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『Touhou_TPS_MOD A−1』 作者: マジックフレークス

Touhou_TPS_MOD A−1

作品集: 24 投稿日時: 2011/02/26 15:25:18 更新日時: 2011/02/27 00:56:18
 MODを導入し、そのMODの醍醐味であるクリア特典を初期状態から使用できるよう、有志が解析した方法を実行する。
 コンピュータからプログラムファイル、該当ゲームのインストールディレクトリに移動し、別途にダウンロードしたゲームデータファイルを上書きでコピー&ペーストする。それからReadmeを開いて記された手順通りに実行する。binフォルダにあるsystemファイルをテキストエディタで開き、145行目から148行目に記述されている“NG”の文字を“OK”に、“=0”を“=1”にそれぞれ置換した。
 MOD内に組み込まれているゲームコンフィグを起動してゲーム設定を弄る。装備制限重量を70.0kgから700.0kgにして設定を保存して閉じた。

 準備は全て整った。ゲーム本体を起動する。















 “俺”は眠っている。

 ならばこれは夢なのだろうか。

 そこには俺の顔がある。

 “そいつ”は眠っている。

 コンベアのようなものに乗せられて、ピシッとした姿勢で横たわる。

 機械で狭い円形の空洞の中に送り込まれるさまは、まさしくMRI検診を受ける患者のようだった。

 だがそいつ―俺は病院服を着るどころかごわごわした出来のいいジャケットを羽織っているばかりか腰にはナイフや銃までさしていた。

 ゆっくりと運ばれた先の機械の中で俺は出荷される缶詰の様に密封されたが、中の様子を見るためか入り口はアクリルのような透明な板で覆われていた。

 その場所から大きな光が漏れた。

 俺はいなくなっていた。

 俺の視点はそこからパンして背後を見やる。

 ガラス窓に覆われた、機械をコントロールするコンソール室らしきものがあった。

 中にいた研究者風の男達は手を取り合ったりして喜び合い、軍服姿の男達はしきりに頷いては満足そうな顔をした。

 俺はもういないからそんな光景を見れるはずが無い。

 そうかこれは俺の夢じゃなくて、俺のことを見ている誰かの視点なのだ。

 だから俺には関係ない。





 Newgameで始めるとオープニングが流れる。それが終わると装備選択画面が現れ、俺は趣味全開で選択した装備を持って幻想郷に突入した。









 目が覚める。
 良い寝起きではなかったらしい。視界がグラグラと揺れてぼやける。
 頭を振って立ち上がる。周囲は林だった。
 無意識に腰のポケットからPDAを取り出して操作した。

任務:幻想郷の調査

 腰につけている銃を抜いてその側面の刻印を確かめる。グロック32。ちゃんと初期装備が変わっている。それだけじゃない、背中に冒頭からメインウェポンを背負う重みを感じている。グロックのスライドを引くと装填されている弾丸と弾倉内に詰まった弾の一番上が見えた。弾丸の先には青く塗られたプラスチックの弾頭が覗く。一通り確認してグロックをヒップホルスターに戻して肩に掛けていたライフルを前に持ち直した。
 ブッシュマスターACR、別名マグプルMASADA。指定した弾薬と口径は6.5mmグレンデル。指定通りの弾薬が装填されている拳銃とライフル。男は愛おしそうに頬ずりした。

「あなたは食べてもいい人類?」

 背後から声がした。

「もちろんさぁ♪ 」

 とてもいい笑顔で振り返った。

「………?」

 その反応は初めてだったのか黒い球体は動きを止める。きっと中の人(聡明な読者諸氏のごく一部はすでに気づかれているだろうがルーミアのことである)は怪訝な顔をしているのだろう。

「さぁ! たらふく食ってくれぇい。るみゃんちゅわゎ〜ん」

 ルーミアの全身を凄まじい怖気が襲い鳥肌が立ち目の前の相手が色んな意味で危険な相手であることを、生まれ持った本能と蓄積されてきた知識の双方からガンガンに警鐘を鳴らされることにより嫌でも認識させられ、すぐさまこの場を離れてこの男から逃げようとしたが遅かった。

バンッ バンッ!

