東方スカ娘A『飲尿スラペニーニョ』

作品集: 17 投稿日時: 2010/06/12 00:10:12 更新日時: 2010/06/12 00:10:12
   ※当作品には尿シーン、百合シーンが含まれています。


 肌寒い、秋の終わり頃。豊穣神達が元気を失くす頃。
 少女の怒号が立方体の空間に響いている。殺してやるだの、許さないだの。
 暴れる彼女の片割れを封印し、彼女の武器を取り上げて厳重な鍵を施したところへ隠す。
 私の得物を少女の首筋に押し当て、黙らせる。
 ここは地下の牢屋。その牢屋に私が意中の相手を連れてきて、ここへ閉じ込めようとしている所だ。
 私の能力を使えば相手に気付かれないまま相手を拘束することが出来るが、それではつまらないのでこうして手間をかけている。
 皮のベルトで彼女の幼い体をベッドに押さえつけようとしている所だ。
 胴体、両足、両太もも、右腕を縛り付けて次に左腕を縛ろうとしたところで思い切り殴られた。
 でも私は怯むことなく叩き返し、逆に怯んだ彼女の隙を突いて一気に縛り上げる。
 全身の身動きが取れなくなった彼女の様子を観察しつつ、私は自慰に耽った。
 私が連れ去った冥界の庭師、魂魄妖夢ちゃんに私が絶頂するところを見せ付けた。

 今日は『一日目』。記念すべき妖夢ちゃんの奴隷生活の始まりだ。

   ※ ※ ※

 ここは地下の牢屋。紅魔館の地下にある牢屋。そして私は紅魔館のメイド長、十六夜咲夜。
 フランお嬢様は主に地下で引きこもって生活をしているのだが、この地下室というのが中々広いのだ。
 お嬢様はイタズラをしすぎたフランお嬢様を牢屋に閉じ込めたりしたことがあった。
 今はもう過去の話だが、この地下室はそういう過程でどんどん広がっていった。
 現在フランお嬢様は地下室の東側で寝泊りしている。
 じゃあ使っていない西側を私が使わせて頂きたい、と思ってお嬢様にかけあってみるとすんなり譲って頂けたのだ。
 「どうせもう使うこともないだろうし、好きにしなさい」と快諾していただけた。フランお嬢様も興味を示さなかった。
 じゃあありがたく頂戴します、ということで私が自分好みに整備、改築をした。

 まず西側と東側で行き来できないように壁を作った。次に自分の部屋と地下牢とを隠し通路で繋いだ。
 牢獄全体を徹底的に掃除し、空調や防虫に気を使う。
 石で出来た床には木材の床を。同じく石の壁にも木材を張り巡らせた上で壁紙を貼り付けた。
 天井だけはそのままにした。その方が暗い雰囲気を出せると思って。
 彼女、妖夢ちゃんをここへ閉じ込めて生活させるのだ。
 出来うる限り彼女が快適に過ごせる様にしなければいけない。

 博麗神社の巫女、博麗霊夢を酒に酔わせて対幽霊の結界を教えてもらった。
 河童の技術者達に酒と金を渡して水飲み器を作らせた。
 里の大工に頼んで幼児サイズのベッドを作らせた。
 牢獄の余ったスペースの有効活用として風呂場も作らせた。
 魔法の仕組みで動く証明器具も設置した。
 クローゼットも用意し、妖夢ちゃんのサイズに合わせたメイド服や彼女が良く来ているベストとスカートのレプリカもたくさん作った。
 なぜ彼女の体のサイズがわかるかだって? 時間を止めてメジャーを使ったからだ。

 外から空気を取り込み、また別の所から空気が出て行って循環するようにした。
 そうすることで奴隷が息苦しくなったり、不快にさせることを防げるだろう。
 地下室の余っているスペースに薬品を調合する施設を用意した。
 この紅魔館の図書館でとある薬の作り方を調べ、薬の作り方を勉強した。
 ここで性欲を刺激させる薬や、奴隷が体調を崩さないように栄養剤を作ってやったりするつもりだ。
 牢屋の中に水飲み器を設置し、牢屋の中に閉じ込められた者がいつでも水分補給できるようにした。
 ベッドに皮のベルトをくくり付けられるように幾つもの穴を設けた。様々な体位でのセックスも可能だろう。
 排泄するための便器も完備している。これも河童に作らせた。
 便器には特別な仕掛けがあって、私が楽しめる仕様にしている。

 奴隷を牢屋で過ごさせている間に私はメイドとしての仕事を片付けて行く。
 奴隷の様子を見たいときは時間を止めて地下室へ降りていけば良い。
 そして奴隷との時間を過ごしている間、地下牢以外の時間を止めておけば何も問題はない。
 私には非常に便利な能力があるのだ。それを使わない手はない。

 後は私が想いを寄せている相手、魂魄妖夢ちゃんを連れてくるだけだったのだ。

   『二日目』

 昨日は妖夢ちゃんを連れてくることに成功したという事実に興奮した余り、自慰行為をして果てただけで終わってしまった。
 というのも、夜に連れてきたのでほとんど時間も経っていないが。
 今の時間は十一時過ぎ。お昼ご飯を頂く時間の前。
 私は塩分おおめで、他必要最低限の栄養が摂れる食事を作り、妖夢ちゃんが待つ牢屋へ行った。
 ベルトでベッドに押さえつけられたまま一夜を過ごした妖夢ちゃんは寝られなかったのだろう、眠たそうであった。
 しきりに目を擦っている。睡眠を取っていたとしても、熟睡は出来なかったに違いない。
 そもそも牢屋の中にいるのだからベッドに縛り付ける必要はない、という意見もあるだろう。
 私が妖夢ちゃんを拘束したのは「これから酷いことをされるかもしれない」と思わせる心理効果を狙ってだ。
 どの道この拘束は余りできない。きつく縛っているから、体にかかる負担が大きい。
 体中の血流が悪くなり、彼女の体調を崩してしまいかねない。
 奴隷を持つ、ということは主人としての責任や義務も発生するというもの。
 奴隷は主人に尽くす。その代わり主人は奴隷の生命を保証しなければいけない。

 ……と、話が逸れてしまった。とにかく私は一晩放置した妖夢ちゃんの様子を見にきたのだ。
 自分の部屋から隠し扉と結界をくぐり、階段を降りていく。
 衣服を脱がさないまま放置していたわけだから、当然衣服を着たまま用を足さなければならなかったはずだ。
 照明器具のスイッチを入れると仄かなオレンジの光が空間に広がる。
 イメージ通りの雰囲気を作れていることに私は満足だった。
 案の定、妖夢ちゃんのスカートが濡れている。おしっこ臭かった。私は満足し、軽く絶頂した。
「……誰なの!」
 どうやらベッドに縛り付けたときの角度が悪いらしく、私の顔を見ることが出来ない様だ。
 今度縛り付けることがあればベッドの位置を調整することにしよう。
 牢屋のすぐ近くまで歩いていく。新品の特殊な金属柵に顔を近づけると、怯えた表情の彼女が拝めた。
 私が体を真っ直ぐ拘束しておいた妖夢ちゃん。スカートの股の辺りが濡れている。
「さ、咲夜っ!? ここは一体どこなの! 私を今すぐ解放して!」
「ウフフ、それは無理な相談ね。何せあなたはこれから私の要求を満たすためだけに生きる奴隷になるのだから」
「ふ、ふざけないで! 誰があなたなんかの……」
「まあ、とりあえずあなたをお風呂にでも入れて、体を綺麗にさせるのが一番じゃないかしら。食事はその後ね」
 牢屋の鍵を開け、柵の向こう側へ。スカートを捲ってみるとドロワの濡れ模様が目に入り、私は猛烈な自慰衝動に駆られた。
「グスン……」
「酷い匂いね。いや、良い匂いの間違いね」
 彼女の拘束を解いていく。
 言い忘れてたかもしれないが、この地下室全体には妖夢ちゃんの力を奪う結界を施している。
 また、地下室と私の部屋とを繋ぐところにも特別な結界をかけている。
 物理的にも、術式的にも頑丈な鍵をかけているのだ。
 刀を持たず、半霊も無い彼女に出来ること等普通の人間と大して変わらない。
 万が一彼女が暴れようとしても無駄である。人を殴り倒すほどの力は封じているからだ。
 日常生活できる範囲の力は残しているから、何も酷な話ではない。
 ベルトを全て外し終えるとやはりと言うべきか、妖夢ちゃんは暴れだした。
「くっ、このっ! 私を放しなさい!」
「無駄無駄、今のあなたには刀を振り回す筋力など無いのよ」
 取り押さえることなど何の問題も無い。ほとんどされるがままの妖夢ちゃんだった。ウフフ。
 衣服を脱がし、衣服を密封できる袋に詰めると妖夢ちゃんを風呂場へ運んだ。
「パチュリー様に作ってもらった風呂の焚き装置でお湯は一瞬で出てきますわ」
 魔法というものは実に便利なものである。私は妖夢ちゃんをお風呂に入れさせると着替えを用意した。
「……」
「妖夢ちゃん?」
「話しかけないで!」
「あらあら、ウフフ」
 おしっこでビチャビチャになったドロワーズを袋から取り出し、私はそれを舐めることにした。
「な、何やってるのよ!? それさっきまで私が履いていた……」
「堪能してるのよ」
「気持ち悪い……」
「罵られなう」
 体を流した妖夢ちゃんが着替えを要求していた。
 妖夢ちゃんのおしっこで濡れたドロワを口にいれるオナニーに耽っている最中なので少し待って欲しいと言った。
 彼女はしまいに泣き出してしまった。涙の理由はわからないが、私は彼女の泣き顔をオカズに絶頂した。
「ふぅ」
「……」
「じゃあこれが着替えよ」
「ちょ、ちょっと待ってよ! あなた、頭オカシイんじゃないの!? 意味がわからない!」
「え?」
「え?」
「まあ、あなたがいつも着ている服ソックリのを用意したから最初はそれを着ていてもらおうかしら」
「だから、咲夜の頭がおかしいって言ってるじゃない!」
「どこが?」
「どこがって……人の下着で何してるのよ!?」
「え? オナニーだけど?」
「……」
 彼女は深い溜息をついた。きっと彼女は疲れているのだ。
 ここで連れてこられて日が浅いせいだ。どうせすぐに慣れる。
 人間の環境適応能力というものは高いと耳にしたことがある。
「ところで何で私の服があるのよ」
「私のお手製ですわ」
「そうじゃなくて、何で私の服のサイズ知ってるのよ」
「随分昔に測らせていただきましたわ」
「どうやって!?」
「時間を止めれば測定し放題ですわ。ついでに体中を触らせていただきました」
「最低」
「妖夢ちゃんウフフ」
 何かを諦めた表情でようやく妖夢ちゃんが服を着はじめた。
「……見ないでよ」
「何を?」
「ふ、服着るから……」
「なら早く着てよ。あなたが服着るところ見て気持ちよくなるから」
「……変態」
「妖夢ちゃん!」
「……」
 百四十センチに満たない身長の細い肢体を観察しながら衣服に隠れていくところを鑑賞する。
 まず最初はドロワーズに隠れる股間、太ももの付け根。
 無地の白い肌シャツに隠れる腰、乳首、肩。長袖のブラウスは腕全体と首を包み込む。
 靴下は妖夢ちゃんの可愛い脚を暖かく保護し、スカートがドロワを隠した。
 最後にベストを着込み、胸が全体的に見えなくなってしまう。
「ジロジロ見て、いやらしい」
「やっぱり妖夢ちゃんの幼児体形は素晴らしいものですわ」
「……」
「怒ってる妖夢ちゃんも可愛いですわウフフ」
 私の隙でも狙っていたのか、私のお腹を蹴ろうと妖夢ちゃんが脚を上げた。
 だがその打撃に迫力な無く、私を怯ませることも出来なかった。
 折角蹴ってくれるのならもうちょっとがんばって欲しい。
「うう……こんなに力が出なくなっているなんて」
「だから言ったでしょう? 私を倒すことは出来ない、と。まあ万が一私がここで死んでもあなたは出られないから」
「ど、どういう意味よ!?」
「私にしか外せない結界と鍵がかかっているからよ。だから逃げ出そうとは思わないことね」
「……」
 妖夢ちゃんが被り忘れているカチューシャのリボン部を舐めてから被せてあげると彼女はカチューシャを捨てた。
 私はそんな妖夢ちゃんの態度に満足し、カチューシャを懐に入れた。

 牢屋まで妖夢ちゃんを連れていき、私ごと牢屋へ入って鍵を閉めた。
 牢屋の鍵は内からでも、外からかけられるものなので問題はない。
 狭い空間の中で妖夢ちゃんと一緒にいるという事実に体が悶えた。
「それじゃあ妖夢ちゃん、あーんしましょうね〜」
「じ、自分で食べられるからいいわよ! 止めてったら!」
 ご飯を食べさせる行為は、妖夢ちゃんが私に対してもっと心を開かせてくれないと無理なのかもしれない。
 結界を強めれば妖夢ちゃんの筋力を完全に奪うことができるが、それでは楽しくない。
 私が楽しめて妖夢ちゃんにも楽しんでもらわないといけないのに。
 ご飯を食べさせるのはもう少し時間をかけて、お互いを理解し合ってからにしよう。
 私の唾液が混ざったスクランブルエッグをかきこむ妖夢ちゃんウフフ。
「妖夢ちゃん、ご飯美味しい?」
「私に質問するな」
「妖夢ちゃんウフフ」
「……ねぇ、お代わりはないの?」
「残念だけどないの。でも安心して、栄養のことは考えているから」
「でもお腹膨れきってない」
「だめだめ、食べ過ぎると奴隷生活でぶくぶく太ってしまうわよ? 地下室に閉じ込めておくことになるんだから、どうしても運動不足になりがちになるのは目に見えてるし」
「……」
「嫌でしょう? 私も嫌だしね」
「何でよ」
「妖夢ちゃんの今の体形が一番好きだからに決まってるじゃないの!」
「……」
「まあ妖夢ちゃんだったら痩せても太っても大好きだけど」
「死ね」
「妖夢ちゃん可愛い、可愛い」
「ふざけないで!」
「怒った顔も素敵ですわ」
「はぁ……」
 会話が弾んできたところで、休憩はこんなところでいいだろう。
 食器を片付け、食後の薬≠飲むようにお願いした。
「別に私体悪くないけど……」
「気付いていないだけよ。こういう新しい環境に慣れないうちはどこか悪くするの。それを予防する薬よ」
「……」
「疑ってるの?」
「飲むわよ! 飲めばいいんでしょう!」
 素直な妖夢ちゃん可愛い可愛い。
 この薬≠ニいうのは妖夢ちゃんの疑うとおり、単なる予防薬ではない。
 成分を単純に説明すると、おしっこが出易くなったり、おしっこの量が増える薬だ。利尿剤と言うのが一般的だろうか。
 この利尿剤というのもキツいものは体への負担が大きかったりするので、じわじわと微弱な成分を与え続けるしかない。
 尿で失われる水分や塩分が取りやすい様食事には気を使っていくつもりだし、水飲み器には塩を少し混ぜた山の沸き水を入れていく。
 図書館で調べた中途半端な栄養学でしかないから不安だが、きっと大丈夫だろう。
 それに最悪彼女が体調を崩した場合は、潔く諦めて医者へ連れていくつもりだ。
「咲夜!」
「どうしたの、妖夢ちゃん」
「……先にその、妖夢ちゃんっていうの止めて」
「妖夢ちゃんウフフ」
「……もういい」
「妖夢ちゃん!」
「はぁ……私をこれからどうしていくつもりなのよ」
「ああ、そういう話ね。まあ当面は直接的なセックスの要求はしないつもりよ」
「……」
「私が今一番欲しいのはまあ、あなただけど……あなたの尿が欲しいのよ」
「それって……おしっこ?」
「もう一度言ってご覧? ほら、おしっこって」
「死ね」
「妖夢ちゃん可愛いわねウフフ」
「……」
「あっちの、お風呂場の近くに便器があるわ。この牢屋自体は普段開放しておくから、この地下室内は動き回ってて結構よ」
「そう……」
「とはいえ、入られては困る部屋もあるから、そういう所には鍵をかけておくけど」
 入られて困る部屋というのは言うまでもなく、薬の調合をする部屋だ。
 その部屋にはみだりに入られては困る。
 知られるのは構わないが、中にある器具を勝手に使われるのは困る。
 凶器になるかもしれないものがあるかもしれないからだ。
 とりあえずこれで妖夢ちゃんとの楽しい毎日が始められそうだ。
 そろそろ仕事に戻った方がいいと思い、妖夢ちゃんに「また夜来るわ」と言ったら「死ね」と返された。
 私は嬉しくなり、絶頂した。

