橙のわくわく探検日記〜幽々子の受難〜

作品集: 20 投稿日時: 2010/09/21 10:31:18 更新日時: 2010/09/21 18:23:54
○月○日



藍様が紫様と二人きりでいることが多くなった。私と遊んでくれない。お仕事なのかな?家にいてもよかったけど、寂しかったからチルノたちの所へ行った。チルノたちは魔理沙と一緒に湖で水を掛け合っていた。魔理沙もチルノたちもみんな笑っていて、凄く楽しそうだった。私もチルノたちと一緒に水を掛け合った。服が濡れちゃった。そのまま家に帰ってきた。もしかしたら、怒られちゃうかもしれないと思った。家に帰ってきたら、玄関に藍様がいた。怒られちゃう。そう思ったから、私は藍様に謝った。「ごめんなさい」って謝った。そうしたら、藍様は笑ってくれた。私を抱きしめてくれた。服が濡れてるのに、藍様は私を抱きしめてくれた。

晩ご飯を一緒に食べた。でも、紫様がいない。藍様に聞いたら、「お仕事で忙しいんだ。」とだけ言ってきた。藍様もお仕事で忙しくなるのかな?紫様が一人でできる仕事だったらいいのに………



○月×日



朝起きたら、藍様が「しばらく、紫様と仕事をすることになった。悪いが、屋敷を開けることになるかもしれない。」と言ってきた。嫌だった、泣きそうになった。
でも、藍様は私の頭を撫でてくれた。そして、「お前は強い子だ。一人でも大丈夫……とはいえ、ご飯のこともある。幽々子様のところに預けようと思うが、どうだ?」幽々子様は、藍様ほどじゃないけど、大好きな人だ。食いしん坊だけど、私が怪我をした時に心配してくれた。妖夢も大好き。妖夢は、藍様ほどじゃないけど、家事が出来てかっこいい。妖夢よりかっこよくなるのが、今の私の目標。だから、私は藍様の言うことを聞いた。そうしたら、スキマが出てきて幽々子様たちの家に着いた。幽々子様と妖夢は、ニコニコしながらご飯を食べていた。こっちを見ても、笑顔のままだった。

藍様が幽々子様と何かを話すると、「良い子でな、橙。」とだけ言って、藍様はスキマの中に消えちゃった。でも、泣かなかったよ。藍様に近づくためには、これぐらいで泣いちゃダメなんだもん。幽々子様と妖夢もいるし、寂しくなんかない。



○月□日



幽々子様の家に来てから、数日が経った。幽々子様が「橙〜、一緒に出かけない〜?」と誘ってきた。私はすぐに行くと答えたら、幽々子様と妖夢と私の三人でどこかに連れられた。地下だった。確か、紫様が霊夢に無理矢理行かせた場所だって、藍様が言っていた気がする。怖い妖怪がたくさんいると紫様が言っていた。でも、幽々子様が私を抱きしめて、「怖くないわ……大丈夫、私が守ってあげる。」と言ってくれた。藍様が言ってくれたことと同じ事だった。こんなことを言われるのは、藍様以外では初めてだった。妖夢も「私も守ってあげますから……ね?」と笑ってくれた。なんだか分からないけど、怖くなくなった。

そして、私と幽々子様と妖夢は地下へと探検に出かけた。



○月◇日



街があるなんてびっくりした。そこには、桶に隠れた女とか蜘蛛女とか鬼女とか大きな胸でかっこいい鬼とか変わった妖怪とか怖そうな妖怪がたくさんいた。でも、みんな私たちを襲おうとはしない。それどころか、お酒を幽々子様に飲ませたり、妖夢の体を触ったりと楽しそうにしている。みんな、優しかった。紫様の言っていたこととは全然違う。私は地下の妖怪と一緒にお話をした。地上の生活のことや藍様のこと、霊夢とか魔理沙とかチルノたちのことを話した。みんな、私の話をちゃんと聞いてくれる。藍様みたいにちゃんと聞いてくれた。だから、私もみんなの話をちゃんと聞いてあげた。その日は、パルスィっていうここで知り合った鬼女の住処で幽々子様や妖夢と一緒に泊まった。パルスィはずっと暗い顔をしていたけど、お泊まりすることになった時にちょっぴり嬉しそうな顔をした。

あ、今日知り合ったのはキスメ、ヤマメ、パルスィ、勇儀の4人。



×月○日



朝起きたら、パルスィが勇儀に何かを言っていた。聞いてみると「わ、私は別に嬉しくなんかないわよ。たまには、人助けでもしてやろうかと思っただけ!」と言っていた。パルスィの顔を真っ赤で、勇儀はニヤニヤしていた。何なんだろう、よく分からなかった。けど、二人は本当に仲が良さそうだった。紫様と藍様がこんな風に楽しそうにしているところは見たことない………幽々子様や妖夢も起きたら、ヤマメとキスメが朝ご飯を用意してくれた。すごく美味しかった。藍様の作ってくれるご飯ぐらい、美味しかった。私はつい、おかわりと言ってしまった。みんな笑い出した。そんなに笑わなくてもいいと思っていたら、勇儀が私の頭を撫でながらおかわりを用意してくれた。ヤマメも「どんどん食べなよ。いくらでも用意してあげるからね。」と言ってくれた。キスメは何もしゃべらないけど、笑顔を向けてくれた。こんなに楽しい朝ご飯なんて、家にいる時でもなかった。紫様は藍様の作るご飯に文句を言ってくるし、藍様は「次はそうしてみます。」とばかり言っていた。

でも、ご飯はこうやって楽しんで食べるものなんだよね。



×月×日



幽々子様が「そろそろ次の場所に行きましょう」と言ってきた。私はもう少しみんなと一緒にいたかったと思っている。でも、幽々子様の言うことを聞かないといけない。だから、寂しいのは我慢してみんなに別れの挨拶を告げた。勇儀たちは「いつか地上に行った時、お前の家に寄らせて貰うよ。」と言ってくれた。藍様にお願いしたら、勇儀たちを連れてきてくれるかな?

