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『部屋』 作者: チョコ☆アイス

部屋

作品集: 21 投稿日時: 2010/10/28 17:23:21 更新日時: 2010/10/29 02:23:21
注意
初心者による初投稿です
原作設定と違うところもあると思います
誤字脱字があると思います







「何で!?何で!?何でえええッッ!!??うあああああああああああああああああああぁぁぁああぁッッ!!!」

耳が裂けそうなくらい大きな声で叫ぶ少女
彼女の名前は解らないが皆からは「大妖精」と呼ばれている

大妖精の居る場所は殺風景な部屋である
ただ、窓も扉も無い部屋である。
薄暗く、よく見れば所々に血が目立つ
白い部屋なので薄暗くても目立つ

そんな場所に大妖精は泣き叫ぶ
「うあああ????あああああっぅあああ!!?ああああああああ!!?」

大妖精は叫んでいる。
彼女の頭はパニック状態である。
事の始まりは何なのか………




大妖精は仲良しのチルノと遊んでいた。
遊んでいる途中に眩暈がした
目の前はが真っ白になるくらいだ。フと我に返れば薄暗い白い部屋にいるではないか

全く状況が飲み込めない彼女に痛みが走る
腹にナイフが刺さっている





「いやああああああぁああああああああああっっっ!!!!」




叫ぶ
何時刺されたのか全く解らない
耐えられない痛みに、とっさにナイフを抜く
ナイフを抜けば血が溢れ出し、出血多量で死ぬかもしれないなど頭に入らない
とにかく夢中で抜いた。

「ああああうううう……うぐぁ……んあぁあ……」
痛みに耐える
そこで違和感を感じる

感じるとは言え、今まで感じたことの無い感覚……
それを考えて居ると、「違和感」の正体を理解してしまう
「え?……ええ!?……えええ!?」

しかし、何故理解出来たのか大妖精は知らない
それに大妖精は理解して、パニックになったと言っても過言ではない


幻想郷の妖精は死んでも、すぐに蘇る
それ故、死に対しての恐怖が無い
大妖精の感じた【何か】


その正体は妖精の特有の「蘇る」というのが出来ない事である
何故、出来ないのか
何故、出来ない事を大妖精は理解したのか……

それは大妖精も理解していない


ここで大妖精に起きた事を簡単に言えば
【死ねば蘇らない】である

ベキッ!と聞きなれない音が響く

「がああああああああああああああああああああああああっっっぁあああああああ!!!!あああああああああああ!!!!やあああああぁああああ!!!!」

転げまわる大妖精
左腕が折れている
捩れている様に折れている
すると大妖精は、また【理解】する
今度は「右腕」だと………

何故「理解」したのか
どういった経緯で理解したのか大妖精には理解出来ない

矛盾があるが結果は解る

暫くすると大妖精の右腕は捩れる様にバキバキに折れる事だ

「いやああああ!!!いやあああああああ!!!やあああああ!!!!」
首を振る
やめてくれと言わんばかりに首を横に振り続ける

バキベキキキバキッッ!!とまた大妖精の右腕が折れる音が響く
「うああああああああああああぁあああぁあぁつ!!!!やああ!!!がああ………うううあああああああああ
ああ!!!」

肘には骨が露出している

全く理解出来ない力により大妖精の両腕は折れた
「!!!!!!!!!!!!!」

ビクンと脈を打つように大妖精が動く

「あが……ああああっが……いやああぁあああぁぁあぁ……」

大妖精は「理解」した
次は足だと

もう大妖精は訳が解らなかった。

「いやああ!!!いやああああ!!誰かああああ!!助けてえええ!!!!」

バキゴキベキキッッと両足の骨が捻るように折れる

「ああああああああああああああぁあああ!!!!うぐぉぉおおおお!!!がああああああ!!!!―あああああああああああああああああああああああああああああああっっぅ!!!!」

床に倒れる大妖精
両腕に両足の骨は何箇所も折れている為、痛みを紛らわすため転げ回る事も出来ない
何故なら
転げ回れば、もっと痛いからだ
痛みを叫ぶ事でしか紛らわす事が出来ない
無論、声で紛らわしても痛みは和らぐことなど無い

「ゴホッ――!!!!ゴホッ!!!」
口から血を吐き出す。
その量は多い

「た………たすけて………誰……か…チル……ノちゃん………」
助けを求める大妖精
すると何時から居たのか……大妖精の近くに氷の妖精チルノが立っていた

瀕死な大妖精は何の疑問にも思わず、親友チルノの登場に涙を流し喜んだ
「チルノ…ちゃん……チルノちゃんだ……チルノちゃん!チルノちゃん!!!チルノちゃああああん!!」

動く事が出来ない大妖精は泣きながら彼女の名前を呼んだ
最後の力を振り絞って……
もう大丈夫だ………私は助かったんだ

サグリ………

大妖精が「理解」したのは、チルノが自分に氷の槍で胸を突き刺した事

「理解」出来ないのは何故……そんな事をしたのか……
気がつけば、チルノは部屋から消えていた

「な…何で……」

そして「理解」する

自分は死ぬのだと……

「いや………」

【死】というのは自分に関係ないと思っていた
それが今、直ぐに味わう事になる
震えが止まらない

「いや………ごぶっ!」

血を吐く
死の恐怖

「何で!?何でえええ!?何でえええええええええええええええええええええええええ!!!??」

大妖精はさらにパニックになる

大妖精は悪いことを一つもしていない
妖精というのは悪戯好きであるが、大妖精はしなかった。
大妖精は相手の事を思いやれる「優しさ」があった。
しかし、そんな事は関係なかった
彼女は死ぬのだ

「嫌だ!死にたくない!!いやだやだあああ!!!まだ遊びたい!!まだ生きたいの!!!!死にたくない!!

