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『糞雨「下痢ラ台風」 弐号』 作者: ぐう

糞雨「下痢ラ台風」 弐号

作品集: 29 投稿日時: 2011/10/02 07:15:15 更新日時: 2011/10/02 16:15:15
ビュウウウウウウ! ザアァァァァ・・・
「ひゃー! たまったもんじゃねぇなこれ」

台風によって激しい雨風が吹き荒れる中、已むを得ず降下してゆく魔理沙。
これ以上は飛ばされる危険性があるので、それ故なのだろう。

「折角だし霊夢のところで一息つかせて・・・ってあれ、こんな台風が来るってのに開けっぱなしとは不用心だな」

魔理沙が降りたのは博麗神社の境内。霊夢にちょっかいを出すのもあって、よく立ち寄る場所だ。
しかし神社の本殿はもちろん、家も開けっぱなし。肝心の霊夢は何をしているのだろうか。
箒を抱え、魔理沙は家に向かった。

「おーい霊夢、大荒れなのに開けっぱなしだぞー! ・・・もしかして留守か?」

縁側から顔を覗かせて、魔理沙は大声で霊夢を呼んだ。
しかし誰もいないのか反応は返ってこず、嫌に静まり返っていた。

「まったくもう、仕方ないなぁ」

雨風によって閉めてないところはどんどん濡れてゆく始末。魔理沙は腕をまくって、仕方なしに戸締りを開始した。



「あーしんど・・・何で本殿の戸締りまでしなきゃならないんだよ・・・」

約20分後、魔理沙は神社の本殿から家までの戸締りを済ませ、更に賽銭箱など屋外に配置されているものまで自主的に屋内に片付けた。
しなきゃならないと言うが、実際は別に命令されている訳ではない。何だかんだ言って、結局は魔理沙のお人よしである。
賽銭箱の中身を掏(す)るチャンスではあったが、入っているのは数える程度の小銭だけ。悲しくなって掏る気にもならなかった。

「それにしても霊夢の奴、こんな台風の中どこほっつき歩いて・・・」
ガラララララ!

魔理沙が居間で勝手に茶をすすっていると、突然玄関の戸を荒々しく開く音が聞こえた。
噂をすれば何とやら、霊夢が帰ってきたようだ。

ドタドタドタドタ!
「ああダメダメダメ! まだ出ちゃダメえっ!」
「帰ってきて早々、騒々しい奴だな。出ちゃダメって何だ、外出禁止令のことか?」

玄関の戸が閉まったと思えば、今度は廊下を慌しく走る音。
何があったのかは知らないが、相当慌てているのは確かだ。

魔理沙がのんびり解説しながら、湯呑みのお茶をすすったその時・・・







ブビュビュビビビ! ブリブリブビブビイイイ!
「やあっ! 出っ・・・出ちゃったぁ・・・」
「ブッ!? うげほっげほっ、げほげほっ!」

雨風の激しい音の中に混ざって、下劣な排泄音が廊下から響いてきた。
突然の排泄音にむせた魔理沙が廊下に出てみると、結末は言うまでもなく・・・

ブビュッブビュビチチチ・・・
「おいおい、帰ってきて早速粗相かよ・・・げほげほっ」
「誰も好きでやってるんじゃないわよ、ううう・・・」

濡れた足袋によって滑ったのか、うつ伏せに倒れている霊夢。
そして赤いスカートは下痢便で濡れ、徐々に茶色の範囲を広めてゆく。

「・・・で、あんたはなに人の家に勝手に上がってんのよ」
「言っとくが神社も含めて戸締りを代わりにやったのは私だぜ。んなことより残りを出しちまったらどうだ?」
「うう・・・」
ブッビュ、ブビビブリュリュリュリュ・・・

戸締りをしてくれたのなら言い返すことはできない。霊夢は観念して下痢便を出し続けた。



「まったく、戸締りぐらいしとけよな」
「仕方ないでしょ、まさか台風が来るなんて思ってなかったから」

後始末と清拭を終え、着替えをする霊夢。その傍らで、魔理沙は何かの本を見ていた。
廊下からの臭いが少々するが、今戸を開ければ雨風が吹き込んでしまうためこらえるしかなかった。

