「銃は剣よりも強し」ンッン〜名言だなこれは

作品集: 23 投稿日時: 2011/01/15 05:14:53 更新日時: 2011/01/16 07:05:48
でてくるひと
めいら=しゅじんこう、さむらい、ちからほしい、れいむくう、れいむのちからてにいれる
れいむ=てき

でてこないひと
さなえ=りょうさんがたびっち、いちばんいいさなえをたのむ。やっぱりこんかいもだめだったよ。


※この話は、旧作キャラ、明羅が主人公として出ます。
口調や設定については殆どが私見であり差異があると思いますが、早苗のアナルぐらい広い心を持ってくれると助かります。









由緒正しき博麗神社の境内、その広い敷地に人が1人立っていた。
体格はがっしりとしていて鍛えているのが服の上でも分かる。
それでいて流麗な髪が風にふわりと揺れ良い香りを漂わせていた。
顔は美形で整っておりここまで歩いてきたのかその額には汗を浮かばせていた。
服装は白の和服に赤の羽織を重ねた服装で侍が良く着そうな服だった。
その侍のような女の名は明羅、一応の所は侍である。

『博麗の巫女!出てこい!居るのは分かっている!』

凛とした声が神社内に響き渡る。
その声は女のソレだが、女の声とは思わせないような張りであった。
聞こえなかったのかと思い、数度同じように声を張り上げた。
だが、博麗神社の主は一向に出てこない。明羅は少々腹立たしくなった。

「どうせアイツの事だ…」

左腰に下げている刀の柄を左手で握り締め、博麗の巫女を探す為、本堂へと足を踏み入れた。





意外とすぐに巫女は見つかった。

明羅が巫女の部屋の襖を豪快に開け放つと、そこにはばりばりと煎餅を食べて寛いでいる巫女の姿があった。
その姿を見て、明羅は一層腹立たしくなった。
巫女は襖を開けられて少し寒そうなリアクションをしたが、煎餅を噛み砕きながら明羅の顔を見た。

「何よ、何か用?」

面倒臭そうに博麗の巫女が言い放つ。
その言葉に明羅はむっとしたが、それ抑え込み冷静に答える。

「何回も言ったはずだ。お前に用がある。」

「へぇ、用って何?」

さも聞こえてなかったかの様に答える博麗の巫女、境内から霊夢の部屋は近い、どれだけ霊夢の耳が腐れてても聞こえるはずである。
「今日こそお前の…博麗霊夢の力を頂く!正々堂々勝負しろ!」

霊夢と呼ばれた巫女は、はぁ、と溜息をついた、もう煎餅は食い終わって湯呑みを両手で抱え、熱い茶を飲んでいた。
明羅はその霊夢の対応に段々とイライラしていた。
これでは霊夢はとてもやる気ではなく適当にあしらって、明羅ががっついてるようにしか見えない。

「嫌よ、面倒だし。何でアンタと戦わなきゃならないの?」

茶をゆったりと飲みながら答える霊夢、未だに立ち上がらず正座で殆ど明羅を見ていない。
明羅は左腰下げている刀の柄を右手で掴んだ。何時でも殺れるというポーズである。
だが霊夢はその殺気すら意に介さず、まだ茶を飲んでいた。
どれだけ図太いのかと明羅は思った。
いや、それが歴戦の巫女の風格なのだろう、この程度では戦う気にはならないという事だろう。
明羅は右手に力を籠め、鞘を支えている左手の親指で鯉口を切った。

「お前がやる気じゃなくても、私はやる気だぞ」

面倒ねぇ、と霊夢は飲んでいた湯呑みを目の前のテーブルに置くと、しっかりと明羅の目を見た。

「今は昔と違ってスペルカードルールっていうのがあるけどアンタは持ってなさそうねぇ、まぁいいわ。スペルカードルールは無しにしてやりましょうか」

さっきまでのゆったりとした声は何処へやら、霊夢の声は今まで異変を解決した博麗の巫女としての冷たい声だった。
霊夢はゆっくりと立ち上がると、肩を揉みながら言った。


「ここじゃ汚れるから外に出ましょう。」








博麗神社の境内、入口側に明羅が鯉口を切り、何時でも抜刀出来るよう浅く腰を落とし立っていた。
そして賽銭箱がある本堂側、博麗の巫女、博麗霊夢は武器も持たず立っていた。
明羅は武器は要らないのかと聞くと、あるわよとだけ霊夢は答えた。

