アリスちゃんの産廃脱出計画ぱーと１

「出して、ここから出してよ！こんな地獄もう嫌！」

"所長"はアリスに銃口を向けながら言う。

「君の訴えは却下だ。君は大事な『道具』なんだからね」

「道具！？そんな扱いを受けるならいっそ死んだほうが……」

「君が死んだらクローンを作るための"ベース"が居なくなるじゃないか」

「うるさい！なら今からか舌を噛み切って……」

ぱあん。
軽い破裂音とともにアリスの頭部が吹き飛んだ。彼女の頭部の破片が飛び散る。
所長はぱんぱん、と手を叩いて助手を呼んだ。

「こいつを、地下の特別隔離室へと連れて行け。しばらくすれば蓬莱の薬の効果で復活するだろう」

白い服を着た助手達が、アリスの死体を地下へと運んで言った。