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『地獄ノ底ノ狩人ト咎人達ニ寄ル贄ノ蝕(前)』 作者: ケテル

地獄ノ底ノ狩人ト咎人達ニ寄ル贄ノ蝕(前)

作品集: 24 投稿日時: 2011/02/08 12:18:42 更新日時: 2011/02/08 21:18:42
少女が歩いていく。軽快な、今にも跳ねだしそうな様子で、足早に旧街道を歩いていく。
かって地獄の繁華街として栄え、今は鬼達の本拠地となっている旧街道はいつも賑やかだ。
祭り、喧嘩事、博打、酒、色。
派手で楽しい事好きな鬼達が管理するだけあって、旧街道には喧しさと活気が満ち溢れている。

身の丈程もある金棒と酒の入った大瓶を持ち、辺りを見渡す自警団の鬼達。
歌舞伎役者のように派手な化粧を施し、衣装を着込んだ女の鬼達が、やはり酒の入った大瓶を片手に、ほろ酔い気分で歩いている。
旧都に紛れ込んできた妖精達が、売り物の小豆団子を頬張ろうとした所を子供の鬼達につかまれ、身ぐるみをはがされて、悲鳴声をあげている。

旧都でも一際大きく屈強な体躯を持つ牛鬼、馬頭達が、山の様に大樽を積んだ二輪車を引いていく。
うず高く詰まれた大樽には、酒が並々と詰まっているのであろう。
その大樽を何十往復もして持っていかないといけないから、中々大変なものである。

殴り合いの喧嘩をする事が許されている路上格闘場では、多くの見物人が、互いの対戦者の名前を叫び、自分の応援する闘士に賭けている。
その路上格闘場の一角には、負けた妖怪達が転がっている。
怪我で倒れているのかと思うかも知れないが、そうではない。
頭を押さえて低く呻き、完全に気分が優れていない者。反面、顔は赤く染まっており、且つそれに混じって青白い色さえも醸し出している者。
分かり易くいえば、完全に酔っている状態。つまり、できあがっていた。

その原因は、路上格闘場の一角にずらりと並ぶ影達にある。
そちらには百鬼夜行の鬼達が、各々ぐいのみと大銚子を携えて敗者を待ち構えている。
敗者はそのぐいのみが空にしたら、隣の鬼の酒を飲まなければいけない。
ずらりと並んだ百鬼夜行の鬼達の酒を、敗者が途中リタイア等できる筈もない。
結果酔い潰れ、倒れる敗者が続出していた。
最も、それを全て飲み終え、百鬼夜行の鬼達から大量の酒を浴びせられながら、ガッツポーズを決める猛者達もいたが。

そんな賑やかな様子を軽く一瞥しながら、少女は旧街道を抜けていく。
喧騒は次第に遠くなっていき、建物の数も急激に少なくなっていく。
生き物の気配はなくなり、静寂が辺りを包んでいく。
それでも少女は気にせずまっすぐ歩いていく。

やがて、少女は幅の広い通りに行き当たる。
その通りは二十メートルから三十メートルあまりの幅があって、石畳で綺麗に舗装されている。
道の両側を見ると、そこには様々な由緒ありげな、税関のような建物や、役所のような建物がずらりと並んでいるのが分かるだろう。
石造りの様々なスタイルで様々な装飾を施したこれらの建築群は、旧都と灼熱地獄跡が地獄から切り離されてから久しく、既に見る為だけの対象と化し、静寂の中でその姿をさらしている
もっとも、この先の建物に住む者達のことを考えると、こんな所の見学をしにくる物好きなど、まず考えられないことだが。

そんな建物には見向きもせず、石畳の通りの上を歩きながら、荷車を押す少女、お燐は、ゆっくりと荷車を押し、旧灼熱地獄跡のある地霊殿へと向かっていた。
この日、お燐はいつになく上機嫌であった。顔は微笑み、両の耳が左右に揺れている。
それは、お燐が押している荷車の中にある。
様々な生き物の無数の骨に囲まれ、今日の犠牲者が、がたごとと音を立てて押される荷車に載せられて運ばれる。
それは、白いシーツに包まれ、数か所を荒縄でしっかりと縛られていた。
しかも、それはまだ生きているらしい。白い布が緩やかに膨らみ、収縮しているのが分かる。
それを確認すると、お燐は再び笑った。

「だ〜〜〜れだ?」

突如として遮られる視界。次いで鈴を鳴らすような可愛らしい声が、お燐の耳に届く。

「こいしちゃんだろう。」
「えへへ〜、ばれちゃった」
「当たり前だよ。誰かの声色を真似たんだろうけれども、動作が変わってないもの」
「あら、残念。頑張ってフランちゃんの声に似せたんだけどなぁ」

遮られていた視界が開けると同時に、お燐は後ろを振り返る。
逆さまの姿勢で浮遊する少女の姿が、目の前にあった。
それは、自らの力を否定した存在。
心を読む事を止め、何者も認識できない、無意識で行動する事を選んだ存在。
地霊殿の灼熱地獄跡地管理者にして、お燐達ペットの主であるさとりの妹、古明石こいしだ。

「ふふふふふふ。ふふふふふふふ」

こいしは、体を半回転させ、地面に着地。微笑し、笑い声をあげたまま動かない。
かと思うと、お燐から目を離さないまま、くるくると円を描くように周り始める。
何度かそれが繰り返される。
相変わらず何を考えているのかよく分からないといった表情で、お燐はこいしを見る。

「お燐、お燐。りんりん。りんりん」
「何だい。こいしちゃん」
「嬉しそうだね。全身から、『あぁあはぁああん、あたい幸せよ』オーラが出ているもの」
「あぁ、嬉しいさ。とっても嬉しい。この場で、跳ねまわって踊りだしたいぐらいさ」
「まぁ、じゃあその溢れんばかりの嬉しさに、私もあやかろうかしら」

そう言うと、こいしはお燐の背後に回りこみ、両腕をお燐の体に回した。
死者よりも軽い体の重さ。無意識的にお燐にかかる重さを減らしているのだろう。
その気使いに、お燐の顔が僅かに綻ぶ。
しかし、気まぐれに巨石よりも重い力をかけることがあることを思い出し、お燐の顔が少しひきつる。
無意識で動く事が多いだけに、次に取る行動が全く予測できない。
困ったものだと思いながら、お燐はこいしを背負ったまま、地霊殿へと歩いていく。

石畳の通りはさらに広くなり、広場のような円形場が遥か遠くに見えてくる。
通りをそのまま進んでいきながら、お燐は自分の三つ編みにした赤毛を指に絡めながら遊ぶこいしに声をかける。

「そういえば、こいしちゃんを見るのは、二週間ぶり位だね。今回の放浪の旅は、どこにいって
いたんだい?」
「後で教えてあげる」
「なんで今言わないのさ?」
「だってお燐、その荷物の事で頭が一杯なんだもん。今言ったって、上の空でしか返事してくれないでしょう」
「あぁ、まぁ……そうさね」
「嬉しいんでしょう。楽しい気分なんでしょう。私はその荷物がどんなもので、お燐が何をしたいか分かるよ。お燐の心臓、すごく大きく速く高鳴っているんだもん」
「そりゃあすごい。まるでさとり様みたいだ」

やがてお燐とこいしは、広場のような円形場に到着する。
まるで洋風の都市のような石造りの円形場。その奥には、洋風の美しさと重厚さを感じさせる建物が建っている。
ここは地霊殿。
かって灼熱地獄として、多くの鬼神長と鬼達が務め、送られてくる大量の罪人達に終わらぬ灼熱の責め苦を与え続けた場所。
地獄から切り離された現在は、怨霊達の彷徨う旧灼熱地獄跡の管理者となった覚りと、その妹と多くのペット達の住む住居、核融合の力を旧都中に送る間欠泉センターとして機能している。