   ※ ※ ※

 館内のメイドとしての仕事も特に問題なくこなして行った。
 妖夢ちゃんと触れ合っている間、そこ以外の世界は時間が止まっているから実質的な時刻は進んでいない……はずである。
 例の地下室の部分だけ結界が張っているから、そもそも現実の世界とは違う時間軸になる様になっている、とパチュリー様が言っていた。
 余り難しいことはわからないが、時間操作によって現実世界に及ぼす影響は殆どないだろう。
 別に現実世界の時間が動いている間、地下室の時間は止めているわけではない。
 地下室の世界と、現実世界とを交互に動かして……というのもありだが、それではさすがに私の体が持たないだろう。
 それに妖夢ちゃんが一人になる時間だって必要だ。
 特殊な環境で生きていくことになったのだから、新しい環境に慣れるまで睡眠や休める時間は多めに取った方がいいと思っている。
 私は妖夢ちゃんを奴隷にした。でも奴隷は人間だ。主人はやむを得ない場合以外、奴隷の生命を脅かしてはいけない。
 毎朝必ず彼女の体調を調べ、少しでも悪い兆候が現れたらその日一日調教行為等をしないことにしよう。

 夜。夕食が終わった。夜行性のお嬢様にとっては、朝食。
 いつもはお嬢様の夜のおでかけについていくのだが、今日から控えさせて欲しいとお願いした。

「一体どういうつもりよ。……この前言っていた、地下室を貸して欲しいって件と関係があるのね」
「さすがはお嬢様、おわかりになりましたか」
 紅魔館の奥の部屋。一番豪華な扉にして一番豪華なお嬢様の部屋。
 ここで私はお嬢様と交渉いている。もしお嬢様が休みを認めないと仰ったらお仕舞である。
「私が気付かないわけないでしょう。一体何を飼っているの?」
「妖夢ちゃんっ!……いえ、冥界の庭師を拉致して奴隷にしています」
「ほう? なんでまた?」
「……お嬢様でしたら、もうお気付きかと」
「まあね。まさか咲夜に同性愛の気があったなんてね」
「お願いしますお嬢様! 彼女との関係を認めてください! メイドとしての仕事はいつも通りやっていますし……」
「寂しくなるわね」
「え?」
「これから毎夜の散歩が寂しくなると言ったのよ」
「お嬢様……それじゃあ」
「いいよ、あの女に好き勝手するのを認めてあげる。だけど……」
「だけど、何でしょう?」
「一つだけ条件があるわ。何をしたか日記をつけなさい。そしてそれを私に報告しなさい」
「そんなことでしたら、お安いご用ですわ」

 まさかお嬢様が了承してくださるとは思わなかった。
 だがお嬢様の許可を頂けたことで、妖夢ちゃんとの生活を快く始められる。

   ※ ※ ※

 夜。特製のピラフを持って妖夢ちゃんのところへ。
 妖夢ちゃんはベッドのところでグッタリと寝転がっていた。
「こんばんわ、妖夢ちゃん。ご飯持ってきたわよ」
 ご飯、と聞かせても妖夢ちゃんは反応を示さなかった。気分でも悪いのだろうか?
 いや、違う。私のことを気持ちよく思っていないから、こういう態度を取っているのだろう。
「ごめんね、妖夢ちゃん。お嬢様と話しないといけなかったから、遅くなって」
「……いらない」
「お腹減ってるでしょう? 食べないと苦しいわよ」
「咲夜と居るのが苦しいわよ! もういい加減お家に帰してよ……」
「出来ないって言ったでしょ? ほら、ご飯食べないと体調崩すわよ」
「いらない! いらないったらいらない! 咲夜に気持ち悪いことされるぐらいなら、死んだ方がマシだわ!」
「……そう」
 主人はやむを得ない場合以外、奴隷の生命を脅かしてはいけない。
 やむを得ないということは、こういう聞き分けのないときの話だ。
 私は近くに置いていたゴミ箱へピラフを捨てた。
「言うことを聞かない奴隷には食事なんて豪華なもの、いらないわね」
「……」
 妖夢ちゃんは相変わらず私のことを睨んでいる。
 勿体ないことをした、と言った後悔している様な表情は見せなかった。
 こういう脅しをしていけば少なからず、妖夢ちゃんを従順な奴隷にしていけるだろう。
 時間はいくらでもかかっていい。だが必ず私が主人であることを妖夢ちゃんに理解させねばならない。
 私は拷問のプロでもなければ、精神鑑定のプロでもない。他人の心を操るノウハウなど持っていない。
 だからこうして、生きる上で必要なものを断っていって相手に乞わなければいけない、ということを教え込むしか方法を知らない。
「じゃあ妖夢ちゃんのおトイレチェックしましょうね」
「え?」
 この地下室に設置した、妖夢ちゃん専用便器には特別な仕掛けがある。
 その仕掛けというのは、妖夢ちゃんが排泄する尿を蓄える装置なのだ。
 蓄えると言っても、ただ溜めているわけではない。
 尿というのは体外へ排出された瞬間は無菌だが、時間が経つと細菌が入ってきて汚くなるのだ。
 そういう汚い尿はさすがに私の健康を悪くさせる恐れがある。
 ……ということを地下室の、人体に関する本で学んだ。
 だから細菌が入り込まないよう、真空状態でパッケージングできる装置を作ったのだ。
 一回一回小分けにしてくれるので、非常に便利である。
 尿というのはいつ排出されたかによって成分がわずかでも変化する。
 その変化を楽しみたいがために、私は大量の酒を賄賂にして河童にこの装置を作らせたのだ。
 早速溜められた尿を見てみると、三回分の尿が溜められていた。
「これ、何かわかる?」
「……どうでもいい」
「あなたのおしっこよ」
「え?」
 妖夢ちゃんが見ている前で妖夢ちゃんのおしっこを開封。
 芳醇な尿をじっくりと楽しみたいところだが空気に触れているのはよくない。
 私は一気に口の中へ流し込んだ。喉越しを楽しむため、全て飲みきってしまう。
 美味い。素晴らしい。最高の飲み物だ。微量のミネラル、塩分も含んだ妖夢ちゃんのおしっこ。
 究極のハイポトニック飲料と呼んで差し支えない素晴らしさだ。
「気持ち悪い……他人のおしっこ飲むとかキチガイとしか思えない」
「妖夢ちゃんのおしっこ美味しい! 妖夢ちゃんも私のおしっこ飲む?」
「死ね」
「妖夢ちゃんウフフ」
 残念ながら私のおしっこはまだ飲んでくれない様だ。
 だが妖夢ちゃんが完全な私の奴隷となったとき、その目的を果たしてやるつもりだ。
「じゃあ妖夢ちゃん、今日のところはもう寝るわね。妖夢ちゃんも無駄な努力はせず、素直になりなさい」
「素直にだって? 私はいつだって素直よ! あなたが大っ嫌いっていうこと、とかね!」
「おやすみ妖夢ちゃん。先に言っておくけど……何を言っても、もう今日はご飯抜きですからね」
「……」
「妖夢ちゃんちょっと後悔してる?」
「してない!」
「本当に?」
「私に質問するな」
「私の奴隷として生きていくのが、あなたのゴールよ」
 階段を登って行き、妖夢ちゃんが私を呼んでくれないかと期待する。が、何も無かった。
 私は厨房へ向かい、ピラフを作り直した。私の尿を少し混ぜた特製のピラフ。
 時間を止めた状態で地下室へ潜った。妖夢ちゃんは牢屋の端で三角座りをしてうずくまっていた。
 妖夢ちゃんの頭を撫でてやり、頬と首筋を舐め、唇を奪って舌を口内へねじこみ、胸の辺りをまさぐった。
 時間が止まっているのでやりたい放題である。妖夢ちゃんウフフ。
 ブラウスの胸辺りにあるボタンを二、三個外し、襟を広げて背中に手をつっこんだ。
 背中のすべすべ、もちもちとした肌の感触で悦に浸る。最早芸術品レベルだった。
 襟の辺りの匂いを嗅ぐと、若干汗くさかった。また明日着替えさせてあげないと、と思いながらもう一度首筋に舌を沿わせた。
 衣服の乱れを直し、濡らしたタオルで私が舐めた箇所を拭いた。
 ピラフに蓋をして置いておき、階段を登って行ったところで時間停止を解除する。
 聞き耳を立てたまま、物陰から妖夢ちゃんの様子を伺う。
 グスグス泣いている様だった。お家に帰りたい、とか幽々子の名前を呟いたりしている。
 それから暫く黙ったままの時間が過ぎて行くのだが、私の懐中時計で見て十分程したところでお皿を引きずる音がした。
 カチャカチャ、とスプーンでピラフを食べているであろう音も聞こえだした。
 昼のときは目の前で食べてくれたのに、夜になると私が居なくならないとご飯を食べてくれなかった。
 時間が経過して、彼女の心の中に変化が起きたということ。
 お昼のときは無我夢中でご飯を食べていたが、夕食を食べるまでの間で気持ちの整理をしていたに違いない。
 そしてその結果、彼女は食事を拒否することで私に抵抗してみる、という結果に行き着いた、ということだろう。
 結局のところ今彼女は食欲に負けてご飯を食べている。
 水飲み器の先端についている、水が出口から零れない様にするためのボールを舌で転がしている音が聞こえてきた。
 まるでペットの様な扱いを受けている、と妖夢ちゃんは錯覚しているだろう。
 主人に食事を出してもらわなければ腹を膨らますことが出来ず、人間用でない器具でしか水分補給を行えない。
 主人の気まぐれで衣服を着せ替えられ、薬で体調を支配され、性的要求を満たすために体を弄られる。
 そんな奴隷としての生き様に少しでも早く慣れさせないといけない。
 お皿を置いた様な音がしたので物陰から様子を伺ってみると、確かにご飯を平らげていた。
 ベッドにうずくまり、ぐすんぐすん泣きながらも寝る準備に入っている。
 私は時間を止めてお皿を回収した。「おやすみ。愛してるわよ、妖夢ちゃん」と声をかけて頭を撫でた。
 猛烈な性的要求に追い立てられた私は時間停止状態で妖夢ちゃんを眺めながら妖夢ちゃんのおしっこを飲むことにした。
 二杯目のおしっこを堪能しながら自分の股間に手を伸ばす。
 妖夢ちゃんの下着の匂いを嗅いだりもしながらでのオナニーは想像以上に気持ちの良いもので、私はすぐに果ててしまった。
 
