幻想アウター

作品集: 14 投稿日時: 2010/04/20 03:26:24 更新日時: 2010/04/20 03:26:24
――最初っから妥協して粗筋――

魔法の森できのこ狩りをしていた魔理沙は倒れている女性を発見し、自宅へ連れて帰り介抱する。
しばらくして目を覚ました女性はミザリィと名乗り、魔理沙はお礼として魔法の力が強くなるというお札を三日間貸してもらうことになった。
ミザリィは三日後また来ると言って去って行った。

―――――――――――――――

「にしても気味の悪いお札だなぁ」
お札には呪文のようなものは書いておらず、奇妙な顔のようなものが書かれていた。
それは眠っている男の顔のようだった。
「えーっと…これを利き腕に張り付けるんだったっけか。ほんとに効くのかしら?」
疑いつつも魔理沙はそれを張り付けた。

ドクッ!

「うわぁ!」
途端、魔理沙の体内を何かが駆け巡るような感覚が走った。
それは張り付けた腕のところから体の隅々までを駆け巡り、一瞬で消えた。
「なんだったんだ今のは…?」
魔理沙はお札を気味悪そうに眺める。
「でもこれは期待できるかもな…ちょっと霊夢にでも弾幕勝負をふっかけてこよう」


二時間後…
「きゃっ!」
地面にたたきつけられた霊夢が悲鳴をあげた。
「霊夢! ごめん、大丈夫か!?」
「ったたたた…大丈夫じゃないわよ…」
「本当にごめんな、怪我してないか?」
「まぁ問題ないわよ…それにしても魔理沙、いったい何をやったの? いつもと全然火力が違ったわよ」
「実はだな…」

「へぇお札ねぇ…」
霊夢は胡散臭そうに魔理沙の腕に張ってあるそれを見た。
「すごいだろう? あのミザリィってのは何者なんだろうなぁ」
「それは知らないけど…魔理沙、お札ってのは妖怪すらも死に追い詰めることもあるものよ。あまり怪しいお札は使わない方がいいと思うわ」
「でも別今のところなんもないぜ?」
「今は何もなくてもこれからってこともあるじゃないの」
「大丈夫大丈夫。いざとなったらまぁ私でなんとかするよ。三日しかないんだしこんな便利なもの使わない手はないぜ。じゃあな」
言うと魔理沙は箒にまたがっていってしまった。
「あ、ちょっと魔理沙…」
とどめようとした霊夢の手が空を切る。
「なんか怪しい感じがするのよね…」
そう呟いた霊夢は神社の裏の方へ向って行った。



博霊神社を去った後紅魔館へ向かいパチュリーにも弾幕勝負を挑んできた魔理沙は、いつもよりはるかに威力をもったマスタースパークでパチュリーを叩きのめしてきたのだ。
大魔法使いであるパチュリーを破り調子に乗った魔理沙はそこら辺をうろついていた妖怪を叩きのめしながら帰ってきたのだった。
「それにしてもこれはいいものだぜ」
そういって自分の腕に張り付いたお札を撫でながら、魔理沙は三日後返さなければならないことを思い出した。
「こんないいもの返したくないな…いつものように頂いちゃうか」


――三日後

魔理沙の家を再び訪れたミザリィに魔理沙はなくしてしまったと嘘をついた。
ミザリィがごねるようであったら力づくで追い返すつもりであった魔理沙だったが、意外にもミザリィは妖しい笑みを浮かべながら文句も言わずにどこかへ去って行った。
「やったぜ! これでこのお札は私のものだ!」


