ろくろくのたうつ事もできずに体を伸ばしてそれを支え続けなければならない。
バランスが崩れでもすれば乳首はむしり取られ、女の部分が引き裂かれそうな激痛が走るから、もちろんフランドールは失神する事さえも許されない。それはまさしく地獄そのままの責め苦だった。

「う・・・ゲ・・・ああああああああああ!! 助けて! 助けてぇえええええええええええええええええええ!!」

やがてフランドールは、あまりの責め苦に視線を宙に彷徨わせ、可憐な顔を蒼白にしたうえに涙と汗と涎にぐしゃぐしゃにし、全身を細かに震わせながら引き攣ったような声でひたすら泣き叫んでいた。
獣のような声で絶叫し、そして失神してぐったりと首を垂れる。そして悶絶したフランドールが木馬の上から降ろされた後、鋸の刃はフランドールの血と汗、それに失禁した尿に濡れてぬらぬらと不気味に輝いていた。

拘束を解かれ、乱暴に地面に放り投げられるフランドール。
鉄条網は解かれたものの、乳首を残酷に貫くかぎ針は、ワイヤーを切られただけで、かぎ針は抜かれていない。凄絶な拷問を立て続けに受けた彼女は、ただ全身を震わせて体と心を蝕む苦痛に泣きじゃくるしかなかった。

「どうだ、愚妹。パチェをひどい目に合わせた理由、話す気になったか?」
「お願い……信じてよう……私本当に何も知らないの……」
「そうか。じゃあもっと拷問しないといけないね」
「ひぐぅ!!やだやだやだやだやめてぇええええええええええええええええ!!」
「しらを切って、苦痛から逃れられると思っているのか?この愚妹が。次はあれに縛り付けてやる」

レミリアは、フランドールの髪を掴み、一角に据え付けられている一面に鋭い釘が埋め込まれた大車輪へと引きずっていきながら言う。それはまさに巨大な水車のような大車輪で、下にはたっぷりと水が湛えられて水槽に浸るようになっている。

「もうやめてやめて!!やめてぇえええええええええええ!!もういたいのいやだぁあああああああああああああ!!」

その見るからに恐ろしそうな拷問器具にフランドールは顔を背け、激しく身悶えながら哀願する。

「いくら泣きじゃくった所で無駄だ。私の親友を傷つけた愚か者に容赦なんてしない。お前のような無駄に年月だけ重ねた愚妹でもね」

そんなフランドールにレミリアが冷酷に言うと、メイド達はそんなフランドールの体を水車の上に担ぎあげると、必死でばたつかせる手足に鉄枷をはめ、恐ろしい車輪に手足を上下に伸ばした姿に縛り付けてしまう。
 
「死んじゃう!!死んじゃう!!死んじゃうよう!!私、これ以上責められたら死んじゃうよう!!!」

フランドールは、車輪の曲線にしたがって反り返る。手足や背中に車輪に付けられた無数の釘が突き刺さり、新たな鮮血をしたたらせて泣き叫ぶ。

「これじゃまだこいつの体がずり落ちそうだね。もう少し厳重に縛り付けてやりな」

レミリアが言うと、メイド達の手にした鉄条網が再びフランドールの体に食い込み、恐ろしい車輪にがんじがらめに縛り付けてしまう。

「いやだぁあああああああああああああああああ!!いやだぁあああああああああああああああああああああああああああ!!」

フランドールは全身に食い込む鉄条網の棘に、新たな鮮血をしたたらせながら絶叫する。 
釘車に縛り付けられ、鉄条網でグルグル巻きにされて無残に泣き悶えるフランドールの無残な姿に満足そうなレミリアは、残酷に笑いながらスイッチをいれる。
そして釘車はフランドールを縛り付けたまま、ゆっくりと回転し始める。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!ぐぁあああああああああああああああああああ!!!」

全身を釘や棘に残忍に掻きむしられ、ゆっくりと回転するフランドールは悲痛な声で絶叫する。
しかしそんなフランドールの鉄条網の食い込む体に、今度はメイド達の手にする棘付き鞭が浴びせられる。
体が細切れになるような激痛に、回転するフランドールは一層悲痛な声で絶叫し、その絶叫が唐突にとぎれる。回転するフランドールの顔が、水車の下にたっぷりと湛えられている水の中に真っ逆さまに沈められたのだ。
やがて水車の回転にしたがって反対側からフランドールの顔が現れ、水を吐き出しながら水車の上へと運ばれていく。
そしてレミリアはそんな苦痛に歪む表情を楽しみながら、メイド達に腹や腿、そして無残に広がった股間まで棘付き鞭をフランドールに浴びせさせ、その度に部屋の空気を震わせるような絶叫をあげさせる。

「あぁああああああああああああああああああああああ!!あぁあああ、ああぁあああ、あぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

フランドールは残酷に苛まれる肌に新たな条痕を刻み付け、そこからしたたる鮮血に塗れ、声を限りに泣き叫びながら、再び水中に沈められる。

「あああっ…助けて…助けぇえええええええええええええ…ヒイイイィイ…ギャアアアアッ…ヒイイィーイッ…痛いよう、アヒイイィッ…アヒイイイィイ…私知らない…何も知らない…許してぇえええええええええええええええええええええーっ」

全身を固定されている釘車とがんじがらめに縛り付ける鉄条網により責め苛まれ、フランドールは全身に走る激痛に苛まれている。
さらにその体は同時に水車に縛り付けられて残酷に振り回されることで、全身の肌という肌を細切れにしそうな恐怖と激痛へと変わり、さらにメイド達の振るう棘付き鞭に滅多打ちに打ちのめされている。
そして水車の下に溜められている水は、定期的に哀れな吸血鬼の呼吸を塞ぎ、失神することさえも許さない。

「許して…許して…あぎぎっ…痛い痛いぃいいいいいいいいいいいい!!お願い助けてぇえええええええええええええええええええええええええええ!!!」

やがてフランドールは息もたえだえになってあえぎながら回転し続ける。もちろんもう顔が水中に沈められたときに口に進入した水を吐き出す力も無く、飲み込んだ水に彼女の腹はゆっくりと膨らんでくるが、その腹には鉄条網が残忍にめり込んでいる。
やがて釘車に縛り付けられ、やっと逆さになった所で止められたフランドールは、ぐったりと、ほとんど半死半生になって喘いている。
膨らんだ腹が無残に波打ち、彼女の苦痛の凄まじさをはっきり物語るが彼女の口からはもう哀願の言葉すらない。しかしレミリアは容赦しない。

「おなかが随分苦しそうね。水を吐かせてやり。」

レミリアが言うとメイド達の一匹が、幅広の板でそんなフランドールの膨らんだ腹部を力一杯打ちのめす。

「おぐぅええええええええええええええええええ!!あがぁあああああああああああああああああ!!」

水ではち切れそうになっている腹部を打ちのめされ、さらに釘車の無数の釘が肌に深く減り込み、フランドールの口から恐ろしい絶叫がほとばしる。
それはまさに内臓がつぶされそうな激痛だったが、泣き狂う口からはその衝撃で胃の中の大量の水が逆流し溢れだす。

「ぎぐえっ…ギゲエエエェエエエエエエエエエエエ…ごぼぼっ…苦しい…げぼはっ…苦しい…助けて…グェエエエエ…ゲボゲッ…ゴゲィエエエエエエエエエエエエエエエエエエ…」

フランドールは、口ばかりか鼻からも溢れだし呼吸を塞ぐ水にむせ返り、咳き込み、釘車に縛り付けられた体をのたうち回らせて泣き叫ぶ。
それは内臓そのものまでも吐き出すような苦しさで、もちろん悶える度に釘やら棘がフランドールの肌を苛むがそんなことに構ってはいられない。
やがて胃の中のものを全て吐き出したフランドールはぐったりとなってあえぎだす。

「これですっきりしただろう。綺麗になる為にもう一回水浴びをしてもらおうか」
「ヒイイイィイイイイイイイイイ…そんな…そんなのいやだああああああああああああああ!!もう許して…いやぁあああああああああああああああああああああああああ!!」

