あなたのパーカッショニスト

作品集: 29 投稿日時: 2011/09/18 14:12:43 更新日時: 2011/09/18 14:12:43
ぺちぺちぺちぺち
―――シリーズ最新作、東方神霊廟
ぺちぺちぺちぺち
―――森近霖之助、念願のゲーム初登場
ぺちぺちぺちぺち
―――霧雨魔理沙のオプションとして



ぺちぺちぺちぺち
箒にまたがり、敵の弾幕をかいくぐる魔理沙。
ぺちぺちぺちぺち
次々と迫る敵弾を最小限の動きでかわし、怒濤のマジックミサイルを撃ち込む。
ぺちぺちぺちぺち
外界では、『戦闘機』という空飛ぶ乗り物同士の戦いをドッグファイトと呼ぶらしい。
ぺちぺちぺちぺち
高速飛行、高火力、物によっては黒光り。魔理沙にぴったりだと思うが、本人に言うと嫌がる。犬の喧嘩は夫婦も食わないぜ、と。
ぺちぺ…おっと、低速モード解除。魔理沙お得意の高速モードへ。レーザーが縦横無尽に煌めく。



『なあ、こーりん』
『なんだい魔理沙、ようやくジャムの正体がわかりそうな所なんだが』
『ジャムの正体は砂糖と香料と着色料だろ?』
『君は食生活を改めた方がいいな』
『今度持ってく私のマジックミサイル、威力には絶対の自信があるが、攻撃範囲が真正面だけなんだよ』
『早苗と妖夢が自機としてのアイデンティティ確立に必死だというのに、余裕を感じさせる発言だね』
『それで、ちゃんと敵に当たってるかどうか、わかりにくいと困るだろ? 特にボス戦』
『初心者が君でなく霊夢を選ぶ理由の一つだな』
『う…それを言うなよ…ともかく、早苗と妖夢まで参戦してきたからには、私は私のプレイヤーシェアを死守しなくてはならない!』
『ふうん、マジックミサイルの改良でもするのかい。前向きでいいが、納期的なアレで厳しいんじゃないか』
『いや、今の私ではマジックミサイルにこれ以上機能を追加することはできない。次回作の私に期待してくれ』
『流行っているらしいね、そのドヤ顔とかいうのが』
『そこでこーりんの出番だ』
『僕?』



ぺちぺちぺちぺち
魔理沙の後方にもう一本の箒。一定の距離を保って魔理沙を追尾する魔法がかけられている。そしてその上に僕は立っている。
ぺちぺちぺちぺち
両足を前後に開き、胸を張り正面を見据える。魔理沙曰く、タオパイパイ乗りというらしい。身に付けるは純白の六尺褌。両手に新鮮なコンニャクを持ち、尻たぶに打ち付ける。
ぺちぺちぺちぺち
魔理沙のマジックミサイルが着弾している間、僕はコンニャクを鳴らし続ける。
ぺちぺちぺちぺち
尻を打ち続け、痛くなれば腿へ、胸板へ、また尻へ。
ぺちぺちぺちぺち
打ち続ける。プレイヤーのため、プレイヤーに選ばれる魔理沙のために。
ぺちぺちぺちぺち
正直、長丁場のボス戦は辛い。腕が軋み、肌は燃えるかのようだ。
ぺちぺちぺちぺち
だが対価を頂く以上、僕は仕事を全うする。それがプロフェッショナル。
ぺちぺちぺちぺち
ちなみにザコもボスも皆、僕を見ないふりしてくれている。
ぺちぺちぺちぺち
そうしてもう6ボス、異変解決の旅の終点だ。
ぺちぺちぺちぺち
エンディングを迎えた暁には、コンニャクパーカッショニストとして独立できることだろう。そして騒霊の三姉妹とライブを開く…いや、魂のセッションを炸裂させるのだ。

ぺちっ

「ふう、やっと倒したぜ…」
緊張の糸が切れ、上半身をだらりと箒に預ける魔理沙。僕も息が荒い。コンニャクも限界だ。
力尽きた6ボスが、ふよふよと堕ちていく。その眼がこちらを捕らえて、悲しそうに歪んだ。だがそれも一瞬のこと。
「さあこーりん、Extraだぜ!」
やれやれ、独立はもう少し先の話になりそうだ。



プレイヤーの皆さん、僕はいつでも魔理沙の後ろにいます。具体的にはウィンドウをはみ出した少し下のあたりに。それを忘れないでいてくれたら、僕の頑張りも報われるというものです。

ぺちぺちぺちぺち
ぺちぺちぺちぺち
ぺちぺちぺちぺち
ぺちぺちぺちぺち
大和田だごん
作品情報
作品集:
29
投稿日時:
2011/09/18 14:12:43
更新日時:
2011/09/18 14:12:43
分類
メタ
霖之助
魔理沙
神霊廟(ストーリー・キャラネタバレ無し)
魔理沙使いは注意
1. NutsIn先任曹長 ■2011/09/18 16:00:51
汚ねぇ雪風だ。
他の自機キャラにも目のやり場に困る、参謀兼効果音担当者が画面外にいるんですかね。
ぺちぺちぺち。
2. 名無し ■2011/09/18 18:26:28
あれってこーりんが鳴らしてたのかwww
3. 名無し ■2011/09/18 23:51:58
てっきり電動ポンプ型ニトリエンジンだと思ってたのに、そんなアナログだったなんて……
4. 名無し ■2011/09/26 02:53:17
ズレちゃいるけど変態じゃなくて真面目なこーりんだw
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