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『もてもてもこたん 4』 作者: 上海専用便器

もてもてもこたん 4

作品集: 19 投稿日時: 2010/07/24 02:27:19 更新日時: 2010/07/24 16:40:39
「因果応報………今の貴方たちに最もふさわしい言葉だ。」
ふと幻想郷の閻魔、映姫はこのようなことをを口から漏らした。
「え、映姫様?あ、あたい何かしましたか?」
小町は一瞬自分のことを言っているのかと思い、動揺した。
「心配しなくとも、あなたのことではありません。」
映姫の言葉を聞き胸をなでおろす小町、しかし何故因果応報という言葉を口にしたのかが疑問だった。
「上白沢慧音に藤原妹紅。」
「え?」
「小町、この二人に伝えて欲しいことがあります。」
映姫は真剣な顔で、小町に命令を下す。
「あなたたちはいずれ報いを受けます。私ではないものにあなたたちは必ず裁かれる、と。」
小町は疑問に思った、映姫が裁くのでないなら一体誰が裁くのだと。
しかし、今の映姫にはそのようなことを聞くことができない。
映姫は本気で怒っているようにしか思えないからだ。
そして、小町は人里へと向かっていく。



















妹紅の家には今、天子と慧音がいた。
「妹紅が私に?」
「そうだ、どうしてもお前にやってもらいたいらしい。」
「荷物運びぐらい楽勝よ。でもこんな仕事を任せるなんて、珍しいわね。」
慧音は天子に、人里の米屋まで米俵を持っていく仕事を頼んでいるところだった。
妹紅からの頼みごと、この言葉一つで天子は承諾した。
「頼んだぞ。」
「ええ、まかせておいて。」
そして慧音は、妹紅の家から出て行った。
「悪く思うな、これも幻想郷のためだ。」

天子が数十人もの男たちに犯され、精神が崩壊する一時間前のことであった。




命蓮寺の御堂で、白蓮と慧音は会談を行っていた。
「魔女狩り……?」
「ああ、どうやら裏でそんな計画があると判明した。一番の目標はお前らしい。」
「私……ですか。」
白蓮は悲しそうな表情で俯いていた。
過去にも迫害されてしまい、そして現在再び迫害されてしまう。
自分はこの世界では生きてはいけないのか、そう思いつめていたのだ。
「心配するな、命に代えても我々がお前たちを守ってみせる。」
「慧音さん…………」
「では、自警団の者を数名お前たちの元に送っておく。」
「………ありがとうございます。」
白蓮は少しだけ元気を取り戻す。
そして、自分の家族たちに事情を説明するために御堂から出て行った。
慧音も命蓮寺から去っていく。

慧音が一枚の霊符を命蓮寺の床下に隠したことを、命蓮寺の住人が気づくことはなかった。




「藍様……を?」
「ああ、お前の言葉なら奴は必ず聞いてくれる。」
そのまま続いて、橙を説得している慧音。
しかし、橙は乗り気ではなかった。
「藍様は……もう、私のことを家族と…………」
数日前、藍と紫に対して暴言を吐いてしまったことを悔やむ橙。
自然と橙の目から、涙が流れ出ていく。
「心配するな………あの二人は、お前のことを家族だと思っているよ。」
「ほんと……ですか?」
「ああ。」
チルノたちが先生と慕っている慧音の言うことだ、間違いない。
そう思い込んでいる橙は、慧音からの願いを聞き入れた。
そして、橙は藍と紫がいるであろうマヨヒガへと向かっていった。

橙はおろか、紫ですら知らなかったのだ。
藍の体には、異常が発生していることに。






















私は、人里を散策していた。
何も目的はなく、ただ気分でそうしていた。
「妹紅ー」
そんなとき、私は聞き覚えのある声が聞こえてきた。
声の主は、ぬえだった。
「ん?ああ、ぬえじゃないか。」
「ねぇねぇ、遊ばない?」
ぬえは私に抱きついてきて、遊ばないかと駄々をこねてくる
おそらく、遊ぶと言うまでは絶対に離してくれないだろう。
ただ、何も用事はないのでたまには一緒に遊んであげてもいい。
「今日は何も用事はないし、いいよ。」
「ほんと!?ありがと〜」
私はぬえと一緒に、いろんなところに訪れようと思った。
そんな時、人里の広場に人だかりができているのが見えた。
何が行われているのか、私はぬえと一緒にそちらの方に向かっていった。
「さぁさぁ!世にも珍しい、アリスの人形劇だぞー!」
「ヨッテラッシャイ、ミテラッシャイ!」
「しゃ、上海。そんなに宣伝しないで………は、恥ずかしいのよ。」
どうやら、魔法の森に住んでいるアリスが人形劇をしようとしているようだ。
私とぬえは、何も目的が無かったため人形劇のを見に行くことにした。

