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『T-1000が幻想入り Third Episode』 作者: ヨーグルト

T-1000が幻想入り Third Episode

作品集: 21 投稿日時: 2010/10/30 01:27:54 更新日時: 2010/10/30 10:28:23
「今更白状するのも難なんですが………あの鳥居のことなんです」
「………んん?」
「あれ、私がT-1000に襲われるのを少しでも避けるためにやったんです」
「………」
「いやあぁぁあぁ、怒らないでください? 私がいなくては良い情報とかが仕入れられませんから」
「まあ大目に見ておくけど」

霊夢は煙草を吸うように深く息を吸い、ふーっと息を吐いた。
まだ気になることがあった。

「出所は判ってるの?」
「いえ、判りません………でも、対策なら始まっています」

文はいないはずのにとりを呼んで、写真を三枚ほどと一枚の大きな用紙を持ってこさせた。

霊夢は言われずとも何かを期待している。
この紙にその『対策』とやらの内容が書かれているのだろう………と。

「まず一つ目なんですが、魔理沙さんのマスタースパークを真似して『レールガン』を考えてみました」
「………?」
「魔理沙さんのように、電撃っぽいのを集めて、それを高エネルギー化して発射するんです」
「うーん、よく解らないわ」
「幻想郷の『科学』なんてこんなものなんですよ」

にとりは少しだけ怒り口調でそう言った。

本人にとってもある意味自信作だったのだろう。

「二つ目の方なんですが………どうも危険でして………」
「危険?」

文が頭を掻きながら苦笑いした。

「二つ目の作戦は少々幻想郷を滅ぼしかける作戦なんですよ………」
「な、何をするのかしら………?」
「巨大な結界を張りまして、そこにT-1000を誘って大爆発させるんです」
「………」

霊夢は動揺した。

大暴れや異変などに比べればちょっとした爆発など大したことは無いのだろうか?
何を考えているんだか。
どこでその作戦を行うかによるだろう。

「にとり、とりあえず最初のほうで………マスタースパーク程度のものなら怪しまれないでしょ」
「そうですね、今はエネルギーを溜める段階までに入っていますし」
「早いわね………」

ん。

霊夢は軽く手を叩いた。

「そういえば、魔理沙は?」
「え?」

文とにとりが同時に振り返った。

どうやらこちらの方にはいないようだ。

「いないの? もしかして、あっちから来てすらいないの?」
「ええ、あ、はい………魔理沙さんはここ暫く見かけていません………この幻想郷にはそうそう隠れ場所なんて無いのですが………」

霊夢は一度だけ考えた。
魔理沙が犯人の可能性は?
だが魔理沙は悪戯だといてもこんなことをする奴じゃないと霊夢は分かっている。

「そういえば文は、あいつが誰を殺そうとか知ってるんじゃないの?」
「………」
「知ってるの、知らないの?」

少しだけ間が空いて、

「知っています」

と呟いた。

「T-1000の狙いは魔理沙さんです………理由は分かりませんが、魔理沙さんを狙っているのは確実です」
「本当なの?!」
「神社で『魔理沙はいますか?』とか訊かれたんです」
「………」

思考。

霊夢の考えとしては、

1、魔理沙の保護
2、幻想郷の安全
3、T-1000の駆除(撃退、破壊、消滅)

が優先順位である。

しかし、今はT-1000を倒す方法が無い。

「倒す方法は載っていないの?」
「あの本にもありませんでしたし、おそらく、外の世界でも極秘裏に片付けられたんでしょう………」
「………」

香霖からもらった本をもう一度開いた。

1、液体金属
2、基本的に破壊は不可能
3、自分と同じだけのものなら変化が可能
4、声帯等の真似と擬態が可能

「こういうことへの対策は?」
「今のところはありません………『基本的に破壊不可能』という時点で」
「私も、戦闘したときは破壊すら出来なかったからねぇ………バラバラとか」
「出来ないそうです。 バラバラにしてもくっ付いて直るということです」

もう一度思考。

この幻想郷では対策方法が無いのだろうか?

