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『もてもてもこたん 3』 作者: 上海専用便器

もてもてもこたん 3

作品集: 18 投稿日時: 2010/07/21 12:11:41 更新日時: 2010/07/22 06:04:22
「む〜…………」
「あら………ピンク色の髪は羨ましい?」
「ち、違うわよ!」
「ふふ、心は嘘をついてないわ。」
「だ、だって………絶対にピンク色のほうが妹紅は好きだしさぁ………」
天子とさとりは、ぐっすり眠っている妹紅の両脇でそんな会話をしていた。
まずまず大きな声でしゃべっていたが、妹紅が起きる気配はしない。
「お姉ちゃ〜ん………もこー………」
「天子様………妹紅さん…………」
さとりの背中を抱きしめるのはこいし、天子の背中を抱きしめているのは衣玖。
チラチラと目をあけてきているが、二人は敢えて無視していた。
「………寝ますか。」
「ええ………妹と妹紅の相手をしないといけないしね。」
そして、天子とさとりの二人も妹紅に寄り添いながら眠りについていった。
こいしと衣玖の二人に、体をいじられ続けたのは言うまでもない。

「まさか、今日は寺子屋で授業の手伝いとは………」
「せっかくのデートも中止ね。」
「だ、だから女の子同士でそういう関係は………」
幽香は妹紅と腕を組みながら寺子屋へと向かっていたが、妹紅は少し困った顔をしていた。
「私のこと、嫌い……?」
「い、いやそんなことはないよ!ただ、やっぱり子供ができなかったり………い、いれるものが………」
「ふふ、かわいいわねやっぱり。」
「う、うるさい!」
困った顔はしているとはいえ、妹紅はあながち嫌ではないようだった。



そんな妹紅の様子を、萃香は監視していた。
「あんまり、悪いことをしているようではないねぇ。紫の考えすぎじゃないのか?」
あの幽香とあそこまで仲良くなっているのだ。
普通の人妖では不可能、かなり心の広い者でなければならないはずだ。
鬼が好む性格の人妖でなければならない。
「しかし、あいつを倒すってのも心が痛むねぇ。無実の証拠はないものか。」
萃香はどうやって紫の誤解を解こうか悩んでいた。
そんな自分に忍び寄る影があることに、萃香は気づくことができなかった。





(何とかして、彼女を止めなければならないわね………)
上白沢慧音、人里の守護者として名を馳せている半獣。
彼女は人間だけでなく、一部の妖怪からも信頼されていた。
その慧音が、紅魔館の大図書館から拷問魔法の魔道書を盗んだかもしれない。
しかも盗んだ犯人を魔理沙に仕立て上げようとしている。
目的は分からないが、早々にレミリアの力を借りて何とかしなければならない。
そう、パチュリーは考えていた。

「ちょっと。フランばっかり抱っこしてないで、私にもしなさいよ。」
「お姉さまは、私より年上だからダメ〜」
「な、なんですって!?」
パチュリーは、レミリアとフランが仲良さそうにしている声を聞いた。
自分は夢でも見ているのか、そう思う光景なのだ。
レミリアとフランはつい最近まで、すれ違ってばかりだった。
フランは姉を見るといつも、「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」と叫んでくる。
そんなフランをいつもあしらってきたレミリア。
どうしてそんな二人が、急に仲が良くなったのだろうか。
パチュリーは疑問に主他。

いや、一番の疑問はそこではない。
誰がレミリアとフランを抱っこしようとしているのか。
今、フランを抱っこしているのは誰なのか。


「妹紅!あなたは私とフラン、どっちが好きなの!?」
「え、えっと………」

妹紅、という名を聞いたとたん、パチュリーは手に持っていた本を落とした。

「ダメだよ、お姉さま。妹紅は私もお姉さまもどっちも好きだもの。」
「そ、そういうことだよ。」
「うー、逃げの答えじゃない………」
「妹紅…………恨むわよ。」
「さ、咲夜も抱っこすればいいじゃんか。」

(レミィ?どうして貴方が、そいつと仲良くしているの?そいつは、慧音の親友なのよ?)
パチュリーは何が何だが分からないまま、そんなことを考えていた。
小悪魔も一緒に入ってきたが、悔しそうな顔をしてパチュリーの方を見つめている。
その手には、一枚の手紙があった。
「妹紅には後で一緒に寝てもらうとして、パチュリー。何か用かしら?」
「慧音が何とやらってその子から聞いたし、私も聞いていいかな?」
(分からない、何も分からない。レミィが私を裏切った?あの女に洗脳された?)
パチュリーの頭は、ますます混乱していく。
(どうして妹様とレミィが仲良くしているの?)
レミリアたちは何かを考えているパチュリーを心配そうに見ていた。
「パ、パチュリー………?」
「何か………あったのか?」
「あ、妹紅!これ、忘れてた!」
フランは何かを思い出したようで、服のポケットから手紙を取り出した。
それをパチュリーに渡すフラン。
「だ、誰からの手紙なの…………?」
「わかんない、美鈴が渡すように頼んできたの!」
「め、美鈴ったら妹様にこんな危険な仕事をさせるなんて……!」
「咲夜、いくらなんでも過保護すぎよ。」
「ありがとう、妹様………」
とりあえず、パチュリーはその手紙を読むことにした。