 ヒップホルスターから抜き放った拳銃、グロック32を撃つ。吸い込まれるように黒球の中心部に向かってゆく弾丸、

「グェッ!?」

 という命中を確認できる、対象からの自己申告。
 ルーミアが展開していた闇が晴れ渡り、銃を撃った男の望むものが望む姿でそこにあった。

「ぐ、が、………ん。あぁーっ! がぁーーっうぁーー!!」

 胸に穴を開けた妖怪がそれに気がついてから痛みと恐怖が襲ってきたのか、一拍だけ置いてからもんどりうって叫びだす。銃弾によって開けられた穴とその周り。それは本来ならば避けなければならないであろう行為。ルーミアは胸を掻き毟り始めた。それほどまでに痛いのか、傷口を広げる行為も伸びた爪が小さな乳房のピンク色の可愛らしい乳輪を引っ掻いて傷だらけにする行為も今のルーミアには関係なかった。
 体の中を焼かれるような灼熱の痛み。体の中がぐちゃぐちゃにかき混ぜられたような不快感。

「グレイザー・セイフティ・スラッグのお味はDO−DAI? HAHAHA!w」

「ルーミアの体に激突した銃弾は、プラスチックのカバーで覆われた仁丹のような小さな銀色の粒がぎっちりと詰まっているというものだった。ルーミアの肉の中に入るやいなやその衝突の衝撃でカバーは砕けてバラバラになる。中に詰まっていた銀の粒、直径が1.27mmの鋼球が体の中で四方八方思い思いに散らばった。それぞれは肉を裂き血管を引き千切り、肺胞をパンクさせたり腸壁を貫いて排泄物の中に埋まったりと槍vs砲台だ。そのくせそれらの全部が肉の中を10cmも進むことは出来ずに体の中に止まっている。
 体をゴロゴロと転がしながら掻き毟るルーミアには、その胸元と腹には小さな穴が二つと自らの引っ掻き傷が無数についてはいるが、時折見せる背中の側には服の穴も血が滲んだ後もない。銃弾が持っていたエネルギーは空中を飛翔する間に失った分を除けば、全てがルーミアの小さな体の中で消費された。小さく分散されながらもその合計は分裂する前と等しく、それらが全て停止する為には運動エネルギーを内臓に与えてズタボロに切り裂くか熱エネルギーを摩擦によって生み出し、通ってきた道を爛れさせるぐらいのことはやってのけた」

 ナレ文として書こうとしたものにカギ括弧つけて読み上げるな_ヲタが。

「それは違うな。こんな“セイフティ(安全)”な弾は軍じゃ使えない。ハーグ陸戦条約もあるし。この手のは基本的にはロウ・エンフォースメント・オンリー、法執行機関以外の使用を禁ずる、って代物だ。こいつの357SIGからして使ってるのはシークレットサービスか民間飛行場に配備されている航空警備隊ぐらいのもんだろう。ん? 最近は民間でも流通しているんだったか、おっそろしい話だなぁオイ」

 笑顔で補足説明を入れる。こいつSHINEばいいのに。

「ううっ……。だ、だずげでぇ…」

「ろっとお! うっかり八米衛忘れてたぜお嬢ちゃん」

 林の中、何処を見るでもなく何も無い虚空を見つめながら、聞かれてもいないことを長々と語り始めた男はここでようやくルーミアが動きを止め息も絶え絶えに自分を見つめていることに気がついた。