次々と子供たちやその親が集まってくる。
まさか、アリスの人形劇がここまで人気があるなんて思ってもいなかった。
大人たちだって、たくさん見に来ていた。
人里の人間の殆どが集まっているかのようだった。
「よしよし、それじゃあはじめるぜー!」
「ハジマリハジマリー!」
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
今回は3本立てです。それでは、ご覧ください。」
拍手が起こり、アリスの人形劇は始まった。
私とぬえは、それをじっくりと鑑賞していた。

その間、とんでもないことが行われているなんて気づかなかった。いや、気づけなかったのだ。




















天子は米俵を人里の米屋へと持っていった。
その米屋は、人里で最も有力な米屋だった。
「何でしょうか?」
突然米俵を抱えて現れた天子を、店主は怪訝そうに見ていた。
「はい、妹紅に頼まれたものよ。」
「妹紅?ああ、妹紅さんですか。しかし、なぜ妹紅さんが米俵を?」
「慧音から聞かなかったの?」
「慧音様………私どもは何も聞いておりません。。」
店主はますます、天子を怪しむようになっていく。
店主のそんな態度に、天子は苛立っていた。
「何を言ってるのよ、慧音から何も聞いてないの!?」
「聞いてないものは、聞いてな…………ちょっと待て。」
店主はあることに気づいた。
天子の抱えている米俵に見覚えがあることに。

チリンチリンチリンチリン

店主は鈴を鳴らし、雇っている用心棒たちを呼び出した。
「な、何よ!」
「私の店から米俵を盗むとはね。私が誰だかお分かりですかな?」
「ぬ、盗む!?」
天子は店主が何を言っているのか理解できなかった。
そして、用心棒たちは天子の腕を掴み店の奥に連れて行こうとする
「くっ、いい加減にしなさい!!」
天子は用心棒たちを振り払い、緋想の剣を取り出して用心棒を斬ってしまう。
「ひ、ひぃっ!」
店主は目の前であっさりと殺されてしまった用心棒を見て、尻餅をついてしまった。
用心棒とはいえただの人間である、緋想の剣を使えば簡単に殺せてしまうのだ。
しかし、天子はもともと殺すつもりはなく、かなり手加減をしたつもりなので死んでないと思い込んでいる。
「だ、誰か!誰か助けてくれ!!」
「うるさいわね!私に濡れ衣着せようとしたって、無駄よ!!」
「どうした、何があった!?」
悲鳴を聞きつけたのか、慧音が米屋の中へと入って来た。
しかも、慧音だけじゃなく自警団員らしき男たちも入ってきた。
「け、慧音!こいつらが………」
用心棒たちの切り傷、緋想の剣を手にしている天子、そして血がついている緋想の剣。
これを見た自警団員たちは、天子が米屋を襲っていると判断した。
「動くな、天人よ!」
「え?」
「人里で堂々と殺人を犯すとは………地震を起こしたときから、全く反省していないのだな!!」
「な、何を言ってるのよ……手加減してあるし、こいつらは死んでないわよ。」
慧音は斬られている用心棒の脈を調べる。
そして、目を瞑り首を左右に振った
「し、死んでる…………う、嘘…………ち、違うわよ。こ、殺すつもりなんてなかった………」
「慧音様。」
「………連れて行け。」
「はっ!」
「け、慧音?あ、あとで助けてくれるわよね?」
「……………悪いが、人間を殺した者を許すわけにはいかないのでな。」
「な、何ですって!?あんたって人…………っ!!」
天子はやっと気づいた。
これは慧音の罠だったのだ。
慧音が運ばせてきた米俵、あれは盗まれた物もしくは慧音自身が盗んだものに違いなかった。
自分を陥れるために、米俵の持ち主の米屋にまで運ばせた。
だが気づいたときには、全てが手遅れだった
「も、妹紅!!妹紅、助けて!!」
「無駄だ、妹紅も理由無き人間殺しは許さない。」
「違う違う違う違う!!私は殺してない!!殺したのは、こいつよ!!」
天子はパニックに陥りながらも、抵抗し続けていた。
だが、緋想の剣を慧音に奪われているし、自警団員も妖怪対策のための霊符を持っている。
さらに、人里の守護者の慧音もいるのだ。
逃げ出したところで、再び捕まる可能性も高かった。
「貴様!!慧音様を侮辱するのか!?」
「早く連れて行け、こんな天人くずれの戯言など耳障りだ。」
「おい、大人しくさせるぞ。」
天子は何かの薬を注入されようとしていた。
身の危険を感じた天子は、最後にもう一度だけ助けを求めた。
「妹紅ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!助けて、妹紅ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
天子は最後に妹紅の名前を叫んだが、結局妹紅が天子の元に来ることはなかった。
そして、薬を打たれた天子は眠らされて、天子は慧音たちにどこかに連れて行かれてしまう。


その一部始終を、守矢神社の風祝、東風谷早苗は見ていた。
「天子さんが………?あの人、本当は理由も無く人を殺すような人じゃなかったはずなのに…………」
「さなえー」
いつも早苗を探しては、早苗の傍にくっついてくる小傘も現れる。
だが、天子が捕まったことなど気にもかけていなかった。
「あ、小傘さん。」
「さなえ、どうしたの?」
「いえ、何でもないですよ。」
「ふ〜ん。」
早苗は何ごともなかったのように振舞うが、小傘はそんな早苗を少し心配する。
「ねぇ、何かあったの?」
「……………ちょっと、神奈子様と諏訪子様のところに行きます。
「え?」
早苗は何かおかしなことが起こっているかのように感じた。
なぜかは分からない、確信も得られない。
けれど、早苗は何かが起ころうとしていることを確かに感じたのだ。
早苗は守矢神社へと向かい、小傘はそんな早苗についていった。



博麗霊夢、彼女は今慧音を探していた。
萃香が藍に襲われて重症を負ったということを文から聞いたのだ。
何があったのかの事実確認と萃香の見舞いをしに行こうとしていた。
「今の時間は、寺子屋にいるわね。ま、途中で呼び出しても文句は言われないでしょ。」
霊夢は霊夢らしい思考で、これからどうしていくかを考えていた。
萃香も永琳の治療で何とか治ると言っており、紫が何かを企んでいても倒せる自身があった。
今までの異変解決と同じようにすれば、万事解決すると思っていた。
そんなことを考えて飛び続けているうちに、霊夢は急に大声で声をかけられる。
「おーーーーい、霊夢ーーー!!」
魔理沙の声を聞き、霊夢は魔理沙のいる地上へと降り立った。
見ればそこは人里の広場で、人だかりができていた。
「どうしたの、魔理沙?」
「アリスが人形劇をしようとしているんだ、ちょっと見ていかないか?」
「今は慧音に用があるのよ。」
「大丈夫、大丈夫。後で何とかなるって。」
霊夢は萃香の件については、それほど危機感を抱いてなかった。
それに少しぐらい遅れても慧音に会うことはできる。
そう楽観視していた霊夢は人形劇を鑑賞することに決めた。