「じゃあね。私、お燐のためにちょっと色々準備をするから」
「あぁ、助かるよ。今回は、初めから最後まで、あたいがついている必要があるからね」
「同じ趣味をもつものとして当然よ」

じゃあ行くね、と言うか言わないかの内にこいしの姿が掻き消える。
その光景にお燐は驚きもせず、ゆっくりと地霊殿の扉を開けて入り、目的地へと歩いていく。
お燐の気分は高揚していた。彼女の満願成就の時は近い。





* * * * * * * * * * *






「くっ、くそ。何考えているんだよ、こいつめっ」

年頃の少女が、設えられた木枠に裸で大の字に吊るされ、その全身を余すところなくさらしている。少女は、顔を赤く染め、舌うちをしながらもがいていた。
手首と足首は、木枠の四隅に繋がれた鎖に取りつけられている鉄枷がはめられて、四方に背伸びをさせられているように、四肢を引き伸ばされている。そのため少女は身じろぎ一つ取ることができない。

少女は可愛らしかった。
理知的なものを感じさせる大きな金色の瞳、可憐な口もと、美しい眉とすらりと通った鼻筋。
小柄ながらも整った顔は、いい所のお嬢様といった雰囲気を放っている。
ボリュームのある金色の髪は、腰辺りまで長く伸ばされ、片側をおさげにして、リボンを付けている。
胸の膨らみと腰の辺りは、女らしい豊かさにこそ欠けるものの、活発さを感じさせるような、しなやかで初々しい美しさに溢れている。
金色の秘毛に覆われた下腹部とその奥の秘唇は、性を知らないのか、ぴったりとその両唇を閉じていた。

お燐は満面の笑みを浮かべて、拘束と解こうとする少女の前に進み出る。
年頃の少女が、裸体を晒され、羞恥心に悶えながらお燐を睨む。
しかし、捕獲者である妖怪のお燐は全く恐れる様子を見せず、少女に触れるか触れないかの所で足を止める。

「こんな事をして……この野郎、何を考えてるんだよ!!」

捕えられた金髪の少女、魔理沙は、顔を上げて恫喝する。
自分を捕えた妖怪が、地底に追放される程に、不気味でおぞましい瘴気と習性を放つ妖怪であることは、会った時の言動や弾幕ごっこで見せた能力でよく分かっている。
そんな魔理沙を捕らえ拘束したお燐は、魔理沙の顎をつまみあげて、おもむろに喋り始める。

「ふふ、綺麗で可愛い魔女のお姉さん。ほとんど傷つける事無く生け捕りにできるなんて、あたい本当に嬉しいよ。
さて、やっと捕まえられたお姉さんを、あたいはどうすると思う?」
「はん、知るかよ。お前みたいな気色悪い習性をもつ妖怪の考えなんて、知りたくもない」

その問いかけに、魔理沙は罵声をあびせて罵る。
それに対し、お燐は熱のこもったぎらついた視線を浴びせて、喋り続ける。

「あたいはお姉さんをずっと手に入れたかったんだ。
お空というこの地霊殿のペットが、核融合という強大な力を持って間欠泉を地上に噴き上げさせ、地上を焦土にしようとしたために、その間欠泉からあたいが怨霊を出して、地上に助けを求めた異変の事を覚えているかい。
あの時、あたいは、神の力を取り入れ、自我を失いかけたお空を止められる、強い妖怪に来てもらう予定だったのさ。
それが実際に現れたのは、人間という本でしか見た事のない生き物だったじゃないか。
妖怪の死体と怨霊なら、老若男女美男美女醜男醜女、あたいは持っていて、写真にも記録している。
しかし、人間という生き物は、自分のコレクションの中に入っていなかった。
生きた人間。それも元気で活発な可愛らしい少女。
あの時さとり様と弾幕ごっこをした紅白のお姉さんを見て、あたい興奮したよ。
心を読むが故にあらゆる妖怪から嫌われ、怨霊からも恐れられるさとり様に物おじ一つせず向かっていき、トラウマを呼び起こす想起による弾幕を、いとも簡単にかいくぐって、さとり様に勝ったじゃないか。
人間があんなに強い生き物だなんて全く思っていなかったからね。本当に驚いたよ。
紅白のお姉さんがあんなに強いのなら、もう片方の黒白のお姉さんもきっと強いはず。
さとり様の話を聞いて、真っ先にお空の元へ箒を飛ばしたお姉さんを追って、あたいは抜け道を使い、全速力で飛行して、灼熱地獄跡で待っていた。
地底にはいない人間を手に入れようと、珍しさと興味本位から、大量の怨霊を引き連れて、あたいはお姉さんに弾幕を放ってじゃれに行ったのさ」

そんなことは、魔理沙にとって話されなくても分かることだった。
今さら、冬に起こった怨霊と間欠泉騒動のことなど話して、どうするつもりだ?
お燐を睨む魔理沙の顔は、そんな疑問を浮かべていた。

「あたいの見立ては間違っていなかった。
お姉さんの弾幕は綺麗で力強かった。あたい、ヒトガタ達の中で一番弾幕の張り方と操作能力が高いんだけれど、お姉さんには適わなかったねぇ。
あの時は負けてしまって、お空の元に行かせてしまったものの、その強いエネルギーの輝きは、自分の手中にその身と心を従属させたいという、あたいの欲求をさらに増大させた。
お姉さんなら、魂も肉体も、充分過ぎる程手に入れる価値がある。自分の妖怪としての格上げに、
大きく貢献させることができる。
あたいの心は燐火の様に燃え、その機会をうかがっていた。
そして、お姉さんを捕えた今、あたいの目的はようやく果たされようとしているってわけさ」
「長々とてめぇの考えをしゃべりやがって。何が目的なんだって、こっちは聞いているんだよ!!」

焦らすように、遠回しに自分の目的を喋るお燐に、苛立った声を魔理沙がぶつける。

「くくくくくくくく。そうだったね。焦らしてしまって悪かったよ」

お燐の嬉しそうな顔に、魔理沙は何かとんでもなく嫌なことが始まろうとしているのを感じ、じっと相手の意図を探る。
大丈夫、大丈夫だ。おぞましい能力と趣味を持つ妖怪だが、これも何かの悪質な悪戯の類だろう。
紅魔館に住み、吸血鬼の主に仕えるメイドの人間。その主の妹。春の来ない異変時に久しぶりにあった人形使いの魔女。
妖怪達は本当に自分勝手で、呆れるような事が多いが、その中には深い関係を持つに至った奴だっている。
今回だって何とかなるはずだ。そう考えていた。
だが、お燐の要求は、魔理沙の想像を大きく超えるものだった。

「あたいの望みは、お姉さんを剥製にして、その精神を怨霊に変えてやることさぁあああああああああああああああああああああ!!」

そういうとお燐は、妖気を爆発的に放出。弾幕ごっこでは見せなかった、捕食者としての自身の力を魔理沙に見せた。
爛れた死肉の腐臭、生乾きの血の鉄錆びた匂いが、辺り一面に漂う。
吐き気を催すような真っ赤な瘴気を放つお燐の妖気。その中から青白く、生気はないが、猛烈な熱を放つ者達が次々に湧き出し、お燐の周りをゆらゆらと漂う。
呻き声に唸り声、怨嗟の声に喚き声。重く陰惨な様々な声が、部屋中に響き渡る。

「ほぉら、見えるかい、お姉さん。永遠にこの地獄に縛り付けられ怨嗟と絶望の声をあげる怨霊の姿が。分かるかい。己の体と心をあたいに嬲られ弄ばれて、あたいに怯え苦悶する怨霊の感情が」