「どうやらお前のそそっかしさは先祖代々から変わってないみたいだぜ」
「はぁ?」
「こいつを見てみろよ」

魔理沙が見せたのは、随分と古ぼけている日記帳。
古ぼけてはいるものの、文字はまだはっきりと見えた。

「作者、博麗靈夢・・・うちのご先祖様じゃない」
「で、肝心なのはここからのページだ。よく見てみろ」

日記の主は先代の博麗の巫女のようで、彼女が書いたものらしい。その内容は・・・







それはまだ生前の靈夢が、今の霊夢と同じくらいの年の頃だった・・・

当時の幻想郷は今ほどの発展はなかったものの、かといって最低限のものは存在していた。
後に異変に関与するであろう者たちも、まだほとんどが存在すら知られてなかった。

そんなご時世でも、四季折々の雰囲気はあり、天候の変わりもあった。



「あー! 傘が壊れちゃったー!」

激しい風雨の中、ボロボロで使い物にならない傘を持つ靈夢。どこかに出た帰り道の途中だった。
まるで異変を思わせるほどの台風が、この当時も何回かあったらしい。もちろん異変ではないのだが。

「こんな時に暴風域に入るとか、どんだけついてないのよもー!」

辺りは見渡す限り木々がそびえる林道で、建物も人家もまったくない。
博麗神社への階段はもう少し進んだところにあるので、歩いてでも時間は掛からない。しかしこの大荒れの歩きにくい中で、傘が壊れたというのは立派な致命傷だ。

「さっ、さささ寒い! もうこうなったら自棄よ!」

愚痴って怒ることにより一時的に温もった身体も、冷たい風雨によって冷やされ、靈夢を凍てつくような寒さが襲った。
今の霊夢と比べると肌の露出は少ないが、雨で濡れてしまえば薄着厚着も関係ない。寒さに耐えて神社まで急ぐしかなかった。



「うちの神社の階段って・・・こんなに・・・長かったかしら」

後に子孫が切羽詰った時に言う同じ台詞。装束が濡れたことによる寒さもだが、それ以上に吹き荒れる風がとても厄介だ。
階段の上りというのに加えて、手先がかじかむのがまた辛い。

ぐぎゅぎゅきゅるるるる〜
「やだ・・・そういえば朝出なかったし、雨で身体冷えたから・・・いたたた・・・」

異変解決をこなしてきた巫女といえど、やはりこういった状況に陥ればお腹のひとつやふたつぐらい悪くなる。
階段上りと寒さで体力を消耗することを考えると、早く家に戻らければ厳しいところ。

カカッ! ゴロゴロゴロ・・・
「雷まで響かせるとは、相当厄介な台風ね」

その時、カメラのフラッシュのような光が起きたかと思うと、しばらく遅れて雷鳴が鳴り響いた。
高いところに落ちやすいとは言うが、例外で低いところにいた人直撃したという話を聞いたことがある。
トイレのことも考えると、尚更長居はしていられない。靈夢は急ぎ足で階段を上った。



ゴロゴロゴロゴロ・・・
「ふぅ、あと一息ね・・・」

ようやく境内に着いた靈夢。その時雷鳴と同時にお腹も同時に鳴り、先の擬音はどちらも兼ねてると思っていい。
とはいえ我が家はもう目と鼻の先、そこで用を足せばまずは一段落となる。

カカッ! ガラガラドドドォーン!
「ひゃっ!?」

その時また雷鳴が鳴り響き、同時にさっきとは比べ物にならない音が辺りに響いた。
まるで爆発が起きたような大きな音で、相当近くに落ちたのか振動も凄まじい。これにはさすがの靈夢も驚いた。

「あーびっくりした・・・あ、今のでちょっとうんちちびっちゃったかも・・・」

今のは完全に予想外だったため、もしかしたら不意に漏れてしまったかもしれない。
靈夢がスカート越しにそれを確認しようと思ったその時・・・

メキメキメキメキ・・・ドドーンッ!
「!?」

靈夢の目の視界に真上から現れる大きな物、そしてそれは大きな音と振動を立てた。
突然のことに状況の整理ができない靈夢だが、そっと横に目をやると、その理由が明らかになった。