「助けてくれって? 助けてくれって言ったのか? そもそもおれ自身がこうしたのに?」

 ルーミアは傷の痛みに悶えながら小さく首を縦に振った。内蔵が挽肉にされる痛みには妖怪の持つ頑健さも意味を成さなかった。
 穴は二つ。胸と腹だがそれも射入口のみであり、それ自体も元々の弾頭の大きさ分しか開いてはいない。それでもそこからドクドクと血が流れ出てくれば失血死もありうるが、前述したように粉々になった銃弾自体が内臓を挽肉にしている。内出血も酷いことになっているだろうが、それ以上に中からの圧力で流れ出ようとする肉のミンチと混ざり合い、銃創の表面でおしくらまんじゅうをしている血と肉は、ルーミアに失血により感覚が遠のいてゆくような死を与えてはくれなかった。
 それでもしばらくは暴れ狂い、掻き毟られた銃創の付近は、捕食型妖怪の爪による浅くも痛々しい無数の傷と滲み出る血、そして体の中から出てきた肉片で塗れて(マミれてではない)いるのだろう。ルーミアの黒い服はそれを隠してしまっていて良くは見えないが。

「たすけ……て。たすけ……」

 声は遠く、動きも小さくなる。自分自身をこんな目にあわせた男に涙混じりに懇願した。助けて欲しいと。それは治療を意味するのか。
 男はルーミアのその様子をずっと観察し、おもむろにファスナーをおろしてナニを取り出した。ルーミアはそれを見て絶望と諦観が入り混じった最悪の感情を抱いたが、だからといって何をすることも無く目を閉じて助けを懇願するのをやめた。

「あっ、やべぇ、あっあっ」

 激痛が体中を走り回り、血塗れ泥塗れ、そしてそれをもたらした相手に泣いて懇願。
 シチュエーションだけで俺は射精した。

 精液がルーミアの胸に、腹に降りかかる。白濁は血の赤に染まった。
 もしかすると膣内に出された精子が子宮を通り卵管を降りてくる卵子に至るまで泳ぐように、数億の遺伝情報の運び屋達は我先にと銃創を子宮口と勘違いして潜り込み、その後は正面玄関からではなく非常口から入ってしまった体内では、当然のごとく目的地にはたどり着けず力尽きるまで彷徨うのだろうか。

「男は20ml程の、エビオスと亜鉛とプロテインを飲み続けていたような量が多く濃い精液を、社会の窓からポロリと覗くチンポの先から吐き出した。ちなみに男の設定は事故で頭を打って常に性的興奮絶倫状態、数時間置きに射精しないと頭がおかしくなって死ぬ、そのくせ大量。これからエンディングまで100回以上記述されることになるテキストは『おれは射精した。』である」

 逸脱かよ。

 説明しよう!!!
 【逸脱】とは自らをぶっとび陵辱調教アドベンチャーと自称した不KENZENゲームのことである!
 脅迫や洗脳を交えつつキャラ毎にリョナ、スカ、アクロバティック体位、コスプレと方向性が決まっていてどんどん過激になっていく、まさしく逸脱した内容であったが、なにより逸脱している主人公の設定と言動のせいで大爆笑してしまう、そんな愛すべきバカゲーである。
 とある有志により上述のテキストの回数が各攻略ルート毎にカウントされており、それによると6つのルートでそれぞれ141,139,143,137,105,105回らしい。このページを見たとき、ついディスプレイに敬礼をしてしまったのもいい思い出である。
 なぜ彼はここまでしたのか。それをする意味は一体なんだったのか。きっとそれだけの価値がこのゲームにはあったのだ。お金で買えない価値がある、買える“逸脱”はマスターカードで。逸脱、8800Yen(定価)、ときめき、プライスレス。

「そういうわけでルーミアちゃん。俺を助けてくれ。なに、そのまま寝ていてくれていれば良いから簡単カンタン♪」

 男は動かなくなったルーミアのパンツを下ろし、外見年齢に見合う幼い性器を覗き込んだ。毛は一本も生えておらず、男の射精を目の前で見たところで性的興奮どころではなかったルーミアの陰唇は堅く閉じていた。即ちすじまんである。

「くぱぁ」

 実際にそういう音は出ないので口で擬音を表現した。ご開帳。小さな豆と大小二つの穴、サーモンピンクの肉襞が見えた。

ズブッ!

「…………」

 遠慮も何もなしにモノを突き入れる。薄い膜を突き破りきつく熱い襞に包まれながら恍惚とした表情を浮かべた。
 対してルーミアは破瓜の痛みも内臓を押されている痛みも感じながらも、何の言葉も何の表情もその口からは浮かんではこなかった。それより以前から体を支配している激痛。それが周期的に大きくなったりするのだが、元々が許容量一杯だった痛みはオーバーフローしてしまったのか、ルーミアはその感覚がどこか他人事のようにも思えた。嬉々としてピストン運動をしている男の股が当たるたび、子宮口とチンポの鈴口が乱暴なキスをするたび、内臓がかき回され銃創から肉と血が零れ出た。それはそれはきっときっとありえないくらいの激痛で、人間であれば痛みだけでショック死してしまえるのだろうが、妖怪である自分はそれほど簡単には楽になれないのだった。自分に食べられている人間を見て、なんて脆いんだろう、生きたまま保存するのが難しいじゃないか、と憤ったこともあった。
 それを今は少し羨ましく思った。

「うっ! おれは射精した。ふぁっくゆー、めーん。ルーミアちゃん反応しなくなってつまらないぜぇ」

 言葉通り潤滑も何も無い膣内をこじ開け、奥の奥まで押し当てた状態で大量の精液を放った。

 子宮内に入りきらず膣の側に溢れた精液を潤滑剤に、そのまま休み無しで腰を振り続ける。ここでやっとルーミアちゃんが反応らしい反応を見せてくれた。俺の顔を正面から見据え、睨みつける。それをなんとも愛おしく思い見つめ返しながら、おれは射精した。

「………ふぅ」

 あれからさらに数回精を放ち、未成熟な子宮と幼く狭い膣から溢れだしたそれは、男がものを引き抜くとゴポゴポと音を立てて流れ出した。

「…………」

 一度は感情と反応を見せてくれたルーミアも、その時に振り絞った生命力が文字通り最後の命の灯となって今はただ静かに横たわっていた。

「死姦もしてみたかったからこれはこれでいいんだが、それにしても飽きてはきたな。なにか、なにかないかなぁ〜?」

 尻の穴を見て、これじゃあ普通すぎると思った。
 口を見て、死んでるから歯が開かないと思った。
 胸と腹の穴を見て、穴が小さすぎると思った。

「.357SIGだからなぁ。射入口は弾丸直径とほとんど変わらないし……、ナイフで広げて……、いや、待てよ………」

 ふと思い出したように近くの大木に目をやる。
 ルーミアとの愛のひと時に邪魔にしかならないと考え、置いておいたライフルを見つめた。立ち上がって取りに行き、戻ってきた。

「こいつは弾頭がFMJBTだからなぁ。出てった方はちょうど良いかもな〜」

 ルーミアの上半身を起こし、倒れないようバランスを取る。手を前にしたり股を開いたり閉じたり。少しだけ硬くなってはきたがまだまだ関節のような可動域は曲げられる。座禅のような胡坐のような不思議な格好を取らせてようやく固定し終わった。
 口の端から血を滴らせ、冷めた細目で虚空を見つめ続けるルーミアの顔が真っ直ぐ前を向くように固定し終わった。
 少しだけ距離をとってライフルを構える。

「はい、チーズ♪」

バキュッ

 カメラのフラッシュならぬ、銃口のフラッシュハイダーから飛び出した6.5mmグレンデル弾は正確にルーミアの眉間に衝突する。弾丸がもたらした衝撃で一瞬だけルーミアの体が仰け反る。だがそのまま後ろに倒れこむことも無く凍りついたように固まっていた。