じっくりと手紙を読むパチュリーだったが、突然気を失って倒れてしまう。
慌てて小悪魔やレミリアたちはパチュリーの傍へと駆け寄る。
何が何だが分からないレミリアたちだったが、咲夜は冷静に容態を診ていた。

小悪魔はパチュリーが読んだ手紙を手に取った。
その手紙には、こう書かれていた。











『魔女狩りの時は近い。』











「申し訳ありません、お嬢様!フラン様がお嬢様を助けたいというお気持ちを
邪険に扱うことなどできなかったのです!」
どうやら、門の前に落ちていた手紙をフランに運ばせることで
レミリアの中でのフランの株を上げようと思ったらしい。
だから、その手紙がどういうものかもよく分かってないまま渡してしまったのだ。
「いいのよ、美鈴。幸い、しばらく安静にしておけば目を覚ますらしいわ。」
「で、ですが………」
「罰を受けたいのなら、パチュリー様をつきっきりで
看病している妹様の手伝いをなさい。美鈴、貴方にできることはそれよ。」
「咲夜さん………分かりました!」
美鈴はそう言って、走ってパチュリーが養成している図書館へと向かっていた。
しかし、タチの悪いいたずらもあったものだ。
まさか、慧音の名を使ってあんな手紙を出すなんて。
ただ慧音の字に似せて書こうとしているのが分かる字だったので、かろうじていたずらということは分かった。
「妹紅、あの手紙は誰が出したものか調べた。」
「分かった、慧音と一緒に調べるよ。」
「私も行きましょうか?」
「もしかしたら、本当に魔女狩りをしようと考えている奴らがいるかもしれないから。守りを固めるためにここにいたほうがいい。」
「………念には念を、ね。わかったわ。」
さて、慧音にあの手紙を持っていって相談しないといけない。
もしかしたら、子供のいたずらかもしれない。いや、子供のいたずらであってほしい。
私はいろいろと考えながら、慧音のいるであろう寺子屋へと向かっていた。

「しかし、まさかあいつとここまで仲良くなれるとは思わなかったわ。」
「そうですね、お嬢様。」
「ふふ、これも妹紅のお陰よ………妹紅が私に道を示してくれた。」
「お嬢様………」



〜数週間前〜



私はいつものように、慧音から教えを貰っていた。
「いいか、妹紅。紅魔館の吸血鬼の姉妹を知っているか?
あの二人は仲が悪いということで有名だ。もちろん、それは間違っている。
あの姉妹は互いにすれ違い続けた。姉は妹が大好きなのだが、どう接してあげればいいのか分からない。
妹はそんな姉に自分は嫌われていると思い、姉に殺意を抱くようにまでなっている。
このままではいずれ、二人とも心が壊れるやもしれん。
そんなことになってはならん、救われなければならない人妖が見捨てられてはならんのだ!
強い、というだけで見捨てられてきた人妖をお前はたくさん救ってきた。
今度も何の問題も無く、この姉妹を救ってやれるぞ!」


紅魔館へとたどり着いた私は、門番の美鈴と出会った。
寝てばかりとの噂を聞いていたが、実際に会ってみると真面目に門番をしていた。
そのことに触れるのは失礼なので、言わないでおこう。
「こんばんわ。」
「あ、妹紅さんですね。こんばんわ。」
まさか私の名前を覚えているなんて、思ってもいなかった。
確かに数回、宴会で会ったことはある。
それでも覚えているとなると、少し気持ちがいい。
「こんな夜遅くに来るなんて、お嬢様に用ですか?
「うん、そんな感じ。」
「分かりました。ではどうぞ。」
「え?伝えたりしないでいいの?」
美鈴があっさりと私を逃走としているのには、さすがに気が引ける。
レミリアとはそれほど交流がないのだ。
なのに、こうも簡単に通していいのだろうか。
「いいえ、妹紅さんは大丈夫な人って分かってますから!」
「そ、そう。ありがとう。」
後で美鈴が怒られることが無いように、私が何とか説明しておこう。
そう心に決めて、私は門をくぐり抜けた。

「あら、あのときの蓬莱人ね。どうしたのかしら?」
紅魔館の主、レミリア・スカーレット。
さすがにカリスマのある吸血鬼だった。
おっと、感心している場合じゃない。
何とかフランって子と接触しないといけない。
「えっと、フランって子に会いたいのだけど………」
「妹様に何の御用かしら?」
「え?」
レミリアのお付のメイド、咲夜がいつの間にか私の背後に立っていた。
しまった、咲夜は時を止めることができるのだった。
「言え。なぜ、あいつに用がある。」
レミリアも口調を変えて、圧力をかけてきた。
さすがに少し圧倒されてきた。
だけど、私は今この二人を殺しにきたんじゃない。
レミリアとフランを救いに来たのだ。
「フランの遊び相手になろうと思ってね。」
「「え?」」

