産廃百物語A『死人の無知≠生者の無知』

作品集: 28 投稿日時: 2011/08/19 10:47:11 更新日時: 2011/08/19 10:47:11
ーーー妖夢によく言われるわ。
「幽々子様は何を考えているのか分からない」って。
生きているあの子に亡霊の考える事が分かったら
逆に怖いとは思わないかしら。
生者と死者は相容れないもの。
双方とも考える事は違って、理解できないものなのよ。

ーーーあら、紫。
今日も暇だから来たのね。貴方は相変わらずね。
え?誰に話していたかって?
それは言えない約束よ。そう世界の定理。
そんな事はさておき、今日はお酒もお茶もあるわよ。
大福お餅、何でもござれよ♪
だからってポテチを所望するのは中々空気が読めてないわね。
もう、やっぱり紫の考える事は分からないわ。

デモドウシテアノトキ・・・

何か言ったかしら?でもどうして?
そんな事言ったかしら。
さあ一緒に飲みましょう?今日は妖夢は熟睡中なの。
別に毒なんか入れないわよ。入れたって貴方は死にそう
にないし。もうどうしたのよ紫?

ワタシヲミゴロシニシタコトヲ・・・

顔を真っ青にしてどうしたのよ紫。具合悪いの?
生きている頃の記憶が戻ったのかって?
そんな事はないわ。
でも、面白い事は思い付いたわ。
面白い事というよりも私的な理論なんだけどね。
ほらそこのお饅頭食べないの?食べないなら私が食べるわよ。
もぐもぐ。このお饅頭たっぷりあんこが入ってて美味しいわね。
お茶飲ませて。ちょっと詰まっちゃった。
ごくごく。やっぱり喉に詰まると苦しいわね死んでも。

亡霊はね、幽霊はね、淋しがり屋で、満たされないの。
分かるかしら?その淋しさが。その飢餓感が。
だから陽気な幽霊は心霊スポットをたまり場にしてるの。
噂を聞き付けた人間がそこに肝試しにくるのよ。
私は此処にいるだけで満足よ。桜は綺麗だし妖夢の料理は
妖夢と一緒で美味しかったし。

ーーー妖夢はまだ子供だけど、私の自慰を見て
「幽々子様の夜伽の相手をさせて下さい」って頼んできたの。
私はまだ早いと思ったんだけど、妖夢の目を見てたら蕩けて
来ちゃったわ。あの純粋な双眸で言われたら。
だから今日は熟睡中。
何故かって?今日は本番までやったのよ。
妖夢の初めてを奪ってあげたの。じっくりと。ゆっくりと。
初めは優しく、そこから段々と激しく。
妖夢ったら未発達な子宮を小突いてあげると可愛い声で
鳴いてくれるの。その声を聞いてる内に・・・飢えてきたの。
もっと妖夢を味わいたい。もっと妖夢を犯してやりたい。
そう思った時にはもう行動に移していたわ。
激しく子宮を何度もノックして、妖夢を攻めに責めてあげて
最後は緩くなった子宮口に密着して、たっぷりと私の
子種を注いであげたわ。
その時の妖夢の顔ったら・・・妖夢の嬌声ったら・・・
私が今まで抱いたどの女よりも抱かれた男よりも良かったわ。
嬉しくてたまらないあの目つき、あの顔。

紫は私を凌辱する形で初めてを奪ったわよね?
そんな気がするの。
眠ってる私に覆いかぶさって、媚薬入りのお酒を口移しで
飲ませて、私の躯を思う存分堪能してからじっくりと私の中に
自分の、熱く硬いモノを挿入した・・・
初めてを奪われたショックとその痛みは私に快楽を与える前に
恐怖を味わせた。怖くて怖くてたまらなかったわ。
でも貴方は大丈夫大丈夫と言って自分の思うがままに
腰を振って私に種付けしたのね?
もう、そんな気がするだけよ?何本気になっちゃってるの?
私は生きている頃の記憶なんて無いって知ってるでしょう?

話を戻すわよ。
私が思うに、この異常な食欲はそれの一つなのかもしれないわ。
淋しさは無くせるけどこの空腹感はどうしても抑えられないの。
多分死んでも尚身体がモノを求めるのね。
私の場合、それは特に大きい。
普通の人って丼二杯はいけるかしら?一杯で充分?

ダッテズットツチノナカニイタンダモン
オナカガヘッテショウガナイノヨ?