「とりあえず魔理沙を捜すことにしよう」
「え、大丈夫なんですか!?」
「この際よ、魔理沙を餌にするわけじゃないけど、おびき寄せる『罠』には使えるでしょう?」
「はい………」

霊夢に言われると、文は椛と数名の天狗を呼び寄せた。
そして耳打ちすると、すぐに敬礼して飛んで行った。

「大丈夫でしょうか………」
「たぶん………まだ死んでいるわけが無いわ」
「………」

霊夢が本をもう一度見る。

他。
1、歩行速度は人間並みだが、走行速度は10km〜40km、それ以上の速度で走行が可能。
2、腕を刃物に変形可能。

2の時点では逃げることが出来ないだろう。
備考を見ると、外の世界で言う『バイク』にすら追いつけるそうだ。
数トン級の大型トラックでも追いつけるそうだ。

「まぁ、文なら逃げ切れるでしょ………」

そう霊夢は小さく呟くと、にとりに呼びかけた。

「その『レールガン』とやらを見せてくれないかしら?」

TTTTTTTTTT

にとりの地下工房。

レールガン自体があるのは巨大な機械を作る時に使う広い場所なのだが、
今回のことで、地面がせり上がるようになっていた。

「この通り、ここの段階まで進んでいます」
「私には『分からない』けどね」

にとりが壁に付いているレバーを下ろした。

すると、部屋全体が機械の音を出しながら揺れ始めた。
地面がせり上がっているのだ。

「一応、計算は済ませております。 発射方向には建物という建物はございません」
「それなら安心だけど、どうやってここまで誘き寄せるのかしらね………」

「このフロア自体は10分ほどすると外に繋がるフロアまで上がります」
「………」
「それより、あんな奴に狙われるほどのことでもしたんですかね、魔理沙さん」
「………」

T-1000は獲物を狙うときは何かしらの理由がある。
未来の運命を断つ為にその鍵となる人物を殺すこと。
T-1000はそういったことに使われた。
結果は失敗に終わったのだが………。

「おそらく、魔理沙が生きている………という点では狙われる理由は無いと思うのよ」
「そうですか………では何故でしょう?」
「解らないわよ、あいつにとって重要なものが盗まれたとしか言えないわ」
「………」

フロアの高さも半分に達する頃。

「霊夢さんは捜しに行くんですか?」
「まだこの身体だからね………」
「あ、大丈夫ですよ? 治療用に使った薬は特製のガマ油ですから、人間と言えど1時間で治ります」
「それなら安心ね」

にとりが満面の笑顔を見せる。

「それに、アリスさんが入ってあんなに耐えたんですから、きっと霊夢さんは大丈夫ですよ」
「アリスの方が妖怪に近いからあいつのほうが回復は早いわ」
「………」
「魔理沙だって、限りなく妖怪に近づいているじゃない、きっとあいつも大丈夫よ」
「新しいスペルの方も考えたって言ってましたし(作者考案)」
「魔理沙の弾幕勝負の腕前は悪くない………むしろ私以上とも言って良いくらいよ?」
「私も過去にはすごい負け方をしましたからね………もう二度と勝負したくないくらいですよ」
「あはは………手加減さえしてくれればあなたなら勝てるわよ」

一通り会話が終わると沈黙する。

二人は話すことが無いのではなく、恐怖している。
自分たちは生き残れるのか?
他の人たちを殺させず、守ることが出来るのか?

自身は少しだけ無くなっていた。

霊夢が心配しているのは、フロアが外に繋がった瞬間、T-1000が目の前で待ち構えてたりしないかということ。
T-1000と偶然遭遇するわけでもなく、あいつは神出鬼没。
偶然あったら対処、ではなく、自分から捜して止める他無いのだ。

「にとり」
「はい?」
「スペルを何枚か準備しておいて」
「何でですか?」
「あいつが外で待ち構えている確率があるからよ」
「………」

にとりは力なく頷き、何のスペルを使うか考えた。

霊夢は適当に三枚用意した。
もちろん先程の発言は勘。
いるかどうかなんて分からない。

言っただけなのにいなかったらそれはそれでにとりに申し訳なかった。
だが、このことを言うことで、にとりにも警戒心を持ってほしいというものがあった。
今回は異変ではなく事件なのだから。