「先に言っておくけど、スペルカードルールじゃないから何やっても良いわよ。」

「それぐらい百も承知だ。いざ尋常に…」

深く息を吸う明羅、そして吐き…―――


「勝負!」



その言葉と同時に明羅が地面を蹴り、数歩で霊夢との距離を詰めた。
すぐに霊夢は明羅の刀の間合いに入り明羅は鞘から流れるように抜刀した。
凄まじい抜刀は空気を斬り、何度も何度も研がれている刃は汗も凍らせるような殺意で霊夢の胴へと向かった。
が、霊夢は地面を蹴り後ろへと退いた。刃は空を切り裂いた。

「避けられたか!だが甘い!」

明羅の刃はそこで終わりではなかった。
明羅は余力で刃を切り返し、後ろへと退いた霊夢を追撃した。
右斜め上から首を狙う刃、それは初撃と同等の速度で霊夢の首へと斬りかかる。
しかし霊夢は身体を捻らせ、弐の太刀も流れるように躱した。

「中々の太刀筋ねぇ、っと!」

続け様に霊夢の右足からの蹴りが飛んでくる。
強烈なミドルキックは明羅の脇腹を狙う、明羅は刀で守れない事を悟ると地面を蹴り、霊夢から遠のくように回避した。
明羅は受身を取りながら転がり、片膝を突き霊夢を見た。
霊夢の蹴りは空振ったが体勢を崩した様子はなく、こちらを見て歩き出した。
明羅は直ぐ様立ち上がり両手で刀を構えた。
剣術で言う青眼の構えと呼ばれるベーシックな中段構えである。
霊夢は何も武器を持っておらず、格闘のみだと悟り、正面に全面的に強いこの構えなら妥当と明羅は思い構えた次第である。

明羅の間合いギリギリで止まる霊夢の足、刀が反応するかのように少し揺れる。
読み合い、真剣な勝負である。
半歩違いで負けが決まる。明羅は掌の汗を柄巻へと染みこませた。



先に動いたのは霊夢、やや腰を深く落とし、身体をバネのようにして明羅へと突進した。
刀がそれに反応する、霊夢の突進に合わせるように刃先が真正面から斬りかかる。
刃に手応えが合った。
だが肉を裂く感触ではない、何かに止められるかのような感触。
霊夢を切裂こうとした刃は肉を断てず霊夢の右手が掴んでいた。
明羅は振りほどこうと左右に振ったが岩のように動かない。
このままでは駄目と思った明羅は刀をあっさり手放し横へと飛んだ。

「あれ、簡単に捨てるのね」

と少し驚いたように口にし、霊夢は直ぐ様掴んでいた刀を捨て、明羅が飛んだ方向へと向いた。
霊夢の眼には、横へと飛び肩を地面に擦りつけつつも忍ばせていた投擲用の小刀をこちらへと投げる明羅の姿が写った。

「これで決まりだ!」

この小刀を霊夢であれど避けられるものではなく、小刀は霊夢の心臓を狙って飛んできた。
霊夢はギリギリの所で回避しようと右に身を振ったが小刀は霊夢の左肩へと突き刺さった。
ぐぅ、と息を漏らす霊夢、刺さった小刀を勢い良く抜くと血が巫女服を赤く濡らしたが霊夢は然程気にしては居なかった。
小刀を投げ捨て、霊夢は明羅を見据える。
明羅はもう立ち上がり八相の構えでこちらへと間合いを詰めていた。
霊夢は左肩から流れる血を無視して、ふぅと息をついた。
間髪入れずに明羅の上段のから放たれる剣筋、霊夢はそれを紙一重で躱す。

「博麗の巫女ォ!」

回避した霊夢に向けて逆袈裟へと斬り上げる刀、掬うように斬り上げられ博麗の巫女の服を少し斬った。
躱されてしまったが、避けるとき無理な体勢をしたのか、霊夢の身体のバランスが崩れ後ろへと倒れてしまった。
勝機とばかりに、構え直す明羅、先程と同じ八相の構えで霊夢に躙り寄った。
霊夢はまだ立ち上がれずこのままでは斬られてしまう。

「勝負あり!覚悟!」

これで勝ったとばかりに明羅の上段斬りが霊夢に向けて放たれる。

凄まじい剣速が霊夢に襲いかかる。

霊夢は自分の服を汚れるのをお構いなしに、ごろごろと転がって回避した。
刃は目標を見失い止まる。
構えなおしながら明羅は霊夢の方を見た。
土に汚れた巫女服を纏っている巫女はもうこちらとの距離を半歩と詰めており、右拳が明羅の鳩尾に向けて後10センチというところまで迫っていた。
避けられず、深々と右拳が鳩尾に刺さる。丸太のような物で思いっきり叩かれたかのような痛みが明羅を襲い。それに伴い、胃を揺らされ胃の内容物が吐き出される。