そういうと、お燐は欄々と輝く赤い目を細め、くっくっと口を釣り上げて笑った。
お燐の周りを漂うのは、輪廻の輪から外れてしまった怨霊達。その生前の有り様は様々だ。
旧都からも見放された極悪者達。
誰にも見取られる事無く死にゆく者。
様々な理由から、忌避され虐げられ忘れ去られて死んだ者。
彼ら彼女らは、火車であるお燐に死した体を奪われ、魂を捕えられた者。
強い力を持つ生き物であったために獲物として捕獲され、体を奪われ、魂を捕えられた者。
彼ら彼女らは二度と、輪廻転生の輪に入ることはできない。
それは今は廃獄となった旧灼熱地獄跡で、永遠に怨霊として存在しなければならない者達。
火車の主に脅され、終わる事のない苦痛を与えられ、使役され、辱められる者達。

お燐は百年を過ぎた時、尾の先が二又に分かれ、人語を解することができた。
その少し後には、人間の姿に化身することができるようになった。
他の妖怪の手足の自由を奪ったり、屍体、怨霊を操ったりするほどの呪力を持つことができるようになった妖怪。
それは、多くの怨霊や魑魅魍魎を喰らい、自分の力を高め続けた結果。
火焔猫達の中でも、ひときわ強力な呪力を持ち、怨霊の意思疎通に長け、地霊殿のヒトガタ達の中でも上位に位置する存在。

そんなお燐に取って、強い力と感情を持って死んだ死体、あるいは獲物として生け捕って手に入れられる事は、何よりの至福であった。
捕えられたものに残酷な未来を与えられる事に、猛烈な欲情と興奮を覚え、それを鎮める為に何度も何度も自慰をしたことは数知れない。

「勝気で可愛らしく強い魂と魔力を持つお姉さん。ちっちゃくて柔らかそうで、頭から足まで丸かじりにして食べちゃいたいくらい、上質の血肉を持つお姉さん。
あたいはお姉さんのその美しさを永遠のものにしたいんだ。だから、まずお姉さんの体で剥製を作るのさ」
「剥製…剥製ってどういう事だよ」

お燐が自分に言った事を、魔理沙はすぐには理解できなかった。困惑して魔理沙は問い返すが、その答は余りに残酷だった。

「剥製は剥製さ。魔女のお姉さんなら、本で見た事があるだろうに。いや、飾ったりしているかもしれないね。お姉さんは、あたいがこれからその剥製にしてやるのさ。
まずこれから全身の皮を、生きたまま丁寧に剥ぎ取る。
手足の先から頭の天辺まで、剥ぎ取った皮に補強と防腐措置を施して元通りに縫い合わせ、その中に針金で作った芯を入れる。そしておがくずを詰めて生きていた頃と同じように形作って、すてきな剥製のできあがり。ちゃんとエントランスに飾って、写真も撮ってあげるから、地霊殿のみんなや死体愛好家のみんなに、お姉さんを見てもらおうね」
「うそだろ…そんな…そんな事いやだ……」

自分を襲う残酷な運命を知らされた魔理沙の口から悲痛な声が零れ落ちる。
しかしそれに引き替え、お燐の言葉はいよいよ熱を帯びてくる。

「大丈夫。あたいはもう何回も剥製を作っているから、失敗なんてしない。
お姉さんの皮には傷なんて残さない。
あたい、剥製は死体から作る事もあるんだけれども、生きたまま剥いでいくほうがずっと好きなんだ。皮を剥ぎ取られる時は、痛くて辛くて、皆泣き狂ってのた打ち回って、しまいには殺してくれって許しを乞うんだ。その時の胸の高揚感と愉しさといったら……くくっ。まぁお姉さんに言っても分からないかね。
そうやって苦しみ悶えても、お姉さんなら、剥製になった時は人形のように精巧で美しくなる。
お姉さんの美しさはこうして永遠のものになるんだ。
お姉さんは美しい姿を、この地霊殿中のみんなにずっとずっと見てもらえるんだよ。
素敵だと思わないかい」
「ああっ…ああ……いやだぁあああああああああああああああ!!そんなのいやだぁああああああああ!!…剥製なんて!!皮剥ぎをされるなんていやだぁあああああああああああああああ!!ヒイイイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!フラン!!れいむ!!アリス!!……いやぁああああああああああああああああああ!!」

魔理沙の悲鳴と哀願がいよいよ激しくなるが、お燐はそんなものは耳にも入れない。熱っぽくぎらついた視線を魔理沙に向け、喋り続ける。

「体は宿っていた魂の前で、綺麗に加工し化粧して、お洋服を着せてあげてエントランスに飾ってあげる。魂は、じっくり嬲って、あたいの手足として使える忠実で強い怨霊に昇華してあげる。
皮を剥いだお姉さんの肉だって無駄にしないさ。その若々しい体は丁寧に料理して、今晩の料理にしてあげる。ふふ、お姉さんの肉は美味しそうだから、みんな喜んで食べるはずさ」

そこまで言うと、お燐は喉を鳴らして楽しそうに笑う。
魔理沙はもうその言葉など聞いてはいなかった。自分の身に降りかかる恐怖に顔をこわばらせ、茫然としていた。
目の前の妖怪は、火車。
その凶悪で残酷な能力の性質から、遥か昔に、地獄の底に住処を追放されたもの。
今、目の前にいる少女は、そんな妖怪の末裔なのだ。
胸の内に湧き上がった恐怖。それは除々に大きくなり、やがて胸が爆発しそうな程凄まじい恐怖となって襲いかかってくる。

「お願い!!お願い!!助けて!!私……私剥製なんていやだああああああああぁああああああああああああああああ!!この化け物。あくまぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

魔理沙は哀れに泣き叫び、死に物狂いで大の字に吊られている体をのた打たせる。金色の髪が狂ったように乱れ狂い、哀れさを助長する。
しかしいくら泣こうが喚こうが、助けなどあるはずがない。目の前にいる火焔猫を喜ばせるだけだ。

「悪魔?あいにくあたいはそんな高尚な生き物じゃないねぇ。
あたいは地獄の輪禍、お燐。死体を運び、怨霊を使役する火焔猫さ。ちなみに剥製作りは、あたい以外にも、こいしちゃんが趣味にしているよ。あたいよりもうまいくらいで、ちょっと嫉妬してしまうくらいさ」
「ヒイイイィイイイイイイイイイイイイイイ……そんな……そんなのいやぁああああああああああああああああああああ!!助けてぇえええええええええええ!!お願い助けてぇえええええええええええええええええええええええええ!!」

お燐の言葉が終わると同時に魔理沙の口から一際悲痛な声がほとばしる。地獄の妖怪が、こんなに恐ろしく、おぞましい存在だなんて考えてもいなかった。
こいつは妙に楽しそうにけらけら笑い、弾幕ごっこを仕掛けてきた。
自分の死体と魂を灼熱地獄に運び、良い怨霊に育てたいなどと、妙に生々しく現実的な欲求を口にしていたが、それは知り合いの妖怪達が使うような、遊びの上での口上だと思っていた。
しかしそうではなかった。この妖怪は本気だ。自分の皮を剥いで剥製にし、自分の心を怨霊に変化させるつもりだ。
恐怖に泣き叫びながら、魔理沙の意識がゆっくりと失われていく。

「あらら、気を失っちゃったのかい、剥製になれる生涯一回しかないイベントを体験できるというのに、興ざめだねぇ。」

お燐は笑みを含んだ声で言いながら、楽しい皮剥ぎの途中でまた気を失って興を覚まさないように、魔理沙の腕にたっぷりと強滋養剤を打ち込む。
お燐は放っていた妖気を消し、怨霊達をその中に収納していきながら、ゆっくりと魔理沙が目覚めるのを待つ。

