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『熱核カウントダウン』 作者: 極楽

熱核カウントダウン

作品集: 15 投稿日時: 2010/05/02 13:38:23 更新日時: 2010/05/02 22:40:34
           *10時間前*


いつもとは違う服装、いつもとは違う髪形。
地獄オコジョの体毛で作られたふわふわした手提げ鞄を持ち、いざ出発。
地霊殿に住む火焔猫燐、通称お燐は休日だった。
余所行きの服を決め込んだお燐は、地底都市にくりだした。
旧地獄の中心部、地獄街道にはさまざまな店舗が街道を挟んで並んでいる。
食料品、雑貨、さまざま武器……ここでは金さえあれば大抵のものが手に入った。
金がないものでも、労働を対価として支払い、ものを手に入れることが出来る。
地獄街道は地底都市の経済活動の中心と言っても良いだろう。

賑やかな喧騒の中を、お燐は二股のしっぽをふりふり、ご機嫌に散策する。
久しぶりの外出に泡立つ心は、財布の紐を緩めさせ、購買意欲を湧き上がらせる。
お燐はうきうきと商品を眺め、言付けられた品物を探しながら、ショッピングを楽しんでいた。
主に頼まれたガラスの薔薇の彫刻は、古物店で見つかった。
友人が欲しがっていた、宝石店で見つけたトルコ石は、珍しい怨霊を詰めたビンと交換。
ペットたちへのお土産の酒も買った。
頼まれごとをこなすついでに、お燐は自分のための買い物をした。
お燐は人体乾物店で、アングリマーラの手首といわれる白骨化した骨を買った。
真贋は定かでないが、きっと良い部屋の装飾品になるだろう。
大きな箱が、手提げ鞄から飛び出していた。
たくさん買い物して、いつの間にか手提げ鞄はいっぱい。
地霊殿に引きこもった住人たちの、喜ぶ顔を思い浮かべると、お燐は嬉しくなった。
後は腹を満たして帰るだけだった。
お燐は大通りの外れにある居酒屋に入った。

「こんちはー」
「らっしぇー。……ちっ」

お燐が店に入ると、のっけから店主は憮然とした顔をした。
不機嫌そうにお燐に向かって顎をしゃくると、お燐の前に、大柄な店員が立ちふさがった。
お燐はきょとんとして、上目遣いに大柄な店員を見上げる。

「お前、地霊殿のやつだな」
「そうだよ。とりあえず酒ね」
「ああ? ずうずうしいんだよ!」

店員が突然、お燐の胸を両手で強く押した。

「にゃ!?」

体勢を崩したお燐は、入り口近くのテーブルを倒しながら、店の外によろめき出た。
食器の割れる音が店内から響く。
お燐は往来の中に押し出された。
追いかけてきた店員が、倒れたお燐を蹴りつける。

「ここは地霊殿おことわりの店だ! とっとと失せろ!」
「ぎゃ!」

お燐は地面に蹴り倒され地面に転がった。
買い物袋の中身が散乱した。

「いくらカネを持っていても、地霊殿のやつらに食べさせるものはないんだよ!」

カッ、ペッ!
店員はお燐に唾を吐き、店に戻っていった。

「ハハハハ」
「ヘッヘッヘッ」

往来を行く妖怪たちが、お燐を見て笑っていた。
思いがけず現れた、愉快な見世物を楽しむ目だった。

「ふっ……」

見回りの鬼も嘲笑を浮かべ、職務外だといわんばかりに、にやにやと見て見ぬ振りをしている。
倒れたときに切ったのか、お燐のこめかみから血が流れていた。
余所行きの服は埃まみれ。
お燐は出血する部分を抑え、よろよろと立ち上がった。


           *7時間前*


お燐は嘲笑の中、地面に散らばった鞄の中身を拾い集める。
すぐにでも店に飛び込んで、意趣返しをしてやりたかったが、まずは品物を拾うことが最優先だった。
精巧なガラスの薔薇が箱から飛び出し砕け散っていた。
トルコ石は泥まみれになり、踏みつけられて地面に埋まっていた。
どれもこれも汚れていた。

「見ろよあれ。情けねぇ……」
「お前、手伝ってやれよ。もしかしたら、お礼にやらせてくれるかもしれないぞ?」
「ひっひっひ、あんな奴ごめんだよ」

心無い声が降り注ぐ。
お燐は顔を真っ赤に怒らせて、黙々と品物を拾い集めた。
中立の妖怪たちも、騒ぎに関わりたくないのか、顔を背けて立ち去っていった。
全てを拾い終わったとき、お燐は怒り心頭だった。
火焔猫の誇りにかけて、与えられた屈辱を雪がなければならなかった。

地底都市の一部の店では、地霊殿の住人は差別されていた。
また、住人のなかにも地霊殿の住人に対する潜在的な反感があった。
地霊殿の主、古明地さとりは心を読む妖怪だった。
妖怪にとって、心を読まれることは恐怖である。
肉体の損傷はさほど影響のない妖怪たちでも、心の痛みは死に直結する。
特に精神を糧とする妖怪にとって、自分の中身をえぐられるようなさとりの言葉は、耐え難いものだった。
また、さとりの妹こいしも、無意識の中で殺戮に恋焦がれる狂気の存在。
突然襲い掛かってくる死のように、こいしも危険極まりなかった。
忌み嫌われた妖怪たちの楽園でも、古明地姉妹が住む地霊殿は畏怖されていた。
そのため、妖怪たちの恐怖と鬱屈した感情は、地霊殿で飼われるペットに向けられた。
お燐たちは体の良い憂さ晴らしの対象なのだ。
お燐は迂闊にも、そういう店に入ってしまったのだった。

品物を拾い終えたお燐は、早足で店に戻る。
お燐が店に再び入ると、店にいる全ての妖怪がにやにやと笑ってお燐を見ていた。
入り口に座った二人の妖怪が、これ見よがしに会話を始めた。

「また便所虫が来やがった。臭くてたまんねぇ」
「まったくだ。こんなところに迷い込んできやがって。へへへどんな躾けをされてんだかな。
飼い主の顔を見て見たいもんだ」
「うははは、そりゃごめんだ! 相当臭そうだ!」
「わははははは!」

鰻のような顔した妖怪と、体毛のない頭部に多数の目が付いた妖怪が笑いあった。

「……」

バリリッ。
歯を噛み締めた音が響いた。
怒りすぎると顔が青ざめるものだとお燐は知った。
主を侮辱した妖怪たちの座る席に近づき、殺意の篭った瞳で睨みつける。
地霊殿の住人特有の薄ら寒い視線。
死体と共に暮らすだけの者がもつ、死の香りを漂わせた眼光。

「なんだよ、失せやがれ」
「ぶち殺されたいのか」

妖怪たちはお燐の視線に怯んだ。
しかし、場の雰囲気は自分たちの味方だと思い出したのか、すぐに余裕ある表情を取り戻した。

「臭せえ臭せえ!」
「近づくんじゃねーよ!」
「…………。……お兄さんがた、謝りな」
「んだとぉ?」
「言葉に気ぃつけろ」

お燐の言葉に、二人の表情が険しくなった。

「謝りな。さとり様を侮辱すると許さないよ。でも、あんたたちは臆病そうだから、あたいが伝えてあげるからさ」
「テメェ!」

小娘に反抗され、恥をかかされたのと思ったのか、男の一人がお燐の胸倉を掴み上げ、その顔に唾を飛ばす。

「てめぇ、なめんなよ」

鰻顔の妖怪がすごみながら、お燐を宙吊りにする。
お燐もお燐で相当怒っているのか、いつの間にかお燐の周りには、青白い怨霊が大量に浮かんでいた。
地獄の最深部でのみ感じられる、もっとも下賎で忌まわしい力が店内に溢れていた。
不吉な冷気が店内に立ち込めた。
怨霊に囲まれた男の連れ合いが、お燐を掴んだ妖怪に促す。
掴みあげた男も、体に纏わりつく寒気に怖気を感じながらも、お燐を吊りあげ続けていた。
店主はそそくさと厨房に消え、他の客たちは裏口に避難し始めた。

「そこまでよ」

入り口から、凛とした声が響く。
暖簾を分けて入ってきたのは、美丈夫と見間違わんほどの凛々しい女性。
長い金髪に、額に生えた真っ赤な角。
地底都市の荒事を収めることを生業とする鬼、星熊勇儀である。

「何があったか知らないけど、喧嘩するなら表でやりな。店に迷惑かけんじゃないよ」
「ぐっ」
「……」

鬼の眼光に射抜かれ、男は萎縮する。
お燐を地面に下ろし、媚びるような視線で勇儀をみた。

「俺は別に、へへ、コイツが喧嘩を売ってきたんでさ」
「そうなのかい?」

勇儀がお燐を見る。
お燐は男を睨みつけ黙っていた。

「へぇ、いきなり絡んできたんでさ。俺は止めようとしたんだけど、こいつがしつこくって……」
「ふーんそうかい。後は私に任せて、アンタはもう行きな」
「へい」

男はお燐に下卑た笑みを見せ付けると、勇儀の脇を抜けて店外に走り去った。
薄ら寒い店の中に、勇儀とお燐が残される。

「さ、出ようか。町外れまで送ってくよ」

勇儀はお燐の手を引くと、店の外に連れ出した。
通りに集まる野次馬を、勇儀は手を払って散らせた。

「こら、見世物じゃないんだよ。行った行った」

喧嘩を楽しみにしていた野次馬は、勇儀の言葉に不満そうな表情をしながら、思い思いに去って行った。


           *5時間前*


お燐は勇儀に手を引かれたまま、町外れまで大人しく付いていった。

「もう揉め事は起こすんじゃないよ。今日のところは、地霊殿に帰りな」

勇儀がぽんとお燐の背中を突く。
厄介者は大人しく家に帰っていろ、そう言われているように感じた。
……いつもこうだ。
お燐は憤りを止められない。
普通の喧嘩だったら、当事者が納得するまで放って置かれただろう。
妖怪同士といえど、殺し合いにまで発展することはないのだから。
結局のところ、街の連中にとっても勇儀にとっても、地霊殿の者がすべて悪いのだ。

「街のもんには私から言っとくからね。安心しな」

勇儀はそういうが、お燐はまったく信用できなかった。
鬼は嘘を嫌うと言うが、自分が悪者にされることが、お燐にはわかっていた。

「……あいつらが、あたいを馬鹿にしたのよ」

うつむき加減にポツリとお燐がつぶやいた言葉に勇儀は苦笑した。

「はは、そうかい。そりゃ悪かったねぇ」

気のない勇儀の言い方に、お燐は顔が熱くなった。
面倒くさそうに言う勇儀が許せなかった。
地霊殿が良く思われていないのは、お燐も承知している。
承知しているが、この扱いは理不尽だと思った。

「勇儀さんが謝らなくてもいいですよ。悪いのは街の連中なんですからね」

温度のない声でお燐が言った。

「そうかいそうかい」
「でも……」

溜まる一方だったお燐の怒りが、言葉になって溢れてきた。
たとえ相手が鬼でも、お燐は誰かに鬱憤をぶつけたかった。

「勇儀さんも大変な仕事ですね。あんな連中の子守なんて。……あたいだったら恥ずかしくて出来ませんよ」
「あー? 何だって?」
「鬼はご立派ですね、って言ったんです」
「何? 私に喧嘩売ってんのかい? もう帰りなよ」
「……ふざけんな!」

お燐は尻尾の先まで毛を逆立たせた。
思いっきり顎を引いて、勇儀に掴みかからんばかりに威嚇している。

「帰れ帰れ。あんたの喧嘩なんて買わないよ、気持ち悪い」

勇儀が心底嫌そうにシッシッと手を振った。

「何!? この……ッ! ……勇儀さんはいいですよね。尊敬される鬼だもん。
嫌われ者の気持ちなんて、判らないですよね。 
ちやほやしてくれる連中に囲まれて、ご立派な仕事ですもんねェ!」

激昂したお燐の言葉に、勇儀の目に険が差した。
もちろん勇儀も口には出さないが、地霊殿の連中が嫌いである。
心を読むさとりとその一党に係わることなど、反吐が出そうなくらい嫌だった。
目の前で言いたい放題言う雌猫が、勘に触って仕方がない。

「私がガマンできるうちに、さっさと帰んな。いい加減、怒るよ」
「いい加減にしろ? よくもあたいにそんな事が言えるね!」

激昂したお燐は、鬼に対する口調も忘れて憤る。

「バカにして! お空が太陽を作ったときは、手のひら返して喜んだくせに! 
それなのに、あんたたちはすぐ慣れて、元に戻っちまった! 何様のつもりさ! 
あたいたちを奴隷とでも思ってんの! さとり様がそんなに怖いの!?
鬼の癖に、そんなこともわからないのかっ!」
「……調子に乗るな。言うことはそれだけかい」

勇儀は腰を落とし、必殺の拳を放つ体勢になる。
はじめは大人しくお燐の言葉を聞いていた勇儀だったが、見下していた連中に反抗されることほど、
腹立たしいことはなかった。