そして、私たちは出発した。次は地霊殿という場所へと向かうことになった。



×月△日



地霊殿、という場所に着いた。幽々子様は「今日は紅茶ね〜」と言っていたけど、何のことか分からなかった。どうやら、幽々子様たちは一度地下へ来たことがあるらしい。だから昨日、妖夢は勇儀たちに服を脱がされていたんだ。この地霊殿という屋敷にも来たことがあるみたいだけど、一体どんな人がいるんだろう。屋敷の玄関扉を開けると、ものすごく大きな胸の鳥の頭が自分の服に引っ掛かっていて、暴れているのを見た。「ぬ、抜けない………」と言っていた。胸が見えていることに気づいていないみたいだった。幽々子様も妖夢も顔を赤くしていた。私は別に、いつも藍様のを見ているから普通だったけど。私はすぐに服をちゃんと着させてあげると、その鳥は「ありがと〜」と言って、抱きついてきた。藍様と同じくらい柔らかくて大きな胸が顔に押しつけられる。ちょっと気持ちよかった。その後、この鳥―お空の主人のさとりが現れて、お空を引き離した。ちょっと残念だったけど、こういうのは『不謹慎』だと藍様が言っていたからしょうがないのかな?さとりは私たちを『テラス』という場所に連れてきた。そこで、紅茶を出してくれた。幽々子様が「ほらね〜」と言うと、紅茶をたくさん飲んだ。妖夢は顔を赤くして、さとりがクスクスと笑っていると、突然誰かが私たちの視界に入ってきた。

さとりの妹のこいし、そして私がこの世で最も嫌い、最も憎み、幻想郷で最も醜い猫、お燐だった。



×月□日



この日から、お燐と私の戦いが始まった。

でも、こいしが猫形態の私とお燐を「ケンカなんて可愛いね、二人とも?」と言いながら抱きかかえていたから、お燐を引っ掻くことができなかった。さとりや幽々子様は相変わらず、紅茶を飲みながらおしゃべりをしていた。なぜか、妖夢はお空の着替えを手伝っていた。結局、この日は決着が着かなかった。けど、お燐は私に飲み物を持ってきてくれた。毒が入ってるかと思ったけど、お燐も同じ物を飲んだから私も飲んだ。ちょっと嬉しかった。



×月◇日



どうやら、昨日のお燐の態度は演技だったみたい。今日もお燐との戦争からはじまった。

さとりに抱っこされていたお燐を引っ掻いてやろうと思ったけど、無関係のさとりを傷つけるわけにはいかないからやめた。なんてあの猫は卑怯なんだろう。その後、お空に「一緒に温泉入ろうよ〜」と誘われた。私はお空と一緒に温泉に入った。胸が、大きかった。乳首も大きかった。藍様より、大きいかもしれない。私は不意にお空のおっぱいを触ってしまった。「やぁっ………ちぇ、橙〜……だめだよ、温泉プレイなんて………」お空の顔が赤くなっていたけど、抵抗はしなかった。どうして顔が赤くなったのか分からなかったけど、ちょうとその時にあのお燐が温泉に入ってきた。

お燐はさとりに怒られていたけど、私も幽々子様にちょっと怒られちゃった。



□月○日



地霊殿に来てから、数日が経った。相変わらず、私とお燐の戦いは続いていた。だけど、幽々子様は私を抱きかかえ、「そろそろ、帰りましょうか〜」と言ってきた。さとりやこいし、お空は私たちを見送る準備をしていた。お燐は人型に戻ると、私の頭を撫でてきた。意味は分からなかったけど、案外気分が悪くなるものでもなかった。「ふふん、今度はあたいがあんたの所に行くからね。」、人型に戻った私はお燐に「ばーかっ!」とだけ言うと、幽々子様の側へと駆け寄った。

そして、私と幽々子様と妖夢は地上へと戻った。お燐は憎いけど、一緒にいると結構楽しいかもしれない。さとりやこいし、お空と一緒に来て欲しいな。出来れば、キスメ、ヤマメ、パルスィ、勇儀の4人とも一緒にいたい。



□月×日



妖夢に家事を教わりながら、手伝いをしていると幽々子様に呼ばれた。何の用だろう、と思って行ってみると藍様がいた。嬉しくて、泣いちゃった。泣かないと決めていたのに、泣いちゃった。藍様に抱きついたら、藍様は「仕事は終わったよ………さぁ、帰ろうか?」と言ってきた。幽々子様や妖夢と一緒にいるのも楽しかったけど、やっぱり藍様が一番だ。私は幽々子様と妖夢にお礼と別れの言葉を告げると、そのままスキマの中へと帰って行った。