人形劇も3本目に突入した。
観客も完全に人形劇に集中しており、周りのことなど何も見えてなかった。
(ここまで私の人形劇を見てくれるなんて、ちょっと恥ずかしいわね………)
自分に自信がなかったアリスにとって、これだけの観衆に楽しんでもらえることは本当に幸せだった。
観客の中にはたくさんの見知った顔があった。
(霊夢まで見に来てくれるなんて…………あら、妹紅もいるじゃない。)
自分をちゃんと友人と思っているかは別として、
それほど嫌ってはいないという確信を得られたアリスは嬉しくなった。
(よしっ、みんなのためにも最後は張り切って……………え?煙?)
アリスは観衆のいるほうを向く。すると、遠くで煙が空に昇っていることに気づいた。
「あ、あの方向って………命蓮寺!?」
もしかしたら、最悪の出来事が起こっているかもしれない。
そう思ったアリスは大きな声をあげてしまった。
命蓮寺、その言葉に反応したぬえは後ろを振り向く。
そして、ぬえは今何が起こっているかに気づいた。
「みょ、命蓮寺が火事!?」
「な、何だって!?」
その言葉に反応した観衆たちや霊夢も後ろを振り向いた。
空の煙が昇り続ける光景を目の当たりにした観衆は騒然とし出した。
何しろ、自警団員が多くアリスの人形劇の護衛を行っていたのだ。
この広場に今、消火活動を行うべき人物が大勢集まっている。
すぐに彼らは、命蓮寺へと向かっていく。
「聖ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「ぬ、ぬえ!?待って、ぬえ!!」
ぬえは全速力で命蓮寺へと飛んでいき、妹紅もまたぬえを追いかける。
その姿を見た霊夢、魔理沙、アリスの三人も命蓮寺へと向かっていった。

人のいなくなった広場に、小町は唯一人立っていた。
「どうやら、おかしなことになってるようだねぇ。」
あまり面倒な仕事はしたくない小町だったが、さすがに映姫からの仕事を断ってはならない。
それに自分が思っているほど、簡単なことではないことも薄々感じていた。
「さてと………あたいも久しぶりに、本気で仕事をするかな。」
小町は映姫ですら滅多に見ることのできない、真剣な顔つきで命蓮寺へと向かっていった。


燃え盛る命蓮寺で、命蓮寺の住人たちは消火作業を行っていた。
けれども、火が収まる気配は無い。
「ナズ、聖は!?」
「わ、分からない。もしかしたら、ムラサを助けようとしているかもしれない。」
「雲山、私たちも……!」
「ダメだ!この炎はタダの炎じゃないんだぞ!!」
ナズーリンは気づいていた。
この炎は自然と起こったものではない。
能力、もしくは霊術、魔法によって引き起こされた炎であった。
「でも、姐さんとムラサを見殺しにしろっていうの!?」
「それで君まで死んでしまっては困るんだ!!」
「ナズ、一輪!今はケンカをしている場合じゃありません!!」
「ご、ご主人…………」
「さぁ、早くネズミさんたちに水を運ばせてきてください!!」
「分かった!」
「雲山、手伝うわよ!」
星の言葉で、ナズーリンと星と一輪、雲山は消火活動を行っていた。
ネズミたちは水で少しでも勢いを弱くしようとし、
星たちはそれぞれの能力で白蓮のための逃げ道を作ろうとしていた。
その数秒後のことである。
燃え上がる命蓮寺の壁を突き破って、何かが外に出てきた。
「あれは………聖!?」
ムラサを抱きかかえている白蓮の姿を見た、三人はすぐに白蓮たちを安全な場所へと運ぶ。

「よかった……………無事だったんですね。」
星は目じりに涙を浮かべて、白蓮に声をかけた。
「星……ムラサは?」
かなりの火傷を負っている白蓮は、ムラサの身を案じた。
「大丈夫ですよ、姐さん。意識もありますし、火傷もほとんどありません。」
「聖………ごめんなさい…………」
「いいのよ、ムラサ。でも……………ちょっと休むわね。」
そう言って、白蓮は目を閉じる。
「ひ、聖!?」
「ご主人、大丈夫だよ。寝息を立てているだろ?」
おそらく、竹林にいる名医に見せればすぐに全快するだろう。
命蓮寺は失ってしまうが、また新しい寺を作ればいいのだ。
家族は誰も死んでいない。
一番大切なものは、何一つ失っていないのだ。
そう安心して、星たちもまたゆっくりと体を休めていた。

