あのときの言葉をどう理解したのだろうか。
私はまさにフランの遊び相手として、地下に行く権利を与えられた。
「誰?」
「妹紅って言うの。」
「壊していいの?」
「こ、壊していいかって聞かれるとなぁ………」
「おもちゃじゃないの?」
「ちょ、ちょっと!私はエッチのための道具じゃ………」
「えいっ!」
「え?」
気づいたときには、私の下半身が消滅していた。
「フ、フラン!?」
「あ、あれ?」
さすがに痛みはあるが、この程度はたいしたものじゃない。
輝夜とのプレイが一番痛いのだ。
私は再生し切った後、ゆっくりとフランの元へと近づいていった。
「ご、ごめんなさい!!」
「ええ?」
どうしたことだろうか、フランは急に私に抱きついてくる。
「私、本当にお人形さんかと思って……本当にごめんなさい!!」
「フラン…………大丈夫、私は怒ってないから。」
「ほ、ほんと………お姉さまも怒らない?」
「お姉さま…………もちろんだよ!お姉さまは、フランが大好きだもの。」
「お姉さまが………私のことが大好き…………?」
フランの表情が暗くなる。
言ってはならないことだったのかもしれない。
私は謝ろうと思った矢先、フランはこう言ってきた。
「どうして………お姉さまは私を傷つけるの?」
一番答えに困る質問に思えるかもしれない。
だけれども、私は慧音に何と答えればいいのかも教えられている。
「それはね、お姉さまも一人ぼっちなの。」
「お姉さまも、一人ぼっち?」
「そう。一人だとね、どうしても誰かを傷つけたくなっちゃうの。
一人じゃないって思わないようにするために。
でもね、フランは一人ぼっちじゃない。
だって、フランは誰かを傷つけようとしない」
「……私、お姉さまを殺そうって思った。」
「大丈夫、大丈夫。今からでも遅くないよ。
だから、お姉さまと一回話をしてみよっか?」
「………うん!!」
フランは明るい笑顔でうなずいてくれた。

「どういうことなの、咲夜。私に来てほしいだなんて………」
「いざというときは、館から追い出しますわ。」
「ええ、お願いね。」
レミリアと咲夜の声が聞こえてきた。
私はもう一度、フランと何を言えばいいのか確認した。
「大丈夫、絶対に失敗しないよ!」
「ほんと?よし、がんばろっか!」
「うん!!」
そして、地下室の扉が開く。

「妹紅、こいつで話があるって何かしら?」
「話の内容によっては、出て行ってもらいます。」
「レミリア、私の心が壊れるまで私を殺してくれたっていい。
だから、一つだけ聞いてもらいたいことがあるんだ。」
「…………何かしら?」
そして、フランはレミリアの前へと出てきた。
「あのね、お姉さま。私、ずっとずっと一人ぼっちでお姉さまのことを殺そうとまで思ったの。
だから、私はお姉さまに嫌われた当たり前だし、殺されても仕方ないと思う。
でもね…………私、知らなかったの。
お姉さまも苦しかったことを。」
「フラン………………?」
レミリアはかなり驚いているように見える。
どうやら、話をしっかりと聞いてくれる姿勢になったようだ。
「私ね、お姉さまが大好き。信じてくれなくてもいい。
私をもっと無茶苦茶にしてくれたっていい。
でもね、お姉さまは私のたった一人のお姉さまなの。
この世界でたった一人の大切なお姉さまだから…………」
「……………………」
薄暗くてよく分からないが、レミリアの目が潤んでいるように見える。
「だから…………お姉さまのたった一人の妹でいることだけは許してください!」
これでもしもレミリアに思いが伝われなかったら、この姉妹は一生救われない。
永遠にすれ違い続けるのだろう。
が、そんな心配は無用だった。
レミリアは何も語らずにフランを抱きしめていた。
ただただ、涙を流してフランを抱きしめていた。

「でもねぇ、たった一日でフランと私を仲直りさせちゃうとロマンが何もないわ。」
「そんなものですよ。」
「そんなものよね。」
「ええ。でも、妹紅とも仲良くなれたじゃないですか。」
「ふふ、そうね。まさか、裸で抱き合う関係にまで…………鼻血?」
「い、いえ!!」



寺子屋についた私は、授業が終わるのはひたすら待ち続けた。
慧音はいつもどおり、熱心に子供たちを教育していた。
どうやら終わり間近だったらしく、子供たちは礼をしてそれぞれ帰りの支度をし始めた。
私は中へと入り、慧音と話をする。