 今日はもう休もう。明日もメイドとしての仕事が待っている。

   『三日目』

「おはよう妖夢ちゃん、良く眠れたかしら」
「……最悪の目覚め」
「今日も妖夢ちゃん、とっても素敵よ」
「話しかけるな」
「妖夢ちゃんウフフ」
 トーストとサラダの朝食を牢屋に運んでやる。妖夢ちゃんはすぐに食べようとしなかった。
「早く食べてよ。ご飯食べて、お風呂に入れてあげるわよ」
「……」
「妖夢ちゃん?」
「ご飯、いらない」
「そう……」
 あくまでも手をつけない様だ。とはいえ、昨日の夜の様に隠れてあげるわけにはいかない。
 トレーを彼女に押し付けてみるが、振り払われてご飯が床に散らばった。
 食事を無駄にされたが、今回は作り直してあげない。
「早く服を脱ぎなさい。入浴と薬を済ませるのよ」
「嫌よ! いい加減にしてよ!」
 何を言っても聞かないような状態になってしまった。私は結界を潜り、一度自分の部屋に戻って縄を持った。
 地下室に戻り、妖夢ちゃんにそれを見せ付ける。
「何よ……また縛り付ける気なの」
「言うことを聞いてくれないんだもの」
 時間を止める。妖夢ちゃんの体に縄を巻いていき、がんじがらめにしていく。体育座りの体勢で拘束した。
 私は我慢できずにブラウスの中へ手をつっこんだ。
 首の根元から徐々に下の方へ。妖夢ちゃんの乳首に到達。
 その乳首を指先や爪で優しめに弄る。興奮した。本当にレズセックスしているという事実に興奮した。
 これで妖夢ちゃんが恥ずかしがりながらも、喘いでくれるというシチュエーションなら、もうそれだけで絶頂できるというのに。
 セックスも程ほどにして、止めていた時間を動かした。
「なっ!? くっ! 身動きが……」
 戸惑う妖夢ちゃんを抱え、そのまま浴槽へ。魔法の装置を動かし、お湯を流して行く。
「ちょ、ちょっと待ってよ……これじゃあ体が洗えない」
 この状態で縄に重りをくくりつけて、お湯が溢れるまで溜めたらどうなるのかしらと妖夢ちゃんに行ってみた。
「そ、そんなの……息できない!」
 妖夢ちゃんの体は小さい。ましてや座高が低くなるような縛り方をしている。
 もし底から離れられない状況で水を満タンまで溜めれば呼吸ができなくなるだろう。
「ねぇ妖夢ちゃん、それ……何かわかる?」
「え?」
 浴槽の底にある、小さな輪を示した。妖夢ちゃんはその輪の用途を想像し、暴れだした。
「お願い止めて!」
 時間を再び止めた。懐から細い釣り糸を取り出し、妖夢ちゃんを拘束している縄と浴槽底の輪とを繋げる様に結んだ。
 これで水が溜まろうとも妖夢ちゃんは底から離れなくなった。浮いたり、ということはなくなった。
 そして時間を動かす。思った通り、妖夢ちゃんは必死の形相で焦りだす。
「嘘でしょ……冗談なんでしょう!? こうやって脅して……私に言うこと聞かせようって魂胆なんでしょう!?」
 何も言わない。ただただ、毅然とした態度を見せ付けるだけ。
「ねぇ……何か言ってよ!」
 妖夢ちゃんが騒いでいる間にも、お湯はどんどん溜まっていく。今妖夢ちゃんの首の辺りまで溜まった。
「脅してるつもりなんでしょう! どうせギリギリの所で止めたりするんでしょう!」
 少しお湯の出る量を減らしてやる。水かさがすぐに増えてしまわないように。
 妖夢ちゃんの恐怖心を煽るために、ゆっくりと。
「ふん! 死ぬのなんか怖くないわ! どうせ咲夜に気持ち悪いされるぐらいなら……し、し、死んだ方がマシなんだから!」
 クスリ、と笑ってみせる。妖夢ちゃんの顔から血の気が引いていくのが目に見えてわかった。
「ま、待って待って! 言う事聞くから! 何でもする……しますから!」
 一気にお湯の流出量を増やした。あっという間に妖夢ちゃんの頭の上まで水かさが上昇。
 頭の前、顔の辺りから泡がたくさん出てきている。が、十秒もしないうちに泡は出なくなった。
 もがき苦しんでいるとはまさにこのことだろう。焦っているがために、肺の中の酸素を吐き出しきってしまっている。
 お湯の中で妖夢ちゃんはまだ動いているが、おそらく一分と持たないだろう。
 妖夢ちゃんを溺れさせてから三十秒経ったところで私は時間を止め、太ももに巻いているレースのバンドからナイフを抜いて釣り糸を切ってやった。
 時間を動かす。すぐさま浮いてくる妖夢ちゃん。体を回転させ、顔を真上にしてやる。
「ぷはぁっ! げほっ、ごぼっ!」
「妖夢ちゃんウフフ」
 呼吸を整えるのに必死な様子。水を吐かないところを見ると、そんなに飲んではいない様だ。
「はぁ……はぁ……」
 そのうち妖夢ちゃんは震えだした。暖かいお湯の中に入れているのに。
「お、お願い……もう二度とこんなことしないで」
 彼女の後頭部に手を置き、押す素振りを見せると彼女はとうとう泣き出してしまった。
「ごめんなさい……ごめんなさいっ! だから、だからっ……」
 妖夢ちゃんが浴槽に浮いたままの状態で縄を解いてやり、背中を洗ってあげると言った。
 すっかりしおらしくなってしまったのか、暴れたりせず言うことを聞くようになった。
 お風呂が済んだら薬を飲ませるつもりだったが、胃に物がない状態で薬を飲むのはよくないことを思い出す。
 もう一度食事を作って出すわけには……と考えていると先ほど散らかされた食事を思い出す。床に落ちているもののことだ。
「妖夢ちゃん、ご飯食べてくれる?」
「た、食べる!」
「でもご飯は作り直して上げられないの」
「……」
「落ちているものをすくう様に食べなさいと言っているの」
「なっ!? そんなの、汚……」
「食べられないの?」
 縄を見せた。彼女は止めて、止めてと後ずさりしだした。
「た、食べるからそれだけは……」
 この地下室はリフォームしたばかりだ。煤や埃で汚れた石組ではなく、普通の部屋の様にしているんだ。
 どうせそんなに汚なくはない。少々の埃は混じっているだろうが、それぐらいは我慢してもらわないと。
「た、食べたわよ……」
「食べました、じゃないの?」
「……食べました」
「素直で良いわね」
 薬を渡して飲ませると、彼女は一瞬険しい表情を見せた。
「何よその目つき」
「……お、お風呂は怖いけど、そのうち見ていなさいよ! いつか必ず、身を滅ぼすときが来るわ!」
「ふうん……楽しみにしてるわ」
 便器に備え付けられたタンクに溜まっていた妖夢ちゃんのおしっこを回収し、私は地下室を後にした。