ガコンッ。

フロアが外に繋がった。

誰もいない。

見る限りは人影はなく、妖怪の山などしかない。

「………うん、いないわね」
「………く」
「?」
「あっははははっはっはっはっはっはっ!!!」
「!!!」

にとりの急な爆笑に霊夢は身をびくつかせた。

「良い冗談だったよ!!」
「………」
「でも、助かったよ!! いつでもそういった警戒心は持っていないとね!!」

にとりは笑いながらレールガンの重心部分をいじり始めた。

「これから充電を開始します………充電完了には三十分ほどかかりますが」
「それまでに見つければ良いのね?」
「ええ、二人ともです………充電を完了すれば、微量ずつ充電してその充填量を保つことが出来ます」
「それで?」
「充填が完了したら陰陽玉に通信を入れますので、それでこちらに向かってください」
「判ったわ」
「あ、それと、霊夢さんの傷ならもう治っていると思いますよ」

にとりに言われ、霊夢は腕やら脚やらを適当に振ってみる。
言われた通り、身体はある程度自由に動くようになっていた。

「ただし、無理はしないでください」
「うん、分かったわ」

そう言って霊夢は外に出た。

TTTTTTTTTT

魔法の森のあの家。

霧雨魔理沙は家の中でパチュリーから借りた本(厳密に言えば盗んだ)に読みふけっていた。
新しい魔法(作者考案)の開発だった。

それと同時に、あるものを腕でぽんぽん投げながらにやりと笑った。



数十日前、紫が突然魔理沙の家に来て、突然変なことを言い始めた。

「外の世界に来てみない?」

魔理沙はこの提案に軽く乗ってしまった。
これが魔理沙のミスだった。
本人は気づいていない。

外の世界に来たときは自身も目を輝かせていたものだ。
だがこのことは、紫のミスだったのかも知れない。

「これは何だ!?」

魔理沙が勢い込んで質問した。

「外の世界みたいなものだけど、それの幻想バージョンみたいのものね」
「おおぉ………」

紫は空間を自在に移動できる。
それどころか、絵本などの幻想の世界にも移動が可能である。

今回はそれの応用だった。

「過去にあった大きな闘いの一部なんだけど………ほら」

紫は地面に落ちていた腕らしきものを持ち上げ、魔理沙に軽く見せびらかした。

「ロボットは知らないと思うけど、その腕よ」
「おぉ」

ポイッ、っと投げ捨てる。

「こっちはそれに使われる予定だった『チップ』というものよ」
「ちっぷ?」
「幻想郷の魔法で言う魔法の素(もと)というものよ。 ロボットに組み込んで動かすのよ」
「へぇ〜………」
「こういったものは幻想郷の住人から見てうらやましいかつ見習いたいものなのね」
「うんうん」

魔理沙は辺りを見渡す。

紫がつれてきたのは、殺風景な部屋だった。
そこには、既に失われたものが何万個と集められていた。
紫がこういったことをするのは人生上初めてだったのだが、魔理沙相手にこの業の試しをするのは何か理由があった。
魔理沙に見せれば神社での話題が増える上、幻想郷の科学が進歩するのかも知れない。
もちろん、魔理沙に限ったことではなく、文やはたてにでも見せればさらに効果は有っただろう。
しかし、魔理沙に見せた方が情報の伝達が程よく進んでいくから、魔理沙に見せた。

あっというまに広まることについて、紫は少し不服であった。

「そろそろ出るわよ?」
「おう」

紫はスキマを出して、魔理沙と一緒に幻想郷に戻った。





これが紫のミスだったのかも知れない。

この時魔理沙は、こっそりと『その二つ』を持ち帰っていたのだ。
紫はそのことにすぐ気がついたのだが、特に問題はないだろうと考えた。

だが、心良く思わない者もいるものだ。
『そいつ』から報告を受けた紫は、魔理沙が持って行ったものを取り返すことにした。
しかし、紫は直接提案せず、『そいつ』が提案した。