「慧音、この手紙の字に見覚えがある?」
「ん…………ふむ、ないな。どうした、私の名を使ったいたずらか?」
「それが………」
私は今までの経緯を全部伝えた。

「確かに時期が悪すぎたな。私が彼女に話をしに行った直後に、このようなものを読んでしまえば………」
「大丈夫だよ、慧音。慧音はこんなことしないもん。」
「ありがとう、妹紅。だが、疑いは晴らさねばならん。これからの活動に支障が出るからな。」
さすが慧音、私なんかとは全然違う。
こういうときもしっかりと次に何をしたらいいのか考えている。
「さて、それでは少し出かけてくるか。」
「私も行ったほうがいい?」
「いや、人里の会議なんでな。ついて来ても退屈なだけだぞ?
「じゃあ、みんなとのんびりしてくる。」
「ふふ、羨ましいな。」
「慧音も混ざろうよー」
「私はお前の笑顔さえ見れればいいのだ、じゃあな。」
去り行く慧音を見送った後、私は家へと帰っていた。

その途中にまた事件が起こった。
「おらぁ!この猫、うざいんだよ!!」
「へっ、妖怪でもただの猫だからなっ!」
「にゃーにゃー、泣くんじゃねぇ!」
またゴミ屑共が弱いものいじめをしている。
私はその男共をあっという間に弾幕で気絶させ、
苛められていた猫の妖怪を助けようとした。
が、その妖怪は13,4歳の人間の女の子の姿をしていた。

「ありがとうございます!このご恩は忘れません!」
幼い感じに見えたが、しっかりとお礼を言ってきてくれた。
名前は橙。紫の式の式らしい。
が、今となってはただの下級妖怪と自分で言っている。
「何があったか、教えてくれない……かな?」
「……………誰にも、言わないですか?」
「もちろん。」
「…………………やっぱり、信じられない。」
「えっ……………そ、そう。」
「あ、妹紅のことじゃ、えっと、妹紅さんのことじゃないですよ!その…………藍様と紫様が………」
橙は自分の身に何があったかを、詳しく説明してくれた。

紅魔館のの近くにある、湖。
そこに橙たちはいた。
「橙は早くて無理よ〜………」
「えへへ、チルノ捕まえた〜」
「橙ちゃんすごーい!」
「また橙の優勝か………私だって本気で蟲の力を使えば………!」
「無理無理、私の歌が一番だよ。」
「そーなのかー」
橙たちはチルノたちと鬼ごっこで遊んでいた。
そんな時、藍が橙のいるところへと向かってきた。
「あ、藍様ー!」
「ら、藍だ。」
「すごく綺麗…………」
「いーなー、藍みたいな美人がお母さんなんだもんね……」
「お母さんだっけ?」
「そーなのかー」
藍は橙の傍まで近づいた。
すると急に橙の腕を引っ張り、橙を連れ出そうとしたのだ。
「ちょ、ちょっと藍様!?」
「橙、こいつらともう遊んではならないぞ。」
「ど、どうしてなんですか!?」
「こいつらはある女に操られている。お前も操られてはならないのでな。」
「あ、あたいたちが操られている!?」
「ど、どうしてそんなこと言うのですか!」
「ちょ、ちょっと!相手が悪すぎるよ………そりゃ、私だって腹が立ったけど………」
「でも、あんなこと言われて黙ってる気なの、リグル!?」
「……………橙を放さないと、許さないよー。」
チルノたちはそれぞれ藍に反論したが、
藍に睨まれたせいで何も言えなくなってしまったらしい。
そして、橙は藍に無理矢理連れ去られたようだ。

マヨヒガに帰っていた橙と藍は紫に呼び出された。
「橙、しばらくの間だけ我慢してね。
もう少ししたら、あの子たちを操っている奴を退治するからね。」
橙は悔しかった。
いくら自分の主人だからって、大切な友達を理不尽な理由で貶されるのには我慢できなかった。
「橙、すまなかったな。だけど、今はあいつらと遊んではならないぞ。いいな?」
自分が何を言い出そうとしているのか、頭では分かっていたが、
その言葉を口にしなければ、一生後悔すると感じていたのだ。
そして、橙は言ってはならない言葉を口にしてしまった。
「藍様も紫様も、自分のことしか考えてないんですね!」
「な、何だと橙!!」
「橙……?」
「だって、だって!チルノたちはいつもと一緒だったもん!
チルノは元気一杯で怪我したらすぐに傍に来てくれるし、
大ちゃんは泣きそうになったときに頭を撫でてくれるし、
リグルは頼りなさそうに見えるけど一番私たちの中で強いし、
みすちーは歌が上手くてご飯もおいしくていつも私たちのために作ってくれるし、
ルーミアは寂しいときには絶対に私の傍にいてくれた!!
なんで、なんでこんなに大好きなみんなが誰かに操られているって言うんですか?」
「いい加減にしろ、橙!!」
バチンッ!!
「え………?」
橙は何が起こったのか理解できなかった。
分かっているのは、頬の痛みと藍が本気で怒っていることだけだった。
完全にパニックに陥ってしまった橙は、
もう藍と紫は自分の家族じゃないと思い込んでしまった。
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!藍様も紫様もだいっきらい!!」
「ちぇ、橙!?待つんだ、橙!!」
「放っときなさい、いずれ帰ってくるわ。」
「しかし!」
「ダメよ、今は先にあの二人をどうにかしなければならないわ。」