霊夢はもう距離を空けており、明羅が吐いている様を嫌そうに見ていた。

「飽きたわ」

そう吐き捨てると、興味を失ったように自分の腰から黒い塊を取り出した。
吐き終わった明羅は霊夢が新たに持っているそれが何なのか分からない。
明羅が幻想郷に来てからも霊夢が右手に持っているソレを見たことがなかった。

「な、何だソレは!」

その動揺した明羅の声に、キョトンとした顔で見つめる霊夢

「知らないの?これね、銃って言うのよ。所謂飛び道具ね、あぁもしかして『飛び道具は卑怯』とか言う気?それは可笑しいわよ。これはスペルカードですらない。何のルールも無い殺し合いなんですもの、どちらかが死ぬまでのね」

そうやって、右手に持ってる銃と呼ばれる黒い塊を明羅に見せる霊夢、その銃は黒く、それの銃口は明羅の頭を指している。

「何だったかしら、FN5-7とか何とかそういう名前だったかしらね、良く分からないけど。最近こういうのに凝っていてね。無縁塚に流れてきたものでそういうのがあったら持って帰って来るの、楽なのよコレ、力を使わなくても相当の威力で相手を傷付けられるから、スペルカードルールの時は使わないけど。こういう時ならこっちの方が楽だし強いわ」

そう言い終わると、右手に握っている銃のセーフティを解除し、銃口が明羅の頭から下へと降りる。

「まぁこっちも中々楽しませてもらったからこっちも少しは楽しませてあげないととね」

瞬間、明羅を狙いを付けていた銃口から光が発せられた。薬室から発せられる爆発音とそれと共に発射される5.7mm×28という特殊な口径の弾が明羅の右太腿を初速600/sという驚異的な速さで撃ちぬいた。

「ぎゃっ!」

撃ち抜かれると同時に明羅の肺の奥から漏れる悲鳴、あまりの痛みに膝を付く、弾は貫通し、撃ち抜かれた箇所は鉛筆が通りそうなぐらいの穴が空いていた。
その穴から流れ出る多量の血、これでは刀を扱うに必須な足捌きが不可能になる。
明羅は自分の負けを悟った、飛び道具で足をやられた以上はこちらに勝ち目はない。

「くっ…口惜しいが私の負けだ。」

出血しているところを右手で抑え、悔しさのあまり俯きつつ明羅が呟く、最初の威勢はもう何処にもなかった。
その様を見ながら霊夢は冷笑を浮かべ、銃口を数十センチ右に移した。

「負けってのは了承出来ないわ、だってスペルカードルールでも無いんですもの。どちらかが殺されるまでやりあう"真剣勝負"なんでしょう?」

その言葉が言い終わると同時に霊夢はもう一度発砲した。
甲高い発砲音と共に銃弾は明羅の左太腿を軽々と貫通し、先程より高い悲鳴を上げさせた。
明羅はあまりの激痛に立っていられなくなり、両膝を付いてしまった。

「どうしようかしら、簡単に殺すのも駄目ねぇ、うーん。」

思案しながら、発砲を続ける霊夢。
明羅の右と左の甲を撃ちぬいた。肉は裂け刀を握る力も無くなった。
次に両肩を撃った。撃たれる度に悲鳴が上がるが霊夢は聞こえていない。
六ヶ所も撃たれドクドクと綺麗な血が流れ、白い服を赤く染め上げる。

「あ、撃ち過ぎたわ、このままじゃ出血多量で死んじゃうじゃない。体は何の強化もしてないようだし」

はぁはぁと息絶え絶えな明羅を、さも飼い方を間違えた動物のような対応をする霊夢。

「治癒するのも面倒だし、このまま放置…臭くなるから嫌だわ…どうしましょうか」

あ、そうだわ!と何かを閃いたような顔をする霊夢、右手に銃を握り明羅を狙いつつ近づいてくる。

「なん…」

「切腹してみてよ、切腹。阿求から聞いた話によると侍ってのは自殺するとき切腹っていうのやるらしいじゃない?」

確かに、侍…武士は何かを詫びる時や、罪を負った時に切腹をする。
明羅は朦朧とする意識の中で、切腹についてそう考えた。

「手の甲撃たれてるけど自分の腹ぐらい掻っ捌けるでしょ?ほら、ほら」

と、先程霊夢に投げた小刀を右手に握らせる霊夢。

「あ、介錯ってのもあると聞いたわ、面白そうだから私がしてあげるわ」

と霊夢は銃を仕舞い、明羅から刀を奪った。
もう明羅から言葉を発せれる気力はなかった。
各部から流れる多量の出血により、意識は朦朧とし、正常な判断が出来なくなっていた。
あぁもう自分は霊夢に敗れ、死ぬのだと、自分から流れる血の量を見てそう思った。