やがて、薬の効果が出てきた魔理沙が目を覚ます。魔理沙は初め、自分がなぜ裸にされ、体を拘束されているのか不思議そうな表情を浮かべていたが、自分の正面に立つお燐を見た瞬間、全てを思い出す。
魔理沙は顔が蒼白になり、そして嗚咽とも哀願ともつかない泣き声をあげて許しを乞う。

「うそ、せっかく眠れていたのに……。お、お願いだから、剥製なんて止めてくれよ。いや冗談か、冗談で言っているんだよな、な?」
「冗談であたいがこんな手の込んだ事をするかい。
全てさっき言った事は本気だ。それとお姉さんに打ち込んだのは、あたい特製の強滋養剤さ。
ちょっとやそっとのことじゃあ気を失わなくなる強力なものだから、安心して泣き叫ぶといいさ」

お燐は楽しそうに笑いながら、剥製に使う皮を剥ぐため、手に鈍く光るナイフを握る。
その切っ先で恐怖に震えている魔理沙の胸をつつきながら、楽しそうに話しかける。

「ヒィッ……ヒイイイィイイイイイイイイ!!ヒイイイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」
「さぁ〜て、どこからお姉さんの皮を剥ごうかねぇ。その華奢な手からいこうか、足か、それとも腹を縦に切り裂くのも面白そうだねぇ」

お燐は楽しそうに話しながら、ナイフの先で恐怖に震える魔理沙の手足やぴったりと閉じた秘所までつついて、そのすさまじい恐怖をたっぷりと煽らせる。
お燐の行動、表情の一挙手一頭足。その全てが魔理沙には恐ろしかった。喘ぐように哀願し、悲鳴を上げながら、大の字に吊るされた華奢な肢体をのた打たせる。

剥製にされる為に、皮を剥がれる事が恐ろしくない訳がない。ましてや、魔理沙は、様々な魔導書を読んでいる為、剥製がどのように行われ、どれほどすさまじい苦痛と屈辱を味わうのか、初めから最後まで知識として深く知ってしまっている。
剥製作りには興味があったけれども、自分の体で行われるなんて、たちの悪い悪夢なんじゃないか。
引き千切られそうな精神の中で、魔理沙はそう考えていた。

「決めた。まずはお姉さんのほっそりとした手足から皮を剥ぐ事にするよ」

散々に嬲って、魔理沙の怯え震える姿を楽しんだお燐は楽しそうに言うと、まず魔理沙の吊られている右腕に直線の切れ目をいれる。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!アッアァアアアアア!!グギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!はあああああああああああああああああああっ!!痛いよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!痛いよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

魔理沙はそれだけで悲鳴をあげるが、同様にナイフを手にしたゾンビフェアリー達が、左腕やしなやかな両足の皮を、同時に剥ぎ取り始める。
大の字に吊るされている魔理沙のしなやかな手足。
そこに縦に一直線に裂け目を入れると、ナイフの先端をこじいれる。
皮を破らないように細心の注意を払いながら、じわりじわりと皮を剥ぎとっていく。

四肢の生皮を同時に剥ぎ取られる魔理沙は大きく目を見開き、体と四肢をのた打たせて泣き叫ぶ。
ゾンビフェアリー達とお燐のナイフによって肌が剥がされる度、想像を絶する激痛が電撃のように全身を貫く。
そんな少女の姿を楽しみながら、お燐は、丁寧で鮮やかに右手の皮を剥ぎ取っていく。

「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!お母さん痛いいぃいいいいいいいいいい……痛いよぉおおおおおおおおおおお!!ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!ヒイイィイイイイイイイイイイイイイイッ……アヒイイイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」

凄絶な絶叫が空気を震わせる中、お燐とゾンビフェアリー達は残酷に作業を進めていく。
入れられた切れ目から皮膚と脂肪の間にナイフの切っ先をねじ込み、丁寧にその間を切断していく。やがて両腕は肘から先の皮がはぎ取られて下に垂れ下がり、両足は脛の皮を剥ぎ取られ、血に赤く染まる剥き出しの肉が現れる。

魔理沙の苦悶と絶叫はいよいよ凄絶さを増す。
お燐たちは腕の付根と、活発に動いている為、しなやかで張りと弾力性のある腿へとナイフを進めていく。
それとともに魔理沙もいよいよ無惨に泣き狂い、大の字に吊られている身体をのたうち回らせる。しかしどんなにのたうっても、お燐とゾンビフェアリー達の皮剥ぎから逃れることはできない。
20分ほどで、魔理沙のしなやかな手足の皮を、手首と足首の先以外残らず剥ぎ取り、肉と脂肪と血の塊にしてしまう。

 「ギィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!痛いぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!お願い!!お願い許してぇえええええええええええええええええ!!もうやめてぇえええええええええええええええええええええええええ!!!」

手足の皮を残らず剥ぎ取られた魔理沙は、今にも呼吸の止まりそうな激痛に、可憐で美しい顔にまで鮮血を飛び散らせて無惨に哀願し、泣き叫んでいた。剥ぎ取られた皮は、切り放されることなく肩と腿の付け根から垂れ下がらせて激しく苦悶している。
その姿は、無残で、目を背けたくなるような残酷なものだった。
しかし魔理沙の地獄はこれからだ。

「次は胴だね。ふふふ。ここの皮を剥ぎ取られる激痛は、手足の比ではないよ。手足でもこんなに悶絶したお姉さんは、どんな風に泣き叫び悶え狂うのかな?」

お燐は笑い声をあげながら、既に血に染まったナイフの先端で、魔理沙の腹や背を突っ突く。
そしてその度に怯え嘆き、すさまじい激痛に絶叫をあげ悶絶する魔理沙に、新たな激痛が重ねられることを理解させ、喚き泣き狂う姿をたっぷりと楽しんでいる。
やがてお燐のナイフは、魔理沙の背中を伝い、首の付根から背骨、尻の割れ目、セピア色の肛門へと垂直に切り裂く。

容赦なく進められる残酷な施術に、魔理沙は激しく絶叫する。しかしお燐は手足と同様、切れ目から皮膚と肉の間にナイフの切っ先をこじ入れて、皮膚の肉の間を切り放すように彼女の背中の皮を左右へと剥ぎ取っていく。
魔理沙の目が大きく見開かれ、可憐な顔が無残に歪む。

「グギイイイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!やだぁああああああああああああああああああああああああああ!!やだぁああああああああああああああああああああああ!!死にたくないぃいいいいいいいいいいいい!!死にたくないィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」

胴の皮を剥ぐとお燐が言ってからは、魔理沙にナイフを使っているのは彼女だけだ。
しかしそのひとつが地獄だった。ナイフが肌を剥ぎ取る度に、背中全体に真っ赤に焼けた針が、何千本も押しつけられたかのような劇痛が走る。
魔理沙は手足の時と比較にならないほどのその凄まじい激痛にのどを震わせ、全身を極限まで震わせ、血まみれの肉と脂肪の塊になってしまった手足をわななかせて、声を限りに泣き叫び許しを乞う。
しかしどんなに許しを乞うてもそれを聞く者などどこにもいない。ゾンビフェアリー達の目は、その鮮やかな手並みに目を輝かせ、食い付くようにして見ている。
そして魔理沙の白く艶やかな背中と臀丘の皮が、ゆっくり剥ぎ取られる。
施術される魔理沙は、瞬く間に血にまみれた肉と脂肪の塊にされていく。
その激痛と恐怖はまさに地獄さながらだった。