そして、橙はマヨヒガから出て行ってしまい、今に至る。


「……………そう、怖かっただろうね。」
「うん………ちょっと怖かった。」
「今日は、私の家に泊まろっか?」
「………本当?」
「もちろんだよ、チルノたちもいるよ?」
「え!?や、やった!!そ、それなら早く行こうよ!!」
「わわっ、橙?」
急に元気になった橙に引っ張られ、私は家へと向かっていった。
今はとりあえず、紫と藍の二人に対する怒りは収めておこう。
この子の傷がより深くなってしまう。


「紫……………まさか、あなたがこんなことをするとはね。」
幽香は橙の話を聞いてからずっと怒りを露にしていた。
「あ、あたいたち………操られてないもん…………グスッ……」
「だ、大丈夫ですよ妹紅さん!私は嫌われて、も、だいじょ、ぶです。」
「……………ごめんね、妹紅。またずっとくっつかせて。」
「なんで私たちこんな扱いなんだろうね………」
「泣きたいけど、泣かないのだー
チルノたちはそれぞれ涙を流していて、
私は5人をそれぞれ慰めていた。
「で、あのスキマ妖怪をどうするのよ。」
「やるならいつだってやれるわよ。
こっちには私たち蓬莱人が3人そろっているわ。」
「どうにもしないよ、私たちは私たちで生活していくだけ。
例え迫害されても絶対に私が守ってあげる。」
「………心強いわね。」
「だって、もこーだもん。」
「いざとなったら、私の力で全員!」
「も、妹紅もお空を説得して〜」
「………………紫がそんなに冷たくなるなんて、どうしたのかしら。」
「紫さんがそのようなお方だったとは、思ってもいませんでした………正直、残念でなりません。」
そう、紫が幻想郷を誰よりも愛しているのは有名な話だ。
だが、その話も最早信用できなくなってきた。
幻想郷の住人全員の幸せを望んでいるとか言っていたが、
それは自分にとって都合のいい住人だけの話のようだ。
「だめよ、妹紅。紫を非難しても何も変わらないわ。」
「ご、ごめんさとり。」
「ゆ、紫様と藍様は傷つけないでください!
どんなことがあっても私の大切なご主人様なんです、お願いします!」
橙は頭を下げて、私たちにこんなことを頼んできた。
けれど、私たちは紫を倒そうとしているわけじゃない。
「ま、しばらくは私たちと一緒に暮らしなさい。
もしかしたら、紫たちも反省するかもしれないわ。」
「じゃあ、また新しい家族が増えるってことで?」
「あ、ありがとうございます!!」
また生活費が高くなることを想像して、私はがっくりと肩を落とした。



















人里から離れたところにある、一見廃屋に見える小屋。
そこで萃香は、穏やかに眠っていた。
だが、その場は平和ではない。
萃香は今まさに、3人の男たちに襲われようとしていたのだ。
男の中の一人は、慧音とパチュリーが話していた魔道書を手にしている。
「伊吹萃香。へへっ、こういう体の女も悪くないな。」
「大丈夫なのか?こいつ、鬼なんだろ?」
「だから、この魔道書を使うんだろ?」
「でも、慧音さんから返すように頼まれたのを勝手使っていいのか?
あの人を騙すのはそんなに簡単なことじゃないぞ。」
「大丈夫、大丈夫。妖怪に襲われた時に無くしましたとか言って、誤魔化せばいいじゃねぇか。」
萃香は鎖で腕をつながれて、身動きがろくに取れない状況だった。
目を覚ました萃香は、なぜこんなことになっているのか理解できなかった。
「あ、あんたたちは何なんだい!?」
「俺たちは奴隷商人だよ。」
「ど、奴隷!?」
まずい、本能でそう感じた萃香は力で鎖を引きちぎろうとした。
そのとき、男の一人が魔道書の魔法を唱えた。
すると萃香の指の爪が一気に全て剥がれたのだ。
「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?
ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「す、すげぇ……」
鬼といえども、爪が一気に剥がれるとその痛みは言葉にできないものとなる。
「さて、次はと・」
男は再び、魔法を唱えた。
今度は萃香の腹に、まるで岩石でも叩きつけられたかのような痛みが襲ってきた。
「お、おげええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇ!!」
萃香は内容物の全てを吐き出す。
あまりにも突然の出来事に、萃香は早くも心が折れそうになっていた。
「や、やべえなこれ。」
「へへ、今度はこれで行こうぜ?」
「ちょ、ちょっと待てよ。さすがにこれは………」
「物は試しだ、行くぜ鬼っ子!」
「や、やめべぇぇぇぇぇ!!」
男は再三、魔法を唱える。
すると、萃香の両手足がじわじわと切り取られていった。
「ぎゃあばばばばばっばばばばばぼおおぼぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
「お、おい!さすがに死んじまうぞ!」
「大丈夫、大丈夫。もうちょっとしたら解除するからさ。」
「ぐぎいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃがががががががあああああぁぁぁぁ!!」
「よしよし、よく頑張ったな。」
「ぐ…………ぁ…………………きさ………ま…………ら………………」
魔法は解除されたが、そのときには萃香の両手足の3割は削られてしまっていた。
おそらくこの程度ならば再生するが、かなりの傷であることには違いない。
萃香はぐったりとして、口をパクパク開けていた。
「でもよぉ、どうして俺たちなんかにこの魔道書を届けてくれなんて頼んだのだろうな?」
「そりゃあ……………なんでだ?」
男たちはわかっていなかった。
何故、慧音が自分たちに対人用拷問魔法の魔道書の配達を頼んだのか。
そして自分たちの後ろに、炎に身を包んだ妹紅が立っていることにも気づかなかった。