「ウホッ☆ ちょっと土が着くくらい仕方ないかとも思っていたけれど、俺のためにここまで尽くしてくれるルーミアちゃんマジ天使」

 近づいて銃弾の仕事を確認する。
 射入口は1cmもない穴。当たった弾の直径ほどの穴。しかし後頭部の方はもっとずっと大きい。3cm,いや、4cmはあるだろうか。通常の円錐形で尖った弾丸の先端を切って平らにしたもの、ボートテイル(船尾)型と呼ばれる金属皮膜の弾丸は、そうでないただのライフル弾よりも内部を大きくえぐって破壊し、標的に与えるダメージを増しつつ貫通力はそれほど落ちないらしい。

「これならギリギリ………、よっと。   おおう………、こいつは未知の快感だなぁ。豆腐よりは弾力があるが、それでも柔らか過ぎて締め付けが足りんなぁ」

 といいつつ、おれは射精した。

 ………しっかりイッてんじゃん。

 ルーミアの脳内で精液がはじけた。今まで以上にツルツルと滑るようになった灰色の脳細胞達の間を休まずピストン運動する。

「この、右脳と左脳の境目がいい感じだ。んっ、裏筋に当たるのは小脳か? それとも吹き飛ばずに残ってた脳幹の一部かな。なかなかいいよ、ルーミアちゃん。最初は脳姦って甘美な響きと行為だけで達しちまったけれど、2回目はルーミアちゃんのここが良いからイクんだよ」

 涙腺に残っていた液体をぽろぽろと溢れさせているその様は、男の言葉に反応しているのか否か、であるならば涙を流しながら何と言いたいのか。この男にそれを聞く耳があるとも思えないがただ純粋に知りたいと思った。
 男に頭をつかまれガクガクと前後に揺らされる。精液が掻き混ぜられた脳味噌や脳漿とともに額の小さな穴から零れる。半開きだった両の目、うち右目だけが大きく見開いてグラグラと黒目の焦点が揺れた。

「それ、二発目だっ。おれは射精したぞーー!!」

 宣言と共に深く突き入れた。ポンッと右の目玉が眼窩から飛び出して少しばかり先を転がり、同時に男の尽きることのない精液が開いた右目から発射された。

「うおっ、マジかよ!?」

 賢者モードになって転がった目玉を見た。驚愕の表情。

「穴が増えたゾ♪」

 失敬。賢者モードとかありませんでした。





「名残惜しいよルーミアちゃん。でもわかって欲しいんだ、おれが幸せにしてやらなきゃいけない女の子はまだまだ幻想郷にいっぱいいるってことを。君への愛は正真正銘の(本物)だったと誓うけれど、まだまだ愛を分け与えてあげたいんだ」

 気の済むまで犯し、気が済んだので装備を身につけてこの場所を後にする。

「もう少し出会うのが遅かったら………。具体的には俺の愛の巣が完成したら、そこで生きたままずっと一緒に居れたのに」

 どっちの方がいいのだろうか?
 男は里への道を歩き出した。途中ルンルン気分でスキップしたりしながら。










「何者だ貴様、妖怪だったら里に入れるわけにはいかない!」

 里に着くと武装した男衆に取り囲まれた。

「うっせ、モブ男が。ここに来る前から丸見えだってゆー。感謝しろよな〜、撃ち殺したくてたまらなかったのを頑張って辛抱したんだぜ。ここで人里との友好度下げちまうとイベント進まなくなっちまうしなぁ。それにマイハーレム建設予定地の倉庫も借りられなくなっちまうし」

「な、なにを」

「あぁ、そういうのいいからさっさと慧音ちゃん呼んで来てくれってゆー話よ」

 男達はこの上なく怪しんでいたが、結局のところ自分達で判断のつきかねる事態には違いなかった。で、あるならばそれが出来る人を呼び、任せてしまうのが最も楽であり責任も取らなくてすむ。意味不明なことを言いつつ小ばかにしたような態度を取る男の言うようにするのは癪だったが。



