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『香霖堂の店主の森近霖之助と初恋の』 作者: ND

香霖堂の店主の森近霖之助と初恋の

作品集: 16 投稿日時: 2010/05/30 05:51:24 更新日時: 2010/05/30 14:57:53
外では鳥が鳴いている

そこには烏天狗も飛んでいる

烏天狗が爆発した。

もう一人の烏天狗が笑っている。

烏天狗同士の喧嘩がはじまった。

鳥の鳴き声を楽しみたかったが、

もうそんな事もできなくなったようだ。

僕はため息をつきながら、

この間拾ってきたネックレスの作り方の本に書かれていたネックレスを

作っている作業を中断し

店の外の掃除をした。

興味本位で作っていたネックレスだが意外と難しく、手に傷が付き、箒を持つと手が痛んだ

僕は憂鬱になった。

霊夢か魔理沙にあげたら喜ぶだろうと思っていたが、

二つ作るとなると恐ろしくめんどくさくなった。

やはり捨てようかと思った

その時、街の方角の道から女性が現れた。

女性に会う事は珍しい事ではないのだが、そこに現れたのは角の生えた

『白ちゃん………?』

昔、面識がある女性だった。

『おーい香霖ー!!邪魔するぜ…………』

魔理沙がその女の人を見て固まった

『霖之助さん、お腹が空いてご飯も作れないから代わりに作っ………』

飯をたかりに来た霊夢も固まった。

そこには、ぎこちない空気が流れていた。

その女性は、昔ある約束をした女性だったからだ。





店の中で話をしようと中に入ると、魔理沙と霊夢も中に入った。

奥の和室で話をしようと奥に入ったら、霊夢も魔理沙も入ってきた。

『どうしてついてくるんだ君達は』

そういうと、魔理沙と霊夢は不機嫌そうな顔で

『なーんか………気にくわない奴なのよ………』

とそろえて言った。

僕は、彼女らを無視して話を続けた。

『お久しぶりですね。』

僕は、彼女にまだしていなかったあいさつをした

『ええ。お久しぶりです。白ちゃん。』

『白ぉ?』

魔理沙が不気味そうに彼女を見つめた。

『僕が霖之助という名前になる前のあだ名だよ。本名は忘れたけどね。』

僕はそう言うと、納得いかない様に霊夢は

『変なあだ名』

とけなした。

彼女は、それを見て微笑んでいた。

『というか香霖、こいつ誰?』

僕は、魔理沙と霊夢に彼女の事を説明した

『彼女は僕と同じ半妖、名前は『光希』昔からの幼馴染見たいなものさ。』

僕はそう言うと、光希さんは嬉しそうにほほ笑んだ。

だが、魔理沙と霊夢はいまだに不満そうだ。

『男みたいな名前』

霊夢がまた憎まれ口を叩くと、また光希さんは微笑んだ

『あいかわらず、君は良く笑うんだね。』

僕はそう言うと、光希さんは

『あなたも、昔と変わらないわね。』

と笑顔で答えてくれた。

だが、その次に、彼女は少し笑顔が消えた。

『ねえ白ちゃん。』

彼女は、少し照れながら質問した

『憶えてる?昔、子供の頃約束したよね。一緒に居ようねって。結婚しようって。』

光希さんがそう言うと、僕は少し顔が赤くなったのを感じた。

だが、魔理沙と霊夢は青ざめていた。

後ろから、何か強い風が吹き荒れた

『認めません!!認めませんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

と、スキマから紫が出てきた。

『そんなどこのムジの穴か分からない女と結ぶなんて!!私は許しませんよぉぉぉぉぉ!!』

紫は酷く興奮している

だが、霊夢と魔理沙はただうなずくだけで何も言わなかった。

その後、彼女は悲しそうな顔をした。

『白ちゃん…………。』

彼女はそう言うと、次に

『ごめんなさい。』

と言った。一瞬何の意味か分からなかった。