「よかった…………何とか間に合ったよ。」
「あんた………どうして…………?」
「人里の子供がね、あんたを連れ去っていった男たちを見かけたって言ってたんだよ。
それを慧音から聞いて、私は友達の妖怪と一緒にあんたの居場所を探したってわけ。」
やはり、紫の言っているような女ではない。
疑いなどあるどころか、如何に妹紅がいい女かを言ってやりたいぐらいだ。
元気になったら、紫には何もなかったと説明して妹紅と一緒に酒でも飲もう。
萃香はそう思った後に、目を閉じて体を休めることにした。






私が萃香を助けた後、まずは家にいる永琳の元へと連れて行った
永琳は治療と愛の育みを両立したいという理由で、
私の家で萃香を治療することに決めた。
数日後には、萃香の体はほぼ完治していた。
「ごめんよ、迷惑をかけて。」
「何を言ってるの。何も悪いことなんてしてないのに。」
「そうじゃないんだ。私は紫にね………」
私たちは萃香から、紫に私の監視を頼まれたことを聞いた。
これではっきりしたが、紫は完全に私を敵と見なしている。
「大丈夫だよ。今から、私が紫に本当のことを伝えに行くからさ。」
そう言うと、萃香は急に霧になって家の外へと消えてしまった。
もしかしたら、紫は萃香にも何かをするかもしれない。
私には何の疑いも無いなんて伝えたら、萃香は裏切り者と思われるのでは?
急に不安になってきた私は、おそらく萃香の向かう場所であろう博麗神社に
萃香に見つからないよう、こっそりと向かっていった。


「紫ー!」
萃香は博麗神社へとたどり着く。
そして、紫に妹紅のことを説明しようとする。
そのときの紫の顔は期待に満ち溢れていた。
「あら、萃香。どうだったの?」
「それなんだけど、どうやら妹紅は紫が思っているような奴じゃないみたいだ。」
「何を言ってるのよ。」
紫の表情は急に無表情へと変わった。
「何って本当のことだよ。」
「…………貴方も洗脳されているのね。」
「なっ…………紫!!いくら親友のあんたでも、それは許せないぞ!!」
「萃香、彼女たちが何かを企んでいる証拠はあるのよ。
あなたならば必ず何を企んでいるかは突き止められるというのに………」
「それ以上言うなら、あんたでも容赦しないよ。」
萃香は身構える、わずかに殺気も込めて。
「まぁいいわ。調べてくれたことは本当みたいだし、もう関わりは持たないことにするわ。」
「ふん、勝手にしろ。あんたとはもう絶交だよ。霊夢ともね。」
萃香は怒りを抑えて、そのまま神社から去っていった。
残された紫は藍にある命令を下す。
「………藍。」
「どうなさいました。」
「あの子を。」
「紫様……?」
「ごめんなさい、萃香…………しばらく、行動を見張らせてもらうわよ。」
「…………かしこまりました。」

紫は結局、藍の異変に気づくことは無かった。




萃香は親友が変わってしまったことを悔しんでいた。
何故、自分は親友の異変に気づけなかったのか。
何故、親友を助けてあげられなかったのか。
そのことで思い悩み続けながら、萃香は歩き続ける。
「………また後で紫のところに行こう。やっぱり、あきらめちゃダメだ。」
絶交と言ってしまったが、やはり親友がなくなるのは寂しい。
そう思って、萃香は明日また紫の元へと訪れようした。

……藍が後ろから近づいてくることに、萃香が気づいたのは。






























ザシュッ





























「え?」























藍に胸を貫かれた数秒後であった。
























その光景を目にしたのは、萃香を追いかけてきた妹紅。
萃香と一緒に酒を飲もうとして、萃香を探していた勇儀。
そして、いつものように新聞記事のために幻想郷中を奔走していた文だった。

藍はスキマでその場から消え去った。
その後私はすぐに、萃香の傍へと駆け寄る。
「萃香、萃香しっかりして!!」
「ぁ…………ゆか……り…………が………?」
「萃香、今はしゃべるな!大丈夫、必ず助けてやるからな!」
「なん………で……………………信………て………もら…………な………」
「私、永琳さんを呼んで来ます!お二人は応急手当を!」
「ああ、全速力で頼むぞ射命丸!」
「もちろんです!!」
文は目にも止まらぬ速さで永琳のいるであろう妹紅の家へと飛び去っていった。
その後、私と一本角を持つ鬼の勇儀と一緒に傷を抑えるために止血を行った。
「何で、何であいつが!」
「落ち着け。今は萃香の手当てに集中するんだ。」
「わ、分かった。」
「もこ…………ごめ…………ね…………ゆ……ぎ………」
「心配しないで、萃香。絶対に助けてあげるから!」
「大丈夫、またいつものようにお酒を飲めるようになるからな。」
その数分後、永琳と文が私たちの元に訪れた。
二人だけじゃなく、白蓮や雛、幽香のなどといった人も来てくれた。

応急手当が終わった後、私たちは萃香を自分の家へと連れて行った。
どうやら、わざと急所を外したような刺し方だったらしい。
命に別状は無いが、心の傷はかなり深いものだった。
完治には相当時間がかかると、永琳は言っている。
「どういうことなんだい?」
「今回ばかりは、私も本気で怒っています。
萃香さんには本当に世話になったので、このことを記事にするつもりです。」
「それが……………」
私は勇儀と文の二人に、今までの経緯を全て話した。

「………あの人は、もっと物分りのいい妖怪だと思ってたよ。
綺麗だし、気前もいいし、気持ちもいい女だと思っていた。」
「紫さん………どうして、変わってしまったのですが……?」
勇儀と文は悲しみを隠せなかった。
それもそのはず、紫は確かに胡散臭いけど一番頼りになる人だった。
地下の住人からも信頼されていたのだ。
その信頼を踏み潰す行為を、紫はしてしまったのだ。
「どうするの、妹紅。」
輝夜は私に声をかけてきた。
「どうするって………?」
「このままじゃあ、私たち全員紫にやられるわ。
あなたでも守りきれないわよ。そうなる前に、なんとかしなければいけないわ。」
そう、スキマを使われてしまってはみんなを守ってやることなんてできない。
あの萃香ですら、殺そうとしたのだ。
もう全員が紫の標的となっている。
「とりあえず、慧音に相談してみる。
もしかしたら、いい案を出してくれるかもしれないしね。」
慧音に相談した後、私はこれからのことをみんなと決めると決定した。







この決断が、まさか天子と白蓮と橙の三人を苦しませる結果となってしまうなんて。
どうして、もっとしっかりとした案を考えられなかったのか。
























時を遡る事、数日前。
妹紅が慧音に手紙を渡した後、慧音は人里の会議に参加していた。

場は騒然としていた。
「慧音殿、これは本当なのですか!?」
「はい、残念ですがこれは本当のようです。」
「まさか、このようなことが行われようとしているとは………」
「白蓮殿は間違いなく善人だ。それに美人で気前もよく………失礼。」
「あの人形使いのアリスさんだって、子供たちに優しい。
それに妖怪に襲われた私の家内を、助けてもらった恩がある!」
「霧雨魔理沙は何度も何度も人里を襲う妖怪退治を請け負ってくれた。
身を挺して子供を庇って、大怪我をしたことだってある!」
「紅魔館の魔女だって、地震のときに我々の救助活動を手伝ってくださった。
死者が一人もでなくなったのは、彼女のお陰だ。」
「その通りです。彼女たち魔女、いや魔法使いの皆さんが
人間たちを食い物にしようとなんて思っているはずがないのです。」
「では、一体誰が…………?」
「まず、あの魔道書の件を覚えていますか?」
「うむ、覚えておる。」
「あれはパチュリーと魔理沙の二人の評判を悪くするための工作です。」
「なるほど、聞けば紅魔館の魔女はかなりの勤勉家と聞く。
拷問魔法のような魔道書が一冊ぐらいあっても、おかしくないのかもしれないな。」
「はい、彼女は単に知識を蓄えようとしているだけなのです。
確かにそれは、歪んだものかもしれません。
ですが、誤解をなさらないようにお願いします。」
「慧音様、それで我々自警団は何をすればよろしいのですか?」
「貴方たちには、明日開かれるアリスの人形劇の警備に回ってもらいます。
ただし、決して自警団と分かるような服装は避けてください。」
「分かりました、それでは今から準備に参ります。」
「お願いします。」
「慧音殿…………それで、これは一体誰が?」
「里長、この犯人は………」
