「私が里の警備を統括している上白沢慧音です。貴方は外来人とのこと、今の幻想郷はどこも冷戦状態です。今後のことも考えればここ、里を拠点に行動されるのが貴方にとっても良い事だと思います。私や里の他の人間が貴方に頼みごとをし、それを果たして下さるなら報酬はお約束いたします」

「ほいほい」

 男衆と揉めていた里の外延にまで出張ってきた慧音に対し、「まぁまぁ、立ち話もなんだからどっかでお茶でもしようよ」といいつついきなり肩を組んで茶店をすっ飛ばして慧音の家を訪れた。

「先だってお願いしたいことがございます。永遠亭という場所の代表者に………」

「いや、その仕事は保留させてもらおう。いつでも良いんだろ?」

「そういうわけではないのですが………。他に頼める方も居ませんので、出来る限り早くお願いしたいのですが」

「メインクエストは後回しだ。先に自宅を構えなけりゃな」

「自宅……。里に住まわれるおつもりですか? それは願ってもないことです」

 慧音自身もこの男が発する微みょんな気配には気がついていた。だが里に住むと言ってくれるのなら、ある意味で里と命運を共にすることにもなる。里の敵とは戦わなければならなくなるし、他の勢力の者もこの男の事を里の住人と位置づけるだろう。他の勢力の下に走りにくくなる。今のご時勢、外来人といえどホイホイ所属を鞍替えすれば誰からも信頼されなくなるからだ。

「私の方でそちらは準備できます。ですがかわりに里での仕事をこなして頂かなければなりませんが」

 慧音は半人半獣の身でありながら人里の守護者として尽くしている。無論報酬など出ない、慧音自身の意思に拠るところが大きい。多くの人々から信頼と尊敬を集めてはいるが、それは同時に重責となり、またそれほど人に尽くしても、彼女を半人半獣として疑いの目で見るものも少なからずいる。それでもなお、自分の思いを貫こうとするならば、綺麗なままではいられない。

「任せてくれ。それじゃあこれから適当な妖怪(幼女限定)を捕獲に行って来るわ」

「妖怪はまだ話が通じますが、最近では今まで見たこともないような姿の化け物も徘徊しているという噂です。私どもに出来ることがあれば何なりと言って下さい。共に争いの無い以前の幻想郷を取り戻すべく………」

 もういない。





「う〜ん。俺はどっちかって言うと幼女の方が専門だから、慧音先生は後回しでもいいんだけどなぁ。勿論俺のIは平等に∀幻想郷の女性達(モブ娘除く)に捧げられている訳だけれど、慧音先生とか神奈ちゃんとかは、いわゆるアリスソフトの内政キャラだよなぁ。一応囲っとくけど純粋に戦力的な意味で、Hシーンは最初の一回って感じの」

 慧音の家を出て当座の宿までの道、ぶつぶつと独り言をつぶやきながら歩いた。



 食事を済ませると早々に布団に入る。
 嬉しそうにライフルを胸に抱き、銃口についた火薬の発射残渣の匂いを嗅ぎながら。

「ああ、まだルーミアちゃんの体のことを鮮明に覚えているよ。こうやっているとあの愛し合ったひと時が蘇ってくるようだ。ルーミアちゃんとの甘美な思い出に浸り愛に包まれながら、おれは射精した」