私は知らなかった。紫様と藍様がどんな仕事をしていたか。この日から、私たち八雲一家は大きな変化を遂げることになった。



□月□日



朝起きて、ご飯を食べようと居間に行くと藍様が机を囲んで座っていた。紫様はまだ起きてないのかなと思って、私も食卓を囲んで座った。本当にびっくりした。ご飯が本当においしくなかった。藍様が料理で失敗する事なんて、絶対になかった。けど、藍様の作ったご飯を残すことなんて出来ない。私は我慢して、ご飯を食べた。

体調が悪くなった、お腹が痛い。藍様に助けて貰おうとしても、どこにもいない。探している間も、お腹の痛みは止まらなかった。トイレに行こうと思ったのに、行けなかった。だから、私は



□月△日



気分が悪い。ご飯を食べられないかもしれない。でも、食べないと。藍様の作ったご飯は絶対に食べないと。私は頑張って起きて、朝ご飯を食べに行った。藍様は昨日と同じように座っていた。私も座り、箸でご飯を食べる。昨日と同じ、いやもっとおいしくなかった。藍様の作った料理には思えない。しかも、野菜には汚れがついていた。

その後、私は吐いた。昨日はお漏らしで、今日は吐いた。苦しくて、頭がくらくらしている。これを書いている間も、目の前が揺れていた。藍様、お仕事の間に何があったの?



□月◇日



もうダメだった。今日もまた、ご飯をしっかりと食べた。見た目が酷いけど、食べた。お腹が痛いよ藍様藍様何があったの

わたしはがんばってえいえんていにいこうとしたけどむりだった



△月○日



夢を見ていた。藍様が紫様に虐められている夢だった。鞭で叩かれて、指を切り落とされていた。紫様。そういえば最近紫様を見ていない。でも、今は藍様の方が心配だった。

目を覚ましたら、永遠亭だった。てゐが看病してくれていた。てゐは悪戯好きだけど、本当は優しい。私の世話をしてくれた。





△月×日

藍様が来た。藍様は泣きながら、私を抱きしめてくれた。「ごめんな………ごめんな………私が間違っていたよ………」何が間違っていたんだろう。でも、いいんだよ。藍様が笑ってくれるなら、私は怒らないから。



△月□日



「えーりんの薬なら楽勝ウサー」てゐがそう言った時には、私は退院していた。家に帰ると、藍様がご飯を作ってくれた。美味しかった。美味しすぎて、涙が流れた。しょっぱくて、どんな味だったか思い出せない。

紫様………紫様は、一体どうしたんだろう?



△月△日



目を覚ましたら、まだ空は暗かった。のどが渇いていた。私は水を飲みに行こうとしたら、変な音が聞こえてきた。気になった私は、怖かったけど、音が聞こえてきた方角へと向かった。地下室だ。藍様でも入ってはいけないと紫様が言っていた部屋だ。もしかして、紫様も藍様もまだお仕事を頑張っているのかもしれない。だから、疲れていた藍様が料理で失敗しちゃったのだろう。

私は地下室の、その重い鉄の扉に耳を当てた。そこから聞こえてきたのは、悲鳴だった。紫様の声だ。私は少しだけ、扉を開けた。

知らなかった。藍様があんなことをしていたなんて。紫様は、人間の男たちに顔を殴られたり、抱きつかれたりしていた。よく分からないけど、アソコから白色の汚い液体が流れていた。何を入れられているんだろう。早く、紫様を助けないといけない。でも、どうやって?私は藍様を倒すの?倒さないといけないの?怖い。どうして藍様が紫様のことを嫌いになったのか分からない。私はお布団の中に隠れることしかできない。そのまま朝になるまで、私は眠れなかった。怖かった。

朝になったら、藍様がご飯を作ってくれていた。紫様は、やっぱりいなかった。私はご飯を食べてから、藍様にお話しようと思った。今日のご飯も美味しかった。藍様がいつも作ってくれているご飯の味だった。藍様に美味しいと言ったら、藍様は笑ってくれた。あんなに優しそうな藍様なのに、いつもと変わらない藍様なのに、どうして紫様を?

私は、あれは実は夢だったと信じて、藍様には何も言わなかった。



△月◇日



幽々子様が遊びに来た。私は、幽々子様に抱きつくと紫様が藍様に酷いことをされていたことを伝えた。でも、幽々子様は「それは夢よ〜藍がそんなことするはずないわ〜」とだけ言ってきた。幽々子様は私の言うことを冗談だと思っていたみたい。だから、幽々子様はボーッとしながら藍様の元へと行った。紫様を探し出すために。それっきりだった。

今日は一度も昼寝をしてないし、一度も家から出ていない。それなのに、私は幽々子様が家から出て行く姿を見ていなかった。もしかして、紫様と一緒にスキマでどこかに行ったのかな?



