動かない大図書館の活動的な弟子

作品集: 26 投稿日時: 2011/04/25 01:45:38 更新日時: 2011/05/08 05:59:56
写真がある。

写っているのは、二人の少女。

一人は、黒と白の装束に身を包んだ、快活そうな少女。

もう一人は、ケープとリボンを纏った、物静かそうな少女。




写真を見つめていたのは、被写体の一人である物静かな少女。

少女は写真から顔を上げた。

アリス・マーガトロイドは、慌しいお茶会の名残を残す、茶器や菓子屑の散らばるテーブルに目を向け、

ドアが開けっ放しの部屋の出入り口に目を向け、

「きゃっ!?」

誰かの声が上がった、家の玄関のほうに目を向け、

ぴゅ〜〜〜〜〜ん!!

箒にまたがった黒白の少女が飛び立った空を、窓越しに見上げた。



「こんちわ〜」
「いらっしゃい、霊夢」

開けっ放しの部屋の出入り口から顔をのぞかせる紅白の少女。

博麗霊夢は部屋に入ると、つい先程まで賑やかな少女が座っていた椅子に、散らばっている菓子屑を払ってから腰を下ろした。

「魔理沙があんたんとこ来るなんて、珍しいわね?」
「ほら、一週間後、卒業試験だから、私に知恵と人形を借りに来たのよ」

アリスはテーブルを片すと、淹れたてのお茶と半分ほど残ったホールから切り分けたベイクド・チーズケーキを霊夢に供した。

「あ、ありがと。そのことなら私の耳にも入ってるわ」
「あの娘があんなに頑張るなんて、私にも分からなかったわ」
「嘘おっしゃい。期待してたからこそ、あんな偏屈に紹介状を書いたんでしょ?」

澄まして言うアリスに、紅茶を啜りながらにやけ顔の霊夢。

「始めて見た時から、この娘はやってくれるという予感はあったけれどね」

なんとなく、窓際に置かれた写真立てに入った、先程まで見ていた写真を眺めながら、
アリスは呟きにも似た声で、そう答えた。

霊夢もその写真を見て、

「魔理沙を愛している?」

尋ねた。

「ええ」

アリスは即答した。



「アリス……、これは言って良いものか分からないけれど……」

霊夢が、彼女にしては珍しく言いよどんだ。

「……?」

「魔理沙ね……」



霊夢は、うつむきながらも、意を決して、はっきりと、告げた。



「魔理沙ね、パチュリーのこと、好きみたいよ」



がちゃんっ!!



びくっ!!



霊夢が頭を跳ね上げ、カップと受け皿をテーブルに落とすように置いたアリスを見た。



驚愕の表情をしていた。



それはそうだろう。



紅魔館当主のレミリア・スカーレットの知恵袋であり親友でもある、

紅魔館地下図書館館長の職についている、

動かない大図書館の二つ名を持つ魔法使い、

パチュリー・ノーレッジは、

魔理沙の師匠なのだから。





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貪欲に魔法技術を習得し続ける愛しの魔理沙に、
パチュリーの弟子になることを勧めたのは、
他ならぬアリスであった。

多少人を寄せ付けない雰囲気はあるが、
理知的であり、わがままお嬢様との長年の付き合いで培った忍耐強さがあり、
二人とも親しい付き合いをしているパチュリーなら、
暴走気味の魔理沙の師匠に向いていると思い、
アリスは紹介状を書き、魔理沙を紅魔館に送り出した。



魔理沙は最初、パチュリーと師弟関係になるとは思っていなかったようだが、
物は試しと弟子入りしてからは、うまく行っているようだった。

紅魔館の一室をあてがわれ、住み込みで魔理沙はパチュリーに師事した。
さらに、雑用も弟子の仕事に含まれるからと、
図書館の司書とパチュリーの助手を長年務めている小悪魔から、
効率の良い作業手順を教えてもらった。

図書館の掃除。
無限と同義といっても過言ではない、膨大な量の蔵書の整理。
パチュリーの研究の手伝い。
パチュリーの私用の手伝い。
図書館の業務。
たまにメイド長の手伝い。

そして深夜、それらが終わった後に行なわれる、
パチュリーの魔法学の講義、実技。



魔理沙は最初、ぶー垂れていたようだが、
小悪魔とメイド長が指導してくれたおかげで、
雑用をそつなくこなせるようになり、
魔法の授業の時は、パチュリーの早口から繰り出される一言一句を聞き漏らすことなく、
ノートにびっしりと書きとめていった。

アリスは、偶に街中で会う小悪魔から魔理沙のことをそう聞いていた。



それから数年後、

魔理沙は捨虫、捨食の術をマスターして、

種族としての魔法使いになった。



本来なら数十年、或いは数百年かかるような術を短期間で習得したことは、
魔理沙の魔法使いとしての優秀さを証明するものであった。

魔理沙が『魔女』となった翌日、レミリアはパーティーを催し、
幻想郷中が、魔理沙の偉業を称えた。

アリスは、その日のことを昨日の事のように覚えていた。
パーティーで、アリスにしては珍しく潰れるまで痛飲して、
醜態を晒したことも付随して思い出されてしまうが……。