丼一杯で充分とすると、私は二杯は食べるの。
多分、もう一人分満たそうとするの。
既に無い生身の身体の事よ。
魂と身体両方を満たそうとしてるのね。
親子丼の時は良いんだけど、普通のご飯の時は
4杯は食べるから妖夢も忙しいの。
だからたまに私が作ろうとするんだけど、妖夢は
「幽々子様はいいですから」って作らせてくれないの。

つまり、亡霊幽霊がこんなにも淋しがり屋で満たされないのは
そういう事なのよ。
既に亡くした身体の分まで満たしたい。
一人ぼっちは嫌。
きっと、それが理由。
あら?紫ったらほっぺにあんこが付いてるわよ?
私が取ってあげる・・・んっ。
紫の頬、柔らかくて、美味しそう・・・味見してもいい?
うん、ありがとう・・・じゃあ・・・
んむっ・・・ちゅっちゅ・・・ん。
ふふっ、んっ・・・ちゅっ、くちゅっ・・・ちゅっ
ぷはぁっ。ごめんなさい。つい貴方の唇まで奪ってしまったわ。
貴方を華とすると、私はその蜜を吸う蝶といった所かしら。

アナタノイノチヲスウチョウヨ?
ゼンブゼンブゼンブワタシノモノ

・・・怖いわ紫。
まあ、今日はこの辺にして寝ましょう?
そう。私と一緒に。あの時のように。
「私ガ自害スル前」のように。
「貴方ガ私ノ初メテヲ奪ッタ」あの日。

私、嘘をついていたわ。舌を抜かれてしまうわね。

レイムタチガキタトキニハゼンブオモイダシテタノ。

そう、全部よ
あの桜の下には私が眠っていて
私はこの力を疎んで自害した。
そして西行妖を封印した。
貴方とは生前からの付き合いで昔の私を知っている。
で、貴方はその時何もしなかったいえ出来なかった。

・・・と言った所かしら
そう、覚えているのは嘘。でも紫の態度であながち外れでは
無いのは分かったわ。
所で紫。風が無くなったと思わないかしら。
ご名答。これは結界。けれども逃げようと思えれば
逃げられるわ。その足で・・・ね。



走る。走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る。
紫は走る。後ろには幽々子がいつも通りふわふわ飛んでいる。
怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
どうしてあそこまで答えを導けたのか分からなかった。
つまり、初めから紫は尋問されていたのだ。
今の紫にはそれぐらいしか理解出来なかった。
やがて一本の枯れた桜にたどり着いた。
そこから先は結界で通れない。
後ろを振り返る。幽々子が幽雅な微笑みをして歩いていた。
一歩、また一歩と幽々子と紫の距離が縮まって行く。
それはまるで死刑台の階段を上がるようなモノに見えた。
「嫌・・・っ!」
紫はそう叫ぶと後ずさりした。しかしいくら桜に寄り掛かっても
土が少し靴で掘られるだけで意味は無かった。

突然幽々子が立ち止まった。
「?」
「ねえ紫。その桜、何処か見覚えは無かったかしら」
言われて見てみると紫はそこに寄り掛かるのを止めた。
何故ならそこは西行妖だったからだ。
あの声がまた耳に届く。
まるで原稿を読み上げるようなあの声。

確カ私ガ自害シタ桜ダッタワヨネ?

その声で、紫は完全に心が折れた気がした。
「・・・なさい」
「?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめん
なさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん
なさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
もうそれしか言えなかった。何もかもが正解だった。
幽々子を凌辱する形で初夜を過ごした事も。
幽々子が自害したあの日自分はどうする事も出来なかった事も。
そして幽々子がこの下で眠っている事も。
全て正解だった。
よって妖怪の賢者が弾き出した行為は

ただひたすら謝るしかなかった。

だが幽々子はそんな紫に対して絶望的な一言を口にする。
「許すつもりなんてないわ。紫も、私に何も教えてくれないもの」
幽々子は再び歩きはじめた。死刑台への行進が再開したのと同義だった。
「嫌っ!来ないで!止めて!助けて幽々子!許して・・・っ!」
泣きながら必死で懇願する紫。だが幽々子は何も言わず
紫との距離を短くしていく。
後一歩という所で、ぴちゃ、と水音が幽々子の足元からした。
「?」
幽々子が下を見ると、何やら液体を踏んずけていた。
紫の方を見ると、紫のスカートの中からその液体は流れていた。
失禁していた。顔は涙と鼻水でよく分からない事になっている。
「紫ったら、私ガ眠ッテイル所デ漏ラシチャッタノ?」
「嫌・・・許し・・・幽々子・・・」
「だから言ってるじゃない紫」
一旦区切って、紫の目の前まで来るとしゃがみ込み紫の耳元で
「許さないって」
そして、白い指を紫の首へと絡み付かせる。
親指は頸動脈を締め付けている。
「かは・・・っ!止め、ゆ」
「此処までやったら、もう止めてもらえる訳無いでしょう?
貴方も私と同じ苦しみを味わうと良いわ」
ゆっくりと、力を込めて、心を込めて絞める。
紫は手を引き剥がそうとしているが力が入らない。
ぎり、ぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎり。止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めて幽々子幽々子幽々子幽々子幽々子幽々子幽々子幽々子幽々子
幽々子幽々子幽々子幽々子幽々子許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して。

