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『あたいたちの日々』 作者: ぐう

あたいたちの日々

作品集: 19 投稿日時: 2010/08/19 06:17:26 更新日時: 2010/08/19 15:17:26
猛暑がまだまだ続く幻想郷、今日も照りつけるような日差しが大地に差し掛かる。
別になんともない者もいるようだが、それは本当にごく僅か。どの生物もこの暑さにばてる始末である。
そんな猛暑のある昼下がりのことだった。



ここは無縁塚。蝉時雨が辺りに響く中、木陰にもたれているのは死神の小町である。

「くれないの 舞い散る旅で 土となる 風は河波(かわなみ) 私は渡し・・・・・・っと」

一句読み、空を見上げる小町。青々とした空と僅かな雲、そして灼熱の太陽が輝いていた。
小町は木陰でもたれているため日差しには直接当たらないのだが、それも一時しのぎにしかならず、もうもうとした熱気が彼女を包み込む。

「あーもう・・・何でこんな暑い日までこうして魂を運ばなきゃならないのさ・・・四季様も本当に人使いが荒いよ」

彼女は死神である。しかし死神といえど魂を狩るのではなく、三途の川へ死者の魂を導く、いわば水先案内人を主な仕事としていた。
今年は輪廻転生に送られてくる魂がやや少なめな分、仕事としては楽だった。
しかし、この異常なまでの猛暑はやる気を奪う厄介なもの。ただでさえサボり魔である小町を、更にサボらせる要因になるからである。
もっとも小町でなくとも、この暑さでやる気を失う者は数知れないのだが。

「死者の魂たちも勝手に渡ってくれりゃあいいのに。そうすりゃあたいはどっか涼しいところでのんびりできるってもんだよ・・・あー暑いったらありゃしない・・・」

服の胸元を軽くはだけて左手で扇ぐ小町。かなり大きめな胸が半分晒され、その上を汗が垂れていった。




「ふにゃああ・・・地上の日差しはどうしてこんなに暑いのさ・・・。地底の灼熱地獄は平気なのに、やっぱり本当の太陽の暑さには敵わないや・・・」

灼熱の太陽が照りつける大地を、一人の妖怪がとぼとぼと歩いていた。彼女はお燐、さとりのペットで地霊殿暮らしている。
そんな彼女がなぜわざわざこんな暑い中を歩いているのかというと・・・

「もう、さとり様もたまには自分で買い物に行けばいいのに・・・なんであたいが・・・あーどっかで一休みしたい」

さとりにお使いを頼まれたようで、左手には里で買ってきた物が籠に入っていた。
今はその帰り道だが、あまりの暑さにはさすがに敵わないのか、どこか一休みできる場所を探していた。

「んにゃ、あそこにいい木陰が・・・」

お燐の目に留まったのは大きな一本の木。あそこなら一休みするには丁度いいだろう。
汗を拭い、お燐は木陰まで歩を進めた。

「あ、先客がいたのね・・・」
「おや、死者の魂しか来ないこの無縁塚に生きたお客さんなんて珍しいねぇ。その耳と尻尾からして妖怪かい?」
「うん、あたいは火焔猫燐、本来は地底で暮らしてるけどね。あんたは?」
「あたい以外に自分のことをあたいと言う奴なんて久々だな。あたいは小野塚小町、三途の川に魂を導く死神さ」
「あんたもあたいって言うんだ、奇遇だね」

お燐が休もうとした場所は、小町が日除けに使っている木だった。
二人とも顔を合わせるのは初めてだが、お互い一人称が「あたい」のため、どこか気が合いそうだった。

「でも先に使ってるんだったら仕方ない、他の木陰を探そうかな」
「ん、お燐とか言ったね? あんたもし木陰で休むつもりならここで休んでもいいよ」

お燐が他へ行こうとしたその時、小町は声をかけた。

「え、いいの?」
「まぁちょっとした話し相手になってくれればいいさ。あたい何だかあんたにちょっと興味あるし」
「にゃはは、じゃあお言葉に甘えて」

小町に勧めに甘え、お燐は小町の横に座って話し相手になることにした。



「こんな暑い中魂の船頭だなんて、四季様ももう少し考えてほしいもんさ」
「あんたも大変なんだね。あたいもさとり様にお使い頼まれたんだけど、たまには自分で行ってくれてもいいのに」
「ははは、お互い苦労人だねあたいら」
「あ、そうだ。昨日ちょっと面白いことがあってさ、聞きたい?」
「ぜひとも聞かせておくれよ、あたい面白いこと好きだから」
「実はね・・・」

日差しに加え、爽やかな風が吹く空の下、二人は楽しそうに会話をはずませた。
普段会うことのない者同士故か、二人の会話はお互いにとって未知の世界で興味を湧かせるものだった。
楽しさに二人はいつしか暑さと時間を忘れて語り合った。



「ありゃ、結構話し込んじゃったねぇ」
「本当だ、ちょっと話したつもりがもうこんな時間になってる」

二人が気がつくといつしか日が傾いており、時刻も夕方の5時を回ったところだった。
何時から話しはじめたのかは二人とも覚えてないが、かるく2時間は話し込んでいたのはまず間違いなかった。

「早く帰らなきゃさとり様に怒られちゃうよ。それじゃああたいは失礼するね」
「あ、お燐ちょっと待った!」
「なに?」
「あんたと話してて結構楽しかったよ。あたいは大体ここにいるから、また機会があったら話し相手になってくれないかい?」
「うん、いいよ。あたいも小町の話聞いてて楽しかったから、あたいでよけりゃいくらでも」
「じゃ、約束だよ」

また合う約束をすると、お燐は走って去っていった。
小町も肩を大きく伸ばすと、魂がだれもいないことを確認してから船を漕ぎだした。







それから数日後・・・

「小町ー!」
「お燐、きてくれたんだ。待ってたよあんたが来るのを」

お燐が先日と同じ木の下に向かうと、そこで小町が木陰に座っていた。
魂よりはお燐がくるのを待っていたのか、小町は嬉しそうにお燐を迎えた。

それから度々二人は顔を合わせては話をするようになり、二人にとっての一種の習慣となった。
それを通して次第に仲を深める二人。いつしかお互いのことを強く思うようになりはじめた。

「次は○日に暇してるから、またきておくれよ」
「うん、わかった」







ザアァァァァァァ・・・

しかし、次に合う予定だったその○日は、あいにくの雨が朝から強く降っていた。

「すごい雨・・・でも小町と会う約束してるし、行かなきゃ」

部屋から窓の外を眺めるお燐。外は激しい雨が大地を濡らしており、この中を出掛けようものなら傘を差そうとも濡れるのは避けられないだろう。
だが、小町との約束を破るわけにはいかない。お燐はそう思い、地霊殿を出ることにした。

激しい雨の中、お燐は猫の姿になって走り続けた。小回りが利き、とても速く走れて移動においてはこの上なく便利である。
しかし、傘などを使うことができないため、どうしても雨に濡れてしまうのが最大の欠点だった。
それでもお燐は急ぐことを優先するため、猫になることを選んだ。



しばらく走っていると、いつも小町と待ち合わせしている木が見えてきた。
そこに見える鎌を持った人影を確認すると、お燐は人の姿に変身してから向かった。
だが、そこにいたのは小町ではなく、別の死神だった。

「猫の妖怪? あ、もしかしてあなた、最近小町と仲がいいっていう妖怪でしょ」
「ふにゃ、そ、そうですけど・・・」
「ごめんなさいね、あいにく小町は昨日から風邪で休んでるわ。一昨日からやたらくしゃみや咳をして苦しそうだったから」
「そうですか・・・あの、小町の家ってどこですか?」
「小町の家ならずっと向こうに向かったところだけど。ってあなた、すごくびしょ濡れじゃない!」
「これくらいならなんとか・・・ありがとうございます」

死神から小町のことを聞くと、お燐はすぐさま猫の姿に変身した。
そして身体がびしょ濡れで不快なのを押して、すぐさま走りだした。

「あっちょっとあなた! もう、あの子風邪引くわ・・」

死神がびしょ濡れのお燐を心配して声をかけた時には、既にお燐は走り出してしまっていた。

「小町、待ってて・・・」

お燐は雨が強く降りすさむ中、ただひたすら走り続けた。
雨で全身が濡れて、身体が冷えて寒いのを我慢しながら・・・



「はっくしょん! うう・・・熱は下がったけどまだくしゃみが止まんないや・・・」

その頃、こちらは小町の家。風邪は落ち着いているのだが、まだくしゃみは止まらない小町。
ティッシュで鼻をかむと、雨が降り続いてる外を眺めた。

「今度お燐に謝らなきゃ。風邪で休んだとはいえ、あたいが約束破ったのは事実なんだし」

最初「さすがにこの大雨だから、お燐も来ないだろう」と小町は思った。
だがもしこの雨の中あの場所で、今も自分のことをまってくれているとしたら・・・
そう考えると、風邪とはいえ約束を守れなかったことが申し訳なく思えてくる。
今日は無理だろうから、後日ちゃんと謝ろうと小町は決意した。

ぐっ、ぐるぐるぐぅぅぅ・・・
「また腹がきたか・・・んしょ、トイレトイレ・・・」

風邪の名残であろうお腹の唸り、小町はそれを確認するとトイレに行こうと立ち上がった。



ピンポーン
「はぁはぁはぁ・・・こ、小町・・・あたいだよ・・・」
「その声は・・・お燐!?」

その時、家の中にインターホンが鳴り響き、その後玄関の外から聞き覚えのある声が聞こえた。
小町はその声の主がお燐であることを理解すると、急いで玄関へと向かいドアを開けた。

そこにいたのは、全身びしょ濡れで雨のしずくをぽたぽたと落としているお燐だった。

「お燐、どうしてあたいの家を?」
「い、いつもの木陰に行ったらそこにいた死神に教えてもらったの・・・。それに小町が風邪で寝込んでいるって聞いたから・・・」
「わざわざお見舞いに来てくれたの?」
「うん・・・へぷしっ!」

寒さで震える声でこれまでのことを話すお燐。

「お燐・・・あんた・・・」

小町は心からこみ上げてくるものを感じて、目を潤ませた。
びしょ濡れになってまで自分を心配してくれるお燐、その姿に心を打たれたのである。

「うっ! 小町・・・ごめん、あたいもう・・・」
「お燐、どうしたんだい!?」

その時、急にお燐がお腹を押さえながら苦しそうな表情をして顔をしたに向けた。
小町が心配そうに近寄ったその時だった。










ビチビチチチィッ!
「にゃああああああああっ!」
「うわっ!」

お燐が苦しそうに叫ぶと同時に、彼女の下半身から妙に生々しい音が響いた。
小町が下を見ると、お燐の膝を茶色い汁が伝い、足元には茶色の塊が落ちていた。
音と茶色の塊と液体・・・それが何かを小町が理解しようとした瞬間・・・

ブビビチュビビッ!ビチビチビビビュイブビ!
「あにゃああ・・・ごめん小町、あたいお腹痛くて・・・うう・・・」
「っ!」

苦しそうな声とともに下痢便の排泄を続けるお燐。下着、スカートともに雨で濡れた上から茶色に塗られ、足元は雨水が茶色に変色してゆく。
その苦しそうなお燐を見て、小町も肛門が一気に熱くなるのを感じた。

「はぁ、はぁ・・・小町、本当にごめんね・・・人の家の前でうんち漏らしちゃうなんてあたい最低だよ・・・」
「ううん・・・ほ、本当に最低なのはあたいのほ・・・う・・・うあぁぁぁぁ・・・」
「小町?」

下痢便が出ながらもようやくお腹が落ち着いたお燐が、小町の顔を見ようとしたその時だった。



ブビュルッ!ブビビチュブバブリリブビチッ!
「ふぅぅぅ・・・く・・・あうううう」
「小町、あんたもお腹が・・・」

同じように小町も肛門の刺激に勝てず、我慢していた下痢便を吐き出した。
お燐同様、下着から漏れた下痢便は玄関の石畳を茶色く濡らしてゆく。

ブバブチュブビチビチチビビュブリュブブ!
ブバブリブチュブリリブビビ・・・
「はぁぁ・・・びちびちのうんちが、止まらない・・・」
「あたいも・・・まだ出る・・・」

雨が降り続ける中、二人はまだお腹残っている便とおしっこを出し続けた。
全ての失態は雨が流してくれることを信じて・・・







それから10分後、二人は小町の家のお風呂に浸かっていた。
湯船の中、お互い裸のまま語り合う二人。

「にゃああ〜、すごく気持ちいい・・・小町、ごめんね。トイレまで我慢すればよかったのにあたいったら」
「もういいよお燐、元はといえば約束を破ったあたいが悪いんだから。あたいが風邪なんかひかなけりゃお燐にこんな思いさせなかったのに」
「あたい気にしてないから大丈夫だよ。それにしても小町元気そうでよかった」
「まさかお燐が来てくれるとは思ってなかったから・・・あたい本当に嬉しかったよ」
「えへへ。でも服どうしよう・・・」
「今日はもう家に泊まっていくといいよ」
「え、いいの? ありがとう、小町」
「今日もまたいっぱい話ししようか」
「そうだね」

湯船の中で微笑みあう二人。
この件で二人の仲はますます深まり、後日付き合うようになりましたとさ。
今回はオリジナルなカップリングとして、こまっちゃんとお燐に絡んでもらいました。
この二人あたい同士意外と気が合いそうな気がするのでwww こまりんもっと流行れー!!!
お漏らしからのカップリングって悪くないなぁ。綿月姉妹、レティ雛、そしてこまりん・・・

え、もう一人のあたい? 気にするな!(ピチューン
ぐう
作品情報
作品集:
19
投稿日時:
2010/08/19 06:17:26
更新日時:
2010/08/19 15:17:26
分類
小野塚小町
火焔猫燐
スカトロ
お漏らし
1. 名無し ■2010/08/19 19:03:08
ちろの
2. 名無し ■2010/08/20 02:10:18
珍しい組み合わせだ
でも二人の仕事で考えたら遥か昔から知っててもフシギではない気もする
3. ぐう ■2010/08/22 21:34:27
>名無し(1)さん
チノレノ

>名無し(2)さん
後になって知りましたが、実はお燐に仕事を取られているからこまっちゃんはサボっているんですね。
意味がわからんという人はピクペディアを参照してください(火焔猫燐で)
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