八雲紫、そう伝える慧音であった。



















再び場所は変わり、白玉楼。

「紫が、あの萃香を………?」
「えっ!?」
幽々子と妖夢は、驚きを隠せなかった。
そのことを伝えているのは、プリズムリバー三姉妹だった。
「どうして?」
「妹紅が………最近、萃香と仲がよくて………」
「えっと、最近妹紅は萃香と仲が良かったんだけど、
紫さんは妹紅は幻想郷をのっとろうとしているー!なんて思い込んでて……」
「それで、萃香に嫉妬しちゃったのよ〜♪」
「ちょっと………萃香は重症なのよ…………真面目に言いなさい。」
「ごめんなさい〜………」
「どうしちゃったのよ、紫……………」
「紫様がご乱心……?」
「妖夢、そんなこと言っちゃダメ。」
「も、申し訳ありません!」
「それで……幽々子様はどう思っているのですか………?」
「誰が悪いんですか?」
「妹紅もやるわね〜」
「…………私が話をつけてくるわ。」
「今から参りますか、幽々子様?」
「いいえ、まずはご飯よ〜」
拍子抜けした4人をよそに、幽々子はご飯はまだかと待ち望んでいた。
その裏で幽々子はしっかりと、紫にどんな罰を与えるかを考えていたのだ。
「………あの子の気持ちを踏みにじったのよ。それ相当の罰を受けてもらうわ、紫。」
幽々子が本気で怒っていることに妖夢が気づくと、
すぐにプリズムリバー三姉妹をその場から下がらせた。

紅魔館では今、パチュリー復活パーティを行っていた。
フランの看病成功祝いの意味も込めて、レミリアは盛大にパーティーを開いたのだ。
しかし、パチュリーは一人浮かない顔をしていた。
「パチュリー様………いざという時は、私が命に変えてでも……!」
「大丈夫よ、こぁ………死ぬときは、二人一緒よ。」
「パチュリー様……!」
そんな二人に美鈴はある一通の手紙を渡した。
慧音から直接貰った手紙らしい。
(さっきはあまりにも突然すぎて、気絶しちゃったけど………
何でも言ってきなさい、慧音。私は貴方に負けたりはしないわ。)
その手紙の中身を読むパチュリー。
数秒後、この手紙は本当に慧音からのものなのかと疑う内容に驚いて再び気絶しそうになった。

『パチュリーへ、お前の元に私の名前で
「魔女狩りのときは近い」、と書かれた手紙が送られてきたと思う。
あれはいたずらだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。
今、八雲紫による魔女狩りが行われようとしている。
正確に言えば、妹紅と関わりの深い白蓮を陥れるためにお前たちも巻き添えにするつもりだ。
もちろん、彼女たちにもお前にも何の罪はない。
だから、この魔女狩り阻止のために力を貸してくれないか?
もちろん、八雲紫と直接戦ったりはしない。
が、八雲紫に賛同するものが数人いるみたいなんだ。
そいつらをどうにかしたいのだ。返答を待っているぞ。』










「……………」
慧音は再び、妹紅と添い寝している少女たちを見ていた。
「すまんな、妹紅。お前の大切な人が3人酷い目に遭う。
が、これさえ耐えられればお前たちは一生幸せなままでいられるからな。」
慧音は妹紅に謝罪し、再び明日のための準備を行う。


天子輪姦、命蓮寺放火が起こった後の処理、
そして橙に藍の説得をやらせる為の準備を。
次は、天子白蓮橙に犠牲になってもらって、藍と妖怪の山の残りを。
ま、魔理沙とアリスのことは忘れていませんよ?

5で完結させるつもりですが、最後のオチをどうするか悩む………
選択を誤ると、興ざめな内容になってしまうかも。
上海専用便器
作品情報
作品集:
18
投稿日時:
2010/07/21 12:11:41
更新日時:
2010/07/22 06:04:22
分類
妹紅
慧音
レミリア
フラン
萃香
みんな大好きもこたん
勇儀
その他大勢
目的不明
1. 名無し ■2010/07/21 23:02:46
すんごいことになってきた・・・・!!!
2. 名無し ■2010/07/22 01:08:01
ふむふむ…。
これは、ただのゆかりんの勘違いで終わるのか、けーねがこの件の黒幕なのか…どっちなんだろう
3. 名無し ■2010/07/22 02:10:14
天子レイプだと…?
これはwktkせざるをえない…!
それにしてもこの慧音は黒いな
4. 名無し ■2010/07/22 09:14:21
おもしろいです、続きが楽しみです
5. 名無し ■2010/07/23 14:30:59
この妹紅が報いを受けないのはさすがにきついな
6. 上海専用便器 ■2010/07/24 11:34:37
コメありがとうございます

>>1
次回はもっともっと、すごいことになってますよ

>>2
ごめんね、ゆかりんには……

>>3
天子とはイチャイチャしなければならないが、
やっぱり天子はレイプもされる必要がある

>>4
ありがとうございます。ご期待に添えるよう、努力します

>>5
妹紅が最後にはどうなるかも、楽しみにしていてください


そして、次回からは完全にイチャは消滅します
7. 名無し ■2010/08/12 19:10:42
どっかの似非平和団体みたいだw
8. ふすま ■2014/07/09 22:29:59
書きたいことが多すぎて何を書いていいのか……。
とりあえず
悪いのは どっち!?
あとセリフの最後には。はいりませんよwww
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