東方音楽厨�A

前作｢東方音楽厨｣の続きです。音楽に興味の無い人は楽しめる確率が低いっぽいです













｢さーて、藍も加わった事だし、続きと行きましょうか｣


｢うむ。しかし紫様、5位ずつというのは少々煩雑だと思われます。10位ずつ位にしてはいかがでしょう｣


｢そうかしら？まあ、私わどっちでもいいんだけど。霊夢、どう？｣


｢いいんじゃない？まあ確かに5位ずつだとちょっと煩わしいかなとは思ったし｣




｢そう。じゃあ10位ずつ行くわね。



95位・The Beatles/The Beatles

94位・Rejoicing in The Hands/Devendra Banhart

93位・うたばうたゆん/朝崎郁恵

92位・本当の世界/渚にて

91位・The Velvet Underground & Nico/The Velvet Underground

90位・Come On Die Young/Mogwai

89位・Thick As A Brick/Jethro Tull

88位・まちぼうけ/久保田麻琴

87位・In C/Terry Riley

86位・Chicken Skin Music/Ry Cooder



｣






｢これはまた凄いラインナップね････････藍、あんたどう思う？｣


｢む････････まあいくつか興味深い点があるが、逆に一番目を引くのがホワイトアルバムだな｣


｢まあそうよね。ゲロゲリとバンハートに挟まれてこの位置だからね。仮に同じサイケデリックロックって言葉で括れたとしても、やっぱりベルベッツとビートルズは違うわよねえ。一番異彩放ってるわ｣


｢あら、別にポップなものだったらすぐ下に渚にてだってあるでしょうに。そんな言い方されたら、ゆかりん、悲しいわあ｣


｢分かってて言ってるでしょ、紫様････････。別に否定してる訳じゃないですよ。大体、違和感と異彩を感じさせるのはむしろ知名度のせいだと思いますが｣


｢まあまあ、ほっときなさいよ藍。大体バンハートだってフリーフォークを謡ってるけど実際ポップな作風でしょ。大体ラインナップからして、ポップか否かなんてこいつには関係無いって。そういう意味では、渚にては逆に興味を引くけどね｣


｢確かにそうだな。これは日本産ポップスに近い歌ものだしな。最も、一筋縄でいくミュージシャンではないんだがな｣


｢これなんかは二枚組だしねえ。まあ、結局売れる売れないなんて宣伝戦略次第なんじゃない？ソニックユースが売れたんならBoredomsが売れたっていいはずだと思わない？｣


｢それは今考える事でもないだろう････････他にはそうだな、ライリーも気になる所だ｣


｢そういえば藍わAcid Mothers TempleのIn Cのカバーが好きだったかしらね？｣

｢アレはライリーの定めた基本律を守ってないのでカバーと言えるかは微妙ですが、まああのカバーは好きですし初典のこれも好きですよ｣


｢AMTのカバーはちょっとどうかと思うけどな、私は。ちょっとうるさ過ぎないかしら？｣

｢現代音楽とロックの楽しみ方は同じではないよ、霊夢。勿論、前衛領域に片足所か全身突っ込んでるバンドも腐る程いるが、これは布団で目をつむって聴くタイプの音楽ではないだろう。さっきも言ったが、AMTのものはカバーだと捉えない方が良いかもしれないな｣


｢そんなものかしらねえ････････。あ、私が一番気になったのは朝崎郁恵ね。ここで琉球音楽なんてやるじゃないって思ったわ｣

｢琉球音楽って芋臭いような、シリアスで無いようなイメージあるものね。そういう先入観で聴かれなくなるのわ悲しいわあ｣


｢後はタル、クーダーは妥当と言えば妥当でしょう。代表作そのまんまな気はしなくもないですが、やはり良いですからね。ただ、久保田麻琴の1stも美しい日本産の秀作フォークだからいいとして、Mogwaiは流石に浮いてるんじゃないでしょうか、紫様｣


｢エレクトロニカへの軽蔑わ駄目よ、藍。それにこれはサウンドも耳障りでわちっともないし、一種のアンビエントミュージックとして十分出来の良い作品よ｣


｢まあそれは分かっていますがね、全体として余りに安易な作品が多いもので。Mogwaiも今度聴き直しておきますよ｣


｢それにしても、まだ80位半ばなのに中々に濃いわね。これは上位はかなり楽しめそうね｣



｢ふふ、期待しておきなさい、霊夢。私の本気わまだまだこれからよ？｣