ぶらりスキマ列車の秘密 

作品集: 16 投稿日時: 2010/06/04 00:07:55 更新日時: 2010/06/04 15:46:49
注意:オリキャラでるよ。
   一応、エロ、グロ無し。
   全体的に手抜き。














突然だが、私は会社をクビになった。
研修期間を含め、働き始めてから10年が経つが、突然の解雇通知だった。

実を言うと私にもクビになった理由が判らなくもない。
何故なら私は会社内で何回も事故をしているからだ。

当時は、”まあ、いいか”と、自分をごまかしてきたが、クビになってようやく失敗の重さが身に浸みた。
思えば、人の命を預かる仕事だ。しかも、自分の失敗で人の命を奪いそうになった事もある。

そう考えてみると、これだけの数の事故・・・いや失敗をしてよく今までクビにならなかったものだな。
私の勤めていた会社は規模こそ大きかったが、色々と借金にまみれてたからな。
だからこそ、私のようなのが社内で生き残れたのだろう。

思わず、笑ってしまった。

だが、それも今日までだ。

私は今までの自分の失敗を思い出し、だんだんと自分が嫌になってきた。
しかし、自殺する勇気は起きなかった。

色々と考えているうちに私は眠りについた

















気がつくと、私は真っ暗な空間に居た。
何も見えない・・・いや、誰か居る。

「こんにちは。不幸な人間さん。」

目のまえに紫のドレスを着て、金髪のロングヘアの女性が居た。
その女性は私に近付くいてきていきなり私を不幸な人間呼ばわりした。
なんだか、古傷をえぐられるようで気分のよい物ではない。
おまけに心を読まれているらしい。どうやら相手は人間ではないようだ。
「あら、生きているのが嫌になったんじゃないの?折角わたしが助けてあげようと思っているのに。」


助ける、私を?無理だ。私は人生で悔やみきれないほどの失敗をした。
それに、私は疲れているんだ。ほっといてくれ・・・

「貴方は、現実を生きるのが辛くなったのでしょう?なら、幻想の中で生きる事はできないかしら?」

突然真剣な顔になったと思ったら何を言っているのかこの女性は・・・
現実だろうが、たとえ幻想だろうが、私の居ていい場所なんて無い。

「幻想郷は全てを受け入れる。どんな形であれ。貴方は受け入れられるはずよ。」

・・・全てを受け入れるか、
そんな世界が本当に存在するのだるか、いや、あるはずは無い。

「もし決心がついたのなら、この電車に乗りなさい。幻想郷に行けるわ。」

私の目の前には随分と懐かしい物があった。
仕事でよく乗ったものだ。懐かしい、通勤電車だ。
しかし随分と旧式の電車だ。
銀色の車体に赤いライン。自分の乗っていた区間では見たことがない。
型番は・・・3500系か。おそらく昔の地下鉄車両か地方私鉄の車両だろう。
私のよく乗った車両は223系とかキハ120系とかだったな・・・
もう、私には関係ない話だが。

「あら、決心がついたのかしら?」

気がつくと私は、電車に乗り込んでいた。
外と違い車内は明るい。
私はロングシートに腰を降ろした。
しかし、全然、列車は動き出す気配が無い。

「当然よ、貴方が運転しないと、この電車は動かないわよ。」

どうやらこの電車は自分が運転しなければならないらしい。
私は運転台に座った。
しかし、マスコンを握った瞬間、手の震えが止まらなくなった。
緊張・・・いや、違う・・・

「残念ね。電車が動かせないんじゃ、幻想郷へはいけないわ。」

後ろの席に座った女性が私の方を口元を扇で隠しながら笑っている。
一瞬、自分が情けないと思ったが、手の震えは止まらない。

「・・・仕方ないわね。」

突然、女性が座席から立ち上がり手を窓から出した。すると、手から高速な弾のようなものが飛び出した。
その弾は青色に輝き、運転台の窓から見て左上の辺りで止まった。

「出発、進行。」

女性がそう言った瞬間、自分の中で何かが変わった。
体の中から恐怖が抜け、冷たかった体が温まったような感じがした。
ピタリと手の震えが止まり、ワンマンの操作ボタンを操作し、戸閉めを確認し、マスコンを手前に引いた。

グイーンと唸りながら列車が加速していく。
何も見えない闇をライトが照らし、闇を駆け抜ける。
まるで、電車が私の体の1部になったような感じだ。

「やっとその気になったようね。もう少しで出口よ。」

女性がそう言うと同時に、目の前に空間の裂け目のようなものが出現し、列車はその中に突入する。
そして、裂け目を抜けると、列車はいつのまにか森の中を走っていた。
それも、今まで見たことも無い、とても深い森の中を。

