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『YAGOKOROコーポレーションの新製品紹介「全自動体感型オナニーマシーンONA-2=v』 作者: kyoune

YAGOKOROコーポレーションの新製品紹介「全自動体感型オナニーマシーンONA-2=v

作品集: 27 投稿日時: 2011/07/16 04:11:50 更新日時: 2011/07/16 13:11:50
 ちゃ〜ちゃちゃっちゃちゃ〜ちゃちゃっちゃ〜♪
 ちゃちゃちゃちゃちゃちゃっちゃちゃちゃちゃ〜♪


「はいっ! 日曜の深夜三時、テレビの前の皆様はいかがお過ごしでしょうか? 貴方の生活を円滑にサポートする、YAGOKOROコーポレーション新製品紹介のお知らせで〜す!」
 どこか作ったような臭いのする胡散臭い笑顔と共に、永琳はアシスタントのてゐによってセットされたカメラへと覗き込むように話しかけた。その瞬間、あらかじめサンプリングしてあった拍手の効果音が一斉に鳴り始める。
 ブン屋の協力を得て借りたここ特設スタジオでは、きらびやかな照明や軽快な音楽と共に「幻想郷最大の通信販売サービス」として名高いYAGOKOROコーポレーション≠フ番組が、今夜もまた放送されようとしていた。日用歯ブラシから大量破壊軍事兵器まで、卓越した技術力をもってしてあらゆる製品を販売しているこの会社は幻想郷での信頼も厚く、現に放送時間は深夜三時だというのに、視聴率は常識外れの15%を記録していた。
「さ〜て、今日もやって来ました通信販売のお時間です! 今回の製品は……ハッキリ言って当社でもこれまでに無いほどの自信作ですので、視聴者の皆様も必ずご満足して頂けると自負しております!」
 永琳のその言葉と共に、てゐは今度は『おお〜!』という効果音を鳴らす。
 すると突然、スタジオの一角へと照明器具の照準が集中した。そこには向こう側がシルエットしか見えないタイプのカーテンがあり、これからスタジオに誰かが入るという事を示していた。
「という事で! 今回は視聴者の皆様からの人気も高い我が社の有能な助手『ウドンゲちゃん』を、商品の実験台――じゃなかった、助手として呼んでありま〜す! ではっ、どうぞ、ウドンゲちゃ〜ん!」
「ちょっと師匠っ! 今の言い間違いは何ですかっ!?」
 カーテンの向こう側で発せられる苦情の言葉は知らん振りといった風に、シャッと小気味よい音を立ててカーテンが開かれる。そこに現れたのは、露出度の異様に高い真紅のバニー姿をした『ウドンゲちゃん』であった。ふりふりと可愛らしい耳と尻尾が愛らしい、YAGOKOROコーポレーションのマスコットキャラクターである。
 ただし普通のバニー姿よりもずっと布の面積は少なく、隠せている部分といえば胸と秘部と、後は申し訳程度に腹回りくらいのものだ。その腹回りでさえ、へその部分には穴が空けられているのとくびれを強調する格好のせいで、余計に扇情的に見える。
 スモークと共に登場したウドンゲは、つかつかと早足で永琳の所まで歩み寄り必死の形相で抗議を始めた。彼女の人となりか、カメラには拾われない程度の音声で、だが。
(聞いてないですよ師匠! テレビ番組にちょこっと助手として出演するだけって言ってたのに、なんでこんな……えっちな格好しなきゃいけないんですかぁっ! あとちょっとでも露出度が高かったら即刻放送中止になるレベルですよぉっ!)
(いいのよウドンゲそっちの方が。どうせこの時間帯の番組に起きてる奴なんて、深夜番組見るために昼夜逆転した生活送ってるようなニートくらいなんだから。そっちの方が視聴率取れるでしょう?)
(知りませんよっ!! というか、さっきの実験台≠チてどういう意味ですかっ!!)
「さ〜てそれでは皆様! さっそく新製品の紹介へと参りましょう!」
(ししょお〜っ!! 話を聞いてくださぁ〜いい!!)
 生憎、無駄足だったようではあるが。