   『七日目』

 やや調教のペースが早い気もするが、今日は妖夢ちゃんのおしっこ直飲みに挑戦しよう。
 今のところ彼女は私に対して従順な態度を取ろうと努めている。
 あくまでも努めているだけで、反抗することは忘れていないようだ。
 だが私にとってはそれが丁度良かった。そう簡単に堕落されては困るのだから。

「こんにちは妖夢ちゃん」
「……」
 相変わらず挨拶は返してくれない。
 弱弱しい彼女の態度を見て襲いたい衝動に駆られるのを我慢し、今日も彼女へ食事を運ぶ。
「いただきます……」
「あら妖夢ちゃん、いただきます出来たのね。良い子、良い子」
 頭を撫でようと思い、手を伸ばす。もうちょっとで髪に手が届く、というときに妖夢ちゃんが私に飛びついた。
 咄嗟に後ろへ下がったが、妖夢ちゃんの奇襲作戦にはめられた様だ。
 妖夢ちゃんが私のナイフを握っている。ふともものバンドに手を伸ばすと、あるはずのナイフが無かった。
「殺してやるっ!」
「あらあら妖夢ちゃん、おいたはダメでしょ?」
 必死にナイフを振り回して牽制している。筋力を奪われる結界の中にいるというのに、無謀なことを。
 だがその心意気は評価したい。妖夢ちゃんのそういうところが大好きだからだ。
「くぅっ!」
 ナイフを振り回しているだけで相当な体力を使ってしまったらしい。
 まだ私に切りかかっていないというのに、肩を上下させている。
「妖夢ちゃん、大丈夫? もうバテてるじゃない」
「ちっ、近寄るな! こいつで斬るわよ!」
「ナイフにさえ振り回されてる妖夢ちゃんウフフ」
 足元もおぼつかなくなっている。彼女がここにきてもう一週間になろうというのに、こうなることを予想出来なかったのだろうか?
 まあ妖夢ちゃんはどちらかというと利巧でないタイプだろうから、仕方ないかもしれない。
 そっちの方が可愛いし。
 妖夢ちゃんに歩み寄って行く。
 相変わらず来るなとナイフで牽制しているが、軽く姿勢を変えるだけで避けられるほど遅い振り。
 これほどまでに手ごたえがないのなら、今からでも結界をわざと弱くしてみるのも良いかと思った。
 額に脂汗を浮かべてなお私に攻撃しようとしている妖夢ちゃん。ナイフを握っている手に蹴りを入れ、ナイフを蹴落とした。
 あっさりとナイフは手から抜けて飛んで行った。
「しまった!」
「あっけないわねぇ、もうちょっとがんばって欲しかったのに」
「ふ、ふざけないで! 何よその余裕の態度……私をバカにして!」
「ほら」
 私は懐に仕舞っているナイフの中から一本取り出し、妖夢ちゃんの方へ放り投げる。
 妖夢ちゃんは受け取るのが怖いのか、その場で飛び跳ねてナイフが落ちるのを見ていた。
「もう一度がんばってみなさいよ、さあ」
「……」
 舐めてかかっているわけだが、今の妖夢ちゃんでは手加減した私すら倒せないだろう。
 妖夢ちゃんがナイフを拾って駆け出し、私にナイフを突き出してきたが難なく避けることができた。
 妖夢ちゃんは走り出した勢いを殺せずに床へダイブ。またもやナイフがどこかへ行ってしまった。
「ううっ、いつもの力が出せて、刀があればこんな奴に……く、くやしいっ!」
「生妖夢ちゃんの生放尿を拝見してもよろしいでしょうか?」
 時間を止めてナイフを回収し、妖夢ちゃんを牢屋まで運んで行った。
 時間停止を解除し、妖夢ちゃんに立つ様命令する。
「な、何をするつもりなの……」
「そろそろおしっこがしたくなる時間じゃない? 私があなたの股に口をつけるから、おしっこしてくれない?」
「はぁ!? 何言ってるのよ、気持ち悪い!」
「妖夢ちゃんウフフ」
 妖夢ちゃんのスカートの中へ手を入れ、ドロワーズをずり下ろす。
 すかさず抵抗してくるが、動くなと命令。左右の太ももにそれぞれ手を置き、口を開いて股にくっつける。
 頭がクラクラするような匂いに昇天しそうになった。
「止めて、止めてったら!」
「早くおしっこしてよ、もうすぐ出そうなんでしょう?」
 薬が効く間隔ぐらい調べている。遅くともあと五分もすれば効果が現れ始めるはずだ。
「ぅ……」
「ほ〜ら、おしっこ! おしっこ! おしっこ!」
「うるさい! 下品なこと言わないでよ!」
「おしっこ! おしっこ! おしっこ!」
「ぁ……で、出そう」
「妖夢ちゃんのおしっこ! 妖夢ちゃんのおしっこ! 妖夢ちゃんのおしっこ!」
「は、恥ずかしいからそういうこと言わないで!」
 尿道から湿気を感じる。もうじき出てくるはずだ。あの香ばしい、黄金水が。
「あ……ああ……」
 ちょろちょろ。やっと出てきた私だけのドリンクスイーツ。
 遠慮しがちに少しずつ出てくるおしっこを口の中である程度溜め、溢れそうになる一歩手前でごっくんと一気飲み。
 なんて素晴らしい喉越しなんだろう。便器のタンクに溜められた真空保存の尿とは風味が別格だ。
 念願の夢が叶った瞬間だった。これをするがために一体どれだけのお金とお酒、時間をかけただろうか。
 気のせいか、妖夢ちゃんは泣いていた。
「うう……グスン、気持ち悪い……」
 妖夢ちゃんのおしっこを飲むのに忙しい私は喋ることができなかった。
 とうとう出終わってしまったので、丹念に尿道と陰核を舐めてあげてから口を離してドロワを履かせてあげる。
「ご馳走様、妖夢ちゃん。美味しかったわ」
「……ね」
「妖夢ちゃん?」
「死ね!」
 妖夢ちゃんが私の首に手を伸ばしてきた。私の首を絞めようとしているのだ。
 だが非力になる結界の効果には逆らえず、苦しいほどではなかった。
「うううっ! このっ、この!」
 私が軽く振りほどいてみると、あっさり妖夢ちゃんの拘束から逃げることができた。
 悔しそうに泣いている妖夢ちゃんの頭を撫でてやると、乱暴に振り払われた。
 泣いているだけの妖夢ちゃんを泣き止ませる方法は今の私には思いつかなかった。
 私は妖夢ちゃんに毛布をかけて自分の部屋へ戻ることにした。今日はここまでにしておこう。
 ようやくここまで来たというのに、妖夢ちゃんはまだまだ私に慣れていない様子。
 そろそろ私の好意にも気付いてほしいぐらいなのに。

   『十三日目』

 妖夢ちゃんの様子がおかしくなった。妙に気だるそうにしているのだ。
 ご飯を出しても反応は鈍く、食事は遅い。おやつにケーキを出してみても似たような反応しか示さない。
 風邪でも引いたのかと思っておでこを舐めてみるが熱いわけでもなかった。
 話しかけても返事はなく、セクハラ行為をしてみてもいつの様に荒々しく振りほどいたりしない。
「妖夢ちゃん、調子悪いの?」
「……」
 いままで仮病を使って私とのスキンシップをさぼろうとしたことはあった。
 だが今はその状況ではなさそうだ。
 妖夢ちゃんは嘘をつくのが苦手なタイプ。嘘をつかれても態度でバレバレなのが多い。
 そんな妖夢ちゃんがぐったりしているのだから、本当に体調が悪いのだろう。
 今日は一日安静にする様言って、ベッドに寝かせた。
「呼び鈴を置いておくわ。もし苦しくなったりしたら、呼んでね」
「……」
 私は地下室を出て、パチュリー様のいるところへ向かった。