『私、約束を破っちゃった見たい。』

何か嫌な予感がした。すると彼女はこう言った

『私、今度結婚するの。』

その言葉を聞いた時、僕は少し複雑な気持ちになった。

だが、随分昔に約束した事だ。

結界を張られた後、彼女には一回も会っていない。

そのような事が起こっても不思議ではない。

『そうですか。』

と僕は笑顔で返した。

紫と霊夢と魔理沙は、また時間が止まったかのように固まっていた

『それはおめでたい事ですよ。おめでとうございます。』

僕はそう言うと、彼女はまた悲しそうな顔をした。

『………………………。』

今度は何も答えなかった。

『良い事じゃないですか。僕なんて恋人はおろか好きな人だって居ないんですよ?』

僕がそう言うと、霊夢と魔理沙は部屋の隅へ移動して、体育座りをした。

部屋の隅から黒い哀しみのオーラを感じた。

スキマからは、紫さんは出ていないが、すすり泣く声が聞こえた。

光希さんは、今度は涙を流して

『ごめんなさい……………』

そう言った後、また

『ごめんなさい………ごめんなさい………』

と連呼していた。

『どうしたんですか?光希さん!』

あきらかに普通では無かった彼女を、僕は揺さぶった。

『ゴホッ!!ゴホッ!!!!』

彼女は急にせき込み、畳の上で嘔吐した

『光希さん!?』

僕が彼女の名前を叫ぶと、霊夢と魔理沙も心配そうに彼女に近づいた

『医者!!魔理沙!!医者を呼んで来てくれ!!!』

僕がそう叫ぶと、魔理沙は慌てて店の外に出た。

『光希さん!?光希さん!?』

彼女に返事は無かった。











永琳の所の布団に寝かせた光希さんは、

未だに目を覚まさなかった。

『……………………』

永琳も何も答えていなかった。

『永琳、一体彼女に何があったんですか?』

僕がそう言うと、永琳はその質問に答えた。

『お腹に命が宿ってるわね。』

その言葉を聞いた時、また何かが複雑になった。

一体何の気持ちかは分からなかったが、

その時、霊夢と魔理沙と紫は少し安心した気持と一緒に、また少しだけだが複雑な顔になっていた

永琳は、さらに付け加えていた。

『ただ、この子精神的に大きなダメージがあるわね。』

一体どういう意味かは分からなかった。

『このまま子供を出産するとなると、心臓が停止するわ。』

その言葉は瞬時に理解できたが、できれば理解したく無かった

『それはどういう意味ですか!?』

『そのまんまの意味よ。精神的なダメージが身体的にも映って心臓に致命的なダメージが出る。つまり死ぬ』

僕はその言葉を聞いて、もう何も意味が分からなくなった。

『どういう事ですか…………もう何も分かりませんよ…………』

僕は頭に手を乗せた。

その時、扉が急に開いた。

『光希、そんな所に居たのか。』

そう言ったのは、男、何か筋肉の付いた角の生えた男だった。

『あの………あなたは?』

僕がそう言うと、

『光希の友人ですか?私は旦那の豪鬼と言います。』

男は、そう言うと永琳に話しかけた。

『光希は………。彼女は?』

『分からないわ。でも危険な状態よ。』

『そうですか………。』

男はそう言うと、この家から出ていった。

『ちょっと!?この人はあなたの奥さんでしょ!?ねえ!?』

霊夢がそう言ったが、男は何も答えず去っていった

去って行ったあとは、沈黙がこの場所に残った。

『白ちゃん……………。』

光希さんは、僕の手を握った。

『白ちゃん………ごめんね…………。』

光希は謝っていた。ずっとずっと謝っていた。

僕は、光希の腹を触った。

『動いてる』

僕はそう言うと、光希さんは少し悲しそうに

『そう。よかった。』

と答えた。

光希さんがそう言った後、僕もこの家から出ることにした。

『霖之助さん?どこに行くの?』