やがて魔理沙の背中と臀丘の皮は、べろりと綺麗に剥がれてしまう。
そこまですると、お燐は軽く息を吐き、手近にあった椅子に座りこんだ。
いくら手先が器用で皮剥ぎに慣れていると言っても、人間の少女の薄く破れやすい皮剥ぎは疲れるのだろう。
ゾンビフェアリーの一匹が、お燐の元に、水に浸して絞ったハンカチを持ってくる。別の一匹は、コップに冷たい水を入れてお燐に手渡そうとする
お燐はまずハンカチを手に取ると、顔と首筋から垂れる汗をぬぐい、コップに入った水を一息で飲み干す。
そしてそれをゾンビフェアリーに渡し、軽く息を吐くと、皮を剥がされ無惨に泣き叫ぶ魔理沙の姿を、しばらくじっくりと楽しんでいる。
こうしてゆっくり魔理沙と言う可愛らしい少女の顔を見ると、何とも言えない嗜虐心と劣情が、心の底から湧いてくる。

「あがあぁあああああああああああ……死にたくない……死……死ぬなんていやだ……お願い……助けぇえええええええええ!!」

魔理沙は、お燐の顔を必死のまなざしで見つめながら、涙を流して許しを乞う。
しかしその哀願が、お燐の同情に結びつくことは絶対にない。逆にその嗜虐心をさらに残酷に煽りたてるだけだ。

「いよいよ大事な所の皮剥ぎだよ、お姉さん。その小さくて可愛らしい胸周りと乳首、うっすらと金色の秘毛の生えた下腹部の繁み。
女にされず、雄と交わり絶頂する悦びの感覚を知らないまま、お姉さんのあそこは、皮を剥ぎ取られた血と肉の塊になるのさ」

お燐は面白そうにそう言うと、激しく泣き狂う魔理沙の髪を片手で掴んで顔を引き起こして、もう一方の手のナイフで乳首や股間をつつき始める。
その度に魔理沙は引きつるような悲鳴をその可憐な口からほとばしらせ、お燐は耳元まで避ける程口を釣り上げて笑い、哀れな獲物を嬲って楽しんでいる。

そしてお燐は、魔理沙の初々しい秘所から恥丘を覆っている金色の秘毛にかけて、先と同じ様に皮を剥ぎ取り始める。
魔理沙は、自分の女そのものの生皮が剥がされる激痛と恥辱にのた打ち回る。
魔理沙は、少女から女に目覚めようかという年頃。自分の性、異性の体、性行為という気持ちよくもおぞましい行為に、興味を抱き始める頃だ。
性の悦びも楽しさも知らぬまま、自分の女の部分の皮を剥ぎ取られる。
それは、この上なく残酷でおぞましいことだ。

「さすがにここはちょっと面倒だね。しかし心配はいらないよ、お姉さん。あたい、お姉さんを綺麗な剥製にするために、頑張るからね。それにしてもこの色つきとくすみ具合ときたら本当に綺麗なものだ。秘唇の開き具合からみても、お姉さんは処女だということが、よく分かるよ」
「ギヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!お願い……お願いやめてぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

お燐は、楽しげに魔理沙の女の部分の皮を剥いでいく。
魔理沙は、目を信じられないように一杯に見開き、一層凄絶な声で絶叫し、無残に泣き狂う。
まだ誰にも触れさせていないサーモンピンクの初々しい魔理沙の女の部分の皮は、誰にも触れられぬまま残酷に体から剥ぎ取られていく。
お燐は巧みにナイフを使い、魔理沙の泣き狂う姿を楽しみながら、綺麗に皮を剥ぎ、血と肉の塊にしてしまう。

続いてお燐は、魔理沙の下腹から腹の皮を剥き取り始める。
手足と背中、それに下腹部まで皮を剥ぎ取られた魔理沙はほとんど肉の塊となっている。
ゾンビフェアリー達も、魔理沙が血と肉の塊に変えられていく様を、満足そのものと言った顔付きで楽しんでいる。

腹部から鳩尾のあたりまでナイフを使い、皮を剥ぎ取ったお燐は、いよいよ胸へと取りかかる。
お燐は、魔理沙の僅かしかふくらんでいない初々しい胸にナイフを当てる。
そして初めから変わらぬ鮮やかな手並みで、魔理沙の胸の皮をはぎ取る。

「お姉さんの胸小さい。子供みたいな、とてもかわいい乳首だね。これも丁寧に剥製にしてやるから楽しみにしてるといいよ。さて、次はお姉さんの目かぁ。これは義眼で作るものだけれども…」

そんな言葉とともにお燐はスプーンの様な器具を手に取る、そしてゾンビフェアリー達が左目の瞼を大きく広げて、慌てて閉じようとする魔理沙の目を大きく見開かせる。
そして、スプーンは魔理沙の左の眼窩にねじこまれると、大きく円を描く様にして眼球の周りの神経と筋肉を千切っていく。

 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!何をするのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!ウグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

想像を絶するほどの激痛、恐怖に魔理沙は獣のような声を張り上げて絶叫し、体が激しく戦慄く。そして、視神経をつけたままの魔理沙の左の眼球は、体の外へと抉り出される。
右が可愛らしい顔の中に収まっている分、それは何ともグロテスクな有様だった

「片方あれば、お姉さんは自分が料理にされる過程を見れる。この目を参考にして、剥製の義眼を作ることにするよ」

お燐の嬉しそうな言葉に、魔理沙の無惨な絶叫が混じる。
皮剥ぎが始まってから1時間後、魔理沙の首から下は手首や足首を除き綺麗に皮を剥ぎ取られて、全身の肉と脂肪を剥き出しにし、肉屋の店先に吊るされた売り物肉の姿にされてしまう。
血塗れの肉と黄色い脂肪の層をむき出しにしている無残な姿となって、魔理沙は大の字に吊るされたまま、息も絶え絶えに哀願を繰り返す。
顔だけ元の可愛らしいままである事が、その残酷な姿に拍車をかけている。
だが、そんな魔理沙の顔に、お燐はナイフを近づけていく。

「さぁて、お姉さん、いよいよ最後の部位、顔と髪の毛だよ」

魔理沙の頬にナイフを突き立てながら、お燐は楽しそうに言う。
今や血と肉の塊になって地獄の苦痛にのた打つ魔理沙。
魔理沙のような可愛らしい少女が、顔の皮と髪の毛を剥がれるという、凄まじい責め苦と屈辱にのた打たねばならない。
あまりに残酷な現実に、今まで与えられた痛みも忘れたかのように呆然とする魔理沙。
そんな魔理沙の頬から口元に、お燐はナイフの腹を当てて滑らせていく。

「この顔の皮と髪の毛を剥げば、お姉さんはずっと綺麗な剥製でいられるんだ。あたい嬉しいなぁ。これで本当にお姉さんを剥製にできるんだ」
「お願い!!お願い!!顔、顔だけは、人間の少女のままでいさせて」
「だめだよ。ここは一番重要な部分なんだ。顔の皮と髪の毛を剥がなかったら、あたい、なんの為にここまで一生懸命お姉さんの皮を剥いでいたんだい」

憤慨したように眉を吊り上げるお燐。魔理沙にしてみれば、あまりにも理不尽で自分勝手な言い分だ。
しかしその魔理沙も、紅魔館にある図書館の本を無断で盗り、人形使いの家に押しかけて、貴重な魔法の材料や資料を盗っていく等という、盗賊そのものの行為を繰り返していたのだ。
そうすると、これはそんな横暴な人間の罪に対する罰といえるのかもしれない。
それにしても、全身の皮を剥がれ、調理されて喰われるというのは、あまりにも残酷な罰だが。

必死で顔と髪の毛を剥がされまいと、全身を震わせ、顔を激しく振る魔理沙。
しかし、そんな魔理沙の必死の努力をあざ笑うように、ゾンビフェアリー達が魔理沙の顔を髪の毛をしっかりと抑えつける。

