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『真理』 作者: デカダン

真理

作品集: 15 投稿日時: 2010/05/08 14:01:36 更新日時: 2010/05/09 11:50:22
 tanasinnとは真理である。
 
 世界はtanasinnとなり、tanasinnは幻想郷となった。
 
 故に、tanasinnは幻想郷に住む全ての者に帰結し、又そこから拡散していく。
 
 tanasinnは知るものではない。感じるものだ。
 
 tanasinnからヒトが生まれ、妖怪が生まれた。
 
 ヒトや妖怪は死ぬとtanasinに還元される。
 
 tanasinnを感じようとする考えが、人生を善い物にする唯一の方法だと知れ!
 
 以下に記載する物語は、tanasinnたちの叫びである。tanasinnからのメッセージである。
 
 では、皆々様にtanasinnのお導きがあらんことを・・・。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





 魔理沙「あばばっばばば・・・ェへ、ェヘア」

 霊夢「tanasinn・・・アア、ゥビュビュウェァ」

 霊夢「私はtanasinn、そして博麗のうぷっ」

 霊夢「ォエエ゛ェ、ごぼっ」

 びちゃびちゃっ。聖なるtanasinn様が霊夢から降臨なされた。
 
 そして世界は変遷する・・・。

 アリス「ゎた、わたわたしは、ああっあ゛ァァ、知ル」

 アリス「トーラスになあれっ」

 アリス「変わるのだ・・・、アエ゛、鈍いひか光」

 アリス「満ち゛るァ」

 終わることの無い、永遠の幸福。
 
 欠けることの無い、絶対的な世界。
 
 その循環はまさしく一様大斜方立方八面体のようで、輝く桃源郷を包み込んでいく。

 さとり「おぼェ・・・あがが。ィせせせり上がる大地、灼熱の細胞が混ざりあうの゛です」
  
 さとり「アンビバレンスなじじじあひ、うぶ、ォボッェ、がぼっ」

 どぷっ。さとりからは、新しい存在の源泉が湧き上がってくる。
 
 いずれ、ひとつに統合される。
 
 それが、唯一の退廃を生むタワー。
 
 見出すがよい、螺旋階段の先には何がある?
 
 こいし「にぐ、にぐ、あだずいたいよお゛ィゥ」

 こいし「ぎィェ・・・、ぞぶぞぶ」

 こいし「シミュレーティド・エボリューションを最適化させる極寒の氷河へ、ア゛ェ」

 こいし「逃げるノはははっはあははは事大主義者へ餞の言葉」

 そう、tanasinnは新しい命への餞。
 
 消えては現れ、現れては消える。
 
 いつしか忘れ去られた地殻の奥深く。
 
 ほら、耳を澄ませば聞こえるだろう?
 
 新なる多細胞生物の動脈のうねりが。
 
 地獄の蓋を抉じ開け、季節を開放しようとする挑戦。
 
 君たちは知っているか?
 
 深海の奥底には化物がいるのだ。
 
 化物は我々と同化したがっている。
 
 しかし、いずれ消える命だ。
 
 あれがリバティ。ユートピアのパロディ。
 
 あと少しで、ゲノムが一新される。
 
 夜明けは近い。

 早苗「もじィいぎぎぎぎぎ、ぐェ、地脈は越えた。だが決して動かぬクマムシを、何としてでも殺さねばならぬ゛のァイイイイいいィ」

 神奈子「膿が溢れる。地獄はィびぎ、埋けぬ消えぬエストラジオール」

 神奈子「あ゛あ、満ちるのだ。異型性の葉細粒を、びっびいびいいびいびびびび」

 諏訪子「バスタオルで体を擦れ゛。ニンゲンは近いぞ。ィア、ゆびび、神経から原始生物が生まれる。這え、這ェ゛」

 諏訪子「電子の海に身を焦がし、細菌の波に指を切る。アへ、ィヒ、忘れるな、単細胞生物はいつも隣にいるぞ」

 岩石に爪を立て、ノスタルジィを拒絶する。
 
 tanasinnは何処にも無く、何処にでも在る。
 
 御姿を現しなさるだろう。
 
 腐海が迫っている。
 
 肉質虫の大群が、運命を食い漁る日々が始まる。
 
 粘菌に覆われ、透明の膜を被った新人類は、真核生物として胞子を撒き散らすのだ。
 
 恐れるな。受け入れろ。
 
 マイトソームと関数電卓を用意しろ。
 
 アカデミックな寄生虫は、静かに横たわる山脈を越え、越冬のための防寒着を作り出した。
 
 ゼリーは溶け、結合される。
 
 始まるのだ。改変と確定が。
 
 中空の惑星に身を隠せ。
 
 そこ以外に、原虫どもから逃れられる場所は無い。
 
 ほうら、来たぞ。
 
 ちょうど225日の間、ここでじっとしていろ。
 
 必ず細胞職人がやって来る。
 
 そいつは我々の敵だ。
 
 tanasinnの毒だ。
 
 見つかるな。

 輝夜「哲学を食い荒らし、経済を蹂躙し、芸術を弄ぶ」

 輝夜「エイ゛ハェ・・・、気付くのだィ、ェ・・・」

 永琳「肢体は散文、ェア゛」

 鈴仙「議論は継続され、真理に接続される」

 鈴仙「ィィ、ィよ、わェ゛、そそそそそそれが、生誕の合図」

 ブヨブヨした体躯を持つ、巨大な原生生物が真理と戦争の境だ。
 
 平和は定理として継承され、真実は原則として配備される。
 
 超現実は真後ろだ。
 
 単語帳の56ページに、答えは示されている。
 
 見ても良いし、見なくても良い。
 
 tanasinnはそこに在るだけだ。
 
 国家は基盤を失い、貨幣は七色の新物質に姿を変える。
 
 何も無い。
 
 スクラップは丁重に持て成され、進路指導研究室に明け渡される。
 
 文明の利器は変幻し、三角定規だけが消えて無くなる。
 
 変わりにプラネタリウムが横行し、神話が作られる。
 
 俗物は深く根ざし、倦厭される様式美だけを残して退場する。
 
 敬虔な無機物はヒトに食われ、見出されなくなった世界の欠片たちは、幻想郷に流れ着く。
 
 幻想郷の住民は、tanasinnを知っている。
 
 君たちはどうか?
 
 彼らと同化するのだ。
 
 全てを受け入れる幻想郷は、tanasinnを受け入れた。
 
 我々の世界は駄目だ。
 
 真なるものを受け入れることは出来ない。
 
 幻想郷ど同化しろ。
 
 居場所は作り出される。
 
 産業廃棄物が無限に投擲される世界だ。
 
 tanasinnは降臨なされた。
 
 受け入れるも、受け入れないも、君たちの自由だ。
 
 tanasinnと共に。








 
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デカダン
作品情報
作品集:
15
投稿日時:
2010/05/08 14:01:36
更新日時:
2010/05/09 11:50:22
分類
tanasinn
1. 名無し ■2010/05/09 00:28:52
tanasinnネタ俺も考えてたのに先越されてしまった!
退廃的な文章ですばらしいと思います
2. 名無し ■2010/05/09 02:30:49
私が求めるナンセンスは
キチガイを装った人間でなく本物のキチガイが書いた作品だ
3. 名無し ■2010/05/09 09:41:24
tanasinn...
4. 名無し ■2010/05/09 13:04:53
tanasinn
5. 名無し ■2010/05/09 19:40:30
だが、そこに救済は無い!
6. 名無し ■2010/05/30 18:27:56
作者ドキドキ見たのか?
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