さらに数年が経過した。

魔理沙がパチュリーの元を巣立つ時がやってきた。

卒業試験に合格できれば、の話であるが。





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「むきゅん。それでは魔理沙、卒業試験を始めます。よろしいですね」

「ああ、師匠!! いつでも良いぜ!!」



パチュリーと魔理沙の師弟対決。

弾幕勝負でパチュリーに勝つこと。

これが、魔理沙に課せられた卒業試験だった。



図書館内に弾幕が飛び交う。

薄暗い館内が、七色に染まった。



図書館の一角。

結界で守られた場所で、

観客達は息を飲んで見物していた。



「本当なの?」
「何が?」
「その……、魔理沙が……、パチュリーのことを、その……」

霊夢への問いが尻すぼみになるアリスであった。

「こあ? ああ、魔理沙さんがパチュリー様に懸想してるってヤツですか? 本当ですよ」

小悪魔がアリスの疑問に答えた。

「でも、パチュリー、全然容赦がないじゃない」

パチュリーが繰り出すスペルカードは、のっけから上級レベルの物であった。

「パチュリー様、興が乗っているようですね」
「彼女、魔理沙のこと嫌いなの?」
「少なくとも、弟子としては好ましく思っているようですね〜」

パチュリーの愛弟子、魔理沙は図書館一杯に広がった弾幕のほんの僅かな隙間を見つけると、
箒にしがみ付き、猛スピードでかいくぐっていた。
オプションの八体の人形達も編隊を崩すことなく、魔理沙に付き従った。
ボムを使って弾幕を消すことなど考えていないようだ。

「ただ、恋愛感情となると……」
「パチェ、お前と同じくニブチンだからな」

いつの間にか、レミリア・スカーレットが瀟洒なメイド長を従え、アリス達のそばに来ていた。

「幻想郷で魔理沙の恋心に気づいていないのは、パチュリーぐらいかしらね」
「紫、どこから沸いてきたのよ」
「あら、ご挨拶ね。紅魔館自慢の知識人と幻想郷一の努力家の師弟対決を視察しに来たのよ。
 霊夢、貴方と同じくね」
「……ふん」

神出鬼没な妖怪の賢者、八雲紫は霊夢に背後から抱きつき、
霊夢は紫の豊満な胸をヘッドレストにして寄りかかった。

アリスもつい最近まで恋愛云々のことは気付かなかったのだが、黙っていた。



魔理沙は十八番のマスタースパークを放った。

「ほう」

レミリアがうなった。
他の皆も目を見張った。

明らかに、威力が向上している。
勉学と修行と、この日のために徹底的にチューニングした八卦炉の賜物である。

だが、弾幕の壁に開けた風穴の先にいるはずのパチュリーの姿は無かった。

「こぁ〜、次から二つ以上の属性を付与したスペルが来ますよ〜」

小悪魔の言葉通り、いつの間にか魔理沙の頭上を取っていたパチュリーは、
燃え尽きることの無い薪に灯された地獄の業火を大量に発生させ、魔理沙に殺到させた。

「相思相愛であろうが、そうでなかろうが、少なくともパチェと魔理沙の師弟の間には、妥協など存在しない。
 弾幕が全て語っている」

レミリアは、この勝負の美しさこそ答えだと言った。

グレイズして体のあちこちを焦がしながら、魔理沙は星屑を纏い、パチュリーに肉薄した。
パチュリーは、間一髪で回避した。

「……そう、みたいね」

アリスは生唾を飲み込み、危険な美しさを秘めたパチュリーと魔理沙の決闘に見入っていた。

……いや、魅入られたと言ったほうが正しいか。





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師弟対決は、佳境に入った。

双方、ラストスペルの準備に入った。



パチュリーは、賢者の石を出現させた。

魔理沙は、人形達にフォーメーションを組ませた。



五基の賢者の石。
五体の人形。

「魔理沙、早速師匠の技を応用したようね」
「木火土金水の属性を使いこなすとは、あの白黒、なかなかやるわね」

霊夢と紫の指摘どおり、賢者の石と人形の配置及び帯びた魔力の色は全く同じ物だった。

「それだけでは無い様だぞ」
「こっこあっ!? まさか!?」

不適に笑うレミリアに、何かに思い至った小悪魔。

パチュリーはさらに二基の賢者の石を出して見せた。
魔理沙はさらに二体の人形を飛び立たせた。

「まさか!? 太陽と月の力まで投入するつもり!?」

アリスは驚愕した。

既に配置が終了した五つの属性の周りを周回する二つの属性。
合計七つのこの世の理。

パチュリーと魔理沙は、

世界を創り出したのだ!!



激突せんとする、二つの世界!!

これで勝敗が決まる!!