 …………パンツから染み出し布団を汚していく。絶対明日ガビガビになってる。

「くぅーーっ。ぐがーーっ」

 オナった後はそのままその脱力感に身を委ねて意識を手放す。幻想郷に一時の、明日には崩れてしまうであろうほんの一時の平和と静寂が訪れた。

「ヒャッハー………陵辱だーー!!! ………すぅ」



 寝てろ!!!
あとがき

 リセットボタンを押したい。強くてニューゲームをしたい。MODを入れたい。
 人生ほど面白くやりがいのあるゲームはないと誰かが言いました。かもしれません。次回はもう少しばかり不具合を修正して欲しいところですが、このVer.も過去と比べたら新要素をどしどし追加して大なり小なり致命的な不具合が発生しないようになっているのでしょう。(輪廻転生的に考えて)
 まぁ精々遊び倒してやることにしましょうか。

 東方スタルカァ風物語(といっても、MODいれて自分の好きに弄くったという話なので、元の要素はほぼ無いですが)を続けてしまいましたが、前作ではPDA(携帯情報端末:一昔前のスマートフォン)をPDF(文書の形式?)と書き続けるという恥ずかしいことをしました。気づくのが遅れましたが先日やっと修正しました。ふう、何とか致命傷ですんだ、危ない危ない。

 書きたい方向性が二つあるなら二つとも書いてしまえば良いじゃない!   ダメ?
 
 普段自分が話を作るときは最初と最後と大まかな流れが出来てから肉付けして完成させているのですが、この話は全然そういったのが出来ていないまま見切り発車です。ノープランです。gdgdになったりエターナるようでも最初からそういう企画のシリーズだったのだと諦めて下さい。お願いします。

 とまぁ中身に関してはこんなノリで今後の話も書いていけたら良いなぁなどと思います。
マジックフレークス
作品情報
作品集:
24
投稿日時:
2011/02/26 15:25:18
更新日時:
2011/02/27 00:56:18
分類
TPS型RPG東方MOD
1. NutsIn先任曹長 ■2011/02/27 01:01:31
え!?あの話の続編、というかチートしてスタートとな!?

拳銃にこりゃまた凶悪な弾を使ってますね〜。あくまで標的以外が『安全』な弾ですからね〜。
アサルトライフルはMASADAと…。マグプルのマガジンなら観賞用のHK416に装着してみましたけど。
…って、フルメタル・ジャケット・ボート・テール弾で脳天に風穴空けて脳姦とは…。その発想は無いわ〜。

∀を『オール』ではなく『ターンエー』と読んでしまいました。
私はかつてアリスソフト・ユーザーズクラブのS会員でしたから、内政キャラの例えはピンと来ました。

では、続きを読ませていただきます。
2. 名無し ■2011/02/27 04:44:32
やっべぇ
これは新しい!
続き楽しみにしてます
3. 名無し ■2011/02/27 18:12:19
こりゃあ最高だww
慧音もこんな奴を迂闊にジョインヒトザトしてしまうとは…。酒場でも銃抜ける改造とかもやってそうだし、ゲタウトヒアしてどうにか成る相手でも無さそうだけれど。
耐荷重量700のエグゾスケルトンも真っ青仕様ならドラムーチェだって余裕だし、味方表示でも安心出来ないぞ…
6.5mmなんて優れてるけど出回ってない弾じゃ補給が…とも考えたけれど、使い切れない程四次元バックパックにテンコ盛りなんだろうなぁw
唯一懸念としては、最近現れたって、化け物(グロ肉様とか?)だの不死身属性持ちのNPCだろうか。

こういうハジケた内容ならエターナっても寧ろ個人的には大歓迎!
4. 名無し ■2011/02/27 20:00:45
まさか逸脱ネタなんてものが拝めるとは
5. johnnytirst ■2011/02/28 00:07:36
フォールアウトにエロ足せばこんな感じ…

と思ったら。TPS型RPGだった。



って前作読んでからコメントすべきだったか…
6. 名無し ■2011/03/03 20:06:52
笑わされたから完敗w
逸脱とかねーよ、と思ってググると実在して思わず( ゚д゚)ポカーン
負傷した女の子を強姦とかマジ最高
もしかしたらマジックフレークさんのエロ描写って初めて?
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