その倒れたものは全長10メートル、そして直径1メートルくらいの大木だった。
ちょうど境内と密林の境目に生えていたもので、先ほどの落雷はこの木に直撃したのだろう。

「こ、こんな大きな木・・・もしもう少し私が歩いてたら・・・」

そう、木はわずか靈夢の50センチ前に倒れてきた。このまま歩いていたら間違いなく潰されて一巻の終わりだったろう。
もしたった今、ちびったかどうかの確認をしなかったかと思うと・・・







「はは・・・ははは・・・」

靈夢はフッと力が抜けて、その場にへたんと座り込んでしまった。
無理もあるまい。不意に目の前でこんなことが起これば誰だってこうなるだろう。

ブッ、ブビッブビビビビチチ・・・
「あはは・・・漏れちゃった・・・。でもぺしゃんこになるよりはよかったかな・・・」

座った拍子に括約筋の力が抜け、ただでさえ濡れている装束のスカートが今度は茶色に変色しはじめた。
靈夢にはただ涙を浮かべたまま、力なく笑うしかなかった。

ブビビブビュビュ、ビチビチビチチ・・・
「あははは・・・もう雨とうんちでめちゃくちゃだけど、どうでもいいわ・・・」

雨風の音にかき消され、スカートの中でしか響かない排泄音。
それでもスカートの中は異臭を放ち、下着とスカート、そして足元の石畳は茶色の水に濡らされていた。

そのまま靈夢は、我にかえるまでへらへら笑いながらへたり込んでいたという。
九失禁(死)に一生を得る、とはいったものだろうか・・・








「ってことらしいぜ。しかしまぁよく漏らしたことまで日記に書いたよなぁ」
「ご先祖様も散々だったわね・・・」
「もしかしたら霊夢の漏らしっぷりも、博麗家の血筋なのかもな、はははははは」
「あら、酒を勝手に飲んでやっちゃったのはどこの誰だったかしら?」
「あ・・・あれはなー、あれは鬼のヤローが悪いんだぜ! んなまさか死んでしまった酒虫が入ってるなんて、お前らだって思ってなかっただろーが!」

魔理沙の言うとおり、もしかしたら致してしまうのは博麗家の血筋なのだろうか。
それが正しいか否かはおかまいなしに、二人の楽しそうな声が響いていた。

(ちょっとあんたたち! なに私の人生の汚点を見てんのよ!)
「ん、何か言ったか霊夢?」
「何も言ってないわよ」
「空耳かなぁ」
(うー・・・死ぬ前にあれ焼却すればよかった・・・)

それが空耳ではなく、顔を真っ赤にしながら呼びかけている亡き靈夢の声であることに、二人とも気がつかなかった。
旧作の世界観がわからないので少し変かもしれませんが、靈夢のみは先祖のため既に故人という設定です。
そのため過去が絡む話を除いては、原則いないと思ってください。

という訳で今回は新旧ダブル主人公、霊夢と靈夢です。
ずぶ濡れで腹冷やして致すという前回と同じオチですが、先祖も子孫もやっぱり我慢が続かないものです。

これ以上話すとダブル夢想封印されるされるので今回はこれでw
ちなみに台風の話はもうひとつ続きます。
ぐう
作品情報
作品集:
29
投稿日時:
2011/10/02 07:15:15
更新日時:
2011/10/02 16:15:15
分類
博麗霊夢
博麗靈夢
スカトロ
お漏らし
最初からクライマックス
1. NutsIn先任曹長 ■2011/10/02 16:24:03
ほう、旧作靈夢をそうやって出しましたか。
出てきて早速、出しちゃいましたが……。

そのうち魔理沙のご先祖として旧作魔梨沙が登場したりして。
アレが原因で、霧雨家では魔法使いがタブーとなったとか。

シメの話はどうなる事やら。楽しみにしています。
2. ぐう ■2011/10/10 21:49:03
>先任曹長さん
先祖だろうが何だろうが、私の作品に出てしまえば例外を除けば誰でも出しちゃうんです。
うふふ魔理沙かぁ・・・うふ、うふふふふふふ。
3. Richa ■2012/01/16 01:54:16
こっそりと。
台風シリーズではこのお話がツボ過ぎて……!
旧作霊夢さん可愛いなぁ。
4. ぐう ■2012/02/15 21:36:02
>Richaさん
霊夢も靈夢もかわいいです。もちろんお漏らししたら尚更。
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