レミリアが指示するなり再び回転し始めた釘車。
縛り付けられたフランドールは無残な声で哀願する。
しかしその肌に再びメイド達の棘付き鞭が浴びせられ、再度絶叫するフランドールの顔が以前と同じように水中に沈められる。

「いやぁああああああああああああああああああ!!ウギャアぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!」

水車を逆さになったところで止められ、幅広の板で膨らんだ腹部を力一杯打ちのめされ、棘つき鞭を嵐のように浴びせられ、水槽の中に沈められる。
それが何度も何度も繰り返される。
フランドールは蒼白になり息も絶え絶えで呻いている。

「困ったものだね、愚妹。本当に知らないと言い張るつもりなの?」
「しらない……。私しらない……」

水車から降ろされ、床に転がるフランドールの顔を上げさせて、レミリアは聞く。
フランドールは虚ろな目で知らない、知らないと呟くだけだ。
レミリアはそんなフランドールの様子をしばらく眺めていたが、やがて興味を失ったかのように、乱暴に床に放り投げた。

「………分かった。もういい。お前に拷問してパチェをひどい目に合わせた理由を聞くのは止めよう」
「……ほんとに……もう拷問止めてくれるの」
「あぁ。もう、お前みたいな愚妹に私は拷問しない。もう休め。私もお前の拷問で疲れた」

ようやく拷問が終わると、安堵の息をつくフランドール。
しかし、それはつかの間の安堵であった。
レミリアは乱暴にフランドールの髪の毛を掴むと、拷問部屋の片隅においてある、拷問器具の方へと向かっていく。

「あんな独房の中、毛布一枚の牢獄はお前には辛いだろう。だから、お前の為に特製のベッドを用意してやったわ。寝心地は上々のはずよ」
「うそ……うそ……なんで……なんでよ」
「私自身が拷問をしないと言ったんだ。残りの拷問はこの拷問器具にやってもらうとするよ」

もはや泣き叫ぶ気力もなく、茫然とそれをみるフランドール。
レミリアはその拷問用のベッドに仰向けに横たわらせ、手足を四方に広げて鎖で四隅に繋がれている鉄枷に首と足首を固定する。
鎖にはかなり余裕があるが、拷問で疲弊しきったフランドールはのたうつ事もできないどころか、怯えきって体を硬直させている。

「いやぁああああああああああ…許して…許して痛いいぃいいいいいい!!…うああっ…ああっ…こんなものいやあぁああああ…お願い許してぇ」

そして哀れな声で泣きじゃくりながら許しを乞うているのも当然、そのベッドには無数の鋭い刺が埋め込まれていて、フランドールの手足や尻、背中などを残酷に苛んでいる。
とは言うもののフランドールの体重はこの無数の釘に分散されるわけだから、見掛けほどは痛くはないし、まだその釘が肌を突き破っているものさえほとんどない。
しかしフランドールにはそんなことは分らないし、分ったとしても無数の釘の上に乗せられているこの状態が恐ろしくない訳はない。
そして怒っているレミリアが、ただベッドに乗せておくだけで満足する訳がない。

「せっかくベッドを用意したのに我侭な愚妹だ。恥知らずのお前にふさわしいと言うのに」

そう言うと無数の鋭い刺を生やした刺付き鞭を取り上げる。
そしてフランドールの顔が恐怖に歪むのを眺めながら、それで腹に残酷な一撃を加え、休む間もなく今度は下腹部を叩きのめす。
苛みつくされている肌に新たに二条の真紅の条痕を刻み付けられ、フランドールは思わずのた打ち回って泣き叫び哀願する。
しかしそうすると今度はベッドに植えられている無数の刺が、背中や尻に残酷に減り込み、さらに恐ろしい責め苦に苛まれるフランドールはいよいよ無惨に泣き叫ぶ事になる。
もちろんこれを狙っていたレミリアは容赦しない。

「どうだ、愚妹。そうやって転げ回っていればその寝心地は一際だろう」

不気味に微笑みながら、今度は乳首に三発続け様に激しい鞭打ちを加える。
フランドールも、のたうてばいよいよ自分の体を苛む事は分かっている。
しかし恐ろしい刺付き鞭による激しい鞭打ちにじっとなどしていられるものではない。
フランドールは、体の傷がさらに抉れるのも構わず、泣き叫び身悶え続ける。
鞭打ちは30発ほどでやむが、彼女の体はさらに傷だらけになってしまう。

「本当に聞き分けのない愚妹ね。寝る時にはもっと静かにしているものよ」

レミリアはそう言うと、一面に釘を討ち付けた鉄板のようなものをメイドに持ってこさせると、釘の方を下にしてフランドールの胸から腹の上に乗せる。
さらにその上から、十キロの鉄の重りをその板の上に乗せる。

 「ギャアアアアアアアアッ……痛いよぉおおおおおおおおおおお!!痛い痛いぃいいいいいいいいい!!……はがあっ……お願い助けてぇーっ!!」

上下から無数の釘が肌に減り込み、フランドールはその板から突き出した格好の手足を戦慄かせながら無惨な絶叫をほとばしらさせる。
メイド達はレミリアの指示により、次々に重りをフランドールの体の上に載せられた釘板に載せていく。
フランドールは、上下から無数の釘の間で体が押し潰され、すり潰されそうな激痛に泣き叫んでいた。
可愛らしい顔は地獄のような責め苦に無惨に歪み、手足は引き攣りながらのたうつ。
その体は上下から食い込む無数の釘に貫かれ、鮮血はベッドの上に無数に糸を引く。

しかもその錘はどう言うものか、彼女の体の上の鉄板の縁に沿ってぐるりと並ぶように置かれ、その数は六個余りになっている。

「ヒギイイイィイイイイイイイイイイ…許して……痛いぃいいいいいいい……あああ…お願い助けてぇええええええええ!!」

そしてフランドールは、いよいよ全身が穴だらけになるか、押し潰されるかの激痛に泣き叫んでいるがレミリアの容赦はない。

「こんな布団では体が冷えて仕方がないだろう。この愚妹を暖めてやれ」

レミリアが言うと彼女の肌に炭火で一杯の鉄の箱が運ばれてくる。
そして今度は大きなシャベルでその中の炭火をフランドールの上の鉄板の上に積み上げ始める。
メイド達は、周囲が重りに囲まれて窪んだようになっているところに炭火を積み上げていく。
フランドールは地獄だった。何しろ自分の体の上で、それも恐ろしい釘板の上で真っ赤に燃え上がっている炭火が次々に積み上げられていくのだ。


フランドールは大きく目を見開いたまま、そしてその炭火を見詰めたまま、ただひたすらに恐ろしい声で泣き叫び続ける。
このままこの恐ろしい釘板の間でこの炎に焼き殺されるような恐怖にさえ苛まれている。
やがて鉄板がその下の肌を焼く程に熱くなり、フランドールは、まさに地獄の責め苦に泣き叫び続けている。
フランドールは顔を仰け反らせたまま、ひたすら絞り出すような声で泣き叫んでいた。

「じゃあな、愚妹。炭火が消えるまで、お前はずっとそうしていな」
「いやいや!!止めて止めて!!行かないでよう!!お姉様!!おねぇさまぁあああああああああああ!!」

必死でフランドールは哀願するも、レミリアがそれを聞くはずがない。
フランドールを拷問室に残し、メイド達と共に外に出ていく。
扉が閉まり、その叫び声は無残に閉ざされた。
フランドールの声は誰にも届く事はない。
自分の無実を訴える声は、誰にも届くことはない。
フランちゃんをひどい目に合わせる話が書きたいと思っていたら、こんな話ができました。
今回はかなり長い話になると思います。
ケテル
作品情報
作品集:
14
投稿日時:
2010/04/15 10:46:56
更新日時:
2011/04/26 20:26:11
分類
フランドール
レミリア
拷問
1. ぶーん帝王 ■2010/04/15 21:13:10
今までに一番の残酷かSS