それから一週間ほど魔理沙はそのお札をつけっぱなしで過ごしていた。
弾幕勝負もどんどん強くなり、魔法の研究もはかどっていった。
魔理沙は少しやせたように見られた。


――一週間ほど過ぎたある夜

いつものようにお札をつけっぱなしで寝ていた魔理沙は腕に違和感を感じて起きた。
「うーんなんなんだぜ…」
そう言って腕を見た魔理沙は驚くべきものを見た。
お札に描いてあった眠る男の顔のようなものの目が開かれていたのだ。
「たしかにこいつは目を閉じていたよな…」
そう呟く魔理沙に、
「やぁ、宿主」
「うわっ!?」
あろうことかそのお札の男の顔が話しかけてきたのだ。
「いったいなんなんだ!?」
「説明してやろうか、宿主。俺は本来植物のようなものなのさ。俺を腕に付けた時、体中に駆け巡る感覚があっただろう? あれは俺から伸びた触手が宿主の体中を駆け回る感覚だったのさ」
魔理沙は思わず自分の両手を確認する。
「そ、そんな触手がある感覚なんてしていないぞ!」
「そりゃあ、俺ははがされることもあるしなぁ、体内に潜伏して成長できるようになっているんだよ。そして十分に行きわたったところで宿主の体を奪う。それが・俺さ。媒介しやすいように前の宿主を操って種をお札に植え付けておいたのさ。あんたはずっと貼りっぱなしでいてくれたから早かったぜ」
「くそっ!」
魔理沙はあわてて剥がそうとするが、できない。
「あーもう右腕には十分に根を生やしちまったから無理に剥がそうとすると神経やら筋肉やら飛んじまうぜ」
「畜生!」
魔理沙は叫ぶと箒にまたがり飛び立ち、まだ自由のきく左手でしっかりとしがみつく。
「どこへ向かおうっていうんだい」
お札の男は余裕そうであった。


「霊夢、霊夢!」
「なによこんな時間に…」
「このお札をどうにかしてくれ!」
「やあこんばんわ、巫女の君」
お札の男が霊夢に話しかける。
「あー、やっぱりそういうのだったのね。だから魔理沙気をつけなさいって言ったでしょう?」
「そんなのんびりしてないでどうにかしてくれよ!」
「むりだよ、宿主。俺のことはどうしようもできないさ」
「できるわよ」
「えっ?」
初めてお札の男の顔に疑問の色が浮かんだ。
「こんなこともあろうかと思って用意しておいたのよねー」
そう言って霊夢はこの前裏の蔵から引っ張り出してきておいた怪しげなものを見せる。
「そんなもので俺をどうにかできるのかい?」
「これはねー神社に代々伝わる神具ズの一つよ、訳ないわ。使い捨てってのが妙に貧乏っちいけどね。それにあなた、人面瘡でしょう? たしか人面瘡の処理の仕方もマニュアルに…あ、あったあった。じゃあいくわよー」
「え、ちょっとまっ…」
「夢想封印!」
霊夢が唱えると手に持った神具が光り、叫びかけたお札の男が問答無用で神具に吸い込まれていく。
一分ほどで神具の光りはおさまった。
「もう終わったわ」
「はぁ…助かったぜ…」
「だから注意しなさいって言ったでしょう?」
「今度からは気をつける…」
「魔理沙はいつも今度は今度はって言うけどねー…」

説教を始めた霊夢と珍しく項垂れて聞く魔理沙。

だが霊夢も魔理沙も知らなかった。
植物が花を咲かせた後種を残すように、あのお札の男が最期の際に魔理沙の体内に種をまいたことを。

ドクン!

魔理沙の体内を何かが駆け巡るような感覚がした。
ちょこちょこ妥協しつつ。
原案はアウターゾーンです。面白いよね、あれ。
幻想アフターから幻想アウターっての思いついてのタイトルから作ってみましたものなのでなんかいっぱいいっぱい。
アクターとかアバターとかアルターとかア○ターって意外とあるね。

自分以外の(ry
ンドゥール
作品情報
作品集:
14
投稿日時:
2010/04/20 03:26:24
更新日時:
2010/04/20 03:26:24
分類
魔理沙
霊夢
1. 名無し ■2010/04/21 22:46:18
>あのお札の男が最期の際に魔理沙の体内に種をまいたことを
それってもしかして性的な(ry
どっちにしても人面瘡オソロシスw
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