「よぉし、いいよお前達。そのまましっかり固定しておいておくれよ」
「やめてぇええええええええええええええええええええええええええええええええ!!やめてえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

魔理沙は必死でゾンビフェアリー達を振りほどこうとするが、無駄な努力だ。
お燐は、ナイフの腹で魔理沙の頬を愛しそうに撫でると、魔理沙の髪をかき上げ、生え際あたりにナイフを突き立てる。

「じゃあお姉さん、その綺麗な髪の毛。剥製にする為に剥がさせてもらうよ」

お燐はそう言うと、魔理沙の髪の生え際あたりに丁寧に切れ目を入れ始める。
魔理沙の目は信じられないように見開かれ、残る気力を振り絞るように絶叫の声をあげるが、お燐は慌てない。
頭部を綺麗に剥がれるように、頭皮に丁寧に切れ目を入れながら、半ば程まで剥がしていく。
この調子なら、すぐに頭皮を剥がす事ができ、いよいよ顔に取りかかることができる。
そう思ったお燐の襟を、一匹のゾンビフェアリーが、何かを訴えるように引っ張る。

「なんだい。お前達はお姉さんを抑えてくれればいいんだよ」

しかし、そういったお燐に対し、そのゾンビフェアリーは不機嫌そうに頬を膨らませた。
いや、そのゾンビフェアリー達だけではない。魔理沙の顔と髪の毛を抑えている無数のゾンビフェアリー。彼女達も、不機嫌そうにお燐を見ていた。

「一体なんだって言うんだい、お前達は………うん……うん?何……そうかぁ、だからそんな不機嫌そうな顔を。でもねぇ……お前達に任せて大丈夫かねぇ」

ゾンビフェアリーの訴えに、お燐は何ともいえない複雑な表情をした。
ひょっとしたらお燐の剥製作りに支障をきたすかもしれない。そんな事をゾンビフェアリー達はやらせろと言っているのだ。

「ふぅ……まぁしょうがないか。お前達、いつもあたいの死体運びや弾幕ごっこに付き合ってくれているものね。よし、お前達に任せたよ」

お燐がそう言うと、ゾンビフェアリー達は歓喜の表情を見せた。
そして魔理沙の髪を、一体のゾンビフェアリーがぐいと掴む。

「ひいっ!?」

驚く魔理沙をよそに、また一体が髪を掴む。
そして、また一体、また一体と……、気が付けば無数のゾンビフェアリーの手が、魔理沙のウェーブのかかり腰まで伸びる美しい金髪を掴んでいた。
自分が何をされるのか気が付いた魔理沙は、血走った目でキョロキョロと回りを見回す。
その姿には、快活ながらも可愛らしさを兼ねていた面影は微塵も無い。

「さぁ、お前達。お姉さんの頭皮をべりっと剥がしてしまいな。ただし、傷つけたり、破いたりするんじゃないよ」

お燐の声に肩を震わせた魔理沙は、髪を掴まれる痛みも忘れて、お燐に何かを叫ぼうとする。
その時、髪を掴んでいた無数の手が、一斉にその髪を引っ張った。
『ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ………』
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

髪が頭皮ごと引き剥がされる音と、魔理沙の悲鳴が交錯する。
そしてゾンビフェアリー達が魔理沙の頭皮を剥がし終わった時、後に残されたのは、見るも無残な頭皮を剥がされた姿でひくひくと痙攣する魔理沙の姿だった。
髪を抜かれるという、想像を絶する痛み。

「いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ?」

終わりのない苦痛。蝕まれる体と心。地獄を味わい続けた魔理沙は、ゆっくりと意識を失っていった。

「あれあれ、お姉さんまた気絶しちゃったよ。まぁ、ここまでよく持ったというべきかな」

お燐は感心と残念さが入り混じった笑みを浮かべながら、魔理沙の剥がれた頭皮にナイフを当てる。
そして、入れられた切れ目から皮膚と脂肪の間にナイフの切っ先をねじ込み、皮膚の肉の間を切り放すように彼女の顔の皮を左右へと剥ぎ取っていく。

「さすがに顔ばかりは、叫ばれたりしたら、色々支障がでるからねぇ。少し早いけれど、あたいが従属させている怨霊達の世界を見せてあげようか」

そういうと、お燐は自分の左手に妖気を集め、沸きあがらせる。
妖気の中に見え隠れする怨霊達。その妖気を胸に押し当てるようにして、魔理沙の体内に取り込ませていく。

「ではしばし怨霊達の思念渦巻く地獄の夢を、お姉さん。その間に、残りの皮剥ぎを手早くやらせてもらうからね」

おぞましい悪夢を見せて顔の皮を生きたまま剥ぐという、正気とは思えない残酷な所業も、お燐にとっては何ほどの事でもない。楽しげに笑みを浮かべながら行っていく。

「待っててねお姉さん。すぐにあたいの皮剥ぎの腕がどれだけいいかっていう証拠を見せてあげるから」






* * * * * * * * * * *







魔理沙の耳に聞こえたのは、陰惨で凄絶な、耳を覆いたくなる絶叫。
魔理沙が感じたのは、暗く淀んだ感情が渦巻く負の気配。
世界は茫漠たる闇が支配していた。
その中心で、煌々と真っ赤に燃え盛る灼熱。それが容赦なく怨霊達を襲い続ける。

怨霊達は、外部との交流が遮断され、この陰惨な地獄の業火の世界で苦しみの時を過ごし続ける。
灼熱の世界で、気が狂わんばかりの苦しみを味わい、七転八倒し、地獄そのものの時を過ごす。
救済を任務とする死神たちにもなす術がない。霊的に完全に閉ざされた彼らとの間には接点がなく、
接触さえできないために手の下しようがない。苦しみ抜く怨霊達を救うことなど、誰にもできはし
ないのだ。

視界一面を埋め尽くす、何万という怨霊達。
虚ろな目。恐怖にゆがんだ目。引きちぎれて半分しかない顔。中身を大きく噴出させられ、ごみのように放り投げられた顔。
その全ての怨霊達が、焼け付く世界で燃え盛り、悶絶しのた打ち回る。
この世界に来たことを後悔する、凄まじく終わりなき激痛と苦痛が、怨霊達を遠慮容赦なく蹂躙し、犯しつくしていく。
瘴気が悪意が、熱風が。怨霊達を何度も何度も陵辱していく。

大きな口と鋭い牙だけが生えた悪霊達が何体も飛来。
スプリーンイーターという、食欲のみで動く凶暴な悪霊達が、死肉を貪り喰らう
腿の、腹の、尻の肉がこのおぞましい化け物たちに食いつかれ、貪られていく。
まだ魂が体と分離していない怨霊達は、恐ろしい声で絶叫し続け、さらにそれに肉がちぎり取られ、毟り取られる湿った音が混じる。
全身血みどろにして泣き狂いのたうつ怨霊達。
スプリーンイーターはその肉に喰いつくなり、湿った音を立てながら鋭い牙を突き立てて、体全体でその肉を食い千切っていく。

寄って集って貪り食われる怨霊達は一層無惨な声を張り上げて泣き叫び、絶叫と哀願を繰り返す。しかし悪霊たちは、容赦なく肉を食い千切り、毟り取り、そして貪り食らう。

血肉を喰らい満足したスプリーンイーターは全身を鮮血で真っ赤に染めて退くが、すぐに後で割り込む隙を狙っていた新たなスプリーンイーターが喰らいつき、肉を食い千切っていく。
さらに悪霊たちは腸を食い破ってはらわたまでも噛み付き、引きずり出して喰らいつき始める。
やがて地面には食い散らされた肉片やら内臓の破片が飛び散って、いよいよその有様を凄惨なものにする。