紫は一時反対したが、『そいつ』にとっての大事なものであり、
『確実に取り返すことの出来る方法』であったから、紫は了承してしまった。
これも紫のミスのうちの一つであった。

魔理沙は『いつも』のような気分になった。
実を言うと、魔理沙は誰にもこのことを広めるつもりは無かった。
今回ばかしは自分のものだと言う感じになっていた。

「さて………そろそろ………」

『魔理沙!!!』

「!?」

突然家の扉がぶち破られた。
そのせいで、家の埃と木片が汚く舞う。

入ってきたのは霊夢だった。

「な、何なんだよ、霊夢」
「あなたを捕まえにきたわ!!」
「!?」

霊夢は魔理沙の体中に大量の札を貼ると、念を込めた。

すると、魔理沙の力がどんどん抜けていった。

「くっ、何を?!」
「早い話は後、あなたに聴きたいことがあるわ!!」
「うっ………く………」

こうして、魔理沙は文たちのところに連れて行かれた。

TTTTTTTTTT


















































その頃。

「な、何をするっ!!」
「………」
「目、目がああぁぁぁあぁぁぁっ!!」
「………」

T-1000はある場所に来ていた。

そして、そこにいた者たちを皆殺しにしていた。

「………」

作業が終わると、そいつらに変形してみた。

このことが滞り無く終わると、新たな作戦を実行し始めた。
もうなんかいろいろと崩壊してきた気がする。
そもそも、最後で強引に人を殺してしまったせいで、
ある程度手抜き感が出てきてしまった。
大丈夫か?

今回は魔理沙を狙われる理由ということで………
ほとんど強引だった気がしますが、大丈夫でしょうか?

途中でT-1000の説明っぽいのがありますが、
それは、私の記憶であり、独自の設定かも知れないので、
間違っていれば(矛盾があれば)指摘をどうぞ。

話は段々終盤に近づいてきました。
10話以内で終わると思います。

ウィキペディアでT-1000のことを見ると
『なるほど、わからん』
という状態になってしまって、
このシリーズは無事に終わるのか?
という感じになってしまいました。
思ったよりTシリーズって多種多様であったし………。
まぁそれはともあれ………。

では、誤字等の指摘をどうぞ。

そして、もっとこうしたほうがいいなどの意見も
お待ちしております。

*おまけ
良くある間違い。

T-1000

T-10000
T-100
ヨーグルト
作品情報
作品集:
21
投稿日時:
2010/10/30 01:27:54
更新日時:
2010/10/30 10:28:23
分類
霊夢
魔理沙
にとり
T-1000
1. NutsIn先任曹長 ■2010/10/30 16:21:13
魔理沙はとんでもないものを盗み出していたのか!!

T−1000を送り込んだのは誰?スカイネット?人類のレジスタンス?

T−1000は無敵ではないから、大ダメージを受け続ければガタが来て、
注意深く見れば他者に化けても判別できますから、そこに勝機があるかも。

最後の皆殺しにされた人達は誰?どこの勢力?
2. 名無し ■2010/10/30 18:59:02
「目、目がああぁぁぁあぁぁぁっ!!」
かの眼鏡の男ですよねぇ、もうそぅいわれてみると似てるんだからぁ(はぁと
3. 名無し ■2010/10/30 23:51:07
>この時魔理沙は、こっそりと『その二つ』を持ち帰っていたのだ。
サラ「分かってるの!? 全てあんたのせいなのよ!?
その前に殺してやる!!」
4. 名無し ■2010/10/31 00:55:21
>3、自分と同じだけのものなら変化が可能
同じ大きさ、と解釈してよかですか?

>レールガン自体があるのは巨大な機械を作る時に使う広い場所なのだが、
>今回のことで、地面がせり上がるようになっていた。
普段は地下に収納しておいて使用時に床がせり上がる、と言う事ですよね? 「床」と「地面」はちょっと意味が違うかなー。
必要に応じて兵装やセンサーを出すのを「隠顕式」と言うのですが、あまり一般的じゃない言葉ですね。


プレゼン資料に駄目だししてるみたいになった。不快に思ったらすまんこ。
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