「パチェの勝ちね」
「え!?」

レミリアの言葉に驚くアリス。

「二人が同じ技を繰り出したとなると、年季の入ったほうが勝つに決まっている。
 これは必然だ」

いくら魔理沙に魔法の才能があるとはいえ、七曜の魔術はパチュリーから学んだ物だ。
数百年にわたり研鑽し、なお向上心を失わないパチュリーと、
知識と基本的技術は完璧とはいえ、実戦経験が乏しい魔理沙。

魔理沙より長く種族魔法使いをやっているアリスも、そのことは重々承知しているはずである。

でも、でも……。

ひょっとしたら……。

「ひょっとしたら、何て消極的なことじゃ、駄目ね」

霊夢はアリスの顔色から何を考えているか読み取り、その思考に駄目出しをした。

「魔理沙のことを信じなさい。勝利と敗北の境界は信じる者をしかるべき側へ誘うわ」

紫は分かったような、分からないようなことを言った。

「要するにだ、魔理沙の運命は本人の勝利に対する気持ちと、周囲の魔理沙に対する気持ちに左右されるというわけだ」

レミリアが、お得意の運命論で説明した。

「こあぁ……、私達の応援は無駄ではない、ということですね、お嬢様」

小悪魔は端的に、そう結論付けた。

「でも、応援は心の中でしなさいね。二人の気が散って、折角の真剣勝負が台無しになるから」

霊夢は念のために、皆に注意しておいた。

魔理沙……。

アリスは、普段から持ち歩いている魔道書をギュッと抱きしめ、ひたすら魔理沙の勝利を祈った。



魔理沙は、勝利を祈っていなかった。

まだ、全ての策を使っていないからだ。



パチュリーが放つ七曜の弾幕。

既に回避ルートが埋まっている。

唯一の対抗策であるボムを使う様子は相変わらず無く、

弟子の魔理沙は、弾幕越しに師匠のパチュリーを見つめていた。

その目は、恋する少女のそれではなく、

難しい遊戯に挑むゲーマーの、不敵な、ギラついたものであった。



全ての弾幕のベクトル。

パチュリーの行動範囲。

それらを見切った魔理沙は、

取って置きの、

最後の、

切り札を使った!!



「いっけえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

シャンハーーーーーイ!!



八体目の人形。

アリスに無理を言って借りてきた、昔からのアリスの相棒である上海人形。

上海は魔理沙の前方、殺到する弾幕の目と鼻の先。

そこで静止すると、

両手を組み、目を閉じ、

祈った。

先に展開した七体の人形から放たれた七曜の力が上海に集まる!!



「むっ!? きゅ……、な、何!?」

パチュリーは、魔理沙が何をしているか分からなかった。

分からないが、とんでもない事が起きようとしている事は分かった。

ついでに言えば、最早回避不能だということも分かった。



世界を構成する八番目の要素。

魔理沙がパチュリーに対して抱いている思い。



「イくぜ、師匠!!

 私の唯一の、

 そして全てを込めた、

 一途な思いを!!」



魔理沙のラストスペル!!



「然符『ワン・アンド・フル・スパーク』!!」



火水木金土日月。

そして、

世界を包む、愛。



「いっっっっっけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」



八卦炉をトリガー!!

魔理沙の完全な世界が、

祈る上海人形の前で極太レーザーとなり、

放たれた!!



このレーザーの太さを例えると、線ではなく、面でもなく、空間である。

放出された魔力の奔流は進路上の弾幕を全て消し飛ばし、

凍りついた表情のパチュリーに直撃した!!



「きゃ……、ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」

パチュリーは床に落ち、

「むきゅう……」

ダウンした。





魔理沙は、パチュリーに勝利した!!





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「し、師匠!! 大丈夫かっ!?」

魔理沙は慌ててパチュリーの元に駆け寄った。

パチュリーはなんとか、自力で立ち上がったが、

「ぐ……、ごほっごほっ」

喘息の発作が出た。

「こあこあこあ〜〜〜〜〜!! パチュリー様、どうぞ!!」
「す〜は〜、す〜は〜……」

飛んできた小悪魔が吸入器をパチュリーに使用したおかげで、何とか落ち着いたようだ。

「……ふぅ。むきゅん、魔理沙」
「師匠……」

神妙な面持ちの二人。



「もう、私から貴方に教えることは何もありません。

 おめでとう、魔理沙、卒業よ」



「し、ししょ〜〜〜〜〜!!」
「むきゅっ!!」

がばっ!!

感極まった魔理沙は、パチュリーに抱きつき、押し倒した。

「師匠!! ししょ〜〜〜〜〜!!」
「むぎゅっ!! ま、まりさ、ぐるじぃ……」
「こあ〜〜〜〜〜っ!! 魔理沙さん!! パチュリー様が死んじゃいますよ……、それもいいかも」

小悪魔の言葉に、魔理沙は慌ててパチュリーから離れ、

バキィッ!!

