Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
『垂便局』 作者: 新素材

垂便局

作品集: 20 投稿日時: 2010/08/20 17:13:37 更新日時: 2010/08/21 02:14:36
「蓮子、新ビジネスを考えたわ!」



ああ、満面の笑み。

ありがとうメリー、丁度退屈だったの。

あなたがその顔を見せるのは、本当にエキサイティングな事を考え付いたときだけだものね。

本当に……どうして毎日毎日そんな発想ができるのかしら。

あなたの脳味噌に蛆が湧いていないかと心配でならないわ。



「何、そのビジネスって」

「たれべんきょくよ!」

「もっかい言って」

「たれ・べん・きょく」

「よく分からないから、ちょっと、書いて。 ここに」



『垂便局』



メリーが性器に筆を挟んで器用に記した三文字。

メリー、最高よ、メリー。

便が絡むとあなたは最高。

ノーベル糞尿賞が有ったら、あなたの最年少受賞記録は未来永劫破られる事は無いでしょう。




「我ながら達筆ね」

「私は帰るから」

「まってよ!」

「……………………」



これは、涙?

メリーが言ってたわね、涙は心の尿だって。

ありがとう、メリー。 あなたのおかげで、私の心は膀胱炎にならなくて済みそうです。



「オナニーがしたいからって早引けは駄目よ、説明がまだだもの。 聞きながらして良いから、帰らないで」

「うるせぇ」

「ながらオナニー(笑)」

(イラッ)

「郵便局は知ってる?」

「お前は私を未開の原人か何かと思ってんのか」

「ご、ごめんね。 最近まで服の着方も知らなかったみたいだし……ごぉえ」



私の拳がメリーの腹に突き刺さる。

吐瀉物が噴出しないようにパワーを加減するのはとても難しい。

自慢じゃないが、駅前のゲーセンのパンチングマシーンで3位である。



「冗談よぉ」

「ごめんごめん」

「痛いからちょっと吐いてくるわ」

「ちゃんとトイレで」

「エレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレ」



面倒だから詳しく言わないがとりあえず臭いよ。



「では、垂便局の概要を説明します」

「……うん」

「こ」



今度は加減無しだった。



『―――簡単に言えば、便を提供するサービスね』

『垂便局で、注文された便を垂れて、郵便と同じく配達をするのよ』

『オプションとして、各種難消化性食品を選択できるようにして……』

『温度も重要ね。 夏は冷たい便が欲しい時が当然有るだろうし』

『詳しい料金はこれから決めるけど、郵便と同じく貫目、そしてオプションの種類で決めるわ』

『あ、硬さも重要ね。 軟らかいのは塗りやすい、そして硬いのは持ちやすい』

『バースディオプションとか……。 粋な計らいを……』



その後も延々と説明が続いたが、私の頭には一語も入らない。

ただ、『便』と言うワードが、頭の中で響き続けていた。



『―――そして、これを「ビッグ・便」と名付けたいと思うの。 どう?』

「もう勝手にやれば良いんじゃないかな」

「本当!? ありがとう!」



何でいちいち私に断ってからやるのかは分からない。

でも多分、愛だ。

私を愛しているからこそだ。

迷惑な愛だ。

でも、そんな愛ほど楽しいものよね。

頑張ってメリー。

捕まってメリー。



―――三日後。



「あら、蓮子、こんな夜遅くに会うなんて。 どこのホテル行ってたの?」

「ん、コンビニだよぉぅぅうううええええええ!?」



誰の家か知らない。

誰の車か知らない。

知らない車のボンネットに、全ケツ。

ぴかぴかに磨かれたボンネットは、暗い夜でもその上にしゃがみ込むメリーの尻を、穴まで綺麗に映していた。



「もう、夜中にそんな大声出しちゃダメじゃないの」

「夜中にそんな所で糞出しちゃダメじゃないかな」

「お客さんの車に便を垂れて何が悪いのかしら」

「ああ、客……。 いやちょっと待て」

「?」

「何か、聞いてたのとずいぶん違うって言うか……。 垂便局であらかじめ排便したものを配達するんじゃなかったの?」

「まあ、資本も無いしね。 いきなり大掛かりな事業は無理だから、まずはこうやって小規模ウン営を続けていくわ。 デリバリーならぬデリブリー(笑)」

「ふーん」

「糞?」



私の拳がメリーの便の頭を外へ押し出し、残りは勝手に音を立ててゆっくりとボンネットに垂れる。

パトカーが来るまで、どのくらい掛かるのかな。

メリーが出所するまで、どのくらい待てば良いのかな。

メリーの居ない学生生活なんて退屈そのものだろうけど、更生させるためだもの、辛くないわ。

自分の便の臭いにえずくメリーに背を向け、夜食に買ったカレーをぶん投げて、私は走り去った。



犬のウンコ踏んだ。
実験的にPixivにも投稿



最近犬のウンコ踏んだんだけど、気付かずに靴触って手に付いた。
みなさんは歩く所にウンコをしないで下さいね。 特に夜は。

不覚にも私にネタを提供する事になってしまったT氏に感謝!
新素材
作品情報
作品集:
20
投稿日時:
2010/08/20 17:13:37
更新日時:
2010/08/21 02:14:36
分類
秘封倶楽部
うんこ
1. 上海専用便器 ■2010/08/21 23:55:01
この二人は最高すぎる
2. 名無し ■2010/08/22 12:58:01
流石すぎる
3. 名無し ■2010/08/23 11:05:23
この二人はきっと「うん」のやりとりをパンを食った数ぐらいやってる
4. 灰々 ■2010/08/27 02:44:45
新素材さんの書く二人のやりとりは最高ですな。
5. 名無し ■2010/11/25 01:16:48
新素材さんの秘封は最高っす
6. 名無し ■2010/12/28 23:13:51
駅前パンチングマシーンの
1位と2位は
誰なんだろう・・・
名前 メール
パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード