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『東方惨劇録 Episode3(解決編)第6話』 作者: HAMU

東方惨劇録 Episode3(解決編)第6話

作品集: 15 投稿日時: 2010/05/14 12:38:46 更新日時: 2010/05/14 21:38:46
「霊夢?」
「おお!!アリスたち、無事だったか」
アリスは、リグル達5人を、霊夢達のいる部屋に連れて戻って来た。
「ヤギをぶち倒してからよ・・・20匹・・・」






「次は・・・妖夢達ね・・・」




「文さん・・・」
妖夢が避難していた客室に、文が来ていた。
ヤギメイドを追い払ったモノの、多数の怪我を負っていた。
「だ、大丈夫ですから、霊夢さんの作戦通り、残りの人たちを救出しに行ってください・・・」
「放っておけません・・・」
妖夢は文に肩を貸し、部屋を一緒に出た。
途中でヤギメイドに出くわせば、タダじゃすまない。
「しかし・・・何体の相手をして来たんですか?」
「部屋の中で10体、廊下で39体」
妖夢は、念のために刀を抜いておいた。

その行動は正解だった。

後ろからの多数の気配と足音。
「・・・!!」
ヤギメイドが大量にこちらに向かってくる。
その数はしめて35体といったところ。
「お・・・多すぎる・・・ッ!!」
まず一体。
妖夢はいとも簡単に切り伏せた。
次からが問題。
残りの32体をどうやって撃退するかだった。
「危ない・・・ッ!!」
妖夢の後ろから札弾が大量に飛んで来た。
「おっと・・・危ない」と、妖夢は伏せた。
ヤギメイドは1、2、3、・・・と、どんどん消滅していく。
やがて残数は0になった。

「早苗・・・さん・・・?!」
「あ、危ないところでしたね・・・私の助けがなきゃ大変な事に・・・」
「そんなことより」
文が首を早苗に向けた。
「危険を冒してまで助けにくるなんて・・・」
「巫女としての当然の働きです」

「さあ・・・行きましょう・・・霊夢さん達が待ってます」





「霖之助さん・・・なんとかしてここを出ましょう・・・」
阿求は霖之助に催促した。
「でも・・・危険だしな・・・」
「殺されてもいいんですか・・・?」
その時、部屋のドアが突然開いた。
「咲夜さん・・・」
「急いでください・・・外にヤギメイドが50体ほどいます」
「な・・・ッ?!」

霖之助と阿求は咲夜に連れられて部屋の外に出た。
「ね・・・?」
咲夜の言った通り、外にはヤギメイドが50体はいた。
しかし、動きは止まっている。
「ストップウォッチかけておきました・・・あと30秒と持ちません・・・」
「そ、そうですか・・・」
3人は、霊夢達のもとへ急いだ。


「霊夢!!」
「ああ・・・咲夜・・・それに・・・2人とも・・・!!」
「はは・・・咲夜さんのおかげさ」
「そうです。咲夜さんがいなかったら大変な事になってたと思います」
いささか疲れた・・・2人はそう言う顔をしていた。
「(作者がいろいろ省いたけど)これで全員になったかしら?」
「・・・・・そのようだぜ」
「皆・・・準備は整ったかしら?」

「『おう!!!』」










紅魔館のバルコニーで、1人の影が佇んでいた。
それは・・・レミリアだった。
「・・・」
どこか、落ち着かない様子であった。

その時、バルコニーの反対側・・・館内の方に気配を感じた。
「来たようね・・・」そうレミリアは思った。




「レミリア?どういうつもりなのかしら・・・?」
霊夢は単刀直入で質問した。
「どういうって・・・皆を殺して血祭りを楽しもうと思っただけよ」
「・・・」

「これで・・・追いつめたつもりなのかしら?」
「もちろん」
「なわけないじゃない」
そう言って、レミリアは指を「パチン」と鳴らした。
すると、バルコニー中にヤギメイドが出現し始めた。
「ッ!!」
バルコニーはほとんどがヤギメイドで埋め尽くされた。
レミリアは飛び、屋根の上に1人立った。
「あがけるモノならあがいてみなさい」







「想起・・・スピア・ザ・グングニル!!!」
さとりの片手に巨大な槍。
ヤギメイドを一気になぎ倒す。
「まだまだよ!!!」
レミリアはもう一度指を鳴らした。
倒された分のヤギが、またもや出現した。
「な、何よ・・・!!!」

霊夢は封魔陣を発動した。
ヤギメイドは浄化されるように消滅していく。
しかし、レミリアが指を鳴らすたびにヤギメイドは復活する。
霊夢は脳内で思考を働かせた。
「これは・・・夢じゃない・・・今度こそ・・・!!!」
夢想封印・瞬を発動した。
他の戦闘者をその技を発動した隙に、拡散させる。
「そんなことしたって・・・!!!」
ヤギメイドは倒された分だけどんどん復活する。
「皆!!!あきらめないで!!!魔力がいつか0になるはずよ!!!」
「おぉう!!!!」
「・・・!!!」
レミリアはただ驚くだけだった。
何なの・・・!!!この人たちは・・・!!!
自分の命をかけて戦う勇姿・・・!!!
私は何をやっているの・・・!!!