「早く掻っ捌きなさいよ、このままじゃどの道死ぬわよ?武士のなんたらって言うじゃない?」

そうだ、どの道死ぬ。ならば侍としての生き様を最後まで見せつけないと…

明羅は力の入らない右手で小刀を懸命に握った。
朦朧とする意識の中、血で汚れた羽織と和服を脱ぎ去り、上はサラシだけの姿になる。
そして、その程良く割れている左脇腹に小刀を当てた。
震える息を限りなく整えて、最後の力を振り絞り、グッ小刀の切っ先を腹に侵入させた。

「ああうあああ・・・」

ずぶずぶと腹の中に入る刃、痛みで息が漏れるが、痛覚が麻痺してきているのか想像しているよりは痛くなかった。
ゆっくりとケーキを分割するように刃を右にへと進ませる。
ブチブチと肉の繊維が切れる感覚だけが明羅に伝わった。
右端まで切り終えると、切れ口からはぷるぷるした小腸と大腸が外気に晒され初めて外の空気に接しながらドバッとはみ出した。
明羅の口からは大量の血を吐き、身体が死に至りつつあるのかガクガクと機械的に揺れていた。

「あ、介錯してあげないと」

その様を見ていた霊夢は、思い出したかのように刀を両手で握り、持ち上げた。


気づけば空は曇天
明羅自慢の刀は今は明羅自身を殺す断頭台のギロチンの役目を果たそうとしていた。
処刑人は博麗霊夢、刀の鋒は天を指し、振り下ろされる時を待っていた。
霊夢はキチリと刀をしっかりと構えた。
明羅は、これまでの短い余生について走馬灯の如く思い出していた。
幻想郷に来た日から今までの事を8ミリフィルムを高速で回すかのように思い出す。
それも今日で終わってしまう。


せめて最後は侍らしく…



「それじゃあさようなら…っと」



勢い良く首へ向かって振り下ろされる刃と共に明羅の耳は霊夢の最後の声を聞いた。










―――

博麗神社の境内

女の身体が地面に突っ伏すように倒れていた。

その女の首は無く、上半身はサラシ以外は裸で己の臓物を撒き散らし身体中血と土に塗れていた。

「あぁ、退屈しのぎにはなったかしら」

その死体の傍らで、溜息を付くような仕草をする巫女。

その服は血で汚れ、右手には血に濡れた刀を握っていた。

そして左手には…

「後は帰ってコレで遊ぼうかしら」

その前に風呂でも入りたいわね、など呟きながら本堂の中に入っていく巫女。

巫女の去ったその境内には、烏の群れガアガアと鳴き声を上げながら降り立った。






END
投稿2回目
プログレッシブメタルを聞きながら、6時間ぐらいで書きました。
かなりノリで書きました。後悔はしていません。誤字が沢山あるかも知れません。

明羅の設定についてはかなり私見なところがありますので
「俺の明羅が!明羅が!」と思った方、正常です多分。

明羅は巨乳派

後適当に残ってるのはりょうさんがたさなびっちを処理するだけの話とかりょうさんがた(ryが地雷原を渡るだけの話とか
それぐらいしか今あるネタはありません。
時間があったらどちらか書きたいと思います。
スレイプニル
http://twitter.com/_Sleipnir
作品情報
作品集:
23
投稿日時:
2011/01/15 05:14:53
更新日時:
2011/01/16 07:05:48
分類
明羅
霊夢
FN5-7
旧作
グロ
切腹
1. 名無し ■2011/01/15 10:43:09
地雷原をわたる、を先に見たい!
2. NutsIn先任曹長 ■2011/01/15 13:53:52
圧倒的強者が弱者を嬲る様、最高です。
ファイブセブンが幻想入りとな?この時代の外界ではFNの銃や弾は主流から外れたのかな?
霊夢のこの手のコレクションは、後どのようなものがあるのか、貴方の作品に今後も出てくるのか、楽しみです。
最後、明羅は侍として誇り高く死に、霊夢を楽しませましたね。

で、霊夢は明羅のアレでナニして遊ぼうってんですか!?
3. 名無し ■2011/01/15 20:20:10
切腹シーンで100回は抜けるな
4. 名無し ■2011/01/21 00:00:50
読んでて納得した
確かに霊夢からすれば銃は理想の武器かもしれん
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