「ごあ゛っ!?」

パチュリーは、小悪魔をしばき倒した。



「むきゅん。さて魔理沙、貴方は立派な魔法使いとなりましたが、今後、どうするつもりですか?
 私にできることがあれば、可能な限りの助力はするつもりよ」

「その事なんですけど……、早速師匠にして欲しいことがあるんだ……」

「? 何かしら」

もじもじする魔理沙。
いぶかしげなパチュリー。
ニヤニヤしながら、事の成り行きを見守るギャラリー。

ふと、気が付くと、アリスの姿が消えていた。



数分間のじれったい沈黙の後、

ついに、魔理沙が口を開いた。

「ししょ」「魔理沙、一体何……」

丁度、パチュリーの台詞と被ってしまった。

「あ……」
「む……きゅ」

ばつが悪そうな二人。
さらに数分間、沈黙が続くことになってしまった。

「し、師匠!!」
「はいっ!!」

いきなり魔理沙はパチュリーを呼び、
パチュリーも慌てて返事をした。

魔理沙はパチュリーを見つめたまま、また黙り込んでしまった。

が、今度は数秒程度しか待たされなかった。





「し、師匠っ!! 好きです!! 愛しています!! 結婚してくださいっ!!」





……。
…………。
………………。



ぼんっ!!

パチュリーの頭から噴煙が上がった。

「むきゅぅ……」

再びパチュリーはダウンした。



「し、ししょ〜〜〜〜〜!?」
「こあ〜!? パチュリー様……、ったく……」

魔理沙は慌てた。
小悪魔は、半ばあきれていた。



「む、く、うぅぅぅぅぅ……」
「では、改めて……」

「待ちなさい」



正気付いたパチュリーに返答を求めようとする魔理沙を止めたのは、

アリスであった。



「な、なに……」

いつに無く冷たい声色のアリスに、震える声で何事か尋ねようとしたパチュリー。



パチュリーのほうに向き直ったアリス。



ぐちゃり。



「!?」



パチュリーは、

もう、声を上げることはできなかった。


アリスは、

呼吸を止めたパチュリーを、

なおも蹂躙した。





ぐちゃべちゃぐりぐりぃ!!





アリスの所業を、誰も、魔理沙ですら、止めようとしなかった。










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「ふう」

ようやく、アリスは手を止めた。





「ぷふぁあっ!!」

ようやく、パチュリーは呼吸を許された。



「私の魔理沙の一世一代の告白なんだから、薄汚い顔してちゃ、興ざめよ」



最初はアイロンがピシッとかけてあったであろうアリスのハンカチは、

慌てたアリスによって、少々多めに水気を含まされ、

埃塗れの蔵書の山に墜落したパチュリーの顔を隅々まで拭い清めたおかげで、

すっかり雑巾と化していた。



「はい」

アリスから手渡されたコンパクトの鏡で、自分の顔を詳細に検分するパチュリー。

少々肉付きの良い、憂い顔の美少女が映っていた。

いつもより顔が赤くなっている。

アリスに力任せに顔を拭かれことだけが原因ではないだろう。



パタン。



パチュリーはコンパクトを閉じた。

眼前に、魔理沙の顔がどアップであった。



「むきゅっ!?」
「師匠、お返事を」

ドギマギするパチュリーと、
緊張に顔を引きつらせた魔理沙。



魔理沙は、パチュリーにとって、賢しい悪戯っ子のようなものであった。

だが、今では、パチュリーは魔理沙のことを愛おしいと思うようになっていた。

パチュリーは、いつから魔理沙のことを気にするようになったのだろう。

頻繁に図書館に遊びに来るようになってからか。
大量の蔵書を、正規の手続きを踏まずに『借りていく』ようになってからか。
その蔵書を返却し、パチュリーに弟子入りしてからか。
パチュリーの授業を真面目に受けている姿を見てからか。
図書館や紅魔館の仕事をこなせるようになったことを知ってからか。
パチュリーやアリスと同じ、妖怪の魔法使いになってからか。
たった今、師匠であるパチュリーを、見事に打ち倒したからか。

そんなことを考えるだけ、時間の無駄である。

パチュリーは、思考を停止した。





「魔理沙、貴方のプロポーズをお受けいたします」





己の気持ちに従い、最初から決まっていた答えを口に出すだけで良いのだから。





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「おめでとう、魔理沙」
「おめでとう、いや〜、良いもの見せてもらったわ」

霊夢と紫が、魔理沙とパチュリーの元にやってきた。

「むきゅ!? 霊夢と紫!? いつの間に!?」
「なんだ、霊夢と紫か」

この師弟、対戦中、観客に目をやる暇も無かったようだ。

「ご挨拶ね。最初から感動のプロポーズまで、しっかり見物させてもらったわよ。
 ね〜、霊夢」

「そうそう、戦り合っていた時よりも、今の乙女している表情のほうが素敵よ、お二人さん」

「むきゅ……(照れ照れ)」

「ぐ……(顔真っ赤)」

紫と霊夢に茶化され、うつむく初々しいカップル。



「ったく……、幻想郷の賢者様と守護神様はそんなに暇なのかよ……」

「あらあら、幻想郷の古株の魔法使いと天才魔法少女の対決、
 下手したら幻想郷が吹っ飛びかねないから、厳重に監視していたんじゃないの。
 ね〜、霊夢」

「そうそう、場合によっては『異変』として、博麗の巫女を呼んでこなきゃいけないしね。
 ね〜、紫」

「むぎゅ……、馬鹿夫婦振りを見せ付けるのも大概にして欲しいわね」



楽園の素敵な守護神、博麗霊夢と、
境界の妖怪、八雲紫の熱々ぶりは、
霊夢がまだ人間で博麗の巫女をやっていた時から有名だった。
霊夢と紫が結婚し、霊夢が色々あって神格を得た頃から、それはより酷くなった。

つまり、幻想郷の住人は、
幻想郷を内と外から守っている大物夫婦のお惚気を、
数百年の間、見せ付けられているのである。

皆、命は惜しいし、上手く煽てれば何かと良い事があるので、
霊夢と紫のイチャイチャ振りは黙認、或いは黙殺されていた。



「二人とも、そこまで。
 私の友人と一族の若者に悪影響を与えるから自重して頂戴」

アリスが年季の入った馬鹿ップルをたしなめた。
だが、馬鹿ップル候補生達は、そんな光景を羨ましそうに見ていた。



「む、きゅ……、ちょっと、憧れるかも……」

「お婆様、固いことは抜きにしようぜ」



アリスは呆れてしまった。

「まったく……、そういう奔放なところは、あの人に似ているんだから……」





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七色の人形遣い、アリス・マーガトロイドと大恋愛の末に結婚した、
普通の魔法使い、霧雨魔理沙が他界して、
もう、数百年の時が流れた。

霧雨魔理沙は人間として短い生を全うしたが、
彼女とアリスの間に設けた子供達は、
綿々と一族を増やしていった。

ある者は、平々凡々な一般人として、人里で平穏に暮らした。
ある者は、魔の才に秀で、魔界に留学して魔女となり、そのままアリスの母である魔界神に仕える事となった。
ある者は、好奇心旺盛で、様々な世界の秘境を踏破した。
ある者は、商才に富み、後を継いだ老舗商店の霧雨店を大いに繁盛させた。
ある者は、矢鱈と女性に人気があり、幻想郷中にその浮名を流した末、老若男女から様々な理由で追われることとなった。
ある者は、紫と霊夢に適正を見出されて博麗の巫女になり、異変の無い時は素敵な賽銭箱のチェックを行なった。

ある日、アリスの一族である、人里で人形職人を営む若い夫婦が女の子を授かった。
アリスは夫婦のたっての希望で、その子の名付け親になることになった。

アリスは、この赤ちゃんを一目見て、ピンと来た。

あの人が帰ってきた。

アリスは、この娘に最愛の伴侶であった『魔理沙』の名を授けた。



魔理沙は小さい頃から魔法使いが活躍する絵物語を読み耽り、
特に、一族の始祖である霧雨魔理沙が登場する書籍
――幻想郷縁起や文々。新聞のバックナンバー――を特に愛読した。

魔法の森に足繁く通い、お婆様と呼んでいる一族の始祖であるアリスに霧雨魔理沙の話をねだった。
数百年を経過しても、相変わらず魔法の森は物騒なので、結局はアリス邸にお泊りすることになるのだが。

アリスと同じベッドに潜り込み、寝物語に霧雨魔理沙の話を聞く、幼い魔理沙。
その小さな胸をときめかせ、夢の世界に誘われる事が、彼女の至福であった。

人間でありながら、努力で魔法の才を伸ばし、
幻想郷の神である霊夢や、今と変わらぬ姿のアリスと『異変』に立ち向かう、霧雨魔理沙。

怖い悪魔が住まうと言われている紅いお屋敷、紅魔館の当主の妹やその地下にある図書館のお姉ちゃん。
妖怪の山の素敵な玩具を作ってくれる河童のお姉ちゃん。
難しいお話の後にお菓子をくれる、命蓮寺の和尚様。
あまりお客さんが来ないお店をやっていて、霧雨魔理沙が使っていた物と同じだという、八卦炉をくれたお兄ちゃん。

他にもいろんな人や妖怪が、みんなみんな、霧雨魔理沙のお友達だった。

霧雨魔理沙は、幼き魔理沙の憧れであった。



魔理沙は、黒いとんがり帽子に、白と黒のエプロンドレスを着用することを好んだ。
魔法使いには箒だと、常に箒を持ち歩いた。
香霖堂のお兄さんからもらった八卦炉は、子供に火はまだ早いと、親に取り上げられたが。