「?」
突然、バルコニーに密集していたヤギメイドが全て消滅した。
「な、何のつもりよ・・・レミリア」
「まだ魔力は有り余ってるんじゃねえのか??」
「・・・」
レミリアは屋根から下り、皆と同じ、バルコニーの床に立った。
「お嬢様」
そのレミリアに一番に歩み寄ったのは咲夜だった。
「咲夜・・・私・・・」
しかし、そんなレミリアに対して咲夜の顔は冷たかった。
その時、バルコニー中に何かを叩いた音が響いた。
その音とは、咲夜がレミリアを平手打ちした音だった。
「情けないです・・・」
「・・・」
「何のおつもりですか!!!何でこんなことをなさるんですか!!!」
「咲夜・・・私・・・違うの・・・!!!!違うのよ・・・ッ!!!!!!!」
またもや平手打ちの音が鳴り響いた。
咲夜はそのままレミリアから遠ざかった。

その時、レミリアの眼に正気が戻って来た。
「・・・あ・・・」
レミリアは膝を床につき、そのままうつぶせで倒れてしまった。
「お嬢様!?」






「・・・?」
咲夜がかかえた中で、レミリアはゆっくりと目を覚ました。
レミリアは何かをとぼけるようにしている。
「お嬢様?」
「あなた・・・」





























「誰?」
こんにちは。
Episode3の最終回です。

レミリアが記憶喪失です。
まあこれで、真犯人は判りにくくなったかな。
HAMU
作品情報
作品集:
15
投稿日時:
2010/05/14 12:38:46
更新日時:
2010/05/14 21:38:46
分類
事件解決・推理・戦略
1. 名無し ■2010/05/15 00:16:55
どういうことなの・・・
2. 名無し ■2010/05/15 12:31:38
レミリアが真犯人だったらみんなにどれほど叩かれていたことか…
3. 名無し ■2010/05/15 15:05:52
本格推理と銘打っておいて中盤でがっかり系オチが
予想できてしまうことほど悲しいものはない。
推理タグとかつけないで欲しいですしおすし。
4. 解決編まとめ 長文注意 ■2010/06/17 19:24:46
1のまとめに次ぎ解決編のまとめ表です。

霊夢・魔理沙・アリスが惨劇の夢を見る。三人は夢で見たようなことを起こさないよう行動していく。
犯人はレミリア 新犯人は不明

5:50 バルコニーにティーセットをとりにきたパチュリーを三人は守る。
会場に戻ったパチュリーにメイドが操られていたことを説明。パチュリー、レミリアにティーセットをわたす。作戦が失敗したレミリアは驚く。

6:50 レミリア、トイレに行く。
7:00 手紙発見。霊夢、ロビーにて全員を召集。レミリアも戻ってくる。
霊夢、手紙の内容を伝える。
全員はそれぞれの客室へ避難(注・誰も死んでないのに抹殺を信じるのか?)
咲夜、全客室に果物とナイフ(護身用も兼ねる)を配布
7:30 三人の客室に刺客・メイドが襲来。刺客を倒す(夢で死んだ人を殺す役が誰かから刺客になるようだ)。
夢では霊夢がフランを殺害してしまうので三人は待機
9:50 客室にてさとり・こいしのもとに刺客襲来。文に助けられる(夢通り人をさがしにきた?)。

12:50 魔理沙、地下室からフランを連れ出す。魔理沙・フラン、部屋の霊夢と合流。美鈴も合流する。
アリス、厨房に向かう(アリスは夢では厨房で死ぬのだが…霊夢が地下室に行くのは止めたのにアリスは止めないの?)
アリス、ミスティア・リグル・てゐ・鈴仙と合流、刺客を迎え撃つ。
アリス達、霊夢らと合流

文、妖夢の客室にて妖夢と合流。刺客に襲われた二人を早苗が救出
霖之助、阿求、咲夜合流、霊夢のもとに進む

全員集合。霊夢、バルコニーにてレミリアに遭遇。協力してレミリアを追い詰めるが、レミリア、記憶喪失になる。
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