続編希望ですなw
2. 名無し ■2010/04/15 21:25:42
なぜフランちゃんはこんなにも拷問が似合うのか…
3. 木質 ■2010/04/15 21:47:23
レミリアの屑っぷりがもうね
血管がブチブチいきそうになった

お陰で、今書いてるフランちゃんをイジ愛でるSSのさらなる活力になりました
4. 名無し ■2010/04/15 23:20:42
依姫?ウサギ達?
多分誤字かなんかだとは思うが
5. ケテル ■2010/04/16 00:43:26
>>1  続編は、最後まで考えています。
話が進むにつれて、フランドールを襲う狂気度と絶望度は、加速度的に増していきます。
今回の話が、穏やかに見えるような狂気と絶望が待っています。

>>2  金髪ロリで外の世界を知らない無垢さが、加虐された時に苦悶し、絶叫する際に、とても映えるからだと思います。
フラン可愛いよフラン。


>>3  産廃にSSを投稿しようと考えるきっかけになった木質氏にコメントを頂けるなんて、とても嬉しいです。
どの作品も、自分がSSを書く時の参考にさせてもらっています。
今度投稿されるのは、フランをイジ愛でるSSですか。
この作品が活力になってなによりです。
また木質氏のSSが読めるのを愉しみに待っています。



>>4  誤字修正しました。
これは、このSSを始めに書いていた時の設定の直し間違いですね。
このSSは、当初は、月にフランドールが連れていかれてひどい目に合うというSSでした。
しかし、それだと木質氏のフラン拷問と完全に設定が被ってしまうので、長い間、お蔵入りにしていました。
自分のフォルダに保存している、書きかけのSSを見ていった中で、これが一番面白かったのと、もっと面白い話ができるという事で、設定を変えて、今回の投稿に踏み切りました。
まぁ、どんな事を言っても誤字は誤字ですね。
大変すみませんでした。
6. 名無し ■2010/04/16 12:05:50
ここまで濃厚なのは産廃史上でも五本の指に入るかもしれん
ただレミリアからした拷問の理由が懲罰か真相究明かはっきりしないですね
自白が得られたとしてフランをどう処遇するつもりかがいまいち伝わってこないから、フランが音を上げて偽りの自白をしない事に説得力が生まれないというか
その辺のディティールまで気を配って書いていただければなお良いと思います
7. 荷重 ■2010/04/16 19:49:01
こ・・・怖ぇ・・・!!
やばい、まだ引っ越したての産廃民にはこれはきつい。きつすぎる。


やばい、覚醒しちゃった。
俺次はフランいじめる!!
8. ウナル ■2010/04/17 19:52:55
これは良い拷問。
しかし、これだけ知らないと言っても信用しないとは、姉妹の信頼関係はそんなもんかいレミリアさんw

続き楽しみに待ってます。
9. 名無し ■2010/04/17 21:10:13
レミリア…もしかしてでっち上げじゃなかろうな?そして吸血鬼の耐久力が仇になりましたなw

続編わくわく、こういう悲痛な拷問は好き過ぎる。
10. ケテル ■2010/04/19 00:55:25
>>7  色々な作者のフランの話を読みたいので、この話がそのきっかけになれば幸いです。
私も色々な作者のSSを読んだり参考にしたりして、SSを書いていますから。


>>6,8,9  この慟哭では、懲罰か、真相究明なのか、単なるでっち上げなのか分からないようにしてあります。
なぜ、レミリアはフランドールの事を愚妹と呼んでいるのか。
なぜ、レミリアはフランドールにここまで凄惨な拷問を加えているのか。
なぜ、レミリアとフランドールの仲がここまでひどいものになっているのか。
本当にフランドールは、何も悪い事をしていないのか。
話が進むに連れて分かる様にしていきます。
11. 名無し ■2010/04/21 18:42:15
しっかりえぐかった。続編とな! 楽しみに待ってます!
12. 名無し ■2010/04/24 02:11:38
おもしろいのだけど「鉄条網」って何さ。
「有刺鉄線」と書いた方が良くないかなあ
13. 名無し ■2010/10/01 17:54:04
鉄条網の方が痛そう
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