◇月○日



私は、天狗の文が持ってくる新聞を読んだ。びっくりした。妖夢が、人間たちを殺してしまったらしい。何でも、『幽々子様を攫ったのは誰だ……誰だぁぁぁっ!』と叫びながら、暴れていたそうだ。幽々子様。△月◇日から見ていない。一体、どこに行っちゃったんだろう?帰ってないのかな?妖夢を心配させるなんて、幽々子様らしくない。人間も生意気だ。妖夢が幽々子様を捜すのを邪魔するなんて。

藍様のご飯を食べた。ちょっとだけおいしくなかった。けど、何も言わなかった。藍様と話をするのが怖いと思った。紫様と幽々子様がいてくれたら、何も怖い物なんて無いのに。でも、私は藍様が一番大好きだったのに。どうして、紫様と幽々子様がいないとダメ何だろう?私、疲れてるのかな。



◇月×日



藍様が文からの新聞を捨てていた。どうしたんだろう、また変なことが書かれていたのかな?「ちぇ、橙……しばらく、幽々子様の元には行ってはダメだぞ?」と変なことを言ってきた。藍様は焦っているみたいだったけど、私は言うことを聞くだけ。でも、退屈だ。家にいても、藍様とお話できない。何も話すことが無いんだった。退屈だなぁ。

私は屋敷から飛び出して、どこかへと遊びに行った。あ、この日記も持って行くことにしたよ。どこに行こうかな?



◇月□日



私はまた地下に行った。途中で日にちが変わっちゃったけど、一度くらいはいいよね?一人じゃ危ない場所だと藍様に言われていたけど。私は、ヤマメやキスメたちがいる洞窟に行った。けど、ヤマメたちはいなかった。うーん、勇儀たちと一緒にお酒を飲んでるのかな?次に、パルスィや勇儀の家に行った。けど、二人ともいなかった。珍しいこともあるんだねと思った。次は、憎きお燐がいる地霊殿に向かった。さとりやこいし、お空を探し回った。けど、誰もいなかった。お空がお仕事をしている場所にも、誰もいなかった。炎が凄く熱くて、服が汗でびっしょり。お風呂に入りたくなってきた。

でもみんな、どこに行ったんだろう?もしかして、地上に来ているのかな?確か、勇儀たちとは今度私の家に遊びに来ると言っていたし、すれ違ったのかな?私はこのまま、地上へと帰ることにした。



◇月△日



家に帰ったら、藍様が立っていた。私は「ごめんなさい、藍様。」とだけ言った。藍様は「行き先だけは言ってくれ……な?」と言って、頭を撫でてくれた。いつもの藍様だ。やっぱり、いつもと何も変わっていない。ああ、紫様が人間如きに酷いことされていたのも全部夢なんだよね。私は、藍様に紫様がどこにいるかを聞いてみた。そうしたら、藍様は「しばらくは、天子と一緒に遊ぶらしい。だから、帰ってこないみたいだな。」と言ってきた。なんだ、あの天子と一緒にいるんだ。紫様は天子のことが大好きだから、霊夢とか魔理沙の服を着させて可愛がっていた。よかった、やっぱり紫様が酷いことされていたのは夢なんだね。

これからは藍様と二人きりでいられるんだ。とっても嬉しい。もっとお話しないと。ご飯の時にもっとお話しないとね。やっぱり、私には藍様が一番。



◇月◇日



今日は朝早く起きたし、藍様の家事の手伝




























目を覚ましたら、私は暗い部屋の中にいた。見覚えがある………そうだ、夢の中で見た地下室だ。朝一番の出来事を日記に書いておこうとした時に、後ろから誰かに殴られたのは覚えていた。でも、それからどうなったんだろう。目を開けると藍様の顔が映っていた。一体、何が起こっているのだろう?

「ここまでですか。文字も上手ですし、文章自体も面白いですね。」

誰?誰が私の日誌を読んでいるの?

「阿求、あまり橙には手を出さないでくれ。」

藍様?誰と話してるの?

「ふふ、紫さんのご飯を食べさせたのですか。」
「そ、それは………紫への憎しみを増そうとしたが……あまりにも紫の腕前が酷いと気づかず………」

紫様のご飯?私、紫様が作ったご飯なんて食べたことないよ?

「それで貴方も体調をね。意外とお茶目なんですね、ふふふ。ご心配なく、橙さんには手を出しませんよ。約束、でしたものね?」
「だから、お前の言うとおりにしておいたぞ。」
「ですが、私たちのやっていることを見られてしまったからには………天子さんのように賛同しない限り。」

名前も知らない女の顔が蝋燭の明かりで照らされる。人間だった。しかも、霊夢や魔理沙よりもずっとひ弱そうな。

「橙………お前は紫様をどう思う?」
「紫、様ですか?」

藍様と紫様、どっちが好きかと言われたら藍様の方が好きだ。けど、紫様も好き。大事な家族なのは間違いない。

「私は、紫様が好きです。けど、藍様の方がもっと好きです。」
「それなら、藍さんと紫さん。どちらか一方を選ぶなら?」

か弱そうな女がそう聞いてきた。言われてみると………うーん。それだったら、やっぱり藍様かなぁ?