突然、首を絞めていた両手が紫の頬を包む。
そして、すぐに幽々子の口が紫の口を塞いだ。
舌と舌が絡み合う。それに合わせて、何かが幽々子の中から
紫の中へと入っていく。
ごくん。それが紫の中へ入ると幽々子は口を離した。
「今のは私の反魂蝶。今から聞いた事によって貴方の命を
どうする事も出来るわ」
「ねえ紫。貴方は私の事をずっと。ずぅっと思ったのよね?」
紫は何も言わなかったがひたすら首を縦に振った。
「私を大切に想ってたのよね?」
「そうよ・・っ!私はあの時貴方と出会ってからずっと思ってたの!」
中の蝶が翅を広げた気がした。
「うん。じゃあ・・・」
幽々子が優しく紫を抱きしめる。同時に、何かが紫の中から遡ってくる。
「うえっ・・・え・・?」
紫が苦しそうに舌を伸ばすと、それを上って蝶が姿を現した。
それは翅を広げて紫から飛び立つ。

「良かったわ。貴方が私の事を想っててくれて本当に良かったわ」
「ふぇ?」
「もう、許すも何も、初めから怒ってなんかないわよ。
・・・ちょっとビックリしたけどね。私はただ確かめたかっただけ」
幽々子が何を言ってるのか分からなかった。
だが、さっきまでの異様な殺気とも言えない気配は消えていた。
「この寝ぼけた桜の中で眠る誰かさんは分かったし、
紫が私の事を想っててくれたのも分かったし。
だから、別に怒ってないのよ」

「紫、キスしていい?」
「ええ。幽々子」
そのまま幽々子と紫は再びキスをした。
さっきと違うのは、それが愛情の篭ったキスだと言うこと。
舌と舌がお互いを嬲るように愛撫する。
手を合わせて、目を閉じて、二人はお互いの感触を味わっていた。
それを隠すように、蝶が二人の周りに集まっていく。
幽々子が紫のスカートの中に手を入れる。
すると、すでに下着が湿っていた。
そういえば紫は漏らしていたわね。
口を離して言った。
「続きは中でしましょ。蝶が見てて恥ずかしいわ」
「そうね幽々子。この私をここまで怖がらせたもの、そのお礼を
たっぷりとしてあげる」

もう。紫ったら。
もう一回虐めてあげるわ。
「ねえ紫。これからも、私の大切な妖夢と同じぐらい大切な
妖艶で博識な親友以上恋人になってね」
「ええ。ずっとよ」
「モウアノ頃ミタイニ見捨テナイデネ」

モウ一人ボッチデ土ノ中デ眠ルノハ嫌ヨ・・・
次ハ、貴方モ一緒ニ・・・


ね?妖夢。本当に私が生前の記憶なんか覚えてるかどうか
分からないでしょう?それでいいの。一先ずはね。
妖夢はまだ幼いから分からないの。貴方のその無知は
仕方がない事だからいいのよ。

でもこれだけは覚えておきなさい。

亡霊の無知と生者の無知は違うの。



今年の西行妖の花は、
何処か紫色を感じた。
しかしその紫はまるで押し潰されているように
桜にその色合いを奪われているように見えた。
ついでに、最近から紫の気配がいつも以上に
感じられなくなった。まるで亡霊のように。
そして、西行妖の下が「新しく」掘られていたように見える。
因みに、幽々子の反魂蝶に新しく、紫色の反魂蝶が増えた。



幽々子に愛されて今日も私は幸福よ
あの子は私だけを愛して、私はあの子だけを愛する
喰われたくて堪らないのあの口で身体を愛撫されたい
分かるかしら霊夢分からないわね貴方はまだ子供だもの
囚われたいの私って変かしらいいえ違うわこれも愛よ
愛はあらゆる形で存在するの
たすけて欲しいわ。膨大な愛のデータに潰れてしまう。
1〇4
2×
3〇4
4×
5〇4
6×
7〇4

博麗霊夢に宛てられたと思われる手紙。
何故かマヨヒガに落ちていた。
詳細は不明。
本当に分かってるかどうかなんて
その本人にしか分からない。
紫はそれに気付けなかった。
見極める事は出来なかったのだ。

やぁ諸君。初の企画参加のシ骸中尉だ。
このクソ熱い中皆は元気かな。
この話で少しは涼しくなってくれれば嬉しい。
シ骸中尉
作品情報
作品集:
28
投稿日時:
2011/08/19 10:47:11
更新日時:
2011/08/19 10:47:11
分類
産廃百物語A
幽々子
本当は・・・?
1. んh ■2011/08/19 20:28:18
紫の命乞いとはまたよいものが見れた。

幽々子に喰われた囚われたたすけてでいいのかな?
2. NutsIn先任曹長 ■2011/08/20 04:33:47
フロイライン幽々子は、紫のことを愛していたのですね。
食っちまいたいほどに。
中尉殿、妬けましたか?

あの巫女殿に宛てた手紙は救助要請と解釈してよろしいですね。
とりあえず紫嬢救出の経路は、上か下です。

上の場合、中尉殿は満腹状態のフロイライン幽々子に腹パンしてください。鳩尾にドスッと。
下の場合、中尉殿は下剤を盛ったフロイライン幽々子をベッドの上で攻めてください。濃厚にねっちょりと。
3. ウナル ■2011/08/22 16:54:17
幽々子様の狂気ってのも珍しいかな。紫の命乞いも。
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