霊夢がそう言うと、僕はとっさに答えた

『結婚お祝い、ちょっと買っていこうかと思ってね。』

僕はそう言うと、家からでた

一体旦那は妻がこんな時にどこに行ったんだ

僕は怒りを覚え、旦那を探すことにした。









ある屋敷を見つけた。

その屋敷に、男が入っていったのを見た。

僕は誰にも気づかれずに裏に周り、足音が去っていったのを悟ってから家の中に入った。

家の裏に来たわけだが、そこには話声が聞こえた。

『おい、あんたの奥さんどうしたんだ。』

『ああ。死にそうみたいだ』

それは、あの男の声だった。

『にしても災難だったなー。お前さんよー。』

『ああ。そうだぜ。』

確かに災難だ。好きになった人が亡くなりそうなのだ。

そのような話をしても当たり前だ。

『まさか、金を払うってのにレイプを拒む程の堅物だったとはなー。結局強姦になっちまったよなー。』

僕は耳を疑った。

『ああ。それで子供が出来ちまったんだから、また面倒だ。だから俺は女の腹を家来に
蹴らせたんだけどよ、妖怪の子供ってのはそんなに柔らかくねえからな、』

『あ、でも一応一部は崩れたみたいでさぁ。あの女から生まれくる子供は化け物面になるから
あんたの子供とは分からないらしいぜぇ。』

僕は、だんだんと訳が分からなくなった。

だが、この男たちに殺意を覚えた

『そうか。そりゃあ良かった。』

『良かったですねー。あの女もうすぐ死ぬそうで』

その言葉を聞いた僕は、家の壁を刀で切り裂いた。

すると家に大穴が空いた。

『!?』

男は、何事かと僕が不法侵入してきた部屋を開けてきた。

男は、ビックリした声を出し、怯えていた

『どうも、光希さんの大親友でございます。』

僕はそう言いながら、敵を切り裂いていった。

だが、斬りたいのはこんな雑魚妖怪なんかじゃない。

あの糞男だ。

僕は、妖怪を斬って、壁を斬って、柱も斬って、壁も斬って、

あの男に追いつくように、あの男を斬り殺せるように

追いかけた。斬りながら追いかけた。

後ろは、真っ赤な廊下になっていたが、

僕は全然気にしなかった。

途中で鏡があり、自分の顔も確認できた。

僕の目は、真っ赤に血走っていたが、

全く気にしなかった。

家の庭に出ると、そこには大勢の敵が居た

『殺せ!!!!このクソガキを殺せ!!!!』

男は、捨て台詞のように言っていた。

屑の分際で、男は大将のように一番後ろの席で見物していた。

こいつらも当然雑魚なのだろうが、さすがに数が多い。

どんどん斬っていってもきりが無かった。僕の体にはどんどん傷が付いた。

だが、男への恨みは全く消えていなかった。

息もキレてきたが、僕は気にせず刀を振りまわした。

だが、急に体の言う事が聞かなくなり、僕の体に刀が貫いた

『はははははははは!!!なんだお前!?何!?何しに来たの!?はははははは!!!』

男は笑っていた。

調子に乗っていた。

『黙りなさい………』

僕は、そう返した。

『あのさぁ、お前あの女の友達?だったら一言言わせてもらうけどよぉ、馬鹿だったわぁあの女』

その言葉を聞いて、僕はついに頭の血管がぶち切れたようだ。

大きな叫びを元に、剣を振りまわし

僕を指している男を切った。

この男に恨みは無いので、ただ吹っ飛ばして気絶させただけだった。

殺すのはあいつだけでいい

『ああ?優しいなぁ。あの女みたいに。優しいなぁ。馬・鹿・みたいに』

男はまた笑った。僕は胸糞悪くなった。早くあの男を斬りたい

『あのさぁ、なんなの?お前なんなの?あの女のなんなの?え?何?』

男が、どんどん質問をつらつらと言ってきた。

『なぁ、お前な。俺は金が一杯あるのよ。だからな。ばらまけば皆言う事を聞くのよ。
でもあの女は言う事を聞かなかった!!だから正当防衛なんだよ!!これは正当防衛!!』