「今回皆様にご紹介させていただく商品は、コチラ! 貴方の生活……否、性♀を円滑にサポートする、素敵で便利な全自動体感型オナニーマシーン、その名も『ONA-2』です!」
「お……おなっ……!?」
 永琳の発した言葉にぼっと顔を赤くするウドンゲが映されたのも束の間。すぐさまカメラはスタジオの奥へと視線を映し、緊張感を高める太鼓の音と共にピントを調整した。
 そこに在ったのは横たわる棺桶の形をした、丁度人一人が余裕を持って入れるくらいの巨大な機械だった。機械といってもゴツゴツした印象は一切受けず、むしろ外装は楕円形が押し出された美しい流線美で纏められており、それはさながら巨大ロボットのコクピットルームを取り出したものと言っても過言は無い。
 見たところ天井部が縦に開閉できるようになっており、ベッドに仰向けに寝るような姿勢で入るものなのだろう。全体的に白と黒のコントラストで纏められているそのデザインに相応しく、前面には黒光りする未来的な液晶ディスプレイが装備されている。
「……なんか、無駄に格好良いですね」
「その通り! ウドンゲいい事言ってくれるわねぇ。今回の商品は先ほどの説明通り、独身男性にありがちな独り寂しいオナニーを、もっとリアリティと快楽を高めようというコンセプトのもとに発売されたものなのです! 見て下さいこの美しいボデェー!!」
「どっかの社長みたいに言わないで下さい! それにしても……お、おなにーましーんだなんて、いつの間にこんな物……」
 ウドンゲは呆れたように項垂れる。とはいえ、市場に広いシェアを持つYAGOKOROコーポレーションはアダルトグッズの販売までもお手の物なので、ウドンゲも最早慣れきっていた節もあった。