魔理沙本人は意識していなかったが、

その姿は、霧雨魔理沙にそっくりだった。



魔理沙は正義感溢れる子供だった。
意地悪なガキ大将と丁々発止のやり取りの末に勝利を掴んだ時、

男っぽい乱暴な言葉遣いで啖呵を切った。

その時から、語尾に『だぜ』を付けるのが、魔理沙の癖になってしまった。



他者から見た魔理沙は明るく、誰からも好かれる性格であった。
寺子屋では真面目に授業を受け、学級委員長も務めた。

寺子屋の卒業間近となった頃、
三者面談で、教師を務める上白沢慧音から卒業後の進路を聞かれた時、
魔理沙は、魔法使いになる、とはっきり言った。

慧音も母親も、驚かなかった。
いつか来るだろうと思っていた時が、今来たのだと思った。





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紅魔館を訪れるのには、幼い魔理沙にとって、かなりの勇気が要った。

意を決し、物陰から飛び出し、大きな門の前に立っていたお姉さんに、図書館で本を読みたい旨を告げた。
赤毛のお姉さんは魔理沙の姿を見て驚いた様子であったが、すぐに詰め所の内線電話でどこかに連絡した。

程なくして現れた、頭と背中に蝙蝠の羽が付いているお姉さんに、魔理沙は紅魔館の地下に連れて行かれた。

暗い通路を通り、行き止まりにある、大きな扉。
蝙蝠羽のお姉さんが扉を開ける。

魔理沙は、その時の感動を、今でも忘れていない。

一面、本本本。

本がぎっしり詰まった本棚が、広大な空間にみっちり詰まっていた。

お姉さんは奥まったところにある、小さな明かりに向かった。
そこにはうずたかく本が積まれた机があり、明かりは読書用のスタンドのものだった。

魔理沙もとことこと、そちらに歩いていった。

誰かが分厚い本を読んでいた。

お姉さんがその人に二言三言、何か言うと、
その人は本を閉じ、魔理沙を見た。



その人は、

紫色の髪に、

赤と青のリボンをたくさん付けた、

綺麗なお姉さんだった。



どくんっ。



魔理沙は、胸が熱く鼓動するのを感じた。

おそらく、これがパチュリーに一目ぼれした瞬間なのだろう。



魔理沙は足繁く図書館に通うようになった。
図書館で、魔理沙は本を読み、寺子屋の宿題をやり、
小悪魔お姉ちゃんやメイドさん(後に、彼女はメイド長だと分かった)が用意したお茶とお菓子を楽しんだ。

でも、図書館の館長さんだという、あの綺麗なお姉さんとは、あまり言葉を交わすことは無かった。

魔理沙は、少なからず寂しい思いをした。
小悪魔お姉ちゃんは、館長さんは魔理沙が来るのを楽しみにしていると言ってくれたが、本当だろうか。

霧雨魔理沙は、館長さんとはお友達だと聞いた。
ある日、思い切って、館長さんに聞いてみた。

館長さんは、読んでいた本から顔を上げ、

少し微笑み、

「ええ、そうよ」

と答えた。



ある日、館長さんの所に三人のお客さんが来ていた。

二人は魔理沙も知っている、博麗の神様と妖怪の賢者様だった。

異変がどうのこうのという、幼い魔理沙には難しいお話だった。

偉い二人のお姉さんは、魔理沙にも話しかけてくれた。
呼び捨てで良いというので、魔理沙は二人をおっかなびっくり、霊夢、紫と呼んだ。

霊夢も紫も、いつか話しかけた時の館長さんと同じ笑みを浮かべた。

もう一人は、紅魔館に住んでいるという、魔理沙よりも少し年上ぐらいの女の子だった。
この子の背中にも、小悪魔お姉ちゃんと同じように、蝙蝠の羽が生えていた。
頭には生えていなかったが。
どこかで会った気がする。

レミリアと名乗った女の子は、実は紅魔館の一番偉い人で、館長さんのお友達だということは、
後日、メイドさんから聞いた。

レミリア・スカーレット。

よく知っている。

以前見た昔の宴会の写真に、今と違うメイド長さんと共に笑顔の彼女が写っていた。

スペルカード・ルールが始めて適用された、紅霧異変を起こした張本人。

幻想郷の守護神である、霊夢の友人。

そして、彼女の妹は、霧雨魔理沙の友人。

再びレミリアに会った時に彼女の妹の事を聞いたところ、
かつては病気だったそうで、五百年近く地下室で暮らしていたそうだが、
病気が治った今は、魔界神の居城にホームステイしているとのことであった。
帰省したら会わせてくれる事を約束した。

以前にアリス婆様から聞いた、お婆様の実家で預かっている幻想郷の吸血鬼って、彼女のことだったのか。
魔理沙は、そう思い至った。



魔理沙は成長するにつれ、ちょっとした魔法が使えるようになった。

いつも荷物でしかなかった箒にまたがり、宙に浮かぶことができるようになった。

館長さんに見せようと、魔理沙は図書館の中を飛び回った。
館長さんは心配そうにそれを見ていた。
心配無い事を見せようと、魔理沙は高度を上げた。
遥かな高みにある、図書館の天井にタッチしたところで、