僕は、その言葉に答えた

『それじゃぁ、僕も正当防衛だ。』

そう言った後、男はほくそ笑んだ。

だが、僕は喋り続けた

『僕の大切な人』

そこで血を吐いてしまった為、続きは血を吐いた後に言った

『僕は、大切な人、友人を守るためならなんでもやる。だからこれは正当防衛だ』

男は胸糞悪そうに反論した

『ああ!?そんなもん正当防衛だって言わねえよ!!第一胸糞悪いっつーの!!』

そう言った後、男は発狂した。

『なんなんだよ!!お前はなんなんだ!!なんだ!?俺を殺したいのかぁ!?だったら理由を言え!!
俺を殺す為の俺が納得するような答えを言えよぉぉぉぉぉ!!!!!』

男がそう言ってきた為、僕は答えた

『好きだから。』

男は一瞬怯んだ。顔を気味悪がせた。

だが、僕は続けた。

『僕は光希が好きだったから。幸せになって欲しかったから。』

そうだ。だから僕は今傷を負っている











あの時、結界が貼られた時から会わなかったのもそうだ。

あの時の僕は、心が荒んでいた

誰もかれも傷を付けるような人間だった。

だから、彼女に会う事を拒んだ。

彼女は人知れず泣いていた

僕に会えなかったからだ。

結界の外に僕が居ると思いこんでいた。

でも、僕は会わなかった。

今の僕には彼女に会う資格なんか無い

結婚する資格なんか無いって。

そう思っていた。

それで、いつの間にか100年以上経っていた。

君の事をすっかり忘れていた。

いや、心の隅に置いていた。

だが、これはいい訳だと気付いた。

君に会うまで思い出さなかったのだ

今日、君に会って分かったんだ。

僕は君と結ばれる資格なんか無い

でも僕は、

君を幸せにしたい

そう思った。

その結界がこれ?











『ああそうなの!?え!?そうなの!?それは残念だったねー♪あの女もう汚れてるしもうすぐ死ぬよ!!
毒のコンドーム付けて犯ってんだからよぉ!!でひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!』

僕は、どうしてもこいつが許せなかった。

だが、気づいたら

僕も最低だ。

僕も許せなかった。

だからせめて、

仇だけでも取らせてほしい。

僕は、周りにいた敵を全員吹き飛ばした

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

男は苛立ちを出しながら驚きを隠せないでいた

『死ね』

いつの間にか僕は、殺人マシーン見たいな心を持っていた。

『何やってんだよ!!殺せ!!早く殺せ!!!!!』

男がそう命令すると、雑魚は僕の所に走り寄ってきた

だが、僕はそれを全て斬り飛ばした

『ああああああああああああああああああああ!?』

男はビックリしている。

だが、雑魚は足が震えながらも、僕に近づいてきていた。

それらを全て僕は当たり前かのように斬り飛ばした。

ついに、雑魚は全滅した

『ああ………あ………?』

あとはこの男だけだ

『まっ待てよ!!なっ!?なっ!?』

僕は、この男に近づいて行った。

『ほら!!金だ!!金!!分かるだろ!?な!?金!!』

僕は、刀を掲げた。

こいつを斬り殺そうとする準備をした

『あああああああああああああああああああああああああああ!!!』

男は急に、僕の腹に突進してきた。

腹の真ん中には、刀が刺さっていた。

その次に、男は僕の腕を蹴り、刀を飛ばされた

すると男はさらに調子に乗り、僕を蹴り、蹴り、僕は倒れた。

その後も男は蹴り、蹴り、蹴り続けた

『バーカ!!お前なんなの!?何!?んん!?あはっははっはっはっはっは!!
やっぱり馬鹿だったねー♪何も考えないで刀振るからそうなんだよ!!』

すると男は剣を取り出し、僕の足に突き刺した。

『…………………!!』

『はっはっは!!痛い!?痛いわなぁ!!だってお前の自業自得じゃん!!馬鹿だから!!お前馬鹿だからぁぁぁぁぁ!!!』

男はそう言うと、その剣を引き抜き、今度は心臓にめがけて刺そうとしてきた。

僕は、服の中に隠していた衝撃を出す物体を取り出し、男に衝撃を与えた。

男は、思った通りに吹っ飛んだ。

『痛!!』

その後、僕は刀を取り出し、男が起き上がる前に男の腹にめがけて突き刺した

『がぁ!!!!』

男は、羊の大声みたいな声を出し、悶えた。

その後、僕は刀を振り上げ、傷口は腹から肩まだに及んだ

『がぁぁぁぁぁ!!!!』

男は悶えている。

さらに僕は頭に突き刺した。

『ああああああ!!!!』

男は。さらに悲鳴を上げた

『ちくしょう………!!屑が!!糞虫が!!!!』

男は捨て台詞を吐いた

『殺してやる………呪い殺すか来世で……・殺してやるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
あはははあはははあっははあははっは!!!ザマァァァァミロォォォォォォォ!!!』

だが、僕は急に口を開きその言葉に反論した

『だったらそのざまはなんだ?どっちみち僕より弱いのでは霊体になっても来世の生物になっても
結果は同じで僕には結局勝てないんじゃないか?』

僕はそう言った後、

『ゴアアアアアアアアアアアアゴアアアアアアアアアアア!!』

男は声にならない悲鳴で、僕を威嚇し、苛立ちを全て声に出した。

てめえラッキョウみたいな色しやがって!!殺す!!殺す!!!!

という言葉も聞こえたような気がするが、僕は気にしない事にした。

首も切り落とした今、あの男はもう生きる事はできない。

そこまで生命力がある妖怪ではないからな。あの男は

しばらくすれば死ぬだろう。

その前に、僕は行くところがあった。










僕は血だらけで家に戻ると、

霊夢と魔理沙がビックリしていた。

『霖之助さん!?』

真っ先に僕の所に来たのは永琳だった。

永琳は治療をしようと僕を寝かそうとするが、今はそれどころではない。

僕は、光希さんの所に向かって歩いた。

そして、光希さんは、悲しそうな顔で僕をみた。

『白ちゃん……………』

光希さんは、無理に笑顔になり涙を流した

『赤ちゃん………死んじゃったみたい。動かなくなっちゃった………。』

それを聞いた時は、僕も悲しくなってきた。

あんな最低な奴の子供だとしても、子供には罪は無いのだ。

光希さんは、僕に語りかけてきた。

『白ちゃん………。私ね、約束したよね。昔、結婚しようって………。
約束………守れなくてごめんね。』

光希さんは血を吐いた。

毒薬が回ってきたのだ。あの男が仕掛けた毒薬が

『霖之助さん、よく調べたところ、彼女には毒薬が入っていたわ。』

永琳は、その毒薬には気づいたらしい。

『もうすぐで死ぬ、そう思った時に、精神的にもダメージを受けていたから出産時にも死ぬと思われたけど、
出産前にも、もうすぐ死んじゃうわ………。』

でも彼女は、その毒薬に今まで耐えてきた。

一体何が彼女を守ったのか、彼女は毒薬に耐えていたのだ。

『白ちゃん…………。』

彼女はそう言うと、また話を続けた。

『私ね、今とっても嬉しいの。』

そう言うと、彼女はまた微笑んだ

『やっぱり私………白ちゃんの事が好きなんだなぁ………って………実感しちゃったわ。』

僕は、その言葉を聞くと胸が苦しくなった。

『白ちゃん………実はね…私ね………知ってたんだ。白ちゃんが結界の中に居るって。』

僕はその言葉を聞いて、僕の中の何かが弾けた

『私ね………本当は白ちゃんの事………ずっと見てたの。霧雨店で働いていた時も、その店の主人とやんちゃして
居た時も、私、ずっと見てたの。…………私、気持ちわるいかなぁ?』

いつの間にか、僕は涙を流していた。いつからか。

さっきまでは流していなかったのに。いつからだろうか

『でもね、ずっと話しかける事ができなかった…………。白ちゃん、心に大きな傷があった事、私気付いちゃったの。
私には、自身が無かった…………白ちゃんの傷を癒す自身が。』

僕は、彼女の手を必死に握りしめていた。

彼女は、僕の血で真っ赤に染まっていた。

『こんな私に…………白ちゃんと結ばれる資格なんて無いよね…………。ごめんね…………』

次の言葉が、彼女の最後の言葉だった。

『やっとお話ができたね。ありがとう。……………』

最後に彼女は、聞き取りづらかったが、ちゃんと喋った。ちゃんと聞こえた。

最後に彼女は

僕の本当の名前を言ったのだ。














目が覚めると、僕は包帯だらけで布団に寝ていた。

横には、目にクマができた3人の姿があった。

『霖之助さんが!!霖之助さんが起きたわよ!!』

目の下にクマができていた3人は、辛いにも関わらず僕が起きた事に喜んでいた。

『光希さんは』

僕がそう言うと、彼女4人は悲しそうな顔をした

そうだ、彼女は結局助からなかった。

彼女はまだ、僕の事を思っていたのだ。

僕は馬鹿なのだろうか。

だが、後悔してももう遅かった。

今の僕に彼女を幸せにできる資格など無いのだ。

無いはずなのに、

僕は一層悲しくなった。




半分妖怪の僕は治りが早く、

1日その家で寝泊まりしただけで回復した。

退院した僕は、店に戻ると

霊夢と魔理沙は僕の布団にダイブした

そして寝た

紫さんも、ダイブまではしなかったが、僕の布団にいそいそと入っていった。

そして2秒で寝た

僕は呆れると、机に座った。

だが、一瞬窓を見ると、見なれない石があった。

その石を見た後、僕は外に出てその石の所に向かった。

その石には、

彼女の名前が書かれていた

『どうかしら?霖之助さん。私達の傑作』

後ろで霊夢の声がした。

クマだらけの彼女らは、どや顔で僕の後ろに立っていた。

僕は、彼女らに感謝の言葉を送った。

『ありがとう。』

本当に心底嬉しかった

『別にいいわよ。これでツケをチャラにしてもらうなら』

だが、不思議ではないが彼女らを可愛いとは思わなかった。特に霊夢

僕は、石の方に目を向けた。

『その下に失恋相手が寝ているぜー。』

『魔理沙、そんな言い方は無いでしょ』

僕は、その石を撫でた。

彼女は、笑っているだろうか

昔、彼女の角の事で虐められていた時に、

僕が慰めるために頭を撫でてやると

彼女は笑っていた。

『霖之助さん。』

紫は、僕に質問をした。

『私、光希さんの代わりになるかしら。』

言い終えた後、霊夢と魔理沙は紫を怒鳴った。

森中に響き渡るかのような喧嘩が始まった。

僕はそれを見て、笑った。

『あまり僕の店を傷つけないでくれよ。』

僕はそう言うと、彼女の墓の上に


僕の作ったネックレスを置いた
今度は普通の話的なSSを作ってみました。
そんなに廃ってわけでもなさそうですが、
楽しんでもらえたら幸いです。
ND
作品情報
作品集:
16
投稿日時:
2010/05/30 05:51:24
更新日時:
2010/05/30 14:57:53
分類
霖之助
初恋
思い出
霊夢
魔理沙
永琳
1. ぶーん帝王 ■2010/05/30 16:39:16
いい霖之助だ
2. 名無し ■2010/05/30 17:03:42
霖之助が毒のコンドームつけて男を犯ればよかったと思う
3. 名無し ■2010/05/30 18:05:17
ちょっと冥界行って男を椅子にしてくる
4. 名無し ■2010/05/30 18:24:33
女三人集の空気の微妙な読めなさ
5. 名無し ■2010/05/30 20:45:01
2←お前天才だな!
6. 名無し ■2010/05/30 22:33:31
これはかっこいい霖之助

でも申し訳ないけど豪鬼で吹いたww
この話に出てくるのはアレと似ても似つかぬ下衆野郎だけどw
7. 名無し ■2010/05/31 16:54:22
どうやらあなたはゲス野郎を書くのが得意なようだ
ムナクソ悪くなった
8. ND ■2010/06/01 20:19:12
↑それは褒め言葉なんでしょうか?
どっちみちそのゲス野郎は滅びましたが、
9. 名無し ■2010/06/01 20:25:50
>>7
じゃあ読むな
10. 名無し ■2010/06/02 00:06:19
NDさん、いちいち7みたいな奴を相手にしなくていいんですよ?

>>7
ここは産廃。
11. 名無し ■2010/06/02 04:34:00
泣いた
12. 名無し ■2010/06/14 02:07:14
霊夢と魔理沙もう結婚しちまえよ
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