「藍様ー」
「橙…………ありがとう。お前だけは守ってやりたかったんだ。」

私は正直にそう答えた。けど、何の話だろう?さっきから、この二人は何の話をしてるのかな。

「本当に藍さんだけで良いのなら、これをご覧になって下さい。」

知らない女は、蝋燭を動かした。それで照らされたのは、鎖に繋がれて、体のあちらこちらに傷があり、顔が赤く腫れて気持ち悪くなっている紫様だった。その鎖を掴んでいるのは、紫様と一緒に遊んでいるはずの天子だった。

「あら、紫。橙にも見捨てられちゃったね?」
「ちぇ、橙………霊夢………魔理沙に………伝えて……………!」
「誰がしゃべっていいって、言った?」
「ひぃっ!!ご、ごめんなさい!ごめんなさい、天子様!!」
「だーめ。」
「へげぇっ!?ぶぐぅぅっ!うぎぃっ!ひっぐ………橙っ………霊夢……魔理沙に…………」

紫様は天子に顔を殴られている。もの凄く痛そうだった。でも、私は知っているよ。これは全て夢だということを。だから、こいつは紫様なんかじゃない。紫様は、もっと強くてかっこいいもん。こんな風に泣いたりしないもん。

「藍様ー、どうしてこいつが紫様なんですか?」
「橙!?」
「あら……中々の娘、ですね。」
「当たり前だ。私の式だぞ?」
「さすが橙ね。紫とは桁違いよ。」

藍様までもが私を褒めてくれるけど、これは夢なんだよね。あーあ、現実で紫様が偽物だということが分かるようなことがあればいいのになぁ。でも、もしもこの紫様が現実だったら―――

「橙………私のこと…………嫌いだったの………?」

天子に髪の毛を捕まれている紫様がそんなことを聞いてきた。でも、私は別のことで頭が一杯だった。もしもコイツが本当に紫様だったら、私は―――

「五月蠅いぞ、黙れ。」

私は目の前の女に、そう言ってやった。紫様の姿を借りた、ただの女に向かって。

「え………」
「い、今なんて……?」
「橙?」
「お、おや?」

藍様や天子、見知らぬ女は何かに驚いているみたいだった。でも、私の方を見ている。何か変なことを言ったのかな?藍様の言葉遣いを真似してみたのがダメだったのかな?でも、一度くらいはしゃべり方を変えてもいいよね?どうせ夢の中だし、私はそのまま藍様っぽくしゃべってみることにした。

「お前みたいに見苦しい奴なんか、紫様なんかじゃない。」
「ぁ…………ああ……………」
「おお〜、橙もやるわね。」
「橙………立派になったな。」
「こ、これは幻想郷縁起を修正しなければ……」

夢の中ぐらい、もっと藍様っぽくしてくれたっていいのに。まぁ、現実で紫様がこんなのになってたらもう二度と紫様なんて呼ばないけどね。藍様みたいに優しくないし、家事も出来ない。自分の好き勝手にしているだけ。でも紫様は何をされてもかっこいいままでいられる人だった。どんなに霊夢に打ちのめされても、いつも通りの姿であり続けることができた。それだけが、紫様には叶わないと思っていたものだったのに。

弾幕勝負じゃ勝てないけど、それ以外の勝負なら絶対に勝てるよ。ううん、この紫になら絶対に弾幕勝負でも勝てる。

「い、いや……いやぁ…………」
「ゆかり〜?」
「ひぃぃぃぃっ!?」
「行きましょうか?」

それっきり、天子と紫の声は聞こえなくなった。いや、あれは紫じゃなかったのだろう。ただの偽物だ。なんだかよく分からなくなってきたけど、まぁいいや。でも、本物の紫様にはもう会わなくていいかな?なんだか、会っても別に嬉しくないように思えて来ちゃった。

「ねぇ、幽々子さん?紫さん側についたのは、貴方だけでしたね。」

見知らぬ女が蝋燭を持って、別の場所に動いた。でも、今この女は誰の名前を呼んだの?

「藍………どうしてなのよ………どうしてなの、藍っ!」

幽々子様の声が聞こえてきた。私はそっちの方を向く。蝋燭で照らされた場所に幽々子様はいた。裸のまま、手や足を縄で縛られて。

「幽々子様、悪いが紫様に組する女たちの排除のためには貴方を捕らえる必要がある。」
「紫は貴方の主人でしょ!?何を、何を企んでいるというのっ!!」

幽々子様は、本気で怒っていた。あんなに怖い顔をしている幽々子様なんて、今まで一度も見たことが無い。私は藍様に抱きついて、耳を塞いだ。あんなに優しい幽々子様が怒るところなんて見たくなかった。藍様も私を強く抱きしめてくれた。

「もし、変なことを言ったら………………………殺すわよ。」

その言葉を聞いた私は、一瞬気絶しそうになった。周りを見てみると、蝶が飛び始めている。確か、あれに触れたら死んでしまうと藍様が言っていた。幽々子様、本当に怒ってる………怖いよ………もっと優しい人だと思ってたのに………

「あ、そうそう。妖夢さんの事ですが――」

妖夢?そういえば、妖夢は人間たちを殺してからどうしたんだろう。

「人里の皆さんの報告から、紫さんとは違う味だったらしいですよ?」

味?も、もしかして………妖夢を食べたの!?そ、そんな………しかも人間に食べられるなんて………

「橙、大丈夫だ。本当に食べているわけではない。」

と思ったら、藍様がそんなことを言ってきた。なーんだ、本当に食べられたわけじゃないのか……よかった。そんなことを思っていると、いつの間にか部屋の中を飛んでいた蝶が消えていた。幽々子様が泣いている。どうしてだろう?冗談を言っただけなのに、どうして幽々子様は泣いているのだろう?

「妖夢が………人間、に……?」
「辻斬り事件がありましてね……ああ、貴方の屋敷には新聞は届けられないのでしたね。もっとも、その時にはあなたはここにいましたが。念のために言っておきますと、凶器は妖夢さんの持つ刀でしたよ。正真正銘の、ね」

何の話だろう?『辻斬り』は聞いたことがあるけど意味は知らなかった。妖夢が何か悪いことをしたのかな?

「藍様、妖夢は悪いことをしたの?」
「ん?ああ、幽々子様を探しに来る途中、人間を傷つけてしまったんだ。それで『ごめんなさい』をしたんだよ。」

さすが藍様だ。藍様に聞けば、どんなことも分かってしまう。妖夢は人間を傷つけちゃって、それで謝っているだけなんだ。心配して損をする、ってこういうことなんだね。また天狗の文が嘘を書いてただけで妖夢は誰も殺してないんだ。でも、人間を傷つけることはいけないことだから、幽々子様は泣いて謝っているのかな?

「ひどい…………貴方、それでも人間なのっ!?」
「妖夢さんが先に手を出したのですよ。勝手に幽々子さんが誘拐された、との妄想を抱いてね?」

貴方はただ、紫さんのお屋敷でのお茶会に誘われただけではないですかと女は言った。そういえば、紫は変なことを時々する。天子を縄で縛っていた時もあったし。でも、幽々子様を縛ることもあるんだ。今日は何か特別な日なのかな。でも、幽々子様はさっきからずっと泣いている。ちょっと可哀想になってきた。

「そうそう、貴方たちは地下に遊びに行きましたよね?」
「………………それがどうしたというの。」
「橙さんは初めてでしたが、貴方と妖夢さんは10回以上通ってますね?」

ふーん。だから、さとりたちや勇儀たちと幽々子様が仲良かったんだ。私も、それぐらい地下に行けばみんなと仲良くなれるかな?そういえば、地下のみんなはどこに行ったんだろう。

「ありがとうございます。」
「だから、何よ!」
「この事実は、地下の住人たちを……いいえ、この幻想郷に不必要な生き物を蹂躙するのに良いきっかけとなります。」
「なっ………ま、まさか………ら、藍?」
「……思っている通りですよ。」
「嘘……でしょ………あの娘……たちにも………?」
「そのきっかけを作るために、橙を貴方に預けました。ここに、証拠の日記がありますからね。」

藍様と幽々子様も何か話をし始めた。けど、私には何のことだけさっぱり。地下のみんなも、紫様たちのお仕事と関係があるのかな?

「日記に書かれているのは、この8人ですか。しかも、四天王の一人がいますね。では、あの人にも手伝って貰いましょうか。」
「む……まさか、あいつにも手を出すのか?」
「ええ。天子さんや橙さんと同じように、味方になってくれるか交渉してみます。」

私の日記を読みながら、女はさとりたちの名前を読み上げていく。だから、どうしたんだろう?分からないことばかりで、ちょっと眠くなってきたなぁ………ウトウトしてきた………

「古明地さとり、古明地こいし、火焔猫燐、霊烏路空、星熊勇儀、水橋パルスィ、黒谷ヤマメ、キスメ。以下8名は、冥界の管理者たる西行寺幽々子を誑かし―――」

私、朝起きたばっかりだったんだ………藍様、ちょっと寝るね…………お休み…………










日差しが差し込んできた。私は目を覚ます。もう昼間になっちゃったみたいだった。

「橙ー、そろそろ起きろー」
「はーい……藍様ー………」

寝ぼけながら、私は藍様に返事をした。そして、藍様がいる方へと向かった。机には、朝ご飯が用意されていた。

「全く、もっと早起きしないとダメだぞ?」
「はーい………」

私は箸を進めて、藍様の作ってくれたご飯を口にした。
ああ、やっぱり藍様の作るご飯は美味しいなぁ。そういえば、変な夢を見ていた気がするけど何だったんだろう。まぁ、いっか。私は夢のことは忘れて、朝ご飯を食べ終わると藍様の家事の手伝いをすることにした。それと日記を書くことも、絶対に忘れないようにしないと。私は自分の部屋にある日記のページをめくった。なぜか、その日記はところどころ破けていた。私は首を傾げて、日記がどうして破けているのかを考えた。どこかにページが落ちていないか、頑張って探した。その時、藍様が私に声をかけてきた。

「そうそう、橙。」
「あ、何ですか藍様?」
「見直したぞ、橙。」

藍様に変なことを言われた。私、何か褒められるようなことをしたのかな?すると、藍様の口から信じられない言葉を聞いた。

「今朝の紫様に対する、あの態度。私の式として相応しいものだった。」
「え………ら、藍様?あ、あれは………」
「ん?どうした、橙………ま、まさかお前……夢、だと思っていたのか?」

嘘だ。あれが現実なわけがない。それじゃあ……それじゃあ、紫様は…………

「橙………改めて聞くぞ。お前は、私を否定するか?」

藍様が、怖い目でこっちを見つめてくる。いやだ、藍様が本気で怒っている。答えたら、藍様に殺されちゃうかもしれない。でも、黙ってても殺されるかも。

「橙、紫様があんなことになっているのは嫌か。」

動けない。藍様は殺気を出している。障子が動いた。藍様の殺気は、空気を振るわせることができる。もちろん、私の体も震えていた。

でも………でも、私は。私は目を閉じながら、藍様にこう答えた。

「あ、あんな紫様………もう紫様なんかじゃありませんっ!!失望しました!!料理を藍様にばかりやらせて、自分は不味いご飯しか作れなくて、それなのに藍様に文句ばかり言います!!そんな人を主人にしたくありません!!もう様付けなんかしません!紫と呼びます!!」

藍様の手が伸びてくるのが分かった。やっぱりダメだったんだね。ああ、藍様に殺されちゃうんだ。ごめんね、藍様。私、ダメで役に立たない屑の式で。そして―――





「…………ふふ、さすがは私の式だ。」

――藍様の手は、優しく、そして温かく、私の頭を撫でてくれた。




































―――――――――――分からない。どうして、紫が?どうして、紫ほどの女が?