ヒュッ




風を切る音が聞こえた。



白蓮の傍で座っていた、星とナズーリンは恐る恐る白蓮の方を見る二人。



ムラサは目を大きく見開いて、体を震わしていた。



一輪は口を開けたまま、全く動かなかった。



雲山はすぐに、5人の壁となりあたり一面を見回す。



星とナズーリンが、白蓮の喉に深々と矢が刺さっていることに気づいたのは数秒後だった。



「ひじりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」



星の悲痛な叫び声が、辺り一面に響き渡った。





自警団員とぬえや霊夢たちが着いたのは、それから間もなくしてのことだった。
ぬえは白蓮の喉に矢が刺さっていることを目にした瞬間、気絶してしまった。
霊夢はすぐさま、永琳を全速力で呼ぶように魔理沙に頼んだ。
アリスは自分の魔法でできる限り、白蓮の治療を行う。
妹紅は錯乱している命蓮寺の住人を抱きしめ、「大丈夫、大丈夫だから。」と声をかけていた。

そんな光景を遠くから見ていた小町。
白蓮を狙撃したのは誰の仕業か。
映姫の言葉から考えると、一人しかいなかった。







場所は変わり、人里離れの廃屋。
かつて萃香が拷問を受けていた場所。
そこで天子は、数十人の男たちに犯されていた。
「びょ、びょうやめべぇ!しんじゃう、しんじゃうがらぁ!
天子の子宮には容赦無く精液が注がれていく。
もうこれで、16回目だった。
「おい、薬を頼むぞ。」
「へーい。」
辺り一面に、媚薬の入っていた瓶が散乱していた。
男たちは再び、天子に媚薬を飲ませる。
そして、別の男が天子の恥部に自分のモノを挿入した。
「ちんぽぉ!ちんぽ、きたっ!!」
「お、いい感じに壊れてきたな。」
「あと2、3本で完全に壊れるな。」
「もこぉのおちんちん、気持ちいいよぉ!!」
天子はついに、自分は妹紅に抱かれていると思い込むまでに至った。
そんな天子に興奮した男たちの行為は、さらにエスカレートしていく。
前の穴はもちろん、後ろの穴。
さらには、乳首に切れ目を入れてそこにイチモツを入れる。
「ぎもちいいぃ!ぎもちよすぎるよ、もごぉぉ!!」
「へへ、そうかそうか。じゃあ、今度は目に入れてやるからな。」
ついに、視姦をしようとする男たち。
だが、天子はそんなことをされるのを望んでいるようだった。
「ぎてぇぇぇぇ!!もっときもちよぐじてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「おら、いくぞ!!」
男は思いっきり、天子の左目に男根を突き刺した。
瞬間、天子の悲鳴が響き渡った。
「ぎぃぃぃぃぃぃいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
あがばばばばあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「さらにちんこが締めつけられてきたぞ?」
「はは、本物の変態だな。」
「もうがたぼぅ!もうがだほぉにもいれてぇぇぇ!!」
そのまま、右目にも挿入する男。
さらに男たちの人数は増えて、天子の6つの穴は絶えず塞がれたままだった。
天子への陵辱はまだまだ終わらない。




天子の成れの果てを発見したのは、雛だった。
いつものように妹紅の家で家事を行い、
買い物をしようと玄関から家の外へ出て行こうとした時だった。
何か大きな袋が玄関の傍に置かれていたのだ。
疑問に思った雛は、袋を開けて中身を見た。
「ひっ!?」
あまりにも見慣れないものが突然視界に入ってきたのだ。
さすがの雛も動揺する。

両目が潰れており、白濁液まみれで異臭を放っている天子が入っていたのだ。

すぐに天子を抱えて、雛は永遠亭へと向かった。
永琳はすぐさま、天子の治療を行う。
幸い、命には別状はないらしいが精神は完全に崩壊しており、
記憶障害すら出ている可能性があるらしい。
しばらくして、魔理沙に呼ばれた永琳は白蓮のいる元へと向かった。

そして雛は鈴仙、てゐの二人と協力して天子の看病を行っている。
それから数十分後の話である。
永遠亭の門を叩く音が聞こえてきたのだ。
「誰かな、師匠だったら普通に入ってくるのに。」
「鈴仙、見に行けー」
「はいはい。」
鈴仙は門へと向かう。
門を開けた瞬間、何かに鈴仙は服を掴まれた。
「きゃっ!!だ、誰!?」
「お願いだ!!月の頭脳に頼んで、橙を治してやってくれ!!」
「あ、貴方は………」
八雲紫の式、八雲藍が口から血を流している橙を抱えていたのだ。
「すぐに入ってきて!てゐ、応急処置の準備をお願い!!」
鈴仙は大声でてゐに呼びかける。
「アイアイウサー!」
てゐもその声に応答した。

鈴仙とてゐの二人が応急手当を行う中、
雛は藍に事情を聞いていた。
「何があったの…………?」
「私が、私が全部悪かったんだ……………」
「落ち着いて。大丈夫、私は非難したりしないわ。」
「……………萃香の行方が分からなくなってからのことだった。」
藍は橙との間に起こった出来事を事細かく説明した。




「藍様!!」
「ちぇ、橙?」
マヨヒガで家事を行っていた藍は、突然現れた橙に驚いた。
しかし、橙が帰ってきてくれて嬉しくもあった。
「藍様、話があります。」
「橙………あの時はごめんな。」
「藍様、どうしてあの鬼さんを殺そうとしたのですか?」
「え?」
藍は何のことを言っているのか分からなかった。
紫に萃香の監視を頼まれた後、気づいたときには萃香の姿を見失っていたのだ。
「あの鬼さんは何も悪くなかったのに。自分が信じていたものをただ守ろうとしただけなのに。」
「何を……言っているんだ?」
萃香を殺すなんて、藍も紫もするわけがなかった。
紫にとっても、藍にとっても、萃香は大親友だった。
苦しいときに相談ができる、大切な友人の一人だった。
「藍様、目を覚ましてください!!」
「橙………」
橙は何者かに騙されている。
そう思わずにはいられなかった。

その時だった。

藍の思考が完全に停止したのは。




「気づいたときには、私は………橙を………」
雛はそんな藍の話を聞いて、何かがおかしいことに気づいた。
おそらく、藍は嘘をついていない。
なのに、どうして萃香と橙を殺そうとしたのか。
「私は………おかしくなってしまったのか……………」
「操られているみたいウサー。ま、あの鬼っ子は死んでないし、
この子も助かりそうだから、気にするなウサー。」
「操られている…………あっ!」

雛はあることに気づいた。

幻想郷に一人、他人を操ろうと思えば操ることができる人物がいたのだ。
自分の親友の一人に、そのような能力を持つものがいた。
「ちょっと、出かけてくるわ。」
「どこに行くのウサー?」
「……無名の丘よ。」
「メディスンに用があるんだったら、もうすぐここに来ると思うけど………」
「こんにちわー」
「噂をすれば影とやらウサー」
メディスン・メランコリーが永遠亭に現れる。
彼女は永遠亭で薬販売の仕事を手伝っているのだ。
「あ、雛!」
メディスンは雛の姿を見ると、表情を明るくする。
だが、雛の表情はメディスンの表情とは対照的だった。
「メディ………」
「どうしたの、雛?」
「……………メディ、よく聞きなさい。」
「え?」
メディスンは何の話をするのか、雛が全く分かっていないようだった。
「あなた、この人に何をしたの?」
「っ!?な、何を?」
メディスンは動揺している。
雛の予想は的中していた。
「毒で藍を操ったのね!?」
「ひ、雛…………」
メディスンは段々と弱弱しくなっていった。
雛は確信した。
メディスンが藍を操って、萃香と橙を殺させようとしたと。


雛と藍は、メディスンの尋問を始めた。
とはいえ、それほど厳しいものではなく隣に座って話を聞くだけだった。
「ごめんなさい………ごめんなさい……………」
「そんなに謝らなくてもいい。私が未熟だったこともある………」
「メディ、全て話してくれれば許すわ。それに、貴方を許してもらえるように頼んでみる。」
「怖かったの………」
「怖かった?」
「何がだ?」
「人里にいる…………上白沢慧音って人が…………」
「慧音!?」
雛はメディスンの言っていることを疑った。
あの慧音がまさか、このようなことをするとは思ってもいなかった。
「だって………だって!もしも言うことを聞かなかったら、私の歴史を食べるって!!」
「やはり、紫様の仰る通りだったか。もはや、上白沢慧音を許してはおけん。」

雛は悩み始めた。
慧音を殺すとしたら、妹紅が悲しんでしまう。
だが、慧音を生かしておいてはさらなら悪事を働くかもしれない。
これから自分はどのように行動したらよいのか、分からなくなった。






















小町は命蓮寺での悲劇を見た後、慧音と妹紅の元には行かずに守矢神社へと向かっていた。
そして、たまたま外に出ていた八坂神奈子と出会った。
「おや、珍しいのがいるじゃないか。」
「珍しく真面目に仕事をしてるんでね。」
「はは、あんたも中々いい面構えをするもんだねぇ。
それで、死神が一体何の用だい?」
「あんたたちに頼みごとがあるんだ。」
「頼みごと?」
「上白沢慧音と藤原妹紅。この二人の悪事をあんたたちにだけでも、知ってもらいたい。」
「知ってるさ。」
「え?」
神奈子が二人の悪事を知っているということに驚く小町。
だがなぜ、神奈子は知っているのだろうか。
「最近、犯罪者が急増したっていう新聞があってね。」
「ああ、あたいもチラッと見たよ。」
「あれは全部、工作したものだってことが分かったよ。」
「工作?」
「天狗の工作じゃないぞ、上白沢慧音が多くの人間を犯罪者に仕立て上げていたのだよ。」
「………なるほどね。」
「天子って子が、慧音たちに連れ去られる様子を早苗は見ていたらしくてね。
それに早苗になついている小傘って子は、
天子が盗んだって言われている米屋の男と慧音が何か話をしてたとも言っている。」
「それは、いつのことだい?」
「天子が男たちに連れ去られる直前。
それに命蓮寺の火災、あれも慧音の仕業だろう。」
「あたいもそう思うけど、証拠がねぇ。」
「証拠は心配しなくてもいい。しっかりと手に入れてある。」
「それならいいけれどね。ま、後はあんたたちに任せるよ。
どうにもならなかったら、あたいたちが何とかしてやるさ。」
小町はそう言うと、守矢神社から去っていった。
その後、神奈子は天魔と諏訪子を緊急事態が発生したとして呼び出した。














マヨヒガで一人、紫は悩んでいた。
藍は萃香と橙を殺そうとし、自分が悪へと仕立て上げられている。
前者はともかく、後者は身を隠しておけばいいことなのだが、
このままでは霊夢などに飛び火してしまう可能性があった。
そんな時、マヨヒガへの訪問者が現れた。
「紫〜」
「あら、幽々子………」
「どうしたのよ、元気がないわね〜」
ちょうどいいときに、親友が会いに来てくれた。
紫は自分の悩みを幽々子に打ち明けようとする。
「幽々子、実はね…………」
「あの子を殺そうとした罰。受けてもらうわ〜」
幽々子が、妖夢が持っているはずの楼観剣を手にしていることに紫はやっと気づいた。
「幽々子?」












グサッ






































「じゃあね、紫。そのまましばらく、一人で苦しんでなさい。
どうせ、これぐらいじゃ死ぬことはないでしょうから大丈夫でしょ?」

幽々子は紫の腹に刺した楼観剣を抜くと、そのままマヨヒガから去っていった。

紫は、幽々子に何をされたか分からないまま、地面に伏し倒れた。
いろいろ(内容も文章も展開も)とおかしくなってきたよー

次で完結する予定です
上海専用便器
作品情報
作品集:
19
投稿日時:
2010/07/24 02:27:19
更新日時:
2010/07/24 16:40:39
分類
妹紅
慧音
みんな大好きもこたん?
小町
天子
命蓮寺
やっとアリスの出番
メディスン
幽々子
1. 名無し ■2010/07/24 15:45:08
紫軍と慧音軍の壮絶な戦いだな。
2. 名無し ■2010/07/24 20:31:14
幻想郷の覇権をめぐる抗争というわけか・・・・!
天子いいぞ!もっとやれ!!
3. 名無し ■2010/07/26 00:29:30
今一番必要な事は妹紅が自分の意思で動く事だな。
4. 上海専用便器 ■2010/07/27 07:59:58
コメありがとうございます

>>1
この慧音に味方するのは………

>>2
もっと苛めたかったよ、天子
短編で苛めてみようかな

>>3
それは無理です。
この妹紅は、人形なのですから
5. ふすま ■2014/07/09 23:12:44
これ永琳が1枚かんでるよね。
妹紅……いつの間にこんな人形と化してしまったんだ……。
もはやタイトルが関係ないような騒ぎにwww
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