「鬼を虚仮にするやつは、私が許さないよ」
「許さない? 許さない!? あんたたちがいつも、さとり様にやってることよ!」
「フン!」

ゴウと空気がしなった。
上体を限界までひねり、知覚出来ないほどの速さで放たれた勇儀の拳が、お燐の腹部に炸裂した。
くの字に曲がったお燐の体が、はるか上空まで打ち上がった。
血と吐瀉物と内臓を撒き散らし、空中で二つに分かれて回転するお燐の身体は、地底都市の天井まで打ち上がり、
岩盤のぶつかって粉みじんの血煙になった。
バラバラと降り注ぐ細かい肉片は、かつてお燐と呼ばれた火炎猫のものだった。

「嫌なもん触っちまったよ。汚い汚い」

勇儀は破片の落着を見届けた後、街に戻っていった。


           *2時間前*


夕食の時間になってもお燐が戻ってこないので、さとりは地霊殿の正門でうろうろと、お燐の帰りを待っていた。
お燐は気まぐれな性格のペットだが、今まで一度も食事に遅れたことがない。
心配になったさとりは、主自ら正門の前で、お燐を待っていたのだ。
きっと、席に着いた地獄烏のお空は、お腹をすかせているだろう。
早く戻ってきなさいと、さとりは心配そうな目つきで、地底都市に通じる道を見つめていた。
しばらく後、道の向こうに人影が見えた。
すわお燐かと思ったさとりだったが、外套に照らし出されたシルエットは明らかに違った。
ひょこひょこと歩いてくるそれは、さとりの目の前に立ち止まる。
知能が低そうな餓鬼のような外見をした妖怪。
やせこけた老人のような手が、さとりに持っていたものを差し出した。

「ひ……ひ……」

かすれるような声色とともに妖怪が差し出したのは、お燐が持って出かけていった手提げ鞄だった。
さとりは驚きを隠せないまま、無意識に受け取ってしまう。
妖怪はさとりが受け取ったのを確認すると、再び背を向けひょこひょこと歩き出した。

「……お燐は?」
「ひ……」

一度だけ振り返ったミイラのような顔。
さとりの第三の目に断片的に流れ込んできた映像には、酒を呑みながらげらげら笑う鬼の姿が映っていた。


           *30分前*


食事を遅らされて不満だったお空は、帰りが遅いお燐の文句を一人ぶつぶつ呟いていた。
せっかくの食事が冷めている。
時間を持て余したお空が翼をはためかせるたび、花瓶に生けられた地獄薔薇がフラフラ揺れた。
お空がテーブルに顎を乗せ、うつらうつらと眠りかけたとき、さとりが戻ってきた。

「んにゅ……もう! 遅いよお燐」

さとりは一人だけで部屋に入ってきた。
首を傾げるお空。

「さ、いただきましょ」
「さとり様、お燐は?」

お空の問いかけにも、さとりは寂しそうに笑うだけだった。


           *5分前*


その夜、地下核融合施設。
地下の太陽に死体を投げ込んでいたお空は、青白い怨霊のなかにいる親友に気が付いた。
青い炎に包まれた上半身から見える赤いお下げ髪。生気のない白い顔。
はかなく揺らめく魂は、確かにお燐のものだった。
酷く傷ついたお燐の魂を見つけて、お空は呆然とした後、思わずそれを抱きしめた。
身体を焦がす冷たい炎から、思念の欠片が流れ込んでくる。
お空は膝を突き、お燐だったものを身体に取り込む。
断片的な映像、そして無念。
お燐を残留思念を飲み込んで、お空は全ての事情を知った。
地獄街道でお燐が受けた理不尽な扱い。
鬼たちからも蔑まれている地霊殿のペットたち。
死。
抜け殻になったお燐の表情に、寂しそうなさとりの笑顔が重なってぶれた。
さまざまな想いがお空の脳内を回転し、頭の中で混ざり合った。

「うううう、うにゅうううう……」

さとりの微笑みは、そういう意味だったのだ。
頭が猛烈に痛かった。怒りと悲しみが混ざり合って、頭の中で真っ白になった。
大切な親友を殺され、敬愛する主が恒久的に侮辱されていると知ったとき、お空のなかで怒りが爆発した。
何もかも薄汚いと思った。
皆殺しにしてやりたいと思った。
お空は思い立った。
妖怪全部、みんな溶けてフュージョンすれば、誰も悲しむことなどない、と。
お空はゆらりと立ち上がった。
制御棒が重い音をたて、地面に落ちた。
制御不能になった核の炎がどくりと脈動した。