   ※ ※ ※

「ぐったりして動かない?」
「そうなんです。何かわかりませんか?」
「そう言われてもね……」
 博識であるはずのパチュリー様もわからない様子であった。
 うつむいて考えてくれるのだが、何か言ってくれそうにない。
 そもそも医療に関する知識をどれだけ持っているのかわからないが。
 出来る限り妖夢ちゃんを観察して思ったことを教えたが、どうしていいかわからないと言われてしまった。
「熱はないんですって?」
「はい、舐めて確認しました。いつも通りでしたわ」
「舐め……き、気持ち悪いことするのね」
 パチュリー様が半歩私から離れた気がした。
「そうですか? 美味しいですよ」
「ひ、人に勧める言い方は止めて。私はそんなことできないわよ」
「妖夢ちゃんのおでこですよ? 舐めたくありません?」
「別に興味ないからいいって言ってるじゃない!」
「お嬢様のおでこも舐められないですか?」
「レミィのおでこであろうと、舐めるなんて気持ち悪いじゃない」
「そういうものなんですか?」
「そういうものよ!」
 もしかしてパチュリー様は私のことが気持ち悪いのだろうか?
 いや、きっと私のことが羨ましいだけなのだ。嫉妬しているのだ。
「……医者に診せたら? 普通に考えて」
「医者? とんでもない! どこの馬の骨かわからない他人に妖夢ちゃんの診察を任せるなど……何かあったらどうするんですか!」
「いや、ないでしょ」
「本当ですか? 医者は妖夢ちゃんの心音を聞いたりするんですよ?」
「それ、普通でしょ……」
「何を言っているんですか! パチュリー様はのん気すぎます! 妖夢ちゃんは私のものです! 同じ空気を吸わせることさえ許せない!」
「……とにかく、放っておいても症状が良くならないのなら医者に診てもらうしかないと思うんだけど」
「で、でも」
「彼女、大切なんでしょう? 無理は止めておきなさい。ああでも一つ問題があるわね。彼女、半分死んでたわね」
「そ、そうですね」
「なら人里の医者じゃあ無理ね。まあ半分は普通の人間でしょうけど、例えば幽霊の方に問題があったら、人間のことしか知らない里の医者じゃサジを投げられるでしょうね」
「……薬師」
「ん? ああ、確かにあそこの月人ならいけるかもね」
 永遠亭の薬師、八意永琳は人間以外の診察もしている、という噂を耳にしたことがある。
 そしてパチュリー様の仰ったことが気がかりになってきた。
 幽霊の方、つまり妖夢ちゃんの半霊に問題があったらどうしよう、という話だ。
 今半霊の方は霊夢から聞き出した結界で封じ込めている。
 基本的に妖夢ちゃんは半霊を傍について来させている。家に置いてきたまま外出したりすることなど、まずありえない。
 仮に妖夢ちゃんの、半身と半霊を離したままの状態が続けばどちらか片方、あるいは両方が調子を悪くしたりする、ということがあったらどうなるだろう。
 もしこの仮定が正しければ妖夢ちゃんがぐったりする原因がわかったも同然になる。
 半霊の結界を弱めて妖夢ちゃんの近くに置いても症状が改善しないのなら、最悪の手段として薬師を頼るしかない。

   ※ ※ ※

 私の部屋に封印している半霊の結界を少し減らし、金属で出来た網目状の箱に入れた状態で妖夢ちゃんの所へ持って行った。
「妖夢ちゃん、この箱に入れた状態でなら半霊を返してあげる」
「……私の」
「ほら」
 妖夢ちゃんが横になっているベッドの枕元へ置いてやる。
 だが暫く観察していても、様態は一向に良くならない。
「妖夢ちゃん、私はあなたと半霊を離れ離れにしたから体調を崩したと思っていたんだけど……」
「……」
「違うみたいね……」
 うん、とも、すんとも言わない妖夢ちゃん。呼吸で体が動いているのを確認していないと死んでいる様にも見えてきた。
 私は自分を責めたい気持ちで一杯だった。あんなにも妖夢ちゃんを大切に扱っていこうと決めていたのに、この様だからだ。
 パチュリー様の所へ行っている間に一度用を足した様だった。
 パッケージ保存された妖夢ちゃんのおしっこを回収し、私は何もせず自室へ戻ることにした。

 食事はおかゆを出し、食べさせることにした。
 いつもは嫌がる妖夢ちゃんだったが、嫌がる元気すらない様子で黙々を食べてくれた。
 ごめんね妖夢ちゃん、と謝ると彼女は頷いた。
 妖夢ちゃん愛してる、と言って妖夢ちゃんの背中を撫でてみたら弱弱しい声で「触るな」と返された。
 明日絶対薬師の所へ行こう。そう誓う。あんなにも弱そうにしている姿をもう見ていられない。
 他人に妖夢ちゃんを診察してもらうことは不満であるが、私や館の住民では医療の技術を持つ者が居ないからやむを得ない。

   『十四日目』

「妖夢ちゃん、具合はどう?」
「……」
「ちゃんとおしっこしてる?」
「……」
「まだ用を足してないのなら、私に跨って良いのよ?」
「……死ね」
「妖夢ちゃんウフフ」
 一晩経っても妖夢ちゃんの容態は変わらずたった。酷くなってはいないのが幸いか。
 お風呂には入れず、薬もなしでおかゆを食べさせて着替えさせると、着用済みの下着を密封できる袋に小分けで保管。
 半霊を箱に入れたまま私が持ち、妖夢ちゃんを負ぶって永遠亭に行くことにする。
 お嬢様には緊急事態だと報告するとあっさり外出許可を頂けた。
 門の所で拳法の修行をしている美鈴に一声かけて竹林の方を目指した。

   ※ ※ ※

「妖夢ちゃんのお尻硬いわね。脂肪があんまりせいかしら?」
「……揉まないで」
「妖夢ちゃんおしっこしたくなったらすぐに言ってね、直飲みしてあげるから」
「……気持ち悪い」
「妖夢ちゃんウフフ」
 妖夢ちゃんと適当な話でもしながら竹林を抜けていくと、永遠亭へ到着。
 挨拶すると鈴仙・優曇華院・イナバが応じてくれた。
「妖夢が咲夜におんぶされてるけど、どういうこと?」
「話は後にして、緊急なの。私のお嫁さんである妖夢ちゃんが元気ないのよ!」
「へ? あなた達って住んでる所別々じゃあ……」
「いいからあなたの上司を呼びなさい! 妖夢ちゃんが危篤なのよ!」
「いや、確かに顔色悪いけど……どう見ても危篤には」
「いいから! 早く!」
 話の通じない女だ。妖夢ちゃんがこんなに苦しんでいるというのに、空気を読むことも出来ないのか。
 鈴仙が慌てて奥の方へ消えて行く。
 私は妖夢ちゃんに声をかけ、月の薬師の所に着いたからね、と教えてあげた。
 鈴仙はすぐに帰ってきた。中に入っても大丈夫な様だ。
 今は無理だと断られても、力ずくで入るつもりではあったが。
 鈴仙に案内してもらった部屋の襖を開けると、永琳が机の前で何かしらの仕事をしていた様子だった。
 薬の調合に使われる部屋らしく、棚に正体不明のものが無色のガラス容器に入っている。
 独特の匂いに軽く咳き込みながら、妖夢ちゃんを降ろした。
「あらおはよう。半分死んでる子の調子が悪いんですって?」
「早速だけど妖夢ちゃんを診て。一昨日ぐらいからこんな感じでグッタリして元気がないのよ」
「そう……じゃあ診てあげるから、あなたは別の部屋で待ってもらえないかしら?」
「それだけはできない。私の妖夢ちゃんに何をするつもりなの?」
「何をって……あなたが診察して欲しいって言ってきてるんじゃないの」
「もし私が別の部屋で待っている間、あなたが私の妖夢ちゃんの乳首に触れたりするかもしれない」
「はぁ?」
「私が別の部屋で待っている間、あなたが私の妖夢ちゃんの処女を奪ったりするかもしれない」
「いや……何を言っているのよ。そんなことしないわよ」
「私が別の部屋で待っている間、あなたが私の妖夢ちゃんのお尻を拡張したりするかもしれない
「しないから」
「私が別の部屋で待っている間、あなたが私の妖夢ちゃんの唇を奪うかもしれない」
「しないって言ってるじゃないの!」
「私が別の部屋で待っている間、あなたが私の妖夢ちゃんの髪の毛を食べるかもしれない」
「そんなことしないって言ってるじゃないの! 朝早くにやって来たと思えばウドンゲに怒鳴ったりして……一体何なのよ!
  仮に私が同姓嗜好を持っていたとしても、その子は私の好みじゃないから安心しなさい!」
「でも私が別の部屋で待っている間」
「ウドンゲ! ウドンゲ!」
 永琳が突然鈴仙を呼び出した。あらゆる波長を操作できる鈴仙に何かされれば厄介だ。
 でも妖夢ちゃんを診てもらわないといけない。どうすればいい?
 判断に迷っていると、襖が開けられた。案の定、鈴仙が部屋に入ってきた。
 私の目を食い入る様に見ている。
「ウドンゲ、このメイドを寝かせておきなさい」
「え? は、はい、師匠」
 ここで戦闘にでもなれば面倒だが、そういうことならやむを得ない。懐に忍ばせているナイフに手を伸ばす。
 引き抜いたナイフを構えようと思った瞬間、部屋の中がぐにゃりと傾いた。
 いや、違う。傾いたのではない。鈴仙に波長を弄られ、幻覚の様な物を見せられてしまったのだ。
 そうとわかったところで何か手があるわけでも無かった。
 傍に居るはずの妖夢ちゃんが見えなくなり、視界がどんどん暗くなっていく。
 ふいに、首に針が刺さった痛みが走った。注射でも打たれたのだろうか?
 全身に力が入らなくなっていく。次第に立っていることさえ辛くなってくる。
 もう何も見えず、何も聞こえず、あらゆる五感が働かなくなってしまった。

   ※ ※ ※

 目が覚める。目に飛び込んできたのは古ぼけた板組の天井。
 ごわごわとした布団の感触。周りを見渡すと、誰もいない小さな部屋で寝かされている。
 飛び起きた。妖夢ちゃんはどこにいる? 私は何をされた? 妖夢ちゃんはどうなった?

 冷静になる必要がある様だ。ここは永遠亭の数ある部屋の内の一つだろう。
 もう一度見渡してみると、タンスが目についた。
 そのタンスの引き出しを開けてみると、鈴仙の服だと思われるものが収納されていた。
 紺色のブレザーを着ている者は彼女しかいない。
 一着持って帰って妖夢ちゃんに着せてみようと妄想してみたが、服のサイズが合わないだろうから諦めた。
 別の引き出しを開けてみると、今度は彼女の下着が出てきた。ドロワとショーツの二種類に、薄手のシャツが入っている。
 それぞれ一つずつ持って帰って舐めてみようと想像したが、私には妖夢ちゃんがいる。
 妖夢ちゃんがいるのに鈴仙の下着を舐めたりするのは浮気をしている様な気がした。
 もしこのことを妖夢ちゃんに責められては私は何も言い返すことができない。
 下着をテイクアウトすることを諦め、私は着用済みの洗濯する前の下着を回収する方法を考えてみることにした。
 部屋の襖が突然開けられる。咄嗟に身構えると、現れたのは永琳だった。
「ああ、丁度良かった。あなたのいうお嫁さんの診察が終わったわよ」
「な!?」
「良く聞きなさい、十六夜咲夜!」
「え……」
 永琳が私を睨んだ。
「あなた……一体どんな酷いことをしたの!?」
「え、え?」
 永琳が私に怒鳴った。腰に手を当てて溜息をし、どうしようもない困ったちゃんを見ている目を向けてきている。
「彼女、妖夢は病気よ。それも精神のね」
「ええ! それって、治るの!?」
「今すぐに彼女を解放しなさい。そうでなければ彼女は心を閉ざし、様々な精神病にかかる恐れがある」
「妖夢ちゃんと別れろですって? 無理な相談だわ!」
「じゃあ彼女は一生助からない! あなたは自分自身の手で彼女を苦しめることになるわよ!」
「なっ……!」
 私自身の手で妖夢ちゃんを苦しめる? 私が心底愛している妖夢ちゃんを苦しめてきたのは私なの?
「……とはいえ、私がどうこう言って良い立場かどうかはわからない。ただ、妖夢が泣きながら私に助けて欲しいと頼んできたから助けてあげたいと思っただけよ」
「……」
「今日一日妖夢はここで預かることにする。今日はもう帰りなさい。明日ここへ来てどうするのか、一日かけて考えなさい」
「……」
 妖夢ちゃんは私の嫁、を正義としている私がまさか永琳の妨害に怯み、すごすごと紅魔館へ帰ってしまうことになるとは想像もしていなかった。
 妖夢ちゃんは私の愛を否定した。妖夢ちゃんに私の想いが届かなかったのだ。
 妖夢ちゃんなら私の気持ちを理解してくれると思ったのに。
 妖夢ちゃんなら私の処女を捧げても良いと思ったのに。
 妖夢ちゃんのおしっこなら何千、何万リットルと飲めるのに。

 紅魔館に着くと、門付近に居るはずの美鈴が居なかった。
 仕事をせずにまたサバっているのか、と思いながら時計を見てみるともう昼食の時間。
 妖夢ちゃんと会えるのは、早くともあと十二時間程。
 我慢できない。今すぐにでも会いたい。
 永琳と鈴仙、あの二人をねじ伏せて妖夢ちゃんを奪還せねばならない。
 もしそのとき月の姫様も私に抗おうものなら倒すつもりで行かせてもらう。
 誰であろうとも私と妖夢ちゃんの愛を妨げることは許されない。
 今は引き離されてしまっているが、ちょっとした休息だと思えば何も問題はない。
 今朝回収しておいた妖夢ちゃんの下着を口に詰めるオナニーで時間を潰した。

   『十五日目』

 日付が変わる時間を見計らって永遠亭に押しかけた。次の日は次の日だ。
 夜明けとは言われていないのだから間違いない。
 だが永遠亭に着いた途端感じ取った。ここには私の親愛なる妖夢ちゃんは居ない。
「妖夢なら例の亡霊が引き取って行ったわよ」
「なんですって!? どうして渡してしまったのよ!」
 永琳が眠たそうに目を擦りながらそう言った。
 最悪なことに妖夢の上司──主人である幽々子が妖夢を連れて帰ってしまったとのことだ。
 何ということだ。全く考えて居なかった。ここで幽々子が邪魔をするとは思いもしなかった。
 私と妖夢ちゃんの愛は誰にも引き裂けないと思っていたが、その発言は無かったことにしなければならなくなった。
 あの亡霊が出てきたのなら、とても厄介なことになる。

   ※ ※ ※

 館に着いてからお嬢様の部屋に直行し、妖夢ちゃんを幽々子に奪われたと報告したら素っ気無く「そう」とだけ仰った。
「これは一大事です! お嬢様、いますぐ冥界の勢力に奇襲をかけるべきです!」
「何を寝ぼけているの? 無理やり連れてこられた奴隷が逃げたがるのは誰にでもわかる」
「何を仰います! 私と妖夢ちゃんは運命の赤い糸で結ばれているのです!」
「だから何? こうなることは最初から分かりきっていたことよ」
「ですから……!」
「奴隷とご主人様ゴッコはもう終わりってことよ。わかったら今まで通り普通に働きなさい」
「妖夢ちゃんは……!」
「仕事の邪魔でしょう? あなたがあの半死人と構ってばかりだから、今までやらせていた家事が疎かになっていたのよ?」
「待ってください! 仕事はきちんとして……」
「瀟洒はあなたはどこへ行ったの? あなたが半死人を捕まえてからというのもの、掃除がきちんと出来ていないことばかりなのよ?」
「ええ!」
「どうせあの半死人と乳繰り合いたくって手抜きだったんでしょう?」
「そんな! 私は普段通り……」
「私の言うことが信じられないの? 私の言うことを聞けないのなら今すぐここを出て行きなさい」
「っ……! す、すみませんでした! 急いで仕事をしてきます!」
 なんということだ。これでは妖夢ちゃんを追いかけることができないではないか。
 おまけに妖夢ちゃんと妖夢ちゃん妖夢ちゃんしたければここを辞めろとまで言われてしまう始末。
 妖夢ちゃんとの交際は認めて頂けたのに……お嬢様はどうしてしまったのだろう。
 突然どうすることもできない現実問題が連続して起きたために、苛立ちを隠せない。
 腹いせにそこら辺を漂っているメイド妖精を一匹捕まえ、妖夢ちゃんの服を着せて小一時間レズレイプしてみたが要求は満たされない。
 妖夢ちゃんの服を着せ、妖夢ちゃんのカチューシャを模したものを被らせて「妖夢ちゃん、妖夢ちゃん」と呼んでも相手は妖夢ちゃんじゃない。
 妖夢ちゃんの格好をした別人──妖精でしかないわけで、妖夢ちゃんとセックスをしていることにならない。
 美鈴に妖夢ちゃんの服を着せても妙にガタイの良い妖夢ちゃんになるだけ。
 パチュリー様に妖夢ちゃんの服を着せても喘息持ちが相手ではとてもセックスさせて欲しいと言えなくなる。
 お嬢様に妖夢ちゃんの服を着せたところで羽があるから妖夢ちゃんになりきれない。
 フランお嬢様も同様の理由で受け付けない。
 懐に入れていた緊急用の妖夢ちゃん着用済みドロワを舐めても全く落ち着かない。自分を抑えることが出来ない。
 今すぐにでも妖夢ちゃんとまぐわいたい。もう一度彼女の温もりを味わいたい。