怨霊達の体はさらに残忍に食い荒らされていく。食い毟られ、大穴を明けられた腹の中に頭を突っ込んでいる者もいれば、脛、腕、脇の下、生殖器にまで喰らいつく者も現わる。
その余りに恐ろしい有様はまさに地獄絵図。目を覆いたくなるような凄惨な光景であった。

怨霊達はぐったりとなって、断末魔に引き攣りながら喘ぐように訴えるばかりになってしまうが、しかしスプリーンイーターたちは、凄まじい貪欲さでその肉を、内臓を食い漁りつづける。
怨霊達からは悲痛なうめくような声がほとばしるが、スプリーンイーター達は相手が生きていようがいまいが関係はなく、牙を突きたてて、怨霊達の肉を貪り食らっている。

悪霊たちがその体から離れた時、怨霊達は徹底的に貪り食われてしまい、骨盤も、背骨もほとんど剥き出しにしてしまう。
肋骨や腿、肩や両腕、骨盤の辺りには、腸が切れ端となって幾つか絡みつく。
滅茶苦茶に食い荒らされ、地面には大量の血飛沫とともに、肉片や内臓の破片が、辺り一面に散らばっている。
魔理沙を激しい嘔吐館が襲い、勢いよく嘔吐する。

その下の鉄錆びた臭いを放つ血の池地獄では、赤黒く生臭い血の池に、怨霊化しようとしている死者達が、ぷかぷかと浮いていた。
狂ってしまった空間。不気味な笑い声笑い声笑い声笑い声笑い声笑い声。泣き声喚き声呻き声苦悶の声。

空間を揺るがすほどの産声をあげて生まれ、爆発的な勢いで血の池の中央で炎が膨張を始める。それは瞬く間に血の池全体に広がっていく。
あまりの熱さに死者達は絶叫をし、悶絶を始める。
空間を包み込んで暴れ回る炎が、一斉に死者達に襲いかかる。
死者達の全身が炎に包まれ、肉の焦げる異臭を放ちながら黒く焼け焦げていく。
死者達は転げ回り腕を振り回して炎を消そうとするが、轟音をあげ燃え盛る炎は、死者達を離さない。悲鳴、絶叫、苦悶の声をあげ、のたうち回る死者達の目が、歯が、髪が、瞬く間に焦げていく。猛烈な異臭と真っ黒な煙に包まれながら、燃えていく。
炎は轟音をあげて死者達を食い尽くしていく。原型を留めず、黒焦げの肉塊と化していく死者達。
それでも炎の猛威はおさまらない。肉がぶよぶよのゼリーとなり、骨が黒ずんで縮み、砕け、灰となっていく。

肌に突き刺さる痛み。激痛に耐えながら、魔理沙はその痛みの原因へと目をやった。
魔理沙の左手に、紅々と燃える炎が燃え移っていた。絶叫を上げて、魔理沙はその炎を消そうとする。しかし、炎は瞬く間に魔理沙の全身を飲み込んでいく。

そんな魔理沙に、この世界に囚われ二度と逃れることのできぬ虜囚となった数万という怨霊達の思念が送られる。
悪質な憑依霊は、しばしば自己存在意義の崩壊を起こしており、他人と自分の区別がつかない。
似たような苦痛を味わい、悩み苦しむ他の悪霊を自分の分身と考え、次第に彼らは寄り集まって互いに区別できなくなるのである。そんな怨霊達が、魔理沙という新たな生贄の名を呼びながら、この世界の地獄に引きずり込もうとする。

アァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
オォオオオオオオオオオオオオオオオオ贄だ贄だ新しい生贄だ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさキィヒヒヒヒまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさヒャヒャアアアアアーアッまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさギャギャアアまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさギググググゲまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ
まりさまりさまりさまりさにえにえにえにえにえにえにえにえにえ
のがれられないよのがれられないおまえもなかま
にどとこのせかいからのがれられなくなる

魔理沙は喉が引き千切れんばかりの絶叫をあげたつもりだった。
しかしそれは、燃え盛る炎にかき消されてしまう。
それに対し、怨霊達の声は、その中でも異様に明瞭に聞こえてくる。

ここにあるのは破壊破壊破壊
あるのはただ破壊破壊破壊と炎
全ての正常さを失っていく地獄の世界
破壊破壊破壊破壊。乱れ狂う精神、激しく乱れる精神
激しい衝動激しい激情苦しみ痛みおそろしい破壊
怒り、憎悪、狂乱、絶叫、激しい激痛、抉り、貫き、八つ裂き
爆殺、圧殺、惨殺、虐殺。暴走、狂気乱舞、阿鼻叫喚
破壊破壊破壊破壊飲み込み乱れ食い破って衝動が血が、血が、燃えていく
真っ赤な真っ赤な赤い血が、血が血が血が血がゴウゴウゴウゴウ血が燃えていく
血が、血が、私の体から血が流れ燃えていく。ドボドボドボドボポタポタポタポタ体の中から中から流れていく血がゴウゴウゴウゴウゴウゴウ燃えていく
お前も直に仲間この世界から逃れることはできない
魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは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「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!あぁ、あぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

魔理沙の悪夢は終わらない。







* * * * * * * * * * *








「ねえさん、お姉さん」

何かが頬を叩く。体が痛い。まるで全身が炎で激しく焼き焦がされているかのようにずきずき痛む。

「お姉さんってばさぁ」

何かが自分に激しくぶちまけられる。
それが熱を持ち、自分の肌を焼かんばかりの猛烈な激痛と変わった時、魔理沙はすさまじい絶叫をあげて、目を見開いて泣き叫ぶ。

「あぁ、やっと起きたよ。水に飽和するほど溶かした塩水をかけて起きなかったらどうしようかと思っていた所だったよ。ひょっとしたら死んだんじゃないかと思って、怨霊に話すときの声かけまでしたからねぇ」

塩水をかけられ、絶叫とともに目を覚ました魔理沙。
お燐はそんな魔理沙を見ると安堵の表情を浮かべる。そして部屋の隅に歩いて行くと、自分の身長程もある大きな姿見を持って、魔理沙の前に立てかけた。

「ほぉら、お姉さん、見てごらんよ。とっても綺麗に皮が剥げただろう」
「あ、あああ、あぁああ?」

初め、魔理沙はそこに何がうつっているのか分からなかった。
鏡にうつったそれには、片目がなく、皮膚というものが存在しなかった。
まるで魔導書で見たような、筋肉の全体解剖図のような見事な剥がれ方だ。
それにしては、随分と生々しく、自分に妙になじみのある解剖図だが。
でも、その解剖図の全身から、おびただしい量の血が流れ落ち、周囲の床や壁にも飛び散っているのは、一体どういうことなのだろうか?