           *1分前*


お空は炎の矢となって飛ぶ。
核融合施設を突き破り、辺りに小爆発を撒き散らしながら、地底都市の中央に飛んだ。
お空の眼下には、連なった都市の屋根。
恥知らずどもがへばり付く寄生虫の巣。

「うああああああアアアアアアアア唖唖唖唖唖唖唖!!!!」

太陽を呼ぶ八咫烏の力が身体から盛り上がった。


           *000*


お空の叫びは水素爆弾の光と化し、地底都市の中心で炸裂した。
三千メガトンの爆発は都市の構造物を粉々に砕き、放出された熱量はすべての妖怪を焼いた。
いくら強靭な妖怪たちといえど、数万度を越す熱量の前には耐えられず、ガラス状になって溶け落ちる。
おそらく自分がいつ死んだのかも、気付いていないだろう。
お空の身体も爆発のなかで溶けて消えた。
球形爆発は地底都市を支える天井を砕き、幻想郷に達した。
博麗神社も人間の里も妖怪の山も、バラバラの破片となって消滅し、一瞬のうちに生き物はいなくなった。
守護者がいなくなり、消滅した大結界から立ち昇ったキノコ雲は、成層圏まで達するほど長く大きなものだった。
かつて幻想郷と呼ばれた場所には、地下深くまで続く巨大なクレーターが存在するのみ。
死の灰が降り注ぐ釜の底で、不老不死の蓬莱人だけが立ち上がり、異様な光景に立ちすくむのだった。


おわり
お久しぶりです。
メルトダウンって何だろうな。ものすごく熱いのかな。
幻想郷が吹き飛ぶくらい凄いのかな、と考えていると、SSができました。
お読みいただきありがとうございました。
極楽
http://parahouse.blog121.fc2.com/
作品情報
作品集:
15
投稿日時:
2010/05/02 13:38:23
更新日時:
2010/05/02 22:40:34
分類
お燐
お空
1. 荷重 ■2010/05/02 22:52:14
メルトダウンですか・・・。
融解、とか言う意味のはずですから、「熱い」とか感じるのではなく、「痛い」、瞬間的なら文字通り「何も感じない」、では無いでしょうか。
制御されない核の力、それほど怖い物はありませんからねぇ。
本当、北朝鮮とか何考えてたんでしょう。

でも、勇儀さんはこんなに酷い性格じゃないと思う。
喧嘩相手はもはや盟友、みたいな考え方だと思うし、鬼は。

もしかしたら、これが初投稿でしょうか。
だとすると、とっても伸びると思います。
これからも、(読む方、書く方)よろしくお願いします!
2. 名無し ■2010/05/02 23:04:01
↑上から目線乙

結局霊夢が死んで幻想郷も無くなるんですね分かります
3. 名無し ■2010/05/02 23:09:20
お空「お、お燐まで……。俺は怒ったぞーーーーっ!!!地下連中どもーーー」

お空の怒りで人類滅亡-産廃(アリス)
4. 名無し ■2010/05/03 00:14:04
お燐……
地底都市(あわよくばお燐を酷い目に合わせた奴ら)だけ爆破させた方が後味良かったけど、そんなご都合主義にならないのが逆に良かった。
何とも言えない感情が残った。嫌な感情だけど、良い意味でね。
5. 名無し ■2010/05/03 00:50:53
タイトルからオチが読めてしまったけど、危うい何かが高まっていく感じで最後までドキドキしながら読みました

>「うううう、うにゅうううう……」
不意打ちで萌えた

>>1
極楽さんは古参の方ですよ
あとがきで「お久しぶり」って言ってるじゃん
6. 荷重 ■2010/05/03 01:38:54
すみません。
あとがきちゃんと読んでませんでした。
>2,5のお二人様、ありがとうございます。
そして極楽さん、誠に申し訳ありませんでした。
7. 名無し ■2010/05/03 04:24:09
おりんりんのことかーーーーー!!!
8. 名無し ■2010/05/03 09:42:54
なんて…なんて可哀想な…


妹紅!輝夜!永琳!
9. 名無し ■2010/05/03 11:38:54
↑リアルに

そして蓬莱人達は考えるのをやめた……

ってなるよな
10. 名無し ■2010/05/03 15:54:24
おくう超かわいい
11. 名無し ■2010/05/04 01:05:31
エドワードテラー的オチだな
12. 機玉 ■2010/05/04 22:51:30
畜生、地霊殿の住民に居場所はないのか!
序盤の展開からは想像のつかない結末に圧倒されました
13. 名無し ■2010/05/06 19:08:03
大丈夫、俺ん家があるから
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