!!やああああああ!!!!」

天井に向かって叫ぶ

「やめてくださいいい!!!いやああぁあああああ……ふああああぁあああ!何でもします……だから……殺さないで……」

誰も居ないのに命乞いする
もう彼女に「考える」力は残っていない
除々に叫ぶ力が落ちていく
ロウソクの様に・・・燃え尽きるだけである

「やだやだやだやだ……や……………………………………………………………………………………………………

…………………」

そして大妖精は息を引き取った




「あはあははははははははははははははははははは!!!!ははははははッッハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!―――はぁ……はぁ……ク・・・・クス……アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

高笑いをする少女
バンバンと机を叩く
バタバタと足を動かす
笑いすぎて涙が出ている
笑いすぎて腹が痛い
落ち着こうにも、思い出してまた笑ってしまう

やばい、コレが笑い【死】ぬということか?と彼女は思う

「ふぅ………ふぅ……………ふうううう……」

どうにか落ち着く事が出来た
「最高です………この本………」

彼女……小悪魔は本を撫でる

「あの妖精ときたら……友達に刺された時の表情!!世界の終わりの様な顔してましたね
 最高ですよ 大妖精さん」

全ての元凶は彼女である

それは、ある日
小悪魔の主 パチュリーが珍しく外出から帰ってきたときである
「魔理沙から本を貰ったけど……私でも解読出来なかったわ
 小悪魔、この本 一応本棚に置いといて」

どうやら魔理沙から一冊の本を貰ったらしい
読めないし、魔力も感じないからパチュリーにあげたのだろう
しかしパチュリーですら解読は出来なかった

小悪魔は本を受け取り、まだスペースがある本棚まで歩いていく
本を仕舞うまで小悪魔は気がつく

この本は自分なら読めるのだ

この本は特定の「種族」専用の本である
その特定の「種族」しか読む事が出来ない

その本はある一つの術があった
魔法に似て違うものであった

対象に決めた相手をあの部屋に連れてくる術である

あの部屋につれてこられたら最後
小悪魔の思い通りに何でも出来るのだ

突然ナイフを刺せたり
自分は死ぬと理解させたり
能力を消したり……とにかく何でも出来るのだ

だから小悪魔は大妖精の腕を折った
そして次にどこが折れるか大妖精に「理解」させた

何故大妖精が狙われたのか………


「実験が必要ですね……誰でもいいんですけど」

その誰でもいい人物が大妖精であった


「まだ………まだ実験は必要です」




次に選んだのがチルノである
対象物を決めると自動で「部屋」にいく
何故チルノなのか……

「大妖精さんと同じ目にあうってもの面白いですね」

という理由なのである
大妖精のように腕を折り、足も折った

ただ違うのは止めは大妖精が刺した事である
この大妖精は偽者でるが瀕死なチルノに理解出来ない

「何で!?…………ちくしょおおおおおお!!!死んでたまるかあああ!!!」

「ほうほう……」

今まで大妖精の様なリアクションであったが最後は違った

「大妖精いいいいいいいいいいいいい!!!何で!!?何でアタイを殺すのぉぉおおおおおおお!!!!?何でええええええええええええええええええええぇぇぇっっ!!?」

「ブッ!」

吹き出す小悪魔

「アハハハハハハハハッハハッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!ハハハハッハアハハハハ
ハハハハハハハハハハハッハ
ハハハハハハッハッハハハハッハ!!!!」

また大笑いをする
「これは傑作ですよ!!大妖精さんは貴方に殺されても怨まなかったのに………」

「あああああああああ!!!殺してやるううううううう!!!絶対!絶対!!!大妖精いいいいいいいいいいい!!!」

「貴方は怨むんですか!!!!ハハハハハハハハ!!!
 妖精の友情って素晴らしいですねええええええええ!!!」

腹を支え転げ回る
ツボにきたらしい

「うぐ……うあああああああああああああああああああああああぁぁぁああぁああああああああああ!!!」

小悪魔の大笑いに対しチルノは大泣きする
いくら怨んでも自分は死ぬだと【理解】している

「死にたくない………」

「残念!!死ぬんですよ♪」

バァァン!と強く本を閉じる

「さて!実験はここまでです! 次は……」

ちなみに「本」は何処から来たのか……
魔理沙は森に落ちていたの拾っただけである
この本のことに関しては不明である
初めまして チョコ☆アイスと申します
こういうSSと言うのは初めてです
不愉快に思われた方 申し訳ございません

あと自分で書いといて、大妖精とチルノの絆はこんな程度では切れないと信じと降ります

これからもレベルUPを目地していきたいです
どうでもいいかもしれませんが
自分は八雲紫が一番好きです(笑)
チョコ☆アイス
作品情報
作品集:
21
投稿日時:
2010/10/28 17:23:21
更新日時:
2010/10/29 02:23:21
分類
チルノ
大妖精
1. 名無し ■2010/10/30 03:29:00
少なくとも俺よりは良い文書いてる。
次回作待ってるよ!
2. 名無し ■2010/10/30 20:58:04
不愉快も何もここはそういう場所だぜ
小悪魔のような小物ほど日頃たまってるものが多そうだな
3. 名無し ■2010/10/31 02:16:25
小悪魔をその部屋の中に放り込みたくなってきた。
4. 名無し ■2010/11/04 13:19:06
続編ないの?
5. 名無し ■2010/11/10 16:29:32
貴重な大妖精分
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