「幽々子殿、如何ですかな?」

私は鎖に繋がれていた。どうやら、ここは牢屋のようだ。おそらく、人間たちが住む人里にあるものだろう。薄暗く、蝋燭の明かりには蛾が飛んでいた。醜くて、触ることはおろか見ることすらも避けたい害虫。――早く妖夢と一緒に帰りたい。蛾の存在が、ますます私にそう思わせた。

「おいおい、そんな敬語はもうやめにしようぜ?」
「む、そうか。なら、お前たちで勝手にしろ。」
「さすが大将!自らの手は汚さないとは、正義の味方ですなぁ。」
「………俺は女を犯すことに興味が無いだけさ。こいつがどうなろうと関係ない。」

男たちの会話が、私の体を震わせる。殿方と交わった事なんて、一度も無い。なのに、今から私は間違いなく――

「い、いやっ………やめて………」
「あ?何か勘違いしてないか?」

何をほざいてるの、この男たちは。どうせ、私を犯すつもりなのでしょう?って、混乱している場合じゃないわ。力を使って早く妖夢を助けないと!

私は手をかざし、蝶を召還する。蝋燭の周りを飛んでいた蛾とは比べものにならないほど、美しい蝶が無機質で汚れた牢屋の中を彩る。よかった、また力は使えるみたい。

「お、おいっ!大将、何とかしてくれっ!!」
「西行寺幽々子、魂魄妖夢を今から処刑する。」

何を世迷い言………え?

「悪いが、あの女は人里で人間を10人近く殺害した。女子供を含めてな。」

う、嘘………あの女の罠か嘘じゃなかったの?

「これは事実だ………慧音様も悲しんでおられたぞ。『あの幽々子の従者が道を外すわけが無いのに………』とな。」
「た、助けて欲しかったら、俺たちの言うことを聞け!今、魂魄妖夢は処刑場に連れて行かれるところだっ!!」

いかにも小物そうな男が、震えた声で私にそう言ってきた。こんな男の言うことを聞くのは癪だったが、私は聞くことしかできない。

美しい蝶は消え去り、再び醜い蛾だけが飛び回るようになった。光を求めて彷徨う様は、今の私にも重なっているようだった。私には、男たちの言うことを聞くしか道がなかった。

「………何を、すればいいの?」
「決まってるだろ。」

男たちが何をするのか、それぐらい分かっていた。私が世間知らずのお嬢様でも、それぐらい分かる。でも、妖夢を助けるためには、妖夢のためには私は犯されなければならない。




そして、男たちは私を犯し始めた。




「うぐぐぐぐっ…………ぎ…………くっ…………」
「へへっ……これが亡霊のお姫様か………」

男の一人は、私の服を破り去ると真っ先に私の恥部へと男根を突き刺した。処女であるための痛みなのか、入れられた時の痛みは想像を絶するものだった。だが、私は声を出さないように我慢する。男たちは、こういうときの声を聞いて喜ぶと紫から聞いていた。

「何だ、初めてなのによく耐えられるな。」
「だ、黙りなさい………」
「あぁ!?妖夢を助けてやろう、って言うのに何を言ってるんだよっ!」
「きゃあっ!」

口の中に、大きな衝撃が走った。痛い。処女を破られた時と同じくらいの痛みが、顔を襲った。鼻にも違和感を感じる。どうやら、鼻血が流れているようだった。

しかし、一度だけでは終わらなかった。

「おらっ!このっ!雌豚っ!」
「いだっ!やめてっ!がはぁっ!!」
「おい、俺が今抱いているだろ!!お前の気持ち悪い体にぶつかるんだよっ!!」
「ちっ…………なら、早くしろ。俺の番で、思う存分殴らしてもらうからな。」

生きている時も、亡霊になってからも一度も顔を殴られたことはなかった。いや、顔に傷をつけられたことすらなかった。生まれて初めて感じる痛みに、私は早くも限界が来ていた。でも、まだ耐えないと。耐えないと、妖夢が死んじゃう。

しかし、私は殴られたことばかり考えていて、今何をされているのかを忘れていた。

「幽々子様、中出しを体験してみますか。」
「えっ………そ、それって…………」

その言葉を合図に、私に男根を入れていた男の動きが激しくなった。

「あぁぁっ、はああぁぁぁぁっぁ!?な、なにこれぇぇぇぇ!!」
「もっと可愛く鳴いてくれません、かっ!!」
「うあぁぁっ!ううっ、はぁっ、ああああっ!!んぅぅぅぅ、あぁぁっ、やぁっ!!」