「ではさっそく商品の説明へと参りましょう。全自動体感型オナニーマシーン『ONA-2』は、設計の段階から男女共用を前提として製作されています。ですので『ONA-2』の仕様者はまさに老若男女! 独身男性だけではなく夫婦生活にマンネリを感じている奥さんが自分で使用するもよし! また対象年齢は十三歳以上と比較的低く、安全を考慮して設計されているため、子持ちの方でも親子で楽しみながら性教育を行うことができます!」
「……ホントでしょうか。歪んでる気もしますケド」
「ご使用方法は至って簡単。このように天井部を開閉し、中に設置された一人用ベッドに仰向けに寝るだけです。その後は天井部分の内側にある液晶ディスプレイをタッチパネルで操作し、お好みのオナニーを設定していただければ、後はスタートボタンを押すだけで巡るめく快楽を得ることが出来るという、まさに全自動型の極み! 設定時のコクピット感だけでも、男性の方にはウケがいいのではないでしょうか!!」
「それはどうでもいいと思いますけど……」
「し・か・し!! 『ONA-2』の凄い所はここだけではありません。寧ろ本領発揮となるのが、我が社が技術力の粋を集めて作った体感型オナニーシステム、『Human Nerve Direct Pleasure System』……略してHNDPSシステムの力なのです!!」
「何て読めばいいんですか……?」
「そもそも、人間がオナニーで得られる絶頂時の快感というものはどうやって感じていられるのでしょうか……? それは言うまでもなく、脳の交感神経が快感≠ニいう電気信号をパターンとして感じているからです。そこで我が社は考えました。その理論を応用して、『人為的にオナニーの快感を脳に与えることはできないだろうか』……と。その理論を突き詰めるため、私は三年の月日と多大な協力者を経て、ようやくこのシステムを量産化、商品化する事に成功したのです!」
「技術的には凄いですけど、もっと他に役に立つ使い方があったんじゃないですか!?」
「開発研究中は、苦難の連続でした……。脳に与える電気信号パターンを間違って与えてしまい、脳波がメチャクチャになって一生廃兎となった因幡ウサギの数々……。果ては快楽の虜となり、一生オナニーの事しか考えられなくなった、これまた因幡ウサギの数々……」
「う……ウサギぃぃぃぃぃぃっ!!」
「しかし、私は諦めませんでした! 三年の月日と尊い犠牲、そして莫大な研究開発費をつぎ込み、ようやく完成したのがこちら、『ONA-2』なのです!」
「失ったものが大きすぎる割に、得たものはしょーもない!」
「数々の安全基準をクリアし、今では皆様にも安心してお使い頂けるようになっているのでご安心を。それではいよいよ、HNDPSシステムの真骨頂を皆様にお見せしましょう! 早速助手のウドンゲをマシーンにシュゥゥゥーッ!!」
「ちょっ、ししょっ、やめっ……! うわわっ、暗いですよっ! なんですかこの機械! もしかして実験台ってコレの事ですかぁぁーっ!!」
「助手を台座にセットしたところで、一応内部の照明を付けてあげましょう。どうかしらウドンゲ、液晶ディスプレイにメニュー画面が表示されたでしょう?」
「あっ、明るくなった……。中は意外と狭いんですね。……目の前の液晶が起動してますけど……これがどうしたんですか?」
「それがHNDPSシステムよ。この『ONA-2』は使用者の脳波に直接電磁波を送り、人為的に『脳は覚醒したまま夢を見させる』システムなの。脳に与えられた電磁波は筋肉末端までの感覚神経まで作用するから、ただの夢ではなくちゃんと味や臭い、触った感触や触られた感触、ドキドキの興奮までリアルに感じることができる、まさにハイテクシステムなのよ!!」
「技術的には凄い事ですけど……自我を失って壊れる直前のウサギ達がこの景色を見ていたのだと思うと……凄く……複雑です」
「体感オナニーの設定としては、幅広い趣味や性癖のニーズにこたえて、この世に存在しうる殆どのシチュエーションを網羅しています。一般的な異性とのセックスにおいても、自ら作成したプランをコンピューターにインストールすれば、使用者が最も望むシチュエーションでの夢を体験することが可能で、自らオナニーをカスタマイズする自由度と楽しみもあるのが特徴ね。恐らく満足度に関して言えば、実際のセックスよりも高いものだと自負しております。また時間がなくサッと抜きたい場合は、主要な部分のみセレクトしてコンピューターに自動でプランを作成してもらえる『おまかせモード』もありますので、忙しい人のストレス解消にも役立ちますよ」
「無駄にハイテク……」
「またセックス以外のフェラチオやパイズリなどの人気のプレイでも、相手方の女性(男性)はこちらで自在にカスタムする事が可能です。気になるあの子の写真をインストールしてそっとオカズにするもよし。まだ見ぬ自分の嫁を作成し、ロリっ子やボーイッシュ、幼馴染や図書委員長、学級委員長、従順なマゾっ子や辛辣なサドっ子まで自由自在に楽しむもよし! 口上や性格、人物像や年齢などの細かいデータを入力すれば、貴方の嗜好通りのパートナーが出来上がります! 作成したデータは保存しておけるので、いつでもあの子の温もりを思い出したい時に便利!」
「コレ使ってて悲しくなったりしませんかね……?」
「他にも若干マイナーかもしれないプレイでも、使用者の嗜好に併せて幅広く取り揃えてあります。手コキなら手袋コキや唾液手コキ、ぎこちない手コキや熟練の手コキなどに細かく派生可能で、足コキでも素足やブーツ、靴下着用などシチュエーションは思いのまま! ニーソックスやハイソックスの選択は勿論カラーもお好みを選ぶことができます。また他にもふくらはぎコキや太ももコキ、絶対領域コキ、素股コキ、へそコキ、腋コキ、頬コキ、髪コキ、イラマチオ、ぶっかけなど、男性人にはたまらないシチュエーションがどっさり!」
「どこに需要があるのか分からないものも多いですけど……」
「勿論、多くの女に手を出したいという王様嗜好の方には、ハーレムコースも幅広くご用意させてもらっています。作成した人物データを何十人、何百人でも選択し、一人一人に個別の行動を与えることも可能という超・贅沢仕様! これで貴方も満足でしょう!!」
「百人も居てどうするんですか……」
「また、現実では様々な障害によって達成できないシチュエーションも何のその! あの子のおしっこを飲みたい、うんちを食べたい、ゲロを飲み干したい……そんなスカトロマニアの為のコマンドも幅広く取り揃えてあります! おしっこならおしっこで飲みたい飲ませたいは当たり前。あの子の顔にかけたりジュースとして飲み干したり。うんちなら、固体や下痢状の液体などのタイプを選択してのプレイも可能で、体に塗りたくったり食べ物に混ぜて食べたりなどの荒業も可能! またゲロ関連では、相手に吐き出させる為の腹パン等の暴力行為も、バーチャルならば何も問題ありません! 愛しいあの子をメチャクチャに殴って蹴って打って叩いて、いっぱい愛情表現してあげましょう!」
「……気持ち悪くなってきた……おえ……」
「そうそう、先ほどの暴力表現で思い出しましたが、愛しいあの子をブチ殺したい! 四肢を切り取って達磨にしたい! 内臓を取り出して食べたい! あの子の全てを犯したい! というリョナラーの為のコマンドも勿論備えております。脳姦や眼孔姦、屍姦などのオーソドックスなプレイは勿論、脳への刺激によってあの子の内臓の味も分かるから優れもの! 色んな殺害方法で、是非ともあの子を肉片へと変貌させてあげて下さい!」
「ホントにそんな事したい人が居るんですか!? 絶対頭おかしいでしょう!!」
「……と、まぁ基本的なシステムの説明はこんな所ですね。それでは早速、実験台……じゃなくて、助手のウドンゲに『ONA-2』の効果の程を味わって貰いましょう!」
「ちょっ、ちょっと師匠っ! 今の説明を聞いた直後じゃ死ぬほど不安なんですけど!! 私死んだりしませんよねぇ!?」
「大丈夫よウドンゲ。こっちにはその液晶パネルを遠隔操作できる特製のリモコンがあるんだから。決して私がいつものストレス解消の為に、貴女を縛り上げて薬を打ち込んで殴る蹴るの暴行を加えるような夢は見させないから、安心しなさい?」
「何でわざわざ言うんですか! フラグですか!? っていうか、もうおなにーの大前提から抜け出そうとしてるでしょ!?」
「冗談よ。………………多分」
「ししょおおおおおぉぉぉぉっっ!!!」
「さ〜てそれでは視聴者の皆さん? 最後に気になるお値段ですが……」
「ちょっ、ししょっ、何か感覚がふわぁ〜ってなってきたんですけど……! えっ、ちょっ、なにこれぇぇっ! や、やだっ、ひゃんっ! まっ、待って……んあああっ!!」
「ズバリ! お値段26万8999円でのご提供です! これだけの技術の粋を集めているので若干お高いですが、安心の三十年保障も付いているので高い買い物では無いはず! 一括が無理という方の為に、カードによるローンも勿論取り揃えてあります!」
「ひいぃんっ! やっ、だめっ♥ んあんっ、んんんんっ、ああっ♥ らめぇぇっ、きもひいぃ……ぃ♥ こんなのっ、こわれちゃうぅぅっ♥ らめっ、らめっ、ししょおおおぉぉっ♥」
「後ろで助手が嬌声を上げておりますが、お気になさらず〜。それでは皆さん、また明日のこの時間に会いましょう〜っ!」
「んひあああぁぁぁっ!! おっほぉぉぉぉっ♥♥♥ いっ、イクっ♥ イクっ♥ イッひゃううううぅぅぅっっ♥♥♥ あああああああぁぁぁっっっ♥♥♥」









 この番組は

 『幻想郷最速の情報を貴方に』

 文々。新聞の提供で、お送りしました。
お久しぶりです、kyouneです。
昨日夢で見たネタを、勢いで文に表したらこうなりました。最初の方しか地の文がなくなってしまった……。

あと一世紀も経ったら、こんなシステムが開発されてるのかもしれませんね。もしそうなったら……とりあえず私はめーりんのうんちを貪ることに専念したいと思います。
夢がひろがりんぐ。




これを読んだあなた。どうか私が生きてるうちに『ONA-2』を開発して下さい。
それだけが、私の望みです。
kyoune
作品情報
作品集:
27
投稿日時:
2011/07/16 04:11:50
更新日時:
2011/07/16 13:11:50
分類
一発ネタ
永琳
ウドンゲ
至高のオナニーマシーン
1. 名無し ■2011/07/16 13:55:55
もうちっと早く開発されるんじゃ
2. 名無し ■2011/07/16 16:44:09
私、百年後の未来からやってきたけど、とりあえず百年後にはあったよ
3. 麻宮ミヤネ ■2011/07/16 21:45:42
今日、映画館でドラえもんがあと100年で完成するっていってたんでこれも余裕じゃないですかね。女の子にチンポ生やして脳をほじくられたいのです。
4. NutsIn先任曹長 ■2011/07/18 09:04:36
……何、これ、軍事兵器か何かの技術を転用したのか!?
これの略称を『手コキ(Hand Pussy)システム』と勝手に呼ばせていただきます。
とりあえず、10万円切ったら買わせていただきます。
5. 名無し ■2011/07/18 22:48:07
へそコキが一番きちがってる
6. 幻想保査長 ■2011/07/22 17:07:04
100年後にこんなものができるのか・・・
胸熱だな
7. あまぎ ■2011/07/25 17:24:21
欲しすぎわろた
ぶっちゃけこれあったらリアルの彼女なんていらないなあ。
こうして人類は滅亡への道を歩み始めるのであった……
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