魔理沙の魔力が尽きた。



落下。



気が付くと、良い匂いのベッドで寝ていた。

側では、館長さんが本も読まずに魔理沙を見つめていた。

「ばかっ!! 本当に、貴方は無茶ばかりして……」

館長さんは怒っていた。
無茶をしたのは、今回が初めてなのに……。

ぎゅっ。

館長さんは、魔理沙を抱きしめた。

ベッドと同じ匂いがした。



魔理沙が寺子屋を卒業して、
館長のお姉さんこと、パチュリー・ノーレッジに弟子入りする前日、
両親とアリス婆様が、ささやかな卒業祝い兼送別会を催してくれた。

母親とお婆様が腕によりをかけて作ったご馳走を腹の中に片付けた後、

魔理沙に、八卦炉が返された。

くれぐれも、これに頼り過ぎないように。
だけれども、貴方が困った時、これが貴方の往く道を照らすでしょう。

お婆様が、餞の言葉を魔理沙に送った。



次の日。

紅魔館に出発しようとする魔理沙。

立派な魔法使いになってこい。
苦しくなったら、いつでも帰ってきていいのよ。
魔法に関するアドバイスなら、いつでも相談に乗るから。

三人の声援を受け、

魔理沙は動かない大図書館、パチュリー・ノーレッジの弟子になるため、

今までに勝手に借りた大量の本を担ぎ、

生家を旅立った。



その時、

まさか、

師事したパチュリーを、

魔理沙が嫁にするなんて、

誰も予想していなかった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





「それでは、婚約記念に一発、ヤッちゃいなさいな」

ばきぃっ!!

「紫!! 真昼間から、何言ってんのよっ!!」

「い、いだ……。霊夢、何誤解しているのかしら?
 ヤれって、キスのことよ、キ・ス。
 ちゅ〜、接吻、ベーゼ、お好きな言葉に言い換えてあげましょうかしら?」

「まったく……、で、お二人さん、ヤんの?
 ヤるんなら、見ててあげるから早くしなさい」

「き、キス……」

「むきゅぅ……、ううう」

「そうだな、永久の愛を神と悪魔の前で、口付けを以って誓うがいい」

「こあこあ〜、キ〜スッ、キ〜スッ、キ〜スッ!!」



周囲の雰囲気は、魔理沙とパチュリーが口付けをしないと収まらないものになっていた。



意を決して、魔理沙は帽子を脱ぎ捨てた。

アリスに生き写しの顔を緊張で強張らせながら、魔理沙はパチュリーを呼んだ。

「師匠……」
「むきゅ、これからお付き合いをする間柄になろうというのに、『師匠』は無いでしょう」

魔理沙は言い直した。

「ぱ、パチュリーお姉ちゃん……」
「む、きゅん、『お姉ちゃん』は余計よ」

パチュリーに注意され、魔理沙はますます緊張した。

名前だけで呼べってか!?



「ぱっぱっぱっ」

くすり。

どもった魔理沙を見て、思わず笑ってしまったパチュリー。

へへっ。

魔理沙も照れ笑いをした。

でも、おかげで緊張がほぐれた。



「パチュリー……」

「魔理沙……」



ちゅっ。



唇が触れたのは、刹那の一瞬。



かしゃっ!!



刹那のシャッターチャンスを見逃さなかった者、一名。



おおおおお〜〜〜〜〜っ!!!!!



周囲の歓声。



「あやややや〜!! 師弟対決に遅れて特ダネを逃したかと思いきや、

 いやはや、こんなマブネタに遭遇するとは!!

 たまには遅刻するのも良いもんですね〜」



忘れた頃にやってきた伝統の幻想ブン屋、射命丸文は、

見事に二人のキスシーンを撮影することに成功した。



「あ、文ぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」

「むぎゅうぅぅぅぅぅ、このパパラッチぃ〜〜〜〜〜!!」

「それではお二人さん、末永くお幸せに。シュワッチッ!!」



飛び立った文であったが、



バタンッ!!



図書館の唯一の扉が、音を立てて閉ざされた。



「あ、あやややや〜〜〜〜〜!?」

「逃がすと思いでかぁ!? むっぎゅっぎゅっ」

「文ぁ、動くなぁ!! 撃つと動くぜ!!」



広大とはいえ閉鎖された空間での、鬼二人に獲物が一人の、命のかかった鬼ごっこが開始された!!



「ひえぇぇぇぇぇ!! お助けぇ!!」

「置いてけぇ!! カメラと命を置いてけぇ!! むぎゅぎゅぎゅぎゅ〜〜〜〜〜!!」

「逃げるなぁ!! 狙って撃てないだろう!!」

バカジャネーノ?

「ほら!! サービスのワープスキマよ。どこに飛ぶか分からないけれど」

「文、頑張んなさい!! あんたが逃げ切るのに、いくら賭けてると思ってんの?」

「こあこあ〜〜〜〜〜!! 射命丸さ〜ん!! カメラ、パスッ!!」

「ブンヤ〜!! もっと必死こいて逃げて、私を楽しませなさ〜い!! た〜べちゃ〜うぞぉ〜!!」

紅魔館の現在のメイド長はニコニコ微笑むばかりで、自分からは積極的に係わり合いになろうとはしなかった。

賢明な判断である。





賢明な判断をした者がもう一名。

アリスは、デスマッチの様相を呈してきた追いかけっこを見て、
かつて、霧雨魔理沙と同様のことをした事を思い出していた。

実力を全て出し切ることを良しとしなかったはずであった。
なのに、いつの間にか霧雨魔理沙に乗せられ、全力で幻想郷中を飛び回ったっけ。

楽しまなきゃ、損だぜ。

うん、そうだ。

「楽しまなければ、損ね」

アリスは、

あえて愚かな行動をとることにした。

「蓬莱!! ブンヤさんの最速記録更新を手伝ってあげなさい!!」

ホラーーーーーイ!!

アリスの見えざる糸によって操られた蓬莱人形は、手にした槍で文の尻を突き始めた。

つんつんっ!!

「あやっ!? いだ、いだっ!! 痛いですっ!! 止めて、あっ!! 嫌っ!!」

文は丈の短いスカートを押さえながら、超高速で飛行しながら、本棚の迷宮に迷い込んでいった。

魔理沙が、

パチュリーが、

他の者達が、

迷宮の出口を押さえにかかった。




もし、霧雨魔理沙に出会わなかったら、さぞかしつまらない人生を何百年も送ることになっただろう。

アリスは、意味の無い、IFについて思いを巡らせていた。

パチュリーは、数百年間、面白い人生を送ってきただろうか。

そんなこと、本人に聞かなければ分からない。

でも、これだけは、はっきりといえる。

パチュリーと魔理沙の二人で歩む人生は、

飛び切りのサプライズに満ちたものになるだろう。



人生を楽しむ魔女が三人。

長い寿命を、たっぷり楽しむ術を知った三人。

ふふっ。

私の人生も楽しくなりそうだ。





魔女のサバトの生贄になった鶏をシメたような悲鳴が聞こえてきた。




 
今回は、魔理沙とパチュリーの話に一捻り加えてみました。


2011年5月8日(日):コメントの返答追加

>1様
多様性こそ、人間に与えられた能力です。
長寿な妖怪連中が相変わらずなのは、幻想郷の平和が続いている証拠です。

>ヨーグルト様
こりゃ、最高の賛辞を有難うございます!!

>3様
メイド長は当然、十六夜咲夜ではありません。
ですが脳内設定では、紅魔館のメイド長はお飾りとなりましたが銀のナイフを携行しています。

>Pa様
良かった、引っかかってくれた人がいて。
魔理沙のコスプレをしたアリス……。
ま、まあ、外見はアレでも、心根は優しい少女ですから……。

未登場の面子の内、脳内設定がある者は、下記のようになっています。

・東風谷早苗:彼女も神になり、神奈子、諏訪子と共に風祝や信者達と賑やかにやっています。

・フランドール・スカーレット:柚子桃さんのIF東方のように、立派に成長しました。れみりゃはまだ幼きままだと言うのに……。

・この時代の博麗の巫女:多少は人間の参拝客が来るようになりましたが、お賽銭は相変わらず。
 平時は、紫と霊夢からちょっかいを出されたり、偶に稽古をつけられたりしています。

・魂魄妖夢:立派な剣士となり、最強の半人前と呼ばれています。
 娘である後継者の少女の頭には、ウサ耳が……。

・鈴仙・優曇華院・イナバ:人里に立てられた永遠亭の分院である診療所を任されています。
 彼女の楽しみは、月に一度、良人と娘に会うことです。


>5様
魔理沙とアリスの子孫だから、一粒で二度美味しい思いをするパチュリーなのでした。
NutsIn先任曹長
作品情報
作品集:
26
投稿日時:
2011/04/25 01:45:38
更新日時:
2011/05/08 05:59:56
分類
魔理沙
パチュリー
アリス
師弟関係からまりぱちゅへ至る道
霊夢
ゆかれいむ
レミリア
小悪魔
1. 名無し ■2011/04/25 12:51:33
魔理沙が天才とされている作品は珍しいなあとか思ってたら後の展開に見事に驚いた。
自分ひとりではなく代を重ねることによって偉業をなしていくあり方は普通の人間の魔理沙らしい姿でいいなあ。
あと昔と変わらない連中の姿も微笑ましくてよい。
2. ヨーグルト ■2011/04/25 22:17:50
「儚」「香」程かどうかは判らないけれど、これほど東方らしい(?)作品は久しぶりですかね……?
3. 名無し ■2011/04/26 10:54:11
やっぱりメイド長はそのままなのだろうか
4. Pa ■2011/04/26 15:45:54
ドロドロした三角関係からの猟奇殺人コンボかと思ってたら、見事にやられました。
偶にはこんな、ほのぼのとしたSSもいいですね。
未登場の面々のその後も知りたいな〜。

顔立ちはアリスで、服装と性格は魔理沙・・・試しに描いて見たら、もっの凄く悪そうになりましたorz
5. 名無し ■2011/04/27 13:09:56
マリアリでありながらパチュアリなのですね(名前と容姿的に)!!
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