「ようこそ、幻想郷へ。私、八雲紫は、貴方を歓迎するわ。」

女性は何時の間に移動したのか私の隣に居た。
そして、停車位置が近いようなので、減速を開始する。
電車は、とある家の前で止まった。
女性は先に電車から降り、私も安全を確認したあと降りる。

「改めて自己紹介するわ。わたしは八雲紫。この幻想郷の結界の管理者の妖怪といったところかしらね。そういえば、貴方の名前を聞いていなかったわね。」

私は、正直言って自分の名前が好きではない。しかし、妖怪であるこの人の前では何でも筒抜けなのだろう。

「ふふふ、そういう名前なの・・・まあいいわ。それより貴方、行くアテはあるのかしら?」

正直、いくアテなどない。

「なら貴方、私の式神にならない?今、新しいスペルカードを作成していて、どうしても式神が必要なの。強力な妖怪のね。」

さっきから何を言っているのだろうかこの人・・・いや紫さんは。
それに妖怪って・・・わたしは人間だからどちらにしろ無理じゃ・・・

「いえ、貴方は立派な妖怪よ。さっき車内で貴方の人間と妖怪の境界をいじらせてもらったわ。能力は、”列車を自由に動かすことができる程度の能力”って所かしら?・・・人間時から引き継いだ能力も含めて”事故を起こす程度の能力”も”クビにならない程度の能力”も・・・」

私が妖怪?・・・ふと自分の体を見た。
おかしい、私は確か寝巻きを着ていたはずだ。それが現在はJ○西日本の乗務員の制服を着ている。
しかも、体の奥から力のようなものが溢れてくるような感じがした。
試しに近くの何も無い空間に向かって手から力を放出してみた。
まるで、弾のようなものが手から発射され、小さなクレーターができた。

「あらあら、ちょっと境界をいじっただけで妖怪として覚醒するなんて・・・さすが、私が目を付けていただけはあるわね。」

目を付けていた・・・?紫さんの言葉に疑問を感じつつ、つい癖でポケットの中に手を突っ込むと紙切れのようなものが手に当たった。
それは3枚ほどのカードで、それぞれに文字が書かれていた。

「スペルカードまで持っているなんて・・・やっぱり貴方は妖怪としての素質があるわね。」

誉められているのか分からなかったが、この際どうでもいいだろう。

「その姿じゃあ人里にも行けないし、わたしの式神になるってことでいいかしら。」

私は無言で首を縦に振った。
その瞬間、私の体は光に包まれる。
そして、光が無くなった時、私の目の前で紫は微笑んでいた。



















そんな出来事があってから数年が過ぎた。

「廃線「ぶらり廃駅下車の旅」」
紫様がそう宣言すると、私は列車に乗って紫様の元へ急ぐ。

そして、今日も紫様に歯向かう敵を自分の片腕でもある電車で轢くのだ。
もう、自分でも何人轢いたのか思い出せないくらい妖怪や人などを轢いている。

人間だった頃も人を轢いたことはあったが、今はどうでもいい。
何故なら今は、私は妖怪であり、幻想郷の賢者、八雲紫様の式神なのだから。
私は、紫様の攻撃の援助の他にも様々な仕事をしている。
その1つは幻想郷と外の世界の橋渡しだ。
この幻想郷と外の世界は結界で隔離されている。
しかし、私は電車を使い結界の外と中を行き来することができる。
つまり、外の世界の人間を幻想郷に連れてくるのが私の役目である。
まあ、私が外の世界で電車を止めている暗闇のプラットホームにやって来るのは、現実を生きるのが嫌になった連中ばかりなのだがな。
そういった人々を電車で幻想郷に運ぶのが私の仕事。

あと、時々、何も無い暗闇で電車が事故ることがある、これは私の能力に起因するものだから仕方ないだろう。


しかし、その幻想郷に着いた人々がどのような運命を辿ったのかは私は知らない。
ただ、妖怪に食われたり、等とあまりいい噂は聞かない。

・・・まあ、いいか・・・

私には関係ないことだ。

さて、今日の分の仕事も終わりだ。


「お疲れさまです、紫様。」
「貴方もご苦労様、式神”股尾前科”。」













FIN
タイトルが変だったので修正。
股尾前科が幻想入り。



これは・・・
名梨
作品情報
作品集:
16
投稿日時:
2010/06/04 00:07:55
更新日時:
2010/06/04 15:46:49
分類
オリキャラ
電車
またおまえか
1. あさき ■2010/06/04 00:24:54
電車ヲタか・・・
2. 名無し ■2010/06/04 02:30:50
前科さんは何人轢いても生きる希望を失わないよ!!!!
3. 名無し ■2010/06/04 04:25:09
又尾さん頑張って下さい!
4. 名無し ■2010/06/04 05:30:54
まさかとは思ったがやはりお前かwwww
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