どうして?どうして、声を抑えることができないの?この程度の男に抱かれて、この私が感じているというの?訳も分からないまま、男の動きはさらに激しくなる。

そして、熱い何かが少しずつ、私のお腹へと伝わっていることが分かった。

「で、出ますよっ。」
「えっ………い、いやっ…………それはだめぇぇぇぇ!」

亡霊と人間の間に子が出来るかどうかは分からない、けど中出しされるのは苦痛だ。私は抵抗して、男を引き離そうとした。

――私はもう一人の男の存在を忘れていた。

「いい加減にしろやっ!!」
「ぶぎぃっ!?」

さっきよりもずっと重い拳が飛んできた。そのせいか、出したくもない声が出てしまった。お腹の辺りだけでなく、自分の顔までも熱くなっていくのが分かった。

「ぷっ!『ぶぎぃっ!!』だってよ!!はは、本当に豚じゃないか!!」
「うっ………ううっ…………」

もうダメかも知れない。もう限界が来たかもしれない。

「く、来るっ!」

やめて。もし、今、中出しされたら、もう耐えられなくなる。けど、私のそんな願いが届くわけがない。

「あ、ああぁあぁぁぁっ!ぬ、抜いてぇぇぇ!!」
「ほら、動かないで下さいよ。もうちょっと、出ますからっ!」
「い、いや…………いやあああぁぁぁぁぁぁっ!!」

私の子宮の中に、好きでもない男の精子が出されていく―――ビュルビュルと気持ち悪い音を出しながら。そして、やっと男根を抜いてくれた。

「はぁ、はぁ……ほら、交代だぜ?」
「本当の豚だからな、こいつは。へへ、どれだけ殴っても大丈夫だよな?」

だめだ。もう無理だ。もう我慢の限界だ。もう耐えられない。もう止まらない。

「おい、どうしたんだよ?もう壊れたのか?」

やめて。見ないで。もう無理だから。もう止まらないから。だから、こっちを見ないで。

「うっ……………」
「あ?何だよ、おい。」

ああ、来ちゃった。もう、なんでもいいや………

「ううっ………うわあああぁぁぁぁぁぁん!!もうやめてよぉぉぉぉぉ!!」
「お、おい?」
「私だってっ、私だって女の子なのにぃぃぃぃぃ!!」
「な、なんだ。どうしたんだ、一体?」
「た、大将。いや、急に泣き出しやがって………」
「助けてよ!助けてよぉ、紫!妖夢!!うええええぇぇぇぇぇぇぇん!!」
「だ、黙らせるんだ。」
「へ、へい!」
「おらっ、雌豚!!もっと殴って欲しいみたいだなっ!!」
「ぐひぃっ!うえげぇぇっ!!ひっぐ、もういやだああぁぁぁっ!!」
「……これは止まらなさそうだな。仕方ない、永遠亭のところの麻酔を使うか。」
「びええぇぇぇぇぇぇぇん!霊夢ぅぅぅ、魔理沙ぁぁあああ!!誰でもいいから助けてよぉぉ………ぉ…………」

腕に痛みを感じた。けど、気分が楽になっていく。視界は暗くなっていくけど、このまま起きているよりはマシだろう。



明日の朝には、妖夢は何を作ってくれてるのかな?
お肉?お魚?それとも、野菜ばっかりの料理?
妖夢の作ってくれる料理なら、何でもいいけれどね。
妖夢さえいてくれれば、どんなことも乗り越えられるもの。

早く、明日の朝になってくれないかしら―――
「はぁ、はぁっ………やっと寝たか。」
「いくら何でもやりすぎだ。それと、これ以上は手を出すな。」
「ど、どうしてですか?」
「阿求様が引き取るらしい。」
「ちぇっ……もう終わりか。」
「そう言うな。新しい女を用意してくれるらしいぞ。誰が誰を担当するかは、分からないがな。」
「こっちの人数が増えるんですか!?」
「そうだ。」
「何だよ、それ………そういえば、魂魄妖夢とやらはどうなったんすか?」


「ああ、もちろん処刑は執り行われたよ。広場で首が晒されている。」




(後書き)
とりあえず、番外編的な物を作りました
一応阿求と藍の目的とかも考えてるけど、とりあえず次は別の話になりそう

>>2
ご心配なく、妖夢処刑はこの話の続きで書く予定です
上海専用便器
http://ameblo.jp/onlyforshanghai/
作品情報
作品集:
20
投稿日時:
2010/09/21 10:31:18
更新日時:
2010/09/21 18:23:54
分類
幽々子
妖夢
地下のみなさん
日記を読んでいるのは……
1. 名無し ■2010/09/21 15:45:15
なんという外道
藍達がどこまでこの道を突っ走ってくれるのか期待
2. 名無し ■2010/09/21 18:20:23
最近妙に紫様が弱い気が…

妖夢が処刑されるところが見たかったなぁ
3. NutsIn先任曹長 ■2010/09/21 20:41:01
主人に逆らえないはずの式と記録屋が何を企んでる!!
前回、もし天子があっきゅんの『プレゼント』を受け取らなかったら…!!
4. 名無し ■2010/09/22 11:01:41
橙が毒を盛られたと思って藍様そこまでご乱心かと思ったら
まさかの展開に吹いたwww
ゆかりんはまだまだこれからってところだけど、ゆゆ様は完全に
ぶっ壊れちゃったみたいですね。最高に興奮します。
5. 名無し ■2010/09/23 03:55:39
退屈の裏ではこんなことになってたのか
しかし最初のほのぼのとの落差がいいなあ
地底いいいい!
けれど何気にちぇんは狂ってなくて芯はぶれてないんだよな
好きだなあ、そういうのも
名前 メール
パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード