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『壁』 作者: ND

作品集: 17 投稿日時: 2010/06/30 06:21:23 更新日時: 2010/06/30 15:21:23
壁から何か手足がはみ出ていた。

不気味に思ったのだが、僕はそれを斬り落とす事も掘り返す事も出来ない



そうだ、2年前に魔理沙が死んだ。

その時の遺言に彼女は言ったんだ。

『香霖………………私はお前の事が好きだったんだぜ、知らなかっただろう』

魔理沙は弱々しい声でそう言っていた。

僕は笑うように

『ああ、知らなかったな』

と言った。その後に彼女は確かに言ったんだ。

『私、次は香霖とずっと一緒に居たい』と。


その後、眠っているかのように死んでいる魔理沙を見た。

それを見て哀しむ魔理沙の友人たち、霊夢は見ていられないかのようにその場から去った。



魔理沙の死から2カ月後、部屋の壁から何か指のような物が生えてきた。

最初は何かのキノコかと思っていた。

だが一週間後、それが3本増えていた。

さらに1週間経つと、それは5本に増えた。

ようやく、それは手だと分かったのだ。






そして2年、それは腕まで生えてきた。

その腕は、まぎれも無く魔理沙の手だと気付いた。

『霖之助さん』

後ろで霊夢が僕を呼んでいた。

だが、霊夢が来た時点で、手が生えている壁から何か視線を感じたのだ

『また成長してるわね、この手』

霊夢は他人言のようにそう言った。

そして今日は、霊夢は珍しく料理を作ってくれた





そしてさらに2カ月後、ついに顔が壁から現れた。

さらに時間が経ったら口が現れて喋るのだろうか。

その目は、ずっと僕の方を見ていた。

たまに微笑むような目つきもすれば、悲しそうな目つきもするようになった。

霊夢が香霖堂に来た時は、なぜか恨みがましい目つきになった。

最近、毎日霊夢が僕にご飯を作ってくれるからだろうか。





さらに2ヶ月、その顔は完全に現れた。

その顔は、完全に魔理沙でありあの時のままだった。

だが、僕はそれどころではない、頭が痛いしだるい。

病気にかかりにくい僕だが、今日は完全に風邪というものをひいたのか、それとも別の病気か

医者の彼女から聞くと、僕はもう手遅れらしい。

もっと早く症状を見せれば助かったかもしれない。鈍感な僕を恨んだ

腹が痛いし苦しかった。

『霖之助さん、今日もお粥を持って来たわよ』

霊夢はそう言いながら鍋を机の上に置いてくれた。

霊夢にしては気が効いているような気がした。

霊夢はお粥の上に塩を振りかけた時、

魔理沙の頭は急に叫びだした




『それでお前は私を殺したんだ!!!!!!』
霊夢は霖之助が欲しかったんでしょうね。

魔理沙は要らないとして、感づかれる前に殺して

まぁ、あんだけ毒を飲んだ霖之助も、もう手遅れでしょうけどね
ND
作品情報
作品集:
17
投稿日時:
2010/06/30 06:21:23
更新日時:
2010/06/30 15:21:23
分類
霖之助
魔理沙
霊夢
恐怖
1. 名無し ■2010/06/30 15:31:03
うおぉぉ
なんていい話

ページ送りの仕様のせいで最後の一行超ビビった
2. 名無し ■2010/06/30 16:26:21
???
3. 名無し ■2010/06/30 16:31:37
珍しく紫がいない
4. 名無し ■2010/06/30 18:21:22
にしても、何故魔理沙は生えてきたのだろうか。
やっぱり怨念か何かかな
5. あるじ。 ■2010/07/01 23:43:29
怖いw
しかしいい話w
これは良いw
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