「もぅ、ひょっとしてお姉さん、鏡にうつっているのが誰だか分からないのかい?それはお姉さんだよ。あたいに全身の皮を剥がれちゃったお姉さんだよ」
「え?どういうこと」
「ほら、これがあたいがお姉さんから剥いだ全身の皮だよ。うまく剥がれたものだろう」
「あ、あぁあああ……うそ……うそでしょ………」

お燐は、剥ぎ取った魔理沙の全身の皮を誇らしげに広げて見せた。
信じたくなかった。自分がこんな無残な姿にされたなんて、絶対に信じたくなかった。
例え、魔理沙をよく知るものが見たとしても、それが誰だか分からず、無残で哀れな犠牲者だとしか認識しないであろう。

「あ、あああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!いやぁあああああああああああああああ!!いやぁああああああああああああああああああああああああああああ!!こんなの、こんなのいやだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

人間の尊厳を欠片残らず全て粉々に打ち砕かれた魔理沙。
否応なく突きつけられた残酷な自分の姿。
それに、心が擦り切れる。

涙があふれて頬筋を濡らす
片方しかない眼球からは生気が失せて半ば白目を剥き、全身が激しく痙攣。
口輪筋を伝って、白濁した涎がだらだらと溢れ、口角には泡がこびりつく。
魔理沙を苛む、極限の苦痛と恐怖。それは魔理沙の精神をぼろぼろに蝕んでいく。

鉄錆びて生臭い血の臭いに混じって、汚物の悪臭がお燐の鼻をつく。
ぶびっ、ばびっと、間の抜けた放屁と共に、茶色い固形物がいくつも魔理沙の肛門から零れ落ちる。
魔理沙は、脱糞をしていた。排泄してしまった大便の悪臭と共に、灰色の据えた臭いを放つ吐しゃ物が、魔理沙の口から吐き出される。

「おぐぅううええええええええええええええええええ!!」

滝のようにあふれ出る吐しゃ物。昼食の残骸が混ざりながら、体中の水全てを放出せんばかりに、
とめどなく吐き続ける。
あまりのショックに気を失ったらしく、魔理沙は血と吐しゃ物に塗れながら、ひくひくと蠢き、足元には悪臭を放つ大便が転がり、吐しゃ物と鮮血が滴り落ちる。
恐ろしく、無残で凄惨な光景が広がっていた。

「くくく。可愛いなぁ、人間のお姉さん。でも大丈夫。お姉さんの姿はずっと忘れられる事はないからね」

お燐は魔理沙にゆっくりと近づくと、指先で血混じりの吐しゃ物をすくい取り、口に含む。
そして、後片付けをするためにゾンビフェアリー達に、部屋の掃除をさせたり、全身の皮を剥いだ魔理沙の体を氷水の浮かぶ荷車の中に、仮死状態にして入れる。
自分は、剥ぎ取った魔理沙の全身の皮を大切に手に持ち、綺麗に折りたたむと、袋の中に入れていく。

「綺麗に剥がしたね。お燐」
「おや、こいしちゃんかい。また、この部屋のどこかで見ていたんだろう」
「うん、皮剥ぎの最初から最後まで見ていたよ。お燐やゾンビフェアリー達に皮を剥がれて泣き叫ぶ黒白のお姉さんの姿、とっても無惨で可愛かったなぁ」
「そうだろう、そうだろう。さすが、同じ剥製作りの趣味を持つこいしちゃんだ」
「私は、お燐程、写真を撮ったりはしていないけどね」
「それは好みの問題さ」
「そうね。あぁ、剥製にする為の次の工程の準備はもうできてるよ。乾燥と防腐処理は私がやるから、お燐は調理場にその食材を届けに行ってあげなよ。最期の苦悶まで見届けないといけないんでしょう」
「そうかい、悪いね、こいしちゃん」
「別にお礼なんていらないわ。私は怨霊なんて物に興味なんてないもの。私が本当に興味があるのは、薔薇やこのお姉さんの剥製のような、綺麗で儚く美しいものだけだわ」

お燐は、こいしに魔理沙から剥いだ全身の皮の入った袋を渡す。こいしは、それをいったん広げて満足そうに微笑むと、再び丁寧に折りたたみ、袋の中に入れる。

「じゃあね、お燐。結果を楽しみにしているわ」
「あたいも、こいしちゃんが、お姉さんを美しい剥製にしてくれることを期待しているよ」

そういうと、こいしは部屋から姿を消した。
お燐は、ゾンビフェアリー達に掃除が終わったら調理場に来るように伝え、魔理沙の入った荷車を押して、調理場に向かっていく。

「まだまだ楽しいイベントは続くよ、お姉さん。もうお姉さんはあたいから逃げられないんだ」
前にコメント返しで書くと言っていた長編残酷ものです。
今回は、お燐の妖怪としての恐ろしさ、火車としての残酷性と凶悪性を、全面に押し出しています。
ケテル
作品情報
作品集:
24
投稿日時:
2011/02/08 12:18:42
更新日時:
2011/02/08 21:18:42
分類
ネクロマンサー
ネクロフィリアの想い
インフェルノ
終わりの始まり
日常と非日常
1. 狂い ■2011/02/08 22:48:46
ああ、この惨状後の親友霊夢の激昂と慟哭が見えて心震えます。

地上を管轄する紫などに露見したらどうするのか。気になる所だけど
地下は治外法権っぽいから静観されてしまうんだろうか? 
2. 木質 ■2011/02/08 23:21:54
肉体破壊。精神破壊。魂破壊の三連コンボ
産廃に、魔理沙に苦痛を与えて、乙女の尊厳を叩き潰すSSは数あれど、これほどまでに高いクオリティのものはそうそうお目にかかれません。
(後)を心待ちにしております。

お燐より、ゾンビフェアリーにやられる方が恐さが増しますね。それが新発見でした。
飼い主もフェアリーも、その鬼畜さにクラクラします。
3. NutsIn先任曹長 ■2011/02/08 23:22:18
はぁはぁはぁ…。っクソがあぁっ!!最後まで読んじまったじゃねえか!!
畜生!!全身、脂汗でジットリだ!!
晩酌のアルコールが全部抜けちまったぃ!!

これで下準備は終了ですか。
次は、生きながらに料理される、と。

もしこれが、霊夢達の耳に入ったら…。
魔理沙だからいいかぁ、なんて言われかねないねぇ…。

…っ!!こいしちゃん、綺麗に剥製を作れよ!!
続きのグルメ編、楽しみにしています。
4. 名無し ■2011/02/09 17:56:07
すばらしい・・・
これでまだ序章だなんて・・・
幻想郷で一番手癖の悪い手首(と足首)は料理パートで切り落とされて剥製のパーツにするのかな?
魔理沙はどんな料理にされるのか期待大です!なんか、鉄〇の〇ャンなんてキーワードが浮かんだりもしてますw
続きを楽しみに待ってます。
5. 名無し ■2011/02/09 21:47:54
ここにいるとある程度グロ耐性なんかはついてくるけど
それでも目を背けたくなるような描写の数々に圧倒されました。
ゾンビフェアリーに頭皮を引きちぎられるところはホント痛々しい…だがそれがいい
後半もビビりつつ期待してます
6. イル・プリンチベ ■2011/02/10 20:31:46
マジで凄いですね。
お燐ちゃんとこいしちゃん怖すぎですけど、本来の妖怪ってこんな感じですよね。
妖怪を恐れなかった魔理沙ちゃんにふさわしい死に方ですね。
新作はまったりペースで十分ですので、待っています。
7. ケテル ■2011/02/19 21:15:06
コメント返しが大変遅くなってしまって申し訳ありません。
後、後編に大変期待をもって下さって、とても嬉しいです。


>>1  >>3 
頂いたコメントのどちらかが、後編の霊夢達の取る行動です。
魔理沙が生きながら料理されるのは正解です。


>>2  
ゾンビフェアリーの大群に近寄られたら、かなり怖いと思います。

 
>>4  
あながち間違ってはいません。


>>5  
ありがとうございます。ようやく目を背けたくなるような残酷描写ができるようになりました。


>>6  
お燐とこいしは、地霊殿の時に、かなりぶっそうなセリフを口にしていたので、これが自然な姿だと思います。
8. 名無し ■2011/02/28 16:11:34
やばい、痛い、やばい、痛い
くそ、久しぶりに耐性の壁を突破されて物理的にも痛く感じちまったぜ
ここまでやられてまだ生かされているのが悍ましく、救いがない
だが真に恐ろしいのはそんな痛々しい状況なのに、読むことを止められずぐいぐい引きこまれちまったことか
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