 ……と、突然轟音が響いた。館内が揺れたほどの衝撃。音は確か門の方からした。
 何事か、と思って門の方へ急ぐ。玄関の扉を勢いよく開けると、美鈴が倒れていた。
 咳き込み、血を吐いている。視線を遠くへ移すと着物らしきものを着ている何者かが漂っていた。
 桃色の髪の、薄い青色の着物。間違いない、妖夢ちゃんの主人である幽々子だ。
 十数メートルは離れた所にいるのに近づけない雰囲気がする。
 幽々子の全身から漏れ出す殺気に気圧される。声を出してはいけない緊張感も凄まじいものだ。
 こちらへ幽々子が近づいてくる。美鈴にはもう彼女を止める力が残っていない様だ。気を失ったのだろう。
 妖怪だからまず死なないだろうが、相当なダメージは負っているに違いない。
 それに反して幽々子は無傷の様だ。
 本当に使えない門番だ、と思ったが幽々子では相手が悪すぎるかもしれない。
 理由はわからないが、幽々子がとんでもなく怒っていることは空気でわかる。
 美鈴が力尽きた今、彼女の怒りの矛先は私に向けられるのだろう。
 まだ距離はある。どうせ相手はふわふわ浮いてるだけの亡霊だ。
 肉弾戦を好む美鈴と違って、私は近づく必要などない。
 遠くからナイフを投げつけて撃退すればいい。時間を止めてナイフを闇雲に投げるだけでも大丈夫なはずだ。
 そう考えて懐に手を伸ばした瞬間、幽々子は目の前から居なくなっていた。
「妖夢の刀を返してもらいに来たの」
 背後から女性の声がした。私の首を握り締められている。
「うちの妖夢をさんざん可愛がってくれたんだもの、たっぷりお返ししないといけないわね」
 激痛で叫び声しか出せない。息が出来ない。叫び声すらも出なくなっていく。
「妖夢から色々聞いたわ。随分と酷いことをしてくれたのね」
 酷いことだと? あれは全て妖夢ちゃんとの愛のためだというのに。
 だが幽々子への敵意とは反比例して、意識がどんどん薄れていく。
 妖夢ちゃんのおしっこをもっと飲みたいのに。妖夢ちゃんともっとキスしたいのに。
 妖夢ちゃんの処女も奪っていないのに。妖夢ちゃんのお尻も開発していないのに。
 それなのに、死んでしまうのだけは嫌だ。
 もう足掻く力も無くなってきた、と半ば諦めかけた矢先に開放してくれた。
「殺しはしないわ。あなたを殺せばあの吸血鬼が怒り狂うでしょうからね。それはとても面倒臭いことなの」
 呼吸を整えるのに必死だった。とにかく助かったことに安堵する。
「咲夜、妖夢の刀を返して欲しいと丁寧に頼んでいるの。返してくれるの? くれないの?」
「……」
 悔しいがこの女には叶わないということを思い知らされてしまった。
 ちょっと待って欲しい。私は何か大事なことを見落としている気がする。
「早く取りにいきなさい。あそこで伸びている門番の様になりたいの?」
 おかしい。幽々子の怒る理由はわかる。私がこうして暴力を受けたのも報いかもしれない。
「私の話を聞いているの?」
 なぜ幽々子は今頃になって紅魔館を訪れたのだ?
 全く考えていなかった。完全に気付いていなかった。
 私は妖夢ちゃんを連れてきた。地下室に閉じ込めていたのは大体二週間。
 なぜその間に幽々子は来なかったのだ? 自分の従者をなぜ放置していたのだ?
 もし妖夢ちゃんが体調を崩さなかったら、幽々子はここへ来なくなっていたのか?
 どうして私はこのことに気付かなかったのだろう。妖夢ちゃんに心を奪われていていたせいなのか?
 私はとりあえず部屋に隠したままだった刀を二本幽々子へ返した。幽々子が無表情で受け取る。
 するともう用はないらしく、向こうは踵を返した。
「待ちなさい幽々子! あなたはどうして今頃になって来たのよ!」
 相手は振り返らない。後姿を見せたまま。
「そんなもの決まっているでしょうに。あなたがどんな風に妖夢を可愛がるのか興味があったのよ」
「そ、それはどういう意味で……」
「妖夢の体験談、すごく楽しいの。おしっこを飲んだんですって? 気持ち悪い気持ち悪いって半泣きになりながら語ってくれた妖夢はとっても素敵だったわ」
 なんという女だ。この亡霊嬢はとんでもない変態と来たもんだ。
 私が妖夢ちゃんと歩んできた愛をはぐくむ行為の内容を聞いて悦に浸るとは。
 どうしようもない気違いではないか。幽々子が今すぐ居なくなれば良いのに。
 あんな変態と一緒に暮らしている妖夢ちゃんが可哀想で仕方がない。

   ※ ※ ※

 あれから倒れている美鈴を必死に背負って中へ入り、お嬢様に何があったか報告をしようとした。
 だがお嬢様は全て見透かしていたのか、報告はいらないと仰った。
 美鈴に手当てをしてやっていると、美鈴は眠ってしまった。

 自分の部屋で少し休もうとベッドへ横になったとき、ふいに猛烈な寂しさを感じた。
 もう妖夢ちゃんは冥界へ帰ってしまったのだ。地下室に通じる隠し扉がある方をみつめる。
 次にまた使うときはあるのだろうか。いや、使うときが来る様にしてやる。
 今度はあの亡霊をねじ伏せ、力ずくで妖夢ちゃんの交際を認めてやるのだ。
 引き出しから妖夢ちゃんが着用していたカチューシャを取り出し、黒いリボン部をしゃぶった。
 部屋に置いている魔法で動く冷凍庫に保管していた妖夢ちゃんのおしっこを一口分取り出す。
 そのおしっこの氷を口に入れ、妖夢ちゃんのおしっこ氷を私は堪能した。
 決意できたのならすぐに準備に取り掛かろう。こんな風に休んでいる暇なんてない。
 次は絶対に失敗しない。必ず妖夢ちゃんをあの変態女の支配から助け出し、幸せ一杯の日々を過ごしたい。
 カテーテルを挿入してのおしっこ直飲みに挑戦してみたい。
 冷蔵庫に入れていた昨日の妖夢ちゃんのおしっこをコップに注ぎ、それを飲みながら私は絶頂した。
妖夢ちゃんのおしっこ飲んでる咲夜ちゃんのおしっこ飲みたい。
だおもん
http://plaza.rakuten.co.jp/negitoro406/
作品情報
作品集:
17
投稿日時:
2010/06/12 00:10:12
更新日時:
2010/06/12 00:10:12
分類
東方スカ娘A
魂魄妖夢
おしっこ
50.1KB
十六夜咲夜
百合
妖夢ちゃん一筋☆咲夜ちゃん
1. 名無し ■2010/06/12 01:06:28
咲夜ちゃんの愛が成就することを願います
2. 名無し ■2010/06/12 01:19:25
完全にキチガイの顔ですわ
3. ウナル ■2010/06/12 01:27:51
愛の鞭と言うけれど、鞭ばかりじゃダメみたい。やっぱり愛の飴と愛の鞭がないと、誰かの心は縛れない。
4. 名無し ■2010/06/12 02:14:22
Ctrl  F  妖夢ちゃん
100より多い一致があります

( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)
5. うらんふ ■2010/06/12 07:23:51
す・ば・ら・し・い!!!!!
この咲夜さんは、ある意味私の理想です!
いや、妖夢のおしっこ飲みたくなるのは仕方ないことですよね!!!
6. 名無し ■2010/06/12 08:17:35
凄いとしか言葉が浮かばない
面白かった
7. ぐう ■2010/06/12 08:37:43
咲夜さん、あなたのその一途な愛と性癖に賞賛を送ります
8. 名無し ■2010/06/14 22:29:35
このシリーズ最高
9. 名無し ■2010/06/20 18:22:15
咲夜さんこわいよ、咲夜さん
これが変態と言う物か
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